JP4214489B2 - ディスク再生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、DVD(Digital Versatile Disk)等のディスク状記録媒体に記録されている画像データを再生可能なディスク再生装置に関し、特に、ABリピート再生機能を備えたディスク再生装置に関する。
近年、DVD(Digital Versatile Disc)等の大容量のディスク状記録媒体が急速に発達してきており、このDVDに記録されている画像データはディスク再生装置よって再生される。また、DVDにディジタル画像データを記録するためには、一般にMPEG圧縮技術が利用されている。
このMPEG圧縮技術においては、VOBU(Video Object Unit)と呼ばれるグループ単位で符号化時及び再生・編集時の処理が行われる。なお、1VOBU=1GOP(Group of Picture)として扱われる場合もある。
ところで、VOBU内の画像データは、通常I/P/Bピクチャという3種類のピクチャで構成されており、VOBU内の各フレームは、Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャのいずれかに振り分けて符号化される。
ここで、Iピクチャとは、時間的に前後する他の画面の相関情報を用いることなく、自画面内の情報のみで圧縮可能な画面で、静止画としてJPEGと類似の圧縮がなされる(フレーム内符号化)。また、Pピクチャとは、時間的に過去の画面からの相関情報で表わされる画面で、過去のIピクチャ又はPピクチャを参照(前方向予測)して符号化される。また、Bピクチャとは、時間的に前後する画面からの相関情報で表される画面で、Iピクチャ又はPピクチャを参照(双方向予測)して符号化される。
このような構造を有する画像データの再生時には、まずIピクチャが復元され、このIピクチャをもとにPピクチャやBピクチャが復元されることとなる。
一方、ディスク再生装置において早送り再生や早戻し再生を行う場合、Iピクチャだけを再生(表示)させる方法が一般的である(早送り再生にはPピクチャを利用することもできる)。つまり、早送り再生や早戻し再生では、所定時間先(未来)又は後(過去)のIピクチャが順次表示される。例えば、VOBU単位で所定数先又は後のVOBUのIピクチャ(例えば、当該VOBUの先頭のIピクチャ)を表示させるようにしている。
さらに、ディスク再生装置においては、画像データの再生中にリモコン装置等の入力手段によりリピート開始点(A点)とリピート終了点(B点)を設定して、このAB区間を繰り返し再生させるABリピート再生機能を備えているものもある。
例えば、特許文献1〜4に、ABリピート再生に関する技術が開示されている。
特開2004−241051号公報 特開2003−235014号公報 特開2005−071551号公報 特開2001−3487339号公報
ところで、上述したABリピート再生中でも早送り再生や早戻し再生を実行させることは可能であり、この場合も所定時間間隔(例えば、VOBU2つ飛ばし)でIピクチャが表示される。
図5は、ABリピート再生時の(A)早送り再生処理及び(B)早戻し再生処理の説明図であり、VOBU#n−2再生中にA点(リピート開始点)が設定され、VOBU#n+5再生中にB点(リピート終了点)が設定された場合を示している。なお、図5では、説明を簡単にするために、早送り再生又は早戻し再生において、VOBUの先頭のIピクチャが再生されるようにしているが、VOBU内のIピクチャが再生される場合もある。
例えば、図5(A)に示すように、ABリピート再生によりVOBU#n−1の画像データが再生されているC点において早送り再生(例えば、VOBU2つ飛ばし)が指示された場合は、VOBU#nの先頭のIピクチャ(In)、VOBU#n+2の先頭のIピクチャ(In+2)、・・の順にIピクチャが再生される。そして、VOBU#n+6の先頭のIピクチャ(In+6)が再生されたときに、B点まで早送り再生されたと判定され、A点に戻ってABリピート再生が繰り返される。このとき、早送り再生がB点に到達したことは、B点の時間情報と再生されるIピクチャの時間情報に基づいて行われる。したがって、B点を超えたIn+6が再生されて初めて早送り再生がB点に到達したと判断できる。そして、早送り再生がB点まで到達したと判断され、A点に戻るあいだはAB区間外の画像In+6が表示されることとなる。
