JP4214514B2 - インク組成物およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インク組成物及びその製造方法、並びに、該インク組成物による記録方法及び記録物に係り、より詳しくは、保存安定性に優れたインク組成物及びその製造方法、並びに、該インク組成物による記録方法及び記録物に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタ用のインクとして、顔料系インクがある。顔料は、染料に比べて耐光性および耐水性に優れており、近年、耐光性および耐水性を改善する目的でインクジェットプリンタ用インク組成物の着色剤として利用されている。
【0003】
しかしながら、顔料は一般に水には不溶であるため、顔料を水系インク組成物に利用する場合には、顔料を水溶性樹脂などの分散剤と共に混合し、水に安定分散させた後にインク組成物として調製する必要がある。
【0004】
顔料が水系に安定に分散するためには、顔料の種類、粒径、用いる樹脂の種類、および分散手段等を検討する必要があり、これまで多くの分散方法およびインクジェット記録用インク組成物が提案されている。中でも、ポリエステル樹脂を必須成分とするインク組成物は、印刷物の印字濃度(OD値)、耐擦性、耐光性等を向上させるほか、インクの保存安定性、吐出安定性を向上させる目的でその使用が検討されている。
【0005】
例えば、特開2002−60656号公報には、顔料と水性ポリエステル共重合体を含有し、長期の保存安定性を向上させたインクジェット記録用水性顔料インクが開示されている(特許文献1)。
【0006】
また、特開平8−269374号公報には、ポリエステルを疎水性樹脂として使用し、インク中で疎水性樹脂を分散させることにより、印刷時の吐出安定性を向上させた水性分散インクが開示されている(特許文献2)。
【0007】
また、特開平10−77432号公報には、樹脂として多価アルコールおよび1価アルコールを有するポリエステルを必須成分の一つとし、吐出適正に優れたインクジェット記録用インク組成物が開示されている(特許文献3)。
【0008】
更に、特開平9−157508号公報には、分散質として、シクロヘキセンジカルボン酸1〜100mol%を含む多価カルボン酸類と多価アルコールから得られるポリエステル類とエチレン性不飽和結合を有する単量体の重合により得られるポリエステル系樹脂を分散し、高い信頼性と保存安定性を両立する記録剤として有用な着色ポリエステル水系分散体が開示されている(特許文献4)。
【0009】
しかしながら、主体樹脂がポリエステルであるため、アルカリ条件下に置かれた場合に分子鎖が加水分解により切断され、インクの粘度の低下が引き起こされることがある。
【0010】
近年、インク滴の微小化が進んだインクジェット記録方法においては、この粘度の変化がインクの吐出安定性に悪影響を与えるため、より粘度安定性に優れたインク組成物の開発が望まれていた。
【0011】
このような問題を解消するため、顔料分散液を予め加熱処理し、長期保存下で発生することが予想されるインク成分の変質を抑制する手段が提案されている。例えば、特開2000−345093号公報には、少なくとも顔料、酸価が90以下のアルカリ可溶型樹脂分散剤、水、とを含有する顔料分散液及び顔料インクを65〜75℃で20〜50時間、加熱処理することにより、分散安定な顔料分散液及び顔料インクを得るインクの製造方法が開示されている(特許文献5)。
【0012】
また、特開2000−230143号公報には、ウレタンフォームスポンジなどを内蔵した容器に顔料分散を満たし、これを70℃で24時間、加温熟成して加温熟成前の顔料分散液の平均粒径より小さな平均粒径を示す分散液成分を分取してインク化するインクの製造方法が開示されている(特許文献6)。
【0013】
更に、特開2002−338783号公報には、シリコンマクロマー等のポリマー粒子の水分散体と、n−ペンタノールと、イオン交換水とからなる評価用組成物を60℃で1週間保存し、所定の粘度保持率の条件を満たす着色剤を含有する水分散体並びに当該水分散体を含有する水系インクが開示されている(特許文献7)。
【0014】
【特許文献1】
特開2002−60656号公報
【特許文献2】
特開平8−269374号公報
【特許文献3】
特開平10−77432号公報
【特許文献4】
特開平9−157508号公報
【特許文献5】
特開2000−345093号公報
【特許文献6】
特開2000−230143号公報
【特許文献7】
特開2002−338783号公報
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した従来技術の課題を解決するためになされたものであって、保存安定性、特に粘度安定性に優れたインク組成物およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
