JP4220296B2 - 走行車両 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、走行車両の一形態として、車体フレームに支持部材を介して燃料タンクを支持させ、同燃料タンクの近傍に、燃料給油補助台を配設したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
そして、燃料給油補助台は、平面視扇形の板状に形成して、頂部を車体フレームに上下方向に軸線を向けた支軸により枢支して、同支軸を中心に燃料タンクの下方に収納した収納位置と、燃料タンクの外側方に張り出した使用位置との間で回動自在となしている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−307962号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した燃料給油補助台は、平面視扇形の板状に形成しているために、燃料タンクの下方に収納する際に、同燃料タンクの下方に大きな収納スペースを必要とするという不具合がある。
【0006】
しかも、燃料給油補助台は、平面視扇形の板状に形成しているために、重心位置が周縁側に位置し、周縁側部を把持して頂部に設けた支軸を中心に回動させた際に、頂部がこじれ易く、そのため繰り返し燃料給油補助台を回動させている間に頂部がガタつくという不具合がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、車体フレームに支持部材を介して燃料タンクを支持させ、同燃料タンクの近傍に、燃料給油補助台を配設した走行車両において、燃料給油補助台は、棒状部材により形成して、燃料タンクを支持する支持部材に収納状態と使用状態とに摺動自在に取り付けた走行車両であって、燃料タンクを支持する支持部材は、車体の左右方向に伸延する棒状部材となし、同支持部材に棒状部材により形成した燃料給油補助台をブラケットを介して取り付けると共に、同燃料給油補助台は、支持部材に沿わせて左右方向に摺動自在となしたことを特徴とする走行車両を提供するものである。
【0008】
また、本発明は、以下の構成にも特徴を有する。
【0009】
(1)棒状部材により形成した燃料給油補助台は、弾性部材を介してブラケットに摺動自在に取り付けたこと。
【0010】
(2)車体フレームに左右方向に伸延する複数の支持部材を前後方向に間隔を開けて設け、これらの支持部材間に燃料タンクを横架状に載置すると共に、燃料タンクは、タンク本体の上部に給油口を前後一側方に偏倚させて設け、同給油口の下方近傍に位置する側の支持部材に燃料給油補助台を取り付けたこと。
【0011】
(3)燃料給油補助台は、左右方向に伸延する前後一対の補助台形成片と、いずれか一方の補助台形成片の内側端部に取り付けた係合片とを具備し、同係合片が車体フレーム側に取り付けた被係合片に係合して、燃料給油補助台が収納状態に保持されるようにしたこと。
【0012】
(4)係合片は、弾性部材を介してブラケットに当接して、燃料給油補助台の外側方への摺動が規制されるようにしたこと。
【0013】
(5)前後一対の補助台形成片の外側部は、外側上方へ向けて傾斜状に伸延させて形成したこと。
【0014】
(6)補助台形成片の外側部の基端部は、弾性部材を介してブラケットに当接するようにしたこと。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
すなわち、本発明に係る走行車両は、車体フレームに支持部材を介して燃料タンクを支持させ、同燃料タンクの近傍に、燃料給油補助台を配設しており、同燃料給油補助台は、棒状部材により形成して、燃料タンクを支持する支持部材に摺動自在に取り付けている。
【0017】
すなわち、車体フレームに左右方向に伸延する複数の支持部材を前後方向に間隔を開けて設け、これらの支持部材上に燃料タンクを載置すると共に、燃料タンクは、タンク本体の上部に給油口を前後一側方に偏倚させて設け、同給油口の下方近傍に位置する支持部材に燃料給油補助台を取り付けている。
【0018】
ここで、燃料タンクを支持する支持部材は、車体の左右方向に伸延する棒状部材となし、同支持部材に棒状部材により形成した燃料給油補助台をブラケットを介して取り付けると共に、同燃料給油補助台は、支持部材に沿わせて左右方向に摺動自在となしている。
【0019】
