JP4216715B2 - ペプチドコンジュゲート、金属錯体を含むそれらの誘導体及び磁気共鳴画像法(mri)のためのそれらの使用 - Google Patents

ペプチドコンジュゲート、金属錯体を含むそれらの誘導体及び磁気共鳴画像法(mri)のためのそれらの使用 Download PDF

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Description

開示
本発明は、CCK A型及び/もしくはB型コレシストキニン受容体並びに/又はSSTR1〜5型ソマトスタチン受容体を過剰発現している原発ヒト腫瘍及びそれらの転移を同定及び位置決定するための、核磁気共鳴画像法(MRI)において使用するための造影剤の新規クラスに関するものである。
臨床実務において強力な診断手法として認識されている磁気共鳴画像法を使用した医学的診断は、主に、2〜3価常磁性金属イオンのポリアミノポリカルボン酸及び/又はそれらの誘導体もしくは類似体との錯キレートを好ましくは含有している常磁性医薬組成物を利用している。
それらのうちのいくつかは、現在、M.R.I.用造影剤として臨床使用されている(Gd−DTPA、ジエチレントリアミノ五酢酸のガドリニウム錯体のN−メチルグルカミン塩、MAGNEVIST(登録商標);Gd−DOTA、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢酸のガドリニウム錯体のN−メチルグルカミン塩、DOTAREM(登録商標);Gd−HPDO3A、10−(2−ヒドロキシプロピル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸のガドリニウム錯体、PROHANCE(登録商標);Gd−DTPA−BMA、ジエチレントリアミノ五酢酸ビス(メチルアミド)のガドリウム錯体、OMNISCAN(登録商標))。
該造影剤及びそれらの誘導体は、欧州特許第71564号、DE−A−3401052、欧州特許第130934号、米国特許第4,639,365号、米国特許第4,615,879号、欧州特許第65728号、欧州特許第299795号、欧州特許第230893号、WO8905802、欧州特許第258616号、米国特許第4,826,673号に開示されている。
前掲の商業的に入手可能な造影剤は、もっぱら一般的な使用のために設計されている。実際、MRI造影剤は、投与後、身体の種々の部分の細胞外空間に分布した後に排泄される。この点で、それらは、X線医学的診断において使用されるヨード化化合物と同様の挙動を示す。
現在、特異的な器官を標的とした造影剤の必要性が増加しつつあるが、その必要性は現在市販されている製品によっては充分に満たされていない。
迅速で効率的な診断は、腫瘍学においてますます必要とされるようになってきており、これは、極初期の段階で病理を検出することができる極めて高感度の診断手法を使用しなければ入手され得ない。
これに関して、腫瘍細胞によって過剰発現された受容体と選択的に結合することができる適切に官能化(functionalized)された造影剤は、認識しうる程度に高感度であるMRI技術を利用した場合には特に、腫瘍学的調査に適した極めて高感度の診断を提供する。
ソマトスタチンは、中枢神経系、膵臓及び胃腸管に対して多数の活性を及ぼす、視床下部により産生されるテトラデカペプチドである。特に、ソマトスタチンは、膵臓からのインスリン及びグルカゴンの放出、視床下部による成長ホルモンの放出を阻害し、胃液分泌を減少させる。
Figure 0004216715
ソマトスタチンは、1975年にギレミン(Guillemin)らによって最初に特徴決定され開示された(米国特許第3904594号参照)。このテトラデカペプチドは、それぞれペプチドの3位及び14位にある2個のシステイン残基の2個のスルフィドリル基間の環形成結合を特徴とする。
ソマトスタチンは、膵臓、胃及び視床下部の腫瘍細胞の表面上にも発現している特異的受容体との結合を通して作用を及ぼす。従って、ソマトスタチンの該受容体との結合は、診断的及び治療的な目的のため活用され得る。
最近、少なくとも5個のソマトスタチン受容体のサブクラスが明らかになり、それらは全てGタンパク質関連受容体のファミリーに属している(例えば、米国特許第5,436,155号;WO9714715;Biochemical and Biophysical Research Communications, 258, 689-694, 1999参照)。
さらに、ソマトスタチン受容体の過剰発現は、原発性又は転移性の神経内分泌腫瘍、下垂体、中枢神経系、胃腸膵臓、胸部の腫瘍、そしてホジキンリンパ腫及び非ホジキンリンパ腫のような多数のヒト腫瘍において立証されている。
ソマトスタチンは広範な治療的適用を有するが、低いin vivo安定性及びペプチダーゼの存在下での迅速な分解が、その使用を限定している。結果として、ソマトスタチンのペプチド類似体のいくつかのクラス、主としてオクトレオチド(Octreotide)、バプレオチド(Vapreotide)及びランレオチド(Lanreotide)に関する精力的な研究が実施されている。
Figure 0004216715
適切に官能化されIn−111で標識されたオクトレオチドは、既に、腫瘍のシンチグラフィによる診断用に利用可能となっている(Octreoscan(登録商標))(例えば、J.Nucl.Med.41, 1704-1713, 2000;Current Medicinal Chemistry, 7, 971-994, 2000参照)。
コレシストキニン(CCK)は、ホルモン及び神経伝達物質として生物学的作用が遂行されるペプチド分子のファミリーである。全てのCCKが、115アミノ酸残基からなるプレホルモンに対して起こる断片化の過程、それに続くC末端フェニルアラニンのアルファ−アミド化(alpha-amidation)、そして時にはC末端部分に含まれるチロシン残基の硫酸化(sulfatation)という翻訳後過程により発生する。
従って、コレシストキニンは様々な分子形態で存在し、最も重要なものは58、39、33又は8アミノ酸残基の配列を有するものであり、それらは全て、チロシン残基が硫酸化されていてもよい8アミノ酸残基の同一C末端配列:
Asp−Tyr−Met−Gly−Trp−Met−Asp−Phe−アミド
を有している。オクタペプチドはCCK8として既知である。