また、他の目的として、先述のインク組成物を用いた記録方法及び記録物を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、ポリエステル樹脂を含むインク組成物について、前記ポリエステル樹脂を熱エージング処理することにより、インク組成物の安定性を向上させるとの知見を得た。
【0017】
本発明はかかる知見に基づきなされたものであり、溶媒に顔料が分散されてなり、60〜70℃の雰囲気下で3〜6日間、熱エージング処理されたポリエステル樹脂を含むインク組成物およびその製造方法を提供するものである。このような構成とすることにより、他のインク成分の変化を伴うことなく、保存安定性(特に粘度安定性)が向上したインク組成物を得ることができる。
【0018】
ここで、「熱エージング」とは、物質が時間の経過とともに化学変化その他の変化を起こす現象(エージング、熟成又は老化ともいう)のうち、熱の影響によって変化を起こす現象をいう。従って、「熱エージング処理」とは、ある対象物について、熱により人為的にエージングを引き起こし、その対象物の性質を変える操作を行うことをいう。
【0019】
また、本発明は、インク組成物を付着させて記録媒体に印字を行う記録方法であって、インク組成物として上記のインク組成物を用いる記録方法を提供するものである。
【0020】
また、本発明は、インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させて印字を行うインクジェット記録方法であって、インク組成物として上記のインク組成物を用いる記録方法を提供するものである。
【0021】
さらに、本発明は、上記の方法によって印字された、記録物を提供するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
(ポリエステル樹脂)
本発明のインク組成物に含有されるポリエステル樹脂とは、水中に樹脂成分が溶解もしくは、分散しているポリエステル共重合体を指し、これらの中でも水溶性もしくは水分散性ポリエステル共重合体であることが好ましい。
【0023】
ポリエステル共重合体は、通例、多塩基酸成分と多価アルコール成分とのエステル化反応から生成する樹脂であり、必要に応じて親水性基を有する成分を用いることができる。
【0024】
多塩基酸成分の具体例としては、フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、コハク酸、フマル酸、アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸、無水マレイン酸などが挙げられる。前述の多塩基酸成分から選ばれる1種以上の二塩基酸及びこれらの酸の低級アルキルエステル化合物が主として用いられ、必要に応じて、安息香酸、クロトン酸、p−t−ブチル安息香酸などの一塩基酸、無水トリメリット酸、メチルシクロヘキセントリカルボン酸、無水ピロメリット酸などの3価以上の多塩基酸などが併用される。
【0025】
多価アルコール成分の具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、3−メチルペンタンジオール、1,4−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオールなどが挙げられる。前述の2価アルコールが主に用いられ、さらに必要に応じて、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの3価以上の多価アルコールを併用することができる。これらの多価アルコールは単独で、あるいは2種以上を混合して使用することができる。
【0026】
両成分のエステル化又はエステル交換反応は、それ自体既知の方法によって行うことができる。
【0027】
親水基を有する成分の具体例としては、スルホン酸塩を有する成分、ジエチレングリコール成分、ポリアルキレングリコール成分、ポリアルキレンエーテルグリコール成分、ポリエーテルジカルボン酸成分等が挙げられ、ポリエステル中に共重合成分として導入することができる。特に、親水性基を有する成分としてスルホン酸塩を有するジカルボン酸が好ましく、具体的には4−スルホイソフタル酸、5−スルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸、4−スルホフタル酸、4−スルホナフタレン−2,7−ジカルボン酸、5−(4−スルホフェノキシ)イソフタル酸などのアルカリ金属塩などが挙げられる。
【0028】
また、ポリエステル樹脂の中でもウレタン変性ポリエステル樹脂であることが特に好ましい。
【0029】
ウレタン変性ポリエステル樹脂は、水酸基含有ポリエステル樹脂に、ポリイソシアネート化合物を反応させて生成される樹脂であり、必要に応じて親水性基を有する成分を用いることができる。前記水酸基含有ポリエステル樹脂は、通例、多塩基酸成分と多価アルコール成分とのエステル化反応から生成する樹脂である。
【0030】
