JP4217772B2 - 水性接着用組成物 - Google Patents
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Description
この発明は、フルオロポリマー物質を基材に接着させるのに使用するための水性接着用組成物に関する。水性接着用組成物は、シラン化合物、接着性を促進する水溶性化合物及び水を含有する。
背景技術
シラン化合物を用いて、ポリマー物質と、有機物質(例えば、炭化水素を主成分とするポリマー物質)、金属、ガラス繊維及びガラスを含む無機物質などの基材との間の接着性を改善する(例えば、『A Guide to Dow Corning Silane Coupling Agents』を参照のこと。ミシガン州、ミッドランドのダウ・コーニングコーポレーション刊、版番号.23-012B-85)。
若干の用途において、シラン化合物を含む組成物は、それらのシラノールの形に加水分解され、次いで、例えば、無機物質中に存在するヒドロキシル部分と反応することによって、前記の基材と反応することができる。
シラン化合物はまた、基材と反応して基材とシランとの間の結合強さを高める有機官能基を含むことができる。
シラン化合物を含む組成物は、若干のフルオロポリマーと共に接着性促進剤としてうまく用いられている(例えば、『Dynamar’Bond Metal Bonding Agent-5150』、パンフレット番号Y-IFE5150-2(73.05)RI、スリーエムカンパニー刊、1983年)。
以前のシラン含有水性接着用組成物は一般に、有機溶剤成分を含有した。
これらの接着用組成物はまた、シラン化合物を加水分解する少量の水を含有したが、これらの接着用組成物の主成分は有機溶剤であった。
有機溶剤は、他にいろいろ理由はあるが、有機溶剤が一般に表面張力が低く基材を十分に湿潤させるため、接着用組成物中で有用である。
最近、業界では有機溶剤の使用は、それらが環境に有害な影響を及ぼすために、及び健康と安全性問題のために好まれていない。
業界は、溶剤ベースの塗膜及び組成物を廃止し、それらを水性調合物と取り替えるように真剣に取り組んできた。
必要とされているが先行技術によって提供されていないのが、効果的にフルオロポリマーを基材に接着させる水性接着用組成物である。
発明の開示
本発明は、フルオロポリマーと基材との間の改善された接着強さを提供する水性接着用組成物を提供するものである。水性接着用組成物の溶剤成分の主成分は水であるため、水性接着用組成物は、水性接着用組成物中の有機溶剤の存在を低減または除去する。有機溶剤を除去することにより、有機溶剤を使うときにこのような溶剤が環境に及ぼす予想される有害な効果を除くことができ、他に存在する一切の健康上及び安全性問題を除くことができる。
本発明の実施例は、シラン化合物、水溶性の表面張力低減化合物、及び水を含む水性接着用組成物に関する。水性接着用組成物は、実質的に有機溶剤を含有しない。水溶性の表面張力低減化合物は、表面張力を低減させる基と、水への溶解性を水溶性化合物に付与する基とを含む。好ましい表面張力を低減させる水溶性化物は、一般式(1):
[式中、R1が水素または低級アルキルであり、Rfがフルオロ脂肪族基、好ましくはペルフルオロ脂肪族基であり、Qが、好ましくはスルホニルまたはカルボニルなどの電子吸引基を含む二価の結合基であり、Xが二価の結合基であり、Zが水への溶解性を水溶性の表面張力低減化合物に付与する基である]によって表される化合物を含む。
本発明の別の実施例は、上記の水性接着用組成物で基材に接着させられたフルオロポリマーを含む接着物品に関する。その接着物品は、種々の用途に使用するために設計され得る。1つの例として、接着物品は、シャフトシール、バルブステムシール、またはガスケットなどの種々の成形シールの一つに用いられるコア、支持体、またはインサートとして使用するように設計されることができる。
