JP4215481B2 - サーマルプリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はサーマルプリンタに係り、特に印刷品質を向上することの可能なサーマルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
サーマルプリンタは小型軽量化が可能であるため携帯端末機器の印刷装置として広く適用されているが、印刷紙である感熱紙の紙送りにはステッピングモータを、ドット印刷のためには感熱紙の幅方向に一列に並べられたサーマルヘッドを使用することが普通である。
【0003】
サーマルヘッドは所定個(例えば384個)の発熱体を有するが、電池を電源とする場合にはすべての発熱体に一度に通電することは電源容量的に困難であり、例えば64個の発熱体を一ブロックとしてサーマルヘッドを複数ブロック(384個の場合は6ブロック)に分割し、ブロックごとに通電することにより使用電力を抑制している。
【0004】
さらに、印刷速度を向上するために、通電ブロックの切り替え中にステッピングモータを励磁して感熱紙を所定長さ紙送りしている(特許文献1参照)。
【0005】
図1は従来のサーマルプリンタの制御方法の説明図であって、サーマルヘッドは384個の発熱体を有し、64個の発熱体を一ブロックとして6ブロックに分割され、1ドットライン印刷中にステッピングモータは4ステップ(距離にしてL、例えば0.125mm)進む場合を示している。
【0006】
即ち、#1ブロック通電後にステッピングモータは1ステップ進み、#2ブロック通電後にステッピングモータは1ステップ進み、#3及び4ブロック通電後にステッピングモータは1ステップ進み、#5及び6ブロック通電後にステッピングモータは1ステップ進む。
【0007】
このため、384個の発熱体にすべて通電して罫線を印刷したときは真直ぐにならず斜線となる。
【0008】
さらに、ステッピングモータの起動・停止に起因してゴムローラに振動が発生するため、振幅が大きいときに印刷されたドットは大きさが大きく濃度は薄くなるが、振幅が小さいときに印刷されたドットは大きさが小さく濃度は濃くなる。
【0009】
図2はゴムローラの振動とドットの大きさ及び印刷濃度の関係の説明図であって、ステッピングモータの#3ステップを示す。
【0010】
即ち、ステッピングモータの起動によりゴムローラは大きく起振されその後漸次振幅は減衰する。そしてステッピングモータの停止によりゴムローラは再度起振されその後漸次振幅は減衰する。
【0011】
ステッピングモータが停止すると、発熱体の#3ブロックの通電が開始されるが、ゴムロータは大きい振幅で振動しているので、ドットの大きさは大きくなり、感熱紙の単位面積当たりの加熱量は少なく印刷濃度は薄くなる。
【0012】
次に発熱体の#4ブロックの通電が開始されるが、ゴムローラの振幅は小さくなっているので、ドットの大きさは小さくなり、感熱紙の単位面積当たりの加熱量は多く印刷濃度は濃くなる。
【特許文献1】
特開2001−63124(〔0008〕、図3)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
即ち、1ドットライン印刷中にステッピングモータが回転することに起因して、印刷に段差を生じるだけでなく、ゴムローラの振動によるドットの大きさと濃度の変化に起因して印刷品質が劣化することを回避できない。
【0014】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、ゴムローラの振動による印刷ムラの発生を抑制できることにより印刷品質を向上したサーマルプリンタを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るサーマルプリンタは、ステッピングモータによって回転駆動されるローラと、ローラの回転によって搬送される印刷紙に対向して印刷紙幅方向に一列に並ぶ複数の発熱体を有するサーマルヘッドと、前記ステッピングモータの回転駆動と、前記複数の発熱体を複数のブロックに分割して、該ブロック毎への通電を制御する制御部と、前記サーマルヘッドによる1ドットラインの印刷中に前記分割されたブロック数に対応するステップ数だけ前記ステッピングモータを回転駆動するステッピングモータ制御部を具備するサーマルプリンタであって、前記制御部が、前記複数の発熱体を、複数のブロックに分割する分割手段と、前記分割された前記複数のブロックの各々に対して順次通電する通電手段と、該通電手段による1ブロック通電完了毎に前記ステッピングモータ制御部に対して前記ステッピングモータに対する1ステップ回転指令の出力を命令する命令手段と、前記ステッピングモータの1ステップ回転毎に前記複数のブロックへの通電順序を設定する設定手段と、前記ステッピングモータの1ステップ回転毎に前記設定された通電順序に従って前記複数のブロックの各々への通電を繰り返す繰り返し手段を備え、前記通電手段が、前記ステッピングモータを駆動する駆動電力の電圧、電流、及び周波数、並びに環境温度に応じて前記複数のブロックへの通電順序を決定する通電順序決定手段をさらに備えることとした
【0017】
そして、前記分割手段は、前記複数の発熱体を、前記ステッピングモータ制御部が前記ステッピングモータに対し1ステップ回転指令を出力してから次の1ステップ回転指令を出力するまでの間に通電可能な回数と等しいブロック数に分割することとした
【0018】
本発明にあっては、サーマルヘッドは物理ブロックに分割され、ステッピングモータの1ステップごとに通電順序を回転させてすべての物理ブロックに通電される。
【0019】
或いは、前記分割手段は、前記複数のブロックを該ブロック数より少ない複数の論理ブロックに分割し、前記通電手段は、前記分割された論理ブロックの各々に対して順次通電し、前記繰り返し手段は、前記ステッピングモータの1ステップ回転毎に設定された通電順序に従って、前記論理ブロックへの通電を繰り返すこととした
【0020】
本発明にあっては、サーマルヘッドは論理ブロックに分割され、ステッピングモータの1ステップごとに通電順序を回転させてすべての論理ブロックに通電される。
【0021】
また、本発明に係るサーマルプリンタは、通電手段が、ステッピングモータ制御部がステッピングモータに対し1ステップ回転指令を出力してから予め定められた時間経過した後に通電を開始するものである。
【0022】
本発明にあっては、ステッピングモータの1ステップ回転後所定時間経過後にサーマルヘッドの通電が開始される。
【0024】
本発明にあっては、ステッピングモータを駆動する駆動電力の電圧、電流、及び周波数、並びに環境温度に応じて通電順序が決定される。
【0025】
また、本発明のサーマルプリンタは、ステッピングモータ制御が、サーマルヘッドによる1ドットラインの印刷中にステッピングモータを論理ブロック数と等しいステップ数回転させるものである。
【0026】
本発明にあっては、論理ブロック数に応じて1ドットライン印刷中のステッピングモータのステップ数が決定される。
【0027】
【発明の実施の形態】
図3は第一の発明に係るサーマルプリンタの機能線図であって、サーマルプリンタ3は印刷部31と制御部32から構成される。
【0028】
印刷部31はサーマルヘッド311、ゴムローラ312及びステッピングモータ313等から構成され、ゴムローラ312によって移送される感熱紙上にサーマルヘッド311で印刷を行う。
【0029】
制御部32はMPU(マイクロプロセッサユニット)321、ステッピングモータ駆動部322、通電パルス制御部323、通電順序制御部324及び印刷データ転送部325で構成され、印刷部31のステッピングモータ313の回転制御及びサーマルヘッド311の通電制御を実行する。
【0030】
図4は印刷部の透視斜視図であって、印刷部31のギヤボックス314中には四組の平歯車で構成される減速機構315が格納されている。即ち、ステッピングモータ313の回転は減速機構315で減速され、ゴムローラ312を駆動する。
【0031】
ゴムローラ312にはサーマルヘッド311が接しており、ゴムローラ312とサーマルヘッド311の間を感熱紙が通過する。
【0032】
図5はサーマルヘッドの断面図であって、基板110の上面の突起111上に発熱体112が搭載されている。発熱体112の両端は基板110に印刷された導体113及び114に接続され、導体113及び114に通電すると発熱体112は発熱し、感熱紙115に塗布された感熱剤が発色する。なお、感熱紙との機械的摩耗から保護するために発熱体112並びに導体113及び114は保護コート層116でコーティングされている。
