JP4220307B2 - 意匠照明装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、文字板上に形成された形状の異なる複数の意匠にそれぞれ対応する複数の光源収容室を有する意匠照明装置に関し、特に、車両用計器に適用されて有効な意匠照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年普及しているスピードメータ部やタコメータ部等が一体化されて構成された車両用計器には、その文字板上にオイル警告やブレーキ警告をはじめとして多くのワーニング意匠が形成されている。ところが、ワーニング意匠はそれぞれ固有の形状であるのに対して、ワーニング意匠のそれぞれに対しては一律の照明構造又は照明装置が採用されているため、個々の意匠に着目すると、照明不足や照明過剰等の問題が発生していた。以下にこの問題について図面を用いて説明する。
【0003】
図7は従来の照明装置を示す正面図であり、図8は図7の照明装置の概略断面図である。図7及び図8に示すように、車両用計器のワーニング表示部91には、文字板93上に形成された形状の異なる複数の意匠93d1〜93d4等に対応する複数の光源収容室91d1〜91d5が設けられている。複数の光源収容室91d1〜91d5は共に、同型状の四角形箱型をしており、その底面開口部には、同一性能の光源L91〜L95が配置されている。補足すると、それぞれの光源収容室91d1〜91d5を仕切る壁94d4′等は共に等しい傾斜角(この例では直立している)であり、複数の意匠93d1〜93d4等に対応する意匠開口部も共に同型状の四角形である。
【0004】
このような構成において、光源収容室91d1、意匠93d1及び光源収容室91d2、意匠93d2を用いて、その作用を以下に説明する。まず、所定のワーニング用トリガに応答して、光源L91及びL92が点灯すると、それらの出射光R91及びR92はそれぞれ、光源収容室91d1及び91d2内を上方に向かい、この結果、意匠93d1及び93d2が背面から照明される。そして、照明された意匠93d1及び93d2がドライバ等から視認される。なお、このような照明装置は、例えば、下記特許文献1にも記載されている。
【0005】
【特許文献1】
実開昭63−73795号公報(第1図、第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、意匠93d1及び93d2はそれぞれ、異なる形状、例えば、異なる意匠幅W91及びW92を有している。このため、上記のように、それぞれの意匠93d1及び93d2に対して一律の照明を行うと、比較的広い幅W91を有する意匠93d1の図中左右端部は光源から離れているため照明不足になるのに対して、比較的狭い幅W92を有する意匠93d2は照明過剰になる。また、意匠93d1に着目しても、その収容室91d1の側壁94d4′は直立しているので、例えば、R91′で示すように、光源L91からの光R91は側壁94d4′で反射後、大部分は意匠93d1の中央部に向かう。このため、直接光及び反射光が合成されて、意匠93d1の中央部のみがより顕著に照射されることになる。他の意匠93d3及び93d4等に対しても形状に依存して同様の問題が発生する。すなわち、上記従来の照明装置では、個々の意匠に対して照明効率が好ましくなかった。これを回避するためには、文字板に裏面印刷調光等を施すことが必要となるが、形状の異なる多数の意匠が存在する車両用計器等において、全意匠に対してそれぞれ最適な印刷調光等を施すことは困難かつ多大な工数の浪費が予想される。
【0007】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、文字板に余分な印刷調光等を施すことなく、複数の意匠のそれぞれに対して照明効率を高めることができる意匠照明装置を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載された意匠照明装置は、文字板上に形成された形状の異なる複数の意匠にそれぞれ対応する複数の光源収容室を備えて、前記複数の意匠をそれぞれ照明するように構成した、意匠照明装置において、前記複数の光源収容室が、それぞれ同一の深さを有していると共に、前記複数の光源収容室が、それぞれ、前記光源収容室の底面開口部に配置された同一の光源と、同一形状を有している底面開口部と、前記底面開口部の縁から前記複数の意匠の形状にそれぞれ応じた角度で上方に向かって徐々に開口するように形成された側壁と、前記複数の意匠に対応する形状を有している意匠開口部と、を有していることを特徴とする。
【0009】