しかも、棒状部材により形成した燃料給油補助台は、弾性部材を介してブラケットに摺動自在に取り付けている。
【0020】
さらには、燃料給油補助台は、左右方向に伸延する前後一対の補助台形成片と、いずれか一方の補助台形成片の内側端部に取り付けた係合片とを具備し、同係合片が車体フレーム側に取り付けた被係合片に係合して、燃料給油補助台が収納状態に保持されるようにしており、係合片は、弾性部材を介してブラケットに当接して、燃料給油補助台の外側方への摺動が規制されるようにしている。
【0021】
また、前後一対の補助台形成片の外側部は、外側上方へ向けて傾斜状に伸延させて形成しており、同外側部の基端部は、弾性部材を介してブラケットに当接するようにしている。
【0022】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。
【0023】
図1に示すAは、本発明に係る走行車両であり、同走行車両Aは、左右一対のクローラ式の走行部1,1間に車体フレーム2を架設し、同車体フレーム2の前部に原動機部3を設けると共に、後部に運転部4を設け、同運転部4の下方位置にミッション部5を配設している。
【0024】
各走行部1は、図1〜図3に示すように、前後方向に伸延する走行フレーム10と、同走行フレーム10の前・後端部にそれぞれ取り付けた前・後部従動輪11,12と、両前・後部従動輪11,12の間でかつ上方位置に配置した駆動輪13と、これらの動輪11,12,13間に巻回して側面視三角形状となした履帯14とを具備している。15は前部従動輪支軸、16は後部従動輪支軸、17は駆動輪支軸、18は前部従動輪進退位置調節体、19はイコライザ、20は履帯外れ防止体である。
【0025】
そして、左右一対の走行フレーム10,10間には、図1〜図3に示すように、左右方向に伸延する前後一対の連結フレーム21,22を横架している。
【0026】
車体フレーム2は、図1〜図3に示すように、前後方向に伸延する左右一対の車体フレーム形成片23,23と、両車体フレーム形成片23,23の後部間に架設したミッション部5と、同ミッション部5の左右側後部より左右外側方へ伸延させて形成したアクスルケース24とを具備している。
【0027】
そして、前部の連結フレーム21上に左右一対の車体フレーム形成片23,23の中途部を固定すると共に、左右一対の走行フレーム10,10の後部より上方へ立設した左右一対の支持台25,25間にアクスルケース24を架設している。
【0028】
原動機部3は、図1に示すように、左右一対の車体フレーム形成片23,23の前部間にエンジンEを搭載し、同エンジンEの前方にラジエータ27を配置し、これらをボンネット28により被覆している。
【0029】
そして、エンジンEの後部には、図2及び図3に示すように、フライホイール部29を連動連設し、同フライホイール部29に伝動シャフト30を介してミッション部5を連動連結している。
【0030】
運転部4は、図1〜図3に示すように、車体フレーム2の中途部上に運転部支持枠体31を設け、同運転部支持枠体31の前部にステアリングコラム32を立設し、同ステアリングコラム32の上端部にホイール支軸33を介してステアリングホイール34を取り付け、同ステアリングホイール34の後方位置に運転席35を配置し、同運転席35の左側方位置に燃料タンク36を配置する一方、右側方位置にバッテリー(図示せず)を配置している。
【0031】
そして、ステアリングコラム32と運転席35との間に位置する運転部支持枠体31上には床部38を張設し、同床部38の左右側中途部より左・右側支持枠体39,39を後上方へ向けて伸延させて、右側支持枠体39にレバー取付体41を介して前後進切替レバー(変速レバー)40の基端部を取り付けている。37はキャノピーである。
【0032】
また、図4〜図6に示すように、左側支持枠体39には、左右方向に伸延する棒状部材となした前後一対の支持部材60,61を、前後方向に一定の間隔を開けると共に、左側外方へ突出させて設け、両支持部材60,61間に前記燃料タンク36を横架状態にて載設しており、同燃料タンク36は、固定ブラケット62,63を介して各支持部材60,61に固定ボルト64,65により固定している。66はテールランプである。
【0033】