コレシストキニンの生物学的活性は、相互作用する受容体の型に依る。A型(消化性(Alimentary)より)及びB型(脳(Brain)より)という二つの型の受容体が既知である。非病理学的状態において、A型受容体は、胃、胆嚢、腸及び膵臓のような末梢器官の組織に存在する。CCKペプチドホルモンのA型受容体との相互作用による最も重要な生理学的作用は、胆嚢の収縮、膵酵素の分泌、分泌の制御及び胃腸管への吸収である。B型受容体は、主に中枢神経系に存在し、そこでのコレシストキニンとの相互作用は、鎮痛、満腹及び不安を引き起こし、ドーパミンの放出を制御する。
いずれのコレシストキニン受容体も、細胞外N末端腕部及び細胞内C末端部分を有する細胞内ループ及び細胞外ループにより接続された7回膜貫通ヘリックスを有する膜受容体であるGタンパク質共役型受容体(GPCR)のクラスに属する。両受容体は、様々な型のコレシストキニンに対する高い親和性を有するが、A型受容体は、硫酸化型コレシストキニン、即ちTyr27残基上に硫酸基を含有しているものに対する比較的高い親和性を有し、B型受容体は、様々な型の非硫酸化コレシストキニン及びガストリンに対する高い親和性を有する。A型及びB型の受容体に対するアゴニスト様又はアンタゴニスト様の活性を有する一連のペプチド性及び非ペプチド性のコレシストキニン類似体分子が既知である(P.De Tullio, Current Medicinal Chemistry, 6, 433, 1999;F.Noble, Progress in Neurobiology, 58, 349, 1999)。既知のいずれの分子に関しても、低いバイオアベイラビリティ及び低い溶解度又は高い酵素分解のため、薬理学的適用は見出されていない。
コレシストキニン受容体は、様々な腫瘍においてしばしば過剰発現している。B型受容体は、甲状腺髄様腫瘍、小細胞肺腫瘍、星細胞腫、間質性卵巣腫瘍において高頻度に過剰発現しており、程度は比較的低いが、胃腸−膵臓腫瘍(例えば、W09851337及びWO9835707参照)、胸部、子宮内膜、及び卵巣の腺癌においても過剰発現している。他方、A型受容体は、胃腸−膵臓腫瘍、髄膜腫及びいくつかの神経芽腫において過剰発現している。
コレシストキニン受容体は、最近、原発ヒト腫瘍及び転移の両方で同定された(J.C.Reubi, Cancer Research, 57, 1377, 1997及びWO9731657)。ヒト腫瘍を可視化するために核医学において使用される125I(Biochemical Journal, 89, 114-123, 1963)、111In 又は115Inのような放射性金属で標識された機能性ペプチドの使用も、この著者により記載されている。該ペプチドは、単一のキレート化部分によりキレート化された唯1個の常磁性金属により入手可能な緩和度は低いことを考慮すると、放射線治療的又は放射線診断的な適用には十分であるかもしれないが、MRI適用にとっては十分でないであろう単一のキレート化単位によって標識されている。
前記引用の腫瘍の中でも特に、細胞のサイズの小ささ又は増殖の遅さを特徴とするものは、従来の診断技術ではほとんど検出されない。従って、医学の専門家は、in vitro及びin vivoの両方で1個以上の受容体型に選択的であり、適切な結合を通して腫瘍の位置を決定し、その診断を行うことを可能にする、簡便な診断技術を必要としている。
従って、本発明は、ソマトスタチン又はコレシストキニンに由来するペプチドを、常磁性金属イオンを含む錯キレートとコンジュゲートさせることにより入手可能な、in vivo診断、より具体的にはMRI画像化のための造影剤に関する。
本発明は、一般式(I):
Figure 0004216715
〔式中:
Bは、1個以上の一般式(II)又は(III)
Figure 0004216715
〔式中:
AA0はL体又はD体の任意のアミノ酸であり;
AA1はAsp又はGluであり;
AA2はTyr又はSO3H−Tyrであり;
AA3はMet、Nle又はLeuであり;
AA6はMet、Nle又はLeuであり;
AA8はPhe又はその対応するアミノアルコールであり;
AA′1、AA′3 AA′6及びAA′8はL体又はD体の天然又は非天然いずれかの任意のアミノ酸であり;
AA′8はL体又はD体の天然又は非天然いずれかの任意のアミノ酸に由来するアミノアルコール誘導体であってもよく;
2はヒドロキシ基、アミノ基又はC1〜C4アルコキシ基であり;
vは1〜5の整数であり;
wはゼロ又は1である〕の直鎖型、分岐型又は環式のペプチドを表し;
Pは、t個のA単位と共有結合することができ、1個以上のBの単位と共有結合により結合した直鎖型又は分岐型の重合体鎖を表し;
tは2〜100の範囲の整数であり;
Aは、Pと共有結合しており、かつアミノ基、ピリジノ基、カルボキシ基、ホスホン酸基、ホスフィン酸基、ヒドロキシル基及びカルボキサミド基より選択される配位部位6〜8個を含有している環式又は非環式のキレート化剤を表し、21〜29、42、44又は57〜71の範囲の原子番号を有する2〜3価金属をキレート化することができる〕の化合物に関する。
本発明は、21〜29、42、44又は57〜71の範囲の原子番号を有する金属元素の2〜3価イオン、常磁性金属、特にFe、Cu、Cr、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Mnとの一般式(I)の化合物のキレート、及び生理学的に適合性の塩基又は酸とのそれらの塩にも関する。
Fe(2+)、Fe(3+)、Cu(2+)、Cr(2+)、Cr(3+)、Eu(3+)、Gd(3+)、Tb(3+)、Dy(3+)、Ho(3+)、Er(3+)、Yb(3+)、Mn(2+)及びMn(3+)のキレート、並びに生理学的に適合性の塩基又は酸とのそれらの塩が好ましい。
特に好ましいのは、Eu(3+)、Gd(3+)、Dy(3+)、Mn(2+)及びMn(3+)の2〜3価イオンの錯体、並びに生理学的に適合性の塩基又は酸とのそれらの塩である。
式(I)によると、ペプチドB、P及び配位子Aは、場合により、受容体タンパク質とは異なる生物学的分子との結合に適したシントンを構造内に含有していてもよい。該シントンは、場合により、認識工程の後の段階で活性化されてもよく、例えば、ペプチドBの場合、認識後、該受容体が過剰発現されている生物学的系に存在する細胞内及び/又は細胞外の酵素より部分的又は完全に除去される。