請求項1に記載された発明によれば、複数の光源収容室はそれぞれ、底面開口部縁から複数の意匠の形状にそれぞれ応じた角度で上方に向かって徐々に開口するように形成された側壁及び複数の意匠に対応する形状の意匠開口部を有している。したがって、光源収容室のそれぞれの側壁傾斜角及び意匠開口部を複数の意匠形状に対応させて形成するだけで、複数の意匠のそれぞれに対して照明効率を高めることができる。
【0010】
上記課題を解決するためになされた請求項2に記載された意匠照明装置は、請求項1に記載された意匠照明装置において、前記側壁が、小さな意匠に対しては、これよりも大きな意匠よりも、より直立して設けられている、ことを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載された発明によれば、光源収容室の側壁は、小さな意匠に対してはこれよりも大きな意匠よりも、より直立して設けられている。したがって、意匠の大小に拘わらず、複数の意匠のそれぞれに対して照明効率を高めることができる。
【0012】
前記課題を解決するために、請求項3に記載された意匠照明装置は、請求項1又は2に記載された意匠照明装置において、前記複数の光源収容室におけるそれぞれの意匠開口部、側壁及び底面開口部の四隅が、共に、対応する前記複数の意匠の形状に応じたR形状を有していることを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載された発明によれば、複数の光源収容室におけるそれぞれの意匠開口部、側壁及び底面開口部の四隅は共に、対応する複数の意匠の形状に応じたR形状を有しているので、複数の意匠のそれぞれに対して照明効率を高めることができる。
【0014】
前記課題を解決するために、請求項4に記載の意匠照明装置は、請求項3に記載の意匠照明装置において、前記複数の意匠が、車両用計器における文字板の所定箇所に集中的に形成されたワーニング意匠群であることを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載された発明によれば、車両用計器における文字板に形成されたワーニング意匠群に適用されて更に効果を発揮する。すなわち、車両用計器においては、形状の異なる多数のワーニング意匠が存在するため、全ワーニング意匠に対してそれぞれ最適な印刷調光等を施すことは困難かつ多大な工数が必要であるが、本発明によりこれを解決することができる。
【0016】
前記課題を解決するために、請求項5に記載された意匠照明装置は、請求項4記載の意匠照明装置において、前記複数の意匠が、前記文字板の上面に印刷形成されていることを特徴とする。
【0017】
また、前記課題を解決するために、請求項6に記載された意匠照明装置は、請求項4に記載された意匠照明装置において、前記複数の意匠が、前記文字板の下面に印刷形成されたものであることを特徴とする。
【0018】
請求項5及び6に記載された発明によれば、意匠が文字板の上下いずれに印刷形成されていてもよいので、多種多様の車両用計器に対して適用可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明が適用される車両用計器の一例を示す正面図である。ここに例示する車両用計器1は、スピードメータ部、燃料メータ部、水温メータ部、ギアポジション部等が一体化されたコンビネーションメータであり、図1に示すように、本体ケース11、導光板12(図2参照)、文字板13、指針14a〜14c、見返し15、文字板13の前方に覆設される表ガラス16等を含んで構成される。また、このメータは、本体ケース11に収容された、ここでは図示しないムーブメント、基板、光源等も有する。
【0020】
本体ケース11は、例えば、白色の樹脂製であり、ムーブメント、光源、各種電子部品を搭載する基板を両面から挟み込むようにして収容する、表カバー及び裏カバーにより構成される。本体ケース11の側壁には、ねじ孔を有する取付片11e、11fが設けられている。本体ケース11には、文字板13に形成された意匠を照明するための光源としてのLED(Light Emitting Diode)を収容する光源収容室も設けられているが、これについては、導光板12と共に図2を用いて後述する。
【0021】
文字板13は、例えば、ポリカーボネイト製であり、上からみると各メータ部に対応して横長形状をしている。この文字板13上には、スピードメータ部、燃料メータ部、水温メータ部等の目盛りに対応した表示意匠13a〜13c、各種ワーニング意匠13d(図2の13d1〜13d6からなる)、13f、方向指示意匠13e、レバーポジション意匠13g等が形成されている。これら意匠は、所定の数字やキャラクタを中抜きにして、透明生地の文字板13に、例えば、黒系統色のインクを塗布することによって形成される。また、文字板13には、この背面に配置されるLCD(Liquid Crystal Display)等のディジタル表示装置に対応した形状の開口部13h、13iも形成されている。
