JP4213495B2 - 携帯端末 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスプレイに画像を表示して会話する携帯端末に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯端末でTV電話をする場合、自者側では携帯端末のメインディスプレイに受信した相手の画像を表示し、自者側は自者の画像が見えないか、あるいはメインディスプレイを分割して相手の画像と自画像を表示したり、メインディスプレイに相手の画像あるいは自画像を交互に切換えて表示していた。
【0003】
また、携帯端末に増設ディスプレイを取りつけて表示部分の面積を増大させる技術があり(特許文献1)、増設したディスプレイ部分に自画像を表示することも考えられる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−208999号の図3とその説明参照。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した前者の技術では、TV電話時に、携帯端末のメインディスプレイを2分割して1つに相手の画像、他の1つに自画像を表示したのでは、画質が悪いと共に小さくで相手を認識できなかったり、メインディスプレイに相手の画像と自画像を交互に切換えて表示したのでは見ずらいと共に使いかってが悪いという問題などがあった。
【0006】
また、上述した後者の技術では、増設用の特別のディスプレイを用意する必要があると共に、1つのメインディスプレイの表示領域を拡大するのみで、相手画像と自画像を画面分割してそれぞれ表示する必要がありこれらの切換え操作が大変などの問題があった。
【0007】
本発明は、これらの問題を解決するため、TV電話などの画像を用いた会話時に、携帯端末のメインディスプレイに相手の画像あるいは自画像を表示し、背面ディスプレイを取外してメインディスプレイに並べて取り付けて自画像あるいは相手の画像を表示したり、あるいは離して配置して自者側の他の通話者の画像を表示し、画像を用いた2者通話や3者通話などのときに相手の画像、自者側の画像をメインディスプレイ11と背面ディスプレイ21に表示し、画像を用いた会話をし易くすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
図1を参照して課題を解決するための手段を説明する。
【0009】
図1において、携帯端末1は、無線で相手の携帯端末1と通信するものであって、ここでは、画像を用いた会話を行うものであり、メインディスプレイ11、背面ディスプレイ21、および制御部17などから構成されるものである。
【0010】
メインディスプレイ11は、携帯端末1の正面に配置された画像を表示するものである。
【0011】
背面ディスプレイ21は、携帯端末1と着脱可能に設けたものであって、取外してメインディスプレイ11と同じ向きに取りつけ可能にしたものであり、画像を表示するものであり、カメラ29を取りつけたものである。
【0012】
制御部17は、携帯端末1の各種制御および画像表示などを行うものである。
次に、構成および動作を説明する。
【0013】
携帯端末1を構成する制御部17が正面側に設けたメインディスプレイ11に受信した相手側の画像あるいは自者側の画像を表示すると共に、背面ディスプレイ21を取外してメインディスプレイ11に隣接して同じ向きに装着されたときに自者側の画像あるいは相手側の画像を当該背面ディスプレイ21に表示するようにしている。
【0014】
また、携帯端末1を構成する制御部17がメインディスプレイ11に受信した相手側の画像あるいは自者側の画像を表示すると共に、背面ディスプレイ21を取外して任意の位置に配置されたときに無線で自者側の画像あるいは相手側の画像を送信して当該背面ディスプレイ21に表示するようにしている。
【0015】
これらの際に、背面ディスプレイ21にカメラ29を取り付け、当該カメラ29で撮影した画像を相手側に送信するようにしている。
【0016】
また、背面ディスプレイ21に電池および携帯端末1との間の無線送受信部を設けるようにしている。
【0017】
また、背面ディスプレイ21にマイク端子およびイヤホン端子を設けて無線で携帯端末1との間で音声信号の送受信するようにしている。
【0018】
従って、TV電話などの画像を用いた会話時に、携帯端末1のメインディスプレイ11に相手の画像あるいは自画像を表示し、背面ディスプレイ21を取外してメインディスプレイ11に並べて取り付けて自画像あるいは相手の画像を表示したり、あるいは離して配置して自者側の他の通話者の画像を表示することにより、画像を用いた2者通話や3者通話などのときに相手の画像、自者側の画像をメインディスプレイ11と背面ディスプレイ21に表示し、画像を用いた会話をし易くすることが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、図1および図2を用いて本発明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の外観図を示す。
図1の(a)は、携帯端末1の正面側の外観図を示す。
【0021】
図1の(a)において、携帯端末1は、無線で相手の携帯端末1と通信するものであって、メインディスプレイ11、送受信インタフェイス13、カメラ14、マイク15、スピーカ16、および制御部17などから構成されるものである。
【0022】