式(II)又は(III)のペプチドは、in vitro及び/又はin vivoで、動物又はヒトの組織又は器官に存在する特定の細胞型で過剰発現されているSSTR1〜5型受容体として既知の1個以上のソマトスタチン受容体、及び/もしくはそれらのサブタイプ誘導体、並びに/又はCCK−A及び/もしくはCCK−B受容体として既知の1個以上のコレシストキニン受容体及びそれらの誘導体と選択的に結合する。
本発明の化合物は、コレシストキニン(A型及び/又はB型受容体)及び/又はソマトスタチン(SSTR1〜5型受容体)のアゴニスト及び/又はアンタゴニストとして、そして該受容体を過剰発現している原発腫瘍及びそれらの転移の位置決定及び検出のためのヒト又は動物の身体の器官、組織及び細胞のMRI診断剤として、使用され得る。
好ましいペプチドBの例は、以下の通りである。
Figure 0004216715
該ペプチドは、固相又は溶液中でのペプチド合成法のような既知の方法を使用して調製される。
前述の「任意のアミノ酸」という用語は、天然ペプチドの合成類似体の調製のためペプチド化学において通常使用される天然アミノ酸及び「非タンパク質」アミノ酸両方のL体及びD体に関する。L体及びD体両方のアルファ−アミノ酸のアルファ位及びベータ位が置換されたもの及び置換されていないもの、並びにアルファ−ベータ不飽和アミノ酸は、非タンパク質アミノ酸と見なされる。AA0は、好ましくはグリシン残基である。
適切なキレート化基Aの例は、特にエチレンジアミノ四酢酸(EDTA)、ジエチレントリアミノ五酢酸(DTPA)、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢酸(DOTA)、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸(DO3A)、10−(2−ヒドロキシプロピル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸(HPD03A)、4−カルボキシ−5,8,11−トリス(カルボキシメチル)−l−フェニル−2−オキサ−5,8,11−トリアザトリデカン−13−酸(BOPTA)、N−〔2−〔ビス−(カルボキシメチル)アミノ〕−3−(4−エトキシフェニル)プロピル〕−N−〔2−〔ビス(カルボキシメチル)アミノ〕エチル〕グリシン(EOB−DTPA)、N,N−ビス〔2−(カルボキシメチル)〔(メチルカルバモイル)メチル〕アミノ〕エチル〕グリシン(DTPA−BMA)、2−メチル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢酸(MCTA)、(α,α′,α″,α″′)−テトラメチル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢酸(DOTMA)より選択されるポリアミノポリカルボン酸及びそれらの誘導体の残基;ポリアミノホスホン酸配位子及びそれらの誘導体、ポリアミノホスフィン酸及びそれらの誘導体、特にエチレンジニトリロテトラキス(メチルホスホン)酸(EDTP)の残基;1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−テトラキス〔メチレン(メチルホスホン)〕酸及び1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−テトラキス〔メチレン(メチルホスフィン)〕酸;テキサフィリン(texaphyrins)、ポルフィリン、フタロシアニンのような大環状キラント(chelants)の残基を含む。
WO01/46207に開示されている残基Aのさらなる例は、以下の式により表される。
Figure 0004216715
特に好ましいキレート化基Aの例は、スキーム1に示されるものであり、スキーム1において、それらは常磁性金属との錯体化において使用される「遊離酸」の形態で記述されており、Qは分子の残基との共有結合のための好ましい位置を意味する。
Figure 0004216715
式IV、V、VI及びVIIの非環式キレート化基が、特に好ましい。
キレート化部分Aの数tは、好ましくは3〜15、より好ましくは5〜10である。
一般式(I)の化合物は、例えば調製中に単量体及び/又はオリゴマーの組成を変化させることにより、例えば粘性、溶解度及び固有安定性に関するそれらの化学物理的特徴に影響を与えること、並びに分子自体に多数の金属キレート化単位を供給することを可能にする重合体単位Pを含有している。
使用される重合体化合物は、実際、常磁性金属キレート化剤Aとコンジュゲートし得るカルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシ基のような繰り返し出現する官能単位を含む。
この型の化合物は、1分子単位当たりの比較的高い量の常磁性金属イオンを受容体部位へ輸送し、それにより比較的低いモル用量ですら高い強度の対応する特異的シグナルを誘導することを可能にするため、MRIにおいて特に有用である。
重合体化合物Pは、ポリリシン、ポリオルニチン、ポリアルギニン、ポリセリン、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸のようなポリペプチド;ポリアリルアミン、ポリエチレンイミンのようなポリアミン;ポリ−N−(2−アミノエチル)メタアクリルアミド、ポリ−N−(2−ヒドロキシプロピル)メタアクリルアミド(HPMA)のようなポリアクリル酸誘導体;ポリエチレンイミノポリ酢酸エステル誘導体、ポリ(アルキレンオキシド)、アルファ(ポリアミノ)ポリ−(アルキレンオキシド)、ポリ(エチレンオキシド)(PEO)、ポリ(プロピレンオキシド)(PPO)、ポリ(ブチレンオキシド)、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシアルキレングリコール、ポリアルキルエステル、ポリアルキルシアノアルキレート、ポリメチルシアノアクリレート、ポリエチルシアノアクリレート、ポリブチルシアノアクリレート、ポリソブチルシアノアクリレート(polysobutylcyanoacrylates)より選択され得る。Pの意味は、既に引用された重合体に加え、例えば前記引用のものの組み合わせにより入手される共重合体も含む。重合体部分Pは、キレート化単位Aとの結合を可能にするために官能化されており、かつペプチド化合物Bとコンジュゲートしている。1分子当たりのより多くのキレート化単位Aとコンジュゲートした単位Pのうち、良好な水溶性を有し、さらに適切な粘性及び安定性を有するものが好ましい(該特性は、それらを、ペプチドBとのコンジュゲーションに適したものとするため)。
