JP4211755B2 - 光ディスク装置 - Google Patents
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Description
関し、特に、電源オン後に光ピックアップを初期位置に設定するリゼロ制御に関する。
されるように、光ピックアップを位置決めして、光ディスクに対して情報の記録または再
生を行っており、光ディスクの高密度記録化に伴って、光ピックアップの位置決め精度の
向上が要望されている。
所定の初期位置に設定するリゼロ動作が行われている。このリゼロ動作は、先ず、光ピッ
クアップを光ディスクの半径方向に移動させるスレッドにより、光ピックアップを大まか
に光ディスクの半径方向へ移動させ、この後、光ピックアップの対物レンズをアクチュエ
ータにより微調整して光ピックアップの出射光を光ディスクの目標とするトラックに照射
するようにしている。
ドにより大まかに移動させるだけなので、この移動位置が大きくずれると、位置を修正す
るため、何回もリゼロ動作を行うことになり、光ピックアップを所定の初期位置に設定す
る時間が多くかかり、また、光ピックアップの初期位置の設定精度が劣るため、その後の
光ピックアップの移動の制御も複雑化することになり、ユーザにとっては、再生や記録な
どを開始するまでの待ち時間が多くなり、使い勝手が劣るという課題が生じる。
対応するパルス間隔との比較に基づいて、設定目標速度を再設定し、リゼロ動作を行うよ
うにしているが、光ピックアップの位置は、必ずしもトラッククロッシングパルスの間隔
と設定目標速度に対応するパルス間隔に対応しないので、光ピックアップの初期位置の設
定精度が劣る場合がある。
トラックへアクセスするようにしているが、これはリゼロ動作に関するものではない。特
許文献3の従来技術は、移動トラック数が所定トラック数より小さい場合、キックパルス
が出力され、光ヘッドを起動するようにしているが、これもリゼロ動作に関するものでは
ない。また、特許文献4の従来技術は、磁気ディスク装置におけるシーク制御に関するも
のであり、光ディスク装置におけるリゼロ制御に関するものではない。
位置の設定精度を向上させることができる機能を有する光ディスク装置を提供することを
目的とする。
ックアップと、この光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動させるスレッドと、こ
のスレッドをギヤを介して直線移動させるスレッド用モータと、前記ギヤの回転時のスリ
ットをセンサ光がジャンプした時にジャンプパルスを発生するジャンプパルス用エンコー
ダとを備え、光ディスクに対して情報の再生、または記録/再生を行う光ディスク装置に
おいて、実験的に前記光ピックアップに対して第1のキック動作を何回か行わせて前記光
ピックアップを初期位置への略目標位置に設定するために第1のキック電圧パルスを前記
スレッド用モータに印加した後、この印加を止めて前記スレッドが減速移動している時に
前記センサ光が前記ギヤのスリットをジャンプしてしまう分も見込んだ値に設定された第
1のジャンプ数であり、前記光ピックアップを略目標位置まで第1のキック動作で租移動
させて前記光ピックアップが略目標位置に達するまでにセンサ光がジャンプするギヤのス
リットの本数である前記第1のジャンプ数、および引き続き実験的に前記光ピックアップ
に対して第2のキック動作を何回か行わせて前記光ピックアップを前記略目標位置から初
期位置である最終目標位置に設定するために第2のキック電圧パルスを前記スレッド用モ
ータに印加した後、この印加を止めて前記スレッドが減速移動している時に前記センサ光
が前記ギヤのスリットをジャンプしてしまう分も見込んだ値に設定された第2のジャンプ
数であり、前記光ピックアップが略目標位置まで達した後に前記光ピックアップを第2の
キック動作で密移動させて前記光ピックアップが前記略目標位置から最終目標位置に達す
るまでにセンサ光がジャンプするギヤのスリットの本数である前記第2のジャンプ数を予
め記憶したメモリを備えると共に、前記ジャンプパルス用エンコーダからのジャンプパル
スをカウントするカウント手段と、前記光ピックアップを第1のキック動作で略目標位置
に向かって租移動させている時の前記カウント手段でカウントされている第1のジャンプ
パルス数と前記メモリに記憶されている第1のジャンプ数とを比較する第1の比較手段と
、前記光ピックアップが略目標位置まで達した後に前記光ピックアップを第2のキック動
作で前記略目標位置から最終目標位置に向かって密移動させている時の前記カウント手段
でカウントされている第2のジャンプパルス数と前記メモリに記憶されている第2のジャ
ンプ数とを比較する第2の比較手段と、前記第1のジャンプパルス数が前記第1のジャン
プ数に達したということが前記第1の比較手段により判定された時に前記第1のキック動
作から前記第2のキック動作に切り換えるキック動作切換手段と、前記第2のジャンプパ
ルス数が前記第2のジャンプ数に達したということが前記第2の比較手段により判定され
た時に前記光ピックアップに対する初期位置設定処理を終了させる初期位置設定終了手段
とを有するシステムコントローラを備えたことを特徴とする光ディスク装置を提供する。
キック動作で租移動させて前記光ピックアップが略目標位置に達するまでにセンサ光がジ
ャンプするギヤのスリットの本数である第1のジャンプ数と、光ピックアップが略目標位
置まで達した後に前記光ピックアップを第2のキック動作で密移動させて前記光ピックア
ップが前記略目標位置から初期位置である最終目標位置に達するまでにセンサ光がジャン
プするギヤのスリットの本数である第2のジャンプ数とが予め記憶されている。前記第1
のジャンプ数は、実験的に前記光ピックアップに対して第1のキック動作を何回か行わせ
て前記光ピックアップを略目標位置に設定するために第1のキック電圧パルスを前記スレ
ッド用モータに印加した後、この印加を止めて前記スレッドが減速移動している時に前記
センサ光が前記ギヤのスリットをジャンプしてしまう分も見込んだ値に設定される。前記
第2のジャンプ数は、引き続き実験的に前記光ピックアップに対して第2のキック動作を
