JP3015141U - 電気カーペットの裏面材 - Google Patents
電気カーペットの裏面材Info
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- JP3015141U JP3015141U JP1995002163U JP216395U JP3015141U JP 3015141 U JP3015141 U JP 3015141U JP 1995002163 U JP1995002163 U JP 1995002163U JP 216395 U JP216395 U JP 216395U JP 3015141 U JP3015141 U JP 3015141U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電気カーペットの裏面に形成し、電気カーペ
ットを表面が平滑な床面に敷設しても横ずれを少なくす
る。 【構成】 天然又は合成繊維ウェブの裏面に長繊維不織
布を重ねてニードルパンチで一体化したフェルト素材を
用い、長繊維不織布の表面においてゴム系ラテックスフ
ォームの滑り止め部を形成し、該滑り止め部はストライ
プ状又はドット状である。
ットを表面が平滑な床面に敷設しても横ずれを少なくす
る。 【構成】 天然又は合成繊維ウェブの裏面に長繊維不織
布を重ねてニードルパンチで一体化したフェルト素材を
用い、長繊維不織布の表面においてゴム系ラテックスフ
ォームの滑り止め部を形成し、該滑り止め部はストライ
プ状又はドット状である。
Description
【0001】
本考案は、電気カーペットの裏面に形成すると、表面が平滑な床面に敷設して も横ずれが少ない裏面材に関する。
【0002】
電気カーペットは、タフテッドカーペットなどの表面材とニードルパンチフェ ルトの裏面材との間に電熱ヒータを配置する構造が一般的である。電気カーペッ トにおいて、従来の裏面材には合成繊維製のニードルパンチフェルト単体が使用 されている。
【0003】 電気カーペットの裏面材がニードルパンチフェルト単体で あると、電気カーペットの敷設後の横ずれを殆ど防止できない。特に、電気カー ペットが、表面が平滑な床面例えば木質フローリング床,塩化ビニルクッション フロア,コルクフロアにおいて部屋中央の一部分に敷設している場合には、電気 カーペットを踏んだ際の横ずれが大きくて危険でもある。
【0004】
現在、電気カーペットの横ずれを軽減するには、該電気カーペットと床面との 間に別の滑り防止シートなどを敷くことが一般的である。しかしながら、別の滑 り防止シートを介在させることは、電気カーペットの敷設に時間が掛かることに なり、不使用時の収納も嵩ばることになる。また、通常のタフテッドカーペット と同様に、電気カーペットの裏面全面にウレタン樹脂,アクリル樹脂,EVAな どを塗布・乾燥したり、塩化ビニルフォームをドットコーティング機などで線状 又は点状に形成することも行なわれている。
【0005】 前記のウレタン樹脂,アクリル樹脂,EVAは、一般に摩 擦係数が大きくて柔らかく、電気カーペットのプレス成形の際にホットプレスの プレス板に粘着して剥がれにくくて工程通過性が悪く、製造工程のネックになり やすい。これらの樹脂は、柔らかすぎるのでカーペットの裏面全面に塗布・発泡 しても、電気カーペットの滑り止め効果がそれほど上昇しないうえに、塗布フォ ーム量が相当に多くなって不経済でもある。また、塩化ビニルフォームで線状又 は点状に形成することが容易であっても、塩化ビニルに含有される可塑剤が電気 カーペット使用中に消散し、電気カーペットの滑り止め効果がごく短期間でなく なるうえに、この可塑剤が床板に移行して該床板を汚す。
【0006】 本考案は、合成樹脂フォームを電気カーペットの滑り止め として形成した際の前記の問題点を改善するために提案されたものであり、ゴム 系ラテックスフォーム層のゴム弾性を最大限に利用し、電気カーペット裏面に貼 着すると平滑な床面に対して滑り止め効果が高く、敷き込みの手間を省き、しか もコンパクトな収納を達成する電気カーペットの裏面材を提供することを目的と している。
【0007】
上記目的を達成するために、本考案に係る裏面材1は、図1及び図2に示すよ うに、天然又は合成繊維ウェブの裏面に長繊維不織布2を重ねてニードルパンチ で一体化したフェルト素材3を用い、長繊維不織布2の表面においてゴム系ラテ ックスフォームの滑り止め部4を形成する。裏面材1として、合成繊維ウェブは 重さが300〜500g/m2、長繊維不織布2は重さが15〜30g/m2であ ると、カーペット弾性や重量などの点で好適である。この合成繊維ウェブは市販 のポリエステルウェブ、長繊維不織布2は、通常のスパンボンド不織布などであ ればよい。
【0008】 本考案の裏面材1は、図4のように電気カーペット5の裏 面に配置する。裏面材1の上には、タフテッドカーペットなどの表面材6,電熱 ヒータ7,アルミシート8を積層し、ホットプレスによって全体を一体化するの が普通である。表面材6は伝熱性の良い比較的薄い素材であると好ましく、例え ばタフテッドカーペットやニードルパンチカーペットを用いる。
