JP2006157553A - コンテンツのダビング用記録方法及びダビング方法及び映像記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】 映像の動きの激しい部分と静止画的部分とを比較的簡単に把握することができ、ダビング時の再エンコードダビングと高速ダビングとの振り分けを容易にするコンテンツのダビング用記録方法等を提供する。
【構成】 ハードディスク26に記録した映像コンテンツをDVDメディア15に記録することを想定して前記ハードディスク26に映像コンテンツを記録する。ハードディスク26に映像コンテンツを記録するときには、DVDメディア15の規格内のビットレートで且つコンスタントビットレートによる記録を行うと共に、前記映像コンテンツを構成する所定単位のデータ(Cell)についての映像の動きの多さ又は少なさを示す参照値を前記コンスタントビットレートに依存する特性に基づいて算出し、この算出した参照値を前記映像コンテンツとともにその属性情報としてハードディスク26に記録する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えばHDD−DVDコンボレコーダなどの映像記録再生装置に関する。
HDD−DVDコンボレコーダは、ハードディスクに格納されているコンテンツをDVDにダビング(コピー)する機能を備えている。そして、このダビング方式として、通常、再符号化を伴う再エンコードダビングと再符号化を伴わない高速ダビングの両方が可能になっている(特許文献1参照)。
特開2003−324680号公報
高速ダビングを行えば、再エンコードに伴う画質の劣化は生じないが、DVD規格上の規定やDVDメディアのメディアサイズ(或いは空きサイズ)等により、再エンコードダビングを選択せざるを得ない場合がある。また、ハードディスクにDVD規格で規定されている以上のビットレートで記録し(例えば、15Mbps)、ダビング時にDVD規格内のビットレートとなるように再エンコードすることもあるが、このような構成では一般に高性能な符号化/複合化チップが必要になり、コストアップになる。
ここで、コンテンツをハードディスクに記録する際に、DVDメディアへのダビングが行われることを想定して、同一コンテンツ内で再符号化を行う部分と再符号化を行わない部分との区分けを行い、ダビング時に前記区分けに従って処理を行うことが考えられるが、例えば、符号化時にいわゆる符号化統計量を算出する(コンテンツ内映像の動きの激しい部分と静止画的部分とを符号化統計量で把握する)こととすると、システムがとても複雑になることが予想される。
この発明は、上記の事情に鑑み、比較的簡単に映像の動きの激しい部分と静止画的部分とを把握することができ、ダビング時の再エンコードダビングと高速ダビングとの振り分けを容易にすることができるコンテンツのダビング用記録方法及びダビング方法及び映像記録再生装置を提供することを目的とする。
この発明のコンテンツのダビング用記録方法は、上記課題を解決するために、第1の記録媒体(又は記録領域)に記録した映像コンテンツを第2の記録媒体(又は記録領域)に記録することを想定して前記第1の記録媒体(又は記録領域)に映像コンテンツを記録する方法であって、第1の記録媒体(又は記録領域)に映像コンテンツを記録するときには、第2の記録媒体(又は記録領域)の規格内のビットレートで且つコンスタントビットレートによる記録を行うと共に、前記映像コンテンツを構成する所定単位のデータについての映像の動きの多さ又は少なさを示す参照値を前記コンスタントビットレートに依存する特性に基づいて算出し、この算出した参照値を前記映像コンテンツとともにその属性情報として第1の記録媒体(又は記録領域)に記録することを特徴とする。
上記の構成であれば、映像コンテンツを構成する所定単位のデータについての映像の動きの多さ又は少なさを示す参照値を前記コンスタントビットレートに依存する特性に基づいて算出するので、比較的簡単に映像の動きの激しい部分と静止画的部分とを把握することができる。
上記構成のコンテンツのダビング用記録方法において、第1の記録媒体(又は記録領域)に映像コンテンツを記録するときには、第2の記録媒体(又は記録領域)の規格内の最高又はほぼ最高のビットレートで記録を行うこととしてもよい。
また、これら構成のコンテンツのダビング用記録方法において、前記映像コンテンツはMPEG規格に基づいて符号化され、前記参照値はIピクチャサイズとBピクチャサイズとPピクチャサイズのうち少なくとも一つのピクチャサイズを用いて算出されることとしてもよい。また、かかる構成において、前記参照値は、一つのデータセルについて複数生成されることとしてもよい。