【0033】
第一の発明は従来感熱紙の幅方向に罫線を印刷した場合に生じていた段差を解消する例である。
【0034】
即ち、減速機構315には図4の拡大図に示すようにバックラッシュが設けられており、その幅は0.75mm(6ドットライン相当)程度に設定される。
【0035】
そして、ステッピングモータが感熱紙を連続的に順方向に移送しているときは減速機構315の歯車は接触状態を維持するためバックラッシュが影響することはなく、ステッピングモータ315によって感熱紙116は正常に移送される。
【0036】
一方、感熱紙116を逆方向に移送するときはステッピングモータ315がバックラッシュ分だけ逆回転した後に減速機構315の歯車は接触して感熱紙116の移送が開始される。
【0037】
第一の発明は、バックラッシュを利用して真直ぐに罫線を引くために、罫線を引く場合にはステッピングモータ315を一ドットライン相当分(0.75/6=0.125mm)、即ち4ステップだけ逆転させた後に、サーマルヘッド311への通電、ステッピングモータ315の回転を通常の操作に従って制御することにより、一直線に罫線を印刷することが可能となる。
【0038】
図6は第一の発明においてMPU321において実行される罫線印刷ルーチンのフローチャートであって、ホストコンピュータ(図示せず)から罫線印字指令を受信したときに実行される。
【0039】
ステップ60でホストコンピュータから罫線印字指令を受信すると、ステップ61でステッピングモータ315に4ステップ分(0.125mm相当)逆転させる。
【0040】
次にステップ62でサーマルヘッド311の#1ブロックに通電指令を出力して64ドット分の罫線を印刷する。そして、ステップ63でステッピングモータ315を正方向に1ステップ(0.03mm相当)回転させるが、予め4ステップ逆転させているのでゴムローラ312は回転せず、従って感熱紙115は移送されず原位置を維持する。
【0041】
ステップ64でサーマルヘッド311の#2ブロックに通電し、64ドット分の罫線が#1ブロックで印刷された罫線と一直線に印字される。そして、ステップ65でステッピングモータ315を1ステップ正方向に回転させるが、感熱紙115は原位置を維持する。
【0042】
ステップ66でサーマルヘッド311の#3及び#4ブロックに通電し、128ドット分の罫線が既に印刷された罫線と一直線に印字される。そして、ステップ67でステッピングモータ315を1ステップ正方向に回転させるが、感熱紙115は原位置を維持する。
【0043】
ステップ68でサーマルヘッド311の#5及び#6ブロックに通電し、128ドット分の罫線が既に印刷された罫線と一直線に印字される。そして、ステップ67でステッピングモータ315を1ステップ正方向に回転させて、逆転前の状態に戻す。
【0044】
図7は第一の発明の動作説明図であって、上段にサーマルヘッド311の#1〜#6ブロックへの通電シーケンスを、下段に印刷結果を示す。
【0045】
以上説明したように、第一の発明によれば厳密に一直線の罫線を印刷することが可能となるものの、1ドットライン分の罫線を印刷している間は、感熱紙115が移送されないため、感熱紙115に塗布された感熱剤が溶融し、その後凝固する際にサーマルヘッド311の保護コート層116と貼り付き、次に感熱紙115を正方向に移送する際の感熱紙115と保護コート層116の剥離により異音の発生や印刷品質が低下することを回避できないだけでなく、通常の文字・図形を印刷した場合には印刷の頭部に印刷潰れが発生することも回避できない。
【0046】
第二の発明は、ステッピングモータ313を従来と同様に制御し、ステッピングモータ313が停止してからサーマルヘッド311へ通電するまでに待機時間を設け、ゴムローラ312の振動が収まってから通電することにより印刷品質を向上する。
【0047】
図8は第二の発明の動作説明図であって、ステッピングモータ313が停止してから、サーマルヘッド311に通電するまでに待機時間が設定される。
【0048】
第三の発明は、サーマルヘッドを物理的なブロック数より数の少ない論理ブロックに変換し、ステッピングモータの1ステップの間に全論理ブロックに通電するように制御する。