また、図5(B)に示すように、ABリピート再生によりVOBU#n+4の画像データが再生されているD点において早戻し再生(例えば、VOBU2つ飛ばし)が指示された場合は、VOBU#n+4の先頭のIピクチャ(In+4)、VOBU#n+2の先頭のIピクチャ(In+2)、・・の順にIピクチャが再生される。そして、VOBU#n−2の先頭のIピクチャ(In-2)が再生されたときに、A点まで早戻し再生されたと判定され、A点に戻ってABリピート再生が繰り返される。したがって、早戻し再生の場合も、早送り再生と同様に、A点まで戻るあいだはAB区間外の画像In-2が表示されることとなる。
このように、ABリピート再生において設定されたA点及びB点に対応する画像データがVOBUの先頭のIピクチャになっていない場合、早送り再生又は早戻し再生においてAB区間の終点(A点又はB点)を超えた後A点に戻るまでは、AB区間外の画像が表示されてしまう。そのため、設定した区間外の画像が表示されることでユーザに不快感を与える虞がある。
そこで、本発明は、ABリピート再生中に特殊再生処理(早送り再生や早戻し再生)を実行した場合に、設定したリピート区間外の映像が表示されるのを防止できるディスク再生装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するためになされたもので、ディスク状記録媒体に記録された画像データの再生処理を制御する再生制御手段と、画像データの再生処理中に入力手段から指示信号を入力されることに基づいて、リピート開始点(A点)とリピート終了点(B点)を設定するリピート区間設定手段と、前記リピート区間設定手段により設定されたリピート区間(AB区間)の画像データを繰り返し再生するリピート再生制御手段と、前記リピート再生制御手段によるリピート再生中の早送り再生又は早戻し再生を制御する特殊再生制御手段と、主画像に副画像を重畳して表示可能なオンスクリーン表示手段と、を備えたディスク再生装置であって、前記リピート区間設定手段は、リピート開始点(A点)及びリピート終了点(B点)の時間情報を設定するとともに、リピート開始点(A点)及び/又はリピート終了点(B点)の画像データを記憶し、前記特殊再生制御手段は、前記画像データに含まれるIピクチャを所定の時間間隔(例えば、VOBU2つ飛ばし)で読み飛ばして特殊再生を行うとともに、特殊再生が前記リピート区間の終点(A点又はB点)を超えたときに、前記オンスクリーン表示手段により前記リピート開始点(A点)又はリピート終了点(B点)の画像データに基づく画像を表示させることを特徴とする。
また、前記特殊再生制御手段は、再生されるIピクチャの時間情報と、前記リピート開始点(A点)又はリピート終了点(B点)の時間情報とに基づいて、特殊再生が前記リピート区間の終点に到達したか否かを判断し、再生されるIピクチャが前記リピート区間を超える場合に、当該Iピクチャを再生するとともに、前記オンスクリーン表示手段により前記リピート開始点(A点)又はリピート終了点(B点)の画像データに基づく画像を前記Iピクチャに重畳して表示させるようにした。
さらに、前記特殊再生制御手段は、現在再生されているIピクチャの時間情報と特殊再生において読み飛ばす前記所定の時間間隔に基づいて次に再生されるIピクチャの時間情報を予測し、特殊再生が前記リピート区間の終点に到達するか否かを判断するようにした。これにより、次のIピクチャを再生する前にリピート区間の終点に到達するか否かを判定することができるので、再生されるIピクチャがリピート区間の終点を超える場合にA点又はB点の画像をスムーズにオンスクリーン表示させることができる。
また、前記特殊再生制御手段は、早送り再生が前記リピート終了点(B点)を超えたときには、前記オンスクリーン表示手段により前記リピート終了点(B点)の画像データに基づく画像を表示させ、早戻し再生が前記リピート開始点(A点)を超えたときには、前記オンスクリーン表示手段により前記リピート開始点(A点)の画像データに基づく画像を表示させるようにした。
本発明によれば、ABリピート再生機能を有するディスク再生装置において、入力手段からの指示信号に基づいてA点(リピート開始点)及びB点(リピート終了点)の時間情報を設定するとともに、A点及び/又はB点の画像データを記憶し、ABリピート再生中の特殊再生(早送り再生又は早戻し再生)がリピート区間(AB区間)の終点に到達した場合には、A点又はB点の画像データに基づく画像をオンスクリーン表示させるようにしたので、ユーザが設定したリピート区間外の画像が表示されることはなく、設定したリピート区間外の映像が表示されることでユーザに不快感を与えるのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るディスク再生装置の一実施形態としてのDVDプレイヤー100のブロック図である。
