JP3920561B2 - 記録媒体再生装置、および情報記録媒体 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、記録媒体に記録された記録情報の再生が可能な記録媒体再生装置に関し、特に記録媒体に記録された記録情報の内、指定された第1の範囲と第2の範囲を接続して再生可能な記録媒体再生装置、および情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、マルチメディア技術の進展に伴い、デジタル化された映像情報を大量に記録でき、またランダムアクセスが容易なことから光学式記録媒体が注目されている。この記録媒体としては、情報の追加記録が可能な追記型光ディスクであるDVD−R(DVD Recordable)、記録した情報に対する書換えが可能な書換え型光ディスクであるDVD−RW(DVD Re-recordable)やDVD−RAM(DVD Re-writable)等が実用化されている。これら記録媒体によれば、映像信号は動画像の圧縮伸長方式として代表的なMPEG(Moving Picture Expert Group)方式により圧縮・符号化されて記録されている。
【0003】
なお、MPEG方式の符号化技術は、符号化したい画像と当該画像に対して時間的に先行する参照画像との差分情報と、マクロブロック単位の動きベクトルとを可変長符号化することにより、膨大な情報量である動画像情報を高能率に圧縮することが可能な符号化技術である。
【0004】
一方、これら記録媒体を取扱う記録再生装置は、既に記録した映像情報を再生するだけでなく、再生手順(プレイリストと呼ばれる)に従って、記録媒体に記録された映像情報の第1の範囲と第2の範囲を連続して再生する編集映像再生機能を備える。例えば、TVで放映された映画を記録媒体に流し撮りし、その後、その映像を再生して不要となるCM部分をスキップするように編集位置を指定する。すると、映画本体のみを再生するための再生手順が記録媒体に記録され、以後、その再生手順を指定すると、CM部分のない映画の再生を行うことができる。
【0005】
しかしながら、MPEG方式による符号化技術は、動き補償予測と2次元DCTを組み合わせた方式であり、動き補償の予測効率を高めるための双方向予測や、編集やランダムアクセスを可能にするGOP(Group of Picture)構造を有している。
【0006】
双方向予測を行うため、映像情報の各フレームは図15に示すようにIピクチャ(イントラ符号化画像)、Pピクチャ(順方向予測符号化画像)、Bピクチャ(双方向予測化画像)の3種類のフレームにより符号化される。Iピクチャは、画像の全てを同一フレーム内の画像データのみを用いて符号化するフレーム内符号化画像であり、自分自身の画像データのみで画像を再構成できる。Pピクチャは、時間的に後方(過去)にあるIピクチャ又はPピクチャに対する画像との動き補償、即ち動きベクトル及び差分を求めて符号化する画像である。Bピクチャは、時間的に後方のI又はPピクチャに対する画像との順方向動き補償を行うと共に、時間的に前方(未来)のPピクチャに対する画像と逆方向動き補償で得られた差分を比較演算し、差の少ない方を選択し、符号化する画像である。1つのIピクチャと複数のPピクチャとBピクチャをまとめたものが、GOPと呼ばれる符号化の単位になる。
【0007】
MPEGエンコーダは、入力された映像情報を図15(A)に示す順序「−1B、0B、1I、2B、3B、4P、5B、6B、7P、8B、9B、10I」で符号化し、デコード時に便利なように一部フレームの並び替えを行って出力する。即ち、(A)に示す1Iピクチャを−1Bピクチャの前に配置し、4Pピクチャを2Bピクチャの前に配置して出力する。このように配置することにより、MPEGデコーダは2Bピクチャ及び3Bピクチャをデコードするのに、必要な1Iピクチャと4Pピクチャを先にデコード処理することができる。
【0008】
このようにMPEG方式は、GOP単位で符号化・復号化を行わなければならないので、GOP単位の途中で編集が行われると、各接続点で映像をスムーズに連続再生できないという問題がある。
【0009】
この理由を、図16を用いて説明する。なお、図16は、記録媒体に記録されている映像情報を複数のVOBU#1〜#9で示したものである。なお、各VOBUには一つのGOPの映像情報が含まれている。以下、同図(A)に示されるように映画情報の開始位置aから第1編集位置bまでの映像1を再生し、続いて第2編集位置cからの映像2を再生するように編集されていた場合を例に説明する。
【0010】
上述したようにMPEG方式によれば、GOPの単位での符号化・復号化が行わるので、開始位置(a点)から第1編集位置(b点)までの映像1を再生した後、映像3を再生するためには、VOBU#6のフレームの先頭からデコード処理を行う必要がある。よって、従来の記録再生装置は、同図(B)に示されるようにVOBU#1の先頭フレームからVOBU#3の第1編集位置(b点)のフレームまでを順次複合化して出力した後、VOBU#6の先頭フレームからデコード処理を行うが、第2編集位置(c点)までデコード結果を出力することはできないので、その間、VOBU#3の最後のフレームを静止画出力する。そして、第2編集位置(c点)のフレームのデコード処理が終了すると、この静止画出力を解除し、それ以降のフレームを順次デコード処理して出力する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の装置によれば、編集された映像を再生する場合、編集接続点で静止画出力を行い、編集映像の品質を著しく悪化させるという問題があった。また、静止画出力を行うためには、多くのフレームバッファを必要とし、コストアップを招く問題があった。本発明は上記課題に鑑み成されたものであり、その目的は、編集接続点でのスムーズな再生を可能とし、且つローコストの記録媒体再生装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明に係る記録媒体再生装置は、所定の符号化単位をもって符号化され、記録媒体に記録された記録情報の第1の範囲と第2の範囲を接続して再生可能な記録媒体再生装置において、前記第1の範囲の後部の記録情報をデコード処理するサブデコーダ手段と、前記後部を除く前記第1の範囲の記録情報および前記第2の範囲の記録情報をデコード処理するメインデコーダ手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の本発明に係る記録媒体再生装置は、請求項1に記載の記録媒体再生装置であって、前記サブデコーダは、前記メインデコーダが前記第1の範囲の記録情報をデコード処理している間に、前記第1の範囲の後部の記録情報を直ちにデコード処理できるよう待機状態とされ、前記メインデコーダは、前記サブデコーダが前記第1の範囲の後部の記録情報のデコード処理を行っている間に、前記第2の範囲の記録情報を直ちにデコード処理できるよう待機状態とされることを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の本発明に係る記録媒体再生装置は、所定の符号化単位をもって符号化され、記録媒体に記録された記録情報の第1の範囲と第2の範囲を接続して再生可能な記録媒体再生装置において、前記第2の範囲の前部の記録情報をデコード処理するサブデコーダ手段と、前記第1の範囲の記録情報および前記前部を除く前記第2の範囲の記録情報をデコード処理するメインデコーダ手段と、を備えることを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の本発明に係る記録媒体再生装置は、請求項3に記載の記録媒体再生装置であって、前記サブデコーダは、前記メインデコーダが前記第1の範囲の記録情報をデコード処理している間に、前記第2の範囲の前部の記録情報を直ちにデコード処理できるよう待機状態とされ、前記メインデコーダは、前記サブデコーダが前記第2の範囲の前部の記録情報のデコード処理を行っている間に、前記前部に続く前記第2の範囲の記録情報を直ちにデコード処理できるよう待機状態とされることを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の本発明に係る記録媒体再生装置は、請求項1乃至4の何れか一に記載の記録媒体再生装置であって、前記記録情報を前記記録媒体に記録する記録手段を備え、前記サブデコーダは記録時に前記記録情報を前記所定の符号化単位をもってデコードするエンコーダとして機能することを特徴とする。
【0017】
請求項6に記載の発明に係る情報記録媒体は、コンピュータを、所定の符号化単位をもって符号化され、記録媒体に記録された記録情報の第1の範囲と第2の範囲を接続して再生可能な記録媒体再生装置として機能させることを特徴とする制御プログラムが前記コンピュータで読取可能に記録されている情報記録媒体において、前記コンピュータを、前記第1の範囲の後部の記録情報をデコード処理するサブデコーダ手段と、前記後部を除く前記第1の範囲の記録情報および前記第2の範囲の記録情報をデコード処理するメインデコーダ手段と、して機能させることを特徴とする制御プログラムが前記コンピュータで読取可能に記録されていることを特徴とする。
【0018】
