JP4221668B2 - 研削盤に於ける研削砥石の径測定に関連する方法並びに、該方法を実施するための研削盤、及び、該研削盤に使用されるレーザ光位置確認具 - Google Patents

研削盤に於ける研削砥石の径測定に関連する方法並びに、該方法を実施するための研削盤、及び、該研削盤に使用されるレーザ光位置確認具 Download PDF

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Description

本発明は、研削盤に於ける研削砥石の径測定に関連する方法並びに、該方法を実施される研削盤、及び、該研削盤に使用されるレーザ光位置確認具に関するものであり、特に研削砥石の径を測定するためのレーザ光の位置の特定を簡易且つ正確に行い研削砥石の径の測定の正確性を向上させることを特徴とする。
研削砥石が砥石台送り軸により送り移動され、ワークに当接され、これを研削するように作動する研削盤は存在している。この際、研削砥石はワークを研削することで徐々に消耗するため、その径は漸次に減少していく。
上記研削盤の研削作動中、研削砥石は数値制御手段により算出された距離に合致するように砥石台送り軸の方向へ前後移動される。この距離の算出に於いては、研削砥石の径が時折測定され、該測定により得られた砥石径が計算パラメータとして使用されることにより、研削砥石の消耗を考慮した計算値が得られるように行われる。
したがって測定された砥石径が正確でなければ、研削中の研削砥石の前後移動距離が不正確となり、研削砥石で研削されるワーク(カム、ピン)の形状に誤差が生じるのである。
本出願人は研削砥石の径を正確に特定するため、特許文献1に示すように砥石送り軸の送り方向上の異なる2位置のそれぞれにレーザ光を発出する砥石検出装置を装設する技術を創案し、既に実施している。
このような技術では、砥石検出装置から発出されるレーザー光の位置が正確に特定されていないと、研削砥石の径を正確に測定することができないのである。
特許第3451338号公報
従来における前記レーザ光の位置の特定では、作業者が物差しを用いて測定しているのが実情であり、作業者は煩わしい思いをする。また砥石検出装置の交換時や位置ずれが生じた虞があるときなどに、その都度、レーザ光の位置を正確に測定する必要があり、該測定作業が多くの手間を要するものとなって作業能率を低下させるのである。
本発明は、このような実情の下、前記レーザ光の位置の確認を手間少なく正確に行って研削砥石の径を正確且つ能率的に測定し、最終的に、研削精度や研削能率を向上させることを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本発明に係る研削盤に於けるレーザ光位置確認方法は、請求項1に記載したように、研削砥石の径を特定するために砥石送り軸の送り方向上の異なる2つの特定位置のそれぞれにレーザ光を発出するものとなされた研削盤において前記レーザ光の位置を確認する際、前記研削砥石の回転中心をなす砥石回転軸に固定される大径基準円盤と小径基準円盤とを形成し、前記大径基準円盤がそれぞれの前記レーザ光を遮断するときの該大径基準円盤の前記送り方向上の座標値と、前記小径基準円盤がそれぞれの前記レーザ光を遮断するときの該小径基準円盤の前記送り方向上の座標値とを特定し、これら座標値に基づいて前記レーザ光のそれぞれの位置を算出するように実施することを特徴としている。
