JP4221769B2 - クリック装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、カーナビゲーション装置における液晶表示装置、自動車用ドアミラー装置のミラーなどを回動支持する支持装置におけるクリック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
先ず、従来技術のクリック装置を図を用いて説明する。なお、以下の説明においては、被支持物の一例として自動車用に製作されたカーナビゲーション装置を採り上げて説明する。
図13は従来技術のカーナビゲーション装置の正面図、図14は図13のA−A線上におけるカーナビゲーション装置の断面図、図15は図14に示した支持装置に用いられているカップ状ベースの上面図、図16は図15に示したカップ状ベースの側面図、図17は図15に示したカップ状ベースの下面図、図18は図17に示したカップ状ベースのA−A線上における断面図、図19は図14に示した支持装置に用いられている押さえ板の上面図、図20は図19に示した押さえ板のA−A線上における断面図、図21は図13に示したカーナビゲーション装置の液晶表示装置が傾斜した状態を示す図14の断面図、そして図22は図21の傾斜状態とは反対側に傾斜した状態を示すカーナビゲーション装置の液晶表示装置の断面図である。
【0003】
これらの図において、符号1は従来技術のカーナビゲーション装置を指す。このカーナビゲーション装置1は正面パネル2及びこれに取り付けられたシャシー3との間に形成された空間内に、液晶表示装置4が360°の全角範囲にわたり、パネル2の平面に対して約10°の最大角度で回動自在に取り付けられ、支持されている。
【0004】
前記正面パネル2には開口2010が開けられており、その両側面には各種の操作釦などが配設された操作部2020である。これらの操作部2020は本発明に直接関係がないため、それらの説明を省略する。
前記液晶表示装置4は液晶表示パネル4010の表示面4011が正面パネル2の開口2010に面するように配設されている。そして液晶表示装置4は、その液晶表示パネル4010の表示面4011が前部キャビネット4020と後部キャビネット4030とから構成されているキャビネットの前記前部キャビネット4020の開口4021に面するように取り付けられており、その液晶表示パネル4010の後部は後部キャビネット4030で覆われていて、この後部キャビネット4030の中央部には後方に膨出した、外表面が半球状の一部を成す外周摺動面4032に仕上げられた膨出部4031が形成されている。
【0005】
前記液晶表示装置4を回動、支持するための支持装置5としては、図14、図15乃至図18に示したように、前記シャシー3の表面に固定され、内面に半球状面の一部を成す内周摺動面6010が、その中心部に固定用貫通孔6020が、そして四隅にシャシー3に固定するためのボルト(不図示)を挿通するための取付け用貫通孔6030が形成されたカップ状ベース6と、図14、図19及び図20に示したように、このカップ状ベース6の内周摺動面6010に嵌め込まれ、前記後部キャビネット4030の膨出部4031を抑えるための、半球状面の一部を成す外周摺動面7010が、そして中心部に取付け用貫通孔7020が形成された押さえ板7と、前記膨出部4031、カップ状ベース6及び押さえ板7のそれぞれの中心部を固定する固定部材9とから構成されていて、前記カップ状ベース6の内周摺動面6010に前記前部キャビネット4020の膨出部4031を嵌め込み、その膨出部4031の内周摺動面4033に押さえ板7を当てがい、その押さえ板7の中心部をボルト、ナットからなる前記固定部材9でカップ状ベース6の中心部に固定して、前記液晶表示装置4を回動自在に支持する構造が採られている。
【0006】
即ち、後部キャビネット4030の膨出部4031はカップ状ベース6の内周摺動面6010と押さえ板7の外周摺動面7010に挟まれた状態で、これらの間で360°の全角範囲にわたって、パネル2の水平面に対して約10°の最大角度で回動自在に取り付けられ、支持されている。
【0007】
