JP4214315B2 - バッグ、吊り紐および留め具 - Google Patents

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Description

本発明は、バッグおよび留め具に関し、特に、防犯用のバッグとそれに用いられる留め具に関するものである。
一般に、ショルダーバッグは、吊り紐を左右どちらかの肩に掛けて用いられる。しかしながら、このような使い方では、一瞬の透きをついてひったくりにあったりし易く、防犯上、好ましくない。このため、従来、防犯用のバッグとして、バッグ本体に取り付けられる手提げ部や肩ひもをバッグ本体から容易に離脱しやすくし、螺旋状の伸縮ワイヤーをバッグ本体と腕や手首に巻き付けたベルトとに連結し、手提げ部や肩ひもがひったくり犯人の引き取る力により容易に外れても、バッグ本体はワイヤーにより被害者の手元に残るようにしたバッグが知られている(特許文献1参照)。
実用新案登録第3097332号(第2頁、図2)
しかしながら、上記従来のバッグでは、手に提げるか、肩に掛けるかしなければならず、ひったくり犯人の目につきやすく、しかも片手は手提げ部を持ったり、肩からずり落ちないよう肩ひもを持ったりしなければならず、一瞬の透きを狙われると力で防ぎにくい。また、手や肩で保持しているので外部からの力で体から離れやすいという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、防犯に優れ肩からずり落ちることのない、しかも、両手を自由に使える使い勝手のよいバッグを提供することを目的とするものである。
また、本発明は、携帯用物品を体に確実に保持し、防犯に優れ肩からずり落ちることのない、しかも、両手を自由に使える使い勝手のよい吊り紐を提供することを目的とするものである。
さらに、本発明は、吊り紐を肩からずり落ちにくくする吊り紐の留め具を提供することを目的とするものである。
本発明に係るバッグは、一対のバッグ本体のうち、一方のバッグ本体の前方側と他方のバッグ本体の後方側とを第1の吊りで結ぶとともに、他方のバッグ本体の前方側と一方のバッグ本体の後方側とを第2の吊り紐で結び、これら両吊り紐を使用者の背中側で交差させ、この交差部に吊り紐の相対変位を規制する留め具を設け、バッグ本体を使用者の左右両脇にそれぞれ配置するようにし、これら第1第2の吊り紐をそれぞれ、帯状の細長い布を折り返し重ね合わせて構成するとともに、留め具内で互いに一枚布ごと交互に重ねて構成したものである。
本発明に係るバッグでは、一対のバッグ本体のうち、一方のバッグ本体の前方側と他方のバッグ本体の後方側とを第1の吊りで結ぶとともに、他方のバッグ本体の前方側と一方のバッグ本体の後方側とを第2の吊り紐で結び、これら両吊り紐を使用者の背中側で交差させ、この交差部に吊り紐の相対変位を規制する留め具を設け、バッグ本体を使用者の左右両脇にそれぞれ配置するようにし、これら第1第2の吊り紐をそれぞれ、帯状の細長い布を折り返し重ね合わせて構成するとともに、留め具内で互いに一枚布ごと交互に重ねて構成したことにより、吊り紐の交差部を背中に向けて交差部から前側の吊り紐をそれぞれ左右の肩に載せると、交差部では留め具の変位が規制されるとともに、吊り紐同士の相対変位が規制される。吊り紐は前後端がそれぞれ、左右一方のバッグ本体の前方側から背中の交差部を経由して左右逆のバッグ本体の後方側に接続されるので、肩に載った部位は常に内側に、すなわち、首側に保持されるので、肩からずり落ちることがない。また、バッグ本体は前後側がそれぞれ、左右互い違いに接続された吊り紐と留め具とにより体から外側に離れにくく、体に密着した状態で保持される。このため、使用者が手を添えて、バッグ本体が体から離脱するのを防ぐ必要がない。従って、ひったくりのように吊り紐を掴んで持ち去ろうとしても、バッグ本体が体から離れにくい。さらに、バッグ本体は左右の両脇に位置するので、バッグを体に装着してその上に上着を身につけることができる。上着を身につけると、バッグ本体や吊り紐が上着に隠れてしまい、外部からバッグ本体や吊り紐を見つけることができない。このため、ひったくりの犯人に狙われることがない。
また、請求項2に係るバッグは、吊り紐を、長さを調整可能に構成したものである。
請求項2に係るバッグでは、吊り紐を、長さを調整可能に構成したことにより、使用者の身長や体の大きさに合わせて吊り紐を調整することができる。
さらに、請求項3に係るバッグは、留め具、吊り紐が重ね合わされて延長方向がほぼ一致すると、吊り紐に沿って変位し、吊り紐の延長方向がずれて交差すると、吊り紐に沿った変位が規制されるようにしたものである。
請求項3に係るバッグでは、留め具、吊り紐が重ね合わされて延長方向がほぼ一致すると、吊り紐に沿って変位し、吊り紐の延長方向がずれて交差すると、吊り紐に沿った変位が規制されるようにしたことにより、使用者の身長や体の大きさに合わせて留め具の位置を調整することができるので、バッグ本体がつったり傾いたりすることがない。また、留め具は吊り紐が交差すると、その交差位置で変位が規制され、しかも、吊り紐を互いにロックするので、吊り紐を確実に保持することができ、吊り紐を常にずり落ちないようにすることができる。
請求項4に係るバッグは、留め具を、吊り紐が重なる厚さ寸法を有し互いに平行で長さの異なる上下2辺と、これら2辺の両端を接続する左右2辺とを備えた環状金具から構成したものである。
請求項4に係るバッグでは、留め具を、吊り紐が重なる厚さ寸法を有し互いに平行で長さの異なる上下2辺と、これら2辺の両端を接続する左右2辺とを備えた環状金具から構成したことにより、吊り紐は交差時、環状金具内の空間全体を占有し、しかも、両側部が傾斜した左右2辺に押圧されて変形するとともに、変形により吊り紐は互いの接触面が押圧されて摩擦力が増大するので吊り紐は確実にロックされる。
本発明に係る吊り紐は、一対の携帯用物品のうち、一方の携帯用物品の前方側と他方の携帯用物品の後方側とを第1の吊りで結ぶとともに、他方の携帯用物品の前方側と一方の携帯用物品の後方側とを第2の吊り紐で結び、これら両吊り紐を使用者の背中側で交差させ、この交差部に吊り紐の相対変位を規制する留め具を設け、携帯用物品を使用者の左右両脇にそれぞれ配置するようにし、これら第1第2の吊り紐をそれぞれ、帯状の細長い布を折り返し重ね合わせて構成するとともに、留め具内で互いに一枚布ごと交互に重ねて構成したものである。
本発明に係る吊り紐では、一対の携帯用物品のうち、一方の携帯用物品の前方側と他方の携帯用物品の後方側とを第1の吊りで結ぶとともに、他方の携帯用物品の前方側と一方の携帯用物品の後方側とを第2の吊り紐で結び、これら両吊り紐を使用者の背中側で交差させ、この交差部に吊り紐の相対変位を規制する留め具を設け、携帯用物品を使用者の左右両脇にそれぞれ配置するようにし、これら第1第2の吊り紐をそれぞれ、帯状の細長い布を折り返し重ね合わせて構成するとともに、留め具内で互いに一枚布ごと交互に重ねて構成しているので、吊り紐の交差部を背中に向けて交差部から前側の吊り紐をそれぞれ左右の肩に載せると、交差部では留め具の変位が規制されるとともに、第1第2の吊り紐同士の相対変位が規制される。吊り紐は前後側がそれぞれ、左右一方の携帯用物品の前方側から背中の交差部を経由して左右逆の携帯用物品の後方側に接続されるので、肩に載った部位は常に内側に、すなわち、首側に保持されるので、肩からずり落ちることがない。また、携帯用物品は前後側がそれぞれ、左右互い違いに接続された両吊り紐と留め具とにより体から外側に離れにくく、体に密着した状態で保持される。このため、使用者が手を添えて、携帯用物品が体から離脱するのを防ぐ必要がない。
