JP4215969B2 - 帯状体留めシール、写真用ロールフイルム、帯状体ユニット製造装置、及び帯状体ユニット製造方法 - Google Patents

帯状体留めシール、写真用ロールフイルム、帯状体ユニット製造装置、及び帯状体ユニット製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、帯状体留めシール、写真用ロールフイルム、及び帯状体ユニット製造装置に関する。特に本発明は、ロール状に巻かれた帯状体の巻き終わりを留める帯状体留めシール、及び帯状体留めシールを含む写真用ロールフイルム、及び帯状体留めシールを含む帯状体ユニットを製造する帯状体ユニット製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ブローニータイプのロールフイルムは、約6cm幅の帯状の写真フイルムをスプールに巻き付け、遮光紙の先端をテープ留めしたもので、いわゆる120タイプ及び220タイプが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
写真用ロールフイルムは、写真フイルム及び写真フイルムを遮光する遮光紙をテープとともにスプールに巻き付けてユーザに提供される。写真フイルムと遮光紙の間に隙間が生じた場合に、遮光紙は、写真フイルムを十分に遮光することができない。従って、より確実に巻かれた写真用ロールフイルムが望まれている。
【0004】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる帯状体留めシール、写真用ロールフイルム、及び帯状体ユニット製造装置を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の第1の形態は、ロール状に巻かれた帯状体の巻き終わりとなる端部を、当該帯状体本体に固定すべく、帯状体とともに提供される帯状体留めシールであって、帯状体の端部に貼り付けられる貼付部と、少なくとも当該帯状体留めシールの未使用時には、帯状体に固定されていない第1自由端部とを備え、貼付部がロール状に巻かれた帯状体に貼り付けられたときに、第1自由端部は、帯状体のうち当該第1自由端部の終端に対面する位置における、ロールの略接線方向を向くように成形されることを特徴とする帯状体留めシールを提供する。
【0006】
上記第1の形態において、第1自由端部の終端に、貼付部以外の部分で当該帯状体留めシールを折り返す折返し部をさらに備え、第1自由端部は、折返し部によってロールの外側に折り返される表面部であってもよい。
第1自由端部は、終端に近接する位置において、当該帯状体留めシールを、表面側に凸に折り曲げる第1折り目部を有してもよい。この場合、折返し部から延び、第1自由端部に対面する面に第2自由端部をさらに備え、第1折り目部は、第2自由端部に対面する位置に設けられていてもよい。また、折返し部から延び、第1自由端部に対面する第2自由端部をさらに備え、第2自由端部は、第1折り目部に対面する位置において、当該帯状体留めシールを、第1折り目部に合わせて表面側に凸に折り曲げる第2折り目部を有してもよい。また、第1折り目部は、ロールの軸に略平行に設けられていてもよい。
【0007】
本発明の第2の形態は、写真用ロールフイルムであって、帯状の写真フイルムと、写真フイルムを巻き付けるスプールと、写真フイルムの少なくとも両端に設けられ、写真フイルムとともにスプールに巻き付けられ、写真フイルムを遮光する遮光紙と、遮光紙の巻き終わりとなる端部を、当該遮光紙本体に固定すべく、帯状体とともに提供される遮光紙留めシールとを備え、遮光紙留めシールは、帯状体の端部に貼り付けられる貼付部と、少なくとも当該帯状体留めシールの未使用時には、帯状体に固定されていない第1自由端部とを備え、貼付部がロール状に巻かれた帯状体に貼り付けられたときに、第1自由端部は、帯状体のうち当該第1自由端部の終端に対面する位置における、ロールの略接線方向を向くように成形されることを特徴とする写真用ロールフイルムを提供する。
【0008】
上記第2の形態において、帯状体留めシールの第1自由端部は、終端に近接する位置において、当該帯状体留めシールを、表面側に凸に折り曲げる第1折り目部を含み、遮光紙は、折り目部に対面する位置において、第1折り目部に沿って、当該遮光紙を表面側に凸に折り曲げる遮光紙折り目部を有してもよい。
【0009】
本発明の第3の形態は、ロール状に巻かれた帯状体の巻き終わりとなる端部を当該帯状体本体に貼り付ける貼付部と、少なくとも未使用状態においては帯状体に固定されていない自由端部とを備える帯状体留めシールを、帯状体に貼り付ける帯状体ユニット製造装置であって、貼付部がロール状に巻かれた帯状体に貼り付けられたときに、自由端部が、当該自由端部の終端に対面する位置における、ロールの略接線方向を向くように、帯状体留めシールを成形する自由端部成形部と、自由端部成形部によって成形され、自由端部の終端をロールの巻き取り方向に向けて遮光紙上に配置された帯状体留めシールを、帯状体とともに巻き取る巻き取り部とを備えることを特徴とする帯状体ユニット製造装置を提供する。
【0010】
上記第3の形態において、帯状体留めシールは、略長方形の形状を有し、
帯状体留めシールの短編方向に帯状体留めシールを搬送するシール搬送部をさらに備え、シール搬送部は、自由端部成形部が帯状体留めシールを成形する位置に帯状体留めシールを配置してもよい。この場合、シール搬送部が、帯状体留めシールを搬送するときに、帯状体の短辺のうち少なくとも一方の短辺の位置を決める位置決めガイドをさらに備えてもよい。
自由端部成形部は、当該帯状体留めシールがロールに巻かれたときに、ロールの外側に凸になるように、帯状体留めシールのうち自由端部の縁に近接する位置を折り曲げてもよい。
自由端部成形部は、凹型の断面を有する第1ブロック部と、第1ブロック部に対向する位置に凹部に対応する凸型の断面を有する第2ブロック部とを有し、第1ブロック部の凹型の断面の部分と第2ブロック部の凸型の断面の部分の間に帯状体留めシールを挟み、帯状体留めシールを折り曲げることを特徴とする請求項9に記載の帯状体ユニット製造装置。この場合、第1ブロック部及び第2ブロック部は、それぞれV字型の断面を有してもよい。更にこの場合、シール搬送部は、帯状体留めシールが第1及び第2ブロックに挟まれた場合に、当該帯状体留めシールの縁が、V字型の1辺に接するように、帯状体留めシールを搬送してもよい。また、V字形状の2辺が交わる頂点から、V字形状の縁のうち、帯状体留めシールの縁が配置される辺の端までの距離が、頂点から縁が配置されない辺の端までの距離に比べて短くてもよい。
帯状体体留めシールを、帯状体上に搬送するシール搬送部をさらに備え、自由端部成形部は、帯状体留めシールが帯状体上に配置された状態で、帯状体留めシール及び帯状体を同時に成形してもよい。
貼付部は、ホットメルト接着剤を有し、自由端部成形部が自由端部を成形するときに、自由端部及び貼付部を加熱する加熱部をさらに備えてもよい。
【0011】
本発明の第4の形態は、ロール状に巻かれた帯状体の巻き終わりとなる端部に貼り付けられる貼付部と、少なくとも未使用状態においては帯状体に固定されていない自由端部とを備え、自由端部を帯状体本体に貼り付けることで端部を当該帯状体本体に固定する帯状体留めシールを、帯状体に貼り付けることで、帯状体及び帯状体留めシールを有する帯状体ユニットを製造する帯状体ユニット製造装置であって、帯状体の貼付部には接着剤又は粘着剤が付着しており、当該帯状体ユニット製造装置は、第1ブロックと、第1ブロックに対向し、第1ブロックとの間に貼付部及び帯状体を重ねた状態で挟み、貼付部を帯状体の端部に貼り付ける第2ブロックとを備え、第1及び第2ブロックの少なくとも一方は、貼付部及び帯状体を挟む面に凸部を有することを特徴とする帯状体ユニット製造装置を提供する。
【0012】
上記第4の形態において、貼付部の接着剤又は粘着剤は、ホットメルト接着剤であり、第2ブロックは、熱源を有すると共に、第1ブロックとの間に貼付部及び帯状体を重ねた状態で挟んでホットメルト接着剤に熱を与えることで貼付部を帯状体の端部に貼り付けてもよい。
一方は、貼付部及び帯状体を挟む面の少なくとも一部に、連続する複数の凹凸を有してもよい。
【0013】