請求項7に記載の発明に係る情報記録媒体は、コンピュータを、所定の符号化単位をもって符号化され、記録媒体に記録された記録情報の第1の範囲と第2の範囲を接続して再生可能な記録媒体再生装置として機能させることを特徴とする制御プログラムが前記コンピュータで読取可能に記録されている情報記録媒体において、前記コンピュータを、前記第2の範囲の前部の記録情報をデコード処理するサブデコーダ手段と、前記第1の範囲の記録情報および前記前部を除く前記第2の範囲の記録情報をデコード処理するメインデコーダ手段と、して機能させることを特徴とする制御プログラムが前記コンピュータで読取可能に記録されていることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に好適な実施の形態について説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、映像情報(音声情報を含む)をDVD−RW(以下、光ディスク1と記す)に対して記録再生可能な記録再生装置50について説明するものである。
【0020】
先ず、記録再生装置50に用いる光ディスク1の記録フォーマット(物理的記録フォーマット)について図1を用いて説明する。
光ディスク1は、その最内周部にリードインエリアLIを有すると共にその最外周部にリードアウトエリアLOを有している。また、それら間には、映像情報が夫々ID(識別)番号を有する複数のビデオ・タイトル・セット(VTS#1〜VTS#n)に分割されて記録されている。ここで、VTSは、関連する(音声、サブピクチャのストリーム数や、仕様、対応言語等の属性が同じ)タイトル(映画等の製作者が視聴者に提供しようとする一つの作品)を一まとめにしたセット(まとまり)である。具体的には、例えば一本の同じ映画について異なる言語の複数の映画に対して夫々タイトルを記録したり、同じ映画であっても劇場版と特別版とを夫々別のタイトルとして記録することができる。
【0021】
また、リードインエリアLIとリードアウトエリアLOの間には、ビデオ・マネージャ(VMG)が記録される。なお、同図において、VMGはVTSの前に置かれているが、ファイルシステムによっては、VMGは必ずしもこの位置に記録されるとは限らない。このVMGに記録される情報は、例えば各タイトルの名前を示すメニューや、違法コピー防止のための情報、又は夫々のタイトルにアクセスするためのアクセステーブル等、当該光ディスク1に記録される映像情報及び音声情報の全体に係わる情報が記録される。また、後述する再生手順のデータは、当該VMGに記録される。
【0022】
VTSには、コントロールデータを先頭に、夫々にID番号を有する複数のビデオ・オブジェクト(VOB)に分割されて記録される。ここで、複数のVOBにより構成されている部分をビデオ・オブジェクト・セット(VOBS)という。このVOBSは、VTSを構成する他のデータであるコントロールデータと、映像情報および音声情報の実体である複数のVOBの部分と区別するために当該実体部分についてVOBSとしている。VOBの先頭に記録されるコントロールデータには、複数のセルを組合わせた論理的区分であるプログラムチェインに関する種々の情報であるプログラム・チェイン・インフォメーション(PGCI)等の情報が記録される。また、各VOBには、制御情報の他に映像情報及び音楽情報の実体部分(制御情報以外の映像又は音声そのもの)が記録される。更に、VOBは、夫々にID番号を有する複数のセルにより構成されている。また、VOBは、複数のセルにより完結するように構成されている。
【0023】
セルには、夫々にID番号を有する複数のビデオ・オブジェクト・ユニット(VOBU)により構成されている。ここで、VOBUとは、映像情報及び副映像情報(映画における字幕等の副映像の情報をいう)の夫々を含む情報単位である。一つのVOBユニットは、映像情報を有するビデオパック(V_PCK)と、音声情報を有するオーディオパック(A_PCK)と、副映像情報を有するサブピクチャパック(SP_PCK)とにより構成されている。また、VOBUに含まれるビデオデータは、1又は1以上のGOPにより構成されている。
【0024】
次に、図2を用いて本発明の実施形態による記録再生装置50の構成を説明する。
記録再生装置50は、光ディスク1に映像情報を記録するために用いる光学ピックアップ2と、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ3と、スイッチ4と、記録時にMPEGエンコーダとして機能し、再生時にMPEGサブデコーダ手段として機能するデコード処理機能付きエンコーダ5と、スイッチ6と、記録バッファ7と、記録エンコーダ8と、記録回路9と、光学ピックアップ2と、再生回路10と、再生デコーダ11と、ストリームバッファ12と、MPEGメインデコーダ手段として機能するメインデコーダ13と、スイッチ14と、D/Aコンバータ15と、光ディスク1を回転駆動するスピンドルモータ16と、光ディスク1の回転制御及び光ビームのトラッキングエラーやフォーカスエラーの制御を行うサーボ回路17と、操作指令を行う操作部18と、動作の制御を司るコントローラ19と、編集点を設定するためのオンスクリーン画像を生成するためのオンスクリーンデータ生成回路20等により構成されている。また、コントローラ19には、再生手順等を一時的に記憶するためのメモリ19aが設けられている。なお、同図破線内に示された構成は情報記録部Rを構成し、一点鎖線内に示された構成は情報再生部Pを構成している。
【0025】
次に、エンコーダ5の詳細構成と動作を、図3を用いて説明する。なお、エンコーダ5は、DSP(Digital Signal Processor)で構成されており、コントローラ19からの制御信号により、記録時、映像情報をMPEG方式に基づき符号化するエンコーダ回路として機能し、再生時、かかる符号化された映像情報を複合化するサブデコーダ回路として機能する。なお、エンコーダ5は、サブデコーダ回路として機能するとき、デコード処理の実行(プレイ)、一時停止(ポーズ)、停止(ストップ)等、エンコード処理に必要な最小限の機能のみ備え、早送り再生等、トリックプレイ時における映像情報のエンコード処理を行うことはできない。よって、ここではエンコーダ回路としての構成を説明し、デコータ回路としての基本構成は後述するメインデコーダ13と同一であるので、その説明を省略する。
【0026】
図3に示されるように、エンコーダ5は、加算器5aと、DCT(離散コサイン変換)部5bと、量子化部5cと、逆量子化部5dと、可変長符号化部5eと、逆DCT部5fと、動き検出部5gと、動き補償予測部5hと、レート制御部5jとで構成されている。入力されたデジタル情報信号Sdは、動き検出部5gへ入力されると共に、加算器5aへ入力される。そして、動き検出部5gにおいて、デジタル情報信号Sd内の各フレームについて、後述する動きベクトルが算出され、対応するベクトル信号Svが動き補償予測部5hへ出力される。なお、デジタル情報信号Sdのうち画像情報については複数のフレーム画像により構成されており、各フレームを構成する画素毎にデジタル化されている。
【0027】
ここで、動きベクトルについて説明すると、当該動きベクトルは、MPEG方式に基づいた動画像の圧縮時において実行される動き補償処理に用いられるものである。即ち、当該動き補償処理においては、先ず、符号化する画像を予め設定された所定数の画像を含むマクロブロックに分割し、各々のマクロブロック内の各画素と、時間軸上で前又は後ろの何れか一方のフレーム内の対応する画素との差分の絶対値をマクロブロック内の全ての画素について加算した絶対値和が最小となる画像(即ち、当該マクロブロック内の画像に最も近い、当該前又は後ろの何れか一方のフレーム内の画像)の空間的な位置を求める。そして、当該マクロブロックとそれに最も近い画像との移動関係を上記動きベクトルとし、この動きベクトルを当該前又は後ろの何れか一方のフレーム内の画像を示す情報として符号化する。これにより、実際に符号化する情報量を、画像情報そのものをそのまま符号化する場合に比して相当量圧縮でき、当該画像情報を符号化することができるのである。
【0028】
次に、加算器5aへ出力されたデジタル情報信号Sdは、当該加算器5aにおいて動き補償予測部5hからの補償信号Seが減算され、減算信号SaとしてDCT部5bへ出力される。DCT部5bは、当該減算信号Saに対して公知の技術により情報量の圧縮のためのDCTを施し、変換信号Sdcとして量子化部5cへ出力する。量子化部5cは、当該変換信号Sdcを後述するレート信号Srrで示されるビットレートに適合するように量子化し、量子化信号Sqを生成して可変長符号化部5e及び逆量子化部5dへ出力する。逆量子化部5dは、量子化信号Sqに対して逆量子化処理を施し、逆量子化信号Siqを生成して逆DCT部5fへ出力する。そして、逆DCT部5fは、逆量子化信号Siqに対して公知の技術により逆DCT(逆離散コサイン変換)を施し、逆変換信号Sidとして動き補償予測部5hへ出力する。
【0029】
その後、動き補償予測部5hは、上述したベクトル信号Sv内に含まれる動きベクトルと逆変換信号Sidとに基づいて、MPEG方式におけるいわゆるフレーム間予測を用いた動き補償処理を行ない、情報量の圧縮のための上記補償信号Seを生成して加算器5aに出力する。
【0030】
一方、可変長符号化部5eは、上記量子化信号Sqに対して可変長エンコード処理を施し、元のデジタル情報信号SdをMPEG2方式で圧縮・符号化した信号である上記圧縮情報信号Spdを、スイッチ6を介して記録バッファメモリ7に出力する。この時、レート制御部5jは、当該圧縮情報信号Spdに基づいて、量子化部5cにおける量子化の際のビットレートを最適化するための上記レート信号Srrを生成して当該量子化部5cに出力する。
【0031】
次に、符号化された映像情報を複合化するメインデコーダ回路として機能するメインデコーダ13の詳細構成と動作を、図4を用いて説明する。なお、このメインデコーダ13は、上述したエンコーダ5によるサブデコーダ回路とは異なり、トリックプレイ時における映像情報等、全てのモード時における映像情報のエンコード処理を行うことができる機能を備えている。
【0032】