さらに、本発明に係る留め具は、一対の携帯用物品のうち、一方の携帯用物品の前方側と他方の携帯用物品の後方側とを第1の吊り紐で結ぶとともに、他方の携帯用物品の前方側と一方の携帯用物品の後方側とを第2の吊り紐で結び、これら両吊り紐を使用者の背中側で交差させ、携帯用物品を使用者の左右両脇にそれぞれ配置するようにし、この交差部に設けられ吊り紐の相対変位を規制する留め具であって、この留め具を、帯状布が少なくとも2枚重ねられ相対変位自在な上記吊り紐に嵌め通し、各帯状布の延長方向がほぼ一致すると、重ねられた帯状布に沿って変位し、各帯状布の延長方向がずれて交差すると変位が規制されるとともに、帯状布の相対変位を規制するよう構成し、この留め具を、これら第1第2の吊り紐が重なる厚さ寸法を有し互いに平行で長さの異なる上下2辺と、これら2辺の両端を接続する左右2辺とを備えた環状の留め具から構成し、これら第1第2の吊り紐をそれぞれ、細長い帯状布を折り返し重ね合わせて構成するとともに、これら第1第2の吊り紐を留め具内で互いに一枚布ごと交互に重ねて構成したものである。
本発明に係る留め具では、一対の携帯用物品のうち、一方の携帯用物品の前方側と他方の携帯用物品の後方側とを第1の吊り紐で結ぶとともに、他方の携帯用物品の前方側と一方の携帯用物品の後方側とを第2の吊り紐で結び、これら両吊り紐を使用者の背中側で交差させ、携帯用物品を使用者の左右両脇にそれぞれ配置するようにし、この交差部に設けられ吊り紐の相対変位を規制する留め具であって、この留め具を、帯状布が少なくとも2枚重ねられ相対変位自在な上記吊り紐に嵌め通し、各帯状布の延長方向がほぼ一致すると、重ねられた帯状布に沿って変位し、各帯状布の延長方向がずれて交差すると変位が規制されるとともに、帯状布の相対変位を規制するよう構成し、この留め具を、これら第1第2の吊り紐が重なる厚さ寸法を有し互いに平行で長さの異なる上下2辺と、これら2辺の両端を接続する左右2辺とを備えた環状の留め具から構成し、これら第1第2の吊り紐をそれぞれ、細長い帯状布を折り返し重ね合わせて構成するとともに、これら第1第2の吊り紐を留め具内で互いに一枚布ごと交互に重ねて構成したことにより、留め具を帯状布の所望の位置で止めて交差させると、帯状布の相対変位が規制されてロックさせることができる。
本発明に係るバッグは、一対のバッグ本体のうち、一方のバッグ本体の前方側と他方のバッグ本体の後方側とを第1の吊りで結ぶとともに、他方のバッグ本体の前方側と一方のバッグ本体の後方側とを第2の吊り紐で結び、これら両吊り紐を使用者の背中側で交差させ、この交差部に吊り紐の相対変位を規制する留め具を設け、バッグ本体を使用者の左右両脇にそれぞれ配置するようにし、これら第1第2の吊り紐をそれぞれ、帯状の細長い布を折り返し重ね合わせて構成するとともに、留め具内で互いに一枚布ごと交互に重ねて構成しているので、バッグ本体を体に密着させるとともに肩からずり落ちることがなく、しかも、両手を自由に使うことができる。このため、ひったくりに遭いにくく防犯性を向上させるとともに、使い勝手を向上させることができる。
本発明に係る吊り紐は、一対の携帯用物品のうち、一方の携帯用物品の前方側と他方の携帯用物品の後方側とを第1の吊りで結ぶとともに、他方の携帯用物品の前方側と一方の携帯用物品の後方側とを第2の吊り紐で結び、これら両吊り紐を使用者の背中側で交差させ、この交差部に吊り紐の相対変位を規制する留め具を設け、携帯用物品を使用者の左右両脇にそれぞれ配置するようにし、これら第1第2の吊り紐をそれぞれ、帯状の細長い布を折り返し重ね合わせて構成するとともに、留め具内で互いに一枚布ごと交互に重ねて構成しているので、携帯用物品を体に密着させるとともに肩からずり落ちることがなく、しかも、両手を自由に使うことができる。このため、ひったくりに遭いにくく防犯性を向上させることができる。