次に本発明に係る研削盤に於ける研削砥石の径測定方法は、請求項2に記載したように、研削砥石の径を特定するために砥石送り軸の送り方向上の異なる2つの特定位置のそれぞれにレーザ光を発出するものとなされた研削盤において前記レーザ光の位置を確認する際、前記研削砥石の回転中心をなす砥石回転軸に固定される大径基準円盤と小径基準円盤とを形成し、前記大径基準円盤がそれぞれの前記レーザ光を遮断するときの該大径基準円盤の回転中心の前記送り方向上の座標値と、前記小径基準円盤がそれぞれの前記レーザ光を遮断するときの該小径基準円盤の回転中心の前記送り方向上の座標値とを特定し、これら座標値に基づいて前記レーザ光のそれぞれの位置を算出し、次に前記砥石回転軸に研削砥石を固定し、該研削砥石が前記レーザ光のそれぞれを遮断するときの該研削砥石の回転中心の前記送り方向上の座標値と、前記レーザ光の位置とに基づいて該研削砥石の径を算出するように実施することを特徴としている。
次に本発明に係る研削盤は、請求項3に記載したように、砥石送り軸の送り方向上の異なる2つの特定位置のそれぞれに研削砥石の径を測定するためのレーザ光を発出する砥石検出装置を具備した研削盤において、前記研削砥石の回転中心をなす砥石回転軸に固定されるところの、大径基準円盤と小径基準円盤とを付属させると共に、前記砥石回転軸に固定された前記大径基準円盤がそれぞれの前記レーザ光を遮断するときの該大径基準円盤の回転中心の前記送り方向上の座標値と、前記砥石回転軸に固定された小径基準円盤がそれぞれの前記レーザ光を遮断するときの該小径基準円盤の回転中心の前記送り方向上の座標値とを砥石検出装置の検出情報に基づいて特定すると共にこれら座標値に基づいて前記レーザ光のそれぞれの位置を算出するように作動する演算手段を設けたことを特徴としている。
次に本発明に係る研削盤用レーザ光位置確認具は、請求項4に記載したように、研削砥石の径を特定するために砥石送り軸の送り方向上の異なる2つの特定位置のそれぞれにレーザ光を発出するものとなされた研削盤において前記レーザ光のそれぞれの位置を特定するときに使用されるものであって、前記研削砥石の回転中心をなす砥石回転軸に固定されるハブ部材を備え、該ハブ部材に大径基準円盤と小径基準円盤とを固設し、この際、前記ハブ部材が前記砥石回転軸に固定された状態の下で、前記大径基準円盤のみが取外しが可能となされていることを特徴としている。
上記した本発明によれば、次のような効果が得られる。
即ち、請求項1、2又は3に記載のものによれば、大径基準円盤及び小径基準円盤を着脱する作業と、各部を作動させるための手指による作動指令付与操作とを除けば、専ら機械的にそれぞれのレーザ光の位置を特定することが可能となるのであり、また大径基準円盤及び小径基準円盤のそれぞれを砥石回転軸に固定して回転させた状態の下で、これら基準円盤を介して、それぞれのレーザ光の位置が特定されるので、研削作業中の回転中の研削砥石に対するそれぞれのレーザ光の位置が正確に確認されるものとなるのであり、したがって研削砥石の径が省力的に且つ正確に確認され、ひいては能率的で高精度な研削を行わせることができるのである。
また請求項4記載のものによれば、先ずは大径基準円盤及び小径基準円盤の双方の固定されたハブ部材が砥石回転軸に固定された状態の下で、大径基準円盤がレーザ光のそれぞれを遮断するときの該大径基準円盤の回転中心の砥石送り方向上の座標値が特定され、次にハブ部材は砥石回転軸に固定された状態のまま、大径基準円盤のみの取外しを行った状態の下で、小径基準円盤がレーザ光のそれぞれを遮断するときの該小径基準円盤の回転中心の砥石送り方向上の座標値が特定されるように使用できるのであり、このように、大径基準円盤及び小径基準円盤の使用によるこれら座標値の特定が、ハブ部材を砥石回転軸に固定した状態のまま行えるのであり、このことが砥石回転軸に対するハブ部材の着脱に起因した誤差の発生を抑制し、レーザ光の位置特定を正確となすのである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係るコンピュータ研削盤の平面図、図2は上記研削盤のm1−m1部を示す図、図3は上記研削盤のレーザ光式砥石検出装置などを示す平面図、図4は上記研削盤の砥石回転軸にレーザ光位置確認具を固定した状態を示す平面図、図5は上記研削盤の砥石回転軸にレーザ光位置確認具を固定した状態を示す断面図、図6は上記レーザ光式砥石検出装置とレーザ光位置確認具との関係を示す平面図、図7は上記レーザ光式砥石検出装置とレーザ光位置確認具との関係を示す側面図、図8は上記レーザ光とレーザ光位置確認具との関係をxy座標上に表示した図、図9は上記レーザ光と研削砥石との関係をxy座標上に表示した図である。