【0049】
図9は第三の発明に係るサーマルプリンタの構成図であって、図3に対してMPU321と通電順序制御部324の間に論理ブロック生成部326が設置される。
【0050】
図10はMPU321で実行される印刷制御ルーチンのフローチャートであって、ステップ100でホストコンピュータ(図示せず)から印刷データを読み取る。ステップ101でドットラインを示すインデックスiを初期値“1”に設定する。
【0051】
ステップ102で印刷データ(例えば128ドット/ドットライン×Iドットラインで構成される)から第i番目のドットラインのデータを読み出し、ステップ103で論理ブロック生成ルーチンを実行するが詳細は後述する。
【0052】
ステップ104で1ドットライン印刷中のステッピングモータ313のステップ数を表すインデックスjを初期値“1”に設定し、ステップ105でインデックスkを初期値“1”に設定する。次にステップ106で論理ブロックLBK(k)に通電する。
【0053】
ステップ107でインデックスkが最大値Kに到達したかを判定し、否定判定されたときはステップ108でインデックスkをインクリメントしてステップ106において論理ブロック通電ルーチンの実行を繰り返す。
【0054】
ステップ107で肯定判定されたとき、即ちインデックスkが最大値Kに到達したときは、ステップ109でステッピングモータを1ステップ動かしてステップ110に進む。
【0055】
ステップ110でインデックスjが最大値J(例えば“4”)に到達したかを判定し、否定判定されたときはステップ111でインデックスjをインクリメントしてステップ105から109の処理を繰り返す。
【0056】
ステップ110で肯定判定されたとき、即ちインデックスjが最大値Jに到達したときは、ステップ112でインデックスiが最大値Iに到達したかを判定する。
【0057】
ステップ112で否定判定されたとき、即ちインデックスiが最大値Iに到達していないときは、ステップ112でインデックスiをインクリメントしてステップ102から110の処理を繰り返す。
【0058】
ステップ112で肯定判定されたとき、即ちインデックスiが最大値Iに到達したときはこのルーチンを終了する。
【0059】
図11はステップ103で実行される論理ブロック生成ルーチンのフローチャートであって、物理ブロックを纏めて論理ブロックを形成し、論理ブロック単位で印刷することにより印刷ブロック数を低減するものである。
【0060】
ステップ11aで論理ブロックLBK(k)をクリアし、ステップ11bで論理ブロック数を表すインデックスk及び物理ブロック数を表すインデックスmをそれぞれ初期値“1“に設定する。
【0061】
ステップ11cで第k番目の論理ブロックLBK(k)を第k番目の論理ブロックLBK(k)と第m番目の物理ブロックPLB(m)の和として更新する。
【0062】
ステップ11dで第k番目の論理ブロックLBK(k)と第m+1番目の物理ブロックPLB(m+1)の和の印字ドット数が一度に印刷可能な最大ドット数N以上であるかを判定する。
【0063】
ステップ11dで否定判定されたとき、即ち第k番目の論理ブロックLBK(k)に第m+1番目の物理ブロックPLB(m+1)を加算しても印字ドット数が最大ドット数N未満であるときは、ステップ11eでインデックスmをインクリメントしてステップ11cに戻る。
【0064】
ステップ11dで肯定判定されたとき、即ち第k番目の論理ブロックLBK(k)に第m+1番目の物理ブロックPLB(m+1)を加算すると印字ドット数が最大ドット数N以上となるときは、ステップ11fでインデックスm+1と最大物理ブロック数Mを比較する。
【0065】
ステップ11fの演算結果が正であるとき、即ちインデックスm+1がM未満であるときは、ステップ11gでインデックスkをインクリメントしてステップ11fに進む。
【0066】
ステップ11fの演算結果が零であるとき、即ちインデックスm+1がMに等しいときは、ステップ11hで第k+1番目の論理ブロックLBK(k+1)を第m+1番目の物理ブロックPLB(m+1)に置き換えてステップ11iに進む。
【0067】
