JP4217062B2 - 救命具 - Google Patents
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Description
【発明の技術分野】
本発明は救命具、さらに詳細には不慮の場合に容易に使用状態になり、かつ通常の作業で装着していても活動しやすい救命具に関する。
【0002】
【従来技術】
図9は従来の首掛け式の救命具の正面図であるが、この図より明らかなように、救命具本体(図示せず)とほぼ同形状の包装袋2中に収納されており、前記包装袋2内に収納された救命具本体を首にかける形で装着していた。このような首掛け式の救命具の場合、救命具本体が膨張したときに、直ちに救命具本体を装着でき、救命のためには、有利である。しかしながら、通常の作業を行う場合には、胸近辺を覆っているため、作業の邪魔になることが多い。さらに救命具の重量が装着者の首に多大に負荷されることになるという欠点もある。
【0003】
図10は上述のような欠点を除去したウエストポーチ式救命具であるが、この救命具によれば、救命具本体1はポーチ3内に収納されており、ベルト4によって、装着者の前に(腹部分)装着される。この場合には、首掛け式と異なり、作業の邪魔になることも少なく、首に負担をかける恐れもないという利点がある反面、前記救命具本体1が膨張したとき、救命具本体1を首掛け状に装着するため、形成されている穴部10に首を通す必要があると言う欠点がある。このように穴部10に首を通す行動は、緊急の場合には困難を伴うことも多い。
【0004】
【発明が解決する問題点】
本発明は上述の問題点に鑑みなされたものであり、早急かつ確実に救命具を使用状態にでき、かつ装着していても作業に困難を伴わない救命具を提供することを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、本発明による救命具は、膨張したときに、装着者の腋の下を挿通する二つの腕状部分とこの腕状部分の一方の端部を連結する連結部分とを備えた気室と、前記気室が折り畳まれて収納されるポーチと、前記腕状部分の他方の端部あるいは端部近傍に接続されるとともに、前記ポーチを装着者の腰部分に脱着できるベルトと、を備えていることを特徴とする。
【0006】
本発明による救命具においては、腰部分に装着する、いわゆるウエストポーチ式であるため、船上における作業の邪魔にならないという利点がある。さらに、腰部分にポーチを装着するようになっているために、水中において、首を救命具本体に挿入することなく、自動的に装着状態になり、パニック状態であっても、確実に浮力を得るという利点がある。
【0007】
【実施例】
図1は本発明による救命具の気室を膨張させたときの正面図であるが、この図より明らかなように、救命具本体1は、気体の流入によって膨張する気室11とこの気室11の開口端部付近に設けられたベルト4を備えた構造になっている。前記気室11は、膨張したときに、装着者Hの腋の下を挿通するようになっているほぼ平行な二つの腕状部分111とこの二つの腕状部分111の一方の先端に接続した連結部分112よりなっており、前記腕状部分111及び連結部分112は連通した構造になっている(図2参照)。前記ベルト4は前記腕状部分111の他方の先端部に設けられており、このベルト4によって、ポーチ3に収納された救命具本体1を装着者Hの腰部分に脱着できるようになっている。
【0008】
前記気室11は、連結部分112に設けられたボンベ5よりの気体(例えば炭酸ガス)によって膨張可能になっている。
【0009】
図3は、前記救命具本体1の気室11をポーチ3内に収納したときの状態を示す模式図であるが、気室11は、腕状部分111を蛇腹状に折り畳んで収納するようになっており、腕状部分111の先端がポーチ3の側部31に来るように折り畳まれ、前記先端部(あるいはこの先端部付近)に接続されたベルト4がポーチ3の側部31より、引きだされて、装着者Hのウエストに装着可能になっている。
【0010】
このような本発明の救命具を使用するに際しては、前述のように、気室11が蛇腹状に収納されたポーチ3が、図4に示すように、装着者Hの腰部分になるようにベルト4によって装着する。万一、水中に落下したとき、装着者Hは作動索6を引くことによって、気室11に気体を注入し、前記気室11を膨張せしめる。
【0011】
このとき、気室11の二つの腕状部分111は、結果として装着者Hの両方の腋の下を挿通するようになり、連結部分112は装着者の頭部を支持するようになる。すなわち、図2より明らかなように、ベルト4は蛇腹状に折り畳まれた腕状部分111の先端(あるいはこの先端部付近)に取り付けられているため、その膨張によって、気室11及びベルト4と装着者Hとの間に空隙Sが形成される。このように空隙Sが形成されることにより、気室11は浮力によって装着者Hの頭部方向にせり上がることになり、図3に示すように、連結部分112が前記頭部を支持するようになる。さらにこの結果、腕状部分111は腋の下にしっかりと固定されることになり、装着者Hを安定して水中で保持可能になる。