メインデコーダ13は、可変長復号化部13aと、逆量子化部13bと、逆DCT部13cと、加算器13dと、動き補償予測部13eとによって構成されている。入力されたストリーム信号Sddは、可変長復号化部13aにおいて、動き補償予測13eからのベクトル信号Svに含まれている上記動きベクトルに基づいて可変長デコード処理が施され、上記量子化信号Sqとして逆量子化部13bへ出力される。そして、逆量子化部13bは、上記逆量子化部5dと同様に、量子化信号Sqに対して逆量子化処理を施し、上記変換信号Sdcを生成して逆DCT部13cへ出力する。
【0033】
逆DCT部13cは、逆DCT部5fと同様に、変換信号Sdcに対して公知の技術により逆DCTを施し、上記減算信号Saとして加算器13dへ出力する。そして、当該減算器13dにおいて動き補償予測部13eからの上記補償信号Seが加算され、上記伸長信号Soとしてスイッチ14を介してD/Aコンバータ15へ出力される。この時、動き補償予測部13eは、伸長信号Soに対して動き補償処理を行い、上記動きベクトルを検出してベクトル信号Svとして可変長復号化部13aへ出力すると共に、上記補償信号Seを生成して加算器13dに出力する。
【0034】
次に、本実施形態の記録再生装置50の動作を説明する。
上述したように、記録再生装置50は、光ディスク1に対する映像情報の記録再生機能と、再生した映像情報を見ながらプレイリストの編集を行い、このプレイリストを光ディスク1に記録する編集記録機能と、このプレイリストに従って編集映像を再生する編集映像再生機能を有しているので、これら動作について個々に説明する必要がある。そこで、先ず、記録再生動作を説明した後、プレイリストの編集記録動作を説明し、その後に編集映像の再生動作を説明することにする。
【0035】
先ず、記録再生装置50による記録動作において、外部から記録すべき映像情報に対応する情報信号Sin(アナログ信号)が入力されてくると、A/Dコンバータ3は当該情報信号Sinをデジタル化し、デジタル情報信号Sdをスイッチ4を介してエンコーダ5へ出力する。エンコーダ5は、コントローラ19から出力される制御信号C1に基づき上述したMPEG方式に準拠して、入力されてくるデジタル情報信号SdをGOP単位で圧縮・符号化し、圧縮情報信号Spdをスイッチ6を介して記録バッファメモリ7へ出力する。尚、記録時、スイッチ4及びスイッチ6は、コントローラ19からの切替え信号C7により端子R側に設定されている。
【0036】
記録バッファメモリ7は、入力された圧縮情報信号Spdを一時的に記憶し、また蓄積された圧縮情報信号Spdのデータ量を示すデータ量信号Smrを常にコントローラ19に出力する。記録エンコーダ8は、コントローラ19から出力される制御信号C2に基づいて、一時的に記録バッファ7に記録されている圧縮情報信号Spdを読出し、これに所定の信号処理(DVDフォーマット変換、エラー訂正、インターリーブ、スクランブル処理等)を行い、エンコード信号Sedを記録回路9に出力する。記録回路9は、コントローラ19から出力される制御信号C3に基づいて、エンコード信号Sedを記録信号Srに変換し、光学ピックアップ2へ出力する。
【0037】
光学ピックアップ2は、記録回路9から出力された記録信号Srに基づいて、光ディスク1の情報記録面に照射し、当該記録信号Srに対応する相変化ピットを光ディスク1上に形成する。この時、当該光ディスク1は、スピンドルモータ16により所定の線速度で回転駆動されている。
【0038】
次に、記録再生装置50による再生動作の説明する。
光学ピックアップ2は、一定光量の光ビームを光ディスク1上に照射し、その反射光に基づき、光ディスク1上に形成されている相変化ピットに対応するRF信号Spを再生回路10に出力する。再生回路10は、コントローラ19から出力される制御信号C4に基づいて、RF信号Spを増幅すると共にその波形を整形し、再生信号Sppを再生デコーダ11に出力する。再生デコーダ11は、コントローラ19から出力される制御信号C5に基づいて、再生信号Sppを信号処理し、ストリーム信号Sddをストリームバッファ12へ出力する。
【0039】
ストリームバッファ12は、ストリーム信号Sddを一時的に記憶するバッファの役割を果たし、またストリーム信号Sddのデータ蓄積量を示すデータ量信号Smpを常にコントローラ19に出力する。メインデコーダ13は、コントローラ19から出力される制御信号C6に基づきストリームバッファ12からストリーム信号Sddを順次読み出し、MPEG方式に基づく伸張・デコード処理を施し、伸長信号Soをスイッチ14を介してD/Aコンバータ15に出力する。そして、D/Aコンバータ15は、伸長信号Soをアナログ変換し、出力信号Soutを装置外部のTVモニタ(図示しない)に出力する。尚、スイッチ14は、再生時、コントローラ19からの切替え信号C7により端子P1側に設定されている。
【0040】
次に、記録再生装置50によるプレイリストの記録動作の説明をする。なお、本実施形態による記録再生装置50は、使用者が個別に映像の編集を行う個別編集機能を有し、操作部18に、例えば映像情報のタイトル名を変更する「タイトル名変更釦」や、Aの映像からBの映像まで消去する「A−B消去釦」や、編集結果を決定する「決定釦」等が設けられている。
【0041】
図5は、光ディスク1に記録された映像情報とVOBUの関係を示し、TVで放映された映画を光ディスク1に記録し、これを再生する際に、映像1(第1の範囲)と映像2(第2の範囲)との間にある不要なCMを消去し、これら映像を連続して再生するように編集する場合を例に示している。
【0042】
映像1と映像2との間のCMを消去(スキップ)する場合、操作者は、操作部18の「編集釦」を操作して、表示部に表示されたプレイリストの編集画面の中から「A−B消去釦」を選択する。すると、オンスクリーンデータ生成部20により消去する範囲の開始と終了を設定するため表示データが生成され、装置外部のTVモニタ上にオンスクリーン表示される。よって、操作者はこの表示画面を見て、第1編集位置(b点)及び第2編集位置(c点)を設定する。これら設定が完了すると、コントローラ19はこれら編集位置情報を含むプレイリストを記録エンコーダ8に出力し、ディスク1の所定エリアに記録する。
【0043】
次に、記録再生装置50による編集映像の再生動作の説明をする。
尚、図5は編集映像の再生動作を示すタイミング図、図6は主にサブデコード処理機能付きエンコーダ5(以下、デコード処理用として用いるのでサブデコーダ5と記す)の動作制御を司るサブ動作フロー図、図7は主にメインデコーダ13の動作制御を司るメイン動作フロー図である。これら図6および図7に示される動作フローは、予め図示しないROMに記録されている動作プログラムを示し、編集映像を再生すべく操作部18が操作されると、これらの動作フローに基づき各動作制御が行われる。また、図8はストリームバッファ12に記憶されたVOBUの変化を示し、図9は動作開始時における各スイッチの切り換え状態を示している。なお、本実施形態において、各VOBUには1つのGOPを含むものとする。
【0044】
先ず、コントローラ19は、図7に示されるステップS1によりセルID#1の先頭に対応するVOBU#−n(図5)の再生を開始させ、得られたストリーム信号Sddをストリームバッファ12に書込む。よって、以後、ストリームバッファ12内には図8(A)に示されるイメージで各VOBUが記憶されることになる。
【0045】
次いでコントローラ19は、ステップS2により書込んだストリーム信号Sddをメインデコーダ13に供給して映像1のデコード処理を開始させ、ステップS3により映像1の開始位置a(図10)までデコード処理が終了するのを待つ。開始位置aまでのデコード処理が終了すると(ステップS3:YES)、コントローラ19は、ステップS4によりサブデコーダ5が動作中であるか否かを監視する。当然、未だサブデコーダ5は動作していないため(ステップS4:NO)、コントローラ19は、ステップS8によりスイッチ14を端子P1側に切り換え、以後ステップS9によりメインデコーダ13のデコード処理を制御する。よって、以後、メインデコーダ13によりデコード処理された映像1が装置外部のTVモニタに供給され、TVモニタ上に表示されることになる。
【0046】
次いで、コントローラ19は、ステップS10よりメインデコーダ13がセル終了間際(本実施形態によれば、セルID#1の終端に対応するVOBU#3より4つ前のVOBU#−1)までデコード処理が進むのを待つ。図12に示されるように、VOBU#−1のデコード処理に入ったことを検出すると(ステップS10:YES)、コントローラ19は、先ずステップS11により継続セルがあるか否かを判断する。図5に示されるように、後続セルID#3があるので(ステップS11:YES)、コントローラ19は、ステップS12により、サブデコーダ5の起動要求を発行し、ステップS13によりサブデコーダ5がポーズ状態に入るのを待つ。
【0047】
また、編集映像の再生動作時、コントローラ19は同時に図6に示されるサブ動作フローに基づく制御を行っている。コントローラ19は、ステップS21においてメイン動作フローから起動要求を待っており、上述したようにしてメイン動作フローにより起動要求が発行されると、サブ動作フローをステップS22に進み、スイッチ4(図2)を端子P側に切換える。そして、メインデコーダ13が現在デコード処理しているVOBU#−1より一つ先のVOBU#0をサブデコーダ5に供給してサブデコーダ5をポーズ状態とし、ステップS23においてメイン動作フローからの再開要求を待つ。なお、ここでポーズ状態とは、デコーダにデコード処理すべきデータを供給し、デコーダがそのデータを直ちにデコード出力ができる待機状態のことを指す。
【0048】
