JP4213269B2 - 車両用油圧管連結装置 - Google Patents

車両用油圧管連結装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車や自動二輪車などの車両の油圧式緩衝器と油圧装置との間の油通路を分断・連通可能に接続する車両用油圧管連結装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の後輪あるいは前輪の懸架装置としては、車体の左右両側の油圧式緩衝器にこれらとは別体の減衰力調整用油圧装置を接続したものがある。この油圧装置は、前記左右両側の油圧式緩衝器の間に配置して車体の下部に固定している。このため、これら油圧機器を接続する油圧管は車体下部を車幅方向に横切るように延びている。
【0003】
前記油圧式緩衝器および油圧装置は、車体への組付けや、保守作業を行うときに個々に車体に対して着脱することができるようにしなければならないので、これらの油圧機器どうしを接続する油圧管に油圧管連結装置を介装し、この油圧管連結装置によって油圧式緩衝器側の油通路と油圧装置側の油通路とを分断・連通可能になるように接続している。
【0004】
前記油圧式緩衝器や油圧装置は、車体組立てラインとは別のラインで製造し、車体に組付ける以前に全てを接続して作動油を充填し、性能検査・減衰力調整を行っている。二つの油圧式緩衝器を油圧装置に接続したままの状態ではこれらを車体に装着することが難しいため、前記油圧管連結装置で油圧管を分断し、油圧式緩衝器と油圧装置を個々に車体に装着している。そして、装着後に油圧管連結装置によって前記油圧管を連結している。一方、油圧式緩衝器を単体で交換するような保守作業を行うときにも、前記同様に油圧管連結装置によって油圧管の分断・連結を実施している。
【0005】
従来のこの種の油圧管連結装置としては、例えば特開平9−95119号公報に開示されたものがある。この公報に示された油圧管連結装置は、緩衝器から延びる油圧管に接続した第1の連結部材と、油圧装置から延びる油圧管に接続し、前記の第1の連結部材に着脱可能に構成した第2の連結部材とを備え、これら両連結部材どうしを連結した状態で各連結部材内のねじ式の栓部材を開操作することによって、緩衝器側の油通路と油圧装置側の油通路とが連通する構造を採っている。
【0006】
この油圧管連結装置において両連結部材どうしの連結は、各連結部材のハウジングに一体に形成したフランジどうしをボルトで締結させることによって行い、前記栓部材の開閉は、先ず、栓部材がねじ込まれているねじ孔の保護キャップを外し、このねじ孔に手工具を挿入して栓部材を回すことによって行う。
【0007】
すなわち、前記栓部材を閉操作して油通路を閉塞することによって、油が漏洩するのを阻止しながら第1の連結部材と第2の連結部材とを分断させることができ、性能検査・減衰力調整が終了した油圧式緩衝器と油圧装置とを個々に車体に対して着脱することができる。そして、油圧式緩衝器と油圧装置を車体に装着した後に、第1の連結部材と第2の連結部材とを互いに連結させ、栓部材を開操作して前記キャップを取付けることによって、油圧式緩衝器と油圧装置との間の油圧系を分断前の状態に戻すことができる。
【0008】
なお、作動油の充填、性能検査・減衰力調整は、油圧式緩衝器と油圧装置とをそれぞれ別個に組立てた状態で行うこともある。この場合には、油圧式緩衝器と油圧装置のそれぞれに対して作動油を充填し、性能検査・減衰力調整を実施した後に、油圧式緩衝器および油圧装置を車体に組付け、しかる後に第1の連結部材と第2の連結部材とを互いに連結している。
【0009】
第1の連結部材と第2の連結部材は、上述したように互いに連結した状態で車体に固定用ブラケットによって固定している。この固定用ブラケットは、第1の連結部材と第2の連結部材とを車体に強固に固定しなければならないから、相対的に大型のものを使用している。このような大型の固定用ブラケットは、他の部材との干渉によって必ずしも最適な位置、すなわち油圧管が最短になるような位置に配置することができない場合がある。このような場合には、油圧管を必要以上に長く形成することによって対処している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上述したように構成した従来の油圧管連結装置を使用すると、油通路の分断・連通をする作業の作業時間が長くなるという問題があった。これは、第1の連結部材と第2の連結部材の連結・分断作業と、栓部材の開閉作業とを別々に行わなければならないことが原因である。
【0011】
また、従来の油圧管連結装置は、栓部材の開閉を人手に頼っているため、栓部材が全開位置に達していることを作業終了後に確認しなければならなかった。この確認作業は、先ず、栓部材がねじ込まれているねじ孔を閉塞する保護キャップを取外し、このねじ孔の開口端と栓部材との間の寸法を専用の測定具で計測することによって実施している。このように工数が多い確認作業を実施しなければならないため、従来の油圧管連結装置はコストダウンを図るにも限界があった。
【0012】
このような不具合を解消するためには、二つの連結部材をいわゆるワンタッチ式に着脱できるように形成し、各連結部材の内側に連結操作によって開くような自動開閉弁を設けることが考えられる。しかし、このような連結装置は、自動車の油圧式緩衝器と油圧装置との間の油圧系には介装することはできない。これは、車両用油圧式緩衝器と油圧装置との間の油通路は油圧が高く、人力によって前記高い油圧に抗して前記自動開閉弁を開くことはできないからである。また、ワンタッチ着脱式の連結装置は連結部の隙間が相対的に広く、二つの連結部材を互いに連結した状態でも一方の連結部材に対して他方の連結部材が僅かに移動することができるから、これを自動車に取付けると、走行時の振動によって前記可動部が摩耗し、摩耗粉によってシール性が低下してしまうからである。
【0013】
また、自動車などの車両に搭載するこの種の油圧管連結装置においては、更なるコストダウンを図ることが要請されている。
【0014】
