JP4218141B2 - 電気カーペット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気暖房器、特に電気カーペットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の電気カーペットは図5(a)に示されているように表材1に接着剤2を塗布し、図5(b)に示すヒーターユニット基材3aにヒーター線3bが配設されたヒーターユニット3を前記接着剤2を塗布した表材1の上に配置して接着したものを図5(c)に示すように裏材5の上に塗布したウレタン発泡材の上に配置し、金型成形するようになっていた。従来品の断面図を図6に示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電気カーペットでは、接着剤2を使用するので表材を汚したり、取扱いに注意を要し、乾燥に時間を必要とし、生産性が上がらないという課題を有していた。さらに大量の接着剤2を使用するので価格的にも高価になるという課題を有していた。又、接着のためにヒーターユニット3と接着剤2を塗布した表材1を押圧するのでヒーター線の部分が表材の表面にくっきり表れ、見映えの面で課題を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために裏材の上にウレタン発泡材を塗布し、その上にヒーターユニット基材にヒーター線を配線したヒーターユニットを配置し、前記ウレタン発泡材の発泡圧により前記ヒーターユニット基材から滲み出した該ウレタン発泡材により前記ヒーターユニットの上に配置した表材を接着して一体としたものである。
【0005】
上記発明によれば滲み出したウレタン発泡材が接着剤として作用するので接着剤を無くすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明は裏材の上にウレタン発泡材を塗布し、その上に基材にヒーター線を配線したヒーターユニットを配置し、前記ウレタン発泡材の発泡圧により、このヒーターユニット基材から滲み出した該ウレタン発泡材により前記ヒーターユニットの上に配置した表材を接着して一体とするので別に接着剤を使用すること無く接着することができるものである。
【0007】
また表材に塩化ビニールシートを用いると本電気カーペットを敷くだけで簡単に肌ざわり的に床暖をした感覚を得ることができる。
【0008】
さらに表材の裏面にウレタン系材料またはアクリル系材料をプライマーとしてコーティングしたものは、ヒーターユニット基材から滲み出したウレタン発泡材との相性が良く、接着強度が大となる。
【0009】
さらに表材の裏面に不織布を固着したものは、ヒーターユニット基材から滲み出したウレタン発泡材を毛細管現象で吸い上げるので確実に接着強度が大となる。
【0010】
さらに上記不織布を目付100g/m2〜150g/m2とすることにより、費用対高価の面で最も良好な接着ができる。
【0011】
さらにヒーターユニット基材に孔を開けたアルミシート、又は不織布に樹脂をコートし、その樹脂コートに孔を開けたシート、又は浸透性のある不織布とすることによりウレタンは発泡材の表材側への滲み出しを良好にすることができる。
【0012】
さらにアルミシートの孔をミシン目とすることによりロール状のアルミシートを引き出して凹凸のある回転歯を機械的に押しつけるだけでよく、効率よく孔を開けることができる。
【0013】
さらにアルミシートの孔を幅0.1〜0.7ミリメートル、長さ2〜5ミリメートル、密度20〜40個/(インチ:2.54cm)×(インチ:2.54cm)とすることにより滲み出したウレタン発泡材が発泡状態になる前のソリッドな(ノリのような接着剤)状態となり接着強度が発泡した時の2〜4倍となる。
【0014】
さらにアルミシートの孔を表材側から開けることにより、孔の周囲のアルミシートが裏材側にバリ状に出る。表材側から見ればスリバチ状になっている。このため滲み出したウレタン発泡材が表材側に拡大しやすくなり接着面積が拡大されて接着強度を増大させることができる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図面を用いて説明する。
【0016】
図1は本発明の一実施例であり図1(a)は電気カーペットの作成順序を示す斜視図であり、図1(b)はそれの側面から見た図である。図1(c)は電気カーペットの断面図である。
【0017】
図1(a)、図1(b)においてヒーター線3bをヒーターユニット基材3aに配設したヒーターユニット3を表材1の裏にホットメルト等の接着剤で仮止めしたものをポリエチレン等の樹脂シートでできた裏材5の上にウレタン発泡材4を塗布してすぐに上に配置し、金型で押圧成形する。この時にウレタン発泡材4が発泡する。この発泡圧によりヒーターユニット基材3aから表材1側にウレタン発泡材4が滲み出して表材1の裏面にソリッド状に付着し、ヒーターユニット3と表材1とウレタン発泡材4と裏材5が一体的に接着され、図1(c)の断面をした電気カーペットが形成される。
【0018】
図2は表材1の裏面にウレタン系材料6またはアクリル系材料6をプライマーとしてコーティングしたものである。
【0019】
図3は表材1と不織布8をポリエチレン等の固着剤により固着させたものである。
【0020】
図4(a)はアルミシート9の平面図であり、ミシン目の穴9aを示したものである。
【0021】