何回か行わせて前記光ピックアップを前記略目標位置から初期位置である最終目標位置に
設定するために第2のキック電圧パルスを前記スレッド用モータに印加した後、この印加
を止めて前記スレッドが減速移動している時に前記センサ光が前記ギヤのスリットをジャ
ンプしてしまう分も見込んだ値に設定される。このようにメモリに前記第1のジャンプ数
および前記第2のジャンプ数が記憶された後、光ディスク装置の電源をオンすると、シス
テムコントローラは、装填された光ディスクの初期位置に光ピックアップを移動させる、
所謂リゼロ動作を開始する。先ず、光ピックアップを第1のキック動作で略目標位置に向
かって移動させる。この時、システムコントローラの第1の比較手段は、カウント手段で
カウントされている第1のジャンプパルス数と、メモリに記憶されている第1のジャンプ
数とを比較する。
コントローラのキック動作切換手段は、前記第1のキック動作から前記第2のキック動作
に切り換える。これにより、システムコントローラは、光ピックアップを第2のキック動
作で前記略目標位置から最終目標位置に向かって密移動させ、この時、システムコントロ
ーラの第2の比較手段は、カウント手段でカウントされている第2のジャンプパルス数と
メモリに記憶されている第2のジャンプ数とを比較し、前記第2のジャンプパルス数が前
記第2のジャンプ数に達した時に、システムコントローラの初期位置設定終了手段は、光
ピックアップに対する初期位置設定処理(リゼロ動作)を終了させる。これにより、光ピ
ックアップ2は初期位置に設定される。
第2のジャンプパルス数とに基づいて、光ピックアップの初期位置の設定が行われるので
、光ピックアップの初期位置の設定精度が向上し、これにより、位置修正を行うためのリ
ゼロ動作を何回も行うことがなくなり、光ピックアップの初期位置の設定時間が短縮され
、また、光ピックアップの初期位置の設定精度が向上することにより、その後の光ピック
アップの移動の制御も簡単化することになり、この結果、ユーザにとっては、再生や記録
などを開始するまでの待ち時間が少なくなり、使い勝手が向上する。
アップを光ディスクの半径方向に移動させるスレッドと、このスレッドをギヤを介して直
線移動させるスレッド用モータと、前記ギヤの回転時のスリットをセンサ光がジャンプし
た時にジャンプパルスを発生するジャンプパルス用エンコーダとを備え、光ディスクに対
して情報の再生、または記録/再生を行う光ディスク装置において、実験的に前記光ピッ
クアップに対して第1のキック動作を何回か行わせて前記光ピックアップを初期位置への
略目標位置に設定するために第1のキック電圧パルスを前記スレッド用モータに印加した
後、この印加を止めて前記スレッドが減速移動している時に前記センサ光が前記ギヤのス
リットをジャンプしてしまう分も見込んだ値に設定された第1のジャンプ数であり、前記
光ピックアップを略目標位置まで第1のキック動作で租移動させて前記光ピックアップが
略目標位置に達するまでにセンサ光がジャンプするギヤのスリットの本数である前記第1
のジャンプ数、および引き続き実験的に前記光ピックアップに対して第2のキック動作を
何回か行わせて前記光ピックアップを前記略目標位置から初期位置である最終目標位置に
設定するために第2のキック電圧パルスを前記スレッド用モータに印加した後、この印加
を止めて前記スレッドが減速移動している時に前記センサ光が前記ギヤのスリットをジャ
ンプしてしまう分も見込んだ値に設定された第2のジャンプ数であり、前記光ピックアッ
プが略目標位置まで達した後に前記光ピックアップを第2のキック動作で密移動させて前
記光ピックアップが前記略目標位置から最終目標位置に達するまでにセンサ光がジャンプ
するギヤのスリットの本数である前記第2のジャンプ数を予め記憶したメモリを備えると
共に、前記ジャンプパルス用エンコーダからの第1のキック動作時の第1のジャンプパル
ス数が前記第1のジャンプ数に達した時に前記第1のキック動作から前記第2のキック動
作に切り換え、前記ジャンプパルス用エンコーダからの第2のキック動作時の第2のジャ
ンプパルス数が前記第2のジャンプ数に達した時に前記光ピックアップに対する初期位置
設定処理を終了させるシステムコントローラを備えたことを特徴とする光ディスク装置を
提供する。
キック動作で租移動させて前記光ピックアップが略目標位置に達するまでにセンサ光がジ
ャンプするギヤのスリットの本数である第1のジャンプ数と、光ピックアップが略目標位
置まで達した後に前記光ピックアップを第2のキック動作で密移動させて前記光ピックア
ップが前記略目標位置から初期位置である最終目標位置に達するまでにセンサ光がジャン
プするギヤのスリットの本数である第2のジャンプ数とが予め記憶されている。前記第1
のジャンプ数は、実験的に前記光ピックアップに対して第1のキック動作を何回か行わせ
て前記光ピックアップを略目標位置に設定するために第1のキック電圧パルスを前記スレ
ッド用モータに印加した後、この印加を止めて前記スレッドが減速移動している時に前記
センサ光が前記ギヤのスリットをジャンプしてしまう分も見込んだ値に設定される。前記
第2のジャンプ数は、引き続き実験的に前記光ピックアップに対して第2のキック動作を
何回か行わせて前記光ピックアップを前記略目標位置から初期位置である最終目標位置に
設定するために第2のキック電圧パルスを前記スレッド用モータに印加した後、この印加
を止めて前記スレッドが減速移動している時に前記センサ光が前記ギヤのスリットをジャ
ンプしてしまう分も見込んだ値に設定される。このようにメモリに前記第1のジャンプ数
および前記第2のジャンプ数が記憶された後、光ディスク装置の電源をオンすると、シス
テムコントローラは、装填された光ディスクの初期位置に光ピックアップを移動させる、
所謂リゼロ動作を開始する。先ず、光ピックアップを第1のキック動作で略目標位置に向
かって移動させる。この時、ジャンプパルス用エンコーダからの第1のキック動作時の第
1のジャンプパルス数が第1のジャンプ数に達した時に、第1のキック動作から第2のキ
ック動作に切り換えられ、光ピックアップが最終目標位置に向かって移動し、ジャンプパ
ルス用エンコーダからの第2のキック動作時の第2のジャンプパルス数が第2のジャンプ