また、この発明のダビング方法は、上述したいずれかのダビング用記録方法を用いて記録した映像コンテンツを第2の記録媒体(又は記録領域)にコピーするダビング方法であって、前記映像コンテンツの属性情報から参照値を読み出し、前記参照値により、映像の動きが多いと判断した所定単位のデータについては再符号化を行わずにダビングし、前記参照値により、映像の動きが少ないと判断した所定単位のデータについては再符号化によりデータ量を削減してダビングすることを特徴とする。
上記の構成であれば、映像コンテンツの属性情報から読み出した参照値によって映像の動きの多い又は少ないを判断できるので、ダビング時の再エンコードダビングと高速ダビングとの振り分けを容易にすることができる。
上記構成のダビング方法において、ダビング元の映像コンテンツのサイズを算出して第2の記録媒体(又は記録領域)の空き領域にダビングできるかどうかを判断し、ダビングできないと判断したときに、再符号化によりデータ量を削減してダビングを行うこととしてもよい。また、かかる構成において、再符号化する映像部分を増やした場合の映像コンテンツのサイズを再算出し、再算出したサイズであれば第2の記録媒体(又は記録領域)の空き領域に前記映像コンテンツをダビングできると判断したときに、再符号化によりデータ量を削減してダビングを行うこととしてもよい。
また、この発明の映像記録再生装置は、上述したいずれかのダビング用記録方法及びいずれかのダビング方法を実施する映像記録再生装置であって、第1の記録媒体は内蔵のハードディスクであり、第2の記録媒体は着脱可能な映像記録ディスクであることを特徴とする。
また、この発明の映像記録再生装置は、上述したいずれかのダビング用記録方法及びいずれかのダビング方法を実施する映像記録再生装置であって、第1の記録領域及び第2の記録領域ともに内蔵のハードディスクに形成されることを特徴とする。
また、この発明の映像記録再生装置は、上述したいずれかのダビング用記録方法及びいずれかのダビング方法を実施する映像記録再生装置であって、第1の記録媒体は着脱可能な映像記録ディスクであり、第2の記録媒体は着脱可能な他の映像記録ディスクであることを特徴とする。
この発明によれば、映像の動きの激しい部分と静止画的部分とを比較的簡単に把握することができ、ダビング時の再エンコードダビングと高速ダビングとの振り分けを容易にすることができるという効果を奏する。
以下、この発明の実施形態のHDD−DVDコンボレコーダ(ハードディスクからDVDへのコンテンツコピーが可能な映像記録再生装置)を図1乃至図10に基づいて説明する。
図1にHDD−DVDコンボレコーダ1のブロック図を示す。外部入力系10により、チューナや外部入力端子(この端子には、例えば、ケーブルTV用のセットトップボックスなどの映像装置が接続される)からのアナログ映像/音声信号がディジタルデータ化される。具体的には、A/Dコンバータ10aによってチューナ等からのアナログ音声信号がディジタル信号化され、ビデオデコーダ10bによりチューナ等からのアナログ映像信号がディジタル信号(CCIR−REC656)に変換される。そして、MPEGビデオエンコーダ10cによってMPEGビデオ規格に従った処理がなされ、MPEG/AC3オーディオエンコーダ10dによってオーディオ規格(MPEG/AC3/リニアPCM)に従った処理がなされる。
マルチプレクサ11は、MPEGビデオエンコーダ10cから出力されるビデオPES(Packetize Elementary Stream)及びMPEGオーディオエンコーダから出力されるオーディオPESを多重化してMPEGストリームを出力する。
フォーマッタ12は、DVD規格で規定されているナビゲーション情報(NAV)をMPEGストリームに付加する。ナビゲーション情報は、システムコントローラ13のナビゲーション情報生成部13aによって生成される。
変調部14は、MPEGストリーム(ディジタル信号)をDVDメディア15に記録しやすい形に変調する。ピックアップ16は変調信号に基づいてレーザ光を照射してDVDメディア15にデータを記録する。サーボ回路はスピンドルモータ18の回転制御及びピックアップ16の駆動制御を行う。
また、ピックアップ16は、DVDメディア15から信号を読み取り、電気信号に変換する。ピックアップ16による信号の書込/読出においては、前記スピンドルモータ18の回転数が制御され、その後にDVDメディア15の記録面に焦点を合わせるフォーカスサーボ、次にピット列に沿って0と1の信号を読み取るためのトラッキングサーボ、更に、スピンドルサーボが働く。