本発明の第5の形態は、ロール状に巻かれる帯状体と、ロール状に巻かれた帯状体の巻き終わりとなる端部を当該帯状体本体に固定する帯状体留めシールとを有する帯状体ユニットを製造する帯状体ユニット製造装置であって、帯状体留めシールとして、当該帯状体留めシールの一面に設けられ、粘着剤又は接着剤を有し、当該帯状体留めシールを帯状体の端部に貼付固定する取付用貼付部と、一面かつ取付用貼付部とは異なる位置に設けられ、粘着剤又は接着剤を有し、ロール状に巻かれた帯状体本体に貼り付けられて、帯状体を巻き留めする巻留用貼付部と、取付用貼付部とは異なる部分に設けられ、当該帯状体留めシールを折り曲げて重ねる第1折り曲げ部と、一面の反対面に設けられ、粘着剤又は接着剤を有し、取付用貼付部及び巻留用貼付部の間の少なくとも一部を帯状体の端部に仮留し、巻き留め時に端部から剥がされる仮留め部とを備えた帯状体留めシールを使用し、当該帯状体ユニット製造装置は、貼付部を帯状体の端部に向けて押圧し、端部に貼付固定するシール貼付部と、仮留め部を帯状体に向けて押圧し、帯状体に仮留めするシール仮留め部とを備えることを特徴とする帯状体ユニット製造装置を提供する。
【0014】
上記第5の形態において、貼付部の粘着剤又は接着剤は、ホットメルト接着剤であり、シール貼付部は、第1ブロックと、第1ブロックに対向し、熱源を有すると共に、第1ブロックとの間に貼付部及び帯状体を重ねた状態で挟んでホットメルト接着剤に熱を与えることで貼付部を帯状体の端部に貼り付ける第2ブロックとを有してもよい。
第1及び第2ブロックは、互いの間に貼付部、仮留め部及び帯状体を挟むことで、ホットメルト接着剤に熱を与えるとともに、シール仮留め部を兼ねてもよい。この場合、第1及び第2ブロックの一方は、仮留め部に対応する位置に凸部を有してもよい。更にこの場合、第1及び第2ブロックの他方は、凸部に対応する凹部を有してもよい。また、仮留め部の接着剤又は粘着剤は、ホットメルト接着剤であり、第2ブロックは、仮留め部のホットメルト接着剤に熱を与えて仮留め部を帯状体に仮留めしてもよい。
シール仮留め部は、第1ブロックと、第1ブロックに対向し、第1ブロックとの間に帯状体留めシールの仮留め部及び帯状体を重ねた状態で挟み、仮留め部を帯状体に仮留めする第2ブロックと、を有し、第1及び第2ブロックの少なくとも一方は、仮留め部に対向する位置の一部に、他方に接しない凹部を含んでもよい。
【0015】
本発明の第6の形態は、ロール状に巻かれた帯状体の巻き終わりとなる端部に貼り付けられる貼付部と、少なくとも未使用状態においては帯状体に固定されていない自由端部とを備え、自由端部を帯状体本体に貼り付けることで端部を当該帯状体本体に固定する帯状体留めシールを、帯状体に貼り付けることで、帯状体及び帯状体留めシールを有する帯状体ユニットを製造する帯状体ユニット製造方法であって、帯状体の貼付部には接着剤又は粘着剤が付着しており、第1ブロックと、第1ブロックに対向し、対向する面に凸部を有する第2ブロックとで、貼付部及び帯状体を重ねた状態で挟み、貼付部を帯状体の端部に貼り付ける工程を有することを特徴とする帯状体ユニット製造方法を提供する。
【0016】
本発明の第7の形態は、ロール状に巻かれる帯状体と、ロール状に巻かれた帯状体の巻き終わりとなる端部を当該帯状体本体に固定する帯状体留めシールとを有する帯状体ユニットを製造する帯状体ユニット製造方法であって、帯状体留めシールとして、当該帯状体留めシールの一面に設けられ、粘着剤又は接着剤を有し、当該帯状体留めシールを帯状体の端部に貼付固定する取付用貼付部と、一面かつ取付用貼付部とは異なる位置に設けられ、粘着剤又は接着剤を有し、ロール状に巻かれた帯状体本体に貼り付けられて、帯状体を巻き留めする巻留用貼付部と、取付用貼付部とは異なる位置に設けられ、当該帯状体留めシールを折り曲げて重ねる第1折り曲げ部と、一面の反対面に設けられ、粘着剤又は接着剤を有し、取付用貼付部及び巻留用貼付部の間の少なくとも一部を帯状体の端部に仮留し、巻き留め時に端部から剥がされる仮留め部とを備えた帯状体留めシールを使用し、貼付部を帯状体の端部に向けて押圧し、端部に貼付固定するシール貼付工程と、仮留め部を帯状体に向けて押圧し、帯状体に仮留めするシール仮留め工程とを備えることを特徴とする帯状体ユニット製造方法を提供する。
【0017】
上記第7の形態において、帯状体留めシールの仮留め部は、接着剤又は粘着剤を所定の領域に有し、仮留め工程において、所定の領域の一部を帯状体に押圧して仮留してもよい。
【0018】
本発明の第8の形態は、ロール状に巻かれた帯状体の巻き終わりとなる端部を当該帯状体本体に貼り付ける貼付部と、少なくとも未使用状態においては帯状体に固定されていない自由端部とを備える帯状体留めシールを、帯状体に貼り付ける帯状体ユニット製造方法であって、貼付部がロール状に巻かれた帯状体に貼り付けられたときに、自由端部が、当該自由端部の終端に対面する位置における、ロールの略接線方向を向くように、帯状体留めシールを成形する工程と、自由端部成形部によって成形され、自由端部の終端をロールの巻き取り方向に向けて遮光紙上に配置された帯状体留めシールを、帯状体とともに巻き取る工程とを備えることを特徴とする帯状体ユニット製造方法を提供する。
【0019】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0021】
なお、詳細な説明中に記載の「第1折返部」及び「第1貼付部」は、それぞれ特許請求の範囲に記載の「折返し部」及び「貼付部」の一例である。また、詳細な説明中に記載の「写真用ロールフイルム製造装置」は、特許請求の範囲に記載の「帯状体ユニット製造装置」の一例である。また、詳細な説明中に記載の「シール搬送台」、「遮光紙留めシール貼付ユニット」、及び「ヒーター」は、それぞれ特許請求の範囲に記載の「シール搬送部」、「自由端部成形部」、及び「加熱部」の一例である。第1貼付部は、本発明に係る取付用貼付部の一例であり、第2貼付部は、本発明に係る巻留用貼付部の一例である。第1及び第2ブロックは、シール貼付部及びシール仮留め部の一例である。
【0022】
図1は、写真用ロールフイルム全体を示す斜視図である。写真用ロールフイルム30は、写真フイルムと、写真フイルムを遮光する遮光紙20と、写真フイルム及び遮光紙20を巻き取るスプール10と、遮光紙20の巻き終わりとなる端部を、遮光紙20本体に固定する遮光紙留めシール100とを備える。遮光紙20は、写真用フイルムよりも長く設けられており、写真フイルムのベース面全体を覆って写真フイルムを遮光する。なお、写真フイルムは、遮光紙20の内側に設けられているため、本図には図示していない。また、本図のスプール10は、撮影後の写真フイルムを巻き付けている。
【0023】
一方、未使用の写真フイルムは、スプールに巻き付けられてユーザに提供される。未使用の写真フィルムを巻き付けるスプールは、撮影後の写真フィルムを巻き付けるスプールとは別のスプールである。
【0024】
ユーザは、未使用の写真フイルム、遮光紙20、及び遮光紙留めシール100を巻き付けたスプール10をカメラに装着する。カメラでの撮影が進むにつれて、カメラ内に装着された写真フイルム、遮光紙20、及び遮光紙留めシール100は、カメラ内に装着された巻き取り用のスプール10に巻き取られる。ユーザは、撮影後の写真フィルムが巻き取られた巻き取り用のスプール10を取り出す。
【0025】
なお、遮光紙留めシール100は、遮光紙20に固定されて、遮光紙20と共にスプールに巻き付けられている。遮光紙留めシール100は、遮光紙20のうち巻き取り用のスプール10に巻かれたときに、巻き終わり側となる端部に固定されている。すなわち、遮光紙留めシール100は、ユーザに提供されるスプールの巻きはじめとなる端部に固定されている。従って、遮光紙留めシール100は、このとき外部に現れていない。撮影が終了し、巻き取り用のスプール10に遮光紙20が巻き取られると、遮光紙20の巻き終わりとなる端部に固定された遮光紙留めシール100が現れる。ユーザは、遮光紙20の巻き終わりとなる端部に固定された遮光紙留めシール100を利用して、撮影後の写真フイルムを遮光紙20で遮光した状態で、遮光紙20を固定する。
【0026】
以下、図2から図5を用いて、ユーザに提供される遮光紙留めシール100、すなわちスプール10に巻き付けられる遮光紙留めシール100について説明する。
【0027】
図2(A)は、遮光紙20に固定された遮光紙留めシール100を示す図である。本図は、遮光紙留めシール100を遮光紙20がスプール10に巻き付けられたときに、表に面する面、すなわち表面を上部から見た図である。図2(B)は、遮光紙留めシール100の断面図である。
【0028】