多塩基酸成分の具体例としては、フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、コハク酸、フマル酸、アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸、無水マレイン酸などが挙げられる。前述の多塩基酸成分から選ばれる1種以上の二塩基酸及びこれらの酸の低級アルキルエステル化合物が主として用いられ、必要に応じて、安息香酸、クロトン酸、p−t−ブチル安息香酸などの一塩基酸、無水トリメリット酸、メチルシクロヘキセントリカルボン酸、無水ピロメリット酸などの3価以上の多塩基酸などが併用される。
【0031】
多価アルコール成分の具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、3−メチルペンタンジオール、1,4−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオールなどが挙げられる。前述の2価アルコールが主に用いられ、さらに必要に応じて、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの3価以上の多価アルコールを併用することができる。これらの多価アルコールは単独で、あるいは2種以上を混合して使用することができる。
【0032】
両成分のエステル化又はエステル交換反応は、それ自体既知の方法によって行うことができる。
【0033】
上記水酸基含有ポリエステル樹脂と反応させる有機ポリイソシアネート化合物の具体例としては、リジンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネート類;水素添加キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メチルシクロヘキサン−2,4(または2,6)−ジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、1,3−(イソシアナトメチル)シクロヘキサンなどの環状脂肪族ジイソシアネート類;トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシナネートなどの芳香族ジイソシアネート類;リジントリイソシアネートなどの3価以上のポリイソシアネートなどの有機ポリイソシアネートそれ自体、またはこれらの各有機ポリイソシアネートと多価アルコール、低分子量ポリエステル樹脂若しくは水素との付加物、あるいは上記した各有機ジイソシアネート同士の環化重合体(たとえば、イソシアヌクレート)、ビウレット型付加物などが挙げられる。これらは1種で又は2種以上混合して使用することができる。特にイソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の非黄変タイプのものが好ましい。
【0034】
親水性基を有する成分の具体例としては、ジヒドロキシカルボン酸、ジヒドロキシスルホン酸、ジアミノカルボン酸などが挙げられる。
【0035】
次に、上記ポリエステル樹脂の熱エージング処理について説明する。本発明のインク組成物は、熱エージング処理されたポリエステル樹脂が用いられる。
【0036】
即ち、上記ポリエステル樹脂を所定温度で所定時間処理し、人為的にエージングを引き起こしたものをインク組成物に含有させる。これにより、ポリエステル樹脂の加水分解によるインクの粘度低下を抑制することができる。
【0037】
熱エージング処理は、ポリエステル樹脂の粘度変化率(ΔV)が、下記式において6〜15%の範囲、好ましくは6〜10%の範囲となるように行われる。
【0038】
【式3】
ΔV(%)=|V−V0|/V0×100
(なお、前記の計算式において、Vは熱エージング処理後の20℃における粘度であり、V0は熱エージング処理前の20℃における粘度である。)
【0039】
上記の範囲となるように熱エージング処理するには、例えば、ポリエステル樹脂の水溶液を、60〜70℃の温度で、3〜6日間静置すればよい。なお、粘度は市販の粘度計、例えば、逆流式粘度管を使用して測定することができる。
【0040】
熱エージング処理されたポリエステル樹脂(以下、単に「エージング樹脂」と称する場合がある)の添加量は、顔料の全重量(100重量%)を基準とした場合に、10.0重量%以上含まれてなることが好ましく、顔料と同量(100重量%)でもよい。
【0041】
本発明のインク組成物は、上記のエージング樹脂のほか、着色剤とともに、分散剤、浸透促進剤、水性有機溶媒および水(好ましくは純水)を含んでなる水系インク組成物として使用されることが好ましい。以下、他のインク成分についてそれぞれ説明する。
【0042】
(着色剤)
本発明に使用されるインク組成物の着色剤は顔料である。本発明の効果を得るために、顔料の種類を特に制限する必要はなく、無機顔料及び有機顔料のいずれも使用することができる。
【0043】