本発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、油圧式緩衝器側の連結部材と油圧装置側の連結部材とを簡単に着脱することができる車両用油圧管連結装置を提供することを第1の目的とし、この種の車両用油圧管連結装置を低コストで実現できるようにすることを第2の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明に係る車両用油圧管連結装置は、油圧式緩衝器に接続する第1の連結部材および油圧装置に接続する第2の連結部材に、両連結部材の連結により互いに連通する内部油通路を形成するとともに、両連結部材の着脱方向に移動して前記内部油通路を開閉する弁体を設け、この弁体を、両連結部材を連結することにより他方の連結部材の弁体を押圧して前記内部油通路を開き、両連結部材を離間させることにより前記内部油通路を閉じる構造とし、両連結部材の連結部は、一方の連結部材に形成した凹部と、この凹部に連結部材どうしが互いに当接するまで嵌合する他方の連結部材の凸部とを備え、前記凹部と凸部との間にシール部材を介装し、一方の連結部材に回転自在に設けたねじ部材を他方の連結部材に形成したねじに螺着することによって、連結部材どうしを締結させたものである。
【0016】
本発明によれば、第1の連結部材と第2の連結部材とを締結することによって両連結部材の弁体が油圧に抗して開き、両連結部材を分断することによって前記弁体が閉じる。したがって、専ら弁体を開閉させる作業を実施することなく、両連結部材の連結作業・分断作業によって弁体が自動的に開閉する。
【0017】
請求項2に記載した発明に係る車両用油圧管連結装置は、上述した発明に係る車両用油圧管連結装置において、連結部材どうしを締結するねじ部材をナットによって形成するとともにねじを雄ねじによって形成し、前記雄ねじを形成する連結部材に工具係合部を形成し、この工具係合部を、両連結部材どうしを締結させた位置にあるナットに対して予め定めた寸法だけ離間するように位置付けたものである。
【0018】
この発明によれば、工具係合部とナットとの間の寸法を予め定めた締結時の寸法と比較することによって、連結部材どうしを締結させた後に弁体が開いているか否かを確認することができる。
【0019】
請求項3に記載した発明に係る車両用油圧管連結装置は、請求項1記載の車両用油圧管連結装置において、油圧式緩衝器に第1の連結部材を一体的に形成するとともに、第2の連結部材を接続するねじを形成し、第2の連結部材に回転自在に設けたねじ部材を前記油圧式緩衝器のねじに螺着させることによって第1および第2の連結部材どうしを締結させたものである。
【0020】
この発明によれば、第1の連結部材は油圧式緩衝器に直接支持され、第2の連結部材は第1の連結部材に接続することによって第1の連結部材を介して前記油圧式緩衝器に支持されるから、従来の連結装置に較べてこれら両連結部材を車体に固定する作業が不要になる。
また、前記両連結部材を車体に固定するためのブラケットが不要になるとともに、車体に固定するのは第2の連結部材を油圧装置に接続する油圧管だけでよいから、この発明に係る油圧管連結装置を使用するために用いるブラケットは、前記油圧管を支えるための相対的に小さな油圧管用ブラケットのみになる。
さらに、従来の連結装置に較べて第1の連結部材のハウジングが不要になるとともに、第1の連結部材を油圧式緩衝器に接続する油圧管が不要になる。
【0021】
請求項4に記載した発明に係る車両用油圧管連結装置は、請求項1記載の車両用油圧管連結装置において、油圧装置に第2の連結部材を一体的に形成するとともに、第1の連結部材を接続するねじを形成し、第1の連結部材に回転自在に設けたねじ部材を前記油圧装置のねじに螺着させることによって第1および第2の連結部材どうしを締結させたものである。
【0022】
この発明によれば、第2の連結部材は油圧装置に直接支持され、第1の連結部材は第2の連結部材に接続することによって第2の連結部材を介して前記油圧装置に支持されるから、従来の連結装置に較べてこれら両連結部材を車体に固定する作業が不要になる。
また、前記両連結部材を車体に固定するためのブラケットが不要になるとともに、車体に固定するのは第1の連結部材を油圧式緩衝器に接続する油圧管だけでよいから、この発明に係る油圧管連結装置を使用するために用いるブラケットは、前記油圧管を支えるための相対的に小さな油圧管用ブラケットのみになる。
さらに、従来の連結装置に較べて第2の連結部材のハウジングが不要になるとともに、第2の連結部材を油圧装置に接続する油圧管が不要になる。
【0023】
請求項5に記載した発明に係る車両用油圧管連結装置は、請求項3または請求項4記載の車両用油圧管連結装置において、ねじ部材を雄ねじによって形成したものである。
【0024】
この発明によれば、油圧式緩衝器に一体的に形成した第1の連結部材や、油圧装置に一体的に形成した第2の連結部材には、他方の連結部材の雄ねじが螺着する雌ねじが形成されるから、油圧機器に連結部材を一体的に形成する構造を採りながら、この油圧機器に突出部が形成されるのを阻止することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態
以下、本発明に係る車両用油圧管連結装置の一実施の形態を図1ないし図6によって詳細に説明する。
【0026】
図1は本発明に係る油圧管連結装置を備えた自動車用緩衝装置の構成を示す図で、同図(a)は油圧系全体を示す正面図、同図(b)は油圧式緩衝器の構成図である。図2は油圧装置の構成を示す断面図である。図3は本発明に係る油圧管連結装置のプラグを示す図で、同図(a)はプラグハウジングに弁体を装着した状態を示す断面図、同図(b)はプラグハウジングを油圧式緩衝器側から見た状態を示す側面図、同図(c)はナットの断面図、同図(d)はナットを油圧式緩衝器側から見た状態を示す側面図である。
【0027】
図4は本発明に係る油圧管連結装置のソケットを示す図で、同図(a)はソケットハウジングに弁体を装着した状態を示す断面図、同図(b)はソケットハウジングを油圧装置側から見た状態を示す側面図である。図5は油圧管連結装置の動作を説明するための断面図で、同図(a)はプラグとソケットが分断している状態を示し、同図(b)は弁体どうしが接触するまでナットを締め込んだ状態を示し、同図(c)は締結後の状態を示す。図6は耐圧ホースとの接続構造が異なるプラグを示す断面図である。ここでは、自動車の前輪用懸架装置に用いる緩衝装置に本発明を適用する場合に採る形態について説明する。