遮光紙留めシール100は、スプール巻取方向αに垂直な第1縁140及び第2縁142を有する。さらに遮光紙留めシール100は、遮光紙留めシール100を遮光紙20に固定する第1貼付部102と、遮光紙20本体に貼り付き、遮光紙20を固定する第2貼付部104と、第3貼付部106と、各貼付部それぞれに設けられた第1貼付層150と、第2貼付層152と、第3貼付層154と、第2貼付層152を覆う覆部108と、第1折返部130と、第2折返部132と、第2貼付部104を引き上げるべく、第2貼付部104から延びるつまみ部118とを有する。ここで、スプール巻取方向αとは、ユーザに提供されるスプール10が遮光紙20を巻き取る方向である。
第2貼付部104は、第1貼付部102と同一面かつ長手方向に異なる位置に設けられる。
【0029】
また、遮光紙留めシール100は、第1貼付部102と第2貼付部104の間において、第1貼付部102及び第2貼付部104の反対側の面に仮留め部156を、第1貼付部102及び第2貼付部104と同じ面に、仮留め部156と対向する位置に離型部158を有する。
【0030】
第1貼付部102は、第1貼付層150を有する。第1貼付層150は、遮光紙20に貼り付けるために設けられている。第1貼付層150は、例えば、熱シール型の接着剤または粘着剤を有していてもよい。第1貼付層150は、遮光紙20がスプール10に巻き取られた場合に、巻き終わり側となる遮光紙20の端部に貼り付けられている。第1貼付層150はさらに、第1貼付部102側の第1縁140が、第1貼付部102よりもスプール巻取方向αの先に位置するように、遮光紙20に貼り付けられている。
【0031】
第1折返部130は、第1貼付部102を残して遮光紙留めシール100をスプール巻取方向αに折り返すことで形成される。第1折返部130は、第2縁142が表面に位置するように折り返すことで形成される。すなわち、第1折返部130は、第1貼付部102よりも第2縁142側で遮光紙留めシール100を折り返すことで形成される。
【0032】
第2折返部132は、スプール巻取方向αに折り返された遮光紙留めシール100のうち、覆部108よりも第2縁142側をスプール引出方向βに折り返すことで形成される。第2折返し部132は、第2縁142が表面に位置するように、遮光紙留めシール100を折り返すことで形成される。すなわち、第2折返部132は、遮光紙留めシール100のうち、覆部108よりも第2縁142側をスプール引出方向βに折り返すことで形成される。ここで、スプール引出方向βとは、スプール巻取方向αと反対の方向である。
【0033】
第2貼付部104は、第2貼付層152を有する。第2貼付層152は、例えば熱シール型の接着剤または粘着剤を有してもよい。第2貼付層152は、遮光紙20本体に貼り付けられる。遮光紙留めシール100は、第1貼付部102で遮光紙留めシール100の端部に予め固定されている。従って、第2貼付部104を遮光紙20本体に固定することによって、遮光紙留めシール100は、遮光紙20の巻き終わりを留めることができる。
【0034】
覆部108は、第2折返部132が折り返された場合に、第2貼付層152に対面する位置に設けられている。覆部108は、第2貼付層152を露出させないために設けられる。覆部108には、シリコーン層など、接着剤または粘着剤と接着しにくい層を設けてもよい。覆部108は、第2貼付層152に離脱可能に貼り付けられている。すなわち、第2貼付部104と覆部108の間が折り返されて、第2貼付層152と覆部108とが対面している。
【0035】
つまみ部118は、第2貼付部104から延び、貼付面を有さない。つまみ部118は、第2貼付部104を引き上げて、第2貼付層152を覆部108から離脱させる。すなわち、つまみ部118は、第2貼付層152を露出させる。
【0036】
このように、つまみ部118は、貼付面を有さず、かつ第2貼付部104と一体に設けられている。従って、ユーザは、つまみ部118を引き上げることによって、容易に第2貼付部104の第2貼付層152を露出させることができる。
【0037】
第3貼付部106は、つまみ部118の周辺を遮光紙留めシール100に貼り付ける第3貼付層154を有する。第3貼付層154は、熱シール型の接着剤または粘着剤を有してもよい。第3貼付部106は、遮光紙留めシール100の第2縁142の近くに設けられている。第3貼付部106は、遮光紙留めシール100本体に、つまみ部118本体と重ならないように設けられている。
【0038】
仮留め部156は、粘着層或いは接着層を有しており、未使用時に遮光紙20に貼り付く。すなわち、仮留め部156は、使用前の遮光紙留めシール100を仮留めして遮光紙20から浮き上がるのを防ぐ。仮留め部156に用いられる接着剤は、例えばEVAやポリアミドをベースとしたホットメルト接着剤である。
【0039】
また、遮光紙留めシール100が使用される場合、ユーザは仮留め部156を遮光紙20から引き剥がす。このため、仮留め部156が有する粘着層或いは接着層は、遮光紙20への接着力が、当該粘着層或いは接着層の強度より強いことが望ましい。この場合、ユーザは仮留め部156を遮光紙20から引き剥がす際に、粘着層或いは接着層が壊れる。さらに、粘着層或いは接着層の強度は、遮光紙20或いは遮光紙留めシール100の強度より弱いことが望ましい。
また、粘着層又は接着層を、遮光紙留めシール100の表面が破れるように設けてもよいし、遮光紙20の表面が破れるように設けてもよい。
【0040】
離型部158は、シリコーン層など、接着剤または粘着剤と接着しにくい層を設ける等により、離型処理が施されている。これにより、製造時等に遮光紙留めシール100を重ねても、複数の遮光紙留めシール100が仮留め部156により互いに貼り付くことは生じにくくなる。
【0041】
本例において、第1折返部130及び第2折返部132は、遮光紙留めシール100の端である第1縁140及び第2縁142が重ならないような位置に設けられている。仮留め部156は、遮光紙留めシール100が一重の部分、すなわち、遮光紙留めシール100の両端部とは重ならない位置に設けられている。この場合、遮光紙留めシール100は適度に浮き上がるため、ユーザは、仮留め部156を遮光紙20から剥がしやすい。
【0042】
第1折り目部162は、表面側に凸状に折り曲げられることによって形成される。さらに、遮光紙留めシール100のうち第1折り目部162に対面する位置に第2折り目部172が設けられ、また遮光紙20のうち第2折り目部172に対面する位置に遮光紙折り目部22が設けられている。第2折り目部172及び遮光紙折り目部22は、それぞれ第1折り目部162と同様に表面に凸に折れ曲がっている。第1折り目部162、第2折り目部172、及び遮光紙折り目部22については、図3及び図4を用いて後述する。
【0043】
図3は、遮光紙留めシール100の要部拡大図である。遮光紙留めシール100は、未使用の写真フィルムを巻き付けるスプール10に巻き取られるときに、第1折返部130側から巻き取られる。本実施の形態における第1折返部130は、遮光紙20に固定されておらず自由な状態に設けられている。本図を用いて、第1折返部130付近の構成について説明する。
【0044】
第1自由端部160は、第1折返部130から延び、遮光紙20の表面側に位置する。第2自由端部170は、第1折返部130から延び、第1自由端部160と遮光紙20の間に位置する。第2自由端部170は、第1貼付層150を有しない。すなわち第2自由端部170は、第1貼付部102と重ならない位置に設けられている。このように、第1自由端部160及び第2自由端部170は、少なくとも遮光紙留めシール100の未使用時には、遮光紙20に固定されていない。
【0045】
第1自由端部160及び第2自由端部170は、それぞれ第1折り目部162及び第2折り目部172を有する。第1折り目部162及び第2折り目部172は、表面側に凸状に折り曲げられている。すなわち、第1折り目部162及び第2折り目部172は、第1折返部130が遮光紙20を向くように遮光紙留めシール100を折り曲げる。従って、第1貼付部102が貼り付けられた遮光紙20がスプール10にロール状に巻かれた場合に、第1折返部130から第1折り目部162まで延びる第1自由端部160は、第1折返部130に対面する位置における、スプール10の略接線方向を向く。同様に、第1折返部130から第2折り目部172まで延びる第2自由端部170も、第1折返部130に対面する位置におけるスプール10の略接線方向を向く。
【0046】
第2折り目部172は、第1貼付部102よりも第1折返部130側に設けられている。すなわち、第2折り目部172は、第1貼付部102と重ならない位置に設けられている。従って、第1折返部130から第2折り目部172に延びる第2自由端部170は、遮光紙20がスプール10に巻き付けられたときにより確実に遮光紙20の方向を向くことができる。