無機顔料としては、酸化チタン及び酸化鉄に加え、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用することができる。
【0044】
また、有機顔料として、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、アゾレーキ、キレートアゾ顔料などのアゾ顔料、フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料等の多環式顔料、染料キレート(たとえば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、蛍光顔料等の有機顔料等を挙げることができる。上記顔料は1種単独でも、2種以上併用して用いることもできる。
【0045】
顔料の具体例としては、レッドインク組成物に使用される顔料としては、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド254、C.I.ピグメントレッド264を挙げることができ、より好ましくは、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド264である。
【0046】
ブラックインクに使用される顔料としては、カーボンブラックが好ましい。カーボンブラックの具体例としては、三菱化学製のNo.2300、No.900、HCF88、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、MA100、No.2200B等、コロンビア社製のRaven5750、同5250、同5000、同3500、同1255、同700等、キャボット社製のRegal 400R、同330R、同660R、Mogul L、同700、Monarch 800、同880、同900、同1000、同1100、同1300、同1400等、デグッサ社製のColor Black FW1、同FW2V、同FW18、同FW200、Color Black S150,同S160、同S170、Printex 35、 同U、同V、同140U、Specisal Black 6、同5、同4A、同4等を挙げることができ、これらの1種又は2種の混合物として用いてもよい。
【0047】
イエローインク組成物に使用される顔料としては、C.I.ピグメントイエロー1、2、3、12、13、14、16、17、73、74、75、83、93、95、97、98、109、110、114、128、129、138、150、151、154、155、180、185等を挙げることができ、好ましくはC.I.ピグメントイエロー74、109、110、128及び138からなる群から選択される1種又は2種以上の混合物である。
【0048】
また、マゼンタインク組成物及びライトマゼンタインク組成物に使用される顔料としては、C.I.ピグメントレッド、5、7、12、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、15:1、112、122、123、168、184、202、209及びC.I.ピグメントバイオレット19等を挙げることができ、好ましくはC.I.ピグメントレッド122、202、209及びC.I.ピグメントバイオレット19からなる群から選択される1種又は2種以上の混合物である。
【0049】
さらに、シアンインク組成物及びライトシアンインク組成物に使用される顔料としては、C.I.ピグメントブルー1、2、3、15:3、15:4、15:34、16、22、60及びC.I.バットブルー4、60等を挙げることができ、好ましくはC.I.ピグメントブルー15:3、15:4及び60からなる群から選択される1種又は2種以上の混合物である。
【0050】
本発明の好ましい態様によれば、前記顔料の平均粒径が150nm以下であることが好ましく、より好ましくは50〜100nm程度のものである。
顔料の添加量は十分な画像濃度が実現できる範囲で適宜決定されてよいが、インク組成物中、0.1〜20重量%、好ましくは0.2〜10重量%である。
【0051】
なお、顔料の配合量は濃淡インク組成物等のインク組成物の種類に応じて適宜変更することができる。特に、ライトインク組成物中の顔料の含有量は、0.1〜1.3重量%であることが好ましく、0.4〜1.0重量%であることがさらに好ましい。
【0052】
(分散剤)
本発明の好ましい態様によれば、本発明に利用される顔料は、分散剤で水性媒体中に分散させて得られた顔料分散液としてインクに添加されるのが好ましい。
【0053】
本発明における好ましい分散剤としては、顔料分散液を調製するのに慣用されている分散剤、例えば高分子分散剤を使用することができる。
【0054】