メインディスプレイ11は、携帯端末1を用いてダイヤルしたときにその番号を表示したり、受信したときに相手の電話番号を表示したり、電子メールを受信したときにその内容を表示したり、電子メールを作成したりなどするためのディスプレイである。
【0023】
送受信インタフェイス13は、背面ディスプレイ21を携帯端末1から取外したときにデータの送受信するインタフェイスである。
【0024】
カメラ14は、自画像を撮影したり、景色などを撮影したりするものである。
マイク16は、相手と通話するときに、発声した音声を電気信号に変換して相手側に送信するためのものである。
【0025】
制御部17は、キーボードの下側に配置したプリント板に装着されたICなどから構成されるものであって、各種制御を行うものである。
【0026】
図1の(b)は、携帯端末1の背面側の外観図を示す。
図1の(b)において、携帯端末1の背面側には、図示のように、背面ディスプレイ21、電気インタフェイス接続部23などが設けられている。
【0027】
背面ディスプレイ21は、通常は、携帯端末1を折りたたんだときに見ることができるディスプレイであって、時刻や着信があったときにその電話番号などを表示したりなどするためのものであり、ここでは、着脱可能に携帯端末1に取りつけられているものである。
【0028】
電気インタフェイス接続部23は、背面ディスプレイ21を携帯端末1に取り付けたときに電源および各種信号線を接続するためのものである。
【0029】
カメラ29は、背面ディスプレイ21に設けたものであって、当該背面ディスプレイ21を観察する自者側会話者の画像などを撮影するものである。
【0030】
図1の(c)は、携帯端末1の背面側の背面ディスプレイ21を取外した状態の外観図を示す。この状態では、図示のように、背面ディスプレイユニット20は、内臓バッテリ22で動作している。
【0031】
図1の(d)は、携帯端末1に背面ディスプレイ21をメインディスプレイと同じ向きに隣接して接続した外観図を示す。この状態では、背面ディスプレイ21は、携帯端末1と電源および信号線で接続されて動作し、ここでは、左側のメインディスプレイ11に相手側の画像、あるいはカメラ14で撮影した自画像を表示し、背面ディスプレイ21に相手側の画像あるいはカメラ14あるいはカメラ29で撮影した自画像を表示する。例えば左側のメインディスプレイ11に相手側の画像および右側の背面ディスプレイ21に自画像を表示しつつ、相手と会話することが可能となる。
【0032】
図1の(e)は、携帯端末1と離れた位置に背面ディスプレイ21を配置した状態の外観図を示す。この状態では、
・携帯端末1のメインディスプレイ11に相手の画像あるいは自画像を表示(あるいは交互に切換えて表示)し、自者側通話者1(A−1)が通話
・携帯端末1から離れた位置に配置した背面ディスプレイ21に相手の画像あるいは自画像を表示(あるいは交互に切換えて表示)し、自者側通話者2(A−2)が通話
するという、いわゆる3者通話が可能となる。この際、
・自者側通話者1はメインディスプレイ11とカメラ14で当該メインディスプレイ11の上に相手の画像あるいは自者側通話者1の画像のいずれか、あるいは切換えて表示し、
・自者側通話者2は背面ディスプレイ21とカメラ29で当該背面ディスプレイ21の上に相手の画像あるいは自者側通話者2の画像のいずれか、あるいは切換えて表示し、
相互に3者(通話相手、自者側通話者1、自者側通話者2の3者)が同時に通話(画像を用いた3者TV会話)することが可能となる。この際、携帯端末1の送受信インタフェイス13と、背面ディスプレイ21側の送受信インタフェイス24とが無線で相互に通信することで3者通話を実現する。
【0033】
次に、図1の構成の動作について、図2の説明図の順番に従い詳細に説明する。
【0034】
図2は、本発明の説明図を示す。
図2において、S1は、画像表示する。これは、図1の(a)の状態で、メインディスプレイ11に画像を表示する。
【0035】
S2は、TV電話開始か判別する。YESの場合には、S3に進む。NOの場合には、S11に進む。
【0036】
S3は、S2のYESでTV電話開始と判明したので、背面ディスプレイユニット20(背面ディスプレイ21)を取り外す。
【0037】
S4は、メイン・背面の各ディスプレイ方向を揃え、装着する。これは、例えば既述した図1の(d)に示すように、携帯端末1のメインディスプレイ11に揃えて背面ディスプレイ21を当該携帯端末1の装着部に挿入して固定する。
【0038】
S5は、メインディスプレイ11に受信映像、背面ディスプレイ21に自者側映像を表示する。これにより、図1の(d)のメインディスプレイ11には相手側の画像を表示すると共に、背面ディスプレイ21には自画像を表示する。
【0039】
S6は、TV電話終了か判別する。YESの場合には、S7で元に戻す(背面ディスプレイ21を取り外して図1の(b)の状態に装着する)。NOの場合には、S5以降を繰り返す。
【0040】
以上のS2のYES,S3からS7によって、携帯端末1を用いてTV電話する場合には、図1の(a)の携帯端末1の外観の状態から、図1の(d)の携帯端末1の外観の状態のように、背面ディスプレイ21を取外してメインディスプレイ11に揃えて装着し、メインディスプレイ11に相手の画像を表示し、背面ディスプレイ21に自画像を表示し、これら画像を見ながら相手とTV電話することが可能となる。
【0041】
また、S11は、自者側2人か判別する。これは、自者側が2人で、相手といわゆる3者TV会話するかを判別する。YESの場合には、S12に進む。NOの場合には、他の処理に進む。