本発明に係る留め具は、一対の携帯用物品のうち、一方の携帯用物品の前方側と他方の携帯用物品の後方側とを第1の吊り紐で結ぶとともに、他方の携帯用物品の前方側と一方の携帯用物品の後方側とを第2の吊り紐で結び、これら両吊り紐を使用者の背中側で交差させ、携帯用物品を使用者の左右両脇にそれぞれ配置するようにし、この交差部に設けられ吊り紐の相対変位を規制する留め具であって、この留め具を、帯状布が少なくとも2枚重ねられ相対変位自在な上記吊り紐に嵌め通し、各帯状布の延長方向がほぼ一致すると、重ねられた帯状布に沿って変位し、各帯状布の延長方向がずれて交差すると変位が規制されるとともに、帯状布の相対変位を規制するよう構成し、この留め具を、これら第1第2の吊り紐が重なる厚さ寸法を有し互いに平行で長さの異なる上下2辺と、これら2辺の両端を接続する左右2辺とを備えた環状の留め具から構成し、これら第1第2の吊り紐をそれぞれ、細長い帯状布を折り返し重ね合わせて構成するとともに、これら第1第2の吊り紐を留め具内で互いに一枚布ごと交互に重ねて構成したので、バッグやズボンの吊り紐に用いると、身長や体の大きさに合わせて調整することができる。
簡素な構成で防犯性能を向上させ使い勝手を向上させるという目的を、一対のバッグ本体の前後両側に係止部を設け、一方のバッグ本体の前方側係止部と他方のバッグ本体の後方側係止部とを第1の吊り紐で結ぶとともに、他方のバッグ本体の前方側係止部と一方のバッグ本体の後方側係止部とを第2の吊り紐で結び、これら両吊り紐を使用者の背中側で交差させ、この交差部に吊り紐の相対変位を規制する留め具を設け、バッグ本体を使用者の左右両脇にそれぞれ配置することにより実現した。
以下、図面に示す実施の形態により本発明を説明する。図1は本発明の一実施例に係るバッグを示す全体図である。本実施の形態に係るバッグ10は、一対のバッグ本体2、3とこれらバッグ本体2、3に背中側をうち違いにした襷がけ状に連結具8を介して繋いだ吊り紐6、7とを備えて構成される。バッグ本体2、3はそれぞれ吊り紐6、7により使用者の左脇と右脇とに配置されるようになっている。バッグ本体2、3は、図2の(A)、(B)に示すように、折り畳み自在な矩形状の布袋からなり、この布袋の長手方向両側上部には、輪にした紐の両端を縫いつけて係止部4、5が設けられる。バッグ本体2、3の表側には、上部にファスナが取り付けられた開閉口11が設けら、裏側には、折り畳み位置を調整して折り畳み状態に保持するホック12が取り付けられる。このホック12は、上端両側に取り付けられた丸形凹陥留金12Aに、下側両側にそれぞれ上下に取り付けられた凸型留金12B、12Cのいずれかを留めるようになっている。
吊り紐6、7は、図3に示すように、帯状の細長い布から構成され、長さが調整できるようになっている。吊り紐6、7は、帯状布20の一端に凸型留金21A、21Bとが延長方向に並んで取り付けられ、これら凸型留金21A、21Bから離れて丸形凹陥留金22A、22B、22Cが同様に延長方向に並んで取り付けられる。帯状布20の一端を折り返して後述する連結具8に差し通しこれら凸型留金21A、21Bと丸形凹陥留金22A、22B、22Cとを選択して留めることにより吊り紐6、7の長さを調整できるようになっている。また、帯状布20の他端は折り返され、後述する連結具8に掛け回されて調整具23に連結されるようになっている。調整具23は、図4の(B)に示すように、矩形枠の支持部23Cの上下両側に幅方向のスリット23A、23Bが形成されて構成される。調整具23は、これらスリット23A、23Bに一枚布状帯状布20の他端部を差し入れて折り返し、折り返し端を帯状布20と支持部23Cとの間に挟持させ、吊り紐6、7を所定の長さで保持するようになっている。吊り紐6、7は、調整具23から引き出された帯状布20の一枚布部分20B(凸型留金21A、21Bと丸形凹陥留金22A〜22Cが取り付けられた部分)の長さを変えることにより、吊り紐6、7自体の長さが調整できるようになっている。