高分子分散剤の例としては、天然高分子が挙げられ、その具体例としては、にかわ、ゼラチン、カゼイン、アルブミンなどのタンパク質類、アラビアゴム、トラガントゴムなどの天然ゴム類、サボニンなどのグルコシド類、アルギン酸及びアルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸トリエタノールアミン、アルギン酸アンモニウムなどのアルギン酸誘導体、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロースなどのセルロース誘導体などが挙げられる。
【0055】
また、別の好ましい高分子分散剤の例としては合成高分子が挙げられ、ポリビニルアルコール類、ポリビニルピロリドン類、ポリアクリル酸、アクリル酸−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸カリウム−アクリロニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体などのアクリル共重合体;スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体などのスチレン−アクリル酸樹脂;スチレン−マレイン酸;スチレン−無水マレイン酸;ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体;ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体;酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体などの酢酸ビニル系共重合体及びこれらの塩が挙げられる。これらの中で、特に、カルボキシル基(塩の形態であることが好ましい)を有する高分子化合物(例えば、上記のスチレン−アクリル酸樹脂、スチレン−マレイン酸樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹脂、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体)、疎水性基を持つモノマーと親水性基を持つモノマーとの共重合体、及び疎水性基と親水性基を分子構造中に合わせ持ったモノマーからなる重合体が好ましい。上記の塩としては、ジエチルアミン、アンモニア、エチルアミン、トリエチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ジプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミン、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、アミノメチルプロパノール、モルホリンなどの塩が挙げられる。これらの(共)重合体は、重量平均分子量が3,000〜30,000であるのが好ましく、より好ましくは5,000〜15,000である。
【0056】
また、分散剤として好ましい界面活性剤の例としては、脂肪酸塩類、高級アルキルジカルボン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩類、高級アルキルスルホン酸塩、高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物、スルホ琥珀酸エステル塩、ナフテン酸塩、液体脂肪油硫酸エステル塩類、アルキルアリルスルホン酸塩類などの陰イオン界面活性剤;脂肪酸アミン塩、第四アンモニウム塩、スルホニウム塩、ホスホニウムなどの陽イオン界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類、ソルビタンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類などの非イオン性界面活性剤などが挙げられる。
【0057】
上記した界面活性剤はインク組成物に添加されることで、界面活性剤としての機能をも果たす。
【0058】
また、本発明に使用されるインク組成物には、上述した顔料および分散剤の代わりに、顔料粒子表面に直接分散性付与基を化学的に導入した、いわゆる表面処理顔料(自己分散顔料)を用いることもできる。
【0059】
(浸透促進剤)
本発明の好ましい態様によれば、記録媒体への濡れ性を高めて浸透性を高める観点から、浸透促進剤を含有させることができる。浸透促進剤としては、例えば、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等の各種界面活性剤;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類;エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、プロレングリコールモノブチルエーテル、プロレングリコールモノブチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル;1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール等のジオールが挙げられ、これらの1種又は2種以上が用いられる。特に、1,2−ヘキサンジオール等のジオールを用いることが好ましい。