さらに別の本発明の実施例は、上記の水性接着用組成物を用いて、フルオロポリマーと基材との間の接着強さを改善する方法に関する。その方法は、上記の水性接着用組成物を提供するステップと、基材とフルオロポリマーとを提供するステップと、水性接着用組成物を基材またはフルオロポリマーの1つ以上に適用するステップと、フルオロポリマーを基材に適用して基材に接着させられたフルオロポリマーを含む接着物品を作るステップとを含む。
「水性接着用組成物」のように説明中に用いられる用語「水性」は、水性接着用組成物の溶剤成分(すなわち、非固体の成分)の主成分が水であることを意味する。例えば、溶剤成分が少なくとも50重量パーセント、好ましくは90重量パーセント、より好ましくは少なくとも99重量パーセントが水であり得る。最も好ましくは、水性接着用組成物の溶剤成分は有機溶剤を含まず、100パーセントが水である。
発明を実施するための最良の形態
本発明は、フルオロポリマー物質と基材との間の接着剤結合を生じるかまたは強めるために用いられることができる水性接着用組成物を提供する。この発明に有用なフルオロポリマー物質は、オレフィン性不飽和フッ素化モノマーから誘導された共重合モノマー単位を含むフッ素含有ポリマーなどである。このような不飽和フッ素化モノマーの例は、ビニリデンフルオリド(VF2またはVDFとも称される)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、テトラフルオロエチレン(TFE)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、2-クロロペンタフルオロ-プロペン、ペルフルオロアルキルビニルエーテル(例えばCF3OCF=CF2またはCF3CF2OCF=CF2)、1-ヒドロペンタフルオロプロペン、2-ヒドロ-ペンタフルオロプロペン、トリフルオロエチレン、ビニルフルオリド、米国特許第4,558,142号(スクワイア)に記載されているようなペルフルオロ-1,3-ジオキソールの他、ペルフルオロジアリルエーテル及びペルフルオロ-1,3-ブタジエンなどのフッ素含有ジオレフィンなどである。
フルオロポリマーはまた、フルオロポリマー技術に周知のように、フッ素を含有しないオレフィン性不飽和モノマーから誘導された共重合モノマー単位を含んでもよい。フッ素を含有しないオレフィン性不飽和モノマーは、式R’R’C=CR’R’(各R’基が同一または異なっていてもよく、水素またはアルケニルまたはアルキルラジカルなどの脂肪族ラジカルであってもよい。R’がアルケニルまたはアルキルである場合、R’が直鎖または分岐状であってもよく、1〜4の炭素原子を有してもよい。有用なフッ素を含有しないオレフィン性不飽和モノマーの例は、エチレン、プロピレン、ブテン-1及びブタジエンなどである。
フルオロポリマーはまた、過酸化物-硬化可能なフルオロポリマーを調製するために、ヨウ素または臭素含有硬化-部位モノマーから誘導される共重合モノマー単位を含んでもよい。好適なこのような硬化-部位モノマーは、ブロモジフルオロエチレン、ブロモトリフルオロエチレン、ヨードトリフルオロエチレン、4-ブロモ-3,3,4,4-テトラフルオロ-ブテン-1などの炭素原子が2〜4の末端不飽和モノオレフィンなどである。
フルオロポリマーを調製するために用いられる異なったモノマーのモル比は、硬化されたフルオロポリマーにおいて、所望の特性(例えば、耐薬品性(燃料、冷却剤、潤滑剤などに対する耐性)、高い温度安定度、低温たわみ性)に達するように選ばれることができる。モノマーの比率の選択は、特定のモノマーと、得られたコーポリマーの物理的な特性との間に存在する周知の関係に基づくことができる。概して有用なフルオロポリマーの例は、『The Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology』第4版、vol.8、990-1005ページ(1993年)に記述されたフルオロエラストマなどである。これらは、VF2/HFP、VF2/HFP/TFE、VF2/プロピレン/TFEその他のフルオロポリマーなどである。このフルオロポリマーは、フルオロポリマー技術で公知の、カーク-オスマー、1d.、993-5ページにも記載されている方法によって調製されることができる。一般に、有用なフルオロポリマーは、公知の高圧、フリーラジカル、水性、乳化重合方法によって調製されることができる。