【0012】
図5は、本発明の他の実施例の正面図であるが、この救命具においては、ベルト4は腕状部分111の先端部付近(中ほど部分近辺)にベルト4が固定されている。この場合、前記空隙Sが小さくなり、頭部方向にせり上がりにくくなるが、図3のような状態になった時には、救命具より抜けにくくなるという利点がある。
【0013】
図6は、本発明の第三の実施例の正面図であるが、この救命具においては、ベルト4は実施例1と同様に腕状部分111の先端に取り付けられている。この場合空隙Sは大きすぎる可能性があるのは上述の通りである。空隙Sが大きすぎる場合救助者Hが救命具より抜け出しやすい。この欠点を補うため、この実施例においてはベルト4とは別体のウエストベルト7をポーチ3に取り付けた構造になっている。この場合、前記救命具が膨張し、図2に示すような状態になった時にこのウエストベルト7を止めることによって連結部分112に装着者Hを密接に固定することが可能になり、このため救命具より抜脱する恐れがなくなるという利点を生じる。
【0014】
図7は第四の実施例の正面図であるが、この図より明らかなように、この救命具においては、ベルト4は実施例1と同様に腕状部分111の先端に取り付けられている。そして、前記ベルト4は前記腕状部分111の中ほど部分近辺に、腕状部分111の周方向に形成されたテープ41を潜通し、緊締されるようになっている。この場合、空隙Sは大きくならず、救助者Hが救命具より抜け出しやすくなることはない。さらにベルト4は腕状部分111の先端に取り付けられているため、図5に示す実施例と異なり、腕状部分111の先端部が、たとえば後方に屈曲するようなことがない。さらに腕状部分111の先端が前方に屈曲することにより、十分な空隙Sを確保可能であるので、頭部方向のせり上がりが阻害されることはないという利点がある。
【0015】
この実施例においては、図8に示すように気室11の連結部分112と腕状部分111の境界である折り曲げ位置Pに隣接する湾状部分に、救助者の腕形状にフィットする、たとえば弧状の凹み113が設けられている。このように弧状の凹み113を設けることによって救助者Hの腕形状にフィットするようになり、さらに実用的になる。上述のような気室形状は、この実施例ばかりでなく、前述の第一から第三の実施例においても使用することができるのは明らかである。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による救命具においては、腰部分に装着する、いわゆるウエストポーチ式であるため、船上における作業の邪魔にならないという利点がある。さらに、腰部分にポーチを装着するようになっているために、水中において、首を救命具本体に挿入することなく、自動的に装着状態になり、パニック状態であっても、確実に浮力を得るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の救命具の一実施例の正面図。
【図2】本発明の救命具が使用された状態の斜視図。
【図3】本発明の救命具を収納した状態の模式図。
【図4】本発明の救命具の装着状態を示す説明図
【図5】本発明の他の実施例を示す正面図。
【図6】本発明の第三の実施例の正面図。
【図7】本発明の第四の実施例の正面図。
【図8】本発明の第四の実施例の裏面図。
【図 9】従来の救命具の正面図。
【図10】従来の他の例を示す正面図。
【符号の説明】
1 救命具本体
11 気室
111 腕状部分
112 連結部分
113 凹み
2 包装袋
3 ポーチ
31 側部
4 ベルト
41 テープ
5 ボンベ
6 作動索
7 ウエストベルト
10 穴部
H 装着者
S 空隙
Claims (5)
- 膨張したときに、装着者の腋の下を挿通する二つの腕状部分とこの腕状部分の一方の端部を連結する連結部分とを備えた気室と、
前記気室が折り畳まれて収納されるポーチと、
前記腕状部分の他方の端部あるいは端部近傍に接続されるとともに、前記ポーチを装着者の腰部分に脱着できるベルトと、を備えている、
ことを特徴とする救命具。 - 前記気室が膨張したときに、装着者とベルトの間に空隙が形成されることを特徴とする請求項1記載の救命具。
- 前記腕状部分と連結部分との境界に隣接する腕状部分に、腕にフィットする形状の凹みを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の救命具。
- 前記ポーチに装着者を連結部分に密着するようなウエストベルトを設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の救命具。
- 前記ベルトは腕状部分の他方の先端に取り付けられており、前記腕状部分の周方向に設けられたテープを潜通し、緊締できるようになっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の救命具。
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