【0060】
前記浸透促進剤は、前記インク中、1〜15重量%程度が好ましく、より好ましくは2〜10重量%程度である。
【0061】
前記浸透促進剤として、下記の一般式(1)で表わされるアセチレングリコール系化合物や、下記の一般式(2)で表されるポリシロキサン系化合物を使用することもできる。該アセチレングリコール系化合物としては、市販されているものを用いることができ、例えば、サーフィノール82,440,465,STG(商品名、エア・プロダクツ・アンド・ケミカルズ社製),オルフィンY,オルフィンE1010(商品名、日信化学工業製)などが挙げられ、これらの1種又は2種以上が用いられる。また、該ポリシロキサン系化合物としては、例えば、ビッグケミー・ジャパン株式会社より市販されているシリコン系界面活性剤BYK−345、BYK−346、BYK−347、又はBYK−348が利用可能である。
【0062】
該アセチレングリコール系化合物及び/又はポリシロキサン系化合物は、前記インク中、好ましくは、0.1〜5重量%、更に好ましくは、0.5〜2重量%含有される。
【0063】
【化1】
(式中、0≦m+n≦50、R1〜R4は、それぞれ独立に、炭素数1〜6のアルキル基を表わす。)
【0064】
【化2】
(式中、R1〜R7は、それぞれ独立して、C1−6アルキル基であり、j、k及びgは、それぞれ独立して、1以上の整数であり、EOはエチレンオキシ基であり、POはプロピレンオキシ基であり、p及びqは0以上の整数であるが、但しp+qは1以上の整数であり、EO及びPOは、[ ]内においてその順序は問わず、ランダムであってもブロックであってもよい)
【0065】
(水溶性有機溶媒および水)
本発明によるインク組成物はその基本溶媒として水溶性有機溶媒と水とを含んでなるものである。本発明における水溶性有機溶媒の具体例としては、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、Mw2000以下のポリエチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、イソプロピレングリコール、イソブチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、メソエリスリトール、ペンタエリスリトール等が挙げられ、好ましくはグリセリンである。
【0066】
これらの水溶性有機溶剤は、インク組成物中の他の成分のインク組成物への溶解性を向上させ、さらに記録媒体たとえば紙に対する浸透性を向上させ、さらにはノズルの目詰まりを有効に防止できるので好ましい。
【0067】
これらの水溶性有機溶剤の添加量は適宜決定されてよいが、インク組成物に対して1〜30重量%程度が好ましく、より好ましくは5〜15重量%程度である。
【0068】
(その他のインク成分)
本発明によるインク組成物には、さらにノズルの目詰まり防止剤、防腐剤、酸化防止剤、導電率調整剤、pH調整剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、酸素吸収剤などを添加することができる。
【0069】
防腐剤・防かび剤の例としては、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ジベンジンチアゾリン−3−オン(Avecia社のプロキセルCRL、プロキセルBND、プロキセルGXL、プロキセルXL−2、プロキセルTN)等を挙げることができる。
【0070】
さらに、pH調整剤または溶解助剤の例として、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、プロパノールアミン、モルホリンなどのアミン類及びそれらの変成物、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムなどの無機塩類、水酸化アンモニウム、四級アンモニウム水酸化物(テトラメチルアンモニウムなど)、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウムなどの炭酸塩類その他燐酸塩など、あるいはN−メチル−2−ピロリドン、尿素、チオ尿素、テトラメチル尿素などの尿素類、アロハネート、メチルアロハネートなどのアロハネート類、ビウレット、ジメチルビウレット、テトラメチルビウレットなどのビウレット類など、L−アスコルビン酸及びその塩を挙げることができる。
【0071】
また、本発明によるインク組成物は酸化防止剤及び紫外線吸収剤を含むことができ、その例としては、チバガイギー社のTinuvin 328、900、1130、384、292、123、144、622、770、292、Irgacor 252 153、Irganox 1010、1076、1035、MD1024、ランタニドの酸化物等を挙げることができる。
【0072】
(インク組成物の製造方法)