吊り紐6、7の各折り返し部20Aには、矩形環24が遊嵌され、折り返し部20Aのねじれを防ぐようになっている。吊り紐6、7には、帯状布20の一枚布部分20B端部を折り返して凸型留金21A、21Bを丸形凹陥留金22A、22B、22Cに留める際に連結具8が係止されるようになっている。また、吊り紐6、7の他端が折り返される際に折り返し部20Aに連結具8が係止されるようになっている。連結具8は、図4の(A)に示すように、J字状本体25の上端に回動自在に取り付けられた支持環26と、本体25の上部から下方に向かって延び弧状端部27の内側に弾発復帰可能に圧接されたばね28とを備えている。この連結具8は、ばね28を押圧して弧状端部27とばね28との間を押し開き、バッグ本体2、3の環状係止部4、5に引っかけてばね28を復帰させると、この環状係止部4、5に係止されるようになっている。連結具8の支持環26は、帯状布20の一枚布部分20Bの折り返し端部、または、折り返し部20Aが掛け回される。
ところで、吊り紐6、7のうち一方の吊り紐(第1の吊り紐)6は、図1に示すように、一枚布部分20Bの端部が一方のバッグ本体(以下、左側バッグ本体という)2の係止部4のうち前方側の係止部4Aと連結具8を介して接続されるとともに、折り返し部20の端部が他方のバッグ本体(以下、右側バッグ本体という)3の係止部5のうち後方側の係止部5Bと連結具8を介して接続される。また、他方の吊り紐(第2の吊り紐)7は、一枚布部分20Bの端部が右側バッグ本体3の前方側係止部5Aと連結具8を介して接続されるとともに、折り返し部20の端部が左側バッグ本体2の後方側係止部4Bと連結具8を介して接続される。そして、両吊り紐6、7は、使用者の背中側で交差され、この交差部に留め具9が配置されるようになっている。なお、連結具8は、上記構成の者に限られるものではなく、例えば、図4の(D)に示す第1の変形例に係る連結具108は、環状本体125の一部125Aが欠けており、この欠けた部分125Aにばねにより爪128が揺動復帰可能に圧接している。爪128には、押し部126が外側に突出して設けられ、押し部126の操作により爪128が揺動され空隙を作るようになっている。また、図4の(E)に示す第2の変形例に係る連結具208は、釣り鐘状の蓋部228がばねにより下方に付勢されてC型の鉤部227に圧接され、鉤部227と蓋部228とで環状部を形成している。蓋部228をばねに抗して上方に引き上げると、鉤部227の欠けた部分が露出するようになっている。
留め具9は、吊り紐6、7の両折り返し部20Aを重ね合わせ、重ね合わされた端部から嵌通されるようになっている。それぞれ2枚の帯状布を重ねて構成される吊り紐6、7は、図6の(A)および図7の(A)、(B)に示すように、留め具9内で互いに交互に重ねられるようになっている。この留め具9は、図5に示すように、両吊り紐6、7の折り返し部20Aが重なる厚さ寸法を有し互いに平行で長さの異なる上下2辺9A、9B(9A<9B)と、これら2辺9A、9Bの両端を接続する左右2辺9C、9Dとを備えた等脚台形状の環状金具から構成される。この留め具9は、図6の(A)、(B)に示すように、吊り紐6、7の各折り返し部20Aが重ね合わせられると、すなわち吊り紐6、7のの延長方向がほぼ一致すると吊り紐6、7に沿って滑らかに変位するようになっている。また、この留め具9は、図7の(A)、(B)に示すように、吊り紐6、7の各折り返し部20Aが留め具9の位置を中心に延長方向がずれて交差し、斜め十文字にうち違いにされると、留め具9は変位が規制され、しかも、吊り紐6、7は互い相対変位が規制されロックされるようになっている。こうして、吊り紐6、7は、図8の(A)、(B)に示すように、使用者の正面側では、肩から下方に延びてバッグ本体2、3の前方側係止部4A、5Aに接続され、使用者の背中側では、肩からうち違いにした襷がけ状で、バッグ本体2、3の後方側係止部4B、5Bに接続されている。吊り紐6、7の交差部に配置された留め具9により、吊り紐6、7は互いに相対変位が規制されロックされているので、肩ずれが防止できるようになっている。