本実施形態のDVDプレイヤー100は、DVD等のディスク状記録媒体からデータを読み出すためのディスクドライブ10と、ディスクドライブで取得したRF信号を所定のディジタルデータに変換するディジタル信号処理部20と、処理された圧縮データを伸張して復元するデコード部30と、出力部40と、制御部50と、操作部60と、を備えて構成される。
ディスクドライブ10は、スピンドルモータ11と、光ピックアップ12と、トラッキングモータ13と、サーボシステム14と、を有する。スピンドルモータ11でDVD等のディスク状記録媒体Mを回転させ、トラッキングモータ14により光ピックアップ13を動作させ、この光ピックアップ13により前記ディスク状記録媒体に記録されているデータを読み出す。具体的には、光ピックアップ13は、ディスク状記録媒体Mに所定のレーザー光を照射し、反射してきた光を受光する。
ディジタル信号処理部20は、RF信号処理部21と、復調部22と、エラー訂正部23と、デマルチプレクサ21と、を有する。RF信号処理部21は、光ピックアップ13により受光された反射光の波形信号(RF信号)をディジタルデータに変換する。復調部22は、所定の変調方式(例えば、8/16変調)で記録符号化されている前記ディジタルデータを元のデータに復調する。エラー訂正部23は所定のエラー訂正方式(例えば、RS−PC(リードソロモン積符号)方式)により、復調したデータに対してエラー訂正を行う。デマルチプレクサ24は、エラー訂正部23で処理されたディジタルデータを、画像データ、字幕データ、音声データに分離する(ストリーム分離)。
デコード部30は、オーディオデコーダ31と、ビデオデコーダ32と、を有する。オーディオデコーダ31は、所定の方式(例えば、ドルビーAC−3方式)で圧縮されている音声データを伸張して元の状態に復元する。ビデオデコーダ32は、所定の方式(例えば、MPEG−2方式)で圧縮されている画像データを伸張して元の状態に復元する。
また、後述するABリピート設定処理により、A点及びB点が設定された場合には、ビデオデコーダ32で復元されたA点の画像データ及びB点の画像データが記憶部33に記憶される。この記憶部33に記憶されたA点又はB点の画像データは、ABリピート再生中の特殊再生(早送り再生又は早戻し再生)が終点(A点又はB点)に到達したときに、主画像に重畳してオンスクリーン表示される(オンスクリーン表示手段)。
出力部40は、NTSC/PALエンコーダ42と、D/Aコンバータ41,43と、を有する。D/Aコンバータ41は、オーディオデコーダ31で復元された音声信号(例えば、リニアPCM)をアナログ変換して出力する。NTSC/PALエンコーダ42は、ビデオデコーダ32で復元された映像信号またはOSDデータ(A点又はB点の画像データ)と合成された映像信号をテレビ受像機で見ることができるように、NTSCやPALといった方式にエンコードする。D/Aコンバータ43は、NTSC/PALエンコーダ42でエンコードされたディジタルデータをアナログ信号に変換して出力する。
制御部50は、各ブロックの制御および所定の演算を行い、DVDプレイヤー100の動作を制御するCPUと、CPUの作業用メモリとして用いられるRAMと、CPUで実行される制御用プログラム等が記録されたROMと、を備える。
操作部60は、ABリピート再生のリピート開始点(A点)とリピート終了点(B点)を設定するための指示信号を制御部50に入力可能で、例えば、装置本体の操作パネルやリモコン装置で構成される。
本実施形態のDVDプレイヤー100は、画像データの再生中にリピート開始点(A点)とリピート終了点(B点)が操作部60により設定さた場合に、リピート区間(AB区間)を繰り返し再生させるABリピート再生機能を備えている。
つまり、制御部50は、DVDに記録された画像データの再生処理を制御する再生制御手段として機能するとともに、画像データの再生処理中に操作部60から指示信号を入力されることに基づいてリピート開始点(A点)とリピート終了点(B点)を設定するリピート区間設定手段、設定されたリピート区間の画像データを繰り返し再生するリピート再生制御手段、ABリピート再生中の早送り再生又は早戻し再生を制御する特殊再生制御手段として機能する。
