JP4222718B2 - 宿泊施設の客室錠における施・解錠方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リゾートホテル、旅館などの各部屋の扉に設けられたテンキーボードのテンキーを操作する宿泊施設の客室錠における施・解錠方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特にセキュリティーを重視するビル、工場などの部屋の扉にはテンキーボードを取付け、そのテンキーを操作して扉錠を施錠及び解錠(以下、「施・解錠」という。)している。
【0003】
本発明とは出発点は同一ではない(宿泊施設の客室錠ではない)が、2つの暗証番号を用いて扉錠を施・解錠することができる実施例がある。それは特公平4−41230号である。この公報記載の実施例は、例えば工場などの一つの管理対象である部屋に複数人の会計担当者Xとその部屋の管理責任者Yとが出入りする場合に於いて、2つの暗証番号を用いることとしている。
【0004】
しかして、一方の暗証番号Bは、従来通り複数人の会計担当者Xが共通的に使用することができる施・解錠用暗証番号とし、一方、管理責任者Yのマスターキー的暗証番号Aは、前記一方の暗証番号Bに優越してロック及びアンロックすることができる優先施・解錠用暗証番号とする。
【0005】
したがって、上記実施例にあっては、管理責任者Yが暗証番号Aをテンキーボードのテンキーを操作して入力すると、その入力信号と記憶部に予め記憶されているA暗証番号識別部の設定情報とが一致すると、制御部は判定回路の「優越OK」の判定結果に基づき扉錠を施・解錠する。
【0006】
しかしながら、上記実施例は、2つの暗証番号を用いて施・解錠するというものの、普通一般に暗証番号を長い間変更しないという習慣並びにテンキーボードのモード状態を切換えた上で「会計担当者X側の暗証番号B」又は「管理責任者Yの暗証番号A」をそれぞれ入力するために暗証番号の解読が容易であるという問題点があった。また年月を問わず一つの部屋に1日又は2日程度不特定多数のお客が次々と宿泊するような宿泊施設の客室錠に適用するには不向きであるという問題点もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、第1の目的は、宿泊者が、例えばホテルのフロント係から割当てられた部屋の客室錠に対して、二つの暗証番号を用いて任意に施・解錠用番号を設定することができ、以後、宿泊中は当該施・解錠用番号を自由に使用することができる反面、当該宿泊者以外は、その部屋に設定登録した施・解錠用番号を知らない限り、誰も(管理人であっても)解錠することができないことを目的とする。また第2の目的は、宿泊者が帰った後に、管理者が前の宿泊者が設定登録した当該施・解錠用番号をテンキーボードのテンキーを操作することにより簡単に抹消することができることを目的とする。第3の目的は、客室錠に対して管理者が管理者側の抹消用番号及び暗証登録用番号の各設定登録を容易に行うことができることである。第4の目的は、演算処理装置の記憶手段の制御プログラムに対してコンピュータを機能させる複雑化な手段(プログラム)を設定する必要がないことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の宿泊施設の客室錠における施・解錠方法は、管理者が、予め各部屋の客室錠の記憶手段に管理者側の抹消用番号Z及び暗証番号Xをそれぞれ設定登録する際には、扉の室内側B1に設けられた設定スイッチ8と、扉の室外側A1に設けられたテンキーボード4のテンキー6とをそれぞれ利用して設定登録する抹消用番号設定登録工程A及び暗証番号設定登録工程Bと、次に、宿泊者が管理者から割当てられた部屋の当該客室錠に対する前記暗証登録番号Xと宿泊者自身が任意に決定する自己暗証番号Yとを、前記テンキー6を操作してそれぞれ入力し、宿泊中は前記自己暗証番号Yを以後施・解錠用番号として利用することができるように当該客室錠の記憶手段に設定登録する施・解錠用番号設定登録工程Cと、次に、宿泊者が帰った後、管理者が前記テンキーを操作して前記抹消用番号Zを入力し、当該客室錠の記憶手段に設定登録された施・解錠用番号Yを抹消する施・解錠用番号抹消工程Dとを備えることを特徴とする。
【0009】