多くの有用なフルオロポリマーもまた、市販されている。市販のフルオロポリマーの例は、商標Fluorel TM FC-2176、FT-2350、FC-2177、FE-5640、FE-5642、FE-5840、FE-5622のミネソタ州、セントポールのダイネオンコーポレーション製のフルオロポリマー、並びに旭硝子カンパニー(日本)製のAFLASフルオロエラストマなどである。
その基材は、基材に接着させられたフルオロポリマーを含む多層物品のための支持体として有用な何れかの好適な物質であってもよく、それは本発明の水性接着用組成物の使用によってフルオロポリマーに効果的に付着させられることができる。有用な基材の例は、金属(例えば、炭素鋼及びステンレス鋼などの鋼、黄銅、アルミニウムなど)、ガラスまたはガラス繊維の物質などの無機基材、またはポリスルフィド、ポリイミド、またはKevlarTMなどのいろいろな周知の有機物質の1つなどである。あるいは、基材は、ニトリルゴム、水素添加ニトリルゴム、エピクロロヒドリン、EPDM(エチレン-プロピレン-ジエン)ターポリマーなど、基材として有用であるフルオロポリマー技術に周知の他のフルオロポリマーまたはフルオロエラストマであってもよい。
本発明の水性接着用組成物は、シラン化合物を含有する溶液、分散系、または混合物であってもよい。シラン化合物は、加水分解基(例えば、アルコキシ及び/またはアセトキシ基)とフルオロポリマーと反応性の基(「フルオロポリマー-反応性の基」)とを含む。フルオロポリマー-反応性の基は、アミン基、ジアゾ基、メルカプタン基、メルカプチド基、フェノキシド基など、フルオロポリマーと反応性であるフルオロポリマー技術で周知の多くの化学基の何れであってもよい。使用中に、水性接着用組成物中の水が、加水分解基を加水分解してヒドロキシル部分を形成すると考えられている。ヒドロキシル部分は、基材の表面及び(縮合反応によって)他のシラノール分子のヒドロキシル部分とも反応して、基材の表面に結合されたポリシロキサン分子を生じると考えられている。同時に、フルオロポリマー-反応性の基はフルオロポリマーに結合する。全体的に、シラン化合物は、(フルオロポリマー-反応性の基によって)フルオロポリマーに結合すると共に(加水分解基によって)基材に結合するポリシロキサン分子を形成し、フルオロポリマーと基材との間の接着剤結合を提供すると考えられる。
好ましいフルオロポリマー-反応性の基はアミノ基であり、このため、好ましいシラン化合物はアミノシランである。有用なアミノシラン化合物は、ケイ素原子に直接に結合した1つまたは2つのオルガノ基を有するジ-またはトリ-アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシなど)またはアセトキシシランなどである。オルガノ基の少なくとも1つが、好ましくは第一アミノ部分を含む。例として、アミノシラン化合物の種類は、一般式:
(R2O)aSi(R3)b (2)
[式中、aが2または3、好ましくは3であり、bが1または2、好ましくは1であり、a+bが4であり、各R2O基が独立に、1〜8の炭素原子、好ましくは1〜4の炭素原子を有するアルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシまたはアセトキシ基などの一価の有機加水分解基であり、各R3基が独立に、アルキル、アルケニル及びアリールラジカルの他、アリールアルキル及びアリールアルケニルラジカルなどのそれらの組合せからなる群から選択される一価の有機ラジカルであり、少なくとも1つのR3がフルオロポリマーと反応性の基(例えば、第一アミノ部分)を含有する]によって表されるアミノシランの種類である。R3は直鎖、分岐状であってもよく、十分に大きい場合は、環状であってもよい。R3は、硫黄、酸素及び窒素などの1つ以上の連鎖(すなわち、骨格鎖)ヘテロ原子を含有してもよく、このようなヘテロ原子で置換されてもよい。概してR3は1〜20の炭素原子を有し、好ましくは1〜12の炭素原子を有する。R3基のいくつかは、一般式:
-(R4NH)c-R5NH2 (3)
[式中、cが1〜5、好ましくは1〜3の整数であり、R4及びR5が、アルキレン、アルケニレン、アリーレン部分またはそれらの組合せなどの二価の有機部分である。R4及びR5は一般に、1〜10の炭素原子を有し、好ましくは1〜4の炭素原子を含有することができる。R4及びR5部分の例は、プロピレン、エチレン、ブチレン、オキシジエチレンまたはフェニレン部分などである。
有用なアミノシラン化合物の例は、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、N-(2-アミノエチル-)3-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-[2(ビニルベンジルアミノ)エチル]3-アミノプロピルトリメトキシシラン、4-アミノブチルトリエトキシシラン、(アミノエチルアミノメチル)フェネチルトリメトキシシラン、N-(2-アミノエチル)-3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N-2-アミノエチル-3-アミノプロピルトリス(2-エチルヘキソキシ)シラン、6-(アミノヘキシルアミノプロピル)トリメトキシシラン、p-アミノフェニルトリメトキシシラン、3-(1-アミノプロポキシ)-3,3-ジメチル-1-プロペニルトリメトキシ-シラン、3-アミノプロピルトリス(メトキシエトキシエトキシ)シラン、3-アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-アミノプロピルトリメトキシシラン、及びω-アミノウンデシルトリメトキシシランなどである。
水性接着用組成物は、1つまたはこれらまたは他のシランまたはアミノシラン化合物の2つ以上の混合物を含有することができる。アミノシラン化合物は、『Technical Bulletin Pigments』(No.75、ニュージャージー州、リッジフィールドパークのデガッサコーポレーション刊、パンフレット番号Pig.75 1-4-1288DD、5-6ページ、1988年12月刊)に記載されている方法などの周知の方法によって調製されることができる。同様に、アミノシラン化合物は、例えば、ダウ・コーニングコーポレーション製のDOW CORNING▲R▼ A-1100、Z-6020、Z-6026及びZ-6032シランとして、及びペンシルベニア州、ブリストルのペトラーチシステムズ製のA0695、A0696、A0698、A0699、A0700、A0710、A0720、A0724、A0725、A0728、A0733、A0742、A0750、A0800及びA0808として市販されている。
シラン化合物は、有効な接着性を促進する特性を提供する何れかの量で水性接着用組成物中に存在することができる。例えば、水性接着用組成物は、水性接着用組成物の100部に対して約0.1〜10重量部のシラン化合物、より好ましくは約1〜10重量部のシラン化合物を含むことができる。水性接着用組成物の成分の重量部に関して本文で用いられる用語「水性接着用組成物」は、水性接着用組成物中の水、シラン化合物及び水溶性の表面張力低減化合物を指すが、他の成分も水性接着用組成物中に含まれてもよいと理解されている。
水溶性の表面張力低減化合物は、フルオロポリマーと基材との間の接着強さの増加を可能にする。好ましい水溶性の表面張力低減化合物の1つの種類は、表面張力低減基と水への溶解性を表面張力低減化合物に付与する基とを含む化合物などである。このような化合物の例は、一般式(1):
