JP4215541B2 - サイドウインカー付きのドアミラー - Google Patents

サイドウインカー付きのドアミラー Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のドアに装備されるサイドウインカー付きのドアミラーの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種ドアミラーのなかには、サイドウインカー(サイドターンランプ)を組込んだものが知られている。そして、このものでは、車両の側部から側方に突出するドアミラーの、さらに突出外端部にサイドウインカーが組込まれることから視認性がよく、しかも、車体ボディーに取付け孔を開設する必要がないことから防錆性に優れ、サイドウインカーの取付け箇所として好ましい場所の一つとなっている。
このようなものとしては、例えば、ベースに、光源を有する基板を固定するとともに、該ベースを覆うレンズを一体化してサイドウインカー部を構成し、該サイドウインカー部をドアミラーのボディーであるドアミラーハウジングに形成した開口部に取付けるようにしたものが提唱されている(例えば、特許文献1参照。)。このものは、光源が設けられた基板を、光源がレンズ側を向く状態でベースに固定する構成となっている。そして、このものでは、ベースに対して基板の取付け方向を変えることにより、光源が二次元的、あるいは、三次元的に異方向を向くことになり、視認性を向上させることは可能であるが、基板がレンズ側に露出しているため、レンズを通して基板が透けて見えてしまい、意匠性に劣るという問題がある。
そこで、ベースの表面にホルダを介して複数の光源を支持する一方、ベースの一側部にこれら光源に接続される基板を配設し、前記ベースをリフレクタにより覆蓋し、該リフレクタの表面をレンズで覆うように構成し、基板やベースが見えないようにして、意匠性を高めた構成のものが提唱されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−079878号公報
【特許文献1】
特開2002−245812号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、前記特許文献2のものにおいて、基板は、ベースの光源が配される箇所とは別な箇所に設けられているので、このようなものを、前記ドアミラーに組込まれるサイドウインカーのようなものとしようとした場合では、スペース的に無理があり、このものをそのまま用いることはできない。さらに、このものは、ベースに光源を組込んだ状態のものをリフレクタに組込み、該ベースが組込まれたリフレクタを、ハウジングに組付ける構成となっている。しかも、ベースは光源部位を介してリフレクタに支持されるだけの構成であるので、車両の振動によってベースが脱落してしまう惧れがあって問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題があった。
さらには、ドアミラーの突出外端部のような狭い箇所にサイドウインカーを設ける場合、複数の光源を三次元的に異方向を向いて設けることが視認性を向上させるうえで好ましいが、このような構成にする場合、各光源への配線が煩雑かつ困難になるうえ、三次元的な配設であるが故に配線に撓みが生じてしまうという問題もあり、ここにも解決しようとする課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、ミラー部の背面にサイドウインカー部を備えてなるドアミラーにおいて、前記サイドウインカー部を、光源を背面から露出するインナーベースと、インナーベースの表面を覆蓋し、光源に電源供給する基板をインナーベースとのあいだに内装するアウターベースと、インナーベースを背面側から覆うレンズとを備えたランプユニットに構成し、該ランプユニットをドアミラーに組込むように構成するにあたり、インナーベースは、三次元的に異方向を向く少なくとも二つの光源取付け面を有し、これら各光源取付け面の背面から光源が露出するものとし、各光源の基板は、それぞれ方向ごとに別個に分割して設けられ、互いに異方向を向くように配設されているサイドウインカー付きのドアミラーである。
そして、このようにすることにより、サイドウインカー付きのドアミラーの構成を簡略化できて、組作業が容易になってコスト低下に寄与できると共に、視認性の高いランプユニット(サイドウインカー)とすることができる。
請求項2の発明は、請求項において、異方向を向く各基板は、インナーベースの表面側に配された端子板を介して接続されているサイドウインカー付きのドアミラーである。このようにすることにより、端子板同志の接続配線を簡略化できてランプユニット内における構成をコンパクトにできる。