【0028】
図1〜図6において、符号1で示すものはこの実施の形態による油圧式緩衝装置である。この緩衝装置1は、左右の前輪(図示せず)とともに車体に対して上下方向に移動する例えば前輪懸架用リンク(図示せず)と車体のシャーシ(図示せず)との間にそれぞれ介装する左右一対の油圧式緩衝器2,2と、車体に固定する油圧装置としての調圧装置3と、この調圧装置3に取付けた本発明に係る油圧管連結装置4,5と、これらの油圧管連結装置4,5と前記油圧式緩衝器2との間に介装した可撓性を有する耐圧ホース6とから構成している。
【0029】
なお、図1は、油圧式緩衝器2の圧縮コイルばねや前輪用懸架装置の他の部材は省略した状態で描いてある。また、同図(a)は車体の後方から見た状態で描いてあり、同図において左側が車体左側になっている。
【0030】
前記左右の油圧式緩衝器2は、構造が同一になるように形成しており、図1(b)に示すように、作動油で満たされたシリンダ7内をピストン8によって上部油室9と下部油室10とに画成し、このピストン8に前記両油室9,10どうしを連通する絞り付き連通路11を設けている。
【0031】
前記調圧装置3は、図2に示すように、シリンダ12内にフリーピストン13を嵌挿してシリンダ12内を高圧ガス室14と油室とに画成し、この油室を、前記フリーピストン13と一体的に設けた副ピストン15によって右側油圧系用油室16と左側油圧系油室17とに画成する構造を採っている。前記副ピストン15には前記両油室16,17どうしを連通する絞り付き連通路18を設けている。また、前記油室16と油室17は、フリーピストン13とともに副ピストン15が移動したときに容積が互いに等しく増減するように構成している。
【0032】
前記右側油圧系用油室16に前記油圧管連結装置4および耐圧ホース6を介して車体右側の油圧式緩衝器2の前記下部油室10を連通し、前記左側油圧系用油室17に前記油圧管連結装置5と耐圧ホース6とを介して車体左側の油圧式緩衝器2の下部油室10を連通している。
【0033】
前記油圧管連結装置4,5は、耐圧ホース6を取付ける構造が互いに異なるだけで他の部分は構造が一致するように形成している。このため、重複を避けるために油圧管連結装置4,5の構成・動作の詳細な説明は、一方の油圧管連結装置4についてのみ行い、他方の油圧管連結装置5については耐圧ホース6を取付ける部分のみを説明する。
【0034】
油圧管連結装置4は、油圧式緩衝器2に耐圧ホース6を介して接続する第1の連結部材としてのプラグ21と、調圧装置3に固定する第2の連結部材としてのソケット22とから構成している。
前記プラグ21は、図3および図5に示すように、円筒状のプラグハウジング23と、このプラグハウジング23の中空部に形成した内部油通路24を開閉する弁体25と、このプラグ21をソケット22に締結させるためのナット26などから構成している。
【0035】
前記プラグハウジング23は、図3(a)において右側に位置する一端部に工具係合片27を六角ボルトの頭部を構成するように一体に形成し、他端部に、後述するソケット22の円形凹部28{図5(a)参照}に嵌合する相対的に径が小さい円筒29を一体に形成している。このプラグハウジング23の前記一端部に耐圧ホース6を接続している。
【0036】
油圧管連結装置4のプラグ21においては、図3(a)に示すように、プラグハウジング23の中空部に耐圧ホース6の接続用ニップル6a(図2参照)を螺着することによって、耐圧ホース6を接続している。また、油圧管連結装置5のプラグ21においては、図6に示すように、プラグハウジング23の外周部に耐圧ホース6のかしめ式接続部材6bを固着している。図6に示す例では、前記かしめ式接続部材6bとプラグハウジング23との間にOリング30を介装している。
【0037】
前記円筒29は、先端側の外周部にこの円筒29と前記円形凹部28との間をシールするためのOリング31を装着している。この円筒29が本発明に係る凸部を構成している。
【0038】
また、このプラグハウジング23における前記円筒29の基部になる部分には、ソケット22と対向する平坦面からなるストッパー面32を形成している。このストッパー面32の近傍のプラグハウジング外周面に前記ナット26を回転自在に支持させている。なお、このナット26は、図5中に符号33で示す2本のサークリップによってプラグハウジング23の軸線方向への移動が阻止されている。
【0039】
前記弁体25は、図3(a)において右側に位置する段付きの円柱からなる弁軸34と、シール部材35を装着する円錐36と、ソケット22の後述する弁体を押圧する円柱からなる押圧片37とをこの順に並ぶように一体に形成し、前記弁軸34の小径部34aを図3(a)中に符号38で示す支持部材に貫通させ、この支持部材38を介してプラグハウジング23の軸心部に軸線方向へ移動自在に支持させている。また、この弁体25は、前記支持部材38と前記円錐36の底面との間に弾装した圧縮コイルばね39によって閉じる方向{図3(a)において左方向}に付勢されている。
【0040】
この弁体25の前記押圧片37は、プラグハウジング23の前記円筒29の内側に臨むように形成し、先端が前記円筒29の先端面より内側に位置付けられている。この構造を採ることにより、プラグ21をソケット22から外した状態で押圧片37の先端を誤って押してしまうことを阻止することができる。
なお、この実施の形態では、ナット26のソケット側端面26aより内側にプラグハウジング23の前記円筒29が位置付けられているので、ナット26によって前記弁体25および円筒29のOリング31などを保護することができる。
【0041】
前記支持部材38は、図3(b)に示すように、前記弁軸34の小径部34aが移動自在に嵌合する板部38aと、この板部38aをプラグハウジング23の内壁に支持させる3本の脚部38bと、これらの脚部38bどうしの間から突出する3本のばね受け38cとを一体に形成し、プラグハウジング23の内部油通路24を仕切ることなく弁体25を支持できる構造を採っている。また、この支持部材38には、弁体25を移動自在に支持する機能の他に、弁体25の移動量を規制する機能をも持たせている。
【0042】