図21に示した状態は、図13において液晶表示装置4の前部キャビネット4020の左方中央部を押圧したことによって、後部キャビネット4030に形成されている膨出部4031がカップ状ベース6の内周摺動面6010と押さえ板7の外周摺動面7010との間で摺動し、押圧力が掛かった方向に液晶表示装置4の表示面4011が傾斜した状態である。
逆に、液晶表示装置4の前部キャビネット4020の右方中央部を押圧すると、図22に示したように、液晶表示装置4の表示面4011は図21に示した方向とは逆の方向に傾斜する。
【0008】
このような押圧操作を行うことで、カーナビゲーション装置1の液晶表示装置4の表示面4011を360°の全角範囲にわたり、パネル2の平面に対して、例えば、最大約10°の角度で回動、傾斜させることができる。
従って、このような構造のカーナビゲーション装置1を自動車の運転席近傍に取り付けて操作する場合に、ドライバーの座高等による視野角の相違や自動車の窓から入射する太陽光の角度などに応じて、液晶表示装置4の表示面4011の角度を調節することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記の従来技術のカーナビゲーション装置1においては、液晶表示装置4の表示面4011を図14に示したような中心位置に容易に戻すことが難しく、また、中心位置にロックすることができないという問題がある。
【0010】
本発明は、このような課題を解決しようとするものであって、液晶表示装置などの被支持物を本来の中心位置に容易に戻せ、かつロックできる機構を備えたカーナビゲーション装置などのような機器に適用して好適な、明瞭なクリック感が得られるクリック装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
従って、本発明の第1実施形態のクリック装置は、シャシーと、そのシャシー面に固定された、内周摺動面を備えたカップ状ベースと、そのカップ状ベースの前記内周摺動面に案内されて摺動できる外周摺動面と内周摺動面が形成され、そしてその内周摺動面の同一中間高さ位置の複数箇所に半球状凹部が形成されている膨出部を備えた被支持物と、前記半球状凹部に嵌まり込む大きさの直径の球を前記膨出部の半球状凹部に押し込む複数組の弾性押圧部材とから構成されており、前記被支持物の膨出部を前記カップ状ベースの内周摺動面に回動自在に取り付け、また、前記半球状凹部に前記球を押し付けた状態で前記各組の弾性押圧部材を前記膨出部及びカップ状ベースと共に、それらの上方中心部から固定部材で固定する構造を特徴とする。
【0012】
また、本発明の第2実施形態のクリック装置は、小孔と比較的大きな孔が開けられたシャシーと、そのシャシー面に固定された、内周摺動面を備えたカップ状ベースと、そのカップ状ベースの前記内周摺動面に案内されて摺動できる外周摺動面が形成され、前記カップ状ベースの前記内周摺動面に回動自在に支持された被支持物と、先端部に前記小孔に嵌まり込む大きさの直径の半球状突起が形成され、前記先端部が前記シャシーの前記大孔に通されて、そのシャシーの裏面から前記小孔に前記半球状突起が嵌まり込むように前記被支持物の前記回動面以外の前記シャシー側の裏面に基端部が固定されたバネ部材とから構成されていることを特徴とする。
【0013】
更にまた、本発明の第2実施形態に使用されるクリック用バネ部材は、支点となる板状基端部と、その基端部に続いてその長軸方向で曲折された板状の中間傾斜部と、その中間傾斜部に続いて、前記基端部とほぼ平行に、若干波打たせてバネを付与し、最先端部分にクリック用小突起が形成されている板状の先端部とが一体的に形成されていることを特徴とする。
【0014】
そして更にまた、本発明の第2実施形態に使用されるクリック用バネ部材は、支点となる複数本の板状基端部と、それらの基端部に続いてそれぞれの長軸方向に延びる板状先端部とがバネを付与されて一体となって形成された交差部と、その交差部に形成されたクリック用小突起とから構成されていることを特徴とする。
【0015】
従って、前記第1の発明のクリック装置によれば、被支持物を元の中心位置に戻した場合に、操作者はクリック感が得られる。
また、前記第2の発明のクリック装置によれば、構造が簡単な上、被支持物を元の中心位置に戻した場合に、操作者は一層確実なクリック感が得られる。