上記構成に於いて、管理者側の抹消用番号及び暗証番号を設定登録する際には、扉の室内側B1に設けられた設定スイッチ8と、扉の室外側A1に設けられたテンキーボード4のテンキー6とをそれぞれ利用して一連の設定行為の流れで行うことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の工程図である。図2乃至図12図は本発明の各工程の中身を具体的に説明する各説明図である。まず図2,図3などの図面を参照にして発明の実施形態の環境を説明した後に本発明の各工程を順番に説明する。
【0011】
「実施形態の環境」
まず図2は、宿泊施設(例えばリゾートホテル)の各客室(それぞれの部屋)1の扉2にそれぞれ取付けられた客室錠3を示す。図2は扉側面から見た説明図であるが、この図2を基準にすると、左側が室外側A1、一方、右側が室内側B1に相当する。図3は室外側から見たテンキーボードの説明図、図4は室内側から見た設定手段8の説明図である。
【0012】
次に本発明に関連するハード部分の構成を簡単に説明する。図3で示すように、4は扉の室外側A1の外壁面2aに固定的に取り付けられたテンキーボードで、このテンキーボード4のテンキー面5には、複数個のテンキー6が設けられている。なお、テンキーボード4にはテンキーカバー7が開閉自在に軸支されている。
【0013】
また図4で示すように、扉の室内側B1の内壁面2bには、管理者が後述する抹消用番号、暗証番号などを設定する際に利用する設定手段(本実施例では設定スイッチ等)8が設けられている。9は設定手段8の近傍に装着された内部電源(例えば電池)である。なお、図2に於いて、10はフロント、11は施錠片の一例としてのデッドボルト、12はラッチボルト、13は室外側エスカチオン、14は室内側エスカチオン、15は外側レバーハンドル、16はサムターン、17は内側レバーハンドルである。
【0014】
「本発明に使用される装置」
図5は本発明に使用される装置を示す。20は各種の装置ないし手段と電気的に接続する演算処理装置(「CPU」)である。この演算処理装置20は、例えば客室錠3の錠機構を有する錠本体21内に、図示しないプリント基板を介して設けられている。演算処理装置20は、記憶手段22に格納された制御プログラム23のコンピュータを機能させる複数の手段24に基づき各種の制御信号を出力する。ここで制御信号について説明する。
【0015】
各種の制御信号としては、例えば制御プログラム23の手順に基づき管理者側の抹消用番号Z及び暗証番号Xを設定登録するための設定登録用信号、宿泊者が管理者側から教えてもらった前記暗証番号Xと宿泊者自身が任意に設定した個別的な暗証番号Yとを照合・判別回路28に出力する判別用情報信号、照合・判別回路28が前記各暗証番号に基づき、以後宿泊者自身が任意に決定した暗証番号を管理者側から教えてもらった前記暗証番号より優越OKと判別した信号を記憶手段22に登録するための優越用信号、以後宿泊者が優越信号を入力手段(テンキー)6に入力すると、錠本体21の施錠片11を施・解錠する信号(施錠信号,解錠信号)、宿泊者が帰った後に管理者側が前記入力手段6に抹消用番号Zを入力すると、既に登録されている宿泊者の優越データ(施・解錠信号)Yを抹消するための抹消用信号などである。
【0016】
また各種の制御信号には、設定スイッチ8を「ON」又は/及びテンキー面5にタッチすると、テンキーボード4にテンキー6が現れるように表示手段26に出力する表示用信号、各種のモード状態保持するようにモード状態保持回路27に出力するモード保持信号、各種の信号を照合しかつ判別するように前述した照合・判別回路28に出力する判別用信号など本発明の各工程を実行するために必要な各種の信号がある。
【0017】
したがって、演算処理装置20は、各装置(手段)からの各種入力信号に基づいてそれぞれ演算し、特に本実施例では「施錠制御手段」並びに「解除制御手段」としての中心的な役割を果たす。
【0018】
また演算処理装置20には、本発明の特定要件との関係で、演算処理装置20を機能させるための手段、例えば暗証番号登録手段29、施・解錠用番号抹消手段30などが電気的に接続している。なお、演算処理装置20は、当然、電源(外部電源)31に接続している。次に本発明の各工程を説明する。
【0019】
「A工程…抹消用番号設定登録工程」
この抹消用番号設定登録工程Aは、宿泊者が宿泊の際に割当てられた部屋1の当該客室錠3に対して宿泊者自身が任意に設定した任意的暗証番号(これが以後「施・解錠番号」となる。)Yを、管理者が室外側Aに設けられたテンキーボード4の複数個のテンキー6を操作して消去することができるように予め設定手段8を介して各客室錠3の記憶手段22に抹消用番号Zを設定登録する。