図4(b)はアルミシート9の断面図であり、9bはスパンボンド、9cはポリエチレン、9dはアルミとなっている。アルミ9dの両側にポリエチレンを配設することにより片側はスパンボンド9bをアルミ9dに接着し反対側はヒーターを熱溶着する為のポリエチレンとして作用する構成となっている。
【0022】
図4(c)はアルミシート9の孔9aの開け方向とバリの状態を示している。
【0023】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば裏材の上にウレタン発泡材を塗布し、その上にヒーターユニット基材にヒーター線を配線したヒーターユニットを配置し、前記ウレタン発泡材の発泡圧により前記ヒーターユニット基材から滲み出した該ウレタン発泡材により前記ヒーターユニットの上に配置した表材を接着して一体としているので別に接着剤を使用すること無く接着することができ、接着剤で表材を汚したり、取扱いに注意を要することなく、接着剤の乾燥に時間を要するということなく、生産性が3〜4倍も向上し、しかも接着剤を使用しないので価格的に安価になるという有利な効果を有する。また、接着剤を使用しないので接着のためにヒーターユニットと表材とを押圧することが無く、ヒーター線の有る所と無いところで凸凹になること無く商品としての見映え向上に有利な効果を有する。
【0024】
また表材に塩化ビニールシートを用いると本電気カーペットを敷くだけで簡単に肌ざわり的に床暖をした感覚を得ることができる。
【0025】
さらに表材の裏面にウレタン系材料またはアクリル系材料をプライマーとしてコーティングしたものは、ヒーターユニット基材から滲み出したウレタン発泡材との相性が良く、接着強度が大となる。
【0026】
さらに表材の裏面に不織布を固着したものは、ヒーターユニット基材から滲み出したウレタン発泡材を毛細管現象で吸い上げるので確実に接着強度が大となる。
【0027】
さらに上記不織布を目付100g/m2〜150g/m2とすることにより、費用対高価の面で最も良好な接着ができる。
【0028】
さらにヒーターユニット基材に孔を開けたアルミシート、又は不織布に樹脂をコートし、その樹脂コートに孔を開けたシート、又は浸透性のある不織布とすることによりウレタンは発泡材の表材側への滲み出しを良好にすることができる。
【0029】
さらにアルミシートの孔をミシン目とすることによりロール状のアルミシートを引き出して凹凸のある回転歯を機械的に押しつけるだけでよく、効率よく孔を開けることができる。
【0030】
さらにアルミシートの孔を幅0.1〜0.7ミリメートル、長さ2〜5ミリメートル、密度20〜40個/(インチ:2.54cm)×(インチ:2.54cm)とすることにより滲み出したウレタン発泡材が発泡状態になる前のソリッドな(ノリのような接着剤)状態となり接着強度が発泡した時の2〜4倍となる。
【0031】
さらにアルミシートの孔を表材側から開けることにより、孔の周囲のアルミシートが裏材側にバリ状に出る。表材側から見ればスリバチ状になっている。このため滲み出したウレタン発泡材が表材側に拡大しやすくなり接着面積が拡大されて接着強度を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例の電気カーペットの作成順序を示す斜視図
(b)同電気カーペットの作成順序の側面図
(c)同電気カーペットの断面図
【図2】同表材とプライマーの断面図
【図3】同表材に不織布を固着した断面図
【図4】(a)同アルミシートの平面図
(b)同アルミシートの断面図
(c)同孔を開けたアルミシートの断面図
【図5】(a)従来の電気カーペットへの接着剤塗布図
(b)従来のヒーターユニットと表材との作成順序を示す斜視図
(c)従来のヒーターユニット付表材とウレタン発泡材付裏材との作成順序を示す斜視図
【図6】従来の電気カーペットの断面図
【符号の説明】
1 表材
2 接着剤
3 ヒーターユニット
3a ヒーターユニット基材
3b ヒーター線
4 ウレタン発泡材
5 裏材
6 コーティング部
7 固着剤
8 不織布
9 アルミシート
9a 孔
Claims (9)
- 裏材の上にウレタン発泡材を塗布し、その上にヒーターユニット基材にヒーター線を配線したヒーターユニットを配置し、前記ウレタン発泡材の発泡圧により前記ヒーターユニット基材から滲み出した該ウレタン発泡材により前記ヒーターユニットの上に配置した表材を接着して一体としたことを特徴とする電気カーペット。
- 表材に塩化ビニールシートを用いた請求項1記載の電気カーペット。
- 表材の裏面にウレタン系材料又はアクリル系材料をプライマーとしてコーティングした請求項1記載の電気カーペット。
- 表材の裏面に不織布を固着した請求項1記載の電気カーペット。
- 不織布を目付100g/m2〜150g/m2とした請求項4記載の電気カーペット。
- ヒーターユニット基材に孔を開けたアルミシート、又は不織布に樹脂をコートし、その樹脂コートに孔を開けたシート、又は浸透性のある不織布とした請求項1記載の電気カーペット。
- アルミシートの孔をミシン目とした請求項6記載の電気カーペット。
- アルミシートの孔を幅0.1〜0.7ミリメートル、長さ2〜5ミリメートル、密度20〜40個/(インチ:2.54cm)×(インチ:2.54cm)とした請求項6記載の電気カーペット。
- アルミシートの孔を表材側から開けた請求項6記載の電気カーペット。
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