次に、図2〜4を参照して、ABリピート再生時の特殊再生処理について説明する。図2は、ABリピート再生時の(A)早送り再生処理及び(B)早戻し再生処理の説明図である。なお、図2では、説明を簡単にするために、早送り再生又は早戻し再生において、VOBUの先頭のIピクチャが再生されるようにしているが、VOBU内のIピクチャが再生される場合もある。
また、図3は、リピート区間設定手段としての制御部50により実行されるABリピート設定処理について示したフローチャートである。図4は、リピート再生制御手段及び特殊再生制御手段としての制御部50により実行されるABリピート再生処理について示したフローチャートである。
まず、図3のステップS101で、リピート開始点(A点)を設定する操作が行われたか判定する。そして、A点の設定操作が行われたと判定した場合は、A点の時間情報(Ta)を設定するとともに(ステップS102)、A点の画像データ(Ia)を記憶部33に記憶させる(ステップS103)。図2では、VOBU#n−2再生中にA点が設定された場合を示している。
次いで、ステップS104で、リピート終了点(B点)を設定する操作が行われたか判定する。そして、B点の設定操作が行われたと判定した場合は、B点の時間情報(Tb)を設定するとともに(ステップS105)、B点の画像データ(Ib)を記憶部33に記憶させる(ステップS106)。図2では、VOBU#n+5再生中にB点が設定された場合を示している。
以上のABリピート設定処理によりリピート区間が設定される。なお、A点及びB点の画像データは、Iピクチャ、Pピクチャ、又はBピクチャの何れであっても構わない。
次いで、図4のステップS201で、ABリピート設定処理によりA点とB点が設定されているか判定する。そして、A点とB点の両方が設定されていると判定した場合は、設定されたA点の時間情報(Ta)に基づいてA点に移動し(ステップS202)、通常の再生処理(ABリピート再生)を実行する(ステップS203)。この通常のABリピート再生処理では、VOBU内に含まれるI/P/Bピクチャからなる画像データが順次再生される。例えば、まずIピクチャが復元され、このIピクチャをもとにPピクチャが復元され、さらにIピクチャ及びPピクチャをもとにBピクチャが復元されて、それぞれ再生されることとなる。
次いで、ABリピート再生中に特殊再生(早送り再生又は早戻し再生)の指示信号が操作部60より入力されたか判定する。そして、特殊再生の指示信号が入力されたと判定した場合はステップS207に移行し、特殊再生の指示信号が入力されていないと判定した場合はステップS205に移行する。
ステップS205では、通常のABリピート再生がB点に到達したか判定する。例えば、B点の時間情報(Tb)と再生される画像データの時間情報(Tm)に基づいて、再生がB点に到達したか否かを判定する。そして、B点に到達したと判定した場合は再生を停止し(ステップS206)、ステップS202に移行してA点からABリピート再生処理を繰り返す。なお、ステップS206で再生が停止されてからA点に戻るまでのあいだはB点の画像データIbに基づく画像が表示される。
ステップS207では、指示された特殊再生が早戻し再生か早送り再生かを判定する。そして、早戻し再生であると判定したときは、ステップS208に移行して早戻し再生処理を行う。早戻し再生処理では、画像データに含まれるIピクチャを、所定の時間間隔で読み飛ばして(例えば、VOBU2つ飛ばし)再生する。例えば、図2(B)に示すように、ABリピート再生によりVOBU#n+4の画像データが再生されているD点において早戻し再生が指示された場合は、VOBU#n+4の先頭のIピクチャ(In+4)、VOBU#n+2の先頭のIピクチャ(In+2)、・・の順にIピクチャが再生される。
次いで、ステップS209で、早戻し再生がA点に到達したか判定する。このとき、再生されるIピクチャの時間情報(Tm)と、A点の時間情報(Ta)とに基づいて、早戻し再生がA点に到達したかを判定する。例えば、図2(B)に示すように、VOBU#n−2の先頭のIピクチャ(In-2)の時間情報Tn-2とA点の時間情報Taを比較すると、Taの方が大きくなるので、早戻し再生はA点に到達したと判定できる。
そして、ステップS209で早戻し再生がA点に到達したと判定した場合は、早戻し再生を停止させ(ステップS210)、A点の画像データIaに基づく画像をオンスクリーン表示させる(ステップS211)。その後、ステップS202に移行してA点からABリピート再生処理を繰り返す。なお、早戻し再生がIn-2で停止されてからA点に戻るまでは、A点の画像データIaに基づく画像が表示される。つまり、主画像としてはIn-2が再生されているが、画面上はIaが表示されることとなるので、ユーザはIn-2を視認することはできない。