ミッション部5は、図2及び図3に示すように、ミッション前蓋部42と、アクスルケース24と一体的に連設したミッション本体部43と、これらミッション前蓋部42とミッション本体部43との間に設けたミッション中間部44とを着脱自在に連結して構成しており、同ミッション前蓋部42に、直進用変速装置としての静油圧式無段変速装置である直進用HST6と、旋回用無段変速装置としての静油圧式無段変速装置である旋回用HST7とを左右に並列状態にて連動連設している。
【0034】
また、ミッション前蓋部42には、図19に示すように、チャージポンプPに連結したチャージ油路45を形成し、同チャージ油路45より分岐させて形成した低圧側チャージ油路45bを通して直進用HST6と旋回用HST7の各チャージポート46,47間を連通連結すると共に、直進用HST6と旋回用HST7の各戻しポート48,49とを戻し油路50を介して連通連結し、同戻し油路50の終端部を作動油タンクとしてのミッション本体部43に接続している。
【0035】
このように、直進用HST6と旋回用HST7の各チャージポート46,47間をミッション前蓋部42内に形成したチャージ油路45を通して連通連結しているため、給油配管を可及的に少なくすると共に、供給油路の集約化が図れる。
【0036】
また、図2及び図3に示すように、旋回用HST7のトラニオンアーム51には、旋回用操作機構52を介してステアリングホイール34を連動連結する一方、上記直進用HST6のトラニオンアーム53には、直進用操作機構54を介して前後進切替レバー40を連動連結しており、同旋回用操作機構52の中途部に旋回操作用倍力装置55を設けると共に、同旋回操作用倍力装置55を旋回用HST7と並列状態に配置する一方、直進用操作機構54の中途部に直進操作用倍力装置56を設けると共に、同直進操作用倍力装置56を直進用HST6と並列状態に配置している。
【0037】
上記のような構成において、本発明の要旨は、図1及び図4〜図6に示すように、燃料タンク36の近傍に、燃料給油補助台70を配設すると共に、同燃料給油補助台70は、棒状部材により形成して、燃料タンク36を支持する後側の支持部材61に車体の左右方向に摺動自在に取り付けたことにある。
【0038】
ここで、燃料タンク36は、タンク本体71の上部に給油口72を前後一側方(本実施例では後部)に偏倚させて設け、同給油口72の下方近傍に位置する後側の支持部材61に燃料給油補助台70を取り付けている。
【0039】
そして、支持部材61は、図7〜図11に示すように、左右方向に伸延する前後一対の前・後壁形成片61a,61bと、両前・後壁形成片61a,61bの上端縁部間に架設した天井部形成片61cとから側面視門型に形成している。
【0040】
また、燃料給油補助台70は、図7〜図11に示すように、上記前壁形成片61aの直前方位置において、同前壁形成片61aに沿って車体の左右方向に伸延する棒状の前部補助台形成片73と、上記後壁形成片61bの直後方位置において、同後壁形成片61bに沿って車体の左右方向に伸延する棒状の後部補助台形成片74と、両補助台形成片73,74の左側端部間において、前後方向に伸延する棒状の側部補助台形成片75とから平面視コ字状の補助台本体76を形成しており、同補助台本体76は、支持部材61に前・後部ブラケット77,78を介して取り付けると共に、支持部材61に沿わせて左右方向に摺動自在となしている。
【0041】
しかも、前・後部補助台形成片73,74は、それぞれ外側部(左側部)73a,74aを外側上方へ向けて傾斜状に伸延させて形成している。
【0042】
前部ブラケット77は、図10及び図11に示すように、支持部材61の前壁形成片61aに左右方向に伸延させて形成した取付片77aを取り付け、同取付片77aの左右側端部にそれぞれ摺動支持片77b,77cを前方へ突出させて形成し、各摺動支持片77b,77cに左右方向に開口する挿通孔79,79を形成して、各挿通孔79,79中に、弾性ゴム素材によりリング状に成形した弾性部材としてのガタつき防止体80,80を嵌合状態に取り付けている。
【0043】
また、同様に、後部ブラケット78は、図10及び図11に示すように、支持部材61の後壁形成片61bに左右方向に伸延させて形成した取付片78aを取り付け、同取付片78aの左右側端部にそれぞれ摺動支持片78b,78cを後方へ突出させて形成し、各摺動支持片78b,78cに左右方向に開口する挿通孔81,81を形成して、各挿通孔81,81中に、弾性ゴム素材によりリング状に成形した弾性部材としてのガタつき防止体80,80を嵌合状態に取り付けている。
【0044】