すなわち、弁体25が図3(a)に示す全閉位置から同図において右側に移動して開くときに、前記弁軸34の小径部34aと大径部34bとの境界になる端面34cが板部38aに当接することによって弁体25の移動が規制されるように構成している。
【0043】
前記ソケット22は、図4および図5に示すように、円筒状のソケットハウジング41と、このソケットハウジング41の中空部に形成した内部油通路42を開閉する弁体43などから構成している。
【0044】
前記ソケットハウジング41は、図4(a)において左側に位置する一端部に前記調圧装置3に螺着する雄ねじ44を形成するとともに、他端部に前記ナット26が螺着する雄ねじ45と、前記プラグハウジング23の円筒29が嵌入する円形凹部28を形成している。また、ソケットハウジング41の外周部には、工具係合片46を六角ボルトの頭部を構成するように一体に形成している。この工具係合片46を形成する位置は、このソケット22とプラグ21とを締結させたときに前記ナット26に対してこの工具係合片46が予め定めた寸法だけ離間するように設定している。この予め定めた寸法とは、図5(c)中に符号Dで示す寸法のことである。
【0045】
ソケットハウジング41内に設ける弁体43は、前記プラグ21の弁体25と構造が同一になるように形成し、プラグ21に用いるものと同一構造の支持部材38によってソケットハウジング41の軸心部に軸線方向へ移動自在に支持させるとともに、圧縮コイルばね39によって閉じる方向に付勢されている。この弁体43の弁軸を符号47で示し、弁軸47の小径部を47aで示し、大径部を47bで示し、小径部47aと大径部47bとの境界の端面を47cで示し、円錐を48で示し、押圧片を49で示し、シール部材を50で示す。また、支持部材38もプラグの支持部材と同様に、弁体43を支持する機能の他に弁体43の移動量を規制する機能をも持たせている。
【0046】
このように構成した油圧管連結装置4,5を備えた緩衝装置1を自動車の車体に組付けるためには、先ず、車体の組立てラインとは別のラインで油圧式緩衝器2、調圧装置3、油圧管連結装置4,5のプラグ21およびソケット22をそれぞれ組立て、油圧式緩衝器2に接続した耐圧ホース6に前記プラグ21を接続するとともに、調圧装置3に前記ソケット22を取付ける。
【0047】
次に、前記ソケット22の雄ねじ45にプラグ21のナット26を螺合させてソケット22にプラグ21を取付ける。ナット26の締込みは、ソケットハウジング41の工具係合片46にスパナ(図示せず)を係合させてソケットハウジング41が調圧装置3に対して回転しないように保持しながら行う。
【0048】
ナット26を締込むことによって、プラグハウジング23がソケットハウジング41側に移動し、ソケットハウジング41の前記円形凹部28にプラグハウジング23の円筒29が嵌入する。そして、さらにナット26を締込むことにより、図5(b)に示すように、プラグ21側弁体25の押圧片37がソケット22側弁体43の押圧片49に当接し、両弁体25,43がそれぞれ圧縮コイルスプリング39によって弾持された状態でプラグハウジング23がソケットハウジング41側に移動する。
【0049】
このため、両弁体25,43の円錐36,48どうしの間隔は変わらないのに対して両ハウジング23,41の間隔が短くなるから、両弁体25,43が開くようになる。プラグハウジング23は、図5(c)に示すように、前記ストッパー面32がソケットハウジング41の端面に当接するまでソケットハウジング41側に移動する。このように両ハウジングど23,41どうしが当接するまでナット26を締込むことによって、図5(c)に示すように両弁体25,43が全開状態になる。
【0050】
ナット26を締付けるときには図示していないトルクレンチを使用する。このトルクレンチの締付けトルク値は、予め定めた締結終了時(弁体全開時)の値に設定しておく。トルクレンチによる締付けが終了した後、ナット26の先端面26aとソケットハウジング41の工具係合片46との間の寸法を計測する。ハウジング23,41どうしが接触し合うとともに弁体25,43が全開状態になっている場合には、この寸法が予め定めた寸法Dに達するようになる。
【0051】
すなわち、ナット26の締付けトルクとナット26の締込量とを上述したように管理することによって、ハウジング23,41内の弁体25,43が必ず正常に開くようにプラグ21とソケット22とを連結することができる。
【0052】
調圧装置3側の二つのソケット22にそれぞれ油圧式緩衝器2側のプラグ21を連結することによって、これらの油圧機器の油圧系が一端から他端まで連通する。この状態で油圧系に作動油を注入する。作動油を充填した後、従来通りの手法により油圧式緩衝器の性能検査・減衰力調整を行う。なお、作動油の充填、性能検査・減衰力調整は、油圧式緩衝器2と調圧装置3とが分断されている状態で行うこともできる。この場合には、油圧式緩衝器2にプラグ21を接続するとともに、調圧装置3にソケット22を接続した後に、油圧式緩衝器2と調圧装置3のそれぞれに対して作動油を充填し、油圧式緩衝器2と調圧装置3とにそれぞれ性能検査・減衰力調整を実施する。しかる後、油圧式緩衝器2および調圧装置3を車体に組付け、プラグ21とソケット22とを連結する。
【0053】
前記検査・減衰力調整が終了した後、二つの油圧管連結装置4,5のソケット22からプラグ21をそれぞれ取外す。すなわち、調圧装置3に固定したソケット22からナット26を緩めてプラグ21を取外す。ナット26を緩めることによってプラグハウジング23がソケットハウジング41から離間する方向に移動し、弁体25,43どうしが離間するようになってこの弁体25,43が両ハウジング23,41内の内部油通路24,42を閉じる。弁体25,43が閉じて油圧系が分断された状態でナット26が雄ねじ45から外れる。
【0054】
ソケット22からプラグ21を取外すことによって、油圧系が油圧式緩衝器2側と調圧装置3側とに作動油を充填した状態で分離される。そして、油圧式緩衝器2と耐圧ホース6およびプラグ21からなる組立体と、調圧装置3とソケット22からなる組立体とを車体の組立てラインで個別に車体に取付ける。なお、このように油圧管連結装置4,5をプラグ21側とソケット22側とに分断している状態で油圧式緩衝器2側または調圧装置3側の作動油の体積が温度低下などによって減少し、油通路が負圧になったたとしても、弁体25,43は圧縮コイルスプリング39によって閉じる方向に付勢されているから、弁体25,43が開いて空気が吸込まれることはない。