このように留め具9は、一枚布を交互に重ねた吊り紐6、7に嵌通され、各吊り紐6、7の延長方向がほぼ一致すると、重ねられた吊り紐6、7に沿って変位し、各吊り紐6、7の延長方向がずれて交差すると変位が規制されるとともに、吊り紐6、7の相対変位を規制してロックさせるようになっている。
次に、上記実施例に係るバッグ10の作用について説明する。本実施例に係るバッグ10は、吊り紐6、7の交差部を使用者の背中に配し、交差部から前方側の吊り紐6、7をそれぞれ左右の肩に載せると、交差部では留め具9の変位が規制されるとともに、吊り紐6、7は互いに相対変位が規制されロックされる。吊り紐6、7は前後端がそれぞれ、左右一方のバッグ本体2または3の前方端係止部4Aまたは5Aから背中の交差部で留め具9を経由して左右逆のバッグ本体3または2の後方端係止部5Bまたは4Bに接続されるので、肩に載った部位は常に内側に、すなわち、首側に保持されるので、吊り紐6、7が肩からずり落ちることがない。このため吊り紐6、7に手を添える必要がなく、両手が自由に使え、使い勝手が向上する。また、バッグ本体2、3は前後側がそれぞれ、吊り紐6、7により左右互い違いに襷がけ状に接続されているだけでなく、吊り紐6、7の交差部には、留め具9が係止されているので、体から外側に離れにくく、体に密着した状態で保持される。このため、使用者が手を添えて、バッグ本体2、3が体から離脱するのを防ぐ必要がない。従って、ひったくりのように吊り紐6、7を掴んで持ち去ろうとしても、バッグ本体2、3が体から離れにくい。さらに、バッグ本体2、3は左右の両脇に位置するので、バッグ本体2、3を体に装着した後、図8の(A)に示すように、その上から上着30を身につけることができる。上着30を身につけると、バッグ本体2、3や吊り紐6、7が上着30に隠れてしまい、外部からバッグ本体2、3や吊り紐6、7を見つけることができない。このため、ひったくりの犯人に狙われることがない。これらバッグ本体2、3は使用者のベルトと脇下の間に配置されることが好ましい。また、これらバッグ本体2、3は身につけた後、上着を羽織ることがあるので、薄手のものが好ましい。
また、上記実施例に係るバッグ10では、吊り紐6、7の長さを調整できるようにしているので、使用者の身長や体の大きさに合わせることができる。さらに、吊り紐6、7は帯状の細長い布20から構成されるので、体とのフィット感を向上させることができ、バッグ本体2、3を装着した上で、上着30を身につけやすい。また、留め具9は、吊り紐6、7が重ね合わされて延長方向がほぼ一致すると、吊り紐6、7に沿って変位し、吊り紐6、7の延長方向がずれて交差すると変位が規制されるとともに、吊り紐6、7の相対変位を規制してロックさせるので、使用者の身長や体の大きさに合わせて留め具9の位置を調整することができる。このため、バッグ本体2、3がつったり傾いたりすることがない。さらに、留め具9は吊り紐6、7が交差すると、その交差位置で変位が規制され、しかも、吊り紐6、7を互いにロックするので、吊り紐6、7を確実に保持することができ、吊り紐6、7を常に肩からずり落ちないようにすることができる。また、留め具9は、吊り紐6、7が重なる厚さ寸法を有する等脚台形状環状金具により構成されているので、吊り紐6、7は交差時、環状金具9内の空間全体を占有し、しかも、両側部が左右2辺9C、9Dに押圧されて変形するとともに、変形により吊り紐6、7は互いの接触面が押圧されて摩擦力が増大するので吊り紐6、7は確実にロックされる。