ピックアップ16にから出力される電気信号は、復調部19によってディジタル信号信号に変換される。誤り訂正回路20は、再生されたディジタル信号の誤りを訂正する。DVDでは、エラーを訂正する方式として、RS−PC(リードソロモン積符号)が採用されている。訂正能力としては、訂正前の誤り率0.1%のときに、オーディオ用CDは訂正後は10-11 〜10-12 であるが、DVDでは10-35 になっている。
デマルチプレクサ21は、MPEGストリーム(映像、音声、字幕がそれぞれの識別子を備えながら1本の信号になっている)を、前記識別子に従って映像ストリーム、音声ストリーム、及び字幕ストリームに分離する。
MPEGビデオデコーダ22は映像ストリームを復号して量子化係数や動きベクトルを求め、逆DCT変換や動きベクトルに基づく動き補償制御などを行うことによって映像データを出力する。ビデオエンコーダ23は映像データ(色差信号データ)をNTSCやPALにエンコードする。NTSCとPALの相互変換も可能である。映画を24コマで符号化、記録された場合にはプレーヤで2−3プルダウンしてNTSC信号にする。
MPEG/AC3オーディオデコーダ24は、音声ストリーム中の音声符号データ(ドルビーAC−3などのフォーマットによる符号データ)を復号して、非圧縮の音声データを生成する。D/Aコンバータ25は、非圧縮の音声データをそのままD/A変換して外部に出力する。
ハードディスク26には受信した映像等のコンテンツが格納される。そして、このコンテンツをDVDディスク15にダビングすることができる。このダビング方式として、再符号化を伴う再エンコードダビングと再符号化を伴わない高速ダビングの両方が可能である。再エンコードダビングを行う場合、例えば、ハードディスク26から読み出されたストリームはデマルチプレクサ21にて映像ストリームと音声ストリームに分離される。映像ストリームはMPEGビデオデコーダ22を通ることで映像データとなり、この映像データはMPEGビデオエンコーダ10cを通ることで再符号化される。また、音声ストリームは、MPEG/AC3オーディオデコーダ24を通ることで音声データとなり、この音声データはMPEG/AC3オーディオエンコーダ10dを通ることで再符号化される。高速ダビングを行う場合、例えば、ハードディスク26から読み出されたストリームは、フォーマッタ12及び変調部14を経てDVDディスク15に記録される。
そして、受信した映像等をハードディスク26に記録するときには、DVDディスク15へのダビングを見越して、DVD規格を満足する最高レート(システムビットレート10.08Mbps以下で且つ、ビデオビットレート9.8Mbps以下)で映像を記録することとする。更に、エンコードの方式には、CBR(constant bitrate)とVBR(variable bitrate)とがあるが、CBRで行うこととする。
DVDビデオ規格では、図8に示すように、アプリケーションフォーマットが規定されている。また、DVDディスク内の記録情報は、図9に示すように構成されている。更に、ビデオマネージャメニュー用ビデオオブジェクトセット(VMGM_VOBS)は、図7に示すように構成される。ここで、NAVパック(PCI:presentation control information,DSI:data search information )はナビゲーション情報である。また、ハードディスク26においては、図6に示すように、ストリーム用ファイルフォーマットが規定されている。
各画面を構成するPGC(program chain )は、複数個のVOB(video object )から成る。このVOBは複数個のエレメンタリストリームを集合したMPEGプログラムストリームである。VOBU(VOB unit )は、1個のナビゲーションパックで始まり、整数個の論理ブロックから構成される。セル(cell)は再生されるコンテンツの基本単位で、複数個のVOBUから構成される。
前述のごとく、エンコードのビットレートをCBRで行う場合、記録する映像ソースの動きの多さ(激しさ)又は少なさを、以下のごとく、IピクチャサイズとBピクチャサイズとPピクチャサイズの一つ又は幾つかを利用して判断することができる。なお、図10の(a)にはテスト結果を表で示しており、同図の(b)には動きの少ない映像ソースにおける各ピクチャのサイズをグラフ表示し、同図の(c)には動きの激しい映像ソースにおける各ピクチャのサイズをグラフ表示している。テスト条件として、GOP(グループオブピクチャ)はIBBPであり、GOPを構成するピクチャ数は15であり、ビデオビットレートは10Mbps(CBR,openGOP)であり、オーディオはMPEG1 layer2(48Khz,224Kbps)である。また、図10において、ピクチャ順とは、IBBPBBPBBPBBPBBの順である。