好ましい重合体化合物は、例えば、キレート化単位Aを遊離アミノ基に直接共有結合させるのに適したアミノ一次残基を含有している直鎖型又は分岐型のポリリシン、特にポリL−リシンである。
さらなる好ましいP基は、2個以上のアミノ酸の共重合体、特にLys−β−Ala共重合体及びDap−β−Ala共重合体のようなベータ−アラニンとリシン又は2,3−ジアミノプロピオン酸(Dap)との共重合体を含む。
好ましくは、重合体又は共重合体のP部分は、2〜15個、より好ましくは3〜1個の単量体又は二量体の単位を含む。
重合体化合物Pが、β−Ala−Dapのようなジペプチド単位の反復である場合には、Fmocプロトコル及びスキーム2に記述されるサブユニットを使用した固相ペプチド合成により、キレート化サブユニットが既に組み込まれている最終化合物が調製される。
Figure 0004216715
これに関して、特に便利な構築ブロックは、α−Fmocで保護された(Dapのような)ジアミノ酸の、DTPA−GLUのペンタt−Buエステルとのカップリングにより得られる(実施例9参照)。このようにして得られた官能化されたFmoc保護アミノ酸は、Fmocプロトコルによるアミノ酸のカップリング中に同時にキレート化サブユニットが導入されるという利点を提示する。式A′−Dap−Fmoc〔式中、A′は、適切に保護されたカルボキシ部分又はホスホン酸部分を有している前記定義のような式Aの単位であり、Dapはジアミノ酸、特に2,3−ジアミノ−プロピオン酸であり、かつFmocは(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニルである〕により表され得る該構築ブロックは、有用な中間体であり、そして本発明のさらなる目的である。
式(I)の化合物の前記定義の金属イオンとの錯体は、既知の手法に従い、例えば1個以上のキレート化単位Aを含有している化合物を、選択された金属イオンの酸化物又はハロゲン化物と反応させることにより調製される。
より具体的には、その過程は、25〜100℃、好ましくは25〜80℃の範囲の温度で水中又は適切な水/アルコール混合物中で実施される。
得られた錯体が反応溶媒に不溶性である場合には、固体生成物が濾過される。錯体が可溶性である場合には、ナノフィルトレーション又は適切な樹脂でのクロマトグラフィによる混合物の脱塩の後、例えば噴霧乾燥技術により、固体残さが得られるまで溶媒を留去することにより便利に回収され得る。
得られた錯体が遊離酸基を含有している場合、そのような基は、有機又は無機の塩基との反応により塩にされる。その後、得られた溶液は濃縮され得、得られた錯塩が不溶化又は結晶化の技術により適切に回収され得る。
金属イオン及び任意の中和イオンの選択は、意図された錯体の使用に密接に関係している。
下記スキーム3は、コンジュゲートさせられるペプチドが環式であり、かつ常磁性金属キレート化基として使用されるDTPA−GLU単位4個が分子内に存在する、実施例3に開示された化合物(DTPA−GLU)4(Lys)2Lys−Gly−バプレオチドの調製を示す。
Figure 0004216715
一般式(I)の好ましい化合物の例は、後述される。
Figure 0004216715
本発明の化合物は、特にコレシストキニンCCK A型及び/又はB受容体、並びに/又はソマトスタチンSSTR1〜5型受容体の過剰発現を特徴とする腫瘍病理及び非腫瘍病理両方のイメージングにとって有用なMRI造影剤であることが立証された。
本発明の化合物は、主に腫瘍細胞、好ましくはヒト腫瘍細胞のイメージングにおいて、in vivo及びin vitroの両方の診断法において使用される。
結合の後に取り込み過程が起こることが強調されるべきである。
in vitroで使用される一般式(I)の化合物は、既知の商業的に入手可能なMRI造影剤と比較して高い緩和度値を特徴とする。細胞又は細胞内の間質空間における、造影剤の前記受容体との選択的結合、そして化合物が存在している周囲の媒体並びに/又は細胞外及び/もしくは細胞内の系に存在する巨大分子、例えば血漿タンパク質との結合が、高い緩和度の達成に寄与している。
巨大分子との相互作用は、造影剤の受容体結合と共に最初に起こるか、又は一般式(I)の化合物内に存在するP成分、B成分、及びA成分との相互作用の後、その後の相において起こり得る。この点で、造影剤と巨大分子との相互作用は、造影剤のin situ修飾を引き起こし、従って巨大分子自体及び前記受容体との結合に影響する可能性のある、酵素及び/又は微生物(例えば、ヒドロラーゼ、ペプチダーゼ、プロテアーゼ、エステラーゼ、及び/又はウイルス、細菌、酵母)のin vivoの存在によっても影響され得る。
この現象を特色とするタンパク質のさらなる例は、例えば、ヒト血清アルブミン(HSA;比較的低濃度ではあるが血漿及び間質空間の両方に存在している)、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ(GST又はリガンディン(ligandine))、脂肪酸結合タンパク質(FABP、Z−プロテイン)及びアルファ1酸性糖タンパク質(AAC)である。造影剤の巨大分子との結合は、実際、結合状態における分子の柔軟性の減少を引き起こし、従って回転タンブリング時間(rotation tumbling time)又は回転相関時間としてMRIにおいて既知のパラメータの減少を引き起こし、それが、緩和度の増加を誘導する。
造影剤と、例えば細胞表面(例えば前記引用の受容体)又は細胞内のタンパク質成分との相互作用は、MRIコントラストに典型的な緩和速度の増加を含み、それはMRI画像において可視化され得る組織コントラストを有意に増加させる。
式(I)の化合物のin vitroアッセイにより得られた緩和度データは、原発腫瘍又は腫瘍病理又は転移が存在している細胞、組織又は器官のin vivo画像化のための磁気共鳴における造影剤としての、これらの化合物の可能性のある適用を構想することを可能にする。
本発明のさらなる目的は、例えば膵臓及び食道の腫瘍、及びコレシストキニンA型受容体を過剰発現しているその他の腫瘍、肺、結腸、胃腸管の小細胞腫瘍、甲状腺髄様癌、星細胞腫、間質性卵巣腫瘍、並びにコレシストキニンB型受容体を過剰発現しているその他の腫瘍の画像化、さらに神経内分泌、下垂体、中枢神経系の腫瘍、ホジキンリンパ腫及び非ホジキンリンパ腫、胸部及び胃腸膵臓の腫瘍のようなソマトスタチンSSTR1〜5型受容体を過剰発現している腫瘍(及びそれらの転移)の画像化のために適切に製剤化された一般式(I)の化合物の使用である。
