JPH0610198Y2 - 無段階チルト機構 - Google Patents

無段階チルト機構

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JPH0610198Y2
JPH0610198Y2 JP1988008337U JP833788U JPH0610198Y2 JP H0610198 Y2 JPH0610198 Y2 JP H0610198Y2 JP 1988008337 U JP1988008337 U JP 1988008337U JP 833788 U JP833788 U JP 833788U JP H0610198 Y2 JPH0610198 Y2 JP H0610198Y2
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bracket
shaft
washer
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JP1988008337U
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Inventor
博之 高山
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株式会社ピーエフユー
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Description

【考案の詳細な説明】 〔概要〕 被傾斜体を無段階に傾斜可能に保持する無段階チルト機
構に関し、 摩擦面の面積を広くして保持力の増大を図ることを目的
とし、 基台又は該基台に対して傾斜せしめられる被傾斜体の一
方に固定された非円形の軸と、他方に取り付けてあり上
記軸に回動可能に係合するブラケットと、上記軸に回転
不可能に嵌合した一のワッシャと、上記軸に設けられ上
記ワッシャを上記ブラケットに圧着させるばね部材とを
有し、上記ブラケットと上記一のワッシャとの圧着面が
摩擦面として機能する無段階チルト機構において、上記
ブラケットを、その基部側に折曲部を有する形状とする
と共に、 上記軸に回動可能に嵌合し、且つその基部端面が上記折
曲部に近接対向し、上記ブラケットに対する回動を拘束
され、上記ブラケットに追随して該ブラケットと一体的
に回動する中間板部材と、上記軸の断面形状に対応した
形状の中心孔を有し、上記中間板部材に面対向して上記
軸に回転不可能に嵌合した別のワッシャとを上記一のワ
ッシャと上記ばね部材との間に設けて構成する。
〔産業上の利用分野〕
本考案は被傾斜体を無段階に傾斜可能に保持する無段階
チルト機構に関する。
この種の無段階チルト機構は、例えばラップトップ型の
コンピュータ装置の表示パネルの個所に使用されてい
る。
この無段階チルト機構は、操作者が表示パネルを回動操
作した後、表示パネルをそのときの傾斜位置に安定に保
持し得るに足る保持力を有するものであること、また、
小型で且つ組立性のよいことが必要とされる。
〔従来の技術〕
第6図乃至第8図は夫々従来の1例の無段階チルト機構
1を示す。
図中、2は断面がD字状の軸であり、基台(図示せず)
に立設された固定ブラケット3に植設してある。
4は被傾斜体である表示パネル(図示せず)にねじ止め
されている回動ブラケットであり、先端側の円形孔4a
を軸2に回動可能に嵌合している。
5はDカットワッシャであり、上記軸2の断面に対応し
たD字形中心孔5aを上記軸2に嵌合させて取り付けて
ある。
6はコイルばね、7はワッシャ、8はナットである。
回動ブラケット4は、コイルばね6のばね力Fにより固
定ブラケット3とワッシャ5とにより両側より圧着され
た状態とされる。
この回動ブラケット4の両側の側面の摩擦力が、表示パ
ネルをそのときの傾斜位置に保持する保持力として作用
し、この保持力により表示パネルはそのときの傾斜位置
に保持される。
上記保持力は、摩擦面の面積及び圧着力により決定され
る。摩擦面の面積が広い程及び圧着力が強い程、上記保
持力は大である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
摩擦面は、回動ブラケット4の両面に限られるものであ
り、その面積は十分に広くはない。
またコイルばね6のサイズ及びばね力も機構1の組立性
及びサイズにより制限される。
このため、上記保持力を大きくすることが困難であり、
表示パネルのこのときの傾斜位置への保持が不安定とな
ることがあるという問題点があった。
また、保持力を大きくすることが困難であるため、適用
範囲が制限され、配設個所も被傾斜体の重心に対応する
高さの部位に制限されてしまうという問題点があった。
本考案は摩擦面の面積を広くして保持力の増大を図るこ