[式中、R1は水素または低級アルキル(例えば、メチル、エチル、ブチル)、好ましくは水素である]によって表されることができる。Rfは表面張力低減基である。好ましいRf基は、安定した、不活発な、非極性、疎油性、及び疎水性の一価のフルオロ脂肪族ラジカルである。Rfは直鎖、分岐鎖であってもよく、十分に大きい場合、環状であるか、または、アルキルシクロ脂肪族ラジカルなどの、それらの組合せであってもよい。一般にRfが1〜約20の炭素原子を有し、好ましくは4〜約20、最も好ましくは4〜12の炭素原子を有することができる。好ましいRf基は、ペルフルオロアルキル化合物、すなわち、CnF2n+1(nが4〜20)またはペルフルオロシクロアルキル、すなわち、CnF2n-1(nが5〜20)、またはペルフルオロアルキルとペルフルオロシクロアルキルとの組合せなどのように、完全に、または実質的に完全にフッ素化されている。
Qは、Rf基を窒素原子に結合する二価の結合基である。Q基は、好ましくはスルホニル基(-SO2-)またはカルボニル基(-C(O)-)などの電子吸引基を含むことができ、アルキレン基に結合した電子吸引基を任意に含むことができる(アルキレン基がRf基に結合される)。例えば、Q基は、カルボニル基に結合したアルキレン基(例えば、-C2H4C(O)-)、またはスルホニル基に結合したアルキレン基(例えば、-CH2SO2-)であってもよい。
Xは、Z基と窒素原子との間の二価の結合基である。二価の結合基Xは、アルキレン基、または炭素に結合した1つ以上の水素原子と置き換わる1つ以上のフッ素原子を任意に含むアルキレン基などの、多数の結合基の何れであってもよい。このような二価の結合基の例は、低級アルキレン(例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレンなど)、及びフッ素化アルキレン(例えば、フルオロメチレン、フルオロエチレン、フルオロプロピレン、フルオロブチレンなどであり、その何れも部分的または完全にフッ素化されることができる)などである。あるいは、二価の結合基Xは、N、O、またはSなどの1つ以上のヘテロ原子(ヘテロ原子はアルキレン骨格鎖中またはアルキレン骨格鎖からのペンダント中のいずれかにある)を含有するフッ素化または非フッ素化アルキレン基を含むことができる。または、二価の結合基Xは、アルキレン成分のない、単独のスルホニル(-SO2-)またはカルボニル基(-C(O)-)であってもよい。
Zは、水への溶解性を水溶性の表面張力低減化合物に付与する何れの基(本文で「水可溶化基」としても称される)であってもよく、アニオン性、非イオン性、カチオン性、両性、及びアミンオキシド基などの、化学薬品技術に周知の多くの水可溶化基の何れであってもよい。非イオン性の水可溶化基の例は、ポリオキシアルキレン基(例えば、-(C2H4O)n-R6(R6が水素またはメチルまたはエチルなどの低級アルキルであり、nが1より大きい整数であり、好ましくは約3〜14の範囲である))などのアルコキシアルキレン基などである。アニオン性水可溶化Z基の例は、カルボン酸(COOH)、カルボキシレート塩(COO-M+、M+はアンモニウムまたは金属イオン、例えばK+,Na+,Li+,NH4 +,N(R7)4 +などの好適な対イオンであってもよく、各R7は独立に低級アルキルである)、スルホン酸またはスルホン塩(-SO3Hまたは-SO3 -M+、M+は先に定義した通りである)、ホスホン酸またはホスホン塩(-HPO3または-PO3 -M+、M+は先に定義した通りである)などである。両性の水可溶化Z基の例は、ベタイン基(例えば、-N+(CH3)2COO-)などである。カチオン性水可溶化Z基の例は、第四級アンモニウム塩(例えば、-N+(R8)3X-、各R8が独立に、低級アルキルまたはアリールであり、XがCl-、I-、OH-などの好適なアニオンである)、及び、ホスホニウム塩(例えば、-P+(R9)3X-、R9が水素または低級アルキルであり、X-が先に定義した通り、好適なアニオンである)などである。
好ましい水溶性の接着性促進化合物には、下記のようなフルオロ脂肪族スルホニル化合物などがある:
(式中、M+が、上に定義した通りの好適な対イオンである)。これらのフルオロ脂肪族スルホニル化合物は、単独またはこれらまたは他の水溶性の表面張力低減化合物の2つ以上の混合物として一緒に用いられることができる。