図1に於いて、1はベッド、2はベッド1上にあって図示しないテーブル送り用サーボモータの作動によりz軸方向へ駆動変位可能となされたワークテーブルであり、3はベッド1上で砥石送り軸(x軸)方向へ送り移動可能となされた砥石台である。
ワークテーブル2は図2に示すように上テーブル4と下テーブル5からなり、上テーブル4は下テーブル5に対し特定縦軸回りの旋回変位可能となされており、また下テーブル5はベッド1上面にz軸方向の摺動変位可能に載設されている。そして、上テーブル4の上面には主軸台6と心押台7が装着されている。ここに、主軸台6は図示しない主軸用サーボモータと、このモータで回転駆動される主軸8とを具備したものとなされており、主軸8の一部は突出されて主軸センタ8aとなされている。心押台7には心押センタ10がz軸方向の出入り作動可能に設けられている。
砥石台3は、ベッド1の上面にx軸方向の摺動変位可能に載設された基台3aを備え、該基台3a上に、砥石軸用モータ11と、このモータ11の回転を伝動機構12を介して伝達され且つ特定位置に支持された横向き砥石回転軸13回りへ駆動される研削砥石14とを設けたものとなされている。この際、研削砥石14周囲にはカバー体15が開閉可能に装着される。
図2に示す下テーブル5の側面で主軸台6の側方下部となる箇所には支持部材16を固定し、この支持部材16の上部に2つのレーザ光式砥石検出装置17A、17Bを上下配置に固定している。このレーザ光式砥石検出装置17A、17Bは図2及び図3に示すようにレーザ光BL1、BL2を発出するものとした投光器18aと、この投光器18aの発出したレーザ光BL1、BL2を受けるものとした受光器18bとを有するものとなす。
これらレーザ光式砥石検出装置17A、17Bの入出力回路は、コンピュータ数値制御手段19の電気回路に組み込んであり、またコンピュータ数値制御手段19には各レーザ光式砥石検出装置17A、17Bの検出情報に基づいて各レーザ光BL1、BL2の位置を算出するものとした第1演算手段20と、これら研削砥石14の径を算出するものとした第2演算手段21が形成してある。
上記研削盤でワークwを研削する場合の一例を説明する。
主軸台センタ8aと心押センタ10との間にワークとしての多連カムwを固定させ、研削砥石14を回転作動させた状態の下で砥石送り軸による研削砥石14のx軸方向送りと主軸8の回転送りをコンピュータ数値制御手段19により同期制御させる。これにより、多連カムwは主軸8と同体状に回転送りされ、研削砥石14は回転状態の下で初期位置から前方f1へ進出されx軸方向へ送り変位されて多連カムwの1つのカムに当接してこれを研削する。
コンピュータ数値制御手段19は該1つのカムの研削終了後、砥石台3を後方f2へ退避させ、次に必要に応じて図示しないテーブル送り用サーボモータを作動させる。この後、研削砥石14はz軸方向へ送り移動され、別の一つのカムの研削を実施する。
このような研削盤の研削作動中、コンピュータ数値制御手段19による研削砥石14のx軸方向上の位置の算出に於いては、研削砥石14の径Rtが計算パラメータとして使用される。従って、正確な研削のためには、研削中に常に、研削砥石14の径Rtがコンピュータ数値制御手段19に正確に認識される必要がある。
ところで、研削砥石14の径Rtはレーザ光式砥石検出装置17A、17Bの検出情報に基づいて算出されるため、各レーザ光式砥石検出装置17A、17Bの発するレーザ光BL1、BL2の位置が正確に把握されなければならない。
