JP4211719B2 - 多光軸光電センサ - Google Patents

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Description

この発明は、多光軸光電センサに関し、より特定的には、物体による遮光状態を光軸ごとに検知してその検知結果を出力する多光軸光電センサに関する。
一般的な多光軸光電センサは、複数の投光素子が一列に配置された投光部と、投光素子と同数の受光素子が一列に配置された受光部とを、各投光素子と受光素子とが一対一の関係で向かい合うように配置して構成されている。
上記の投光部と受光部とは、一般に通信線を介して接続されており、投光部側で各投光素子を順次発光させるとともに、受光部側で各投光素子に対応する受光素子から投光素子の発光動作に同期するタイミングで得た受光量を取り出す。これにより、多光軸光電センサの光軸ごとの遮光状態が順に検知される。受光部では、各光軸ごとの検知結果を用いて検知エリアに物体があるか否かを判別し、その判別結果を示す信号を出力する。
従来の多光軸光電センサの設定用機器は、投光部および受光部よりなる多光軸光電センサにコンソールを接続し、各種検知動作の定義を示す設定データをコンソールから多光軸光電センサに送信する。コンソールの制御回路は、安全用センサ、非安全用センサの種別ごとにそれぞれ設定項目テーブルを保持しており、多光軸光電センサとの通信により多光軸光電センサの型式を取り込む。コンソールの制御回路は、この型式に応じた設定項目テーブルを選択した後、設定可能な動作モードに移行する(たとえば、特許文献1参照)。
特開2002−296361号公報
多光軸光電センサは、たとえば、セーフティライトカーテンやエリアセンサとしての用途に好適に用いられる。従来のセーフティライトカーテンにおいて、検出範囲は全て安全確認のために使用されていた。そのため、セーフティライトカーテンを使用する際、多光軸光電センサの設置に気づかずに検出領域を遮ってしまうと、多光軸光電センサが反応してしまい、セーフティライトカーテンに保護された制御対象機器を止めてしまうという問題があった。
この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、検出領域を遮られたことによる警告前の制御対象機器の停止を抑制することが可能な多光軸光電センサを提供することである。
この発明のある局面によれば、複数の投光素子が整列して配置された投光器と、各投光素子と対をなす受光素子が整列して配置された受光器とが、対をなす投光素子と受光素子とが一対一に向き合ってそれぞれの対が物体の遮光を検出する光軸を形成するように配置される多光軸光電センサにおいて、1または隣接する複数の光軸を1つの検出領域とし、その検出領域を複数設定可能な領域設定部と、領域設定部により設定された検出領域ごとにそれぞれ遮光を検出したときに出力を行う領域出力設定部と、各光軸について遮光を検出したときに遮光検出結果を出力するための複数の出力部とを備える。複数の検出領域は、安全出力を行う安全検出領域と、非安全出力を行う非安全検出領域とを含む。複数の出力部は、安全出力の結果を出力する安全出力部と、非安全出力の結果を出力する非安全出力部とを有する。領域設定部は、安全検出領域と非安全領域との比率を変更可能である。
好ましくは、各光軸と出力部または各領域との対応関係、あるいは各領域と各出力部との対応関係は、外部設定器を用いて設定される。
この発明によれば、検出領域を遮られたことによる警告前の制御対象機器の停止を抑制することが可能となる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100の構成を示した外観図である。
図1に示すように、多光軸光電センサ100は、投光センサヘッド1と受光センサヘッド2とが通信用ケーブル101で接続されて構成されている。通信用ケーブル101には、分岐コネクタ102を介して、外部設定器3が連結されている。なお、図1には示されていないが、分岐コネクタ102と投光センサヘッド1との間には、電源供給用の配線ボックス等が介在されている。また、多光軸光電センサ100は、たとえばセーフティライトカーテンに用いられる。
外部設定器3は、複数の押しボタンスイッチで構成される操作部3aと、液晶ディスプレイで構成される表示部3bとを有している。この発明の実施の形態では、外部設定器3を介して、投光センサヘッド1からの投光量、受光センサヘッド2における受光信号増幅率および受光判定しきい値の設定が可能とされている。表示部3には、その時々の投光量、受光量、受光判定しきい値等が表示される。なお、外部設定器3は、たとえばパーソナルコンピュータのような機器であってもよい。
図2は、この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100の本体部の構成を示したブロック図である。