【0022】
指針14a〜14cは、各メータ部にそれぞれ対応するムーブメントによって、それぞれの計測値に基づいた所定角度だけ回転駆動されて文字板13上の所定の表示意匠を指示する。指針の構成及び動作は、周知なので、ここでは説明を省略する。見返し15は、文字板13と同様の横長形状をした黒色の樹脂製であり、各表示部位や意匠、指針基部等を除いて、文字板13上の前面を覆う。表ガラス16も、文字板13と同様の横長形状をした黒色透明の樹脂製であり、いわゆるスモークガラスで構成される。
【0023】
次に、図2及び図3を用いて、上記構成のうちで本発明に関わる部位及びその近傍の立体形状を示す。図2は、図1のワーニング意匠周辺の分解斜視図である。図3は、図2の一光源収容室の斜視図である。なお、図2において、本発明に直接的に関わりのない見返し、表ガラス、他の部位は割愛している。
【0024】
図2に示すように、横長の平面形状をした本体ケース11は、浅皿状に掘り下げられて形成された導光板収容部11a及び11bを有している。導光板収容部11a及び11bはそれぞれ、導光板12a及び12bに対応した形状をしている。導光板収容部11aの底面には、ムーブメントの回転軸が挿通される孔11a1、導光板12aの受光部に対向する光源を収容する一対の光源収容室11a2、意匠13fに対向する光源を収容する光源収容室11a3が設けられている。光源収容室11a2は円形状開口部を有し、光源収容室11a3は底面からやや突出した正三角形状開口部を有している。一方、導光板収容部11bの底面にも、ムーブメントの回転軸が挿通される孔11b1、導光板12bの受光部に対向する光源を収容する一対の光源収容室11b2が設けられている。光源収容室11b2は円形状開口部を有している。
【0025】
上記導光板収容部11a及び11bの間には、他の光源収容室11d1〜11d6が設けられている。光源収容室11d1〜11d6はそれぞれ、文字板13に形成されたワーニング意匠13d1〜13d6(以下、単に意匠13d1〜13d6ともよぶ)を照射するための光源を収容する。それらの立体形状は、代表して収容室11d4を挙げて説明すると、図3に示すように、底面開口部O1から意匠開口部O2に至るまで徐々に開口していくような四角柱筒状をしている。底面開口部O1は基板112上に実装された光源L4よりやや広めの正方形状をしており、意匠開口部O2は意匠13d4(図4(A)参照)の形状に対応して正方形状をしている。底面開口部O1よりも意匠開口部O2の方が大きくなるように形成されているため、収容室11d4の側壁は底面開口部O1から徐々に広がるように傾斜している。また、底面開口部O1及び意匠開口部O2、並びに側壁11d4′の四隅C1〜C4は、意匠13d4の形状に応じたR付けがなされている。本明細書中、R付け又はR形状とは、例えば、図3に示す半径r4の正円の一部を示している。なお、この光源収容室11d4以外の光源収容室11d1〜11d3、11d5、11d6も大きさは異なるが、同等の構成をしている。
【0026】
図2に戻って、導光板12a及び12bは、導光性を有する樹脂製のプリズム型導光板であり、それぞれ導光板収容部11a及び11bに収容されて、文字板13の背面側に配置される。導光板12a及び12bは、スピードメータ部及び燃料メータ部に対応した平面形状をしている。導光板12aには、指針軸の貫通孔を有する出光部12a1、一対の受光部12a2、光源収容室11d3の形状に対応した開口部12a3が設けられている。また、導光板12bには、指針軸の貫通孔を有する出光部12b1、及び一対の受光部12b2が設けられている。なお、LCD110は、装着後の導光板12bの上側に取り付けられる。
【0027】
文字板13には、上述したように複数種の意匠13a、13b、13d、13f等が形成されると共に、開口部13hや指針孔13j、13kが設けられている。特に、意匠13dは両メータ部間に集中的に配置された複数のワーニング意匠13d1〜13d6からなるワーニング意匠群である。上記光源収容室11d1〜11d6はそれぞれ、これらワーニング意匠13d1〜13d6に対応したものである。そして、文字板13の指針孔13j等を介して指針14a等が取り付けられる。
【0028】