【0055】
油圧式緩衝器2および調圧装置3を車体に取付けた後、油圧式緩衝器2側の耐圧ホース6に接続したプラグ21を調圧装置3側のソケット22に連結する。すなわち、プラグ21のナット26をソケット22の雄ねじ45に螺着させ、注油前の接続手順と同じ手順によってナット26を締付ける。このときには弁体25,43に油圧が作用しており、油圧に抗して弁体25,43を開かなければならない。
【0056】
油圧が作用する弁体25,43を簡単に開けることができるように、この油圧管連結装置4,5は、二つの弁体25,43どうしが互いに接触する以前にナット26のねじ部の先端部分を雄ねじ45に螺合させることができるように形成している。すなわち、ナット26を雄ねじ45に螺合させる作業を前記油圧とは無関係に実施することができ、雄ねじ45に螺合させたナット26を更に締込むことによって、上述したように油圧が加えられている状態の弁体25,43を強制的に開くことができる。この結果、ワンタッチ式の連結構造を採る場合、言い換えれば弁体25,43を人力で直接押圧して開く場合に較べて、連結作業に必要な力は小さくてよい。
【0057】
また、この油圧管連結装置4,5は、両弁体25,43どうしが互いに接触する以前に、ソケット22のOリング38によってプラグ21とソケット22の接続部分がシールされた状態になるように形成している。このため、上述したようにナット26を締込んで弁体25,43が開いたときに作動油が漏洩することはない。
【0058】
また、油圧式緩衝器2側の油圧と調圧装置3側の油圧とが大きく異なり、二つの弁体25,43に加えられる油圧が大きく異なる場合でも、この油圧管連結装置4,5はナット26を締込むことによって二つの弁体25,43が必ず全開になる。これは、弁体25,43が開くときの移動量が支持部材38によって規制され、弁軸34,47の小径部34a,47aと大径部34b,47bとの境界になる端面34c,47cが板部38aに当接した後はナット26を締込むことによって他方の弁体が開くからである。
【0059】
したがって、上述したように構成した油圧管連結装置4,5は、プラグ21とソケット22とを締結することによってこれら両者の弁体25,43が油圧に抗して開き、プラグ21とソケット22を分断することによって前記弁体25,43が閉じるから、専ら弁体を開閉させる作業を実施することなく、プラグ21とソケット22の連結作業・分断作業によって弁体25,43が自動的に開閉する。このため、油圧式緩衝器2および調圧装置3を車体に組付けるときや、油圧式緩衝器2を交換するときの作業が簡単になる。
【0060】
また、ソケット22の工具係合片46を締結時のナット26に対して予め定めた寸法だけ離間させているので、工具係合片46とナット26との間の寸法を予め定めた締結時の寸法Dと比較することによって、プラグ21とソケット22とを締結させた後に弁体25,43が開いているか否かを確認することができる。このため、従来の油圧管連結装置に較べてキャップの着脱作業や、ねじ孔の奥の弁体を探りながらの面倒な計測作業を実施しなくても弁体25,43が開いていることを簡単に確認することができる。
【0061】
第2の実施の形態
プラグの円筒とソケットの円形凹部との間に介装するOリングは、図7に示すようにソケット側に保持させることができる。
図7はOリングをソケットに保持させた他の実施の形態を示す断面図で、同図(a)はソケットとプラグを離間させた状態を示し、同図(b)はソケットとプラグを締結させた状態を示す。図7において前記図1〜図6で示したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0062】
図7に示すソケット22は、円形凹部28の内周面に凹溝51を環状に形成し、この凹溝51内にプラグ21の円筒29との間をシールするためのOリング52を装着している。この実施の形態では、Oリング52の耐圧性を高めるためのバックアップリング53をOリング52とともに凹溝52に装着している。
【0063】
また、プラグ21は、プラグハウジング23にナット26の締付側が係合し、締結するときの力がナット26からプラグハウジング23に直接伝達されるように形成している。さらに、弁体25を支持する支持部材38は、弁軸34の小径部34aが貫通する円筒54と、この円筒54から径方向の外側に突出する脚部55とから一体に形成している。なお、脚部55は、円筒54の周方向に間隔をおいて複数並設し、隣接する脚部55の間の空間を作動油が流れることができるように形成している。
【0064】
加えて、この実施の形態を採る場合でも弁体25,43はナット26や円形凹部28の内側に位置付けられ、プラグ21とソケット22を外した状態で弁体先端が誤って押圧されることがない構造を採っている。
図7に示したようにプラグ21とソケット22を形成しても前記第1の実施の形態を採るときと同等の作用効果を奏する。
【0065】
なお、第1および第2の実施の形態では、プラグ21とソケット22を締結させるときにソケットハウジング41の先端面がプラグハウジング23の円筒基部側のストッパー面32に当接する例を示したが、プラグハウジング23の先端面(円筒29の先端面)をストッパー面とし、締結時にこのストッパー面をソケットハウジング41の円形凹部28の内側底面に当接させてもよい。
【0066】
また、上述した各実施の形態ではプラグ21にナット26を回転自在に設けた例を示したが、ソケット22にナット26を回転自在に保持させ、このナット26が螺着する雄ねじ45をプラグ21に形成することもできる。
【0067】
第3の実施の形態
請求項4に記載した発明に係る車両用油圧管連結装置の一実施の形態を図8ないし図14によって詳細に説明する。
図8はこの実施の形態による油圧管連結装置を備えた緩衝装置の構成を示す図で、同図(a)は油圧系全体を示す背面図、同図(b)は油圧式緩衝器の構成図である。図9は調圧装置の平面図、図10は調圧装置の側面図で、同図はシリンダ部分を破断して描いてある。破断位置は図9中にX−X線によって示している。
【0068】