本発明のさらなる目的は、例えば調査対象の器官の画像化及びその画像の記録のための、本発明に係る常磁性錯体を適切な量投与することを含むMRI手法である。
本発明の化合物は、経口又は経腸の投与に適している。
非経口投与の場合、それらは、優先的には、pHが6.0〜8.5の範囲であり得る無菌の水性の溶液又は懸濁液として製剤化され得る。これらの水性の溶液又は懸濁液は、0.002〜1.0Mの範囲の濃度で投与され得る。
これらの製剤は、使用直前に再生させるよう、凍結乾燥させ、そのまま供給することもできる。GI使用又は体腔への注射の場合、これらの薬剤は、例えば粘性を調節するための適切な添加剤を含有している溶液又は懸濁液として製剤化され得る。
経口投与の場合、それらは、医薬技術においてルーチンに使用されている調製法に従い、又は胃の酸性pHからの付加的な防御を獲得し、従ってキレート化された金属イオンの放出を阻害するための被包製剤として、製剤化され得る。
本発明の製剤は、ミセル、コロイド分散液、水中油型乳濁液、リポソーム、ナノカプセル、ミクロビーズ、封入化合物、固形脂質ナノ粒子、又はプロドラッグのような非共有結合性凝集物を含み、それらの調製は、適切な防御系との共有結合による官能化を必要とする。
常磁性造影剤を含有し得るリポソームの調製は、参照によりここに組み込まれる欧州特許第354855号、米国特許第5013556号、WO011007、米国特許第6060040号、米国特許第5702722号、米国特許第5833948号、欧州特許第759785号に開示されている。
ここで、「プロドラッグ」とは、投与後に、酵素的加水分解又はpHの変化のような化学的及び/又は生理学的な過程を通して、生成物のin vivo放出を提供する造影剤前駆体を意味する。
プロドラッグの例は、カルボキシル官能がエステル基又はアミド基に置換されている化合物、アルコール官能がエステル又はエーテルを与えるよう誘導体化されている化合物、アミン官能が生成物のin vivo放出に適した適切な保護基で置換されている化合物である。プロドラッグのさらなる例は、PEG誘導体の形態でのコンジュゲーションにより生じた化合物である(例えば、Biomaterials, 22, 405-417, 2001参照)。ペプチド又は一般式(I)の化合物内に存在する官能基と適切にコンジュゲートしたポリ(エチレングリコール)(PEG)は、受容体選択的結合、タンパク質分解酵素による酵素的分解に対する増加した安定性、化学物理的特性、体内分布特性、及び溶解度特性のような生物学的特性を維持しつつ、それらの特徴の変化を誘導する。
医薬調製物は、さらに甘味剤及び/又は芳香剤のような従来の賦形剤を含有していてもよい。
本発明の製剤は、いずれにせよ、毒性限界より充分に低い造影剤濃度を保証するべきであり、場合によっては、非共有結合性凝集物(ミセル、固形脂質ナノ粒子、リポソーム、封入化合物)及び適切な防御系との共有結合(例えば、PEG化)を通して調製され得るプロドラッグの両方を含むであろう。
本発明の錯体を塩にするのに適した好ましい無機塩基の陽イオンは、特に、カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウムのようなアルカリ金属又はアルカリ土類金属のイオンを含む。
好ましい有機塩基の陽イオンは、エタノールアミン、ジエタノールアミン、モルホリン、グルカミン、N−メチルグルカミン、N,N−ジメチルグルカミンのような第1級アミン、第2級アミン及び第3級アミンのものを含む。
本発明のキレート化された錯体を塩にするのに適した好ましい無機酸の陰イオンは、特に、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオンのようなハロ酸(halo acids)のイオン、又は硫酸イオンのようなその他のイオンを含む。
前記目的のための好ましい有機酸の陰イオンは、酢酸、コハク酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、シュウ酸のような塩基性物質を塩にするための医薬技術において従来使用されている酸のものを含む。
好ましいアミノ酸の陽イオン及び陰イオンは、例えばタウリン、グリシン、リシン、アルギニンもしくはオルニチンのもの、又はアスパラギン酸及びグルタミン酸のものを含む。
以下の実施例は、本発明をさらに例示する。
実験の部
ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス−ピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBop)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、全てのFmoc−アミノ酸誘導体(Fmoc=9−フルレニル(flurenyl)メチルオキシカルボニル)及びRinkアミドMBHA樹脂は、カルバイオケム(Calbiochem)−ノババイオケム(Novabiochem)(Laufelfingen, CH)より購入した。〔O−(7−アゾベンゾトリアゾール−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム〕ヘキサフルオロホスフェート(HATU)は、アプライドバイオシステムズ(Applied Biosystem)より購入した。N,N−ビス〔2−〔ビス〔2−(1,1−ジメチルエトキシ)−2−オキソエチル〕アミノ〕エチル〕−L−グルタミン酸1−(1,1−ジメチルエチル)エステル(保護DTPA−GLU)は、以前に記載されたようにして調製した。他の全ての化学物質は、アルドリッチ(Aldrich)(Milwaukee, WI, USA)より入手し、特記しない限りさらに精製することなく使用した。