ステップ11fの演算結果が零であるとき、即ちインデックスm+1がMmaxより大であるときは、直接ステップ11iに進むが、ステップ11iではインデックスk+1をパラメータKに設定してこのルーチンを終了する。
【0068】
この論理ブロック生成ルーチンにあっては連続する物理ブロックを纏めて論理ブロックを形成しているが、連続しない物理ブロックを纏めて論理ブロックを生成することによりさらに論理ブロック数を低減することも可能である。
【0069】
図12は論理ブロックが2の場合の印刷タイミングチャートであって、第一〜三物理ブロックが第一論理ブロックを、第四〜六物理ブロックが第二論理ブロックを形成する。
【0070】
即ち、第一ステップ及び第三ステップの前半で第一論理ブロックに通電し、後半で第二論理ブロックに通電する。第二ステップ及び第四ステップの前半で第二論理ブロックに通電し、後半で第一論理ブロックに通電する。
【0071】
上述のように第一論理ブロック及び第二論理ブロックを各ステップの前半、後半で交互に通電することにより、第一論理ブロックと第二論理ブロック間の印刷濃度と大きさを均一にすることが可能となる。
【0072】
図13は論理ブロックが4の場合の印刷タイミングチャートであって、第一物理ブロックが第一論理ブロックを、第二及び三物理ブロックが第二論理ブロックを、第四及び五物理ブロックが第三論理ブロックを、第六物理ブロックが第四論理ブロックを形成する。
【0073】
そして第一ステップでは第一、第二、第三、第四論理ブロックの順に通電し、第二ステップでは第二、第三、第四、第一論理ブロックの順に通電し、第三ステップでは第三、第四、第一、第二論理ブロックの順に通電し、第四ステップでは第四、第一、第二、第三論理ブロックの順に通電する。
【0074】
なお、第三の発明に対して第二の発明を適用して論理ブロック通電前に待機時間を設けるようにしてもよい。
【0075】
図14は論理ブロック2の場合に待機時間を設けた場合のタイミングチャートであって、第一〜四ステップにおける通電前に待機時間を設けることによりゴムローラ312の振動が低減した後に印刷することにより、印刷ドットの大きさを一層小さくすることが可能となる。
【0076】
なお、上記実施形態にあっては、物理ブロックあるいは論理ブロックの通電順序は固定されているものとしているが、ステッピングモータの励磁対象通電状態、ステッピングモータ固有の振動特性、周波数条件、ステッピングモータ駆動回路特性に応じて、発色ドットの形状のばらつきが最も小さくなるように通電順序を設定できるようにしてもよい。また、サーマルヘッド発熱体の通電時間を制御し発色ドット形状を微調整することも有効である。
【0077】
通電順序及び発色ドット形状の微調整方法の具体的方法を以下の示す。
【0078】
図15は通電順序及びドット形状調整方法の説明図であって、(ロ)は不揮発メモリに記憶された通電順序及びドット形状調整データの一例であって、[表1]に示すように24ビットのデータが256個記憶されている。
【0079】
【表1】
Figure 0004215481
【0080】
(ハ)は一つのデータの構成図であって、ビット00〜17の18ビットに6ブロックの通電順序が3ビットのデータとして記憶されている。ビット18〜23の6ビットには各ブロックに対する通電補正の要否を示すデータが格納されている。
【0081】
不揮発メモリ内のデータはオフセットによって索引されるが、オフセットは(イ)に従って設定される。オフセットは8ビットで構成され、4種類のパラメータ(モータ駆動電流、モータ駆動周波数、モータ駆動電圧及び環境温度)のそれぞれについて4種類の値に対して合計256個のデータが設定可能である。
【0082】
即ち、印刷データが生じたときにモータ駆動電流、周波数及び電圧、並びに環境温度を計測し、その値に応じてオフセットを設定する。そして、このオフセットに基づいて不揮発メモリのアドレスを特定し、そのアドレスに記憶されているデータを読み出す。
【0083】
図16は通電順序及びドット形状調整ルーチンのフローチャートであって、ステップ16aで1ドットラインの最初の通電であるかを判定し、肯定判定されたときはステップ16bに進む。
【0084】