【0047】
また、第1折り目部162及び第2折り目部172は、対面する位置に設けられている。従って、遮光紙留めシール100は、第1折り目部162及び第2折り目部172が接した状態でスプール10に巻き取られる。このため、第1折り目部162と第2折り目部172との間に隙間が生じにくい。このように、第1折り目部162及び第2折り目部172が対面する位置に設けられているので、遮光紙20及び遮光紙留めシール100が、弛んだ状態でスプール10に巻き取られるのを避けることができる。
【0048】
さらに、遮光紙20は、第1折り目部162に対応する位置に遮光紙折り目部22を有する。遮光紙折り目部22は、第1折り目部162及び第2折り目部172と共に、表面側に凸状に折り曲げられている。このように、第1折り目部162及び第2折り目部172に加えて、遮光紙折り目部22も対応する位置で折り曲げられている。従って、第1折り目部162及び第2折り目部172は、安定して折り目を維持することができる。
【0049】
図4は、ユーザに提供されるスプール10、すなわち未使用の写真フイルムを巻き付けたスプール10に巻かれた遮光紙留めシール100を示す図である。本図は、スプール10のうち第1折返部130近傍を示す。第1貼付部102は、遮光紙20に貼り付けられている。第1折り目部162及び第2折り目部172は、それぞれ第1貼付部102よりもスプール巻き取り方向200に位置し、表面側に凸に折り曲げられている。
【0050】
第1折返部130は、遮光紙20に固定されておらず、自由な状態に設けられている。さらに、第1折り目部162及び第2折り目部172によって、第1折返部130は、第1折返部130がスプール巻取方向200を向くように折り曲げられている。すなわち、第1折返部130から第1折り目部162まで延びる第1自由端部160は、第1折り目部162及び第2折り目部172によって、第1折返部130に対面するスプール10の位置におけるスプール10の円の接線方向を向くことができる。同様に、第1折返部130から第2折り目部172まで延びる第2自由端部170は、第1折り目部162及び第2折り目部172によって、第1折返部130に対面するスプール10の位置におけるスプール10の円の接線方向を向くことができる。
【0051】
このように、第1折り目部162及び第2折り目部172が折り曲げられているので、スプール10が遮光紙留めシール100を巻き取るときに、第1折返部130が遮光紙20から浮き上がるのを防ぐことができる。
【0052】
図5は、巻き取り用のスプール10に巻き取られた遮光紙20を示す。図5(A)は、遮光紙20に巻き取られたときの遮光紙留めシール100を示す。このように、第1貼付部102は、第1折返部130の折返しを戻したときに、第2貼付部104が遮光紙20の巻き終わりよりも外側に位置するように、遮光紙20に対して固定されている。
【0053】
図5(B)は、ユーザによって、つまみ部118が引き上げられた場合の遮光紙留めシール100を示す。つまみ部118が引き上げられると、第2貼付部104と覆部108の間に挟まれた第2貼付層152が露出する。ユーザは、つまみ部118を、巻き取り用のスプール10の巻き取り方向に沿って巻き付けて、第2貼付層152を遮光紙20本体に固定する。
【0054】
このように、ユーザは、スプール10の巻き取り方向に沿って遮光紙留めシール100を巻き付ければよいので、このときに遮光紙留めシール100が巻き弛むのを防ぐことができる。従って、撮影済の写真フイルムをより確実に遮光することができる。
【0055】
図6は、写真用ロールフイルム製造装置300全体を示す図である。写真用ロールフイルム製造装置300は、写真フイルムを供給するフイルム供給ユニット310と、遮光紙20を供給する遮光紙供給ユニット320と、遮光紙20を写真フイルム30に貼り付ける貼付ユニット336と、遮光紙20及び写真フイルム30をスプール10に巻き取る巻取ユニット382とを備える。
【0056】
フイルム供給ユニット310は、フイルムロール311と、フイルム搬送路312と、フイルムカッター316a,316bと、搬送ローラ対314a,314bとを有する。
【0057】
フイルムロール部311は、写真フイルム30を巻き付けて保持する。フイルムロール部311は、写真フイルム30に、サイズ、感度、フイルム種、ロットNO等の各種フイルム情報をプリントする。フイルムロール311は、フイルム情報をプリントした写真フイルム30を所定の長さずつフイルム搬送路312に搬出する。ここで、所定の長さとは、1つのスプール10が巻き取る長さであって、予め定められた長さである。
【0058】
フイルム搬送路312は、フイルムロール311から引き出された写真フイルム30を貼付ユニット336に向けて搬送する。フイルムカッター316a,316bは、フイルム搬送路312に設置される。フイルムカッター316a,316bは、フイルムロール部311から搬出された写真フイルム30を、1つのスプール10が巻き取る長さに切断する。
【0059】
搬送ローラ対314a,314bは、フイルム搬送路312においてフイルムカッター316a,316bの下流側に設けられている。搬送ローラ対314a,314bは、フイルムカッター316a,316bによって切断された写真フイルム30を遮光紙貼付部340に向けて搬送する。
【0060】
遮光紙供給ユニット320は、遮光紙ロール部321と、搬送ローラ対330a,330bと、遮光紙搬送路322と、シールロール部400と、遮光紙留めシール貼付ユニット500と、搬送ローラ対332a,332bと、遮光紙カッター328a,328bとを有する。
【0061】
遮光紙ロール部321は、遮光紙20を巻き付けて保持する。遮光紙ロール部321は、遮光紙20を、1つのスプール10が巻き取る長さずつ遮光紙搬送路322に搬出する。
【0062】
遮光紙搬送路322は、遮光紙ロール部321から引き出された遮光紙20をシール貼付部500に向けて搬送する。
【0063】
搬送ローラ対330a,330bは、遮光紙搬送路322に設けられており、遮光紙供給部320から搬出された遮光紙20を遮光紙留めシール貼付部500に送る。
【0064】
一方、シールロール部400は、遮光紙留めシール100を巻き付けて保持する。シールロール部400は、遮光紙留めシール100を1つのスプール10が巻き取る長さずつ遮光紙留めシール搬送路450に搬出する。
【0065】
遮光紙留めシール搬送路450は、シールロール部400から搬出された遮光紙留めシール100を、1つのスプール10が巻き取る長さに切断する。遮光紙留めシール搬送路450は、切断された遮光紙留めシール100の先端部と後端部に、トリミングを行い、さらにスプール10に係止すべき係止孔を形成する。遮光紙留めシール搬送路450は、切断され、トリミング等が施された遮光紙留めシール100を遮光紙留めシール貼付部500へ搬送する。
【0066】
シール貼付ユニット500は、遮光紙留めシール搬送路450から搬送された遮光紙留めシール100を遮光紙搬送路322から搬送された遮光紙20に貼り付ける。シール貼付ユニット500は、さらに遮光紙留めシール100に第1折り目部162及び第2折り目部172を形成し、かつ遮光紙20に遮光紙折り目部22を形成する。シール貼付ユニット500は、遮光紙留めシール100を貼り付け、折り目を設けた遮光紙20を遮光紙貼付部340に向けて送り出す。
【0067】
搬送ローラ対332a,332bは、シール貼付部500から搬出された遮光紙20を遮光紙カッター328a,328bに向けて搬送する。遮光紙カッター328a,328bは、遮光紙20を1つのスプール10が巻き取る長さに切断する。
【0068】
遮光紙貼付ユニット336は、遮光紙貼付ユニット340とテンションローラ対334a,334bとを有する。
【0069】
遮光紙貼付部340は、フイルム搬送路312から送られた写真フイルム30に、遮光紙搬送路322から送られた遮光紙20を貼り付ける。
【0070】
テンションローラ対334a,334bは遮光紙20及び写真フイルム30を挟み込むように配置されており、遮光紙20及び写真フイルム30がスプールターレット370の方へ移動するのに従動して回転する。このテンションローラ334aは、回転負荷が可変であり、遮光紙20及び写真フイルム30に対して適度な負荷を加えることができる。
【0071】
巻取ユニット382は、スプール供給部360と、スプールターレット370とを有する。スプールターレット370は、複数のスプールフォルダ374と、タッチローラ380とを有する。