固相ペプチド合成は、完全に自動化された合成装置シマヅ(Shimadzu)SPPS−8(Kyoto, Japan)及びABIパーセプティブバイオシステム(Perseptive Biosystem)433で実施した。分析用RP−HPLCの実行は、フェノメネックス(Phenomenex)(Torrance, CA, USA)C18カラム(4.6×250mm)を使用してシマヅ(Shimadzu)モデル10A−LC装置で実施し、1ml/分の流速で30分で5%Bから70%BまでというH2O/0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)(A)及びCH3CN/0.1%TFA(B)の直線勾配により溶出させた。調製用RP−HPLCの実行は、バイダック(Vydac)(Hesperia, CA, USA)C18カラム(22×250mm)を使用して、UVラムダ(Lambda)−マックス(Max)モデル481検出器を装備したウォーターズ(Waters)(Milford, MA, USA)デルタプレップ(Delta Prep)4000機で実施した。20mL/分の流速で40分で20%Bから80%Bまでという直線勾配を使用した。
質量スペクトルは、Maldi−Tof型ボイジャー(Vojager)−DE(Perseptive Biosystem, Foster City, CA, USA)装置で入手した。
実施例1
(DTPA−GLU)4(Lys)2Lys−Gly−CCK8のガドリニウム錯体の合成
Figure 0004216715
A)(DTPA−GLU)4(Lys)2Lys−Gly−CCK8の合成
Gly−CCK8(配列:H−Gly−Asp−Tyr−Met−Gly−Trp−Met−Asp−Phe−NH2)合成は、Fmocプロトコルを使用して標準的な条件下で固相で実施した。RinkアミドMBHA樹脂(0.54mmol/g、54μmol規模、0.100g)を使用した。各回にPyBop及びHOBtにより活性化されたN保護アミノ酸4当量、並びにN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)8当量を含むDMFを添加し、60分間攪拌して、二重カップリングを実施した。ペプチドGly−CCK8合成が完了した時点で、混合物DMF/ピペリジン70/30 1.5mLを2回使用することにより、Fmoc脱保護用の容器へ樹脂を移した。PyBop及びHOBtにより活性化されたFmoc−Lys(Fmoc)−OH 4当量及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)8当量を含むDMFを添加した。Fmoc脱保護後、同様にしてFmoc−Lys(Fmoc)−OHの残基2個を2個のリシンアミノ官能へとカップリングし、完全に保護された(Fmoc−Lys(Fmoc))2Lys−Gly−CCK8−樹脂を得た。この生成物のうちの少量を、脱保護及び切断のため処理し、粗ペプチド(Lys)2Lys−Gly−CCK8を質量分析及びHPLCにより分析した。ペプチド同一性の確認後、完全に保護された(Fmoc−Lys(Fmoc))2Lys−Gly−CCK8−樹脂をFmoc脱保護し、DTPA−GLUカップリングした。DTPA−GLUカップリングは、PyBop及びHOBtにより活性化されたN,N−ビス〔2−〔ビス〔2−(1,1−ジメチルメトキシ)−2−オキソエチル〕アミノ〕エチル〕−L−グルタミン酸1−(1,1−ジメチルエチル)エステル(保護DTPA−GLU)2当量及びDIPEA 4当量を含むDMFを使用して実施し;攪拌時間は単一カップリングで8時間であった。脱保護及び分解のため、完全に保護されたコンジュゲートペプチド樹脂をトリイソプロピルシラン(2.0%)、エタンジチオール(2.5%)及び水(1.5%)を含有しているTFAで処理した。ジエチルエーテルを滴下にて添加することにより粗生成物を0℃で沈殿させた。粗混合物の精製を、RP−HPLCにより実施し、2個の主生成物を得た。
Figure 0004216715

質量スペクトルは生成物の同一性を確認した。
Figure 0004216715
B)化合物(DTPA−GLU)4(Lys)2Lys−Gly−CCK8のガドリニウム錯体の合成
さらにNaOH溶液を添加して溶液pHを絶えず調節しながら、上記工程Aで得られた化合物の溶液にGdC13の1mM溶液を室温で添加した。そのMSは、示された構造と一致した。
実施例2
(DTPA−GLU)3(Lys)2Lys−G1y−CCK8のガドリニウム錯体の合成
さらにNaOH溶液を添加して溶液pHを絶えず調節しながら、(実施例1の工程Aに示されたようにして調製された)(DTPA−GLU)3(Lys)2Lys−Gly−CCK8の溶液にGdC13の1mM溶液を室温で添加した。そのMSは、示された構造と一致した。
実施例3
(DTPAGLU)4(Lys)2Lys−Gly−バプレオチドのガドリニウム錯体の合成
Figure 0004216715
A)(DTPAGLU)4(Lys)2Lys−Gly−バプレオチドの合成
実施例1に記載されたのと同じ手法に従った。(バプレオチド配列:D−Phe−Cys−Phe−D−Trp−Lys−Val−Cys−Trp−NH2,Cys2−Cys7S−S架橋)。システイン架橋の環化は、ジメチルスルホキシド(DMSO)の0.5mM水性溶液中で実施した。粗混合物の精製をRP−HPLCにより実施し、主生成物として(DTPA−GLU)4(Lys)2Lys−Gly−バプレオチドを得た。(DTPA−GLU)4(Lys)2Lys−Gly−バプレオチド Rt=25.0分;MW=3336(計算値3335)。そのMSは、示された構造と一致した。
B)(DTPAGLU)4(Lys)2Lys−Gly−バプレオチドのガドリニウム錯体の合成
さらにNaOH溶液を添加して溶液pHを絶えず調節しながら、実施例3Aの化合物の溶液にGdC13の1mM溶液を室温で添加した。そのMSは、示された構造と一致した。その錯体の緩和度は15mM-1s-1であった。
実施例4
(DO3A−Ar)4(Lys)2Lys−Gly−バプレオチドのガドリニウム錯体の合成
Figure 0004216715

〔式中:DO3A−Ar=
Figure 0004216715
A)1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸トリス(1,1−ジメチルエチル)エステルの合成
Figure 0004216715
表記生成物は、WO95/27705に開示されたようにして得た。1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸トリス(1,1−ジメチルエチル)エステルの10−ホルミル誘導体(Inorg.Chemical 30, 1265-1269, 1991)を、還流無水EtOH中でヒドロキシルアミン塩酸塩で脱ホルミルして、D03Aトリス(l,1−ジメチルエチル)エステル一塩酸塩を得た。