水溶性の表面張力低減化合物は、基材の有用な湿潤、及び基材とフルオロポリマーとの間の有効な接着性を提供する量が水性接着用組成物中に存在することができる。「水溶性」は、接着性を促進する化合物が、相当量の有機溶剤を用いることなく、水性接着用組成物中に十分に溶けて有用な表面張力を有する水性接着用組成物を提供すると共にそれが基材とフルオロポリマーとの間の有効な接着性を提供することを意味する。所望の表面張力と接着性の大きさとを提供するのに必要とされる水溶性の表面張力低減化合物の濃度は、用いられた特定の水溶性の表面張力低減化合物、シラン化合物などの水性接着用組成物の他の成分の本性及び量、一緒に結合されるのに望ましい特定のフルオロポリマー及び基材の関数である。例えば、水溶性の表面張力低減化合物は、水性接着用組成物の表面張力がメートル当たり50ミリニュートンより小さく、より好ましくはメートル当たり30ミリニュートンより小さい濃度、0.1重量パーセントの濃度で存在するのが好ましい。表面張力は、DuNuoy Ring方法によるなどの化学薬品技術において周知の方法によって測定されることができる。同時に、表面張力低減基は、過度の量、例えば、過度の発泡を生じる量が存在するべきではない。
有用な濃度の例として、若干の水溶性の表面張力低減化合物は、100部の水性接着用組成物に対して、約0.05〜5重量部の範囲の濃度で有効であることがわかった。水溶性の表面張力低減化合物の好ましい濃度は、100重量部の水性接着用組成物に対して、約0.1〜1重量部の範囲であってもよく、約0.1〜0.5重量部の範囲が特に好ましい。
水溶性の表面張力低減化合物は、周知の方法によって調製されることができる。例として、水溶性のフルオロ脂肪族スルホンアミド化合物は、アンモニアまたは第一アミンをペルフルオロアルカンスルホニルフルオリド(スルホニルフルオリドが、例えば、アルキルまたはアルキレンスルホニルハリドの電気化学フッ素化によって、得られる)と反応させることによって調製されることができる。スルホニルフルオリド並びにフルオロ脂肪族スルホンアミド化合物を調製する方法が、例えば、米国特許第2,732,398号(ブライスら)、2,759,019号(ブラウン)、2,809,990号(ブラウン)、2,915,554号(アールブレヒト)、3,094,547号(ハイン)に記載されている。同様に、水溶性のフルオロ脂肪族カルボキサミド化合物は化学薬品技術に周知であり、ペルフルオロアルキル モノカルボン酸フルオリドとジアルキルアミノポリメチレンアミンとの反応を含む周知の方法によって調製されることができる。例えば、米国特許第2,764,602号(アールブレヒト)及び2,764,603号(アールブレヒト)を参照のこと。
任意に、水性接着用組成物は更に、他の周知かつ有用な成分を含んでもよい。これらの他の成分は、シラン化合物と共重合性であるが水溶性の表面張力低減化合物またはフルオロポリマーと反応性でない付加シラン化合物、例えば、ビニルトリエトキシシランを含むことができる。当業者は、このような共重合性のシラン化合物を水性接着用組成物に添加して水性接着用組成物の結合力を改善することを理解するであろう。
本発明の水性接着用組成物は、水にシラン化合物及び水溶性の表面張力低減化合物の所望の量を溶解または分散させることによって調製されることができる。基材またはフルオロポリマーに適用する前に、水性接着用組成物は、シラン化合物をシラノールの形に加水分解させるのに十分な時間、室温に放置するのが好ましい。十分な加水分解性がほとんど直ちに、例えば、約15秒以内に起こってもよく、またはもっと長く、おそらく48時間を超えてもよく、個々のシラン化合物に依存する。
調製されると、本発明の水性接着用組成物は、基材に塗膜を適用する何れかの通常の方法、例えば、液浸、吹付け、ペインティング、カーテンコーティング方法などを用いて基材またはフルオロポリマーの表面に適用されることができる。適用の後に、過剰な水性接着用組成物は、表面から抜くことができ、塗膜は室温で(例えば、約10〜30分間)乾燥させることができ、または塗被された基材は、50〜60℃またはそれ以上、例えば、120℃に、約15分間、加熱されることができる。水性接着用組成物の塗膜の乾燥を容易にすることの他に、加えられた熱はポリシロキサン網目の形成も促進すると考えられている。