【0072】
スプール供給部360は、スプール10をスプールターレット370に供給する。スプールターレット370は、円板形状を有し、回転軸372を中心に回転可能に設けられている。スプールフォルダ374は、スプール供給部360から供給されたスプール10を保持する。スプールターレット370は、スプールターレット軸372を軸に回転する。スプールフォルダ374は、スプール供給部360から供給されたスプール10を保持したまま、スプールターレット370の回転によって、テンションローラ対334a,334b側に移動する。スプールフォルダ374は、テンションローラ対334a,334bに対面する位置に停止する。ここで、スプール10は、写真フイルム30及び遮光紙20を巻き取る。タッチローラ380は、スプールフォルダ374にセットされたスプール10が、遮光紙20及び写真フイルム30を巻き取るときに、遮光紙20及び写真フイルム30をスプール10に押圧する。これによって、スプール10は、弛みなく遮光紙20及び写真フイルム30を巻き取ることができる。遮光紙20及び写真フイルム30を巻き付けたスプール10は、スプールターレット370から外部へ排出される。
【0073】
図7は、遮光紙留めシール搬送路450を示す図である。遮光紙留めシール搬送路450は、シールカッター410と、シール搬送台420とを備える。シール搬送台420は、位置決めガイド422,424を有する。
【0074】
遮光紙留めシール100は、第1折返部130及び第2折返し部132をシールロールの軸に垂直に向けた状態で、シールロール部400に巻き付けられている。シールロール部400に巻き付けられた遮光紙留めシール100は、第1折返部130の辺に平行に引き出されて、シール搬送台420に送られる。位置決めガイド422,424は、シール搬送台420に載せられた遮光紙留めシール100の第1折返部130及び第2折返し部132を固定する。
【0075】
シールカッター410は、シール搬送台420に載せられた遮光紙留めシール100を1つのスプールに巻かれる幅に切断する。すなわち、遮光紙留めシール100の第1折返部130が適切な幅になるように、第1折返部130に垂直に切断する。シール搬送台420は、切断された遮光紙留めシール100を遮光紙貼付部340に搬送する。このとき、シール搬送台420は、遮光紙留めシール100のスプール巻き取り方向200に対して垂直な方向に遮光紙留めシール100を搬送する。また、位置決めガイド422,424は、このときそれぞれ第1折返部130及び第2折返し部132を位置がずれないように状態に保持している。
【0076】
このように、位置決めガイド422,424は、シール搬送台420が移動するときに、第1折返部130及び第2折返し部132の位置がずれないように保持しつつ、切断された遮光紙留めシール100を搬送する。従って、遮光紙留めシール100が第1折返部130に垂直な方向にずれるのを防ぐことができる。
【0077】
図8は、遮光紙留めシール貼付部500のうち第1ブロック510及び第2ブロック520の要部拡大図である。遮光紙留めシール貼付部500は、第1ブロック510及び第2ブロック520を有する。
【0078】
第1ブロック510及び第2ブロック520は、それぞれ第1接触面512及び第2接触面522を有する。第1接触面512及び第2接触面522は、それぞれ対応する形状に設けられている。第1ブロック510及び第2ブロック520は、第1接触面512及び第2接触面522の間に遮光紙20及び遮光紙留めシール100を挟み、遮光紙20及び遮光紙留めシール100を押圧して、遮光紙20及び遮光紙留めシール100を成形する。
【0079】
このように、第1接触面512及び第2接触面522は、互いにはまりあう形状に設けられているので、第1接触面および第2接触面は、効率的に遮光紙20及び遮光紙留めシール100を押圧することができる。
【0080】
ここで、第2接触面522の形状について説明する。第2接触面522は、第1窪み縁525から第2窪み縁527にかけて、第2ブロック520の内側に略V字型に彫り込まれた窪みを有する。窪みの断面は、V字頂点部528を頂点とし、V字頂点部528から第1窪み縁525まで延びるV字第1辺524及びV字頂点部528から第2窪み縁527まで延びるV字第2辺526を有する。V字第2辺526は、V字第1辺524に比べて長く設けられている。すなわち、第2ブロック520における第2接触面522と第2窪み縁527の角度がV字頂点部528の角度よりも小さくなるように設けられている。さらに、V字頂点部528は鋭角に設けられ、第2窪み縁527は鈍角に設けられるのが望ましい。
【0081】
このように、V字頂点部528を鋭角に設け、かつ第2窪み縁527を鈍角に設けているので、V字頂点部528に対面する遮光紙留めシール100及び遮光紙20をより鋭角に折り曲げることができる。
【0082】
また、このとき、設置台522の平面部分に垂直な垂直線600とV字第1辺524とが成す角γの角度は、垂直線600とV字第2辺52とが成す角θの角度に比べて小さい。
【0083】
なお、第1接触面512は、第2接触面522に対応する形状であるので、第1接触面512の形状については、説明を省略する。
【0084】
ヒーター580は、第2ブロック520に埋め込まれており、第2ブロック520を加熱する。
【0085】
図9は、第1ブロック510及び第2ブロック520に挟まれて、押圧されているときの遮光紙留めシール100及び遮光紙20を示す。
【0086】
遮光紙留めシール100は、図6において説明したシール搬送台420に載せられて第2ブロック520に搬送される。遮光紙留めシール100は、第1ブロック510及び第2ブロック520に挟まれて、押圧されたときに第1折返部130がV字第1辺524に接するように設置面522に設置される。このように、第1折返部130は、第1ブロック510及び第2ブロック520に挟まれたときに、V字型の窪みに収まるように設置されるので、第1折返部130が、第1窪み縁525に当接し、不適切に折り曲げられるのを防ぐことができる。
【0087】
シール搬送台420は、位置決めガイド422,424が、遮光紙留めシール100の第1折返部130及び第2折返し部132をガイドした状態で遮光紙留めシール100を搬送する。従って、第2ブロック520は、シール搬送台420によって搬送された遮光紙留めシール100をずれることなく予め定められた位置に設置することができる。
【0088】
遮光紙20は、遮光紙搬送路322から第2ブロック520に搬送される。遮光紙20は、第2ブロック520の所定の位置に設置される。遮光紙20は、すなわち、遮光紙留めシール100を貼り付けるべき位置を、遮光紙留めシール100の第2貼付部104に合わせて設置される。
【0089】
なお、遮光紙留めシール100及び遮光紙20は、それぞれスプール10に巻き取られるときに、表面を向く面を第2接触面に向けて設置されている。
【0090】
遮光紙留めシール100及び遮光紙20が所定の位置に設置されると、第1ブロック510と第2ブロック520は、遮光紙留めシール100及び遮光紙20を挟む。遮光紙留めシール100は、第1ブロック510及び第2ブロック520に押圧される。これによって、第2接触面522のV字型の窪みに沿って、遮光紙留めシール100に、第1折り目部162及び第2折り目部172が形成される。同様に、遮光紙20に、遮光紙折り目部22が形成される。
【0091】
このように、第1ブロック510及び第2ブロック520は、遮光紙留めシール100がスプール10に巻き取られるときに、第1折返部130が当該自由端部の終端に対面する位置における、スプール10の略接線方向を向くように、遮光紙留めシール100を成形することができる。
【0092】
また、このとき、ヒーター580は、第2ブロック520を加熱しているので、熱によって、より確実に第1折り目部162、第2折り目部172、及び遮光紙折り目部22が形成される。
【0093】
ヒーター580は、このとき、さらにホットメルト接着剤を有する第1貼付層150及び仮留め部156を加熱する。これによって、第1貼付層150は、遮光紙20に貼り付けられる。また、仮留め部156は、遮光紙20に仮留めされる。このように、第1折り目部162、第2折り目部172、及び遮光紙折り目部22を形成するときに、同時に第1貼付層150を遮光紙20に貼り付け、また、同時に仮留め部156を遮光紙20に仮留めすることができる。すなわち、効率的に、写真用ロールフイルム40を製造することができる。