そして更にまた、前記第2の発明によれば、捩りが生じない360の全押圧角度にわたって均一なクリック感が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照しながら本発明の実施形態のクリック装置及びそれに用いられるバネ部材を説明する。
図1は本発明の第1実施形態のカーナビゲーション装置の正面図であり、図2は図1のA−A線上におけるカーナビゲーション装置の断面図であり、図3は図2のB−B線から見た断面平面図であり、図4は図1に示したカーナビゲーション装置の液晶表示装置が傾斜した状態を示す図14の断面図であり、そして図5は図4の傾斜状態とは反対側に傾斜した状態を示すカーナビゲーション装置の液晶表示装置の断面図である。
なお、本実施形態のカーナビゲーション装置において、従来技術のカーナビゲーション装置1と同一の構成、構造部分には同一の符号を付して、それらの説明を省略する。
【0017】
図1において、符号1Aは本発明の第1実施形態のカーナビゲーション装置を指す。このカーナビゲーション装置1Aの正面の構成は図13に示した従来技術のものと同一であるので、その説明は省略する。
このカーナビゲーション装置1Aの支持装置5Aにはクリック装置10Aが設けられている。このクリック装置10Aは、図2及び図3に示したように、液晶表示装置4の後部キャビネット4030の前記膨出部4031に形成された複数組の凹部4034、コイルバネ8010、小球8020、板バネ8030と、共通の固定部材9とから構成されている。
【0018】
前記凹部4034は球面の一部を成す小さな凹部であって、これらの凹部4034が形成されている位置は、図2に示したように、膨出部4031の内周摺動面4033の同一中間幅位置で、この実施形態においては、その内周摺動面6010の全周の4ヶ所に等角間隔で形成されている(図2及び図4)。
そして、液晶表示装置4が図2に示した中心位置に在る状態において、前記押さえ板7の端面に位置する前記凹部4034のそれぞれに小球8020を嵌め込み、これらの小球8020を膨出部4031の内周摺動面4033の方に押圧するコイルバネ8010と共に、共通の前記板バネ8030を上方から当てがい、この板バネ8030をボルト、ナットからなる前記固定部材9をカップ状ベース6の中心の固定用貫通孔6020に挿通して固定し、前記液晶表示装置4を回動自在に支持し、かつクリック感が得られる構造が採られている。
【0019】
図4に示した状態は、図2において液晶表示装置4の前部キャビネット4020の左方中央部を押圧したことによって、後部キャビネット4030に形成されている膨出部4031がカップ状ベース6の内周摺動面6010と押さえ板7の外周摺動面7010との間で摺動し、押圧力が掛かった方向に液晶表示装置4の表示面4011が傾斜した状態である。この時、押圧部近傍の凹部4034が下がって、コイルバネ8010が圧縮し、その凹部4034に嵌まっていた小球8020が外れ、板バネ8030が反る。反対側の凹部4034は中心位置より斜め上方に遠ざかるように移動し、その凹部4034に嵌まっていた小球8020はコイルバネ8010に押圧され、その凹部4034に嵌まったまま凹部4034の移動に伴って中心位置より斜め上方に移動する。
【0020】
逆に、液晶表示装置4の前部キャビネット4020の左方中央部を押圧すると、図5に示したように、液晶表示装置4の表示面4011は図4に示した方向とは逆の方向に傾斜し、前記凹部4034、小球8020、コイルバネ8010などの動作関係も逆の関係になる。
【0021】
このように液晶表示装置4が押圧されて傾斜している状態から図2に示した中心位置に戻した場合には、外れていた小球8020が凹部4034に嵌まり込み、その瞬間の振動が手に伝わり、それがクリック感として体感することができる。
このような押圧操作を行うことで、カーナビゲーション装置1Aの液晶表示装置4の表示面4011を360°の全角範囲にわたり、パネル2の平面に対して、例えば、最大約10°の角度で回動、傾斜させることができると共に、クリック感を体感することができる。
【0022】