本発明によるインク組成物は、前記成分を適当な方法で分散・混合することよって製造することができる。好ましくは、まず顔料と高分子分散剤と水とを適当な分散機(例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータミル、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、ジェットミル、オングミルなど)で混合し、均一な顔料分散液を調製し、次いで、別途調製したエージング樹脂、水、浸透促進剤、水溶性有機溶媒、pH調製剤、防腐剤、防かび剤等の組成からなるビヒクルを前記顔料分散液に加えて十分溶解させる。十分に攪拌した後、目詰まりの原因となる粗大粒径及び異物を除去するためにろ過を行って目的のインク組成物を得る。
【0073】
(記録方法)
本発明によれば、インク組成物を付着させて記録媒体に印刷を行う記録方法であって、前述したインク組成物を使用する記録方法が提供される。例えば、インクジェット記録方式、ペン等による筆記具による記録方式、その他各種の印刷方式が挙げられる。
【0074】
特に、本発明によれば、インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させて印刷を行うインクジェット記録方法であって、インク組成物として前述したインク組成物を用いる記録方法が提供される。
【0075】
(記録物)
また、本発明によれば、前述した記録方法によって印刷された記録物が提供される。本発明の記録物は、前述した構成からなるインクジェット記録方法を使用してなるため、優れた印字画像を形成することができる。
【0076】
本発明の記録物としては、普通紙上において上記のように耐光性に優れた印刷画像を有するものや、光沢性のインクジェットメディアにおいて上記のように耐光性に優れた印字画像を有するもの等を挙げることができる。
【0077】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。以下の実施例において特に断らない限り、「部」は重量部、「%」は重量%を示す。
【0078】
(ポリエステル樹脂の調整)
温度計および攪拌機をつけた加圧重合器に、3−メチルペンタンジオールとアジピン酸を脱水共重合して得られるアジペートジオール(数平均分子量 2000)205.0部に、1,4−ブタンジオール8.5部、n−ブタノール3.8部、ジメチロールブタン酸48.5部、イソホロンジイソシアネート140.0部およびアセトン265.5部を仕込み、反応系を窒素ガスで置換した後、7時間反応させてウレタン変性ポリエステル樹脂を得た。得られた溶液を室温まで冷却し、トリエチルアミン31.5部を加えた後、純水1400部を加え、アセトンを減圧留去してウレタン変性ポリエステル樹脂水溶液を得た。この樹脂の分子量は12000、酸価は60であった。
【0079】
(エージング樹脂の調製)
ウレタン変性ポリエステル樹脂を固形分が15%となるように希釈した後、以下の表に示す条件でエージング処理を行うことにより、エージング樹脂を得た。各エージング条件におけるエージング樹脂の粘度(測定温度20℃)を逆流式粘度管(草野科学社製)を用いて測定し、次式により各エージング樹脂の粘度変化率(ΔV)を求めた。
【0080】
【式4】
ΔV(%)=|V−V0|/V0×100
【0081】
なお、前記の計算式において、Vは熱エージング処理後の20℃における粘度であり、V0は熱エージング処理前の20℃における粘度である。
【0082】
【表1】
【0083】
(実施例1)
以下の組成を有する顔料インク組成物を次の操作によって調整した。着色顔料としてのC.I.ピグメントレッド122 10.0重量%を、分散剤としてのスチレン−アクリル酸共重合体のアンモニウム塩(分子量10000、ポリマー成分15%)10.0重量%及び溶剤としての水80.0重量%に十分混合した後、この混合液をサンドミル(安川製作所社製)中でガラスビーズ(直径1.7mm、混合液の1.5倍量(重量)とともに2時間分散した(分散粒径:113nm)。分散後、ガラスビーズを取り除き、顔料分散液を得た。別途、エージング樹脂を含む顔料分散液以外の組成(下記参照)でビヒクルを調整し、当該ビヒクルを前記顔料分散液中に徐々に滴下しつつ、十分に攪拌した。これを5μmのメンブランフィルターでろ過し、インクジェット記録用水性顔料インク組成物を得た。以下にその組成を示す。
【0084】
顔料分散液 25.0%
BYK347 0.5%
1,2−ヘキサンジオール 10.0%
グリセリン 14.0%
トリエタノールアミン 1.0%
エージング樹脂1 2.5%
純水 残量
【0085】
(実施例2)
エージング樹脂1に替えてエージング樹脂2を用いた以外は、前記実施例1と同様の操作を繰り返すことにより、インクジェット記録用水性顔料インク組成物を得た。
【0086】
(実施例3)
エージング樹脂1に替えてエージング樹脂3を用いた以外は、前記実施例1と同様の操作を繰り返すことにより、インクジェット記録用水性顔料インク組成物を得た。