図11および図12は調圧装置上部の縦断面図で、図11は図9におけるXI−XI線断面図、図12は図9におけるXII−XII線断面図である。図13は弁体が閉じるまでプラグのねじ部材を緩めた状態を示す断面図、図14はプラグをソケットから取外した状態を示す断面図である。これらの図において、前記図1ないし図7で説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0069】
この実施の形態による油圧管連結装置4,5は、第2の連結部材としてのソケット22を調圧装置3に一体的に形成している。この実施の形態においても車体右側の油圧管連結装置4と車体左側の油圧管連結装置5は同じ構造を採っているので、ここでは車体右側の油圧管連結装置4について説明する。車体右側の油圧管連結装置4に用いる部材に付した符号は、そのまま車体左側の油圧管連結装置5を構成する部材に当てはまる。
【0070】
車体右側の油圧管連結装置4の前記ソケット22は、調圧装置3のシリンダ12の軸線方向の一端部(図10、図12においては上端部)で前記軸線方向とは直交する方向に延在する壁61に弁孔62を前記軸線方向とは直交する方向に穿設するとともに、この弁孔62に支持部材38を介して弁体43を移動自在に装着することによって、シリンダ12がソケットハウジングを構成するように形成している。車体右側の油圧管連結装置4の弁孔62と、車体左側の油圧管連結装置5の弁孔62は、図9に示すように、前記壁61の内部に軸線方向が互いに平行になるように並設している。
【0071】
この実施の形態を採るときに用いる調圧装置3は、図10に示すように、シリンダ12を上部シリンダ12aと下部シリンダ12bとによって形成し、このシリンダ12内にフリーピストン13を嵌合させることによって、内部に高圧ガス室14と、右側油圧系油室16と、左側油圧系油室17とを形成している。なお、このシリンダ12は、前記第1の実施の形態を採るときと同様に、上部シリンダ12aと下部シリンダ12bとを一体に形成することもできる。図10は、車体の後方から見た状態で描いてあり、同図において右側が車体右側になっている。
【0072】
車体右側の油圧管連結装置4の前記弁孔62は、図12において右側に位置する一端部に雌ねじ63を形成するとともに、他端部に栓部材64を螺着させ、中途部分に前記支持部材38を保持させている。また、この弁孔62は、前記支持部材38と、図において符号65で示す弁座との間に油通路66によってシリンダ12内の右側油圧系油室16を接続している。弁座65と雌ねじ63との間に、プラグ21の円筒29が嵌合する円形凹部28を形成している。
【0073】
車体左側の油圧管連結装置5の弁孔62は、車体右側の油圧管連結装置4の弁孔62とは左右方向に対称になるように形成し、図11に示すように、同図において左側に位置する一端部に雌ねじ63を形成するとともに、他端部に栓部材64を螺着させ、中途部分に前記支持部材38を保持させている。車体左側の油圧管連結装置5の弁孔62においては、弁孔62における支持部材38と弁座65との間に、シリンダ12の軸線方向に延びる第1の油通路67と、前記軸線方向とは直交する方向に延びる第2の油通路68と、上部シリンダ12aの周壁12cにここを貫通するように形成した第3の油通路69とを介して左側油圧系油室17を接続している。
【0074】
一方、第1の連結部材としてのプラグ21は、この実施の形態ではプラグハウジング23における円筒29とは反対側の端部にかしめ式接続部材6bを介して耐圧ホース6を接続している。この耐圧ホース6は、この実施の形態では図8に示すように、途中を固定用ブラケット70によって図示していないシャーシに固定している。
【0075】
前記プラグハウジング23は、外周部にねじ部材71を回転自在に取付けている。このねじ部材71は、前記ソケット22の雌ねじ63に螺着する雄ねじ72を先端部に形成するとともに、図9および図10に示すように外周部に工具係合部71aを形成し、プラグハウジング23の外周部に突設したストッパー23aによって締込み方向への移動が阻止されている。
【0076】
プラグ21のソケット22への締結は、ねじ部材71の端面71b(図11および図12参照)とシリンダ12との間の寸法Dと、ねじ部材71を締込むときに用いるトルクレンチ(図示せず)の締付けトルク値とを第1、第2の実施の形態を採るときと同様に管理して行う。この締結時には、第1、第2の実施の形態を採るときと同様に、プラグハウジング23のストッパー面32または円筒29の先端面をシリンダ12に当接させる。
【0077】
また、プラグ21をソケット22に締結させた状態でねじ部材71を緩めることによって、図13に示すように弁体25,43が閉状態になり、さらにねじ部材71を緩めることによって図14に示すようにソケット22からプラグ21を分離させることができる。
【0078】
上述したように調圧装置3にソケット22を一体的に形成しても第1の実施の形態を採るときと同等の効果を奏する。
この実施の形態によれば、ソケット22は調圧装置3に直接支持され、プラグ21はソケット22に接続することによってソケット22を介して前記調圧装置に支持されるから、従来の連結装置に較べて前記両連結部材(プラグ21とソケット22)を車体に固定する作業が不要になる。しかも、ソケット22のハウジングが不要になるとともに、ソケット22を調圧装置3に接続する油圧管が不要になる。
【0079】
また、前記両連結部材を車体に固定するためのブラケットが不要になるとともに、車体に固定するのはプラグ21を油圧式緩衝器2に接続する耐圧ホース6だけでよいから、この実施の形態による油圧管連結装置4,5を使用するために用いるブラケットは、前記耐圧ホース6を支えるための相対的に小さな固定用ブラケット70のみになる。
【0080】
さらに、ねじ部材71に形成した雄ねじ72をソケット22の雌ねじ63に螺着させる構造を採っているから、調圧装置3にソケット22を一体的に形成する構造を採りながら、この調圧装置3に突出部が形成されるのを阻止することができる。このため、前記突出部が形成される場合に較べて、調圧装置3を組立ラインで搬送するときや車体に組付けるときに突出部用の特別な保護部材や緩衝部材が不要で、調圧装置3の取扱いが容易になる。
【0081】