数に達した時に、光ピックアップに対する初期位置設定処理が終了する。
第2のジャンプパルス数とに基づいて、光ピックアップの初期位置の設定が行われるので
、光ピックアップの初期位置の設定精度が向上し、これにより、位置修正を行うためのリ
ゼロ動作を何回も行うことがなくなり、光ピックアップの初期位置の設定時間が短縮され
、また、光ピックアップの初期位置の設定精度が向上することにより、その後の光ピック
アップの移動の制御も簡単化することになり、この結果、ユーザにとっては、再生や記録
などを開始するまでの待ち時間が少なくなり、使い勝手が向上する。
プパルス用エンコーダからのジャンプパルスをカウントするカウント手段と、光ピックア
ップを第1のキック動作で略目標位置に向かって租移動させている時の前記カウント手段
でカウントされている第1のジャンプパルス数とメモリに記憶されている第1のジャンプ
数とを比較する第1の比較手段と、前記光ピックアップが略目標位置まで達した後に前記
光ピックアップを第2のキック動作で前記略目標位置から最終目標位置に向かって密移動
させている時の前記カウント手段でカウントされている第2のジャンプパルス数と前記メ
モリに記憶されている第2のジャンプ数とを比較する第2の比較手段と、前記第1のジャ
ンプパルス数が前記第1のジャンプ数に達したということが前記第1の比較手段により判
定された時に前記第1のキック動作から前記第2のキック動作に切り換えるキック動作切
換手段と、前記第2のジャンプパルス数が前記第2のジャンプ数に達したということが前
記第2の比較手段により判定された時に前記光ピックアップに対する初期位置設定処理を
終了させる初期位置設定終了手段とを有する。
数と第2のジャンプ数と第2のジャンプパルス数とに基づいて、光ピックアップの初期位
置の設定を行うことが可能になり、これにより、光ピックアップの初期位置の設定精度を
向上させる。
を何回か行わせて前記光ピックアップを初期位置への略目標位置に設定するために第1の
キック電圧パルスを前記スレッド用モータに印加した後、この印加を止めて前記スレッド
が減速移動している時に前記センサ光が前記ギヤのスリットをジャンプしてしまう分も見
込んだ値に設定された第1のジャンプ数であり、前記光ピックアップを略目標位置まで第
1のキック動作で租移動させて前記光ピックアップが略目標位置に達するまでにセンサ光
がジャンプするギヤのスリットの本数である前記第1のジャンプ数、および引き続き実験
的に前記光ピックアップに対して第2のキック動作を何回か行わせて前記光ピックアップ
を前記略目標位置から初期位置である最終目標位置に設定するために第2のキック電圧パ
ルスを前記スレッド用モータに印加した後、この印加を止めて前記スレッドが減速移動し
ている時に前記センサ光が前記ギヤのスリットをジャンプしてしまう分も見込んだ値に設
定された第2のジャンプ数であり、前記光ピックアップが略目標位置まで達した後に前記
光ピックアップを第2のキック動作で密移動させて前記光ピックアップが前記略目標位置
から最終目標位置に達するまでにセンサ光がジャンプするギヤのスリットの本数である前
記第2のジャンプ数を予め記憶したメモリを備えると共に、ジャンプパルス用エンコーダ
からのジャンプパルスをカウントするカウント手段と、光ピックアップを第1のキック動
作で略目標位置に向かって租移動させている時のカウント手段でカウントされている第1
のジャンプパルス数とメモリに記憶されている第1のジャンプ数とを比較する第1の比較
手段と、光ピックアップが略目標位置まで達した後に光ピックアップを第2のキック動作
で略目標位置から最終目標位置に向かって密移動させている時のカウント手段でカウント
されている第2のジャンプパルス数とメモリに記憶されている第2のジャンプ数とを比較
する第2の比較手段と、第1のジャンプパルス数が第1のジャンプ数に達したということ
が第1の比較手段により判定された時に第1のキック動作から第2のキック動作に切り換
えるキック動作切換手段と、第2のジャンプパルス数が第2のジャンプ数に達したという
ことが第2の比較手段により判定された時に光ピックアップに対する初期位置設定処理を
終了させる初期位置設定終了手段とを有するシステムコントローラを備えたので、第1の
ジャンプ数と第1のジャンプパルス数と第2のジャンプ数と第2のジャンプパルス数とに
基づいて、光ピックアップの初期位置の設定が行われ、これにより、光ピックアップの初
期位置の設定精度が向上して、位置修正を行うためのリゼロ動作を何回も行うことがなく
なり、したがって、光ピックアップの初期位置の設定時間が短縮され、また、光ピックア
ップの初期位置の設定精度が向上することにより、その後の光ピックアップの移動の制御
も簡単化することになり、この結果、ユーザにとっては、再生や記録などを開始するまで
の待ち時間が少なくなり、使い勝手が向上する。特に、実験的に前記光ピックアップに対
して第1のキック動作を何回か行わせて前記光ピックアップを初期位置への略目標位置に
設定するために第1のキック電圧パルスを前記スレッド用モータに印加した後、この印加
を止めて前記スレッドが減速移動している時に前記センサ光が前記ギヤのスリットをジャ
ンプしてしまう分も見込んだ値に設定された前記第1のジャンプ数と、前記光ピックアッ
プを第1のキック動作で略目標位置に向かって租移動させている時に得られた前記第1の
ジャンプパルス数とが比較されるので、前記スレッド用モータおよびスレッドなどの慣性
力があっても、前記第1のジャンプパルス数と前記第1のジャンプ数との比較結果は正確
なものとなり、これにより、前記光ピックアップが達する略目標位置の精度が向上する。
また、引き続き実験的に前記光ピックアップに対して第2のキック動作を何回か行わせて
前記光ピックアップを前記略目標位置から初期位置である最終目標位置に設定するために
第2のキック電圧パルスを前記スレッド用モータに印加した後、この印加を止めて前記ス
レッドが減速移動している時に前記センサ光が前記ギヤのスリットをジャンプしてしまう
分も見込んだ値に設定された前記第2のジャンプ数と、前記光ピックアップを第2のキッ
ク動作で初期位置である最終目標位置に向かって密移動させている時に得られた前記第2