このようにしてサブデコーダ5がポーズ状態に入ると、コントローラ19は、メイン動作フローをステップS14に進み、メインデコーダ13のデコード処理がサブデコーダ5のポーズ位置まで進むのを待つ。メインデコーダ13がVOBU#−1のデコード処理を終了し、サブデコーダ5のポーズ位置まで進むと(ステップS14:YES)、コントローラ19は、ステップS15によりスイッチ14を端子P2側に切り換え(図11)、ステップS16によりサブデコーダ5に再開要求を発行する。メイン動作フローにより再開要求が発行されると、コントローラ19はサブ動作フローをステップS24に進み、サブデコーダ5をプレイ状態として映像1の後部となるVOBU#0以後のデコード出力を開始させる。よって、以後、サブデコーダ5によりデコード処理されたVOBU#0以後の映像1が、メインデコーダ13によりデコード処理されたVOBU#−1までの映像1に引き続いて、装置外部のTVモニタ上に表示されることになる。そして、コントローラ19はステップS25において、サブデコーダ5によるデコード処理を継続させると共に、ステップS26によりセルの終了時刻を待つ。
【0049】
また、コントローラ16は、メイン動作フローにおいて再開要求を発行した後、ステップS17でメインデコーダ13のデコード処理を停止させ、ステップS18によりメインデコーダ13へのストリーム信号Sddの開始位置を後続するセルID#3の先頭に対応するVOBU#6(図5)とする。そして、上述したステップS2に戻り、VOBU#6をメインデコーダ13へ供給してデコード処理を開始させ、ステップS3により映像3の開始位置cまでデコード処理が終了するのを待つ。図5(A)に示される開始位置cに至ったことを判断すると(ステップS3:YES)、コントローラ19は、ステップS4によりサブデコーダ5が動作中であるか否かを監視する。
【0050】
上述したように、現在サブデコーダ5は動作中であるので(ステップS4:YES)、コントローラ19は、ステップS5によりメインデコーダ13をポーズ状態とし、ステップS6によりサブ動作フローからの再開要求を待つ。
【0051】
コントローラ19は、サブ動作フローのステップS26によりセルID#1の終了時刻を検出すると、メインデコーダ13に対して再開要求を発行し、ステップS28によりサブデコーダ5のデコード動作を停止させ、以後、上述したステップS21に戻る。サブ動作フローにより再開要求が発行されると(ステップS6:YES)、コントローラ19は、ステップS7によりメインデコーダ13のデコード処理を再開させ、ステップS8によりスイッチ14を端子P1側に切り換え、以後ステップS9によりメインデコーダ13のデコード処理を制御する。よって、以後、メインデコーダ13によりデコード処理された映像3が途切れ目なく装置外部のTVモニタに供給され、TVモニタ上に表示されることになる。
【0052】
そして、コントローラ19は、セルID#3の終了間際になると(ステップS10:YES)、ステップS11により後続セルがないため(ステップS11:NO)、ステップS19によりセルID#3の終了位置を待ち、ステップS20によりメインデコーダ13のデコードを停止させ、上述した一連の編集映像の再生動作制御を終了する。
【0053】
以上説明したように、本発明の実施形態による記録再生装置50によれば、編集映像の再生を行うに際し、映像1の後部の記録情報を、エンコーダ5に備えられたデコード処理機能を用いてデコード処理したので、映像1と映像2を途切れ間なくデコード処理して表示することができる。また、エンコーダ5のデコード処理機能を用いたので、高価なメインデコーダを新たに設ける必要がなく、コストアップを最小限に押さえることができる。
【0054】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態によれば、図12に示されるように、メインデコーダ13がセルID#1の後端に対応するVOBU#3より4つ前のVOBU#−1)になると、次のVOBU#0をサブデコーダ5に供給してVOBU#0の先頭にてポーズ状態としたが、図13に示されるように、メインデコーダ13がVOBU#1になると、次のVOBU#0をサブデコーダ5に供給してVOBU#0の先頭にてポーズ状態とする等、どのVOBUからサブデコーダ5にデコード処理を負担させるのかに限定されるものではない。但し、上述したようにサブデコーダ5の機能が最小限であることを考慮すると、サブデコーダ5によるデコード処理期間をできるだけ短くし、トリックプレイ操作が行われた時、映像が乱れる期間をできるだけ短くすることが望ましい。
【0055】
また、上述した実施形態によれば、第1の範囲を示すセルID#1の後部のVOBUをサブデコーダ5によりデコード処理させ、この間にメインデコーダ13に次のセルID#3の前部のVOBUのデーダを供給して編集位置cにてポーズ状態とさせたが、図14に示されるように、セルID#1の終端近くになると、サブデコーダ5に第2の範囲を示す次のセルID#3の前部のデータを供給して編集位置cにてポーズ状態とし、メインデコーダからサブデコーダにデコード処理を移行させても良い。この場合にも、サブデコーダ5がセルID#3の前部のデータのデコード処理を行っている間に、メインデコーダにその先のVOBU、例えばVOBU#8のデータを供給してVOBU#8の先端でポーズ状態とし、VOBU#8においてサブデコーダからメインデコーダにデコード処理を引き継ぐようにしても良い。
【0056】
また、上述した実施形態によれば、記録媒体にDVD−RWを用いたが、DVD−RAM等、他の光ディスクやハードディスク等、各種記録媒体を用いることができる。また、記録情報はMPEG方式に基づき圧縮・符号化された映像信号であったが、他の符号化方式により符号化されていてもよく、音声信号等、映像信号以外の記録情報であっても良い。また、図1に示される記録フォーマットに限定されるものでもない。
【0057】
更に、図6および図7に示されるフローチャートに対応する制御プログラムを情報記録媒体としてのフレキシブルディスクや光ディスク又はハードディスク等に記録しておき、これをパーソナルコンピュータ等で読み出して実行することにより、当該コンピュータのCPUを上述したコントローラ19とし、当該コンピュータを上述した記録媒体再生装置50として機能させることもできる。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、各接続点でのスムーズな再生ができる。また、従来必要であったフレームバッファが不要であり、コストダウン効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した記録再生装置50に用いる光ディスクの記録フォーマット図。
【図2】本発明を適用した記録再生装置50のブロック回路図。
【図3】エンコーダ5のブロック回路図。
【図4】メインデコーダ13のブロック回路図。
【図5】記録再生装置50の編集映像の再生動作説明に供するタイミング図。
【図6】エンコーダ5への動作制御を示すサブ動作フローチャート。
【図7】メインデコーダ13への動作制御を示すメイン動作フローチャート。
【図8】ストリームバッファ12に記憶されたVOBUの変化を示す図。
【図9】編集映像の再生開始時における各スイッチの切り換え状態を示す図。
【図10】編集映像の再生開始時におけるタイミング図。
【図11】編集映像の再生途中における各スイッチの切り換え状態を示す図。
【図12】編集映像の接続点におけるタイミング図。
【図13】本発明の第1の変形例を示すタイミング図。
【図14】本発明の第2の変形例を示すタイミング図。
【図15】MPEG方式の動作説明に供する図。
【図16】従来の装置における編集映像の再生時におけるタイミング図。
【符号の説明】
1・・・光ディスク
2・・・ピックアップ
3・・・A/Dコンバータ
4、6、14・・・スイッチ
5・・・デコード処理機能付きエンコーダ5(サブデコーダ手段)
7・・・記録バッファ
8・・・記録エンコーダ
9・・・記録回路
10・・再生回路
11・・再生デコーダ
12・・ストリームバッファ
13・・メインデコーダ(メインデコーダ手段)
15・・D/Aコンバータ
18・・操作部
19・・コントローラ
【産業上の利用分野】
本発明は、記録媒体に記録された記録情報の再生が可能な記録媒体再生装置に関し、特に記録媒体に記録された記録情報の内、指定された第1の範囲と第2の範囲を接続して再生可能な記録媒体再生装置、および情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、マルチメディア技術の進展に伴い、デジタル化された映像情報を大量に記録でき、またランダムアクセスが容易なことから光学式記録媒体が注目されている。この記録媒体としては、情報の追加記録が可能な追記型光ディスクであるDVD−R(DVD Recordable)、記録した情報に対する書換えが可能な書換え型光ディスクであるDVD−RW(DVD Re-recordable)やDVD−RAM(DVD Re-writable)等が実用化されている。これら記録媒体によれば、映像信号は動画像の圧縮伸長方式として代表的なMPEG(Moving Picture Expert Group)方式により圧縮・符号化されて記録されている。
【0003】
なお、MPEG方式の符号化技術は、符号化したい画像と当該画像に対して時間的に先行する参照画像との差分情報と、マクロブロック単位の動きベクトルとを可変長符号化することにより、膨大な情報量である動画像情報を高能率に圧縮することが可能な符号化技術である。
【0004】
一方、これら記録媒体を取扱う記録再生装置は、既に記録した映像情報を再生するだけでなく、再生手順(プレイリストと呼ばれる)に従って、記録媒体に記録された映像情報の第1の範囲と第2の範囲を連続して再生する編集映像再生機能を備える。例えば、TVで放映された映画を記録媒体に流し撮りし、その後、その映像を再生して不要となるCM部分をスキップするように編集位置を指定する。すると、映画本体のみを再生するための再生手順が記録媒体に記録され、以後、その再生手順を指定すると、CM部分のない映画の再生を行うことができる。