ステップ16bではモータ駆動電流に応じて4種類の2ビットの値(00、01、10、11)をオフセットの第0及び第1ビットに設定する。ステップ16cでモータ駆動周波数に応じて4種類の2ビットの値をオフセットの第2及び第3ビットに設定する。ステップ16dでモータ駆動電圧に応じて4種類の2ビットの値をオフセットの第4及び第5ビットに設定する。さらに、ステップ16eで環境温度に応じて4種類の2ビットの値をオフセットの第6及び第7ビットに設定する。
【0085】
次にステップ16fでオフセットデータの3倍をアッキュムレータレジスタに記憶し、ステップ16gでアッキュムレータレジスタの値に不揮発メモリの先頭アドレスを加算し、ステップ16hでそのアドレスに記憶されている通電順序データ及び通電補正データをアッキュムレータレジスタに読み出す。
【0086】
ステップ16iでアッキュムレータレジスタの内容を所定のメモリワークに移行する。
【0087】
そして、ステップ16jでメモリワークに記憶された値を読み出し、ステップ16kでこの値に基づいてヘッド通電ブロック制御を実行する。
【0088】
なお、ステップ16aで否定判定されたとき、即ち1ドットラインの最初の通電でないときは直接ステップ16jに進む。
【0089】
以上の実施形態にあっては、1ドットラインの印刷は4ステップに固定されているものとしているが、例えば印刷ブロックが3である場合には第四ステップは実際に印刷が行われることはなく、実質的に印刷時間が長くなってしまう。
【0090】
そこで、印刷ブロック数に応じてステップモータのステップ数が制御可能であれば、印刷時間を短縮することが可能となる。
【0091】
図17はステップモータの構造図であって、ステップモータ17はコイルを有するステータ171の内部に、永久磁石のN極及びS極の突起が交互に配置されるロータ172が設置される。
【0092】
ステータ171の突起にはA、B及びC相のコイルが巻回されており、4ステップ駆動の場合は[表2]に示すシーケンスで駆動される。
【0093】
【表2】
Figure 0004215481
【0094】
即ち、ある位置で停止している場合はA相コイルだけが電流iで励磁された状態にあり、第一ステップではA相コイル及びB相コイルが電流i/2で励磁される。
【0095】
すると、停止時にA相コイルの下にあった突起はA相コイルとB相コイルの間にまで回転する。第二ステップではB相コイルだけが電流iで励磁されて、突起はB相コイルの下に移動する。第三ステップではB相コイル及びC相コイルが電流i/2で励磁され、第四ステップではC相コイルだけが電流iで励磁される。
【0096】
ステップモータの励磁電流及びシーケンスはMPU321で制御可能であるので、制御プログラムを変更することで1ドットラインのステップ数を変更することが可能である。
【0097】
[表3]は1ドットラインを3ステップで制御する場合の電流値及びシーケンスを示す。
【0098】
【表3】
Figure 0004215481
【0099】
即ち、ある位置で停止している場合はA相コイルだけが電流iで励磁された状態にある。第1ステップではA相コイルをi/3の電流で、B相コイルをi(2/3)の電流で励磁すると、ロータ172はA相コイルとC相コイルがなす角の1/3の位置で停止する。第2ステップではB相コイルをi/3の電流で、C相コイルをi(2/3)の電流で励磁すると、ロータ172はA相コイルとC相コイルがなす角の2/3の位置で停止する。第3ステップでC相だけを電流iで励磁する。
【0100】
[表4]は1ドットラインを6ステップで制御する場合の電流値及びシーケンスを示すが、4ステップで制御する場合と3ステップで制御する場合を組み合わせたものとなっている。
【0101】
【表4】
Figure 0004215481
【0102】
【発明の効果】
本発明に係るサーマルプリンタによれば、印刷紙幅方向に罫線が印刷される場合には予めステッピングモータが逆転され1ドットライン印刷中にステッピングモータが回転しても罫線に段差が生じることが解消される、あるいは、ステッピングモータが1ステップ回転する間にすべてのブロックに順序を変えて通電することにより印刷品質を維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のサーマルプリンタの制御方法の説明図である。
【図2】ゴムローラの振動とドットの大きさ及び印刷濃度の関係の説明図である。