のジャンプパルス数とが比較されるので、前記スレッド用モータおよびスレッドなどの慣
性力があっても、前記第2のジャンプパルス数と前記第2のジャンプ数との比較結果は正
確なものとなり、これにより、前記光ピックアップが達する初期位置である最終目標位置
の精度が向上する。したがって、位置修正を行うためのリゼロ動作を何回も行うことがな
くなり、光ピックアップの初期位置の設定時間が短縮され、また、光ピックアップの初期
位置の設定精度が向上することにより、その後の光ピックアップの移動の制御も簡単化す
ることになり、この結果、ユーザにとっては、再生や記録などを開始するまでの待ち時間
が少なくなり、使い勝手が向上する。
せて光ピックアップが略目標位置に達するまでにセンサ光がジャンプするギヤのスリット
の本数である第1のジャンプ数、および光ピックアップが略目標位置まで達した後に光ピ
ックアップを第2のキック動作で密移動させて光ピックアップが略目標位置から最終目標
位置に達するまでにセンサ光がジャンプするギヤのスリットの本数である第2のジャンプ
数を予め記憶したメモリを備えると共に、ジャンプパルス用エンコーダからの第1のキッ
ク動作時の第1のジャンプパルス数が第1のジャンプ数に達した時に第1のキック動作か
ら第2のキック動作に切り換え、ジャンプパルス用エンコーダからの第2のキック動作時
の第2のジャンプパルス数が第2のジャンプ数に達した時に光ピックアップに対する初期
位置設定処理を終了させるシステムコントローラを備えたので、第1のジャンプ数と第1
のジャンプパルス数と第2のジャンプ数と第2のジャンプパルス数とに基づいて、光ピッ
クアップの初期位置の設定が行われ、これにより、光ピックアップの初期位置の設定精度
が向上して、位置修正を行うためのリゼロ動作を何回も行うことがなくなり、したがって
、光ピックアップの初期位置の設定時間が短縮され、また、光ピックアップの初期位置の
設定精度が向上することにより、その後の光ピックアップの移動の制御も簡単化すること
になり、この結果、ユーザにとっては、再生や記録などを開始するまでの待ち時間が少な
くなり、使い勝手が向上する。特に、実験的に前記光ピックアップに対して第1のキック
動作を何回か行わせて前記光ピックアップを初期位置への略目標位置に設定するために第
1のキック電圧パルスを前記スレッド用モータに印加した後、この印加を止めて前記スレ
ッドが減速移動している時に前記センサ光が前記ギヤのスリットをジャンプしてしまう分
も見込んだ値に設定された前記第1のジャンプ数と、前記光ピックアップを第1のキック
動作で略目標位置に向かって租移動させている時に得られた前記第1のジャンプパルス数
とが比較されるので、前記スレッド用モータおよびスレッドなどの慣性力があっても、前
記第1のジャンプパルス数と前記第1のジャンプ数との比較結果は正確なものとなり、こ
れにより、前記光ピックアップが達する略目標位置の精度が向上する。また、引き続き実
験的に前記光ピックアップに対して第2のキック動作を何回か行わせて前記光ピックアッ
プを前記略目標位置から初期位置である最終目標位置に設定するために第2のキック電圧
パルスを前記スレッド用モータに印加した後、この印加を止めて前記スレッドが減速移動
している時に前記センサ光が前記ギヤのスリットをジャンプしてしまう分も見込んだ値に
設定された前記第2のジャンプ数と、前記光ピックアップを第2のキック動作で初期位置
である最終目標位置に向かって密移動させている時に得られた前記第2のジャンプパルス
数とが比較されるので、前記スレッド用モータおよびスレッドなどの慣性力があっても、
前記第2のジャンプパルス数と前記第2のジャンプ数との比較結果は正確なものとなり、
これにより、前記光ピックアップが達する初期位置である最終目標位置の精度が向上する
。したがって、位置修正を行うためのリゼロ動作を何回も行うことがなくなり、光ピック
アップの初期位置の設定時間が短縮され、また、光ピックアップの初期位置の設定精度が
向上することにより、その後の光ピックアップの移動の制御も簡単化することになり、こ
の結果、ユーザにとっては、再生や記録などを開始するまでの待ち時間が少なくなり、使
い勝手が向上する。
一実施形態に係る光ディスク装置の構成を示すブロック図である。ここでは、記録/再生
を行うDVDレコーダなどの光ディスク装置について説明するが、再生のみを行うDVD
プレイヤなどの光ディスク装置にも本実施形態の特徴とするリゼロ処理を適用できること
は言うまでもない。
1に対して情報の書き込み/読み出しを光学的に行う光ピックアップ2と、この光ピック
アップ2を光ディスク1の半径方向に移動させるためのスレッド3と、システムコントロ
ーラ22の指示に応じてスピンドルモータ5およびスレッド3を駆動すると共に、光ピッ
クアップ2に内蔵された対物レンズ(図示せず)を動かすことによりレーザ光の焦点位置
を光ディスク1の記録面に対して垂直方向および水平方向に移動させる制御を行うサーボ
制御部4とを備えている。
号であるRF信号を増幅するRFアンプ6と、このRFアンプ6から出力されたRF信号
をデジタルデータに変換した後に光ディスク1のデータフォーマットに応じた信号復調処
理と誤り訂正処理を行って生成したデータをRAM7に格納するデジタル信号処理部8と
、システムコントローラ22の指示に応じてデジタル信号処理部8から出力されたデータ
ストリームの中からオーディオデータとサブピクチャデータとビデオデータとを分離する
ストリーム分離部9とを備えている。
入力して所定のデコード処理を行うオーディオデコーダ11と、このオーディオデコーダ
11でのデコード処理を行うためにデータを一時的に格納するRAM10と、ストリーム
分離部9から出力されたサブピクチャデータを入力して所定のデコード処理を行うサブピ
クチャデコーダ13と、このサブピクチャデコーダ13でのデコード処理を行うためにデ
ータを一時的に格納するRAM12と、ストリーム分離部9から出力されたビデオデータ
を入力して所定のデコード処理を行うビデオデコーダ15と、このビデオデコーダ15で
のデコード処理を行うためにデータを一時的に格納するRAM14とを備えている。
ダ15から出力されたデータとサブピクチャデコーダ13から出力されたデータとを合成