とのできる無段階チルト機構を提供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、基台又は該基台に対して傾斜せしめられる被
傾斜体の一方に固定された非円形の軸と、他方に取り付
けてあり上記軸に回動可能に係合するブラケットと、上
記軸に回転不可能に嵌合した一のワッシャと、上記軸に
設けられ上記ワッシャを上記ブラケットに圧着させるば
ね部材とを有し、上記ブラケットと上記一のワッシャと
の圧着面が摩擦面として機能する無段階チルト機構にお
いて、 上記ブラケット(13)を、その基部側に折曲部(13
a)を有する形状とすると共に、 上記軸(2)に回動可能に嵌合し、且つその基部端面
(15b)が上記折曲部(13a)に近接対向し、上記
ブラケット(13)に対する回動を拘束され、上記ブラ
ケットに追随して該ブラケットと一体的に回動する中間
板部材と、上記軸の断面形状に対応した形状の中心孔を
有し、上記中間板部材に面対向して上記軸に回転不可能
に嵌合した別のワッシャとを上記一のワッシャと上記ば
ね部材との間に設けてなる構成としたものである。
〔作用〕
中間板部材がブラケットに追随してこれと一体的に回動
する構成であるため、ブラケットの面に加えて中間部材
の面が摩擦面として機能する。従って、摩擦面の面積の
総和が増え、機構を小型に維持し且つ機構の組立性を損
なわずに、被傾斜体に対する保持力が強化される。
ブラケットに折曲部を設け、中間板部材の基部端面が上
記折曲部に近接対向した構成は、中間板部材がブラケッ
トに追随して回動する楮をを簡単に実現するように作用
する。
〔実施例〕
第1図、第2図、第3図は夫々本考案の一実施例になる
無段階チルト機構10の分解斜視図、正面図、側面図で
ある。第4図はこの無段階チルト機構10を適用した例
を示す。各図中、第6図乃至第8図に示す構成部分と同
一部分には同一符号を付す。
固定ブラケット3は、第4図に示すように、基台11に
立設してある。
12は被傾斜体である表示パネルである。
13は回動ブラケットであり、基部側の折曲部13aを
表示パネル12のフレーム14にねじ止めしてあり、先
端側の円形孔13bを軸2に回動可能に嵌合している。
この回動ブラケット13及びDカットワッシャ5は、軸
2に、前記従来例と同様に嵌合してある。
15は中間板部材であり、上記回動ブラケット13より
折曲部13aを切除した形状と同じ形状であり、先端に
円形孔15をaを有する。
この中間板部材15は、円形孔15aを軸2に嵌合させ
て、軸2に対して回動可能に設けてある。
また中間板部材15の基部端面15bが上記折曲部13
aに近接対向しており、中間板部材15は回動ブラケッ
ト13に対する回動を拘束されている。
この中間板部材15は、Dカットワッシャ5の外側の部
位に、回動ブラケット13と平行に配されており、回動
ブラケット13が回動するときにこれに追随して回動ブ
ラケット13と一体的に回動する。
16は別のDカットワッシャであり、そのD字形中心孔
16aを上記軸2に嵌合させて、中間板部材15の外側
に設けてある。
コイルばね6は、軸2の周りに嵌合して、ナット8によ
り固定されたワッシャ7と上記Dカットワッシャ16と
の間に圧縮状態で設けてあり、ばね力FがDカットワッ
シャ16等に作用している。
即ち、回動ブラケット13は、前記従来例の回動ブラケ
ット4の場合と同様に、内側の摩擦面13Aが固定ブラ
ケット3に圧着し、外側の摩擦面13BがDカットワッ
シャ5に圧着している。
中間板部材15は、内側の摩擦面15AがDカットワッ
シャ5に圧着し、外側の摩擦面15BがDカットワッシ
ャ16に圧着している。
表示パネル12の軸2に関する回動力Mは、回動ブラケ
ット13に作用し、同時に中間板部材15に作用する。
この回動力Mに抗して表示パネル12をそのときの傾斜
位置に保持する保持力は、回動ブラケット13の両側の
摩擦面13A,13Bによる摩擦力に、中間板部材15
の両側の摩擦面15A,15Bによる摩擦力が加算され
た総合の摩擦力に対応する大きさとなる。即ち摩擦面が
従来に比べて倍加したことにより、従来と同じコイルば
ね6を使用しても、保持力は倍加し、表示パネル12は
そのときの回動位置に安定に保持される。
また、ばね定数の大きいコイルばねを使用すると組立て
作業がしにくくなるが、従来と同じコイルばね6を使用
しているため、機構10の組立て作業は容易である。
また、従来の機構1に、中間板部材15とDカットワッ
シャ16とを加えた構成であるため、サイズも従来に比
べて大型とはならない。
上記のように、機構10は、従来の機構1に比べて大型
化せずに且つ組立性も損なわずに、しかも、保持力が大
きいため、表示パネル12の重心より離れた高さ位置に
配設しても表示パネル12をそのときの傾斜状態に安定
に保持することが出来、表示パネル12周りの設計の自
由度を上げることが出来、更には、適用範囲が拡大す
る。
また、上記の機構10においては、適用場所に応じて、