【0020】
「B工程…暗証番号設定登録工程」
この暗証番号設定登録工程Bは、管理者が不特定多数の宿泊者が利用する各部屋1の客室錠3に対し、予め設定手段8を介して各客室錠3の記憶手段22に個別的な暗証登録番号Xを設定登録する。この場合本実施例では、管理者側の抹消用番号Z及び暗証番号Xを設定登録する際には、扉の室内側B1に設けられた設定スイッチ8と、扉の室外側A1に設けられたテンキーボード4のテンキー6とをそれぞれ利用して一連の設定行為の流れで行う。
【0021】
図6は、例えばホテルの管理者が予め客室錠3に対して「抹消用番号Z」並びに「暗証番号X」をそれぞれ設定登録する場合の流れを示す説明図である。なお、図7は、特に抹消用番号Zを設定登録する場合の一例であるが、これは暗証番号Xを設定登録する場合も同様である。図6を参照に各ステップを説明する。
【0022】
(1)図6に於いて、ステップのS1では、設定スイッチ8を「ON」にする。この場合管理者は、室外側A1のテンキーカバー7と室内側B1の電池カバーをそれぞれ開け、内部電源9横の設定スイッチ8を押す。そうすると、テンキーボード4のテンキー面5は抹消用番号登録モード(S2)となると共に、図7で示すようにアドレス(例えば2,4,6,8)が表示される。本実施例では番号点滅であれば「抹消用番号」を設定登録することが可能になり、一方、番号点灯であれば、すでに登録してある抹消用番号を書き替えることができる。そこで、管理者は、前記番号点滅を利用してアドレスに「2」、「4」、「6」、「8」というように抹消用番号を設定する(S3)。なお、管理者は、抹消用番号を任意の桁数(最大10桁)に設定することができるが、ここでは説明の便宜上「4桁」にする。そして、管理者は、テンキー面5に向って入力した前記抹消用番号を決定(選択実行S4)する場合には、テンキー「E」6aに軽くタッチする。そうすると、抹消用番号は演算処理装置20を介して記憶手段22に登録され、登録されるや否やテンキー面5には「YES」の文字が表示(S5)され、その後、自動的にアドレス画面表示(S6)に戻る。
【0023】
(2)次にアドレス画面表示(S6)に戻ると、本実施例ではテンキーボード4のテンキー面5は、今度は自動的に暗証番号登録モード(S7)に切り替わると共に、暗証番号用のアドレス(例えば1,2,3,4)が表示される。本実施例では番号点滅であれば「暗証番号」を設定登録することが可能になり、一方、番号点灯であれば、すでに登録してある暗証番号を書き替えることができる。この点は抹消用番号を設定する場合と同様である。そこで、管理者は、前記番号点滅を利用してアドレスに、例えば「1」、「2」、「3」、「4」というように暗証番号Xを設定する(S8)。以後は抹消用番号Zを登録した場合と同様であり、登録実行する場合(S9)はテンキー「E」6aにタッチする。そうすると、当該客室錠3の暗証番号Xは演算処理装置20を介して記憶手段22に登録され、登録されるや否やテンキー面5には「YES」の文字が表示(S10)それ、その後、例えば所定時間(例えば10秒以上)経過すると(S11)と、「抹消用番号Z」並びに「暗証番号X」がそれぞれ確定した状態で終了となる。
【0024】
「C工程…施・解錠用番号設定登録工程」
この施・解錠用番号設定登録工程Cは、宿泊の際、宿泊者が管理者から割当てられた部屋1の当該客室錠3に対する「個別的な暗証登録番号X」と「宿泊者自身が任意に決定する自己暗証番号Y」とを、テンキーボード4の複数個のテンキー6を操作してそれぞれ入力し、宿泊中は前記自己暗証番号Yを以後施・解錠用番号として利用することができるように当該客室錠3の記憶手段22に設定登録する。
【0025】
ここで図8を参照に概略的な流れを説明する。まず宿泊者aがホテルの玄関bから入って来てフロント係cで受付をし、その際にフロント係cから割当てられた部屋1の「登録済み暗証番号X」を教えてもらう。次に宿泊者aは部屋1まで行き、扉1の客室錠3の室外側A1で、テンキーボード4のテンキー面5にタッチし、「登録済み暗証番号X」と「自己暗証番号Y」の両方を連続的に入力する。この場合フロント係cは、当該宿泊者aに対して暗証番号や操作の手順を記載した説明書19を渡す。
【0026】
図9及び図10は、宿泊者aさんが客室錠3に対して「登録済み暗証番号X」と「自己暗証番号Y」をそれぞれ入力する場合の流れを示す説明図である。
【0027】