そして、上記した前部ブラケット77に形成した挿通孔79,79中に、ガタつき防止体80,80を介して前部補助台形成片73を左右摺動自在に挿通すると共に、後部ブラケット78に形成した挿通孔81,81中に、ガタつき防止体80,80を介して後部補助台形成片74を左右摺動自在に挿通している。
【0045】
また、図7〜図11に示すように、後部補助台形成片74の内側端部に、筒状取付片82を介して下方へ伸延する係合片83を垂設する一方、支持部材61の後壁形成片61bの内側端部より後方へ支持片84を突設し、同支持片84に上記係合片83が係合する被係合片85を取り付けている。
【0046】
しかも、被係合片85は、板バネ材により取付片85aと左右一対の挟持片85b ,85bとを一体成形して、両挟持片85b,85b間にて係合片83を弾性付勢力により狭持することができるようにしている。
【0047】
このようにして、燃料給油補助台70は、図11に示すように、燃料タンク36の下方に配置した収納状態(イ)で、後部補助台形成片74の内側端部に設けた係合片83が被係合片85に係合して収納状態が保持されると共に、前・後部補助台形成片73,74の外側部73a,74aの基端部が、ガタつき防止体80,80を介して前・後部ブラケット77,78の左側摺動支持片77b,78bに当接するようにしている。
【0048】
そして、燃料給油補助台70は、図11に示すように、燃料タンク36の下方から左側外方へ最大限に引き出した使用状態(ロ)で、係合片83の基端部を支持している筒状取付片82が前・後部ブラケット77,78の右側摺動支持片77c,78cに当接して、燃料給油補助台70の外側方への摺動が規制されるようにしている。
【0049】
しかも、燃料給油補助台70は、前・後部補助台形成片73,74をガタつき防止体80,80を介して前・後部ブラケット77,78に支持させているため、左右方向に円滑に摺動させて出し入れすることができると共に、ガタつき音(騒音)の発生を防止することができる。
【0050】
さらには、図12に示すように、外側方へ最大限に引き出して使用状態(ロ)となした燃料給油補助台70上に給油タンクKを載置し、同状態にて給油タンクK内の燃料を給油補助具hにより給油口72を通して燃料タンク36内に楽に給油することができるようにしている。
【0051】
この際、燃料給油補助台70の一部を形成する前・後部補助台形成片73,74の外側部73a,74aは、外側上方へ向けて傾斜させているため、両外側部73a,74aの端部間に架設状態に形成される側部補助台形成片75上に給油タンクKの外側部を載置すると、同給油タンクKは燃料タンク36側に傾斜した姿勢を採り、同給油タンクKの重心位置が給油タンクKの左右幅の中心位置よりも燃料タンク36側に移動して、給油作業中に、給油タンクKが燃料給油補助台70から外側方へ転げ落ちるのを防止することができる。
【0052】
また、図4〜図6に示すように、燃料タンク36の上面前部には、電装部品である燃料ゲージ86を設けており、同燃料ゲージ86は、左側支持枠体39の上部に設けた燃料ゲージカバー体87により上方と外側方とをカバーしている。
【0053】
このようにして、燃料ゲージ86を燃料ゲージカバー体87によりカバーすることにより、同燃料ゲージ86に雨水や泥水等が浸入するのを防止することができる。その結果、燃料ゲージ86の誤作動等を防止することができると共に、錆び付きを防止することができる。
【0054】
また、図4〜図6に示すように、燃料タンク36の前下方にはウォータセパレータ88を配設しており、同ウォータセパレータ88は、左側支持枠体39の前下部に設けたウォータセパレータカバー体89により上方と外側方とをカバーしている。
【0055】
このようにして、ウォータセパレータ88をウォータセパレータカバー体89によりカバーすることにより、同ウォータセパレータ88に雨水や泥水等が浸入するのを防止することができる。
【0056】
図13は、他実施例としての燃料給油補助台70の側面説明図であり、同燃料給油補助台70は、平面視コ字状に形成した補助台本体76の基端部を、後側の支持部材61の左側端部に枢支して、上方へ跳ね上げた収納状態(イ)と、左側外方へ張り出した使用状態(ロ)とに姿勢変更自在となしている。
【0057】