請求項3の発明は、請求項において、端子板は、インナーベースの表面側に形成された係止片に支持されているサイドウインカー付きのドアミラーである。このようにすることによって、端子板の固定を確りと行うことができる。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか1において、基板は、インナーベースに形成された係止爪に係止することで固定支持されているサイドウインカー付きのドアミラーである。このようにすることにより、基板の固定を確りと行うことができる。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか1において、基板と端子板とは予め接続された状態でインナーベースに組込まれているサイドウインカー付きのドアミラーである。このようにすることにより、ランプユニットの組付け性を向上させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態の一例を図1〜図11の図面に基づいて説明する。図面において、1は乗用車に配設される運転席側のドアおよび助手席側のドアに取付けられる左右一対のドアミラーであって、これらドアミラー1は線対称状態に形成されている。図1に示すドアミラー1は、右ハンドルの車両の助手席側に取付けられたのものを、車両の後方から見た正面図に相当しており、本実施の形態のドアミラー1は、運転者が後方を確認するためのミラー部Mとともに、該ミラー部Mの背面側下半部に設けられ、左右方向突出端部(外方端部)部位が点灯して車両の走行方向を指示するサイドウインカー部S(方向指示装置)が設けられている。
【0007】
前記ドアミラー1を構成するミラーハウジング2は樹脂材で一体成形されており、前面(表面)に第一開口部H1が形成され、後方に膨出する膨出部2aを備えた湾曲容器形状をしており、前面の第一開口部H1に、ミラー部Mを構成するミラー3および該ミラー3の背面に取付けられ、ミラー3の三次元的な位置調整を自動的に行うためのミラー駆動機構3aが配設されている。さらに、ミラーハウジング2背面の膨出部2aには、下方側部位に位置して第二開口部H2が開設されており、該第二開口部H2に、サイドウインカー部Sであって、本発明が実施されたランプユニットLUが組込まれるように設定されている。
因みに、ミラーハウジング2のドア側の端部(基端部)2bには、ドアミラー格納機構(図示せず)が内装されており、スイッチ操作に伴うドアミラー格納機構の駆動に基づいて、ミラー3が後方を向いて外方に突出する実用姿勢と、ミラー3がドアに沿う格納姿勢とのあいだを、予め設定される角度範囲において自動的に回動変姿するように構成されている。
【0008】
さて、サイドウインカー部Sは、前述したように、本発明が実施されたランプユニットLUに構成されており、該ランプユニットLUは、インナーベース4と、アウターベース5と、レンズ部(本発明のレンズ)6とを備えている。そして、このランプユニットLUは、ミラーハウジング2下半部のドア取付け側(基端側)部位から外方に突出する端部(先端部)に至る部位に組込まれる形状となっており、左右方向に長く、かつ、背面側に向けて膨出し、そして、突出先端部位では、背面側から表面側に向けて湾曲する側面部と、ドア取付け側の基端側部位であって基端側ほど先鋭状となるよう、下縁が上縁に向けて傾斜する傾斜状部とが形成されている。
【0009】
つぎに、ランプユニットLUを構成するインナーベース4について説明するが、インナーベース4は、光を透過させることのない樹脂材を用いて射出成形することにより一体的に射出成形されたものとなっており、左右方向長尺状体の一端部である前記突出先端部対応部位には、背面側から表面側に向けて折曲して形成された側面部4aが形成され、左右方向に長い面部には、下端部を底辺とし、背面側に向けて三角形状に膨出する膨出突部4bが三箇所に形成されている。これら膨出突部4bのあいだとなる二箇所の下端面と、中央に位置する膨出突部4bの外方側(先端側)の側面と、前記側面部4aとの都合四箇所の面は、それぞれ三次元的に異方向を向いており、これら各面がそれぞれ本発明の光源取付け面4cに構成されている。そして、これら光源取付け面4cには、それぞれ貫通孔4dが適数個開設されており、これら貫通孔4dに、後述する光源7の各先端部が臨み、貫通孔4dを介して光源7が背面側に向けて露出するように構成されている。また、インナーベース4の背面にはアルミニウムが蒸着されており、これによって、各貫通孔4dを介して背面側に露出する光源7のリフレクタとして機能するように設定されている。
【0010】