(1)図9に於いて、ステップのS21ではテンキーボード4のテンキーカバー7を開け、テンキー面5にタッチする。そうすると、テンキー(テンキー入力可能画面)6が現れる。この場合本実施例では「ランダム方式」と言って、キー「C」6bをランダムテンキー表示中に押すと、テンキー表示がプッシュホン配列に変る。プッシュホン配列に変ると同じにテンキー面5は暗証番号入力モード(S22)となる。これによりまず「登録済み暗証番号X」を入力することが可能になる。そこで、宿泊者aは、フロント係cから教えてもらった暗証番号X、たとえば「1」、「2」、「3」、「4」を入力(タッチ)する。次に宿泊者aは入力した暗証番号Xが正しければ入力決定するためにキー「E」6aを押す(選択実行S24)する。そうすると、暗証番号Xの情報は、演算処理装置20を介して記憶手段22に送られ、かつ、照合・判別回路28が該情報と記憶されている情報とを突き合わせて判別する。照合・判別回路28での判別結果が「OK」であれば、テンキー面5には「YES」の文字が表示(S25)され、その後、所定時間(例えば30秒間)だけ元のテンキー(テンキー入力可能画面)6が現れている(S26)。
【0028】
(2)この時テンキー面5は、自動的に施・解錠番号入力モードに切り替わっている(S27)。そこで、宿泊者aは、テンキー6が現れいる間に任意に自己の好きな番号を「自己暗証番号Y」して入力する(S28)。ここでは自己暗証番号Yを、「5」、「8」、「6」、「3」の4桁とする。宿泊者aは、テンキーボード4のテンキー6を操作してこれらの番号をそれぞれ入力したならば、キー「E」6aに再びタッチして入力決定する(S29)。そうすると、自己暗証番号Yの情報は、演算処理装置20を介して記憶手段22に送られる。そして、登録が「OK」であれば、テンキー面5には「YES」の文字が表示(S30)され、その後、所定時間(例えば10秒間)経過すると(S31)すると、宿泊者aは、以後宿泊中は前記自己暗証番号Yを施・解錠用番号として利用することができるようになる。
【0029】
「D…施・解錠用番号抹消工程」
この施・解錠用番号抹消工程Dは、宿泊者aが帰った後、管理者dがテンキーボード4のテンキー6を操作して抹消用番号Zを入力し、当該客室錠3の記憶手段22に設定登録された施・解錠用番号Yを抹消する。
【0030】
図11及び図12は、宿泊者aさんがフロント係cに対するチェックアウトを済ませて帰った後に、管理者(ここでは清掃人もむ含む)dが錠本体21用の子鍵35を所持して当該客室錠3まで行き、「抹消用番号Z」を入力する場合の流れを示す説明図である。以下、簡単にポントを整理して説明する。
【0031】
(1)図12に於いて、ステップのS41では、管理者dがテンキー面5にタッチする。この場合管理者dはテンキー「C」6bを長く押す(例えば8秒以上)。そうすると、テンキー面5は抹消用番号入力モードに切り替わる(S42)。そこで、管理者dは、抹消用番号Zを入力する(S43)。ここでは抹消用番号Zを、「2」、「4」、「6」、「8」の4桁としている。管理者dは、これらの番号をそれぞれ入力したならば、キー「E」6aを押す(S43)。
【0032】
(2)そうすると、抹消用番号Zの情報は、演算処理装置20を介して記憶手段22に送られる。そこで、照合・判別回路28は該情報と既に記憶されている抹消用番号の情報とを突き合わせて判別をする。照合・判別回路28での判別結果が「OK」であれば、演算処理装置20は宿泊者aが登録した自己暗証番号Y(施・解錠用番号)を施・解錠用番号抹消手段29を介して抹消する(S44)。したがって、以後、新しい宿泊者が来た場合には、新たな自己暗証番号の設定(新たな施・解錠用番号)の設定登録が可能な状態となる。
【0033】
「E…開扉工程」
この開扉工程Eは、当該客室錠3の子鍵又はマスターキーとしての子鍵35を用いて錠本体21の施錠片11を解錠して扉を開く。ところで、前述した施・解錠用番号抹消工程Dでは、宿泊者aが登録した自己暗証番号(施・解錠用番号)Yを抹消することができると言うものの、部屋1の中に管理者dが入るためには、錠本体3の施錠片11のロック関係を考慮する必要がある。そこで、本実施例では前記子鍵35を利用して錠本体21を解錠する。
【0034】
【実施例】