【0009】 滑り止め部4は、例えば凹凸部を交互に繰り返すストライ プ状である。ストライプ状の滑り止め部4を形成するには、例えばゴム系ラテッ クスを発泡させ、得たゲルフォームをドクターナイフ10(図3)で長繊維不織 布2の表面に所定間隔おいて多数本平行に塗布して乾燥する。ドクターナイフ1 0の溝11は、滑り止め部4が十分な厚みと幅になるように形成し、例えば各溝 は幅3〜10mm,間隔5〜15mmで設ける。また、滑り止め部4は、凸部が 点在するドット状であってもよく(図5参照)、ドット状の滑り止め部を形成す るには、例えば公知のドットコーティング機を用いる。
【0010】 滑り止め部4は、塗布・乾燥した市販のゴム系ラテックス フォームからなり、このゴム系ラテックスとして、メチルメタクリレート・ブダ ジエンゴム(MBR),アクリトニトリル・ブダジエンゴム(NBR),スチレ ン・ブダジエンゴム(SBR),ポリブタジエンブダジエンゴム(BR),クロ ロプレンゴム(CR),天然ゴム(NR)などが例示できる。用いるゴム系ラテ ックスフォームは、高皮膜強度で耐熱性などの化学的安定性及び工程通過性の良 好なMBRラテックスフォームであると好ましい。
【0011】
本考案の裏面材1では、滑り止め部4がストライプ状に凹凸部を交互に繰り返 すか又はドット状に点在することにより、加圧に対する応力が高くなり、該裏面 材を電気カーペット5に貼着すると横ずれ防止効果を長く維持できる。例えば、 ストライプ状の滑り止め部4を有する電気カーペット5と木質フローリング床と の摩擦係数は0.85であり、家庭用カーペットにおける滑り動きは殆ど認めら れない。滑り止め部4をゴム系ラテックスフォームから形成すると、ゴム系ラテ ックスフォームが比較的弾性が高くて摩擦係数が小さく、しかも滑り止め部4の 凸部だけが下方プレス板と密着するから、電気カーペット5のプレス成形の際に ホットプレスのプレス板に殆ど粘着しない。
【0012】 裏面材1において、ゴム系ラテックスフォームをフェルト 素材3上の長繊維不織布2の表面に塗布・乾燥するため、フェルト素材3へのゲ ルフォームの浸透が少なく、全体として塗布量が少なくてよい。滑り止め部4を ストライプ状又はドット状にすることにより、ゴム系ラテックスフォームの塗布 量をいっそう減らすことが可能になる。
【0013】
次に、本考案を実施例に基づいて説明する。 実施例1 図1及び図2に示すように、重さ20g/m2のスパンボンド不織布2を重さ 400g/m2のポリエステルウェブの上に重ね、ニードルパンチによって両者 を交絡させて一体化する。得たフェルト素材3のスパンボンド不織布2の表面に おいて、3〜5倍に発泡させたMBRラテックスフォームを塗布し、ストライプ 状の滑り止め部4を形成する。
【0014】 MBRラテックスフォームの滑り止め部4を形成するには 、MBRラテックスを発泡させて得たゲルフォームをドクターナイフ10(図3 )でスパンボンド不織布2の表面に所定間隔おいて多数本平行に塗布する。ドク ターナイフ10の溝11は、各溝は高さ3mm,幅5mm,間隔10mmに形成 する。滑り止め部4は、塗布後にヒーター(図示しない)の下を通過させて乾燥 し、図2に示すように多数本の平行凸部9を有する。
【0015】 ついで図4のように、裏面材1を電気カーペット5の裏面 に配置する。裏面材1の上には、上から順にタフテッドカーペットの表面材6, 電熱ヒータ7,アルミシート8をそれぞれ接着シートや接着剤を介して積層し、 140〜150℃に加熱したホットプレスによって全体を一体化する。
【0016】 このホットプレスにおいて、ストライプ状の滑り止め部4 が下方のプレス板の表面と接触する。プレスの際に、滑り止め部4の平行凸部9 だけが下方プレス板と密着するから、プレス後に電気カーペット5をホットプレ スから剥がしやすく、滑り止め部4のラテックスフォームに特殊な離型剤を添加 する必要がなくなる。得た電気カーペット5は全体厚が7mmである。電気カー ペット5と木質フローリング床との摩擦係数は0.85であり、家庭用カーペッ トにおいて滑り動きは殆ど認められない。
【0017】 実施例2 図5に示すように、実施例1で用いたフェルト素材3のスパンボンド不織布2 の表面に、3〜5倍に発泡させたMBRラテックスフォームを公知のドットコー ティング機を用いて凸部12がドット状に点在するように塗布する。凸部12の ドット形状は高さ3mm,間隔5mmである。
【0018】 得た裏面材は、ドット状の滑り止め部を形成したフェルト 素材であり、該裏面材を電気カーペットの裏面に配置する。この裏面材の上には 、上から順にタフテッドカーペットなどの表面材,電熱ヒータ,アルミシートを それぞれ接着シートや接着剤を介して積層し、実施例1と同様に140〜150 ℃に加熱したホットプレスによって全体を一体化する。
【0019】 このホットプレスにおいて、ドット状の滑り止め部が下方 のプレス板の表面と接触する。プレスの際に、滑り止め部の凸部12だけが下方 プレス板と密着するから、プレス後に電気カーペットをホットプレスから剥がし やすく、この滑り止め部のラテックスフォームに特殊な離型剤を添加する必要が なくなる。得た電気カーペットは全体厚が10mmである。
【0020】