するビデオプロセッサ17と、このビデオプロセッサ17から出力された合成データを表
示用のビデオ信号に変換して画像をディスプレイ装置20に表示させるビデオエンコーダ
18と、オーディオデコーダ11から出力されたデータをアナログのオーディオ信号に変
換して例えばスピーカ19に供給するD/A変換器16とを備えている。
ための記録キー、再生指示を与えるための再生キー、記録や再生の停止指示を与えるため
の停止キーなど、各種操作キーを有するリモコン21と、装置全体を制御する前記システ
ムコントローラ22とを備えている。また、この光ディスク装置は、装置の各構成要素を
制御したり、装置全体を制御したりするためのプログラムやデータが記憶されたフラッシ
ュROM23と、このフラッシュROM23のプログラムやデータに従って演算処理を行
いシステムコントローラ22を制御するCPU24と、このCPU24の演算処理に必要
なデータを一時的に格納するRAM27とを備えている。
タなどから送られてきた映像音声データを光ディスク1に記録するために変調をかける記
録データ変調回路25と、この記録データ変調回路25により変調された変調データに基
づいて光ピックアップ2から出射するレーザ光を変調させるためのレーザ変調信号を光ピ
ックアップ2に出力するレーザ変調回路26とを備えている。
の他に、光ピックアップ2を略目標位置まで第1のキック動作で租移動させて光ピックア
ップ2が略目標位置に達するまでにセンサ光がジャンプするギヤのスリットの本数である
第1のジャンプ数、および光ピックアップ2が略目標位置まで達した後に光ピックアップ
2を第2のキック動作で密移動させて光ピックアップ2が前記略目標位置から最終目標位
置に達するまでにセンサ光がジャンプするギヤのスリットの本数である第2のジャンプ数
が予め記憶されている。前記第1のジャンプ数は、実験的に前記光ピックアップに対して
第1のキック動作を何回か行わせて前記光ピックアップを初期位置への略目標位置に設定
するために第1のキック電圧パルスを前記スレッド用モータに印加した後、この印加を止
めて前記スレッドが減速移動している時に前記センサ光が前記ギヤのスリットをジャンプ
してしまう分も見込んだ値に設定される。前記第2のジャンプ数は、引き続き実験的に前
記光ピックアップに対して第2のキック動作を何回か行わせて前記光ピックアップを前記
略目標位置から初期位置である最終目標位置に設定するために第2のキック電圧パルスを
前記スレッド用モータに印加した後、この印加を止めて前記スレッドが減速移動している
時に前記センサ光が前記ギヤのスリットをジャンプしてしまう分も見込んだ値に設定され
る。このようにメモリに前記第1のジャンプ数および前記第2のジャンプ数が記憶された
後、光ディスク装置の電源をオンすると、システムコントローラは、装填された光ディス
クの初期位置に光ピックアップを移動させる、所謂リゼロ動作を開始する。
パルス用エンコーダ34からのジャンプパルスをカウントするカウント手段221と、光
ピックアップ2を第1のキック動作で略目標位置に向かって租移動させている時のカウン
ト手段221でカウントされている第1のジャンプパルス数とフラッシュROM23に記
憶されている第1のジャンプ数とを比較する第1の比較手段222と、光ピックアップ2
が略目標位置まで達した後に光ピックアップ2を第2のキック動作で光ピックアップ2を
前記略目標位置から最終目標位置に向かって密移動させている時のカウント手段221で
カウントされている第2のジャンプパルス数とフラッシュROM23に記憶されている第
2のジャンプ数とを比較する第2の比較手段223と、前記第1のジャンプパルス数が前
記第1のジャンプ数に達したということが第1の比較手段222により判定された時に第
1のキック動作から第2のキック動作に切り換えるキック動作切換手段224と、第2の
ジャンプパルス数が第2のジャンプ数に達したということが第2の比較手段223により
判定された時に光ピックアップ2に対する初期位置設定処理を終了させる初期位置設定終
了手段225とを有する。
おいて、光ピックアップ2はスレッド3に搭載され、このスレッド3はガイドレール30
1に沿って直線方向に摺動することにより、光ピックアップ2が光ディスク1の半径方向
に移動するようになっている。スレッド3の下面には、直線状にラックギヤ302が設け
られ、このラックギヤ302はピニオンギヤ303と噛み合っている。また、そのピニオ
ンギヤ303は駆動ギヤ304と噛み合っている。そして、その駆動ギヤ304は、直流
モータであるスレッド用モータ33(図1参照)により回転駆動されるようになっている
。なお、ここでは、駆動ギヤ304を直接、ピニオンギヤ33と噛み合せたが、その間に
伝動ギヤを1個または複数個設けた構成でも良い。また、駆動ギヤ304を設けずに、直
接、ピニオンギヤ303をスレッド用モータ33で回転駆動させる構成でも良い。
である。図3において、駆動ギヤ304の歯306と歯306間のスリット305を光が
通過するように駆動ギヤ304の軸方向に配置された発光素子31が設けられている。ま
た、発光素子31から出射されスリット305を通過した光を受光する受光素子32が、
駆動ギヤ304のスリット305を挟んで発光素子31と対向して配置されている。した
がって、発光素子31からの光(センサ光)は、駆動ギヤ304の歯306で遮断され、
スリット305では通過して受光素子32に届き、受光素子32に接続されたジャンプパ
ルス用エンコーダ34(図1参照)からはパルスが発生するようになっている。即ち、セ
ンサ光(発光素子31からの光)が、駆動ギヤ304の回転時のスリット305をジャン
プした時(跨いだ時)に、受光素子32に受光され、これにより、ジャンプパルス用エン
コーダ34からはジャンプパルスが発生するようになっている。
である。図4において、Aは光ピックアップ2を略目標位置まで第1のキック動作で租移
動させるためスレッド用モータ33に印加される第1のキック電圧パルスを示す。Bは光
ピックアップ2を略目標位置から最終目標位置まで第2のキック動作で密移動させるため
スレッド用モータ33に印加される第2のキック電圧パルスを示す。これらのキック電圧
パルスA,Bは、システムコントローラ22の指示に従ったサーボ制御部4からスレッド