この生成物を、CH2Cl2及びK2CO3水溶液に溶解させた。有機相を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、D03Aトリス(1,1−ジメチルエチル)エステルを遊離塩基として得た。
B)10−〔〔4−(カルボキシメチル)フェニル〕メチル〕−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸トリス(1,1−ジメチルエチル)エステルの合成
Figure 0004216715
エタノール5mL中のD03Aトリス(1,1−ジメチルエチル)エステルの懸濁液を、KOH 4M 0.234mLを含有しているエタノール5mL中の4−(ブロモメチル)フェニル酢酸(0.934mmol、214mg)の溶液に添加した。KOH 4Mの添加によりpHを10〜11に維持し、その反応混合液を70℃で18時間加温した。真空下で溶媒を除去した後、CH2Cl2及びエタノールの混合物(90:10)を溶出液として使用することにより粗物質をシリカゲルで精製した。その生成物は、白色粉末として得られた(収率80%)。そのMS及び1H−NMRは、示された構造と一致した。
C)(DO3A−Ar)4(Lys)2Lys−GIy−バプレオチドのガドリニウム錯体の合成
キレート化化合物及び対応するガドリニウム錯体を、実施例3に記載された方法に従い得た。そのMSは、示された構造と一致した。
実施例5
(Lys(DTPA−GLU)−βAla)4Lys(DTPA−GLU)−Gly−CCK8のガドリニウム錯体の合成
Figure 0004216715
A)(Lys(DTPA−GLU)−βAla)4Lys(DTPA−GLU)−Gly−CCK8の合成
Gly−CCK8(配列:H−Gly−Asp−Tyr−Met−Gly−Trp−Met−Asp−Phe−NH2)。その合成は、Fmocプロトコルを使用して標準的な条件下で固相で実施した。RinkアミドMBHA樹脂(0.54mmol/g、54μmol規模、0.100g)を使用した。各回に、PyBop及びHOBtにより活性化されたN保護アミノ酸4当量及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)8当量を含むDMFを添加し、60分間攪拌して、二重カップリングを実施した。ペプチドGlyCCK8合成が完了した時点で、Fmoc脱保護用の容器に樹脂を移し、PyBop及びHOBtにより活性化されたFmoc−Lys(Mtt)−OH 4当量及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)8当量を含むDMFを添加した。Mtt Lys側鎖保護基をTFA/トリイソプロピルシラン/CH2Cl2(1:5:94)混合物による処理により除去し;次いでHATUにより活性化されたN,N−ビス〔2−〔ビス〔2−(l,l−ジメチルエトキシ)−2−オキソエチル〕アミノ〕エチル〕−L−グルタミン酸1−(1,1−ジメチルエチル)エステル(保護DTPA−GLU)及びDIPEA 4当量を、DMF中でLys ε−アミノ基にカップリングした。Fmoc保護基を除去し、PyBop及びHOBtにより活性化されたFmocβAla−OH 4当量及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)8当量を含むDMFを添加した。Fmoc−Lys(Mtt)−OHから出発して同じ手法をそれぞれ4回繰り返し、完全に保護された生成物(Lys(DTPA−GLU)−βAla)4−Lys(DTPA−GLU)−Gly−CCK8を得た〔又は9回繰り返し、完全に保護された生成物(Lys(DTPA−GLU)−βAla)9−Lys(DTPA−GLU)−Gly−CCK8を得た。実施例6参照〕。脱保護及び分解のため、完全に保護されたコンジュゲートペプチド樹脂をトリイソプロピルシラン(2.0%)、エタンジチオール(2.5%)及び水(1.5%)を含有しているTFAで処理した。ジエチルエーテルを滴下にて添加することにより、0℃で粗生成物を沈澱させた。粗混合物の精製を、記述された方法を使用してRP−HPLCにより実施した。化合物(Lys(DTPA−GLU)−βAla)4−Lys(DTPA−GLU)−Gly−CCK8が、良好な収率(HPLCで精製された化合物に関しては40%)及び高い純度(HPLCにより95%)で得られた。(Lys(DTPA−GLU)−βAla)4−Lys(DTPA−GLU)−Gly−CCK8 Rt=23.5分。そのMSは、示された構造と一致した。
B)(Lys(DTPA−GLU)−βAla)4−Lys(DTPA−GLU)−Gly−CCK8のガドリニウム錯体の合成
実施例1に記載された方法に従い、ガドリニウム錯体の調製物を得た。そのMSは、示された構造と一致した。
実施例6
(Lys(DTPA−GLU)−βAla)9Lys(DTPA−GLU)−Gly−CCK8のガドリニウム錯体の合成
Figure 0004216715
(Lys(DTPA−GLU)−βAla)9−Lys(DTPA−GLU)−Gly−CCK8は、実施例5に詳細に与えられた手法に従い、収率20%で調製された。(Lys(DTPA−GLU)−βAla)9Lys(DTPA−GLU)−Gly−CCK8 Rt=32.0分。そのMSは、示された構造と一致した。
実施例7
(Lys(DTPA−GLU)−βAla)4Lys(DTPA−GLU)−Gly−バプレオチドのガドリニウム錯体の合成
Figure 0004216715
キレート化化合物及び対応するガドリニウム錯体を、実施例5に詳細に与えられた手法に従い調製した。そのMSは、示された構造と一致した。
実施例8
(Lys(DTPA−GLU)−βAla)9Lys(DTPA−GLU)−Gly−バプレオチドのガドリニウム錯体の合成
Figure 0004216715
キレート化化合物及び対応するガドリニウム錯体を、実施例5に詳細に与えられた手法に従い調製した。そのMSは、示された構造と一致した。
実施例9
(Dap(DTPA−GLU)−βAla)4−Dap(DTPA−GLU)−Gly−CCK8のガドリニウム錯体の合成
Figure 0004216715