水性接着用組成物を塗布する前に、基材の表面を、デイビス、D.J.及びコスマラ、J.L.著、『A Practical Approach to Fluorpolymer Adhesion to Metal』(the Energy Rubber Group Adhesion Symposia、テキサス州、ヒューストン、1985年5月30日)と「『Chemlok▲R▼607』パンフレット番号DS10-6005J(ロードコーポレーション、1981年刊)とに記載されているような従来の方法を用いて用意することができる。例えば、非金属基材の表面は、適切な溶剤を用いて完全にきれいにされることができる。ガラスは、アルカリ槽を用いてきれいにされてもよい。金属基材の調製は、ある程度金属の種類に依存する。しかしながら、基材表面を荒くすることが望ましい場合、基材を最初にトリクロロエチレンなどの好適な溶剤またはストッダード溶剤を用いて脱脂し、次いでサンドブラストを掛け(例えば、40〜60メッシュのアルミナ砂)、次にサンドブラストを掛けられた表面を再び脱脂することができる。あるいは、他の処理剤のほかに、金属基材は、周知の方法(D.B.フリーマン著、『Phosphating and Metal Pre-Treatment』、(1986年)を参照のこと)によって、リン酸塩処理(例えば、腐食を防ぐために)されることができる。
基材は、接着多層物品がフルオロポリマーに接着させられるときにシャフトシール、バルブステムシール、またはガスケットなどの種々の成形シールの1つに用いられるコア、支持体、またはインサートとして有用であるように設計されることができる。フルオロポリマーは、例えば圧縮成形、トランスファー成形、または射出成形などによってフルオロポリマー技術で周知の方法によって基材に接着させられることができる。
次の例は、本発明のより良い解釈を促がすために提供されるものであり、本発明の範囲を制限するものとして不必要に解釈されるべきでない。
産業上の利用可能性
試料シャフトシールを、本発明に従って作製した。シールシャフト試料A及びBを作製するために用いられたフルオロポリマーは、表1(フルオロポリマーの成分の重量部を記録する)に記載されている。
シャフトシール試料A及びBは、フルオロポリマーを下記の寸法を有する金属(炭素鋼)リング支持基材上に射出成形することによって作り出された。
射出成形は、ドイツのクロエックナーフェロマティックデズマGmbH製のDESMA966.053ゾーラボ射出成形装置を用いて行なわれた。射出成形装置で用いられた金型は、次の規格を有した。:
各々の試料を射出成形する前に、金型は次の方法に従って準備された。金型表面は、10分間、0.2MPaの圧力下で50〜150ミクロンのガラスビードでブラストされた。次いで、金型表面を槽内で30分間の熱入れの後に10分間、80セルシウス度で超音波のクリーナ装置及び水ベースの苛性溶液を用いてきれいにした。次に金型を脱イオン水ですすぎ、使用する前に乾燥させた。
シャフトシールのための金属リング支持体を、一切の余分の油を手作業で拭き取ることによって金属リング支持体を脱脂し、次にペルクロールエチレンですすぎ、ペーパータオル上に置いたまま蒸気乾燥させることによって準備した。次に、リング支持体を8〜10分間70℃〜80℃の苛性槽内に置いた。苛性槽は、熱い(70℃〜80℃)脱イオン(DI)水に溶かしたメルク製のExtran AP12アルカリの5重量パーセント溶液(70〜80℃)であった。苛性の槽の後に、リング支持体を冷たいDI水で3回すすいだ。