【図3】第一の発明に係るサーマルプリンタの機能線図である。
【図4】印刷部の透視斜視図である。
【図5】サーマルヘッドの断面図である。
【図6】罫線印刷ルーチンのフローチャートである。
【図7】第一の発明の動作説明図である。
【図8】第二の発明の動作説明図である。
【図9】第二の発明に係るサーマルプリンタの構成図である。
【図10】印刷制御ルーチンのフローチャートである。
【図11】論理ブロック生成ルーチンのフローチャートである。
【図12】論理ブロックが2の場合の印刷タイミングチャートである。
【図13】論理ブロックが4の場合の印刷タイミングチャートである。
【図14】待機時間を設けた場合の印刷タイミングチャートである。
【図15】通電順序及びドット形状調整方法の説明図である。
【図16】通電順序及びドット形状調整ルーチンのフローチャートである。
【図17】ステップモータの構造図である。
【符号の説明】
3…サーマルプリンタ
31…印刷部
311…サーマルヘッド
312…ゴムローラ
313…ステッピングモータ
32…制御部
321…MPU
322…ステッピングモータ駆動部
323…通電パルス発生部
324…通電順序制御部
325…印刷データ転送部
326…論理ブロック生成部

Claims (5)

  1. ステッピングモータによって回転駆動されるローラと、
    前記ローラの回転によって搬送される印刷紙に対向して印刷紙幅方向に一列に並ぶ複数の発熱体を有するサーマルヘッドと、
    前記ステッピングモータの回転駆動と、前記複数の発熱体を複数のブロックに分割して、該ブロック毎への通電を制御する制御部と、
    前記サーマルヘッドによる1ドットラインの印刷中に前記分割されたブロック数に対応するステップ数だけ前記ステッピングモータを回転駆動するステッピングモータ制御部を具備するサーマルプリンタであって、
    前記制御部が、
    前記複数の発熱体を、複数のブロックに分割する分割手段と、
    前記分割された前記複数のブロックの各々に対して順次通電する通電手段と、
    前記通電手段による1ブロック通電完了毎に前記ステッピングモータ制御部に対して前記ステッピングモータに対する1ステップ回転指令の出力を命令する命令手段と、
    前記ステッピングモータの1ステップ回転毎に前記複数のブロックへの通電順序を設定する設定手段と、
    前記ステッピングモータの1ステップ回転毎に前記設定された通電順序に従って前記複数のブロックの各々への通電を繰り返す繰り返し手段を有し、
    前記通電手段が、前記ステッピングモータを駆動する駆動電力の電圧、電流、及び周波数、並びに環境温度に応じて前記複数のブロックへの通電順序を決定する通電順序決定手段をさらに具備することを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 前記分割手段は、前記複数の発熱体を、前記ステッピングモータ制御部が前記ステッピングモータに対し1ステップ回転指令を出力してから次の1ステップ回転指令を出力するまでの間に通電可能な回数と等しいブロック数に分割することを特徴とする請求項1に記載のサーマルプリンタ。
  3. 前記分割手段は、前記複数のブロックを該ブロック数より少ない複数の論理ブロックに分割し、
    前記通電手段は、前記分割された論理ブロックの各々に対して順次通電し、
    前記繰り返し手段は、前記ステッピングモータの1ステップ回転毎に設定された通電順序に従って、前記論理ブロックへの通電を繰り返すことを特徴とする請求項2に記載のサーマルプリンタ。
  4. 前記通電手段は、前記ステッピングモータ制御部が前記ステッピングモータに対し1ステップ回転指令を出力してから予め定められた時間経過した後に通電を開始することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のサーマルプリンタ。
  5. 前記ステッピングモータ制御手段が、前記サーマルヘッドによる1ドットラインの印刷中に前記ステッピングモータを前記論理ブロック数と等しいステップ数回転させるものである請求項3に記載のサーマルプリンタ。
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