そして、この場合も、燃料給油補助台70の一部を形成する前・後部補助台形成片73,74の外側部73a,74aは、外側上方へ向けて傾斜させて形成して、両外側部73a,74a上に給油タンクKの外側部を載置すると、同給油タンクKは燃料タンク36側に傾斜した姿勢を採り、同給油タンクKの重心位置が給油タンクKの左右幅の中心位置よりも燃料タンク36側に移動して、給油作業中に、給油タンクKが燃料給油補助台70から外側方へ転げ落ちるのを防止することができるようにしている。
【0058】
図14は、他実施例としてのカバー体90の側面図であり、同カバー体90は、左側支持枠体39の上部から前下部にわたって張設して、同カバー体90により燃料ゲージ86とウォータセパレータ88とをカバーしている。
【0059】
このようにして、燃料ゲージ86とウォータセパレータ88とをカバー体90によりカバーすることにより、同燃料ゲージ86とウォータセパレータ88に雨水や泥水等が浸入するのを防止することができる。
【0060】
図2、図3、図15及び図16に示すように、ミッション部5の上面には、リフトアーム支持体91を設けて、同リフトアーム支持体91の中央部に凹部92を形成し、同凹部92内に各種油圧バルブとしての昇降用油圧バルブV1とローリング制御用油圧バルブV2を左右に並列させて配置している。
【0061】
そして、リフトアーム支持体91の後部には左右一対のリフトアーム94,94の基端部を左右方向に軸線を向けたリフトアーム支軸95により枢支し、各リフトアーム94,94の中途部と、アクスルケース24の左右側後部より後下方へ向けて突設したシリンダステー96,96との間に、上下方向に伸縮作動するリフトシリンダ97,97を介設している。
【0062】
このようにして、リフトアーム94,94に、図1に示す昇降連結機構としてのトップリンクステー98やロワリンク99を介して各種作業機(図示せず)を連結することにより、連結した各種作業機を適宜昇降させることができるようにしている。
【0063】
また、リフトシリンダ97は、シリンダ本体100とピストンロッド101とを具備しており、リフトアーム94の中途部に突設した左右一対の連結片102,102間に、ピストンロッド101の上端部を嵌合させると共に、これらに左右方向に軸線を向けた上部連結ピン103を貫通させて枢支・連結する一方、シリンダステー96にシリンダ本体100の下端部を下部連結ピン104により枢支・連結している。105は、シリンダ本体100の周壁に設けた油圧パイプ連結部である。
【0064】
かかるリフトシリンダ97には、雨水や泥水等が浸入するのを防止するためのシリンダカバー体106を取り付けており、同シリンダカバー体106は、シリンダ本体100の外周面と伸長作動したピストンロッド101の外周面とを被覆することができるように大径筒状に形成した大径カバー形成片107と、同大径カバー形成片107の上端縁部を段付き小径に縮径させて形成したキャップ状の小径カバー形成片108とから形成している。
【0065】
そして、大径カバー形成片107の周壁に、油圧パイプ連結部105との干渉を回避するために上下方向に伸延させて切欠溝109を形成する一方、小径カバー形成片108の周壁に、左右方向に開口する上部連結ピン挿通孔110,110を形成し、各上部連結ピン挿通孔110の前後側縁部には上下方向に伸延する前後一対の補強リブ111,111を突設して、両補強リブ111,111により上部連結ピン挿通孔110の前後側縁部を補強している。
【0066】
ここで、上部連結ピン挿通孔110は、上部連結ピン103を挿通し易いように、同上部連結ピン103よりもやや大径に形成しており、そのためシリンダカバー体106自体がリフトシリンダ97の軸線廻りにガタを生じる余裕が生じるが、補強リブ111 ,111が連結片102に当接して、シリンダカバー体106のガタを規制するようにしている。
【0067】
そして、大径カバー形成片107の上部端面が連結片102に当接して、シリンダカバー体106の上方への移動を規制するようにしている。
【0068】
このようにして、シリンダカバー体106のガタを規制すると共に、シリンダカバー体106に形成される切欠溝109や上部連結ピン挿通孔110を全て周壁に形成して、上面には孔を形成していないため、同シリンダカバー体106によるリフトシリンダ97の防水性を良好に確保することができる。
【0069】