更に、図4及び図5を用いて、本発明に係る構成について説明を続ける。図4(A)はワーニング意匠群近傍の正面図であり、図4(B)はワーニング意匠用の光源収容室近傍の正面図である。図5は、図4(A)におけるXX線断面図である。図6は、ワーニング意匠を文字板の下面に形成した例を示す断面図である。なお、図6も、図5と同等のXX線断面図を想定しており、図6において、図5と共通する部分には共通の符号を付し重複説明は省略する。
【0029】
図4(A)に示すように、文字板13の所定部位には、複数のワーニング意匠13d1〜13d6が集中的、連続的に配置されている。これらワーニング意匠13d1〜13d6の形状はそれぞれ、11d1、11d2、11d6に示すように横長であったり、11d3、11d4、11d5に示すように正方形であったりする。また、それらの縦横比も異なる。更に、それぞれの意匠開口部及び底面開口部、並びに側壁の四隅は、例えば、曲率半径r3、r4、r6で示すように、意匠13d1〜13d6の形状に応じたR形状を有している。このような意匠13d1〜13d6の形状に応じたR形状により、それぞれ意匠に対してより照明効率を高めることができる。
【0030】
このような種々の形状を有するワーニング意匠13d1〜13d6に基づいて、図4(A)及び図4(B)に示すように、複数の光源収容室11d1〜11d6は異なる形状をしている。正確には、複数の光源収容室11d1〜11d6の意匠開口部の形状は対応する意匠形状に応じて異なるが、光源L1〜L5が配置されたそれらの底面開口部の形状は同一である。
【0031】
このため、図5の断面図に示すように、それぞれの光源収容室11d1〜11d6は、ワーニング意匠13d1〜13d6の形状に応じた傾斜角の側壁11d1′〜11d5′を有する。図5において、W0はそれぞれの底面開口部の幅を示し、D1〜D5はワーニング意匠13d1〜13d6の幅を示している。
【0032】
なお、文字板13に形成されるワーニング意匠13d1〜13d6は、透明生地の文字板13の両面に黒色印刷を施すことにより形成されるが、図5に示すようにワーニング意匠13d1〜13d6は、文字板13の上面の印刷により形成する。そして、文字板13の下面の印刷は、上面に形成されたワーニング意匠13d1〜13d6よりもやや広くなるように形成する。図5において、W1〜W5は下面印刷の幅を示している。
【0033】
但し、上記文字板13の上下面の印刷は逆にしてもよい。すなわち、図6に示すようにワーニング意匠13d1〜13d6は、文字板13の下面の印刷により形成する。そして、文字板13の上面の印刷は、下面に形成されたワーニング意匠13d1〜13d6よりもやや広くなるように形成する。本発明は、ワーニング意匠が文字板の上下いずれに印刷形成されていても同様の効果が得られることがわかっており、近年の車両用計器の多種多様化にも対応可能である。
【0034】
このような構成において、図5における光源収容室11d4、意匠13d5を用いて、本発明に係る作用効果を以下に説明する。まず、所定のワーニング用トリガに応答して、基板112上に実装された光源L4が点灯すると、その出射光R4の一部は、光源収容室11d4内を直上方向に向かい直接的に意匠範囲D4の中央部を照射する。一方、出射光R4の他の一部は、光源収容室11d4の側壁11d4′に反射されて特に意匠範囲D4の端部を照射する。意匠範囲D4の端部は、この反射光のみならず、光源L4からの直接光によっても照射される。すなわち、意匠範囲D4の端部は、直接光及び反射光が合成されて照射される。このため、光源L4から、意匠範囲D4の中央部に比べて遠くにある端部も、中央部と同等に照射されることになる。
【0035】
特に、本発明では、意匠形状に応じて側壁の傾斜角を替えている。すなわち、13d4に示すような比較的小さめの意匠に対しては側壁の傾斜角を急にし(より直立に近くする)、逆に、13d5に示すような比較的大きめの意匠に対しては側壁の傾斜角を緩やかにしている。ここで、意匠の大小とは、例えば、意匠の縦横の最大幅である。図5のR4′、R5′を比較すればわかるように、傾斜角が緩やかなほど反射角も小さくなるので、大きな意匠でも小さな意匠と同等に端部を効率的に照射することができる。意匠13d4以外の他の意匠13d1〜13d3、13d5、13d6に対しても同様の作用が発生する。したがって、同一の光源を用いながらも、意匠の大小に依らず端部にまで光を行き渡らせることが可能になる。この結果、全意匠13d1〜13d6に対してそれぞれ照明効率を高めることができる。なお、図6においても同様の作用効果が得られる。
【0036】
以上のように、本発明の実施形態によれば、文字板に余分な印刷調光等を施すことなく、複数の意匠のそれぞれに対して照明効率を高めることができる。特に、形状の異なる多数のワーニング意匠が存在する車両用計器に適用されて有効となる。
【0037】