実施例に於いて、管理者dが錠本体3を解錠状態にして部屋1の扉2を開扉するためには、記憶手段22の制御プログラム23が複雑化するが、「個別的な暗証番号X」に優越するマスター用暗証番号を予め制御プログラム23に設定することも可能である。また、抹消用番号及び個別的な暗証番号を設定登録する場合の設定手段は、いたずらされる危険性があるものの、テンキーボード4のテンキー6のみを利用しても良い。付言すると、管理者側の抹消用番号Z及び暗証番号Xをそれぞれ設定登録する際、扉の室内側B1に設けられた設定スイッチ8と、扉の室外側A1に設けられたテンキーボード4のテンキー6とをそれぞれ利用して設定登録すると、設定が外部からいたずらされる危険性がない。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては、次に列挙するような効果がある。
(1)宿泊者が、例えばホテルのフロント係から割当てられた部屋の客室錠に対して、2つ以上の暗証番号を用いて任意に施・解錠用番号を設定することができ、以後、宿泊中は当該施・解錠用番号を自由に使用することができる反面、当該宿泊者以外は、その部屋に設定登録した施・解錠用番号を知らない限り、誰も(管理人であっても)解錠することができない。
(2)宿泊者が帰った後に、管理者が前の宿泊者が設定登録した当該施・解錠用番号をテンキーボードのテンキーを操作することにより簡単に抹消することができる。したがって、新しい宿泊者が来た場合には、新たな自己暗証番号の設定(新たな施・解錠用番号)の登録が可能な状態となる。
(3)客室錠に対して管理者が抹消用番号及び登録用番号の各設定登録を容易に行うことができる。
(4)その他演算処理装置の記憶手段の制御プログラムに対して、例えば宿泊者が泊まる西暦や日付を要素としたアドレステーブル、部屋番号テーブル、暗証番号類推テーブルなどを関連付けた複雑化手段を格納する必要がない。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図12は本発明の一実施例を示す各説明図。
【図1】本発明の工程図。
【図2】扉側面から見た客室錠の説明図。
【図3】室外側から見たテンキーボードの説明図。
【図4】図4は室内側から見た設定手段8の説明図。
【図5】本発明に用いられる装置の概略説明図。
【図6】抹消用番号及び暗証番号をそれぞれ設定登録する流れを示す説明図。
【図7】抹消用番号(暗証番号も同様む)を設定登録する場合の説明図。
【図8】施・解錠用番号設定登録工程の漫画的説明図。
【図9】宿泊者が施・解錠用番号を設定登録する流れを示す説明図。
【図10】宿泊者が任意の暗証番号(施・解錠用番号)を入力する場合の説明図。
【図11】施・解錠用番号抹消工程の漫画的説明図。
【図12】管理者が抹消用番号を入力して施・解錠番号を抹消する流れを示す説明図。
【符号の説明】
A…抹消用番号設定登録工程、B…暗証番号設定登録工程、C…施・解錠用番号設定登録工程、D…施・解錠用番号抹消工程、E…開扉工程、A1…室外側、B1…室内側、X…個別的な暗証登録番号、Y…自己暗証番号(施・解錠用番号)、Z…抹消用番号、1…各客室、2…扉、3…客室錠、4…テンキーボード、5…テンキー面、6…テンキー、8…設定手段、9…内部電源、11…デッドボルト、12…ラッチボルト、20…演算処理装置、21…錠本体、22…記憶手段、23…制御プログラム、24…コンピュータ用複数の手段、26…表示手段、27…モード状態保持回路、28…照合・判別回路、29…暗証番号登録手段、30…施・解錠番号抹消手段、31…電源、a…宿泊者、c…フロント係、d…管理者。

Claims (1)

  1. 管理者が、予め各部屋の客室錠の記憶手段に管理者側の抹消用番号Z及び暗証番号Xをそれぞれ設定登録する際には、扉の室内側B1に設けられた設定スイッチ8と、扉の室外側A1に設けられたテンキーボード4のテンキー6とをそれぞれ利用して設定登録する抹消用番号設定登録工程A及び暗証番号設定登録工程Bと、次に、宿泊者が管理者から割当てられた部屋の当該客室錠に対する前記暗証登録番号Xと宿泊者自身が任意に決定する自己暗証番号Yとを、前記テンキー6を操作してそれぞれ入力し、宿泊中は前記自己暗証番号Yを以後施・解錠用番号として利用することができるように当該客室錠の記憶手段に設定登録する施・解錠用番号設定登録工程Cと、次に、宿泊者が帰った後、管理者が前記テンキーを操作して前記抹消用番号Zを入力し、当該客室錠の記憶手段に設定登録された施・解錠用番号Yを抹消する施・解錠用番号抹消工程Dとを備える宿泊施設の客室錠における施・解錠方法。
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