A)3−〔〔(4S)−4−〔ビス〔2−〔ビス〔2−(1,1−ジメチルエトキシ) −2−オキソエチル〕アミノ〕エチル〕アミノ〕−5−(1,1−ジメチルエトキシ)−1,5−ジオキソペンチル〕アミノ〕−N−〔(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル〕−L−アラニンの調製
Figure 0004216715
N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI)(2.30g;12mmol)のCH2Cl2溶液(40mL)を、0〜5℃で攪拌されたN,N−ビス〔2−〔ビス〔2−(1,1−ジメチルエトキシ)−2−オキソエチル〕アミノ〕エチル〕−L−グルタミン酸1−(1,1−ジメチルエチル)エステル(7.46g;10mmol)及びN−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)(1.38g;12mmol)の溶液に添加した。室温で18時間の後、その溶液をH2Oで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させ、中間体の活性化エステルを得た。そのエステルを、DMF(100mL)に溶解させ、トリエチルアミン1.01gを添加し、次いで反応混合物を10〜15℃に維持しながら、3−アミノ−N−〔(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル〕−L−アラニン(Fmoc−L−Dap)(3.26g;10mmol)のDMF溶液(100mL)を40分かけて滴下にて添加した。室温で18時間の後、その溶液をCH2Cl2(300mL)で希釈し、0.1M HClの溶液及びH2Oで洗浄し、次いでH2Oで洗浄した。
乾燥後、その溶液を蒸発させ、粗物質を得、それをフラッシュ−クロマトグラフィーにより精製して、表記化合物(7.76g;7.4mmol)をほぼ白色の固体として74%の収率で得た。そのIR、1H−NMR及びMSは、示された構造と一致した。
B)(Dap(DTPA−GLU)−βAla)4−Dap(DTPA−GLU)−Gly−CCK8の合成
Fmocプロトコルを使用して、そして代わりに本実施例のA)で調製された化合物及びFmoc−βAlaを使用して、実施例5に記載された戦略に従い、化合物を調製した。そのMSは、示された構造と一致した。
C)(Dap(DTPA−GLU)−βAla)4−Dap(DTPA)−Gly−CCK8のガドリニウム錯体の合成
実施例1に詳細に与えられた手法に従い、錯体を調製した。そのMSは、示された構造と一致した。
実施例10
(Dap(DTPA−GLU)−βAla)9−Dap(DTPA−GLU)−Gly−CCK8のガドリニウム錯体の合成
Figure 0004216715
実施例9で使用された手法に従い、表記化合物を調製した。そのMSは、示された構造と一致した。
実施例11
(Dap(DTPA−GLU)−βAla)4−Dap(DTPA−GLU)−バプレオチドのガドリニウム錯体の合成
Figure 0004216715
実施例9に与えられた手法に従い、表記化合物を調製した。システイン架橋の環化は、実施例3に示された方法論に従い実施した。そのMSは、示された構造と一致した。
実施例12
(Dap(DTPA−GLU)−βAla)9−Dap(DTPA−GLU)−バプレオチドのガドリニウム錯体の合成
Figure 0004216715
実施例9及び11に与えられた手法に従い、表記化合物を調製した。そのMSは、示された構造と一致した。
実施例13

Figure 0004216715

のガドリニウム錯体の合成
以下の保護されたキレート化化合物:
Figure 0004216715
を使用して、実施例5に与えられた手法に従い、化合物を調製した。そのMSは、示された構造と一致した。
実施例14

Figure 0004216715

のガドリニウム錯体の合成
以下の保護されたキレート化化合物:
Figure 0004216715
を使用して、実施例5に与えられた手法に従い、化合物を調製した。そのMSは、示された構造と一致した。

Claims (8)

  1. 一般式(I):
    Figure 0004216715
    〔式中:
    Aは、
    Figure 0004216715
    からなる群より選択され、ここで、Qは分子の残基との共有結合のための位置を示し;
    Bは、
    Gly-Asp-Tyr-Met-Gly-Trp-Met-Asp-Phe-NH 2
    Figure 0004216715
    Gly-D-Phe-Cys-Phe-D-Trp-Lys-Val-Cys-Trp-NH 2
    Figure 0004216715
    から選択されるペプチドであり;
    tは3〜15の整数であり、
    vは1〜5の整数であり;
    Pは、ポリリシン、又はポリL−Lys、又はLys−β−Ala共重合体、又はDap−β−Ala共重合体である〕の化合物。
  2. 21〜29、42、44又は57〜71の範囲の原子番号を有する金属元素の2〜3価イオン、常磁性金属との錯体、及び生理学的に適合性の塩基又は酸とのそれらの塩の形態の、請求項1記載の化合物。
  3. Fe(2+)、Fe(3+)、Cu(2+)、Cr(2+)、Cr(3+)、Eu(3+)、Gd(3+)、Tb(3+)、Dy(3+)、Ho(3+)、Er(3+)、Yb(3+)、Mn(2+)、Mn(3+)の2〜3価イオンとの錯体、及び生理学的に適合性の塩基又は酸とのそれらの塩の形態の、請求項2記載の化合物。
  4. Eu(3+)、Gd(3+)、Dy(3+)、Mn(2+)、Mn(3+)の2〜3価イオンと共に得られた錯体、及び生理学的に適合性の塩基又は酸とのそれらの塩の形態の、請求項3記載の化合物。
  5. Figure 0004216715
    より選択される、請求項1記載の化合物。
  6. 適切な担体と混和された請求項2の化合物を含有している医薬組成物及び診断用組成物。
  7. 器官及び/又は組織の画像化及びそれらの画像の記録のためのMRI検査において使用される診断用製剤の調製のための、請求項2の化合物及びそれらの塩の使用。
  8. 腫瘍又は原発腫瘍病理又は転移が存在している細胞、組織又は器官のin vitro及び/又はin vivoの画像化及びそれらの画像の記録のための、請求項7記載の使用。
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