【0005】
しかしながら、MPEG方式による符号化技術は、動き補償予測と2次元DCTを組み合わせた方式であり、動き補償の予測効率を高めるための双方向予測や、編集やランダムアクセスを可能にするGOP(Group of Picture)構造を有している。
【0006】
双方向予測を行うため、映像情報の各フレームは図15に示すようにIピクチャ(イントラ符号化画像)、Pピクチャ(順方向予測符号化画像)、Bピクチャ(双方向予測化画像)の3種類のフレームにより符号化される。Iピクチャは、画像の全てを同一フレーム内の画像データのみを用いて符号化するフレーム内符号化画像であり、自分自身の画像データのみで画像を再構成できる。Pピクチャは、時間的に後方(過去)にあるIピクチャ又はPピクチャに対する画像との動き補償、即ち動きベクトル及び差分を求めて符号化する画像である。Bピクチャは、時間的に後方のI又はPピクチャに対する画像との順方向動き補償を行うと共に、時間的に前方(未来)のPピクチャに対する画像と逆方向動き補償で得られた差分を比較演算し、差の少ない方を選択し、符号化する画像である。1つのIピクチャと複数のPピクチャとBピクチャをまとめたものが、GOPと呼ばれる符号化の単位になる。
【0007】
MPEGエンコーダは、入力された映像情報を図15(A)に示す順序「−1B、0B、1I、2B、3B、4P、5B、6B、7P、8B、9B、10I」で符号化し、デコード時に便利なように一部フレームの並び替えを行って出力する。即ち、(A)に示す1Iピクチャを−1Bピクチャの前に配置し、4Pピクチャを2Bピクチャの前に配置して出力する。このように配置することにより、MPEGデコーダは2Bピクチャ及び3Bピクチャをデコードするのに、必要な1Iピクチャと4Pピクチャを先にデコード処理することができる。
【0008】
このようにMPEG方式は、GOP単位で符号化・復号化を行わなければならないので、GOP単位の途中で編集が行われると、各接続点で映像をスムーズに連続再生できないという問題がある。
【0009】
この理由を、図16を用いて説明する。なお、図16は、記録媒体に記録されている映像情報を複数のVOBU#1〜#9で示したものである。なお、各VOBUには一つのGOPの映像情報が含まれている。以下、同図(A)に示されるように映画情報の開始位置aから第1編集位置bまでの映像1を再生し、続いて第2編集位置cからの映像2を再生するように編集されていた場合を例に説明する。
【0010】
上述したようにMPEG方式によれば、GOPの単位での符号化・復号化が行わるので、開始位置(a点)から第1編集位置(b点)までの映像1を再生した後、映像3を再生するためには、VOBU#6のフレームの先頭からデコード処理を行う必要がある。よって、従来の記録再生装置は、同図(B)に示されるようにVOBU#1の先頭フレームからVOBU#3の第1編集位置(b点)のフレームまでを順次複合化して出力した後、VOBU#6の先頭フレームからデコード処理を行うが、第2編集位置(c点)までデコード結果を出力することはできないので、その間、VOBU#3の最後のフレームを静止画出力する。そして、第2編集位置(c点)のフレームのデコード処理が終了すると、この静止画出力を解除し、それ以降のフレームを順次デコード処理して出力する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の装置によれば、編集された映像を再生する場合、編集接続点で静止画出力を行い、編集映像の品質を著しく悪化させるという問題があった。また、静止画出力を行うためには、多くのフレームバッファを必要とし、コストアップを招く問題があった。本発明は上記課題に鑑み成されたものであり、その目的は、編集接続点でのスムーズな再生を可能とし、且つローコストの記録媒体再生装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明に係る記録媒体再生装置は、所定の符号化単位をもって符号化され、記録媒体に記録された記録情報の第1の範囲と第2の範囲を接続して再生可能な記録媒体再生装置において、前記第1の範囲の後部の記録情報をデコード処理するサブデコーダ手段と、前記後部を除く前記第1の範囲の記録情報および前記第2の範囲の記録情報をデコード処理するメインデコーダ手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の本発明に係る記録媒体再生装置は、請求項1に記載の記録媒体再生装置であって、前記サブデコーダは、前記メインデコーダが前記第1の範囲の記録情報をデコード処理している間に、前記第1の範囲の後部の記録情報を直ちにデコード処理できるよう待機状態とされ、前記メインデコーダは、前記サブデコーダが前記第1の範囲の後部の記録情報のデコード処理を行っている間に、前記第2の範囲の記録情報を直ちにデコード処理できるよう待機状態とされることを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の本発明に係る記録媒体再生装置は、所定の符号化単位をもって符号化され、記録媒体に記録された記録情報の第1の範囲と第2の範囲を接続して再生可能な記録媒体再生装置において、前記第2の範囲の前部の記録情報をデコード処理するサブデコーダ手段と、前記第1の範囲の記録情報および前記前部を除く前記第2の範囲の記録情報をデコード処理するメインデコーダ手段と、を備えることを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の本発明に係る記録媒体再生装置は、請求項3に記載の記録媒体再生装置であって、前記サブデコーダは、前記メインデコーダが前記第1の範囲の記録情報をデコード処理している間に、前記第2の範囲の前部の記録情報を直ちにデコード処理できるよう待機状態とされ、前記メインデコーダは、前記サブデコーダが前記第2の範囲の前部の記録情報のデコード処理を行っている間に、前記前部に続く前記第2の範囲の記録情報を直ちにデコード処理できるよう待機状態とされることを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の本発明に係る記録媒体再生装置は、請求項1乃至4の何れか一に記載の記録媒体再生装置であって、前記記録情報を前記記録媒体に記録する記録手段を備え、前記サブデコーダは記録時に前記記録情報を前記所定の符号化単位をもってデコードするエンコーダとして機能することを特徴とする。
【0017】
請求項6に記載の発明に係る情報記録媒体は、コンピュータを、所定の符号化単位をもって符号化され、記録媒体に記録された記録情報の第1の範囲と第2の範囲を接続して再生可能な記録媒体再生装置として機能させることを特徴とする制御プログラムが前記コンピュータで読取可能に記録されている情報記録媒体において、前記コンピュータを、前記第1の範囲の後部の記録情報をデコード処理するサブデコーダ手段と、前記後部を除く前記第1の範囲の記録情報および前記第2の範囲の記録情報をデコード処理するメインデコーダ手段と、して機能させることを特徴とする制御プログラムが前記コンピュータで読取可能に記録されていることを特徴とする。
【0018】
請求項7に記載の発明に係る情報記録媒体は、コンピュータを、所定の符号化単位をもって符号化され、記録媒体に記録された記録情報の第1の範囲と第2の範囲を接続して再生可能な記録媒体再生装置として機能させることを特徴とする制御プログラムが前記コンピュータで読取可能に記録されている情報記録媒体において、前記コンピュータを、前記第2の範囲の前部の記録情報をデコード処理するサブデコーダ手段と、前記第1の範囲の記録情報および前記前部を除く前記第2の範囲の記録情報をデコード処理するメインデコーダ手段と、して機能させることを特徴とする制御プログラムが前記コンピュータで読取可能に記録されていることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に好適な実施の形態について説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、映像情報(音声情報を含む)をDVD−RW(以下、光ディスク1と記す)に対して記録再生可能な記録再生装置50について説明するものである。
【0020】
先ず、記録再生装置50に用いる光ディスク1の記録フォーマット(物理的記録フォーマット)について図1を用いて説明する。
光ディスク1は、その最内周部にリードインエリアLIを有すると共にその最外周部にリードアウトエリアLOを有している。また、それら間には、映像情報が夫々ID(識別)番号を有する複数のビデオ・タイトル・セット(VTS#1〜VTS#n)に分割されて記録されている。ここで、VTSは、関連する(音声、サブピクチャのストリーム数や、仕様、対応言語等の属性が同じ)タイトル(映画等の製作者が視聴者に提供しようとする一つの作品)を一まとめにしたセット(まとまり)である。具体的には、例えば一本の同じ映画について異なる言語の複数の映画に対して夫々タイトルを記録したり、同じ映画であっても劇場版と特別版とを夫々別のタイトルとして記録することができる。
【0021】
また、リードインエリアLIとリードアウトエリアLOの間には、ビデオ・マネージャ(VMG)が記録される。なお、同図において、VMGはVTSの前に置かれているが、ファイルシステムによっては、VMGは必ずしもこの位置に記録されるとは限らない。このVMGに記録される情報は、例えば各タイトルの名前を示すメニューや、違法コピー防止のための情報、又は夫々のタイトルにアクセスするためのアクセステーブル等、当該光ディスク1に記録される映像情報及び音声情報の全体に係わる情報が記録される。また、後述する再生手順のデータは、当該VMGに記録される。