【0042】
S12は、S11のYESで3者TV会話すると判明したので、背面ディスプレイユニット20(背面ディスプレイ21)を取り外す。
【0043】
S13は、2人に携帯端末本体、背面ディスプレイユニットをそれぞれ配置する。これは、例えば既述した図1の(e)に示すように、自者側通話者1に携帯端末1のメインディスプレイ11を見るようにし、自者側通話者2に背面ディスプレイ11を見るように、当該背面ディスプレイ11を携帯端末1から離れた位置に配置し無線で携帯端末1と通信する。
【0044】
S14は、本体・背面の両ディスプレイに受信映像を表示する。これは、図1の(e)の左側のメインディスプレイ11および右側の背面ディスプレイ21に受信した画像をそれぞれ表示する。
【0045】
S15は、送信画像を選択する。ここでは、S16からS18のいずれかを自者側通話者1,2が選択して送信する。
【0046】
S16は、メインカメラの映像を送信する。これは、図1の(e)の携帯端末1のカメラ14で撮影した画像(自者側通話者1の画像)を相手側に送信する。
【0047】
S17は、サブカメラの映像を送信する。これは、図1の(e)の背面ディスプレイ21のカメラ29で撮影した画像(自者側通話者2の画像)を相手側に送信する。
【0048】
S18は、メイン・サブカメラの画像を送信する。これは、S16、S17の両者の画像を相手側に送信する(交互あるいは画面分割して1つの画面にして送信する)。
【0049】
S19は、TV電話終了か判別する。YESの場合には、S21で元に戻す(背面ディスプレイ21を図1の(b)の状態に装着する)。NOの場合には、S15以降を繰り返す。
【0050】
以上のS11のYES,S12からS21によって、携帯端末1のメインディスプレイ11および背面ディスプレイ21を離れた位置に配置し、それぞれに相手側の画像を表示、およびそれぞれのカメラ14,29で撮影した自者側通話者1,2のいずれか一方、あるいは両者の画像を相手側に送信しつつ、いわゆる3者TV会話を行うことが可能となる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、TV電話などの画像を用いた会話時に、携帯端末1のメインディスプレイ11に相手の画像あるいは自画像を表示し、背面ディスプレイ21を取外してメインディスプレイ11に並べて取り付けて自画像あるいは相手の画像を表示したり、あるいは離して配置して自者側の他の通話者の画像を表示する構成を採用しているため、TV会話時の2者通話や3者通話などのときに相手の画像、自者側の画像をメインディスプレイ11および背面ディスプレイ21にそれぞれ同時並列に表示し、画像を用いた会話をし易くすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の外観図である。
【図2】本発明の説明図である。
【符号の説明】
1:携帯端末
11:メインディスプレイ
12:電気インタフェイス接続部
13:送受信インタフェイス
14:カメラ
15:マイク
16:スピーカ
17:制御部
21:背面ディスプレイ
22:内臓バッテリ
23:電気インタフェイス接続部
24:送受信インタフェイス
25:イヤホン端子
26:マイク端子
27:イヤホン
28:マイク
29:カメラ
Claims (5)
- ディスプレイに画像を表示して会話する携帯端末において、
本体の正面側に設けたメインディスプレイおよび背面側に着脱可能に設けた背面ディスプレイと、
前記メインディスプレイに受信した相手側の画像あるいは自者側の画像を表示する手段、および前記相手側の画像あるいは前記自者側の画像をメインディスプレイに表示している状態で、背面ディスプレイのユニットを取り外した後、当該背面ディスプレイのユニットをメインディスプレイに隣接して同じ向きに装着してから背面ディスプレイにおける自者側の画像あるいは相手側の画像の表示を開始し、前記メインディスプレイの表示と背面ディスプレイの両者において表示する手段と
を備えたことを特徴とする携帯端末。 - ディスプレイに画像を表示して会話する携帯端末において、
本体の正面側に設けたメインディスプレイおよび背面側に着脱可能に設けた背面ディスプレイと、
前記メインディスプレイに受信した相手側の画像あるいは自者側の画像を表示する手段、および前記相手側の画像あるいは前記自者側の画像をメインディスプレイに表示している状態で、背面ディスプレイのユニットを取り外した後、当該背面ディスプレイのユニットが任意の位置に配置されたときに無線で自者側の画像あるいは相手側の画像を本体から送信して表示を開始し、前記メインディスプレイの表示と背面ディスプレイの両者において表示する手段と
を備えたことを特徴とする携帯端末。 - 前記背面ディスプレイにカメラを取り付け、当該カメラで撮影した画像を相手側に送信することを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の携帯端末。
- 前記背面ディスプレイに電池および本体との間の無線送受信部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の携帯端末。
- 前記背面ディスプレイにマイク端子およびイヤホン端子を設けて無線で本体との間で信号の送受信することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の携帯端末。
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