これらレーザ光BL1、BL2の位置の把握は次のように行われる。
先ず図4に示すように砥石回転軸13にレーザ光位置確認具22を固定する。
該レーザ光位置確認具22は、図5に示すように、砥石回転軸13の研削砥石固定個所(テーパ雄面部13a)に外嵌固定されるハブ部材23を備えると共に、該ハブ部材23の半径面にボルトを介して固定され形状中心が砥石回転軸13の回転中心線13bに合致され外周面24aが回転中心線13bを中心とする円筒面となされた大径基準円盤24と、ハブ部材23の半径面にボルトを介して固定され形状中心が砥石回転軸13の回転中心線13bに合致され外周面25aが回転中心線13bを中心とする円筒面となされた小径基準円盤25とを回転中心線13b方向へ並設してなるものである。
上記ハブ部材23は砥石回転軸13のテーパ雄面部13aに外嵌されるテーパ雌面部23aを具備し、外周面23bを回転中心線13bを中心としたテーパ雄面部となされると共に該テーパ雄面部23bの径大側の一端個所に小径基準円盤25をボルト26を介して固定される半径面個所23cを形成され、またテーパ雄面部23bの径小側である他端個所の端面に、外周面g1がテーパ雄面部23bよりも小径で内周面g2がテーパ雌面部23aよりも大きな径となされた環状張出部23dをテーパ雌面部23aと同心状に突設され、外周面g1に雄ネジをそして内周面g2に雌ネジを形成されるほか、内周面g2とテーパ雌面部23aとの境界に環状半径面部h1を、そして外周面g1とテーパ雄面部23bとの境界に環状半径面部h10を形成されたものとなされている。
そして、テーパ雄面部23bの小径側個所には環状支持部材27が抜き出し可能且つ締結状に外嵌されており、該環状支持部材27はテーパ雄面部23bの長さ途中個所に圧密状に外嵌されるテーパ雌面部27aを具備し、外周面の一端個所に、大径基準円盤24をボルト28を介して固定される半径面個所27bを形成されると共に、外周面の他端個所を環状張出部27cとなされ、該環状張出部27cの内周面をテーパ雌面部27aより大きな径となされて、該内周面g3に雌ネジを形成され、該内周面g3とテーパ雌面部27aとの境界に環状半径面部h2を形成されたものとなされている。
外周面g1の雄ネジにはナット体29が螺合されており、該ナット体29は環状半径面部h2に圧接して環状支持部材27をテーパ雄面部23bの大径側へ押圧するものとなされている。そして砥石回転軸13の先端に設けられた雄ネジ部13cにナット体30が螺合されるのであり、該ナット体30はハブ部材23の環状半径面部h1に圧接してハブ部材23を砥石回転軸13のテーパ雄面部13aの径大側へ押圧するものとなされている。これらナット体29、30の端面には回転操作のための係入孔が形成されている。
次にコンピュータ数値制御手段19の入力部のスイッチを手指で操作することにより、レーザ光BL1、BL2の位置特定のための必要な作動指令をコンピュータ数値制御手段19に付与し、各部を次のような作動させる。
即ち、レーザ光位置確認具22の回転中、ワークテーブル2をz軸方向へ移動させ、図6に示すように、レーザ光式砥石検出装置17A、17Bの検出領域kとレーザ光位置確認具22とのz軸方向位置を合致させる。次にレーザ光位置確認具22をx軸方向上の初期位置からx軸方向の前側f1へ送り移動させる。この移動中、図7に示すように、大径基準円盤24の周縁が上側のレーザ光式砥石検出装置17Aのレーザ光BL1の位置、即ち符号j1で示す位置に達したとき、上側のレーザ光式砥石検出装置17Aの投光器18aから発出されたレーザ光BL1を大径基準円盤24の周縁が遮断し、受光器18bによるレーザ光BL1の検出が行われなくなり、これによりレーザ光式砥石検出装置17Aは大径基準円盤24がレーザ光式砥石検出装置17Aのレーザ光BL1の位置に達したことを検出する。これにより、図8に示すように該検出時点の大径基準円盤24の回転中心O1を原点としたxy座標が第1演算装置20により設定される。