脱脂のすぐ後に、脱脂された金属リング支持体は次の方法に従ってリン酸塩処理された。脱脂されたリング支持体は直前のすすぎ用槽から取り、758g ZnOの2重量%溶液、1.89リットルのH3PO4(75重量%水溶液)及び1.89リットルのDI水のリン酸塩処理槽内に置かれた。次に、NaNO2を25%溶液として加えて槽内に約0.02重量%NaNO2の濃度を生じた。槽の温度を75〜80℃に保持して撹拌し、リング支持体を8〜10分間浸漬した。次に、リン酸塩処理されたリング支持体を冷たいDI水で3回すすぎ、75℃の強制空気オーブン内で8〜10分間乾燥させた。25〜30のリング支持体をリン酸塩処理した後に、新しい溶液を調製し、前記のすすぎ用槽を新しいDI水で満たした。乾燥したリング支持体を密閉したプラスチック容器に保管した。
次に、水性接着用組成物を次の方法により脱脂されリン酸塩処理されたリング支持体に適用した。リン酸塩処理されたリング支持体を結合剤液中に浸し、ステンレス鋼線で支持して回転しながら、強制空気で乾燥させた。次に、リング支持体を10分間、70℃の強制空気オーブン内で加熱し、次に140℃のオーブン内で20分間、加熱した。
4つの異なった組成物を調製し、水性の結合剤として試験した:原液を、DI水に25.01グラムの3-(トリエトキシシリル)-プロピルアミンを溶かしDI水で500.0グラムの合計に希釈することによって作った。この5%の溶液は、参照用水性結合剤であった。
水性結合剤1(BA-1)を、上記の原液99グラムをC8F17SO2NH(CH2)3NO(CH3)2の30重量%水溶液1.01グラムに添加することによって調製した。
水性結合剤2(BA-2)を、原液99グラムをC6F13SO2NH(CH2)3NO(CH3)2の30重量%水溶液1.00グラムに添加することによって調製した。
水性結合剤3(BA-3)を、上記の原液99グラムをC8F17SO2NH(CH2)3COOKの30重量%水溶液1.01グラムに添加することによって調製した。
試料シャフトシール(それぞれ10)を成形する前に、射出成形装置は、定常状態条件が得られるまで稼働された。定常状態条件に達する操作の間、上記の寸法を有しリン酸塩処理されるが結合剤で処理されない金属インサートが用いられた。異なった試料の定常状態のマシンセッティングは次の通りであった:
接着の結果
金属リング支持体とフルオロポリマーA及びBのそれぞれとの間の接着性は、4つの水性接着用組成物のそれぞれで試験された。射出成形されたシャフトシールの金属接着の質を試験するのは、破壊方法でだけ行なうことができる。このような接着性データの試験及び表示のための標準化された方法は存在しない。更に、成形品の自動突出しの間に接着物品に作用する大きい力は、試験の結果に大きな影響を及ぼし得る。これは、成形品が金型表面にくっつく傾向を有するときに特にあてはまる。上記のシールシャフト試料を試験するための以下の用いられた評価方法は、これらの可能性を考慮し、そのため、フルオロポリマーA及びBのそれぞれについて異なっている。
フルオロポリマーA
フルオロポリマーAは、脱型するのが非常に難しいことが分かり、自動的な脱型の間に結合を損なう傾向があった。このように、結合強さの1つの指標は、フルオロポリマーが金属リング支持体から剥離することなく金型からの自動的な液圧突出しがうまくいった試料の数であった。以下の表4は、金型からの自動的な液圧突出し後にリング支持体上に残留したフルオロポリマーの量をパーセントで記載する。
表4は、参照用水性結合剤よりも結合剤1、2、及び3について接着性に著しい改善を示す。
フルオロポリマーB
フルオロポリマーBは、良好な脱型性質を示すと共にフルオロポリマーと金属リング支持体との間の良好な結合強さも示した。10個の試料を、各々の結合剤について作製した。
表5は、結合剤BA-1、BA-2及びBA-3が参照用結合剤よりも金属リング支持体への接着特性を改善したことを表す。
Claims (3)
- 100部の水性接着用組成物に対して0.05〜5重量部の水溶性の表面張力低減化合物を含み、0.1〜10重量部のシラン化合物を含む、請求項1記載の水性接着用組成物。
- 請求項1または2記載の水性接着用組成物により基材に接着されたフルオロポリマー物質を含む接着された物品。
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