さらにまた、この実施の形態で示したように、左右の油圧管連結装置4,5のソケット22を調圧装置3に一体的に形成する構造を採ることにより、プラグ21をソケット22に対して着脱させる作業を調圧装置3の位置、すなわち一箇所で行うことができるから、作業性を高くすることができる。特に、この実施の形態では、車体右側の油圧管連結装置4のプラグ21を調圧装置3の車体右側に接続し、車体左側の油圧管連結装置5のプラグ21を調圧装置3の車体左側に接続する構造を採っているから、プラグ21の接続作業が簡単である。
【0082】
第4の実施の形態
請求項3に記載した発明に係る車両用油圧管連結装置の一実施の形態を図15および図16によって詳細に説明する。
図15は第1の連結部材を一体的に形成した油圧式緩衝器を示す側面図で、同図(a)は正立型油圧式緩衝器のピストンロッド上端部に第1の連結部材を設けた例を示し、同図(b)は同じくシリンダの下端部に第1の連結部材を設けた例を示し、同図(c)は倒立型油圧式緩衝器のシリンダ上端部に第1の連結部材を設けた例を示す。図16は図15(a)における第1の連結部材を装着する部分を拡大して示す断面図である。これらの図において、前記図1ないし図14によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0083】
この実施の形態では、油圧式緩衝器2に一体的に形成する第1の連結部材を前記第1〜第3の実施の形態を採るときに用いたソケット22によって構成し、調圧装置3の油通路に接続する第2の連結部材をプラグ21によって構成している。
【0084】
図15(a),(b)に示す正立型油圧式緩衝器2は、シリンダ7の下端部を車輪側に連結し、ピストンロッド81の上端部を図示していないシャーシに連結する構造を採っている。同図(a)に示す油圧式緩衝器2は、図16に示すように、ピストンロッド81の上端部にソケット22を一体的に形成し、このソケット22およびプラグ21と、ピストンロッド81に形成した油通路82とによって、シリンダ7内の下部油室10と耐圧ホース6とを連通させている。この耐圧ホース6は、図示していない調圧装置3の右側油圧系油室16または左側油圧系油室17に接続している。
【0085】
同図(b)に示す油圧式緩衝器2は、シリンダ7の下端部にソケット22を一体的に形成し、このソケット22およびプラグ21と、シリンダ下部に形成した油通路83とによって前記下部油室10と耐圧ホース6とを連通させている。
【0086】
図15(c)に示す倒立型油圧式緩衝器2は、ピストンロッド81の下端部を車輪側に連結し、シリンダ7の上端部をシャーシに連結する構造を採っており、シリンダ7の上端部にソケット22を一体に形成している。このソケット22およびプラグ21と、シリンダ7の上端部に形成した油通路84とによって、シリンダ7の上部油室9と耐圧ホース6とを連通させている。
このように油圧式緩衝器2にソケット22を一体的に形成する構造を採っても第3の実施の形態を採るときと同等の効果を奏する。
【0087】
図15(a)に示す構造を採る場合には、ピストンロッド81を覆う筒状のカバー85によってソケット22とプラグ21との連結部を保護することができる。同図(b)に示す構造を採る場合には、下側のばね受け部材86によってプラグ21を保護することができ、同図(c)に示す構造を採る場合には、シリンダ上部を覆う筒状カバー87によってソケット22とプラグ21との連結部分を保護することができる。
【0088】
なお、上述した各実施の形態では自動車の左右輪の油圧式緩衝器と調圧装置との間の油通路に本発明に係る油圧管連結装置を介装する例を示したが、本発明は、車体前側の油圧式緩衝器と車体後側の油圧式緩衝器との間に調圧装置を介装する場合にも適用することができる。
さらに、上述した各実施の形態では本発明を自動車用緩衝装置に適用する例を示したが、本発明は自動二輪車、自動三輪車、雪上車など他の車両の緩衝装置に適用することができる。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、第1の連結部材と第2の連結部材とを締結することによって両連結部材の弁体が油圧に抗して開き、両連結部材を分断することによって前記弁体が閉じるから、専ら弁体を開閉させる作業を実施することなく、両連結部材の連結作業・分断作業によって弁体が自動的に開閉する。
したがって、本発明に係る車両用油圧管連結装置は、油圧式緩衝器側の第1の連結部材と油圧装置側の第2の連結部材とを簡単に着脱することができる。しかも、ワンタッチ式の連結構造を採る場合に較べ、油圧に抗して簡単に両連結部材を締結させることができるばかりか、連結部にがたつきがないためシール性も優れている。
【0090】
請求項2記載の発明によれば、工具係合部とナットとの間の寸法を予め定めた締結時の寸法と比較することによって、連結部材どうしを締結させた後に弁体が開いているか否かを確認することができる。
【0091】
したがって、従来の連結装置に較べてキャップの着脱作業や、ねじ孔の奥の弁体を探りながらの面倒な計測作業を実施しなくても弁体が開いていることを簡単に確認することができるから、この確認作業に必要な時間を短縮することができ、コストダウンを図ることができる。
【0092】
請求項3記載の発明によれば、第1の連結部材は油圧式緩衝器に直接支持され、第2の連結部材は第1の連結部材に接続することによって第1の連結部材を介して前記油圧式緩衝器に支持されるから、従来の連結装置に較べてこれら両連結部材を車体に固定する作業が不要になる。このため、組付工数が削減されてコストダウンを図ることができる。
【0093】
また、前記両連結部材を車体に固定するためのブラケットが不要になるとともに、車体に固定するのは第2の連結部材を油圧装置に接続する油圧管だけでよいから、この発明に係る油圧管連結装置を使用するために用いるブラケットは、前記油圧管を支えるための相対的に小さな油圧管用ブラケットのみになる。
このため、ブラケットの小型化を図ることができ、ブラケット自体の材料費を低減できるばかりか、このブラケットを他の部材との干渉を避けながら最適な位置に配置し、前記油圧管の管長を最短にすることができるから、コストを低減することができる。
【0094】