イ.IピクチャサイズとPピクチャサイズとの比に基づいて映像の動きの激しさを判断する(後述のフローチャートでは、この方法を採用している)。
ロ.Iピクチャサイズのみで映像の動きの激しさを判断する。すなわち、動きの激しいシーンを含む場合、IピクチャよりもBピクチャやPピクチャにより多くデータ量が分配されるため、Iピクチャサイズは小さくなる。
ハ.Iピクチャとその直後のBピクチャとのサイズ比(B/I)で判断する。すなわち、動きの激しいシーンを含む場合、IピクチャよりもBピクチャにより多くデータ量が分配されるため、サイズ比は大きくなる。
ニ.BピクチャとPピクチャのサイズ比で判断する。すなわち、静止画的なシーンでは、BピクチャとPピクチャのサイズがほぼ同じになり、前記サイズ比は1に近づく。
ホ.Pピクチャのサイズから判断する。すなわち、動きの激しいシーンを含む場合、Pピクチャのサイズは大きくなる。
[コンテンツのダビング用記録処理]
次に、図2及び図3のフローチャートに基づいて記録処理(ハードディスク26へのCBR記録)を説明していく。システムコントローラ13は、ハードディスク26に空きがあるかどうかを判断する(ステップS1)。ハードディスク26に空きがない場合には処理を終了し、空きがある場合には(ステップS1でYES)、「タイトル数>400」を満たすかどうか(HDDに記録時の実装仕様上の制約)を判断する(ステップS2)。満たす場合には処理を終了し、タイトル数が400以下であるときには(ステップS2でNO)、入力映像信号を選択する(ステップS3)。すなわち、ユーザによるリモートコントローラの操作、セット本体の記録ボタン或いはタイマー予約による記録開始の状態になると、選択されている入力ソース(チューナ、外部入力)が選択される。
次に、ストリーム用ファイル、属性記録用ファイルをそれぞれオープンし(ステップS4、S5)、タイトル数を“1”加算する(ステップS6)。そして、ビデオ及びオーディオについてMPEGエンコードを開始し(ステップS37)、更にMPEGシステムエンコードを開始する(ステップS38)。
システムコントローラ13は、ユーザによる終了操作を監視し(ステップS9)、終了操作があった場合にはステップS19へ進む。終了操作がない場合には、ハードディスク26に空きがあるかどうかを判断する(ステップS10)。ディスクに空きがある場合には、MPEGデータを取得し(ステップS11)、ストリーム用ファイルに書き込む(ステップS12)。次に、ピクチャ終端を越えたかどうかを判断する(ステップS13)。すなわち、一つのピクチャ(Iピクチャ等)を構成する全データを取得できたかどうかを判断する。
ピクチャ終端を越えていない場合には、ステップS9へ戻る。ピクチャ終端を越えた場合には(ステップS13でYES)、ピクチャサイズを取得し(ステップS14)、このピクチャサイズを属性記録用ファイルに書き込む(ステップS15)。次に、Cellの区切りであるかどうかを判断し(ステップS16)、区切りでない場合にはステップS9に戻る。Cellの区切りであると判断した場合には(ステップS16でYES)、例えば、前記属性記録用ファイルの記載に基づいて“Iピクチャ”と“Pピクチャ”のサイズ比をCell内のVOBU単位で算出し(ステップS17)、この算出したサイズ比情報をCellの属性情報として前記属性記録用ファイルに付加し(ステップS18)、ステップS9へ戻る。
ハードディスク26に空きがない場合(ステップS10でNO)、MPEGシステムエンコード、ビデオ及びオーディオのMPEGエンコードを順次終了する(ステップS19、ステップS20)。また、ストリーム用ファイル、属性記録用ファイルの書き込みを順次終了する(ステップS21、ステップS22)。
[ダビング処理]
次に、図4及び図5のフローチャートに基づいてダビング処理(ハードディスク26からDVDメディア15への記録(CBR,VBRいずれでもよい))を説明していく。
ユーザがダビング元のタイトルを選択すると(ステップS31)。システムコントローラ13は、ダビング先のDVDディスク15の空き容量を確認し(ステップS32)、空き容量が十分でない場合には(ステップS33でNO)、処理を終了する。空き容量が十分であれば(ステップS33でYES)、ダビング先のタイトル数を確認する(ステップS34)。タイトル数が99未満でなければ(ステップS35でNO)、処理を終了し、99未満であるときには、再エンコードするときのビットレートを決定する(ステップS36)。このビットレートは、ハードディスク記録時のビットレートよりも低いものとなる。また、ダビング先でのタイトルのサイズ(この時点では、タイトル元のサイズと同じである)を算出する(ステップS37)。そして、ダビング先でのタイトルが、所定サイズ以下(DVDディスク15の空き領域に入るサイズ以下)であるかどうかを判断する(ステップS38)。