前記の支持装置5Aでは、クリック装置10Aが4ヶ所に設けられているため、液晶表示装置4を押圧した時に、それぞれのクリック装置10Aが同時に作動する必要がある。さもないと、明瞭な動作クリック感が得られない。このため、クリック装置10Aを構成する各部品の精度、組立精度が要求される。これらの問題を解決したのが、次に挙げる本発明の第2実施形態のクリック装置10Bである。
その第2実施形態のクリック装置10Bを図6乃至図10を参照しながら説明する。
【0023】
図6は前記図2に対応するカーナビゲーション装置の断面図であり、図7は本実施形態のカーナビゲーション装置における液晶表示装置に用いられるシャシーの平面図であり、図8は本実施形態のクリック装置10Bに用いたバネ部材を示していて、同図Aはその平面図、同図Bはその側面図であり、図9は図6に示した中心位置からカーナビゲーション装置の液晶表示装置が傾斜した状態を示す断面図であり、そして図10は図9の傾斜状態とは反対側に傾斜した状態を示すカーナビゲーション装置の断面図である。
【0024】
この実施形態のクリック装置10Bは、図7に示したカーナビゲーション装置1B用のシャシー3Aと図8に示したバネ部材20とで構成されている。
前記シャシー3Aは、図6及び図7に示したように、シャシー3Aの中心線X上の中央に小孔31が、そしてその小孔31とシャシー3Aの一端縁との間に比較的大きな大孔32が開けられている。前記小孔31の位置は、このシャシー3Aをカーナビゲーション装置1Bに装着した場合に、その小孔31が丁度液晶表示パネル4010の回動中心位置に一致する位置である。即ち、この実施形態においては、カップ状ベース6の固定用貫通孔6020、固定部材9の位置と一致した位置である。
【0025】
また、前記バネ部材12は、図8に示したように、同一幅の比較的長い長方形のバネ板からなり、2個の取付け孔1211が開けられたT字型の基端部1210と、この基端部1210の一端に続いて下方に傾斜する中間部1220と、この中間部1220の一端に続き、前記基端部1210と平行な先端部1230とが概ねZ字型に形成されたものであって、前記先端部1230の上面に、シャシー3Aに開けられた前記小孔31の径より若干大きい径の半球状の小突起1231が形成されている。
【0026】
前記のバネ部材12を、図6に示したように、その基端部1210を後部キャビネット4030の一側方の裏面に固定し、その先端部1230をシャシー3Aの大孔32に挿通して、シャシー3Aの裏面に出し、そのシャシー3Aの裏面側から前記小孔31に、先端部1230に形成した前記小突起1231が嵌まり込むように取り付ける。
かくして、本実施形態のクリック装置10Bは、バネ部材12とその先端部1230に形成した小突起1231とシャシー3Aの小孔31とで構成できる。
【0027】
この実施形態のカーナビゲーション装置も、図9に示したように、図6において液晶表示装置4の前部キャビネット4020の左方中央部を押圧したことによって、後部キャビネット4030に形成されている膨出部4031がカップ状ベース6の内周摺動面6010と押さえ板7の外周摺動面7010との間で摺動し、押圧力が掛かった方向に液晶表示装置4の表示面4011が傾斜した状態となる。
この時、液晶表示装置4が傾斜することによって、バネ部材12の基端部1210及び中間部1220が下方に押しやられ、このため、その先端部1230及びその小突起1231は小孔31から外れ、その周囲のシャシー3Aに乗り上げて右方に移動する。
【0028】
逆に、液晶表示装置4の前部キャビネット4020の右方中央部を押圧すると、図10に示したように、液晶表示装置4の表示面4011は図9に示した方向とは逆の方向に傾斜する。
この時、液晶表示装置4が傾斜することによって、バネ部材12の基端部1210及び中間部1220は上方に引っ張られ、このため、その先端部1230及びその小突起1231は小孔31から外れ、その周囲のシャシー3Aに乗り上げて左方に移動する。
【0029】
図9及び図10に示した傾斜状態から図6に示した中心位置に戻した場合には、外れていた小突起1231が小孔31に嵌まり込み、その瞬間の振動が手に伝わり、それが明瞭なクリック感として体感することができ、液晶表示装置4が元の中心位置に戻ったことが判る。