図19は、本実施例にかかる走行車両Aの油圧回路部Bを示しており、同油圧回路部Bは、タンデム型のチャージポンプPに、直進用HST6と、直進操作用倍力装置56と、旋回用HST7と、旋回操作用倍力装置55と、PTOクラッチ120と、リフトシリンダ97と、スイングシリンダ121と、外部油圧取出部122とを並列に接続している。P1は直進用ポンプ、M1は直進用モータ、P2は旋回用ポンプ、M2は旋回用モータ、123はスイングバルブ、124は電磁比例弁部である。
【0070】
また、チャージポンプPに始端部を接続したチャージ油路45は、高圧側チャージ油路45aと低圧側チャージ油路45bとに分岐させて形成しており、高圧側チャージ油路45aに旋回操作用倍力装置55と直進操作用倍力装置56とPTOクラッチ120を並列的に接続する一方、低圧側チャージ油路45bに直進用HST6と旋回用HST7を並列的に接続している。
【0071】
しかも、高圧側チャージ油路45aと低圧側チャージ油路45bとの分岐部45cよりも下流側に位置する低圧側チャージ油路45bの部分に、リリーフ弁125を設けている。
【0072】
このようにして、直進用HST6と旋回用HST7のチャージ圧を必要最小限に設定することができて、エンジンロス馬力の低減と両HST6,7の出力向上(有効差圧の改善)が図れる。
【0073】
そして、旋回操作用倍力装置55と直進操作用倍力装置56とPTOクラッチ120の設定圧は下げる必要性がないため、これらのサイズを大型化する必要性がない。
【0074】
【発明の効果】
(1)請求項1記載の本発明では、車体フレームに支持部材を介して燃料タンクを支持させ、同燃料タンクの近傍に、燃料給油補助台を配設した走行車両において、燃料給油補助台は、棒状部材により形成して、燃料タンクを支持する支持部材に収納状態と使用状態とに摺動自在に取り付けた走行車両であって、燃料タンクを支持する支持部材は、車体の左右方向に伸延する棒状部材となし、同支持部材に棒状部材により形成した燃料給油補助台をブラケットを介して取り付けると共に、同燃料給油補助台は、支持部材に沿わせて左右方向に摺動自在となしている。
【0075】
このようにして、車体の左右方向に伸延する棒状部材となした燃料給油補助台を、燃料タンクを支持する支持部材に沿わせて左右方向に摺動自在となしているため、棒状部材である燃料給油補助台をこじることなく円滑に左右方向に摺動させることができる。
【0076】
その結果、燃料給油補助台の摺動作業を楽に行うことができると共に、同燃料給油補助台の寿命を適正に長く確保することができる。
【0077】
(2)請求項2記載の本発明では、棒状部材により形成した燃料給油補助台は、弾性部材を介してブラケットに摺動自在に取り付けている。
【0078】
このようにして、棒状部材により形成した燃料給油補助台を弾性部材を介してブラケットに摺動自在に取り付けているため、燃料給油補助台がガタつくのを防止することができる。特に、燃料給油補助台を収納状態にして車体を走行させている際には、路面の凹凸等により車体が振動するが、そのような場合でも、弾性部材により燃料給油補助台への振動が吸収されて、ガタつきや騒音の発生を防止することができる。
【0079】
(3)請求項3記載の本発明では、車体フレームに左右方向に伸延する複数の支持部材を前後方向に間隔を開けて設け、これらの支持部材間に燃料タンクを横架状に載置すると共に、燃料タンクは、タンク本体の上部に給油口を前後一側方に偏倚させて設け、同給油口の下方近傍に位置する側の支持部材に燃料給油補助台を取り付けている。
【0080】
このようにして、燃料タンクの給油口の位置と、燃料給油補助台の取付位置とを近接させているため、同燃料給油補助台に載置した給油タンクから給油口を通して燃料タンクへの給油作業を簡単にかつ確実に行うことができる。
【0081】
(4)請求項4記載の本発明では、燃料給油補助台は、左右方向に伸延する前後一対の補助台形成片と、いずれか一方の補助台形成片の内側端部に取り付けた係合片とを具備し、同係合片が車体フレーム側に取り付けた被係合片に係合して、燃料給油補助台が収納状態に保持されるようにしている。
【0082】
このようにして、係合片を被係合片に係合させるだけで燃料給油補助台を収納状態に保持させることができて、燃料給油補助台の安定した収納状態を簡易な保持構造にて確保することができる。
【0083】
(5)請求項5記載の本発明では、係合片は、弾性部材を介してブラケットに当接して、燃料給油補助台の外側方への摺動が規制されるようにしている。
【0084】