【0022】
VTSには、コントロールデータを先頭に、夫々にID番号を有する複数のビデオ・オブジェクト(VOB)に分割されて記録される。ここで、複数のVOBにより構成されている部分をビデオ・オブジェクト・セット(VOBS)という。このVOBSは、VTSを構成する他のデータであるコントロールデータと、映像情報および音声情報の実体である複数のVOBの部分と区別するために当該実体部分についてVOBSとしている。VOBの先頭に記録されるコントロールデータには、複数のセルを組合わせた論理的区分であるプログラムチェインに関する種々の情報であるプログラム・チェイン・インフォメーション(PGCI)等の情報が記録される。また、各VOBには、制御情報の他に映像情報及び音楽情報の実体部分(制御情報以外の映像又は音声そのもの)が記録される。更に、VOBは、夫々にID番号を有する複数のセルにより構成されている。また、VOBは、複数のセルにより完結するように構成されている。
【0023】
セルには、夫々にID番号を有する複数のビデオ・オブジェクト・ユニット(VOBU)により構成されている。ここで、VOBUとは、映像情報及び副映像情報(映画における字幕等の副映像の情報をいう)の夫々を含む情報単位である。一つのVOBユニットは、映像情報を有するビデオパック(V_PCK)と、音声情報を有するオーディオパック(A_PCK)と、副映像情報を有するサブピクチャパック(SP_PCK)とにより構成されている。また、VOBUに含まれるビデオデータは、1又は1以上のGOPにより構成されている。
【0024】
次に、図2を用いて本発明の実施形態による記録再生装置50の構成を説明する。
記録再生装置50は、光ディスク1に映像情報を記録するために用いる光学ピックアップ2と、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ3と、スイッチ4と、記録時にMPEGエンコーダとして機能し、再生時にMPEGサブデコーダ手段として機能するデコード処理機能付きエンコーダ5と、スイッチ6と、記録バッファ7と、記録エンコーダ8と、記録回路9と、光学ピックアップ2と、再生回路10と、再生デコーダ11と、ストリームバッファ12と、MPEGメインデコーダ手段として機能するメインデコーダ13と、スイッチ14と、D/Aコンバータ15と、光ディスク1を回転駆動するスピンドルモータ16と、光ディスク1の回転制御及び光ビームのトラッキングエラーやフォーカスエラーの制御を行うサーボ回路17と、操作指令を行う操作部18と、動作の制御を司るコントローラ19と、編集点を設定するためのオンスクリーン画像を生成するためのオンスクリーンデータ生成回路20等により構成されている。また、コントローラ19には、再生手順等を一時的に記憶するためのメモリ19aが設けられている。なお、同図破線内に示された構成は情報記録部Rを構成し、一点鎖線内に示された構成は情報再生部Pを構成している。
【0025】
次に、エンコーダ5の詳細構成と動作を、図3を用いて説明する。なお、エンコーダ5は、DSP(Digital Signal Processor)で構成されており、コントローラ19からの制御信号により、記録時、映像情報をMPEG方式に基づき符号化するエンコーダ回路として機能し、再生時、かかる符号化された映像情報を複合化するサブデコーダ回路として機能する。なお、エンコーダ5は、サブデコーダ回路として機能するとき、デコード処理の実行(プレイ)、一時停止(ポーズ)、停止(ストップ)等、エンコード処理に必要な最小限の機能のみ備え、早送り再生等、トリックプレイ時における映像情報のエンコード処理を行うことはできない。よって、ここではエンコーダ回路としての構成を説明し、デコータ回路としての基本構成は後述するメインデコーダ13と同一であるので、その説明を省略する。
【0026】
図3に示されるように、エンコーダ5は、加算器5aと、DCT(離散コサイン変換)部5bと、量子化部5cと、逆量子化部5dと、可変長符号化部5eと、逆DCT部5fと、動き検出部5gと、動き補償予測部5hと、レート制御部5jとで構成されている。入力されたデジタル情報信号Sdは、動き検出部5gへ入力されると共に、加算器5aへ入力される。そして、動き検出部5gにおいて、デジタル情報信号Sd内の各フレームについて、後述する動きベクトルが算出され、対応するベクトル信号Svが動き補償予測部5hへ出力される。なお、デジタル情報信号Sdのうち画像情報については複数のフレーム画像により構成されており、各フレームを構成する画素毎にデジタル化されている。
【0027】
ここで、動きベクトルについて説明すると、当該動きベクトルは、MPEG方式に基づいた動画像の圧縮時において実行される動き補償処理に用いられるものである。即ち、当該動き補償処理においては、先ず、符号化する画像を予め設定された所定数の画像を含むマクロブロックに分割し、各々のマクロブロック内の各画素と、時間軸上で前又は後ろの何れか一方のフレーム内の対応する画素との差分の絶対値をマクロブロック内の全ての画素について加算した絶対値和が最小となる画像(即ち、当該マクロブロック内の画像に最も近い、当該前又は後ろの何れか一方のフレーム内の画像)の空間的な位置を求める。そして、当該マクロブロックとそれに最も近い画像との移動関係を上記動きベクトルとし、この動きベクトルを当該前又は後ろの何れか一方のフレーム内の画像を示す情報として符号化する。これにより、実際に符号化する情報量を、画像情報そのものをそのまま符号化する場合に比して相当量圧縮でき、当該画像情報を符号化することができるのである。
【0028】
次に、加算器5aへ出力されたデジタル情報信号Sdは、当該加算器5aにおいて動き補償予測部5hからの補償信号Seが減算され、減算信号SaとしてDCT部5bへ出力される。DCT部5bは、当該減算信号Saに対して公知の技術により情報量の圧縮のためのDCTを施し、変換信号Sdcとして量子化部5cへ出力する。量子化部5cは、当該変換信号Sdcを後述するレート信号Srrで示されるビットレートに適合するように量子化し、量子化信号Sqを生成して可変長符号化部5e及び逆量子化部5dへ出力する。逆量子化部5dは、量子化信号Sqに対して逆量子化処理を施し、逆量子化信号Siqを生成して逆DCT部5fへ出力する。そして、逆DCT部5fは、逆量子化信号Siqに対して公知の技術により逆DCT(逆離散コサイン変換)を施し、逆変換信号Sidとして動き補償予測部5hへ出力する。
【0029】
その後、動き補償予測部5hは、上述したベクトル信号Sv内に含まれる動きベクトルと逆変換信号Sidとに基づいて、MPEG方式におけるいわゆるフレーム間予測を用いた動き補償処理を行ない、情報量の圧縮のための上記補償信号Seを生成して加算器5aに出力する。
【0030】
一方、可変長符号化部5eは、上記量子化信号Sqに対して可変長エンコード処理を施し、元のデジタル情報信号SdをMPEG2方式で圧縮・符号化した信号である上記圧縮情報信号Spdを、スイッチ6を介して記録バッファメモリ7に出力する。この時、レート制御部5jは、当該圧縮情報信号Spdに基づいて、量子化部5cにおける量子化の際のビットレートを最適化するための上記レート信号Srrを生成して当該量子化部5cに出力する。
【0031】
次に、符号化された映像情報を複合化するメインデコーダ回路として機能するメインデコーダ13の詳細構成と動作を、図4を用いて説明する。なお、このメインデコーダ13は、上述したエンコーダ5によるサブデコーダ回路とは異なり、トリックプレイ時における映像情報等、全てのモード時における映像情報のエンコード処理を行うことができる機能を備えている。
【0032】
メインデコーダ13は、可変長復号化部13aと、逆量子化部13bと、逆DCT部13cと、加算器13dと、動き補償予測部13eとによって構成されている。入力されたストリーム信号Sddは、可変長復号化部13aにおいて、動き補償予測13eからのベクトル信号Svに含まれている上記動きベクトルに基づいて可変長デコード処理が施され、上記量子化信号Sqとして逆量子化部13bへ出力される。そして、逆量子化部13bは、上記逆量子化部5dと同様に、量子化信号Sqに対して逆量子化処理を施し、上記変換信号Sdcを生成して逆DCT部13cへ出力する。
【0033】
逆DCT部13cは、逆DCT部5fと同様に、変換信号Sdcに対して公知の技術により逆DCTを施し、上記減算信号Saとして加算器13dへ出力する。そして、当該減算器13dにおいて動き補償予測部13eからの上記補償信号Seが加算され、上記伸長信号Soとしてスイッチ14を介してD/Aコンバータ15へ出力される。この時、動き補償予測部13eは、伸長信号Soに対して動き補償処理を行い、上記動きベクトルを検出してベクトル信号Svとして可変長復号化部13aへ出力すると共に、上記補償信号Seを生成して加算器13dに出力する。
【0034】
次に、本実施形態の記録再生装置50の動作を説明する。
上述したように、記録再生装置50は、光ディスク1に対する映像情報の記録再生機能と、再生した映像情報を見ながらプレイリストの編集を行い、このプレイリストを光ディスク1に記録する編集記録機能と、このプレイリストに従って編集映像を再生する編集映像再生機能を有しているので、これら動作について個々に説明する必要がある。そこで、先ず、記録再生動作を説明した後、プレイリストの編集記録動作を説明し、その後に編集映像の再生動作を説明することにする。
【0035】