しかも、本実施形態のクリック装置10Bは、部品点数としてはバネ部材12とこれを後部キャビネット4030に取り付けるための2本のネジの極めて少ない部品数で構成できるので、それ程部品精度を必要とせず、また、組立も極めて簡単に行うことができる。
【0030】
次に、図11及び図12を参照しながら、図8に示したバネ部材12を改良したバネ部材を説明する。
図11は本発明の第2実施形態に使用されるバネ部材であって、同図Aはその斜視図、同図Bはその上面図であり、そして図12は本発明の第2実施形態に使用されるバネ部材であって、同図Aはその斜視図、同図Bはその上面図である。
なお、これらの図におけるバネ部材は、図8Bに示したバネ部材12と天地が逆に描かれていることに注意されたい。
【0031】
図8に示したバネ部材12は、長方形の片持ちバネ形状であるため、その長手方向に液晶表示装置4が回動した場合は、良好なクリック感が得られるが、バネ部材12の中間部1220及び先端部1230がその長手方向に対して直角な成分を持つ方向に押圧力が液晶表示装置4に加えられると、中間部1220及び先端部1230が捩られるような力が加わりながら作動するため、クリック感が愚図り気味になる傾向がある。
【0032】
本発明の第2の実施形態に使用されるバネ部材12A、12Bは、この点を改良したバネ部材であって、捩りの発生を防止し、前記第2実施形態の発明のクリック装置10Bに適用した場合に、360の全押圧角度にわたって均一なクリック感が得られるものである。
【0033】
先ず、図11に示した本発明の第2実施形態に使用されるバネ部材12Aについて説明する。
このバネ部材12Aは、あたかも図8に示したバネ部材12を2本、互いに直角に配置し、それぞれの先端部1230の最先端を互いに連結し、この連結部1232に小突起1231を形成した構造の板バネである。
【0034】
前記のバネ部材12Aは支点が2ヶ所のものであるが、図12に示したバネ部材12Bは、図8に示したバネ部材12を3本、互いに120°の角間隔で配置し、それぞれの先端部1230の最先端を互いに連結し、この連結部1232に小突起1231を形成した構造の板バネである。
支点を3ヶ所に増やしたため、捩りが無くなり、一層安定感のあるクリック感が得られる。
【0035】
前記の各実施形態では、被支持物としてカーナビゲーション装置における液晶表示装置を採り上げて、本発明の各種クリック装置を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の被支持物、例えば、自動車用ドアミラーの支持装置に応用して、その支持装置に本発明のクリック装置を組み込み、ミラーの回動中心位置でクリック感が得られるように構成できるも付言しておく。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の実施形態のクリック装置によれば、被支持物を元の中心位置に戻した場合に、操作者はクリック感が得られ、特に第2実施形態のクリック装置は構造が簡単な上、被支持物を元の中心位置に戻した場合に、操作者は一層確実なクリック感が得られる。
また、第2の実施形態のクリック装置によれば、簡単な構造で360の全押圧角度にわたって均一なクリック感が得られるなど、数々の優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のカーナビゲーション装置の正面図である。
【図2】 図1のA−A線上におけるカーナビゲーション装置の断面図である。
【図3】 図2のB−B線から見た断面平面図である。
【図4】 図1に示したカーナビゲーション装置の液晶表示装置が傾斜した状態を示す図14の断面図である。
【図5】 図4の傾斜状態とは反対側に傾斜した状態を示すカーナビゲーション装置の液晶表示装置の断面図である。
【図6】 図2に対応する他のカーナビゲーション装置の断面図である。
【図7】 本実施形態のカーナビゲーション装置における液晶表示装置に用いられるシャシーの平面図である。
【図8】 本実施形態のクリック装置10Bに用いたバネ部材を示していて、同図Aはその平面図、同図Bはその側面図である。
【図9】 図6に示した中心位置からカーナビゲーション装置の液晶表示装置が傾斜した状態を示す断面図である。
【図10】 図9の傾斜状態とは反対側に傾斜した状態を示すカーナビゲーション装置の断面図である。