なお、本発明は、上記車両用計器以外にも適用可能である。また、本発明は、ワーニング意匠以外にも適用可能である。本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で変形されたものも含む。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載された発明によれば、複数の光源収容室はそれぞれ、底面開口部縁から複数の意匠の形状にそれぞれ応じた角度で上方に向かって徐々に開口するように形成された側壁及び複数の意匠に対応する形状の意匠開口部を有している。したがって、文字板に余分な印刷調光等を施すことなく、光源収容室のそれぞれの側壁傾斜角及び意匠開口部を複数の意匠形状に対応させて形成するだけで、複数の意匠のそれぞれに対して照明効率を高めることができる。
【0039】
請求項2に記載された発明によれば、光源収容室の側壁は、小さな意匠に対しては、これよりも大きな意匠よりも、より直立して設けられている。換言すれば、大きな意匠に対しては側壁の傾斜を緩やかにしている。したがって、意匠の大小に拘わらず、複数の意匠のそれぞれに対して照明効率を高めることができる。
【0040】
請求項3に記載された発明によれば、複数の光源収容室におけるそれぞれの意匠開口部、側壁及び底面開口部の四隅が、共に、対応する複数の意匠の形状に応じたR形状を有しているので、複数の意匠のそれぞれに対して更に照明効率を高めることができる。
【0041】
請求項4に記載された発明によれば、車両用計器における文字板に形成されたワーニング意匠群に適用されて更に効果を発揮する。すなわち、車両用計器においては、形状の異なる多数のワーニング意匠が存在するため、全ワーニング意匠に対してそれぞれ最適な印刷調光等を施すことは困難かつ多大な工数が必要であるが、本発明によりこれを解決することができる。
【0042】
請求項5及び6に記載された発明によれば、意匠が文字板の上下いずれに印刷形成されていてもよいので、多種多様の車両用計器に対して適用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される車両用計器の一例を示す正面図である。
【図2】図1のワーニング意匠周辺の分解斜視図である。
【図3】図2の一光源収容室の斜視図である。
【図4】図4(A)はワーニング意匠群近傍の正面図であり、図4(B)はワーニング意匠の光源収容室近傍の正面図である。
【図5】図4(A)におけるXX線断面図である。
【図6】図4(A)の変形例であり、ワーニング意匠を文字板の下面に形成した例を示す断面図である。
【図7】従来の照明装置を示す正面図である。
【図8】図7の照明装置の概略断面図である。
【符号の説明】
1 車両用計器
11 本体ケース
11d1〜11d6 光源収容室
12、12b、12c 導光板
13 文字板
13d、13d1〜13d6 ワーニング意匠(意匠)
14a、14b、14c 指針
15 見返し
16 表ガラス
Claims (6)
- 文字板上に形成された形状の異なる複数の意匠にそれぞれ対応する複数の光源収容室を備えて、前記複数の意匠をそれぞれ照明するように構成した、意匠照明装置において、
前記複数の光源収容室が、それぞれ同一の深さを有していると共に、
前記複数の光源収容室が、それぞれ、(a)前記光源収容室の底面開口部に配置された同一の光源と、(b)同一形状を有している底面開口部と、(c)前記底面開口部の縁から前記複数の意匠の形状にそれぞれ応じた角度で上方に向かって徐々に開口するように形成された側壁と、(d)前記複数の意匠に対応する形状を有している意匠開口部と、を有している
ことを特徴とする意匠照明装置。 - 前記側壁が、小さな意匠に対しては、これよりも大きな意匠よりも、より直立して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の意匠照明装置。
- 前記複数の光源収容室におけるそれぞれの意匠開口部、側壁及び底面開口部の四隅が、共に、対応する前記複数の意匠の形状に応じたR形状を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の意匠照明装置。
- 前記複数の意匠が、車両用計器における文字板の所定箇所に集中的に形成されたワーニング意匠群であることを特徴とする請求項3に記載の意匠照明装置。
- 前記複数の意匠が、前記文字板の上面に印刷形成されていることを特徴とする請求項4に記載の意匠照明装置。
- 前記複数の意匠が、前記文字板の下面に印刷形成されていることを特徴とする請求項4に記載の意匠照明装置。
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