ここで、仮留め部156のホットメルト接着剤は、第1貼付部102及び第1貼付層150の厚さの和より厚く形成されているのが望ましい。この場合、より確実に仮留め部156が遮光紙20に仮留めされる。
【0094】
また、第1ブロック510及び第2ブロック520は、遮光紙留めシール100が遮光紙20に配置された状態で、遮光紙留めシール100及び遮光紙20を同時に成形する。このように、第1折り目部162、第2折り目部172、及び遮光紙折り目部22は、同時に同一の型によって成形される。従って、スプール10は、第1折り目部162、第2折り目部172、及び遮光紙折り目部22が重なった状態で遮光紙20及び遮光紙留めシール100を巻き取ることができる。すなわち、遮光紙留めシール100と遮光紙20の間及び対面する遮光紙留めシール100の間の隙間を最小限に留めることができる。従って、遮光紙20が弛んだ状態でスプール10に巻き取られるのを防ぐことができる。
【0095】
図10は、スプールフォルダ374にセットされたスプール10及びタッチローラ380を示す図である。スプール10は、軸を中心に回転して遮光紙20を巻き取る。このとき、タッチローラ380は、スプール10に巻き取られた遮光紙20に当接し、遮光紙20をスプール10の軸方向に押圧する。このように、スプール10が写真フイルム30及び遮光紙20を巻き取るときに、タッチローラ380は、写真フイルム30及び遮光紙20をスプール10側に押圧するので、スプール10は、弛みなく写真フイルム30及び遮光紙20を巻き取ることができる。
【0096】
一方、遮光紙留めシール100は、遮光紙留めシール100に固定されておらず、自由な状態の第1折返部130を遮光紙20に向けた状態でスプール10に巻き取られる。図3及び図4を用いて説明したように、本実施の形態における遮光紙留めシール100は、第1折り目部162、第2折り目部172においてスプール10の表面側に折り曲げられている。これによって、第1折返部130は、スプール巻き取り方向200を向いている。従って、第1折返部130は、タッチローラ380に当接したときに、めくれ上がることなくタッチローラ380に押圧され、弛みなくスプール10に巻き取られることができる。
【0097】
第1折返部130がタッチローラ380によってめくれ上がった場合、タッチローラ380は、めくれ上がった状態のまま第1折返部130を押圧する。従って、スプール10は、不適切に折れ曲がった状態の第1折返部130を巻き取る。従って、第1折返部130付近に隙間が生じてしまう。本実施の形態の遮光紙留めシール100は、第1折り目部162及び第2折り目部172を有するので、このように、第1折返部130がめくれ上がるのを防止することができる。
【0098】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることができる。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0099】
そうした第1の変更例としては、本実施の形態におけるシール搬送台420は、第1折返部130及び第2折返し部132をそれぞれ固定する2つの位置決めガイド422,424を有したが、これにかえて、シール搬送台420は1つの位置決めガイドしか有さなくともよい。この場合も、位置決めガイド422は、第1折返部130に当接し、遮光紙留めシール100が第1折返部130の辺に垂直な方向に移動するのを防ぐことができる。
【0100】
第2の変更例としては、第2ブロック520の形状を変更してもよい。図11は、第2ブロック520の変更例を示す。本実施の形態における第1ブロック510及び第2ブロック520は、V字型の窪みを有したが、これにかえて、第1接触面512は、第1折返部130が設置される位置から第2折返し部132が設置される位置にかけてなだらかに彫り込まれるL字型の断面を有してもよい。この場合、第1ブロック510の第1接触面512は、第2接触面522に対応する形状に設けられる。この場合も、第1折り目部162、第2折り目部172、及び遮光紙折り目部22を確実に折り曲げることができる。
【0101】
第3の変形例としては、図12の側面概略図に例示するように、第1ブロック510の第1接触面512及び第2ブロック520の第2接触面522に、それぞれ凹凸部530及び凹凸部540を設けてもよい。
凹凸部530は、例えば断面が鋸の刃状であり、複数の連続する凸部を有する。
凹凸部540は、凹凸部530と填り合う形状を有しており、例えば複数の連続する凹部を有する。
【0102】
凹凸部530及び540は、図13の断面要部拡大図に例示するように、第1貼付層150、仮留め部156、及び遮光紙20を挟む位置に設けられる。
本図において、仮留め部156の接着層の厚さは第1貼付層150及び第1貼付部102の和より厚く記載されているが、このようにした場合は、確実に仮留め部156を遮光紙に貼り付けられる。
これに対し、図14の断面要部拡大図に例示するように、仮留め部156の接着層の厚さを第1貼付層150及び第1貼付部102の和より薄くすると、より弱い接着力で仮留め部156は遮光紙20に貼り付く。この場合、ユーザが仮留め部156を遮光紙20から剥がす際に、遮光紙20や遮光紙留めシール100に破れなどが生じにくくなる。
【0103】
本例によれば、第1ブロック510の第1接触面512及び第2ブロック520の第2接触面522が互いに完全な並行でなくても、第1貼付層150及び仮留め部156は、遮光紙20と共に第1ブロック510及び第2ブロック520の間に挟まれ、遮光紙20に押しつけられる。
また、第1貼付層150及び仮留め部156がホットメルト接着剤を有する場合、第2ブロック520の熱はより確実に第1貼付層150及び仮留め部156に伝わる。
従って、より確実に第1貼付層150を遮光紙20に貼り付けることができる。
また、仮留め部156の接着剤又は粘着剤が、第1貼付部102及び第1貼付層150の和より薄い場合でも、高い確率で仮留め部156を遮光紙20に仮留めすることができる。
すなわち、仮留め部156の接着層の厚さを調節することで、仮留め部156の遮光紙20への接着強度を調節できる。
【0104】
第4の変形例としては、図15の側面概略図に例示するように、第1ブロック510の第1接触面512及び第2ブロック520の第2接触面522に、それぞれ凹凸部532及び凹凸部542を設けてもよい。
凹凸部532は、例えば断面が略ラックの歯状であり、複数の連続する凸部を有する。
凹凸部542は、凹凸部532と填り合う形状を有しており、例えば複数の連続する凹部を有する。
本例においても、第3の変形例と同様の効果を得る。
【0105】
第5の変形例としては、図16の側面概略図に例示するように、第1ブロック510の第1接触面512に凹部532を設け、第2ブロック520の第2接触面522に、凹部532に填る凸部542を設けてもよい。凹部532及び凸部542は仮留め部156に対応する位置に設けられる。
本例によれば、仮留め部156の接着剤又は粘着剤が、第1貼付部102及び第1貼付層150の和より薄くても、高い確率で仮留め部156を遮光紙20に仮留めすることができる。ここで、凸部542の高さを調節することで、仮留め部156の遮光紙20への接着強度を調節できる。
【0106】
第6の変形例としては、図17の側面概略図及び図18の平面概略図に例示するように、第1ブロック510の第1接触面512及び第2ブロック520の第2接触面522の少なくとも一方に、凹部550を設けてもよい。凹部550は仮留め部156に対応する位置に設けられる。
本例によれば、仮留め部156の所定の領域、例えば全体に接着剤又は粘着剤が付着していても、仮留め部156の凹部550に相当する部分は遮光紙20に押圧されない。また、仮留め部156がホットメルト接着剤を有する場合は、凹部550に相当する部分には熱が伝わらない。すなわち、仮留め部156は、接着剤又は粘着剤を有する領域の一部でのみ遮光紙20に仮留めされる。
従って、凹部550の形状を変形することで、簡単に仮留め部156が遮光紙20に仮留めする領域の形状及び面積を任意に変更することができる。
また、仮留め部156がホットメルト接着剤を有する場合、ホットメルト接着剤の付着領域の精度が低くても、容易に所望の部分で仮留め部156を遮光紙20に仮留めできる。
【0107】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、本発明によればより確実に遮光紙留めシール100を巻き付けた写真用ロールフイルムをユーザに提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真用ロールフイルム400全体を示す斜視図である。