このようにして、燃料給油補助台のガタつきを防止する機能を有する弾性部材と、同燃料給油補助台を収納状態に保持するための係合片とにより、同燃料給油補助台の外側方への摺動を確実に規制することができるため、かかる規制構造を簡易にかつ低コストにて構成することができる。
【0085】
(6)請求項6記載の本発明では、前後一対の補助台形成片の外側部は、外側上方へ向けて傾斜状に伸延させて形成している。
【0086】
このようにして、前後一対の補助台形成片の外側部を外側上方へ向けて傾斜状に伸延させて形成しているため、同外側部上に給油タンクを載置すると、同給油タンクが燃料タンク側に傾斜して、同燃料タンクにもたれ掛かる状態となすことができる。
【0087】
従って、給油タンクから燃料タンクへ給油を行っている際に、同給油タンクが外側方へ転倒して、燃料給油補助台から落下するという不具合の発生を防止することができる。
【0088】
(7)請求項7記載の本発明では、補助台形成片の外側部の基端部は、弾性部材を介してブラケットに当接するようにしている。
【0089】
このようにして、燃料給油補助台を内側方へ摺動させて、補助台形成片の外側部の基端部を弾性部材を介してブラケットに当接させた収納状態となすことにより、同燃料給油補助台が収納状態にてガタついたり騒音を発生するのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る走行車両の側面説明図。
【図2】同走行車両の運転部の側面図。
【図3】同走行車両の車体フレームの平面図。
【図4】燃料タンクとその周辺の側面図。
【図5】同燃料タンクとその周辺の平面図。
【図6】同燃料タンクとその周辺の背面図。
【図7】燃料給油補助台の側面図。
【図8】同燃料給油補助台の拡大側面図。
【図9】同燃料給油補助台の平面説明図。
【図10】同燃料給油補助台の拡大平面説明図。
【図11】同燃料給油補助台の拡大背面説明図。
【図12】同燃料給油補助台の背面説明図。
【図13】他実施例としての燃料給油補助台の背面説明図。
【図14】他実施例としてのカバー体の側面図。
【図15】リフトシリンダの側面図。
【図16】同リフトシリンダの背面図。
【図17】シリンダカバー体の平面図。
【図18】同シリンダカバー体の断面側面図。
【図19】油圧回路図。
【符号の説明】
A 走行車両
1 走行部
2 車体フレーム
3 原動機部
4 運転部
5 ミッション部
Claims (7)
- 車体フレームに支持部材を介して燃料タンクを支持させ、同燃料タンクの近傍に、燃料給油補助台を配設した走行車両において、
燃料給油補助台は、棒状部材により形成して、燃料タンクを支持する支持部材に収納状態と使用状態とに摺動自在に取り付けた走行車両であって、
燃料タンクを支持する支持部材は、車体の左右方向に伸延する棒状部材となし、同支持部材に棒状部材により形成した燃料給油補助台をブラケットを介して取り付けると共に、同燃料給油補助台は、支持部材に沿わせて左右方向に摺動自在となしたことを特徴とする走行車両。 - 棒状部材により形成した燃料給油補助台は、弾性部材を介してブラケットに摺動自在に取り付けたことを特徴とする請求項1記載の走行車両。
- 車体フレームに左右方向に伸延する複数の支持部材を前後方向に間隔を開けて設け、これらの支持部材間に燃料タンクを横架状に載置すると共に、燃料タンクは、タンク本体の上部に給油口を前後一側方に偏倚させて設け、同給油口の下方近傍に位置する側の支持部材に燃料給油補助台を取り付けたことを特徴とする請求項1又は2記載の走行車両。
- 燃料給油補助台は、左右方向に伸延する前後一対の補助台形成片と、いずれか一方の補助台形成片の内側端部に取り付けた係合片とを具備し、同係合片が車体フレーム側に取り付けた被係合片に係合して、燃料給油補助台が収納状態に保持されるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の走行車両。
- 係合片は、弾性部材を介してブラケットに当接して、燃料給油補助台の外側方への摺動が規制されるようにしたことを特徴とする請求項4記載の走行車両。
- 前後一対の補助台形成片の外側部は、外側上方へ向けて傾斜状に伸延させて形成したことを特徴とする請求項4又は5記載の走行車両。
- 補助台形成片の外側部の基端部は、弾性部材を介してブラケットに当接するようにしたことを特徴とする請求項6記載の走行車両。
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