本考案の裏面材では、比較的弾性が高くて摩擦係数が小さいゴム系ラテックス フォームからなる滑り止め部がストライプ状又はドット状に点在することにより 、従来の裏面全面の合成樹脂フォームに比べて加圧に対する応力が高くて変形し にくく、該裏面材をカーペットに貼着すると横ずれ防止効果を長期間維持できる 。特に、電気カーペットを木質フローリング床のような表面が平滑な床面の一部 分に敷設する場合でも、該電気カーペットの横滑りをほぼ完全に防止できるので 常に安全に使用できる。
【0021】 本考案の裏面材は、滑り止め部をストライプ状又はドット 状に点在させることにより、ホットプレスの際に、滑り止め部の凸部だけがホッ トプレスの下方プレス板と密着する。ホットプレス後に、電気カーペットの裏面 の全体がプレス板に粘着していなくて剥がしやすいことにより、電気カーペット の工程通過性が良くなり、ラテックスフォームに特殊な離型剤などを混入しなく ても製造工程のネックにならない。
【0022】 この裏面材では、ゴム系ラテックスフォームをフェルト素 材上の長繊維不織布の表面に塗布するため、該フェルト素材へのゲルフォームの 浸透が少なく、全体として塗布量が少なくて経済的である。さらに滑り止め部を ストライプ状又はドット状にしたから、ゴム系ラテックスフォームの塗布量をい っそう減らすことができ、カーペット裏面において凸部と凹部とに分れて交互に 繰り返すので美観的にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る裏面材を示す拡大断面図であ
る。
る。
【図2】 図1の裏面材の表面を示す概略裏面図であ
る。
る。
【図3】 本考案で使用するドクターナイフの一例の概
略正面図である。
略正面図である。
【図4】 本考案の裏面材を電気カーペットに貼着した
状態を示す部分断面図である。
状態を示す部分断面図である。
【図5】 裏面材の変形例を示す図2と同様の概略裏面
図である。
図である。
1 裏面材 2 長繊維不織布 3 フェルト素材 4 滑り止め部 5 電気カーペット
Claims (3)
- 【請求項1】 天然又は合成繊維ウェブの裏面に長繊維
不織布を重ねてニードルパンチで一体化したフェルト素
材を用い、長繊維不織布の表面においてゴム系ラテック
スフォームの滑り止め部を形成し、該滑り止め部は凹凸
部を交互に繰り返すストライプ状である電気カーペット
の裏面材。 - 【請求項2】 天然又は合成繊維ウェブの裏面に長繊維
不織布を重ねてニードルパンチで一体化したフェルト素
材を用い、長繊維不織布の表面においてゴム系ラテック
スフォームの滑り止め部を形成し、該滑り止め部は凸部
が点在するドット状である電気カーペットの裏面材。 - 【請求項3】 滑り止め部として、化学的安定性の良好
なメチルメタクリレート・ブダジエンゴムラテックスの
フォームを塗布して形成する請求項1又は2記載の裏面
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995002163U JP3015141U (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 電気カーペットの裏面材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995002163U JP3015141U (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 電気カーペットの裏面材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3015141U true JP3015141U (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=43150719
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995002163U Expired - Lifetime JP3015141U (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 電気カーペットの裏面材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3015141U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0411581U (ja) * | 1990-05-17 | 1992-01-30 | ||
JP4111426B2 (ja) * | 2001-12-12 | 2008-07-02 | コバレントマテリアル株式会社 | 病気診断装置及び生体の含有元素検出方法 |
-
1995
- 1995-02-24 JP JP1995002163U patent/JP3015141U/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0411581U (ja) * | 1990-05-17 | 1992-01-30 | ||
JP4111426B2 (ja) * | 2001-12-12 | 2008-07-02 | コバレントマテリアル株式会社 | 病気診断装置及び生体の含有元素検出方法 |
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