一方、ステップS207で早送り再生であると判定したときは、ステップS212に移行して早送り再生処理を行う。早送り再生処理では、画像データに含まれるIピクチャを、所定の時間間隔で読み飛ばして(例えば、VOBU2つ飛ばし)再生する。例えば、図2(A)に示すように、ABリピート再生によりVOBU#n−1の画像データが再生されているC点において早送り再生が指示された場合は、VOBU#nの先頭のIピクチャ(In)、VOBU#n+2の先頭のIピクチャ(In+2)、・・の順にIピクチャが再生される。
次いで、ステップS213で、早送り再生がB点に到達したか判定する。このとき、再生されるIピクチャの時間情報(Tm)と、B点の時間情報(Tb)とに基づいて、早送り再生がB点に到達したかを判定する。例えば、図2(A)に示すように、VOBU#n+6の先頭のIピクチャ(In+6)の時間情報Tn+6とB点の時間情報Tbを比較すると、Tbの方が小さくなるので、早送り再生はB点に到達したと判定できる。
そして、ステップS213で早送り再生がB点に到達したと判定した場合は、早送り再生を停止させ(ステップS214)、B点の画像データIbに基づく画像をオンスクリーン表示させる(ステップS215)。その後、ステップS202に移行してA点からABリピート再生処理を繰り返す。なお、早送り再生がIn+6で停止されてからA点に戻るまでは、B点の画像データIbに基づく画像が表示される。つまり、主画像としてはIn+6が再生されているが、画面上はIbが表示されることとなるので、ユーザはIn+6を視認することはできない。
このように、本実施形態のDVDプレイヤー100では、操作部60からの指示信号に基づいてA点(リピート開始点)及びB点(リピート終了点)の時間情報Ta,Tbを設定するとともにA点及びB点の画像データIa,Ibを記憶し、ABリピート再生中の特殊再生(早送り再生又は早戻し再生)がリピート区間の終点(A点又はB点)に到達した場合に、A点又はB点の画像データIa,Ibに基づく画像をオンスクリーン表示させる。
これにより、ABリピート再生中の特殊再生で、ユーザが設定したリピート区間外の映像が表示されることはないので、設定したリピート区間外の映像が表示されることでユーザに不快感を与えるのを防止することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、再生されるIピクチャの時間情報とA点又はB点の時間情報とに基づいて特殊再生がリピート区間の終点に到達したか否かを判定するようにしているが、現在再生されているIピクチャの時間情報と特殊再生により読み飛ばされる時間(例えば、2VOBU=約1sec)から次に再生されるIピクチャの時間情報を予測し、特殊再生がリピート区間の終点に到達するか否かを判断するようにしてもよい。これにより、次のIピクチャを再生する前にリピート区間の終点に到達するか否かを判定することができるので、再生されるIピクチャがリピート区間の終点を超える場合にA点又はB点の画像をスムーズにオンスクリーン表示させることができる。
また、上記実施形態では、早送り再生がB点に到達したときにはB点の画像データに基づく画像を表示させるようにしているが、早送り再生がB点に到達した場合にもA点の画像データに基づく画像を表示させるようにしてもよい。つまり、早送り再生がB点に到達した場合にもA点に戻ってABリピート再生されるのであるから、主画像としてA点の画像が再生される前に、副画像としてA点の画像が表示されていても、ユーザが違和感を覚えることはない。
また、ABリピート再生のキャンセル操作が入力された場合は、設定されたリピート区間を解除してその時点から通常の再生処理を行うようにしてもよい。また、ABリピート再生中の特殊再生操作のキャンセル操作が入力された場合は、その時点からABリピート再生処理を行うようにしてもよいし、設定されたリピート区間を解除してその時点から通常の再生処理を行うようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係るDVDレコーダの構成を示すブロック図である。 本発明に係るディスク再生装置におけるABリピート再生時の(A)早送り再生処理及び(B)早戻し再生処理の説明図である。 リピート区間設定手段としての制御部50により実行されるABリピート設定処理について示したフローチャートである。 リピート再生制御手段及び特殊再生制御手段としての制御部50により実行されるABリピート再生処理について示したフローチャートである。 従来のディスク再生装置におけるABリピート再生時の(A)早送り再生処理及び(B)早戻し再生処理の説明図である。