さらに続いて大径基準円盤24をx軸方向の前側f1へ送り移動させる。この移動中、図7に示すように、大径基準円盤24の周縁が下側のレーザ光式砥石検出装置17Bのレーザ光BL2の位置、即ち符号j2で示す位置に達したとき、下側のレーザ光式砥石検出装置17Bの投光器18aから発出されたレーザ光BL2を大径基準円盤24の周縁が遮断し、受光器18bによるレーザ光BL2の検出が行われなくなり、これによりレーザ光式砥石検出装置17Bは大径基準円盤24がレーザ光式砥石検出装置17Bのレーザ光BL2の位置に達したことを検出する。これにより、該検出時点の大径基準円盤24の回転中心O1の位置を表す図8中の点P1についてのxy座標に於ける座標値(e1、0)が第1演算装置20により演算される。
次にレーザ光位置確認具22をx軸方向の後側f2へ移動させて初期位置に復帰させ、レーザ光位置確認具22の回転を停止させる。
次に作業者はハブ部材23の環状張出部23dの外周面g1の雄ネジ部からナット体29を取り外し、代わりに環状支持部材27の環状張出部27cの内周面g3の雌ネジに図示しない円筒形雄ネジ抜き出し部材を螺入し、該円筒形雄ネジ抜き出し部材の先端をハブ部材23の環状半径面部h10に押し当て、大径基準円盤24の固定された状態の環状支持部材27をハブ部材23から抜き出す。
この後、再びレーザ光位置確認具22を回転状態となしてx軸方向の前側f1へ送り移動させる。この移動中、図7に示すように、小径基準円盤25の周縁が上側のレーザ光式砥石検出装置17Aのレーザ光BL1の位置、即ち符号j3で示す位置に達したとき、上側のレーザ光式砥石検出装置17Aの投光器18aから発出されたレーザ光BL1を小径基準円盤25の周縁が遮断し、受光器18bによるレーザ光BL1の検出が行われなくなり、これによりレーザ光式砥石検出装置17Aは小径基準円盤25がレーザ光式砥石検出装置17Aのレーザ光BL1の位置に達したことを検出する。この検出時点の小径基準円盤25の回転中心O2の位置を表す図8中の点P2についてのxy座標に於ける座標値(E、0)が第1演算装置20により演算される。
さらに続いて小径基準円盤25をx軸方向の前側f1へ送り移動させる。この移動中、図7に示すように、小径基準円盤25の周縁が下側のレーザ光式砥石検出装置17Bのレーザ光BL2の位置、即ち符号j4で示す位置に達したとき、下側のレーザ光式砥石検出装置17Bの投光器18aから発出されたレーザ光BL2を小径基準円盤25の周縁が遮断し、受光器18bによるレーザ光BL2の検出が行われなくなり、これによりレーザ光式検出装置17Bは小径基準円盤25がレーザ光式砥石検出装置17Bのレーザ光BL2の位置に達したことを検出する。この検出時点の基準円盤の回転中心O2の位置を表す図8中の点P3についてのxy座標に於ける座標値(E+e2、0)が第1演算装置20により演算されるものとなる。
次に上記座標値e1、e2、Eに基づいて第1演算装置にレーザ光BL1、BL2の位置を算出させる。
ここで、上側のレーザ光式砥石検出装置17Aのレーザ光BL1の位置のxy座標に於ける座標値を(x1、y1)とし、また下側のレーザ光式砥石検出装置17Bのレーザ光BL2の位置の座標値を(x1+a、y1+b)とすると、座標値x1、y1や座標上の数値a、bは次のような数式で算出される。
即ち、
座標値x1は次の数式1により算出される。
x1=(R−r+E)/2・E ・・・・数式1
また座標値y1は次の数式2により算出される。
y1=−(R−x11/2 ・・・・数式2
また数値aは次の数式3により算出される。
a=a1−a2・x1 ・・・・数式3
ここに、