用モータ33に出力されるものである。
るためのフローチャートである。このフローチャートおよび図1〜図4を参照して光ピッ
クアップを初期位置に移動させるリゼロ動作について説明する。
移動させて光ピックアップ2が略目標位置に達するまでにセンサ光がジャンプする駆動ギ
ヤ304のスリット305の本数である第1のジャンプ数α(第1のキック時においてジ
ャンプパルス用エンコーダ34からのジャンプパルス数をカウントした最大カウント値)
、および光ピックアップ2が略目標位置まで達した後に光ピックアップ2を第2のキック
動作で密移動させて光ピックアップ2が前記略目標位置から最終目標位置に達するまでに
センサ光がジャンプする駆動ギヤ304のスリット305の本数である第2のジャンプ数
β(第2のキック時においてジャンプパルス用エンコーダ34からのジャンプパルス数を
カウントした最大カウント値)を算出してフラッシュROM23に記憶させておく必要が
ある。
て実験的に光ピックアップ2を第1のキック動作および第2のキック動作を何回か行わせ
て、光ピックアップ2が最も目標位置に近付いた場合の第1のジャンプ数αおよび第2の
ジャンプ数βを最良のものとしてフラッシュROM23に記憶させる。即ち光ピックアッ
プ2を第1のキック動作および第2のキック動作を何回か行わせると、光ピックアップ2
は、光ディスク1の初期位置の検出に必要な情報(ディスク管理情報)を読み込み、これ
により、システムコントローラ22は光ディスク1を立ち上げる。このように光ディスク
1が立ち上がることにより、何回かの第1のキック動作および第2のキック動作により、
光ピックアップ2が初期位置に近付いた場合の第1のジャンプ数αおよび初期位置に達し
た場合の第2のジャンプ数βを最良のものとしてフラッシュROM23に記憶させる。第
1のジャンプ数αおよび第2のジャンプ数βの測定は、オシロスコープやパルスカウンタ
などの信号測定器を用いて、受光素子32の出力に相当するジャンプパルス用エンコーダ
34の出力を測定することが可能である。このような第1のジャンプ数αおよび第2のジ
ャンプ数βを光ディスク装置の機種毎に測定して、フラッシュROMに記憶させれば、同
機種の光ディスク装置には、その機種に対応した第1のジャンプ数αおよび第2のジャン
プ数βを記憶したフラッシュROMを備えれば、光ディスク装置の大量生産が可能になる
。なお、第1のキック動作を行わせるための第1のキック電圧パルス(スレッド用モータ
電圧)Aをスレッド用モータ33に印加して、この後、印加を止めても、スレッド用モー
タ33およびスレッド3などの慣性力によってスレッド3は直ぐには止まらず、少し移動
し、これにより、センサ光も駆動ギヤ304のスリット305をジャンプしてしまう。
3に印加した後、印加を止めてスレッド3が減速移動している時にセンサ光が駆動ギヤ3
04のスリット305をジャンプしてしまう分も見込んだ値に設定される。第2のジャン
プ数βについても同様に、スレッド3が減速移動している時にセンサ光が駆動ギヤ304
のスリット305をジャンプしてしまう分も見込んだ値に設定される。
898ミリ)に対して、光ピックアップ2が目標位置に向かって移動する距離は決まって
いて、その目標位置まで駆動ギヤ304のスリット305を何本センサ光がジャンプすれ
ば良いかを逆算すれば、目標位置までの距離が分かるので、第1のジャンプ数αおよび第
2のジャンプ数βを求めてフラッシュROM23に記憶させておく(ステップS1)。
プS2)、システムコントローラ22は、装填された光ディスク1に対して初期位置にな
るように光ピックアップ2を移動させる、所謂リゼロ動作を開始する(ステップS3)。
そして、システムコントローラ22の第1の比較手段222は、光ピックアップ2を第1
のキック動作(キック電圧パルスAによるキック動作)で略目標位置に向かって租移動さ
せている時のカウント手段221でカウントされている第1のジャンプパルス数(ジャン
プパルス用エンコーダ34の出力パルスの数)と、フラッシュROM23に記憶されてい
る第1のジャンプ数αとを比較するが(ステップS4)、この時点では、スレッド用モー
タ33には駆動電圧が印加されていなく、スレッド3は停止状態にあるので、第1のジャ
ンプパルス数はゼロである。
ーラ22は、サーボ制御部4を介してスレッド用モータ33にキック電圧パルスAを印加
して、スレッド33(光ピックアップ2)に対して第1のキック動作を行わせる(ステッ
プS5)。この第1のキック動作が行われている時に、システムコントローラ22のカウ
ント手段221は、ジャンプパルス用エンコーダ34からの第1のジャンプパルス数をカ
ウントし(ステップS6)、再び、第1の比較手段222は、カウント手段221でカウ
ントされている第1のジャンプパルス数と、フラッシュROM23に記憶されている第1
のジャンプ数αとを比較する(ステップS4)。
が前記第1のジャンプ数に達した時に、システムコントローラ22のキック動作切換手段
224は、前記第1のキック動作から前記第2のキック動作に切り換える(ステップS7
)。そして、システムコントローラ22の第2の比較手段223は、光ピックアップ2が
略目標位置まで達した後に光ピックアップ2を第2のキック動作で前記略目標位置から最
終目標位置に向かって密移動させている時のカウント手段221でカウントされている第
2のジャンプパルス数とフラッシュROM23に記憶されている第2のジャンプ数とを比
較する(ステップS8)が、この時点では、スレッド用モータ33には第2のキック電圧
パルスBが印加されていないので、第2のジャンプパルス数はゼロである。
ーラ22は、サーボ制御部4を介してスレッド用モータ33にキック電圧パルスBを印加
して、スレッド33(光ピックアップ2)に対して第2のキック動作を行わせる(ステッ
プS9)。この第2のキック動作が行われている時に、システムコントローラ22のカウ
ント手段221は、ジャンプパルス用エンコーダ34からの第2のジャンプパルス数をカ
ウントし(ステップS10)、再び、第2の比較手段223は、カウント手段221でカ
ウントされている第2のジャンプパルス数と、フラッシュROM23に記憶されている第
2のジャンプ数βとを比較する(ステップS8)。