図2の(C)は、バッグの変形例を示すもので、このバッグ本体102は、二つ折りにできるように一対の止め具112A、112Bをそれぞれ四隅に取り付けている。これら止め具112A、112Bは、ホック、マグネットまたはフック状とパイル状の二枚の布製テープにより構成される。手の不自由な使用者のためには、フック状とパイル状の二枚の布製テープを用いることが好ましい。このバッグ本体102は、吊り紐6、7を取り外して、一体のバッグとして一本の紐で単独で用いることもできる。これらバッグ本体2、3、102は、係止部4、5により吊り紐6、7を取り外し自在としているため、形状を変更し、縦横または上下に長い四角形状としたり、左右で大きさを変えるようにしてもよい。
上記実施例に係る留め具9では、重ねられた吊り紐6、7に嵌通され、各吊り紐6、7の延長方向がほぼ一致すると、重ねられた吊り紐6、7に沿って変位し、各吊り紐6、7の延長方向がずれて交差すると変位が規制されるとともに、吊り紐6、7の相対変位を規制してロックさせるようになっているので、バッグ本体2、3の吊り紐6、7に限らずズボンやエプロン、作業着のの吊り紐に用いると、身長や体の大きさに合わせて調整することができる。
図9は、留め具の変形例を示すもので、この変形例に係る留め具49は、両吊り紐6、7の折り返し部20Aが重なる厚さ寸法を有し、互いに平行で長さの異なる上下2辺49A、49B(49A<49B)と、これら2辺49A、49Bの両端を接続する左右2辺49C、49Dに段部50を形成している。段部50の上下寸法は帯状布20一枚に相当する厚さと同じにしている。この留め具49の部分でも、上記実施例と同様に、それぞれ2枚の帯状布を重ねて構成される吊り紐6、7は、一枚ごとに互いに交互に重ねられるようになっている。係る構成とすることによりロックをより強固にすることができる。留め具の形状は上記実施例および変形例に限られるものはなく、帯状布が少なくとも2枚重ねられ相対変位自在な紐部材に嵌通され、各帯状布の延長方向がほぼ一致すると、重ねられた帯状布に沿って変位し、各帯状布の延長方向がずれて交差すると変位が規制されるとともに、帯状布の相対変位を規制するものであればよいことはいうまでもない。なお、留め具は金具に限らずプラスチック等の合成樹脂により形成してもよいことはいうまでもない。
なお、上記実施例では、バッグ本体2、3の裏側には、折り畳み状態に保持するホック12を取り付けているが、これに限られるものではなく、フック状とパイル状の二枚の布製テープを設けてもよい。また、上記実施例では、バッグ本体について述べているが、之に限られるものではなく、携帯用ケース、財布、携帯用書類入れ等の携帯用物品についても適用可能であることはいうまでもない。さらに、上記実施例では、それぞれ2枚の帯状布を重ねて構成される吊り紐6、7を、図6の(A)および図7の(A)、(B)に示すように、留め具9内で互いに一枚布ごと交互に重ねられるようし、十文字状になったとき摩擦係数を高めて強固にロックするようにしているが、これに限られるものではなく、吊り紐6、7ごとに2枚重ねとし、留め具9内では、2枚重ねの吊り紐6の一方の面に、2枚重ねの吊り紐7を合わせて十文字状なったときロックするようにしてもよい。この場合、上記実施例のように一枚布ごとに交互に重ね合わせた場合に比べて緩やかにロックされる。