図2を参照して、多光軸光電センサ100の本体部(センサヘッド)は、投光センサヘッド1と、受光センサヘッド2と、外部設定器3と、PLC(Programmable Logic Controller)4とを含む。
投光センサヘッド1は、投光器11と、CPU(Central Processing Unit)12と、通信回路13と、入出力(I/O)インターフェース14とを含む。投光器11は、各々が投光素子、電流制御回路および光軸選択回路を有するn個の投光ユニット111〜11nを含む。CPU12は、投光器11の駆動信号等を生成する。通信回路13は、受光センサヘッド2および外部設定器3との通信を行う。I/Oインターフェース14は、PLC4との通信用インターフェースである。
受光センサヘッド2は、受光器21と、信号処理部22と、CPU23と、通信回路24と、I/Oインターフェース25とを含む。受光器21は、各々が光電変換部、プリアンプおよび光軸選択回路を有するn個の受光ユニット211〜21nを含む。光電変換部は受光素子を含む。プリアンプは、受光素子からの受光信号を増幅する。
信号処理部22は、メインアンプ、フィルタ(コムフィルタ)およびA/D(Analog to Digital)変換器を含む。CPU23は、受光器21の駆動信号等を生成するとともに、信号処理部22からの信号に基づいて検出判定のための演算を行う。通信回路24は、投光センサヘッド1および外部設定器3との通信を行う。I/Oインターフェース25は、PLC4との通信用インターフェースを有するとともに、安全出力用端子26を備えている。
図3は、この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100aの連結構成の一例を示した外観図である。
図3を参照して、この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100aは、多光軸光電センサSAA,SBBと、ローレット55a〜55cと、ケーブル58P,58Qと、中継用コネクタ59と、分岐コネクタ102とを含む。多光軸光電センサSAAは、投光センサヘッド1Aと、受光センサヘッド2Aとを含む。投光センサヘッド1Aは、ケース体51Pと、雌コネクタ52Pと、雄コネクタ53Pと、蓋体54Pとを含む。
ケース体51Pは、両端が開口された長手形状を有する。ケース体51の両端開口部には、それぞれ蓋体54Pが密封固定されている。両端の蓋体54Pの各外側には、それぞれ雄コネクタ52P,53Pが設けられている。これら雄コネクタ52Pおよび雌コネクタ53Pは、入出力用の複数の信号線等を中継する。なお、ローレット55a〜55cは、各部材の接続を固定するための留め具である。
受光センサヘッド2Aは、参照符号の添え字がPからQに変わっている他は、投光センサヘッド1Aと同様の構成なので、ここでは説明を繰り返さない。また、多光軸光電センサSBBは、投光センサヘッド1Bと、受光センサヘッド2Bとを含み、各ヘッドの構成は、多光軸光電センサSAAと同様なので、ここでは説明を繰り返さない。
分岐コネクタ102は、T字コネクタであって、図3では受光センサヘッド2Aと受光センサヘッド2Bとを連結する。図3の分岐コネクタ102は、雄コネクタ53Pとケーブル58Qとの間で信号を中継するとともに、ローレット55c側の分岐路を介して図1の外部設定器3に接続される。
図4は、この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100bの連結構成の他の一例を示した外観図である。
図4を参照して、この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100bは、受光センサヘッド2Aの雄コネクタ53Qに分岐コネクタ102および中継用コネクタ59が設けられている点においてのみ、図3の複数連結された多光軸光電センサ100aと異なる。したがって、図3と重複する部分の説明は、ここでは繰り返さない。
図3,4において、分岐コネクタ102の中継用の各接続口は、一方が雌コネクタ52P,52Qに、他方が雄コネクタ53P,53Qにそれぞれ対応するように形成されている。したがって、多光軸光電センサ100a,100bは、設置場所などの条件に応じて、多光軸光電センサSAA,SBBを柔軟に連結することが可能となる。また、図1の外部設定器3の接続及び取り外しを極めて容易に行うことができるとともに、分岐コネクタ102自身も簡単に取り外すことができるため、多光軸光電センサ100a,100bの設置場所を変更する場合などにも容易に対応することができる。
さらに、図1の外部設定器3は、必要に応じて分岐コネクタ102に接続することができる。そのため、複数の多光軸光電センサが配備される環境下においても、各多光軸光電センサに同様の分岐用コネクタを取り付けておけば、共通の外部設定器3を用いて複数の多光軸光電センサを制御することが可能となる。これにより、設定用の機器にかかるコストを削減することができる。