第2のジャンプ数に達したということが第2の比較手段223により判定された時に、シ
ステムコントローラ22の初期位置設定終了手段225は、光ピックアップ2に対する初
期位置設定処理(リゼロ動作)を終了させる。これにより、光ピックアップ2は、光ディ
スク1上の初期位置に設定される。この後は、光ピックアップ2の対物レンズをアクチュ
エータにより微調整して光ピックアップ2の出射光を光ディスク1の目標とするトラック
に照射するようにしている。
ャンプ数と、カウント手段221でカウントされた第1のジャンプパルス数と、フラッシ
ュROM23に記憶された第2のジャンプ数と、カウント手段221でカウントされた第
2のジャンプパルス数とに基づいて、光ピックアップ2の初期位置の設定が行われるので
、光ピックアップ2の初期位置の設定精度が向上し、これにより、位置修正を行うための
リゼロ動作を何回も行うことがなくなり、光ピックアップ2の初期位置の設定時間が短縮
され、また、光ピックアップ2の初期位置の設定精度が向上することにより、その後の光
ピックアップ2の移動の制御も簡単化することになり、この結果、ユーザにとっては、再
生や記録などを開始するまでの待ち時間が少なくなり、使い勝手が向上する。特に、実験
的に光ピックアップ2に対して第1のキック動作を何回か行わせて光ピックアップ2を略
目標位置に設定するために第1のキック電圧パルスをスレッド用モータ33に印加した後
、この印加を止めてスレッド3が減速移動している時にセンサ光が駆動ギヤ304のスリ
ット305をジャンプしてしまう分も見込んだ値に設定された第1のジャンプ数と、光ピ
ックアップ2を第1のキック動作で略目標位置に向かって租移動させている時に得られた
第1のジャンプパルス数とが比較されるので、スレッド用モータ33およびスレッド3な
どの慣性力があっても、前記第1のジャンプパルス数と前記第1のジャンプ数との比較結
果は正確なものとなり、これにより、光ピックアップ2が達する略目標位置の精度が向上
する。また、引き続き実験的に光ピックアップ2に対して第2のキック動作を何回か行わ
せて光ピックアップ2を前記略目標位置から初期位置である最終目標位置に設定するため
に第2のキック電圧パルスをスレッド用モータ33に印加した後、この印加を止めてスレ
ッド3が減速移動している時に前記センサ光が駆動ギヤ304のスリット305をジャン
プしてしまう分も見込んだ値に設定された第2のジャンプ数と、光ピックアップ2を第2
のキック動作で初期位置である最終目標位置に向かって密移動させている時に得られた第
2のジャンプパルス数とが比較されるので、スレッド用モータ33およびスレッド3など
の慣性力があっても、前記第2のジャンプパルス数と前記第2のジャンプ数との比較結果
は正確なものとなり、これにより、光ピックアップ2が達する初期位置である最終目標位
置の精度が向上する。したがって、位置修正を行うためのリゼロ動作を何回も行うことが
なくなり、光ピックアップ2の初期位置の設定時間が短縮され、また、光ピックアップ2
の初期位置の設定精度が向上することにより、その後の光ピックアップ2の移動の制御も
簡単化することになり、この結果、ユーザにとっては、再生や記録などを開始するまでの
待ち時間が少なくなり、使い勝手が向上する。
に対応したりすると、再生時などに誤動作が起きることもあるが、本実施形態では、光ピ
ックアップ2の初期位置はかなり正確になるので、そのような誤動作が起きることは殆ど
なくなるという効果も得られる。また、光ピックアップ2の初期位置が光ディスク1(書
き込み可能ディスクであった場合)上のデータ書き込み禁止場所に対応すると、記録時に
誤動作が起きたりしたり、光ディスク1が使用できなくなったりすることもあるが、本実
施形態では、光ピックアップ2の初期位置はかなり正確になるので、そのような問題は殆
どなくなるという効果も得られる。
2 光ピックアップ
3 スレッド
22 システムコントローラ
23 フラッシュROM(メモリ)
33 スレッド用モータ
34 ジャンプパルス用エンコーダ
221 カウント手段
222 第1の比較手段
223 第2の比較手段
224 キック動作切換手段
225 初期位置設定終了手段
302 ラックギヤ(ギヤ)
303 ピニオンギヤ(ギヤ)
304 駆動ギヤ(ギヤ)
305 スリット
Claims (3)
- 光ディスクにレーザ光を照射する光ピックアップと、この光ピックアップを光ディスク
の半径方向に移動させるスレッドと、このスレッドをギヤを介して直線移動させるスレッ
ド用モータと、前記ギヤの回転時のスリットをセンサ光がジャンプした時にジャンプパル
スを発生するジャンプパルス用エンコーダとを備え、光ディスクに対して情報の再生、ま
たは記録/再生を行う光ディスク装置において、
実験的に前記光ピックアップに対して第1のキック動作を何回か行わせて前記光ピック
アップを初期位置への略目標位置に設定するために第1のキック電圧パルスを前記スレッ
ド用モータに印加した後、この印加を止めて前記スレッドが減速移動している時に前記セ
ンサ光が前記ギヤのスリットをジャンプしてしまう分も見込んだ値に設定された第1のジ
ャンプ数であり、前記光ピックアップを略目標位置まで第1のキック動作で租移動させて
前記光ピックアップが略目標位置に達するまでにセンサ光がジャンプするギヤのスリット
の本数である前記第1のジャンプ数、および引き続き実験的に前記光ピックアップに対し
て第2のキック動作を何回か行わせて前記光ピックアップを前記略目標位置から初期位置
である最終目標位置に設定するために第2のキック電圧パルスを前記スレッド用モータに
印加した後、この印加を止めて前記スレッドが減速移動している時に前記センサ光が前記
ギヤのスリットをジャンプしてしまう分も見込んだ値に設定された第2のジャンプ数であ
り、前記光ピックアップが略目標位置まで達した後に前記光ピックアップを第2のキック
動作で密移動させて前記光ピックアップが前記略目標位置から最終目標位置に達するまで
にセンサ光がジャンプするギヤのスリットの本数である前記第2のジャンプ数を予め記憶
したメモリを備えると共に、
前記ジャンプパルス用エンコーダからのジャンプパルスをカウントするカウント手段と