さらに、従来の連結装置に較べて第1の連結部材のハウジングが不要になるとともに、第1の連結部材を油圧式緩衝器に接続する油圧管が不要になるから、部品数を低減することができ、コストダウンを図ることができる。
【0095】
請求項4記載の発明によれば、第2の連結部材は油圧装置に直接支持され、第1の連結部材は第2の連結部材に接続することによって第2の連結部材を介して前記油圧装置に支持されるから、従来の連結装置に較べてこれら両連結部材を車体に固定する作業が不要になる。このため、組付工数が削減されてコストダウンを図ることができる。
【0096】
また、前記両連結部材を車体に固定するためのブラケットが不要になるとともに、車体に固定するのは第1の連結部材を油圧式緩衝器に接続する油圧管だけでよいから、この発明に係る油圧管連結装置を使用するために用いるブラケットは、前記油圧管を支えるための相対的に小さな油圧管用ブラケットのみになる。
このため、ブラケットの小型化を図ることができ、ブラケット自体の材料費を低減できるばかりか、このブラケットを他の部材との干渉を避けながら最適な位置に配置し、前記油圧管の管長を最短にすることができるから、コストを低減することができる。
【0097】
さらに、従来の連結装置に較べて第2の連結部材のハウジングが不要になるとともに、第2の連結部材を油圧装置に接続する油圧管が不要になるから、部品数を低減することができ、コストダウンを図ることができる。
【0098】
請求項5記載の発明によれば、油圧式緩衝器に一体的に形成した第1の連結部材や、油圧装置に一体的に形成した第2の連結部材には、他方の連結部材の雄ねじが螺着する雌ねじが形成されるから、油圧機器に連結部材を一体的に形成する構造を採りながら、この油圧機器に突出部が形成されるのを阻止することができる。
【0099】
このため、前記突出部が形成される場合に較べ、連結部材を一体に形成した油圧機器を組立ラインで搬送するときや車体に組付けるときに突出部用の特別な保護部材や緩衝部材が不要で、取扱いが容易になるから、この油圧機器を車体に組付ける作業の作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る油圧管連結装置を備えた自動車用緩衝装置の構成を示す図である。
【図2】 油圧装置の構成を示す断面図である。
【図3】 本発明に係る油圧管連結装置のプラグを示す図である。
【図4】 本発明に係る油圧管連結装置のソケットを示す図である。
【図5】 油圧管連結装置の動作を説明するための断面図である。
【図6】 耐圧ホースとの接続構造が異なるプラグを示す断面図である。
【図7】 Oリングをソケットに保持させた他の実施の形態を示す断面図である。
【図8】 油圧管連結装置を備えた緩衝装置の構成を示す図である。
【図9】 調圧装置の平面図である。
【図10】 調圧装置の側面図である。
【図11】 図9におけるXI−XI線断面図である。
【図12】 図9におけるXII−XII線断面図である。
【図13】 弁体が閉じるまでプラグのねじ部材を緩めた状態を示す断面図である。
【図14】 プラグをソケットから取外した状態を示す断面図である。
【図15】 第1の連結部材を一体的に形成した油圧式緩衝器を示す側面図である。
【図16】 図15(a)における第1の連結部材を装着する部分を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
2…油圧式緩衝器、3…調圧装置、4,5…油圧管連結装置、6…耐圧ホース、21…プラグ、22…ソケット、弁体25,43、28…円形凹部、29…円筒、31…Oリング、39…圧縮コイルスプリング、46…工具係合片、62…弁孔、63…雌ねじ、71…ねじ部材、72…雄ねじ。

Claims (5)

  1. 油圧式緩衝器の油通路に接続する第1の連結部材と、前記油圧式緩衝器とは別体の油圧装置の油通路に接続する第2の連結部材とを着脱可能に連結し、前記両油圧機器どうしを接続する油通路を分断・連通可能に接続する車両用油圧管連結装置において、前記第1の連結部材および第2の連結部材に、前記油通路に連通する内部油通路をこれら両連結部材の連結により他方の連結部材の内部油通路に連通するように形成するとともに、両連結部材の着脱方向に移動することによって前記内部油通路を開閉する弁体を設け、この弁体を、両連結部材が連結することにより他方の連結部材の弁体を押圧して前記内部油通路を開き、両連結部材を離間させることにより前記内部油通路を閉じる構造とし、両連結部材の連結部は、これら両連結部材のうち何れか一方に形成した凹部と、この凹部に連結部材どうしが互いに当接するまで嵌合する他方の連結部材の凸部とを備え、前記凹部と凸部との間にシール部材を介装し、両連結部材のうち一方にねじ部材を回転自在に設け、他方に前記ねじ部材が螺着するねじを形成し、これらねじ部材とねじとのねじ結合により連結部材どうしを締結させたことを特徴とする車両用油圧管連結装置。
  2. 請求項1記載の車両用油圧管連結装置において、両連結部材どうしを締結するねじ部材をナットによって形成するとともに、ねじを雄ねじによって形成し、前記雄ねじを形成する連結部材に工具係合部を形成し、この工具係合部を、両連結部材どうしを締結させた位置にあるナットに対して予め定めた寸法だけ離間するように位置付けたことを特徴とする車両用油圧管連結装置。
  3. 請求項1記載の車両用油圧管連結装置において、油圧式緩衝器に第1の連結部材を一体的に形成するとともに第2の連結部材を接続するねじを形成し、第2の連結部材に回転自在に設けたねじ部材を前記油圧式緩衝器のねじに螺着させることによって第1および第2の連結部材どうしを締結させたことを特徴とする車両用油圧管連結装置。
  4. 請求項1記載の車両用油圧管連結装置において、油圧装置に第2の連結部材を一体的に形成するとともに、第1の連結部材を接続するねじを形成し、第1の連結部材に回転自在に設けたねじ部材を前記油圧装置のねじに螺着させることによって第1および第2の連結部材どうしを締結させたことを特徴とする車両用油圧管連結装置。
  5. 請求項3または請求項4記載の車両用油圧管連結装置において、ねじ部材を雄ねじによって形成したことを特徴とする車両用油圧管連結装置。
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