本発明の一実施例に係るバッグを示す全体説明図である。(実施例1) (A)、(B)、(C)はそれぞれ、図1のバッグのバッグ本体を示す正面図、背面図およびバッグの変形例を示す説明図である。 図1のバッグの吊り紐を示す斜視図である。 (A)ないし(E)はそれぞれ、図1のバッグの連結具、調整具、矩形環、連結具の第1の変形例、連結具の第2の変形例を示す説明図である。 図1のバッグの留め具を示す平面図である。 (A)、(B)はそれぞれ、吊り紐が重なった状態での留め具の動作を示す説明図である。 (A)、(B)はそれぞれ、吊り紐が交差した状態での留め具の動作を示す説明図である。 (A)、(B)はそれぞれ、上着を着る前にバッグを装着した状態を正面から示す説明図およびバッグを装着した状態を背面から示す説明図である。 留め具の変形例を示す平面図である。
符号の説明
2、3 バッグ本体
4、5 係止部
4A、5A 前方側係止部
4B、5B 後方側係止部
6、7 吊り紐
8 連結具
9 留め具

Claims (6)

  1. 一対のバッグ本体のうち、一方のバッグ本体の前方側と他方のバッグ本体の後方側とを第1の吊りで結ぶとともに、他方のバッグ本体の前方側と一方のバッグ本体の後方側とを第2の吊り紐で結び、これら両吊り紐を使用者の背中側で交差させ、この交差部に吊り紐の相対変位を規制する留め具を設け、バッグ本体を使用者の左右両脇にそれぞれ配置するようにし、これら第1第2の吊り紐をそれぞれ、帯状の細長い布を折り返し重ね合わせて構成するとともに、留め具内で互いに一枚布ごと交互に重ねて構成したことを特徴とするバッグ。
  2. 吊り紐を、長さを調整可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載のバッグ。
  3. 留め具、吊り紐が重ね合わされて延長方向がほぼ一致すると、吊り紐に沿って変位し、吊り紐の延長方向がずれて交差すると、吊り紐に沿った変位が規制されることを特徴とする請求項1または2に記載のバッグ。
  4. 留め具を、吊り紐が重なる厚さ寸法を有し互いに平行で長さの異なる上下2辺と、これら2辺の両端を接続する左右2辺とを備えた環状金具から構成したことを特徴とする請求項3に記載のバッグ。
  5. 一対の携帯用物品のうち、一方の携帯用物品の前方側と他方の携帯用物品の後方側とを第1の吊りで結ぶとともに、他方の携帯用物品の前方側と一方の携帯用物品の後方側とを第2の吊り紐で結び、これら両吊り紐を使用者の背中側で交差させ、この交差部に吊り紐の相対変位を規制する留め具を設け、携帯用物品を使用者の左右両脇にそれぞれ配置するようにし、これら第1第2の吊り紐をそれぞれ、帯状の細長い布を折り返し重ね合わせて構成するとともに、留め具内で互いに一枚布ごと交互に重ねて構成したことを特徴とする吊り紐。
  6. 一対の携帯用物品のうち、一方の携帯用物品の前方側と他方の携帯用物品の後方側とを第1の吊り紐で結ぶとともに、他方の携帯用物品の前方側と一方の携帯用物品の後方側とを第2の吊り紐で結び、これら両吊り紐を使用者の背中側で交差させ、携帯用物品を使用者の左右両脇にそれぞれ配置するようにし、この交差部に設けられ吊り紐の相対変位を規制する留め具であって、
    この留め具を、帯状布が少なくとも2枚重ねられ相対変位自在な上記吊り紐に嵌め通し、各帯状布の延長方向がほぼ一致すると、重ねられた帯状布に沿って変位し、各帯状布の延長方向がずれて交差すると変位が規制されるとともに、帯状布の相対変位を規制するよう構成し、
    この留め具を、これら第1第2の吊り紐が重なる厚さ寸法を有し互いに平行で長さの異なる上下2辺と、これら2辺の両端を接続する左右2辺とを備えた環状の留め具から構成し、
    これら第1第2の吊り紐をそれぞれ、細長い帯状布を折り返し重ね合わせて構成するとともに、これら第1第2の吊り紐を留め具内で互いに一枚布ごと交互に重ねて構成したことを特徴とする留め具。
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