【図11】 本発明の第2実施形態に使用されるバネ部材であって、同図Aはその斜視図、同図Bはその上面図である。
【図12】 本発明の第2実施形態に使用されるバネ部材であって、同図Aはその斜視図、同図Bはその上面図である。
【図13】 従来技術のカーナビゲーション装置の正面図である。
【図14】 図13のA−A線上におけるカーナビゲーション装置の断面図である。
【図15】 図14に示した支持装置に用いられているカップ状ベースの上面図である。
【図16】 図15に示したカップ状ベースの側面図である。
【図17】 図15に示したカップ状ベースの下面図である。
【図18】 図17に示したカップ状ベースのA−A線上における断面図である。
【図19】 図14に示した支持装置に用いられている押さえ板の上面図である。
【図20】 図19に示した押さえ板のA−A線上における断面図である。
【図21】 図13に示したカーナビゲーション装置の液晶表示装置が傾斜した状態を示す図14の断面図である。
【図22】 図21の傾斜状態とは反対側に傾斜した状態を示すカーナビゲーション装置の液晶表示装置の断面図である。
【符号の説明】
1A…本発明の第1実施形態のカーナビゲーション装置、1B…本発明の第2実施形態のカーナビゲーション装置、2…正面パネル、2010…開口、3,3A…シャシー、31…小孔、32…大孔、4…液晶表示装置、4010…液晶表示パネル、4011…表示面、4020…前部キャビネット、4021…開口、4030…後部キャビネット、4031…膨出部膨出部、4032…膨出部4031の外周摺動面、4033…膨出部4031の内周回動面、4034…凹部、5A…第1実施形態の支持装置、6…カップ状ベース、6010…カップ状ベース6の内周摺動面、7…押さえ板、7010…押さえ板7の外周回動面、8010…コイルバネ、8020…小球、8030…板バネ、10A,10B…クリック装置、12,12A,12B…本発明の第2実施形態に使用されるバネ部材、1210…バネ部材12の基端部、1220…中間部、1230…先端部、1231…小突起
Claims (2)
- シャシーと、
該シャシー面に固定された、内周摺動面を備えたカップ状ベースと、
該カップ状ベースの前記内周摺動面に案内されて摺動できる外周摺動面と内周摺動面が形成され、そしてその内周摺動面の同一中間高さ位置の複数箇所に半球状凹部が形成されている膨出部を備えた被支持物と、
前記半球状凹部に嵌まり込む大きさの直径の球を前記膨出部の半球状凹部に押し込む複数組の弾性押圧部材と
から構成されており、前記被支持物の膨出部を前記カップ状ベースの内周摺動面回動自在に取り付け、また、前記半球状凹部に前記球を押し付けた状態で前記各組の弾性押圧部材を前記膨出部及びカップ状ベースと共に、それらの上方中心部から固定部材で固定されていることを特徴とするクリック装置。 - 小孔と比較的大きな孔が開けられたシャシーと、
該シャシー面に固定された、内周摺動面を備えたカップ状ベースと、
該カップ状ベースの前記内周摺動面に案内されて摺動できる外周摺動面が形成され、前記カップ状ベースの前記内周摺動面に回動自在に支持された被支持物と、
先端部に前記小孔に嵌まり込む大きさの直径の半球状突起が形成され、前記先端部が前記シャシーの前記大孔に通されて、そのシャシーの裏面から前記小孔に前記半球状突起が嵌まり込むように前記被支持物の前記回動面以外の前記シャシー側の裏面に基端部が固定されたバネ部材と、
から構成されていることを特徴とするクリック装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4636359B2 (ja) * | 2004-04-26 | 2011-02-23 | 日本精機株式会社 | 表示装置の取付構造 |
-
1998
- 1998-03-13 JP JP06327498A patent/JP4221769B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH11259158A (ja) | 1999-09-24 |
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