【図2】遮光紙20に固定された遮光紙留めシール100を示す図である。
【図3】スプール10に巻き取られた遮光紙留めシール100を示す図である。
【図4】巻き取り用スプール10に巻き付けられた遮光紙20を示す図である。
【図5】遮光紙留めシール100のうち折り目位置250付近を示す図である。
【図6】写真用ロールフイルム製造装置300全体を示す図である。
【図7】シール搬送部346の動作を示す図である。
【図8】遮光紙貼付部500の構成を示す図である。
【図9】遮光紙留めシール100及び遮光紙20を押圧するときの遮光紙貼付部500を示す。
【図10】遮光紙20がスプール10に巻かれる工程を示す図である。
【図11】第2ブロック520の変更例を示す図である。
【図12】第1ブロック510及び第2ブロック520の第1の変形例を示す。
【図13】図12の要部拡大図を示す。
【図14】図12の要部拡大図の他の例を示す。
【図15】第1ブロック510及び第2ブロック520の第2の変形例を示す。
【図16】第1ブロック510及び第2ブロック520の第3の変形例を示す。
【図17】第1ブロック510及び第2ブロック520の第4の変形例を示す。
【図18】図16の第2ブロック520の平面概略図を示す。
【符号の説明】
10 スプール
20 遮光紙
22 遮光紙折り目部
30 写真フイルム
40 写真用ロールフイルム
100 遮光紙留めシール
102 第1貼付部
130 第1折返部
150 第1貼付面
156 仮留め部
160 第1自由端部
162 第1折り目部
170 第2自由端部
172 第2折り目部
300 写真用ロールフイルム製造装置
310 フイルム供給ユニット
320 遮光紙供給ユニット
336 シール貼付ユニット
380 タッチローラ
382 巻取ユニット
400 シールロール部
410 シールカッター
450 遮光紙留めシール搬送路
422,424 位置決めガイド
500 シール貼付ユニット
510 第1ブロック
512 第1接触面
520 第2ブロック
522 第2接触面
524 V字第1辺
526 V字第2辺
528 V字頂点部
580 ヒーター

Claims (32)

  1. ロール状に巻かれた帯状体の巻き終わりとなる端部を、当該帯状体本体に固定すべく、前記帯状体とともに提供される帯状体留めシールであって、
    前記帯状体の前記端部に貼り付けられる貼付部と、
    少なくとも当該帯状体留めシールの未使用時には、前記帯状体に固定されていない第1自由端部と
    を備え、
    前記貼付部がロール状に巻かれた前記帯状体に貼り付けられたときに、前記第1自由端部は、前記帯状体のうち当該第1自由端部の終端に対面する位置における、前記ロールの略接線方向を向くように成形されることを特徴とする帯状体留めシール。
  2. 前記第1自由端部の前記終端に、前記貼付部以外の部分で当該帯状体留めシールを折り返す折返し部をさらに備え、
    前記第1自由端部は、前記折返し部によって前記ロールの外側に折り返される表面部であることを特徴とする請求項1に記載の帯状体留めシール。
  3. 前記第1自由端部は、前記終端に近接する位置において、当該帯状体留めシールを、前記表面側に凸に折り曲げる第1折り目部を有することを特徴とする請求項1に記載の帯状体留めシール。
  4. 前記折返し部から延び、前記第1自由端部に対面する面に第2自由端部をさらに備え、
    前記第1折り目部は、前記第2自由端部に対面する位置に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の帯状体留めシール。
  5. 前記折返し部から延び、前記第1自由端部に対面する第2自由端部をさらに備え、
    前記第2自由端部は、前記第1折り目部に対面する位置において、当該帯状体留めシールを、前記第1折り目部に合わせて前記表面側に凸に折り曲げる第2折り目部を有することを特徴とする請求項3に記載の帯状体留めシール。
  6. 前記第1折り目部は、前記ロールの軸に略平行に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の帯状体留めシール。
  7. 写真用ロールフイルムであって、
    帯状の写真フイルムと、
    前記写真フイルムを巻き付けるスプールと、
    前記写真フイルムの少なくとも両端に設けられ、写真フイルムとともに前記スプールに巻き付けられ、前記写真フイルムを遮光する遮光紙と、
    前記遮光紙の巻き終わりとなる端部を、当該遮光紙本体に固定すべく、前記帯状体とともに提供される遮光紙留めシールと
    を備え、
    前記遮光紙留めシールは、
    前記帯状体の前記端部に貼り付けられる貼付部と、
    少なくとも当該帯状体留めシールの未使用時には、前記帯状体に固定されていない第1自由端部と
    を備え、
    前記貼付部がロール状に巻かれた前記帯状体に貼り付けられたときに、前記第1自由端部は、前記帯状体のうち当該第1自由端部の終端に対面する位置における、前記ロールの略接線方向を向くように成形されることを特徴とする写真用ロールフイルム。
  8. 前記帯状体留めシールの前記第1自由端部は、前記終端に近接する位置において、当該帯状体留めシールを、前記表面側に凸に折り曲げる第1折り目部を含み、
    前記遮光紙は、前記折り目部に対面する位置において、前記第1折り目部に沿って、当該遮光紙を前記表面側に凸に折り曲げる遮光紙折り目部を有することを特徴とする請求項7に記載の写真用ロールフイルム。
  9. ロール状に巻かれた帯状体の巻き終わりとなる端部を当該帯状体本体に貼り付ける貼付部と、少なくとも未使用状態においては前記帯状体に固定されていない自由端部とを備える帯状体留めシールを、前記帯状体に貼り付ける帯状体ユニット製造装置であって、
    前記貼付部がロール状に巻かれた前記帯状体に貼り付けられたときに、前記自由端部が、当該自由端部の終端に対面する位置における、前記ロールの略接線方向を向くように、前記帯状体留めシールを成形する自由端部成形部と、
    前記自由端部成形部によって成形され、前記自由端部の終端を前記ロールの巻き取り方向に向けて前記遮光紙上に配置された前記帯状体留めシールを、前記帯状体とともに巻き取る巻き取り部と
    を備えることを特徴とする帯状体ユニット製造装置。
  10. 前記帯状体留めシールは、略長方形の形状を有し、
    前記帯状体留めシールの短編方向に前記帯状体留めシールを搬送するシール搬送部をさらに備え、
    前記シール搬送部は、前記自由端部成形部が前記帯状体留めシールを成形する位置に前記帯状体留めシールを配置することを特徴とする請求項9に記載の帯状体ユニット製造装置。
  11. 前記シール搬送部が、前記帯状体留めシールを搬送するときに、前記帯状体の前記短辺のうち少なくとも一方の前記短辺の位置を決める位置決めガイドをさらに備えることを特徴とする請求項10に記載の帯状体ユニット製造装置。
  12. 前記自由端部成形部は、当該帯状体留めシールが前記ロールに巻かれたときに、ロールの外側に凸になるように、前記帯状体留めシールのうち前記自由端部の縁に近接する位置を折り曲げることを特徴とする請求項9に記載の帯状体ユニット。
  13. 前記自由端部成形部は、
    凹型の断面を有する第1ブロック部と、
    前記第1ブロック部に対向する位置に前記凹部に対応する凸型の断面を有する第2ブロック部と
    を有し、
    前記第1ブロック部の前記凹型の断面の部分と前記第2ブロック部の凸型の断面の部分の間に前記帯状体留めシールを挟み、前記帯状体留めシールを折り曲げることを特徴とする請求項9に記載の帯状体ユニット製造装置。
  14. 前記第1ブロック部及び前記第2ブロック部は、それぞれV字型の断面を有することを特徴とする請求項13に記載の帯状体ユニット製造装置。
  15. 前記シール搬送部は、前記帯状体留めシールが前記第1及び第2ブロックに挟まれた場合に、当該帯状体留めシールの縁が、前記V字型の1辺に接するように、前記帯状体留めシールを搬送することを特徴とする請求項14に記載の帯状体ユニット製造装置。
  16. 前記V字形状の2辺が交わる頂点から、前記V字形状の縁のうち、前記帯状体留めシールの前記縁が配置される辺の端までの距離が、前記頂点から前記縁が配置されない辺の端までの距離に比べて短いことを特徴とする請求項14に記載の帯状体ユニット製造装置。