a1=(2・e2・E−e1+e2)/2・(E−e1+e2)
a2=(e2−e1)/(E−e1+e2)
である。
また数値bは次の数式4により算出される。
b=(R−x11/2
−(R−(x1+a−e1)1/2 ・・・・数式4
以上により、図8中のxy座標上での各レーザ光BL1、BL2の位置が特定されるのであり、この後はナット体30を取り外して環状張出部23dの内周面g2の雌ネジに円筒形雄ネジ抜き出し部材を螺入しこれの先端を砥石回転軸13の環状半径面部に押し当てるなどしてハブ部材23を砥石回転軸13から取り外し、代わりに研削用の研削砥石14を固定する。
次に研削砥石14の径rの測定を行うのであり、この際の処理は次ように行われる。
研削作業中におけるコンピュータ数値制御手段19の自動的な作動指令により、或いは数値制御手段19への手操作による測定開始指令により、次のような測定作動が自動的に行われる。
即ち、研削砥石14の回転中、ワークテーブル2をz軸方向へ移動させることにより、レーザ光式砥石検出装置17A、17Bの検出領域kと研削砥石14とのz軸方向上の位置を合致させる。次に研削砥石14をx軸方向の前側f1へ送り移動させる。この移動中、図2に示すように、研削砥石14の周縁が上側のレーザ光式砥石検出装置17Aのレーザ光BL1の位置、即ち符号j5に達したとき、上側のレーザ光式砥石検出装置17Aの投光器18aから発出されたレーザ光BL1を研削砥石14の周縁が遮断し、受光器18bによるレーザ光BL1の検出が行われなくなり、これによりレーザ光式砥石検出装置17Aは研削砥石14がレーザ光式検出装置17Aのレーザ光BL1の位置に達したことを検出する。これに関連して、図9に示すように、この検出時点の研削砥石14の回転中心O3を原点としたxy座標が第1演算装置21により設定される。
さらに続いて研削砥石14をx軸方向の前側f1へ送り移動させる。この移動中、図2に示すように、研削砥石14の周縁が下側のレーザ光式砥石検出装置17Bのレーザ光BL2の位置、即ち符号j6に示す位置に達したとき、下側のレーザ光式砥石検出装置17Bの投光器18aから発出されたレーザ光BL2を研削砥石14の周縁が遮断し、受光器18bによるレーザ光BL2の検出が行われなくなり、これによりレーザ光式砥石検出装置17Bは研削砥石14がレーザ光式砥石検出装置17Bのレーザ光BL2の位置に達したことを検出する。これに関連して、この検出時点の研削砥石14の回転中心O3の位置を表す図9中の点P4についてのxy座標に於ける座標値(e3、0)が第2演算装置21により特定されるものとなる。
ここで、上側のレーザ光式砥石検出装置17Aのレーザ光BL1の位置のxy座標に於ける座標値を(x2、y1)とし、また下側のレーザ光式砥石検出装置17Bのレーザ光BL2の位置の座標値を(x2+a、y1+b)とすれば、研削砥石14の径Rtは次の数式5により算出され、これが測定結果となる。
即ち、
Rt=(x3+y1) ・・・・数式5
但し、x3=((a−e3)+2・b・y1+b)/2・(e3−a)
この研削砥石14の径rの測定は研削作業中、適当時間間隔で実施されるのであり、各測定結果は以後の研削砥石14のx軸方向上の位置の演算に於いて算入されるのであり、従って研削砥石14のx軸方向の位置は常に最も新しい測定結果に基づいて数値制御されるものとなる。
上記実施例では2つのレーザ光式砥石検出装置17A、17Bを設けたが、これを単一のレーザ光式砥石検出装置17A又は17Bとなし、この砥石検出装置17A又は17Bを、その発するレーザ光BL1、BL2が図9中のxy座標面上の2つの異なる特定位置に存在し得るように移動される構成となすことも可能である。