符号の説明
10 ディスクドライブ
20 ディジタル信号処理部
30 デコード部
40 出力部
50 制御部
60 操作部
100 DVDプレイヤー
M ディスク状記録媒体

Claims (5)

  1. ディスク状記録媒体に記録された画像データの再生処理を制御する再生制御手段と、
    画像データの再生処理中に入力手段から指示信号を入力されることに基づいて、リピート開始点とリピート終了点を設定するリピート区間設定手段と、
    前記リピート区間の画像データを繰り返し再生するリピート再生制御手段と、
    前記リピート再生制御手段によるリピート再生中の早送り再生又は早戻し再生を制御する特殊再生制御手段と、
    主画像に副画像を重畳して表示可能なオンスクリーン表示手段と、
    を備えたディスク再生装置であって、
    前記リピート区間設定手段は、リピート開始点及びリピート終了点の時間情報を設定するとともに、リピート開始点及びリピート終了点の画像データを記憶し、
    前記特殊再生制御手段は、
    前記画像データに含まれるIピクチャを所定の時間間隔で読み飛ばして特殊再生を行うとともに、
    再生されるIピクチャの時間情報と、前記リピート開始点又はリピート終了点の時間情報とに基づいて、特殊再生が前記リピート区間設定手段により設定されたリピート区間の終点に到達したか否かを判断し、早送り再生において再生されるIピクチャがリピート終了点を超える場合には、当該Iピクチャを再生するとともに前記オンスクリーン表示手段により前記リピート終了点の画像データに基づく画像を表示させ、早戻し再生において再生されるIピクチャがリピート開始点を超える場合には、当該Iピクチャを再生するとともに、前記オンスクリーン表示手段により前記リピート開始点の画像データに基づく画像を表示させることを特徴とするディスク再生装置。
  2. ディスク状記録媒体に記録された画像データの再生処理を制御する再生制御手段と、
    画像データの再生処理中に入力手段から指示信号を入力されることに基づいて、リピート開始点とリピート終了点を設定するリピート区間設定手段と、
    前記リピート区間設定手段により設定されたリピート区間の画像データを繰り返し再生するリピート再生制御手段と、
    前記リピート再生制御手段によるリピート再生中の早送り再生又は早戻し再生を制御する特殊再生制御手段と、
    主画像に副画像を重畳して表示可能なオンスクリーン表示手段と、
    を備えたディスク再生装置であって、
    前記リピート区間設定手段は、リピート開始点及びリピート終了点の時間情報を設定するとともに、リピート開始点及び/又はリピート終了点の画像データを記憶し、
    前記特殊再生制御手段は、前記画像データに含まれるIピクチャを所定の時間間隔で読み飛ばして特殊再生を行うとともに、特殊再生が前記リピート区間の終点を超えたときに、前記オンスクリーン表示手段により前記リピート開始点又はリピート終了点の画像データに基づく画像を表示させることを特徴とするディスク再生装置。
  3. 前記特殊再生制御手段は、再生されるIピクチャの時間情報と、前記リピート開始点又はリピート終了点の時間情報とに基づいて、特殊再生が前記リピート区間の終点に到達したか否かを判断し、
    再生されるIピクチャが前記リピート区間を超える場合に、当該Iピクチャを再生するとともに、前記オンスクリーン表示手段により前記リピート開始点又はリピート終了点の画像データに基づく画像を前記Iピクチャに重畳して表示させることを特徴とする請求項2に記載のディスク再生装置。
  4. 前記特殊再生制御手段は、現在再生されているIピクチャの時間情報と特殊再生において読み飛ばす前記所定の時間間隔に基づいて次に再生されるIピクチャの時間情報を予測し、特殊再生が前記リピート区間の終点に到達するか否かを判断することを特徴とする請求項3に記載のディスク再生装置。
  5. 前記特殊再生制御手段は、早送り再生が前記リピート終了点を超えたときには、前記オンスクリーン表示手段により前記リピート終了点の画像データに基づく画像を表示させ、早戻し再生が前記リピート開始点を超えたときには、前記オンスクリーン表示手段により前記リピート開始点の画像データに基づく画像を表示させることを特徴とする請求項2から4の何れかに記載のディスク再生装置。
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