この発明の実施の形態では、安全用センサおよび非安全用センサの両方のタイプに対応する設定を行うためのプログラムを図1の外部設定器3に組み込んでいる。これにより、安全用センサおよび非安全用センサに対する設定を1台の外部設定器3で行うことが可能となる。
また、外部設定器3は、設定用のプログラムが変更されたり、新しい型式のセンサが発売された場合にも継続して使用できるように、適宜、内部に書き込まれたプログラムや固定データ等を書き換えることが可能である。これにより、たとえば非安全検出範囲を複数のエリアに設定することも可能である。
図5は、この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100を説明する背景としての多光軸光電センサ100Pの構成を示した概略図である。
図5を参照して、背景技術としての多光軸光電センサ100Pは、投光センサヘッド1Pと、受光センサヘッド2Pとを含む。投光センサヘッド1Pは、一列に配列された複数の投光素子11SPを含む。受光センサヘッド2Pは、複数の投光素子11SPと同数の複数の受光素子21SPを含む。複数の投光素子11SPと複数の受光素子12SPとは、一対一の関係で向かい合うように配置されている。受光センサヘッド2Pからは、安全検出出力20Sが伸びている。
背景技術としての多光軸光電センサ100Pは、複数の投光素子11SPと複数の受光素子12SPとがすべて、危険源である制御対象機器の動作を止める安全検出に用いられている。そのため、多光軸光電センサ100Pを使用する際、多光軸光電センサ100Pの設置に気づかずに複数の投光素子11SPと複数の受光素子12SPとの間に侵入してしまうと、多光軸光電センサ100Pが反応してしまい、多光軸光電センサ100Pに保護された制御対象機器を止めてしまうという問題があった。
図6は、この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100の構成を示した概略図である。
図6を参照して、この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100は、投光センサヘッド1と、受光センサヘッド2とを含む。投光センサヘッド1は、一列に配置された安全検出用の投光素子11Sと、投光素子11Sに隣接する非安全検出用の投光素子11Nとを含む。受光センサヘッド2は、安全検出用の投光素子11Sに対応する安全検出用の受光素子21Sと、非安全検出用の投光素子11Nに対応する非安全検出用の受光素子21Nとを含む。
受光センサヘッド2からは、安全検出出力20Sa,20Sbと、非安全検出出力20Nとが伸びている。安全検出出力は、安全上の観点から一般には図6のような二重出力となっているが、単線出力であってもよい。ここで、安全(検出)出力とは、危険源である制御対象機器の動作を停止するために用いられ、故障診断機能やフェイルセーフ機能によって安全化された出力をいう。また、非安全(検出)出力とは、故障診断機能やフェイルセーフ機能によって安全化されていない、通常の出力をいうが、上記の安全出力と対比して非安全出力と呼ばれている。
このように、この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100は、検出領域の一部を安全検出とは異なる領域(非安全検出領域)に用いている。この非安全検出領域を例えば、安全検出エリア侵入前の警告領域として用いれば、当該警告領域が遮られた時点でまず警告動作が作動し、多光軸光電センサ100に保護された制御対象機器を警告前に止めてしまうという問題を回避することができる。
次に、この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100の具体的な配置例について図面を用いて説明する。なお、以下では、多光軸光電センサの投光センサヘッドと受光センサヘッドとを一体のものとして説明している。
図7は、この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100を説明する背景としての多光軸光電センサ100Pの配置例を示した概略図である。
図7を参照して、背景技術としての多光軸光電センサ100Pは、工作機械などの危険源30を覆うように配置された安全検出用の多光軸光電センサ50SPと、危険源30に侵入する経路に沿って設けられた非安全検出用の多光軸光電センサ50NPとを含む。多光軸光電センサ50SPからは安全検出出力20S、多光軸光電センサ50NPからは非安全検出出力20Nがそれぞれ伸びている。
背景技術としての多光軸光電センサ100Pは、安全検出用の多光軸光電センサ50SPとは別に、非安全検出用の多光軸光電センサ50NPを設け、両者を別々に制御している。そのため、配線および制御が複雑となり、設置場所の変更等にともなう検出領域の変更に柔軟に対応できないという問題があった。