、前記光ピックアップを第1のキック動作で略目標位置に向かって租移動させている時の
前記カウント手段でカウントされている第1のジャンプパルス数と前記メモリに記憶され
ている第1のジャンプ数とを比較する第1の比較手段と、前記光ピックアップが略目標位
置まで達した後に前記光ピックアップを第2のキック動作で前記略目標位置から最終目標
位置に向かって密移動させている時の前記カウント手段でカウントされている第2のジャ
ンプパルス数と前記メモリに記憶されている第2のジャンプ数とを比較する第2の比較手
段と、前記第1のジャンプパルス数が前記第1のジャンプ数に達したということが前記第
1の比較手段により判定された時に前記第1のキック動作から前記第2のキック動作に切
り換えるキック動作切換手段と、前記第2のジャンプパルス数が前記第2のジャンプ数に
達したということが前記第2の比較手段により判定された時に前記光ピックアップに対す
る初期位置設定処理を終了させる初期位置設定終了手段とを有するシステムコントローラ
を備えたことを特徴とする光ディスク装置。 - 光ディスクにレーザ光を照射する光ピックアップと、この光ピックアップを光ディスク
の半径方向に移動させるスレッドと、このスレッドをギヤを介して直線移動させるスレッ
ド用モータと、前記ギヤの回転時のスリットをセンサ光がジャンプした時にジャンプパル
スを発生するジャンプパルス用エンコーダとを備え、光ディスクに対して情報の再生、ま
たは記録/再生を行う光ディスク装置において、
実験的に前記光ピックアップに対して第1のキック動作を何回か行わせて前記光ピック
アップを初期位置への略目標位置に設定するために第1のキック電圧パルスを前記スレッ
ド用モータに印加した後、この印加を止めて前記スレッドが減速移動している時に前記セ
ンサ光が前記ギヤのスリットをジャンプしてしまう分も見込んだ値に設定された第1のジ
ャンプ数であり、前記光ピックアップを略目標位置まで第1のキック動作で租移動させて
前記光ピックアップが略目標位置に達するまでにセンサ光がジャンプするギヤのスリット
の本数である前記第1のジャンプ数、および引き続き実験的に前記光ピックアップに対し
て第2のキック動作を何回か行わせて前記光ピックアップを前記略目標位置から初期位置
である最終目標位置に設定するために第2のキック電圧パルスを前記スレッド用モータに
印加した後、この印加を止めて前記スレッドが減速移動している時に前記センサ光が前記
ギヤのスリットをジャンプしてしまう分も見込んだ値に設定された第2のジャンプ数であ
り、前記光ピックアップが略目標位置まで達した後に前記光ピックアップを第2のキック
動作で密移動させて前記光ピックアップが前記略目標位置から最終目標位置に達するまで
にセンサ光がジャンプするギヤのスリットの本数である前記第2のジャンプ数を予め記憶
したメモリを備えると共に、
前記ジャンプパルス用エンコーダからの第1のキック動作時の第1のジャンプパルス数
が前記第1のジャンプ数に達した時に前記第1のキック動作から前記第2のキック動作に
切り換え、前記ジャンプパルス用エンコーダからの第2のキック動作時の第2のジャンプ
パルス数が前記第2のジャンプ数に達した時に前記光ピックアップに対する初期位置設定
処理を終了させるシステムコントローラを備えたことを特徴とする光ディスク装置。 - 前記システムコントローラは、ジャンプパルス用エンコーダからのジャンプパルスをカ
ウントするカウント手段と、光ピックアップを第1のキック動作で略目標位置に向かって
租移動させている時の前記カウント手段でカウントされている第1のジャンプパルス数と
メモリに記憶されている第1のジャンプ数とを比較する第1の比較手段と、前記光ピック
アップが略目標位置まで達した後に前記光ピックアップを第2のキック動作で前記略目標
位置から最終目標位置に向かって密移動させている時の前記カウント手段でカウントされ
ている第2のジャンプパルス数と前記メモリに記憶されている第2のジャンプ数とを比較
する第2の比較手段と、前記第1のジャンプパルス数が前記第1のジャンプ数に達したと
いうことが前記第1の比較手段により判定された時に前記第1のキック動作から前記第2
のキック動作に切り換えるキック動作切換手段と、前記第2のジャンプパルス数が前記第
2のジャンプ数に達したということが前記第2の比較手段により判定された時に前記光ピ
ックアップに対する初期位置設定処理を終了させる初期位置設定終了手段とを有すること
を特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005121664A JP4211755B2 (ja) | 2005-04-19 | 2005-04-19 | 光ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005121664A JP4211755B2 (ja) | 2005-04-19 | 2005-04-19 | 光ディスク装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006302393A JP2006302393A (ja) | 2006-11-02 |
JP4211755B2 true JP4211755B2 (ja) | 2009-01-21 |
Family
ID=37470508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005121664A Expired - Fee Related JP4211755B2 (ja) | 2005-04-19 | 2005-04-19 | 光ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4211755B2 (ja) |
-
2005
- 2005-04-19 JP JP2005121664A patent/JP4211755B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP2006302393A (ja) | 2006-11-02 |
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