本発明に係るコンピュータ研削盤の平面図である。 上記研削盤のm1−m1部を示す図である。 上記研削盤のレーザ光式砥石検出装置などを示す平面図である。 上記研削盤の砥石回転軸にレーザ光位置確認具を固定した状態を示す平面図である。 上記砥石回転軸にレーザ光位置確認具を固定した状態を示す断面図である。 上記レーザ光式砥石検出装置とレーザ光位置確認具との関係を示す平面図である。 上記レーザ光式砥石検出装置とレーザ光位置確認具との関係を示す側面図である。 上記レーザ光とレーザ光位置確認具との関係をxy座標上に表示した図である。 上記レーザ光と研削砥石との関係をxy座標上に表示した図である。
符号の説明
13 砥石回転軸
14 研削砥石
20 演算手段(第1演算手段)
23 ハブ部材
24 大径基準円盤
25 小径基準円盤
BL1 レーザ光
BL2 レーザ光
O3 研削砥石の回転中心
Rt 研削砥石の径

Claims (4)

  1. 研削砥石の径を特定するために砥石送り軸の送り方向上の異なる2つの特定位置のそれぞれにレーザ光を発出するものとなされた研削盤において前記レーザ光の位置を確認する際、前記研削砥石の回転中心をなす砥石回転軸に固定される大径基準円盤と小径基準円盤とを形成し、前記大径基準円盤がそれぞれの前記レーザ光を遮断するときの該大径基準円盤の前記送り方向上の座標値と、前記小径基準円盤がそれぞれの前記レーザ光を遮断するときの該小径基準円盤の前記送り方向上の座標値とを特定し、これら座標値に基づいて前記レーザ光のそれぞれの位置を算出するように実施することを特徴とする研削盤に於けるレーザ光位置確認方法。
  2. 研削砥石の径を特定するために砥石送り軸の送り方向上の異なる2つの特定位置のそれぞれにレーザ光を発出するものとなされた研削盤において前記レーザ光の位置を確認する際、前記研削砥石の回転中心をなす砥石回転軸に固定される大径基準円盤と小径基準円盤とを形成し、前記大径基準円盤がそれぞれの前記レーザ光を遮断するときの該大径基準円盤の回転中心の前記送り方向上の座標値と、前記小径基準円盤がそれぞれの前記レーザ光を遮断するときの該小径基準円盤の回転中心の前記送り方向上の座標値とを特定し、これら座標値に基づいて前記レーザ光のそれぞれの位置を算出し、次に前記砥石回転軸に研削砥石を固定し、該研削砥石が前記レーザ光のそれぞれを遮断するときの該研削砥石の回転中心の前記送り方向上の座標値と、前記レーザ光の位置とに基づいて該研削砥石の径を算出するように実施することを特徴とする研削盤に於ける研削砥石の径測定方法。
  3. 砥石送り軸の送り方向上の異なる2つの特定位置のそれぞれに研削砥石の径を測定するためのレーザ光を発出する砥石検出装置を具備した研削盤において、前記研削砥石の回転中心をなす砥石回転軸に固定されるところの、大径基準円盤と小径基準円盤とを付属させると共に、前記砥石回転軸に固定された前記大径基準円盤がそれぞれの前記レーザ光を遮断するときの該大径基準円盤の回転中心の前記送り方向上の座標値と、前記砥石回転軸に固定された小径基準円盤がそれぞれの前記レーザ光を遮断するときの該小径基準円盤の回転中心の前記送り方向上の座標値とを砥石検出装置の検出情報に基づいて特定すると共にこれら座標値に基づいて前記レーザ光のそれぞれの位置を算出するように作動する演算手段を設けたことを特徴とする研削盤。
  4. 研削砥石の径を特定するために砥石送り軸の送り方向上の異なる2つの特定位置のそれぞれにレーザ光を発出するものとなされた研削盤において前記レーザ光のそれぞれの位置を特定するときに使用されるものであって、前記研削砥石の回転中心をなす砥石回転軸に固定されるハブ部材を備え、該ハブ部材に大径基準円盤と小径基準円盤とを固設し、この際、前記ハブ部材が前記砥石回転軸に固定された状態の下で、前記大径基準円盤のみが取外しが可能となされていることを特徴とする研削盤用レーザ光位置確認具。
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