【0087】
(実施例4)
エージング樹脂1に替えてエージング樹脂4を用いた以外は、前記実施例1と同様の操作を繰り返すことにより、インクジェット記録用水性顔料インク組成物を得た。
【0088】
(比較例1)
エージング樹脂1に替えてエージング樹脂5を用いた以外は、前記実施例1と同様の操作を繰り返すことにより、インクジェット記録用水性顔料インク組成物を得た。
【0089】
(比較例2)
エージング樹脂1に替えてエージング樹脂6を用いた以外は、前記実施例1と同様の操作を繰り返すことにより、インクジェット記録用水性顔料インク組成物を得た。
【0090】
(比較例3)
エージング樹脂1に替えてエージング樹脂7を用いた以外は、前記実施例1と同様の操作を繰り返すことにより、インクジェット記録用水性顔料インク組成物を得た。
【0091】
(試験例)インク保存安定性の評価
次に、上記のようにして調製したインク組成物を用いて、次述するインク保存安定性の評価を行った。
【0092】
(評価1)インク保存安定性試験1:粘度変化
インク組成物をインクパックに50cc封入し、70℃の環境下で6日間静置した。静置前後のインク組成物の粘度変化を、以下の基準で評価した。インク組成物の粘度は、逆流式粘度管(草野科学社製)を用いて測定(測定温度20℃)し、次式により粘度変化率(ΔV)を求めた。
【0093】
【式5】
ΔV(%)=|V−V0|/V0×100
【0094】
なお、前記の計算式において、Vは静置後の20℃における粘度であり、V0は静置前の20℃における粘度である。
【0095】
評価A:インクの粘度変化が3%未満であった
評価B:インクの粘度変化が3%以上5%未満であった
評価C:インクの粘度変化が5%以上であった
【0096】
(評価2)インク保存安定性試験2:pH変化
インク組成物をインクパックに50cc封入し、70℃の環境下で6日間静置した。静置前後のインク組成物のpH変化を、以下の基準で評価した。インク組成物のpHは、pHメーター(横河電気社製)を用いて測定(測定温度20℃)し、次式によりpH変化率(ΔpH)を求めた。
【0097】
【式6】
ΔpH(%)=|pH−pH0|/pH0×100
【0098】
なお、前記の計算式において、pHは静置後の粘度であり、pH0は静置前の粘度である。
【0099】
評価A:インクのpH変化が0.3未満
評価B:インクのpH変化が0.3以上0.5未満
評価C:インクのpH変化が0.5以上
【0100】
【表2】
Claims (13)
- 溶媒に顔料が分散されてなり、60〜70℃の雰囲気下で3〜6日間、熱エージング処理されたポリエステル樹脂を含むインク組成物。
- 60〜70℃の雰囲気下で3〜6日間行われるポリエステル樹脂の熱エージング処理における粘度変化率(ΔV)が、下記式において6〜15%の範囲である請求項1記載のインク組成物。
【式1】
ΔV(%)=|V−V0|/V0×100
(なお、前記の計算式において、Vは熱エージング処理後の20℃における粘度であり、V0は熱エージング処理前の20℃における粘度である。) - 前記ポリエステル樹脂が、ウレタン変性ポリエステル樹脂である請求項1または2記載のインク組成物。
- 前記ウレタン変性ポリエステル樹脂が、多塩基酸又はその無水物と多価アルコールから得られるポリエステルポリオールと、有機イソシアネートとから得られる請求項1〜3のいずれかに記載のインク組成物。
- 前記多塩基酸がアジピン酸であり、前記多価アルコールが3−メチルペンタンジオールであり、前記有機イソシアネートがイソホロンジイソシアネートである請求項1〜4のいずれかに記載のインク組成物。
- 前記ポリエステル樹脂が、前記顔料の全重量(100重量%)を基準とした場合に、10.0重量%以上含まれてなる請求項1〜5のいずれかに記載のインク組成物。
- 前記顔料を0.3〜8重量%含んでなる請求項1〜6のいずれかに記載のインク組成物。
- 前記顔料の平均粒子径が150nm以下である請求項1〜7項のいずれかに記載のインク組成物。
- インクジェット記録方法に用いられる、請求項1〜8のいずれかに記載のインク組成物。
- インク組成物を付着させて記録媒体に印字を行う記録方法であって、インク組成物として請求項1〜8のいずれかに記載のインク組成物を用いる記録方法。
- インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させて印字を行うインクジェット記録方法であって、インク組成物として請求項1〜8のいずれかに記載のインク組成物を用いる記録方法。
- ポリエステル樹脂を60〜70℃の雰囲気下で3〜6日間、熱エージング処理し、これを顔料分散液に添加するインク組成物の製造方法。
- 前記ポリエステル樹脂を、前記顔料の全重量(100重量%)を基準とした場合に、10.0重量%以上添加する請求項12記載のインク組成物の製造方法。
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