先ず、記録再生装置50による記録動作において、外部から記録すべき映像情報に対応する情報信号Sin(アナログ信号)が入力されてくると、A/Dコンバータ3は当該情報信号Sinをデジタル化し、デジタル情報信号Sdをスイッチ4を介してエンコーダ5へ出力する。エンコーダ5は、コントローラ19から出力される制御信号C1に基づき上述したMPEG方式に準拠して、入力されてくるデジタル情報信号SdをGOP単位で圧縮・符号化し、圧縮情報信号Spdをスイッチ6を介して記録バッファメモリ7へ出力する。尚、記録時、スイッチ4及びスイッチ6は、コントローラ19からの切替え信号C7により端子R側に設定されている。
【0036】
記録バッファメモリ7は、入力された圧縮情報信号Spdを一時的に記憶し、また蓄積された圧縮情報信号Spdのデータ量を示すデータ量信号Smrを常にコントローラ19に出力する。記録エンコーダ8は、コントローラ19から出力される制御信号C2に基づいて、一時的に記録バッファ7に記録されている圧縮情報信号Spdを読出し、これに所定の信号処理(DVDフォーマット変換、エラー訂正、インターリーブ、スクランブル処理等)を行い、エンコード信号Sedを記録回路9に出力する。記録回路9は、コントローラ19から出力される制御信号C3に基づいて、エンコード信号Sedを記録信号Srに変換し、光学ピックアップ2へ出力する。
【0037】
光学ピックアップ2は、記録回路9から出力された記録信号Srに基づいて、光ディスク1の情報記録面に照射し、当該記録信号Srに対応する相変化ピットを光ディスク1上に形成する。この時、当該光ディスク1は、スピンドルモータ16により所定の線速度で回転駆動されている。
【0038】
次に、記録再生装置50による再生動作の説明する。
光学ピックアップ2は、一定光量の光ビームを光ディスク1上に照射し、その反射光に基づき、光ディスク1上に形成されている相変化ピットに対応するRF信号Spを再生回路10に出力する。再生回路10は、コントローラ19から出力される制御信号C4に基づいて、RF信号Spを増幅すると共にその波形を整形し、再生信号Sppを再生デコーダ11に出力する。再生デコーダ11は、コントローラ19から出力される制御信号C5に基づいて、再生信号Sppを信号処理し、ストリーム信号Sddをストリームバッファ12へ出力する。
【0039】
ストリームバッファ12は、ストリーム信号Sddを一時的に記憶するバッファの役割を果たし、またストリーム信号Sddのデータ蓄積量を示すデータ量信号Smpを常にコントローラ19に出力する。メインデコーダ13は、コントローラ19から出力される制御信号C6に基づきストリームバッファ12からストリーム信号Sddを順次読み出し、MPEG方式に基づく伸張・デコード処理を施し、伸長信号Soをスイッチ14を介してD/Aコンバータ15に出力する。そして、D/Aコンバータ15は、伸長信号Soをアナログ変換し、出力信号Soutを装置外部のTVモニタ(図示しない)に出力する。尚、スイッチ14は、再生時、コントローラ19からの切替え信号C7により端子P1側に設定されている。
【0040】
次に、記録再生装置50によるプレイリストの記録動作の説明をする。なお、本実施形態による記録再生装置50は、使用者が個別に映像の編集を行う個別編集機能を有し、操作部18に、例えば映像情報のタイトル名を変更する「タイトル名変更釦」や、Aの映像からBの映像まで消去する「A−B消去釦」や、編集結果を決定する「決定釦」等が設けられている。
【0041】
図5は、光ディスク1に記録された映像情報とVOBUの関係を示し、TVで放映された映画を光ディスク1に記録し、これを再生する際に、映像1(第1の範囲)と映像2(第2の範囲)との間にある不要なCMを消去し、これら映像を連続して再生するように編集する場合を例に示している。
【0042】
映像1と映像2との間のCMを消去(スキップ)する場合、操作者は、操作部18の「編集釦」を操作して、表示部に表示されたプレイリストの編集画面の中から「A−B消去釦」を選択する。すると、オンスクリーンデータ生成部20により消去する範囲の開始と終了を設定するため表示データが生成され、装置外部のTVモニタ上にオンスクリーン表示される。よって、操作者はこの表示画面を見て、第1編集位置(b点)及び第2編集位置(c点)を設定する。これら設定が完了すると、コントローラ19はこれら編集位置情報を含むプレイリストを記録エンコーダ8に出力し、ディスク1の所定エリアに記録する。
【0043】
次に、記録再生装置50による編集映像の再生動作の説明をする。
尚、図5は編集映像の再生動作を示すタイミング図、図6は主にサブデコード処理機能付きエンコーダ5(以下、デコード処理用として用いるのでサブデコーダ5と記す)の動作制御を司るサブ動作フロー図、図7は主にメインデコーダ13の動作制御を司るメイン動作フロー図である。これら図6および図7に示される動作フローは、予め図示しないROMに記録されている動作プログラムを示し、編集映像を再生すべく操作部18が操作されると、これらの動作フローに基づき各動作制御が行われる。また、図8はストリームバッファ12に記憶されたVOBUの変化を示し、図9は動作開始時における各スイッチの切り換え状態を示している。なお、本実施形態において、各VOBUには1つのGOPを含むものとする。
【0044】
先ず、コントローラ19は、図7に示されるステップS1によりセルID#1の先頭に対応するVOBU#−n(図5)の再生を開始させ、得られたストリーム信号Sddをストリームバッファ12に書込む。よって、以後、ストリームバッファ12内には図8(A)に示されるイメージで各VOBUが記憶されることになる。
【0045】
次いでコントローラ19は、ステップS2により書込んだストリーム信号Sddをメインデコーダ13に供給して映像1のデコード処理を開始させ、ステップS3により映像1の開始位置a(図10)までデコード処理が終了するのを待つ。開始位置aまでのデコード処理が終了すると(ステップS3:YES)、コントローラ19は、ステップS4によりサブデコーダ5が動作中であるか否かを監視する。当然、未だサブデコーダ5は動作していないため(ステップS4:NO)、コントローラ19は、ステップS8によりスイッチ14を端子P1側に切り換え、以後ステップS9によりメインデコーダ13のデコード処理を制御する。よって、以後、メインデコーダ13によりデコード処理された映像1が装置外部のTVモニタに供給され、TVモニタ上に表示されることになる。
【0046】
次いで、コントローラ19は、ステップS10よりメインデコーダ13がセル終了間際(本実施形態によれば、セルID#1の終端に対応するVOBU#3より4つ前のVOBU#−1)までデコード処理が進むのを待つ。図12に示されるように、VOBU#−1のデコード処理に入ったことを検出すると(ステップS10:YES)、コントローラ19は、先ずステップS11により継続セルがあるか否かを判断する。図5に示されるように、後続セルID#3があるので(ステップS11:YES)、コントローラ19は、ステップS12により、サブデコーダ5の起動要求を発行し、ステップS13によりサブデコーダ5がポーズ状態に入るのを待つ。
【0047】
また、編集映像の再生動作時、コントローラ19は同時に図6に示されるサブ動作フローに基づく制御を行っている。コントローラ19は、ステップS21においてメイン動作フローから起動要求を待っており、上述したようにしてメイン動作フローにより起動要求が発行されると、サブ動作フローをステップS22に進み、スイッチ4(図2)を端子P側に切換える。そして、メインデコーダ13が現在デコード処理しているVOBU#−1より一つ先のVOBU#0をサブデコーダ5に供給してサブデコーダ5をポーズ状態とし、ステップS23においてメイン動作フローからの再開要求を待つ。なお、ここでポーズ状態とは、デコーダにデコード処理すべきデータを供給し、デコーダがそのデータを直ちにデコード出力ができる待機状態のことを指す。
【0048】
このようにしてサブデコーダ5がポーズ状態に入ると、コントローラ19は、メイン動作フローをステップS14に進み、メインデコーダ13のデコード処理がサブデコーダ5のポーズ位置まで進むのを待つ。メインデコーダ13がVOBU#−1のデコード処理を終了し、サブデコーダ5のポーズ位置まで進むと(ステップS14:YES)、コントローラ19は、ステップS15によりスイッチ14を端子P2側に切り換え(図11)、ステップS16によりサブデコーダ5に再開要求を発行する。メイン動作フローにより再開要求が発行されると、コントローラ19はサブ動作フローをステップS24に進み、サブデコーダ5をプレイ状態として映像1の後部となるVOBU#0以後のデコード出力を開始させる。よって、以後、サブデコーダ5によりデコード処理されたVOBU#0以後の映像1が、メインデコーダ13によりデコード処理されたVOBU#−1までの映像1に引き続いて、装置外部のTVモニタ上に表示されることになる。そして、コントローラ19はステップS25において、サブデコーダ5によるデコード処理を継続させると共に、ステップS26によりセルの終了時刻を待つ。
【0049】
また、コントローラ16は、メイン動作フローにおいて再開要求を発行した後、ステップS17でメインデコーダ13のデコード処理を停止させ、ステップS18によりメインデコーダ13へのストリーム信号Sddの開始位置を後続するセルID#3の先頭に対応するVOBU#6(図5)とする。そして、上述したステップS2に戻り、VOBU#6をメインデコーダ13へ供給してデコード処理を開始させ、ステップS3により映像3の開始位置cまでデコード処理が終了するのを待つ。図5(A)に示される開始位置cに至ったことを判断すると(ステップS3:YES)、コントローラ19は、ステップS4によりサブデコーダ5が動作中であるか否かを監視する。
【0050】