ダビング先でのタイトルが所定サイズ以下でなければ、ハードディスク26に記録されている元タイトルの属性記録用ファイルを読み出す(ステップS39)。そして、この属性記録用ファイルからダビング元のタイトル内の“Iピクチャ”と“Pピクチャ”のサイズ比をCell単位で取得し(ステップS40)、映像としての動きが小さいと判断したVOBUが存在するCellを検索し(ステップS41)、そのようなCellを再エンコードするリストに登録する(ステップS42)。映像としての動きが小さいかどうかの判断は、例えば、前記サイズ比が所定値以下であるかどうかにより行う。更に、再エンコード前のCellサイズから再エンコードしたときのCellサイズを差し引いた差分を算出する(ステップS43)。CBR記録であれば、例えば、元ビットレートと再エンコードのビットレートとCell再生時間とによって、差分(ビット数)が求まる。VBRでは、例えば、元ビットレートと再エンコードのピークビットレートとCell再生時間とによって、差分(ビット数)が求まる。この差分を用いて、ダビング先でのタイトルのサイズを再計算して(ステップS44)、ステップS38へ戻る。
なお、前記所定値として第1の値、第2の値、第3の値、…を用意しておき、ステップS38へ戻るときには、先に使用した所定値の次の所定値を用いることとしてもよい。すなわち、ステップS38へ戻って再度リスト登録を行うときには、前回よりも幾分動きのある映像(Cell)についても再エンコードリストに登録されるようにする。
ステップS38においてダビング先のタイトルが所定サイズ以下であると判断されたときには、ダビングを開始し(ステップS45)、Cell単位で再エンコードを行うかどうかを判断する(ステップS46)。再エンコードリストに登録されているCell(ステップS46でYES)は、再エンコードダビングを行い(ステップS47)、MPEGデコードを開始する(ステップS48)。MPEGデコード出力(映像データ)をMPEGエンコーダに入力し(ステップS49)、MPEGエンコードを開始する(ステップS50)。MPEGエンコードした出力をターゲットであるDVDメディア15に記録し(ステップS51)、最後までデコードが完了していない場合には(ステップS52でNO)、ステップS51に戻る。一方、Cellの最後までデコードが完了した場合には(ステップS52でYES)、MPEGデコードを停止する(ステップS53)。そして、MPEGデコード出力とMPEGエンコーダ入力との間を切断し(ステップS54)、MPEGエンコードを停止し(ステップS55)、ステップS60に進む。
一方、ステップS46において、再エンコードリストに登録されていないCellであると判断された場合には、再エンコードしないダビングを行う(ステップS56)。ダビング元のCellのデータをリードし(ステップS57)、ダビング先のDVDメディアにリードしたデータを書き込む(ステップS58)。そして、Cellの最後までダビングしたかを判断し(ステップS59)、完了していない場合にはステップS57へ戻る。デコードが完了した場合には(ステップS59でYES)、ダビング元の全タイトルについてダビングが完了したかどうかを判断し(ステップS60)、完了していない場合にはステップS46に戻る。全タイトルについてダビングが完了した場合には、ダビング先のタイトルの数を1増やして(ステップS61)処理を終了する。
なお、以上説明した実施例では、DVDビデオ規格に基づいた構成例を示したが、これに限るものではない。また、ハードディスク26内で第1の記録領域と第2の記録領域を形成しておき、第1の記録領域から第2の記録領域へコンテンツをコピーするときにも、本願発明を適用することができる。また、二つのディスクメディア(例えば、一つはHD−DVDで他の一つはDVD等)間でのダビングにも、本願発明を適用することができる。
この発明の実施形態のHDD−DVDコンボレコーダを示したブロック図である。 この発明の実施形態のコンテンツのダビング用記録方法の処理内容の一部を示したフローチャートである。 この発明の実施形態のコンテンツのダビング用記録方法の処理内容の残り部分を示したフローチャートである。 この発明の実施形態のダビング方法の処理内容の一部を示したフローチャートである。 この発明の実施形態のダビング方法の処理内容の残り部分を示したフローチャートである。 ハードディスクドライブのストリーム用ファイルフォーマットを示した説明図である。 VMGメニュー構成を示した説明図である。 DVDのアプリケーションフォーマットを示した説明図である。 DVDディスク内の記録情報を示した説明図である。 この発明の実施形態におけるIピクチャサイズ等を用いた映像の激しさ判定のためのテスト結果を示した説明図である。