  17. 前記帯状体体留めシールを、前記帯状体上に搬送するシール搬送部をさらに備え、
    前記自由端部成形部は、前記帯状体留めシールが前記帯状体上に配置された状態で、前記帯状体留めシール及び前記帯状体を同時に成形することを特徴とする請求項9に記載の帯状体ユニット製造装置。
  18. 前記貼付部は、ホットメルト接着剤を有し、
    前記自由端部成形部が前記自由端部を成形するときに、前記自由端部及び前記貼付部を加熱する加熱部をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の帯状体ユニット製造装置。
  19. ロール状に巻かれた帯状体の巻き終わりとなる端部に貼り付けられる貼付部と、少なくとも未使用状態においては前記帯状体に固定されていない自由端部とを備え、前記自由端部を前記帯状体本体に貼り付けることで前記端部を当該帯状体本体に固定する帯状体留めシールを、前記帯状体に貼り付けることで、前記帯状体及び前記帯状体留めシールを有する帯状体ユニットを製造する帯状体ユニット製造装置であって、
    前記帯状体の前記貼付部には接着剤又は粘着剤が付着しており、
    当該帯状体ユニット製造装置は、
    第1ブロックと、
    前記第1ブロックに対向し、前記第1ブロックとの間に前記貼付部及び前記帯状体を重ねた状態で挟み、前記貼付部を前記帯状体の端部に貼り付ける第2ブロックと、
    を備え、
    前記第1及び第2ブロックの少なくとも一方は、前記貼付部及び前記帯状体を挟む面に凸部を有すること
    を特徴とする帯状体ユニット製造装置。
  20. 前記貼付部の接着剤又は粘着剤は、ホットメルト接着剤であり、
    前記第2ブロックは、熱源を有すると共に、前記第1ブロックとの間に前記貼付部及び前記帯状体を重ねた状態で挟んで前記ホットメルト接着剤に熱を与えることで前記貼付部を前記帯状体の端部に貼り付けることを特徴とする請求項19に記載の帯状体ユニット製造装置。
  21. 前記一方は、前記貼付部及び前記帯状体を挟む面の少なくとも一部に、連続する複数の凹凸を有することを特徴とする請求項19に記載の帯状体ユニット製造装置。
  22. ロール状に巻かれる帯状体と、ロール状に巻かれた前記帯状体の巻き終わりとなる端部を当該帯状体本体に固定する帯状体留めシールとを有する帯状体ユニットを製造する帯状体ユニット製造装置であって、
    前記帯状体留めシールとして、
    当該帯状体留めシールの一面に設けられ、粘着剤又は接着剤を有し、当該帯状体留めシールを前記帯状体の端部に貼付固定する取付用貼付部と、
    前記一面かつ前記取付用貼付部とは異なる位置に設けられ、粘着剤又は接着剤を有し、ロール状に巻かれた前記帯状体本体に貼り付けられて、前記帯状体を巻き留めする巻留用貼付部と、
    前記取付用貼付部とは異なる部分に設けられ、当該帯状体留めシールを折り曲げて重ねる第1折り曲げ部と、
    前記一面の反対面に設けられ、粘着剤又は接着剤を有し、前記取付用貼付部及び前記巻留用貼付部の間の少なくとも一部を前記帯状体の端部に仮留し、巻き留め時に前記端部から剥がされる仮留め部と
    を備えた帯状体留めシールを使用し、
    当該帯状体ユニット製造装置は、
    前記貼付部を前記帯状体の端部に向けて押圧し、前記端部に貼付固定するシール貼付部と、
    前記仮留め部を前記帯状体に向けて押圧し、前記帯状体に仮留めするシール仮留め部と
    を備えることを特徴とする帯状体ユニット製造装置。
  23. 前記貼付部の粘着剤又は接着剤は、ホットメルト接着剤であり、
    前記シール貼付部は、
    第1ブロックと、
    前記第1ブロックに対向し、熱源を有すると共に、前記第1ブロックとの間に前記貼付部及び前記帯状体を重ねた状態で挟んで前記ホットメルト接着剤に熱を与えることで前記貼付部を前記帯状体の端部に貼り付ける第2ブロックと
    を有することを特徴とする請求項22に記載の帯状体ユニット製造装置。
  24. 前記第1及び第2ブロックは、互いの間に前記貼付部、前記仮留め部及び前記帯状体を挟むことで、前記ホットメルト接着剤に熱を与えるとともに、前記シール仮留め部を兼ねることを特徴とする請求項22に記載の帯状体ユニット製造装置。
  25. 前記第1及び第2ブロックの一方は、前記仮留め部に対応する位置に凸部を有することを特徴とする請求項24に記載の帯状体ユニット製造装置。
  26. 前記第1及び第2ブロックの他方は、前記凸部に対応する凹部を有することを特徴とする請求項25に記載の帯状体ユニット製造装置。
  27. 前記仮留め部の接着剤又は粘着剤は、ホットメルト接着剤であり、
    前記第2ブロックは、前記仮留め部のホットメルト接着剤に熱を与えて前記仮留め部を前記帯状体に仮留めすることを特徴とする請求項24に記載の帯状体ユニット製造装置。
  28. 前記シール仮留め部は、
    第1ブロックと、
    前記第1ブロックに対向し、前記第1ブロックとの間に前記帯状体留めシールの前記仮留め部及び前記帯状体を重ねた状態で挟み、前記仮留め部を前記帯状体に仮留めする第2ブロックと、を有し、
    前記第1及び第2ブロックの少なくとも一方は、前記仮留め部に対向する位置の一部に、他方に接しない凹部を含むことを特徴とする請求項22に記載の帯状体ユニット製造装置。
  29. ロール状に巻かれた帯状体の巻き終わりとなる端部に貼り付けられる貼付部と、少なくとも未使用状態においては前記帯状体に固定されていない自由端部とを備え、前記自由端部を前記帯状体本体に貼り付けることで前記端部を当該帯状体本体に固定する帯状体留めシールを、前記帯状体に貼り付けることで、前記帯状体及び前記帯状体留めシールを有する帯状体ユニットを製造する帯状体ユニット製造方法であって、
    前記帯状体の前記貼付部には接着剤又は粘着剤が付着しており、
    第1ブロックと、前記第1ブロックに対向し、対向する面に凸部を有する第2ブロックとで、前記貼付部及び前記帯状体を重ねた状態で挟み、前記貼付部を前記帯状体の端部に貼り付ける工程を有することを特徴とする帯状体ユニット製造方法。
  30. ロール状に巻かれる帯状体と、ロール状に巻かれた前記帯状体の巻き終わりとなる端部を当該帯状体本体に固定する帯状体留めシールとを有する帯状体ユニットを製造する帯状体ユニット製造方法であって、
    前記帯状体留めシールとして、
    当該帯状体留めシールの一面に設けられ、粘着剤又は接着剤を有し、当該帯状体留めシールを前記帯状体の端部に貼付固定する取付用貼付部と、
    前記一面かつ前記取付用貼付部とは異なる位置に設けられ、粘着剤又は接着剤を有し、ロール状に巻かれた前記帯状体本体に貼り付けられて、前記帯状体を巻き留めする巻留用貼付部と、
    前記取付用貼付部とは異なる位置に設けられ、当該帯状体留めシールを折り曲げて重ねる第1折り曲げ部と、
    前記一面の反対面に設けられ、粘着剤又は接着剤を有し、前記取付用貼付部及び前記巻留用貼付部の間の少なくとも一部を前記帯状体の端部に仮留し、巻き留め時に前記端部から剥がされる仮留め部と
    を備えた帯状体留めシールを使用し、
    前記貼付部を前記帯状体の端部に向けて押圧し、前記端部に貼付固定するシール貼付工程と、
    前記仮留め部を前記帯状体に向けて押圧し、前記帯状体に仮留めするシール仮留め工程と
    を備えることを特徴とする帯状体ユニット製造方法。
  31. 前記帯状体留めシールの前記仮留め部は、前記接着剤又は粘着剤を所定の領域に有し、
    前記仮留め工程において、前記所定の領域の一部を前記帯状体に押圧して仮留することを特徴とする請求項30に記載の帯状体ユニット製造装置。
  32. ロール状に巻かれた帯状体の巻き終わりとなる端部を当該帯状体本体に貼り付ける貼付部と、少なくとも未使用状態においては前記帯状体に固定されていない自由端部とを備える帯状体留めシールを、前記帯状体に貼り付ける帯状体ユニット製造方法であって、
    前記貼付部がロール状に巻かれた前記帯状体に貼り付けられたときに、前記自由端部が、当該自由端部の終端に対面する位置における、前記ロールの略接線方向を向くように、前記帯状体留めシールを成形する工程と、
    前記自由端部成形部によって成形され、前記自由端部の終端を前記ロールの巻き取り方向に向けて前記遮光紙上に配置された前記帯状体留めシールを、前記帯状体とともに巻き取る工程と
    を備えることを特徴とする帯状体ユニット製造方法。
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