上述したように、現在サブデコーダ5は動作中であるので(ステップS4:YES)、コントローラ19は、ステップS5によりメインデコーダ13をポーズ状態とし、ステップS6によりサブ動作フローからの再開要求を待つ。
【0051】
コントローラ19は、サブ動作フローのステップS26によりセルID#1の終了時刻を検出すると、メインデコーダ13に対して再開要求を発行し、ステップS28によりサブデコーダ5のデコード動作を停止させ、以後、上述したステップS21に戻る。サブ動作フローにより再開要求が発行されると(ステップS6:YES)、コントローラ19は、ステップS7によりメインデコーダ13のデコード処理を再開させ、ステップS8によりスイッチ14を端子P1側に切り換え、以後ステップS9によりメインデコーダ13のデコード処理を制御する。よって、以後、メインデコーダ13によりデコード処理された映像3が途切れ目なく装置外部のTVモニタに供給され、TVモニタ上に表示されることになる。
【0052】
そして、コントローラ19は、セルID#3の終了間際になると(ステップS10:YES)、ステップS11により後続セルがないため(ステップS11:NO)、ステップS19によりセルID#3の終了位置を待ち、ステップS20によりメインデコーダ13のデコードを停止させ、上述した一連の編集映像の再生動作制御を終了する。
【0053】
以上説明したように、本発明の実施形態による記録再生装置50によれば、編集映像の再生を行うに際し、映像1の後部の記録情報を、エンコーダ5に備えられたデコード処理機能を用いてデコード処理したので、映像1と映像2を途切れ間なくデコード処理して表示することができる。また、エンコーダ5のデコード処理機能を用いたので、高価なメインデコーダを新たに設ける必要がなく、コストアップを最小限に押さえることができる。
【0054】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態によれば、図12に示されるように、メインデコーダ13がセルID#1の後端に対応するVOBU#3より4つ前のVOBU#−1)になると、次のVOBU#0をサブデコーダ5に供給してVOBU#0の先頭にてポーズ状態としたが、図13に示されるように、メインデコーダ13がVOBU#1になると、次のVOBU#0をサブデコーダ5に供給してVOBU#0の先頭にてポーズ状態とする等、どのVOBUからサブデコーダ5にデコード処理を負担させるのかに限定されるものではない。但し、上述したようにサブデコーダ5の機能が最小限であることを考慮すると、サブデコーダ5によるデコード処理期間をできるだけ短くし、トリックプレイ操作が行われた時、映像が乱れる期間をできるだけ短くすることが望ましい。
【0055】
また、上述した実施形態によれば、第1の範囲を示すセルID#1の後部のVOBUをサブデコーダ5によりデコード処理させ、この間にメインデコーダ13に次のセルID#3の前部のVOBUのデーダを供給して編集位置cにてポーズ状態とさせたが、図14に示されるように、セルID#1の終端近くになると、サブデコーダ5に第2の範囲を示す次のセルID#3の前部のデータを供給して編集位置cにてポーズ状態とし、メインデコーダからサブデコーダにデコード処理を移行させても良い。この場合にも、サブデコーダ5がセルID#3の前部のデータのデコード処理を行っている間に、メインデコーダにその先のVOBU、例えばVOBU#8のデータを供給してVOBU#8の先端でポーズ状態とし、VOBU#8においてサブデコーダからメインデコーダにデコード処理を引き継ぐようにしても良い。
【0056】
また、上述した実施形態によれば、記録媒体にDVD−RWを用いたが、DVD−RAM等、他の光ディスクやハードディスク等、各種記録媒体を用いることができる。また、記録情報はMPEG方式に基づき圧縮・符号化された映像信号であったが、他の符号化方式により符号化されていてもよく、音声信号等、映像信号以外の記録情報であっても良い。また、図1に示される記録フォーマットに限定されるものでもない。
【0057】
更に、図6および図7に示されるフローチャートに対応する制御プログラムを情報記録媒体としてのフレキシブルディスクや光ディスク又はハードディスク等に記録しておき、これをパーソナルコンピュータ等で読み出して実行することにより、当該コンピュータのCPUを上述したコントローラ19とし、当該コンピュータを上述した記録媒体再生装置50として機能させることもできる。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、各接続点でのスムーズな再生ができる。また、従来必要であったフレームバッファが不要であり、コストダウン効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した記録再生装置50に用いる光ディスクの記録フォーマット図。
【図2】本発明を適用した記録再生装置50のブロック回路図。
【図3】エンコーダ5のブロック回路図。
【図4】メインデコーダ13のブロック回路図。
【図5】記録再生装置50の編集映像の再生動作説明に供するタイミング図。
【図6】エンコーダ5への動作制御を示すサブ動作フローチャート。
【図7】メインデコーダ13への動作制御を示すメイン動作フローチャート。
【図8】ストリームバッファ12に記憶されたVOBUの変化を示す図。
【図9】編集映像の再生開始時における各スイッチの切り換え状態を示す図。
【図10】編集映像の再生開始時におけるタイミング図。
【図11】編集映像の再生途中における各スイッチの切り換え状態を示す図。
【図12】編集映像の接続点におけるタイミング図。
【図13】本発明の第1の変形例を示すタイミング図。
【図14】本発明の第2の変形例を示すタイミング図。
【図15】MPEG方式の動作説明に供する図。
【図16】従来の装置における編集映像の再生時におけるタイミング図。
【符号の説明】
1・・・光ディスク
2・・・ピックアップ
3・・・A/Dコンバータ
4、6、14・・・スイッチ
5・・・デコード処理機能付きエンコーダ5(サブデコーダ手段)
7・・・記録バッファ
8・・・記録エンコーダ
9・・・記録回路
10・・再生回路
11・・再生デコーダ
12・・ストリームバッファ
13・・メインデコーダ(メインデコーダ手段)
15・・D/Aコンバータ
18・・操作部
19・・コントローラ
Claims (7)
- 所定の符号化単位をもって符号化され、記録媒体に記録された記録情報の第1の範囲と第2の範囲を接続して再生可能な記録媒体再生装置において、
前記第1の範囲の後部の記録情報をデコード処理するサブデコーダ手段と、
前記後部を除く前記第1の範囲の記録情報および前記第2の範囲の記録情報をデコード処理するメインデコーダ手段と、
を備えることを特徴とする記録媒体再生装置。 - 前記サブデコーダは、前記メインデコーダが前記第1の範囲の記録情報をデコード処理している間に、前記第1の範囲の後部の記録情報を直ちにデコード処理できるよう待機状態とされ、
前記メインデコーダは、前記サブデコーダが前記第1の範囲の後部の記録情報のデコード処理を行っている間に、前記第2の範囲の記録情報を直ちにデコード処理できるよう待機状態とされることを特徴とする請求項1記載の記録媒体再生装置。 - 所定の符号化単位をもって符号化され、記録媒体に記録された記録情報の第1の範囲と第2の範囲を接続して再生可能な記録媒体再生装置において、
前記第2の範囲の前部の記録情報をデコード処理するサブデコーダ手段と、
前記第1の範囲の記録情報および前記前部を除く前記第2の範囲の記録情報をデコード処理するメインデコーダ手段と、
を備えることを特徴とする記録媒体再生装置。 - 前記サブデコーダは、前記メインデコーダが前記第1の範囲の記録情報をデコード処理している間に、前記第2の範囲の前部の記録情報を直ちにデコード処理できるよう待機状態とされ、
前記メインデコーダは、前記サブデコーダが前記第2の範囲の前部の記録情報のデコード処理を行っている間に、前記前部に続く前記第2の範囲の記録情報を直ちにデコード処理できるよう待機状態とされることを特徴とする請求項3記載の記録媒体再生装置。 - 前記記録情報を前記記録媒体に記録する記録手段を備え、前記サブデコーダは記録時に前記記録情報を前記所定の符号化単位をもってデコードするエンコーダとして機能することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載の記録媒体再生装置。
- コンピュータを、所定の符号化単位をもって符号化され、記録媒体に記録された記録情報の第1の範囲と第2の範囲を接続して再生可能な記録媒体再生装置として機能させることを特徴とする制御プログラムが前記コンピュータで読取可能に記録されている情報記録媒体において、
前記コンピュータを、
前記第1の範囲の後部の記録情報をデコード処理するサブデコーダ手段と、
前記後部を除く前記第1の範囲の記録情報および前記第2の範囲の記録情報をデコード処理するメインデコーダ手段と、
して機能させることを特徴とする制御プログラムが前記コンピュータで読取可能に記録されている情報記録媒体。 - コンピュータを、所定の符号化単位をもって符号化され、記録媒体に記録された記録情報の第1の範囲と第2の範囲を接続して再生可能な記録媒体再生装置として機能させることを特徴とする制御プログラムが前記コンピュータで読取可能に記録されている情報記録媒体において、
前記コンピュータを、
前記第2の範囲の前部の記録情報をデコード処理するサブデコーダ手段と、
前記第1の範囲の記録情報および前記前部を除く前記第2の範囲の記録情報をデコード処理するメインデコーダ手段と、
して機能させることを特徴とする制御プログラムが前記コンピュータで読取可能に記録されている情報記録媒体。
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