一方、8は基板であって、該基板8は、発光ダイオードで構成される光源7の基端部に接続され、光源7を発光させるのに必要な配線が施されたプリント基板(以後、基板)に構成されている。前記基板8は、各光源取付け面4cに設けられる光源7ごとに別個の基板8、即ち、本実施の形態では四個の基板8が用意されており、これら四個の基板8は、インナーベース4の表面側に配設されることになるが、これら各基板8は、それぞれ対応する光源取付け面4cに沿って組込まれることによって、互いに三次元的に異方向を向く状態でインナーベース4に配設されている。そして、このように異方向を向いた各基板8への電源供給は、各基板8同志のあいだを接続する複数の端子板9を介してなされており、これら端子板9は、インナーベース4の表面形状に沿うよう、適宜折曲する等して形成されている。
【0011】
ここで、本実施の形態において、光源7が接続された複数の基板8は、各基板8の配設箇所にあわせて折曲された端子板9により予め接続されており、これによって光源ユニットBUに構成され、該光源ユニットBUをインナーベース4に組込むように設定されている。そして、インナーベース4の各光源取付け面4cの表面近傍には、突出先端に対応する基板8を係止するための係止爪4eが、各光源取付け面4cに対して略直交する方向に複数突出形成されており、これら各係止爪4eにより各基板8形状に応じた適宜箇所を係止することにより、基板8は光源取付け面4cとのあいだに所定間隙を存する状態で固定支持されるように設定されている。さらに、インナーベース4には、端子板9の板面に沿うよう突設されて端子板9の支持をするための係止片4fが複数設けられている。これによって、光源ユニットBUをインナーベース4に組込んだとき、端子板9は係止片4fによる支持を受け、基板8は係止爪4eによる固定、支持を受けるように設定され、光源ユニットBUのインナーベース4への組込み状態が確りと固定されるように設定されている。
【0012】
また、前記四つの基板8のうち、任意の基板8aは主基板として機能しており、該主基板8aには、光源7の他に必要な制御部品や、外部電源接続用のリード線10が接続されたものとなっており、前記端子板9は、該主基板8aを基準として他の基板8とを接続している。そして、本実施の形態において、前記リード線10は、インナーベース4の上方側に引き出されるべく、インナーベース4に形成されたリード線誘導片4gにより支持を受けるように設定されている。尚、11は、リード線10の引き出し先端部に取付けられたカプラであって、該カプラ11に、外部電源側のカプラ(図示せず)が嵌合するように設定されている。
【0013】
一方、前記アウターベース5は、光を透過させることのない樹脂材を用いて射出成形することにより一体的に形成されたものとなっており、インナーベース4の表面側を覆蓋する形状であって、左右方向長尺状体の一端部(先端部)には、背面側から表面側に向けて折曲して形成された側面部5aが形成され、上縁部には、背面側に突出する上面部5bが形成されている。
そして、アウターベース上面部5bを構成する背面側端面には、板厚を切欠く状態の段差状の突当て片部5cが左右方向二箇所において形成されており、アウターベース5の背面には、基端部側の傾斜状部に位置し、背面側に突出する位置合せ突部5dが三箇所に形成され、さらには、側面部5aに隣接する下縁部に位置して表面側に退避する位置合せ凹部5eが形成されている。
【0014】
これに対し、アウターベース5により覆蓋されるインナーベース4の表面には、上縁部に位置して、前記突当て片部5cの段差部に突当て状に組込まれる左右一対の突当て受け片部4hが上方に突出する状態で形成され、背面のドア取付け側の傾斜状部には、前記位置合せ突部5dが嵌合する位置合せ凹部4iが形成され、さらには、側面部4aに隣接する下縁部に位置して表面側に突出し、位置合せ凹部5eに嵌合する位置合せ突片4jが形成されている。
そして、突当て片部5cを突当て受け片部4hに突当て、位置合せ突部5dを位置合せ凹部4iに嵌合せしめ、位置合せ凹部5eに位置合せ突片4jを嵌合せしめる状態で、インナーベース4とアウターベース5とを組込むことにより、これら各ベース4、5同志は位置合せされた状態で、しかも、仮保持された状態で組込まれるように設定されている。この組込み状態において、これらインナーベース4とアウターベース5とのあいだには空隙部が形成されており、該空隙部に、前記光源ユニットBUを収容することにより、基板8や端子板9がこれらベース4、5から外部に露出することがないように構成されている。さらに、アウターベース5の外周縁部は、インナーベース4の外周縁部よりも外方に突出しており、インナーベース突当て受け片部4hのみがアウターベースの上面部5bに対して前後方向積層状に当接されるように設定されている。
尚、5fは基板8から引き出されたリード線10を外部に引き出すべく、リード線10と、該リード線10の先端部に設けられたカプラ11の基端部とを収容するカプラ支持片であり、5gはランプユニットLUをミラーハウジング2に取付けるための取付け片であって、該取付け片5gは、突当て片部5cの上方に続く状態で突出形成されている。