符号の説明
1 HDD−DVDコンボレコーダ
10 外部入力系
15 DVDメディア
26 ハードディスク

Claims (10)

  1. 第1の記録媒体(又は記録領域)に記録した映像コンテンツを第2の記録媒体(又は記録領域)に記録することを想定して前記第1の記録媒体(又は記録領域)に映像コンテンツを記録する方法であって、第1の記録媒体(又は記録領域)に映像コンテンツを記録するときには、第2の記録媒体(又は記録領域)の規格内のビットレートで且つコンスタントビットレートによる記録を行うと共に、前記映像コンテンツを構成する所定単位のデータについての映像の動きの多さ又は少なさを示す参照値を前記コンスタントビットレートに依存する特性に基づいて算出し、この算出した参照値を前記映像コンテンツとともにその属性情報として第1の記録媒体(又は記録領域)に記録することを特徴とするコンテンツのダビング用記録方法。
  2. 請求項1に記載のコンテンツのダビング用記録方法において、第1の記録媒体(又は記録領域)に映像コンテンツを記録するときには、第2の記録媒体(又は記録領域)の規格内の最高又はほぼ最高のビットレートで記録を行うことを特徴とするコンテンツのダビング用記録方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のコンテンツのダビング用記録方法において、前記映像コンテンツはMPEG規格に基づいて符号化され、前記参照値はIピクチャサイズとBピクチャサイズとPピクチャサイズのうち少なくとも一つのピクチャサイズを用いて算出されることを特徴とするコンテンツのダビング用記録方法。
  4. 請求項3に記載のコンテンツのダビング用記録方法において、前記参照値は、一つのデータセルについて複数生成されることを特徴とするコンテンツのダビング用記録方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のコンテンツのダビング用記録方法を用いて記録した映像コンテンツを第2の記録媒体(又は記録領域)にコピーするダビング方法であって、前記映像コンテンツの属性情報から参照値を読み出し、前記参照値により、映像の動きが多いと判断した所定単位のデータについては再符号化を行わずにダビングし、前記参照値により、映像の動きが少ないと判断した所定単位のデータについては再符号化によりデータ量を削減してダビングすることを特徴とするダビング方法。
  6. 請求項5に記載のダビング方法において、ダビング元の映像コンテンツのサイズを算出して第2の記録媒体(又は記録領域)の空き領域にダビングできるかどうかを判断し、ダビングできないと判断したときに、再符号化によりデータ量を削減してダビングを行うことを特徴とするダビング方法。
  7. 請求項6に記載のダビング方法において、再符号化する映像部分を増やした場合の映像コンテンツのサイズを再算出し、再算出したサイズであれば第2の記録媒体(又は記録領域)の空き領域に前記映像コンテンツをダビングできると判断したときに、再符号化によりデータ量を削減してダビングを行うことを特徴とするダビング方法。
  8. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のコンテンツのダビング用記録方法及び請求項5乃至請求項7のいずれかに記載のダビング方法を実施する映像記録再生装置であって、第1の記録媒体は内蔵のハードディスクであり、第2の記録媒体は着脱可能な映像記録ディスクであることを特徴とする映像記録再生装置。
  9. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のコンテンツのダビング用記録方法及び請求項5乃至請求項7のいずれかに記載のダビング方法を実施する映像記録再生装置であって、第1の記録領域及び第2の記録領域ともに内蔵のハードディスクに形成されることを特徴とする映像記録再生装置。
  10. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のコンテンツのダビング用記録方法及び請求項5乃至請求項7のいずれかに記載のダビング方法を実施する映像記録再生装置であって、第1の記録媒体は着脱可能な映像記録ディスクであり、第2の記録媒体は着脱可能な他の映像記録ディスクであることを特徴とする映像記録再生装置。
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