中間板部材及びDカットワッシャを適宜追加することに
より、摩擦面の数、即ち摩擦面の面積を拡げて、保持力
を増し、適用場所に適応した保持力とすることが出来
る。
第5図は、中間板部材を二つ、Dカットワッシャを三つ
備えた構成の無段階チルト機構20を示す。同図中、第
2図に示す構成部分と対応する部分には同一符号を付
す。
この構機構20は、第2図の機構10に、中間板部材2
1及びDカットワッシャ22を付加した構成である。中
間板部材21は、中間板部材15と同様に、回動ブラケ
ット13と一体的に回動せしめられる構成である。
この機構10によれば、上記の摩擦面13A,13B,
15A,15Bに、中間板部材21の両面の摩擦面21
A,21Bが加わり、摩擦面の面積が増え、保持力は更
に大となる。
また、上記実施例とは逆に、回動するブラケットに軸を
固定し、この軸に固定のブラケット及び中間板部材及び
Dカットワッシャを嵌合させた構成としてもよい。
〔考案の効果〕
以上説明した様に、本考案によれば、ブラケットに折曲
部を設けると共に、中間板部材及びワッシャを追加した
構成であるため、小型化を維持して且つ組立性を損なう
ことなく、摩擦面の面積を増加させて、被傾斜体をその
ときの姿勢に保持する保持力を大とすることが出来、被
傾斜体をそのときの姿勢に安定に保持することが出来
る。
また、中間板部材をブラケットに追随回動させる構造
を、ブラケットに折曲部を設け、中間板部材の基部端面
が上記折曲部に近接対向させただけの簡単な構造によっ
て実現することが出来る。
また、付加する中間板部材の数を適宜変えることによ
り、保持力の大きさを可変できるため、被傾斜体の重心
の高さよりずれた高さ位置に配することもでき、被傾斜
体周りの設計の自由度を大とすることが出来、且つ適用
範囲を拡大することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例になる無段階チルト機構の分
解斜視図、 第2図及び第3図は夫々第1図の無段階チルト機構の正
面図及び側面図、 第4図は第1図乃至第3図の無段階チルト機構を適用し
た例を示す図、 第5図は本考案の無段階チルト機構の変形例を示す図、 第6図は従来の無段階チルト機構の分解斜視図、 第7図及び第8図は夫々第1図の無段階チルト機構の正
面図及び側面図である。 図において、 2は軸、 3は固定ブラケット、 5,16,20はDカットワッシャ、 10,20は無段階チルト機構、 11は基台、 12は表示パネル(被傾斜体)、 13は回動ブラケット、 13aは折曲部、 13bは円形孔、 14はフレーム、 15,21は中間板部材、 15aは円形孔、 15bは基部端面、 13A,13B,15A,15B,21A,21Bは摩
擦面 を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台(11)又は該基台に対して傾斜せし
    められる被傾斜体(12)の一方に固定された非円形の
    軸(2)と、他方に取り付けてあり上記軸に回動可能に
    係合するブラケット(4,13)と、上記軸に回転不可
    能に嵌合した一のワッシャ(5)と、上記軸に設けられ
    上記ワッシャを上記ブラケットに圧着させるばね部材
    (6)とを有し、上記ブラケットと上記一のワッシャと
    の圧着面が摩擦面として機能する無段階チルト機構にお
    いて、 上記ブラケット(13)を、その基部側に折曲部(13
    a)を有する形状とすると共に、 上記軸(2)に回動可能に嵌合し、且つその基部端面
    (15b)が上記折曲部(13a)に近接対向し、上記
    ブラケット(13)に対する回動を拘束され、上記ブラ
    ケットに追随して該ブラケットと一体的に回動する中間
    板部材(15,21)と、上記軸の断面形状に対応した
    形状の中心孔を有し、上記中間板部材に面対向して上記
    軸に回転不可能に嵌合した別のワッシャ(16,22)
    とを上記一のワッシャ(5)と上記ばね部材(6)との
    間に設けて構成してなる無段階チルト機構。
JP1988008337U 1988-01-26 1988-01-26 無段階チルト機構 Expired - Lifetime JPH0610198Y2 (ja)

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JPH01117797U JPH01117797U (ja) 1989-08-09
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JP2592467Y2 (ja) * 1991-10-18 1999-03-24 加藤電機株式会社 Oa機器用チルトヒンジ
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