【0015】
一方、レンズ部6は、透光性のない樹脂材で形成される下面部6a以外の部位は光を透過させる樹脂材(透明樹脂材)を用いて射出形成することにより一体的に形成されたものとなっており、突出先端側に折曲形成された側面部6bと、上縁部から表面側に突出する上面部6cとが形成されている。前記下面部6aは、インナーベース4とアウターベース5とが組込まれる部位より表面側に延出する部位は薄板状に形成されており、アウターベース5の下縁部に沿う部位が段差状となっており、二次射出による樹脂材12が流入するための流路6dに形成されている。そして、レンズ部6を、アウターベース5に予め仮保持させたインナーベース4の背面を覆うようにしてセットしたとき、レンズ部6の上面部6cと傾斜状部の下縁部とに、インナーベース4外周よりも外方に突出するアウターベース5の外周縁部が突当てられており、これら部位と、下面部6aに形成された流路6dとに、二次射出による樹脂材12を流入(充填)することにより、インナーベース4とアウターベース5の外周部位が全周にわたってレンズ部6と一体的に接合(一体化)されるように設定され、このようにして、ランプユニットLUが形成されている。
【0016】
前記一体化されたランプユニットLUにおいて、インナーベース4の突当て受け片部4hは、アウターベース5の突当て片部5cとレンズ部上面部6cの表面側端面に形成された突当て片部6iとのあいだに挟持される状態で一体化されている。これによって、インナーベース4は、アウターベース5とレンズ部6との一体化に伴い、仮保持状態から固定状態となるように設定されている。
尚、レンズ部6の光源7対向部位の表面には、左右方向に長い突条6eや上下方向に長い突条6fが形成されているとともに、側面部6b形成部位が外方に突出しており、これによって、光源7の光が多方向に分散され視認性を向上させるように設定されている。
また、レンズ部6の上面部6cには、アウターベース5に形成されたカプラ支持片5fとともにリード線10とカプラ11の基端部とを収容するためのカプラ支持片6gが形成されているが、これら両カプラ支持片5f、6gとのあいだは、アウターベース5の外周縁部とレンズ部6外周縁部との一体化をするための射出の際に同時に樹脂材12が充填され、これらとともに一体化がなされるように設定されている。
そうして、このようにして構成されたランプユニットLUは、アウターベース5に突出形成された左右一対の取付け片5gを用いて、ミラーハウジング2の第二開口H2に背面側から組込まれるように設定されている。
尚、13はミラーハウジング2の背面に配されるカバー体であって、該カバー体13は、ミラーハウジング2に組込まれたランプユニットLUの取付け片5gを覆蓋するようにして設けられ、ランプユニットLUの背面(外側面)となるレンズ部6背面と略面一状になるように配設されている。
【0017】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、ドアミラー1に組込まれるサイドウインカー部Sは、基板8や端子板9が配設されるインナーベース4の表面を覆うアウターベース5に、レンズ部6を一体的に組込んでランプユニットLUとしたものを、ミラーハウジング2に組込むように構成されている。このため、ドアミラー1の構成が簡略化されるばかりでなく、ドアミラー1の組込み作業が容易となる。
しかも、このものにおいて、ランプユニットLUは、光源7に電源供給するために必要な基板8や端子板9が、インナーベース4の表面側に組込まれていて、背面側に露出しない構成になっているうえ、これら基板8、端子板9は、インナーベース4に仮保持状に組込まれるアウターベース5により覆蓋され、このように仮保持状に組込まれたベース4、5にレンズ部6が一体化され、ランプユニットLUに構成されている。このため、レンズ部6を通して基板8や端子板9が見えて意匠的に劣るような不具合がないうえ、各ベース4、5はレンズ部6と共に射出された樹脂材に基づいて一体化されているため、例えばインナーベース4のみが脱落してしまうようなことがない。
【0018】
さらに、本実施の形態のものでは、ランプユニットLUを構成するインナーベース4、アウターベース5、レンズ部6とは、それぞれ射出成形することで形成することができ、このようにして形成されたアウターベース5にインナーベース4を組込み、該組込んだ状態のものに、レンズ部6を突当てて二次射出することにより、これらが一体化されたランプユニットLUを形成している。従って、ランプユニットLUのシール性が高められ、ドアミラー1のように風雨に晒されるような箇所にランプユニットLUを組込んだとしても、防水性に優れており故障のない優れたサイドウインカー部Sとすることができる。しかも、射出により一体化しているため、各ベース4、5とレンズ部6とを溶着により接合するもののように、一体化作業が面倒かつ煩雑になってしまうことがなく、そのうえ、意匠的にも優れたものにできる。
【0019】
また、このものにおいて、各光源7は、インナーベース4に形成された三次元的に異方向を向く光源取付け面部4cから露出させることにより、光源7が三次元的に異方向を向き視認性の高いランプユニットLUに構成できるが、このように異方向を向く基板8の配線は、折曲形成された端子板9によりなされることになって、ランプユニットLU内におけるレイアウトをコンパクトにできるうえ、各基板8の接続をリード線で行ったもののように、異方向を向く基板から延出されるリード線に撓みが生じてしまうような不具合もない。
【0020】
そのうえ、このものでは、予め基板8に端子板9を組込んで光源ユニットBUとし、該光源ユニットBUをインナーベース4に組込む構成となっているので、光源7の照射方向を拡大するべく三次元的に異方向を向き、これにあわせて基板8が異方向を向いたとしても、基板8と端子板9の接続配線が簡単、かつ、簡略化されたものにできる。さらには、インナーベース4には係止爪4eが形成され基板8を係止しているとともに、係止片4fが形成されて端子板9を支持するように構成されている。このため、光源ユニットBUのインナーベース4への固定が確りとしたものとなり、脱落等の不具合を解消することができる。
【0021】
また、インナーベース4は背面にアルミニウムが蒸着されていて、リフレクタとして機能するように構成されているので、視認性の高い優れたサイドウインカー部Sとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドアミラーの正面図である。
【図2】ドアミラーの背面図である。
【図3】インナーベースの平面図である。
【図4】図4(A)、(B)はそれぞれインナーベースの正面図、インナーベースに端子板のみを組込んだ状態の正面図である。
【図5】図5(A)、(B)はそれぞれインナーベースの斜視図である。
【図6】図4(A)における要部の拡大図である。
【図7】図7(A)、(B)はそれぞれランプユニットの背面図、正面図である。
【図8】図8(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれランプユニットの平面図、図8(A)のA−A断面図、B−B断面図、C−C断面図である。
【図9】図9(A)、(B)はそれぞれランプユニットの底面図、ランプユニットの上縁部を説明する一部拡大斜視図である。
【図10】図10(A)、(B)、(C)、(D)、(E)はそれぞれ図7(A)におけるA−A断面図、B−B断面図、図9(A)におけるA−A断面図、B−B断面図、C−C断面図である。
【図11】ドアミラーの断面図である。
【符号の説明】
1 ドアミラー
2 ミラーハウジング
4 インナーベース
4c 光源取付け面
4d 貫通孔
4e 係止爪
4f 係止片
4h 突当て受け片部
5 アウターベース
5c 突当て片部
5f カプラ支持片
6 レンズ部
6g カプラ支持片
7 光源
8 基板
9 端子板
10 リード線
11 カプラ
12 樹脂材
LU ランプユニット

Claims (5)

  1. ミラー部の背面にサイドウインカー部を備えてなるドアミラーにおいて、前記サイドウインカー部を、光源を背面から露出するインナーベースと、インナーベースの表面を覆蓋し、光源に電源供給する基板をインナーベースとのあいだに内装するアウターベースと、インナーベースを背面側から覆うレンズとを備えたランプユニットに構成し、該ランプユニットをドアミラーに組込むように構成するにあたり、インナーベースは、三次元的に異方向を向く少なくとも二つの光源取付け面を有し、これら各光源取付け面の背面から光源が露出するものとし、各光源の基板は、それぞれ方向ごとに別個に分割して設けられ、互いに異方向を向くように配設されているサイドウインカー付きのドアミラー。
  2. 請求項において、異方向を向く各基板は、インナーベースの表面側に配された端子板を介して接続されているサイドウインカー付きのドアミラー。
  3. 請求項において、端子板は、インナーベースの表面側に形成された係止片に支持されているサイドウインカー付きのドアミラー。
  4. 請求項1乃至3の何れか1において、基板は、インナーベースに形成された係止爪に係止することで固定支持されているサイドウインカー付きのドアミラー。
  5. 請求項1乃至4の何れか1において、基板と端子板とは予め接続された状態でインナーベースに組込まれているサイドウインカー付きのドアミラー。
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