図8は、この発明の実施の形態による多光軸光電センサの配置の一例である多光軸光電センサ100Aの構成を示した概略図である。
図8を参照して、この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100Aは、安全検出用の多光軸光電センサ50SAと、非安全検出用の多光軸光電センサ50NAとがケーブルを介して連結されている点で、図7の多光軸光電センサ100Pと異なる。多光軸光電センサ100Aは、非安全検出用の多光軸光電センサ50NAが遮られたときに音や光などで警報を発する警告用ランプ60を備えている。また、多光軸光電センサ100Aからは、安全検出出力20Sa,20Sbと、非安全検出出力20Nとが伸びている。
このように、この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100Aは、ケーブルを介して安全検出用の多光軸光電センサ50SAと、非安全検出用の多光軸光電センサ50NAとを連結している。これにより、配線および制御が単純化され、設置場所の変更等にともなう検出領域の変更にも柔軟に対応することができる。さらに、図3,4で説明したように、共通の外部設定器を用いてこれら複数の多光軸光電センサ50SA、50NAを一括で制御することが可能となる。
図9は、この発明の実施の形態による多光軸光電センサの配置の他の一例である多光軸光電センサ100Bの構成を示した概略図である。
図9を参照して、この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100Bは、1つの多光軸光電センサが侵入経路に対して斜めに配置されており、危険源30から近い側の所定距離が安全検出領域50SBに、危険源30から遠い側の所定距離が非安全検出領域50NBにそれぞれ割り当てられている。多光軸光電センサ100Bは、非安全検出領域50NBが遮られたときに音や光などで警報を発する警告用ランプ60を備えている。また、多光軸光電センサ100Bからは、安全検出出力20Sa,20Sbと、非安全検出出力20Nとが伸びている。
このように、この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100Bは、1つの多光軸光電センサを侵入経路に対して斜めに配置し、当該多光軸光電センサの一部を非安全検出領域50NBとして用いている。これにより、安全検出領域50SBと非安全検出領域50NBとの比率を1つの外部設定器を用いて柔軟に変更することができる。
図8,9では、非安全出力を警告用ランプ(表示ランプ)によってユーザに通知する例について示しているが、他にも例えば、I/O、通信信号、通信データ等によって非安全出力をユーザに通知することも可能である。また、非安全検出範囲は、たとえば、多光軸光電センサの光軸端より指定することが可能である。
図10は、この発明の実施の形態による多光軸光電センサのON/OFF設定の一例を表にして示した図である。
図10に示すように、非安全検出領域では、入光時に非安全出力がOFFとなり、遮光時に非安全出力がONとなる。これにより、非安全領域が遮られたとき、即座に警告信号を発することが可能となる。安全検出領域では、入光時に安全出力がONとなり、遮光時に安全出力がOFFとなる。これにより、安全領域が遮られたときだけでなく、多光軸光電センサに不具合が発生した場合にも安全出力がOFFとなるため、異常が発生したことを確実に検知することができる。
図11は、この発明の実施の形態による多光軸光電センサの動作内容全体の概略を示したフロー図である。
図11を参照して、この発明の実施の形態による多光軸光電センサは、電源が投入されると、まず、ステップ1501において、センサヘッドおよび外部設定器のメモリの初期化等の起動処理を行う。起動処理後には、検出処理が実行される。この検出処理は、投光タイミング調整処理(ステップ1502)と、投受光処理(ステップ1503)と、自己診断処理(ステップ1504)と、通信処理(ステップ1505)と、異常有無確認(ステップ1506)と、設定モード移行確認(ステップ1508)とを繰り返すことにより実行される。
ステップ1503の投受光処理については、図12において詳しく説明する。ステップ1505の通信処理では、投光センサヘッド1と受光センサヘッド2と外部設定器3との間の通信、または、受光センサヘッド2と、多光軸光電センサが併設されるような場合の他の多光軸光電センサの受光センサヘッドとの間の通信を行う。
ステップ1506の異常有無確認では、ステップ1504の自己診断についての異常有無確認と、ステップ1505の通信処理についての異常確認と、ステップ1502のタイミング調整が所定回数以上連続して行なわれていないかの確認とが行なわれる。ステップ1502の確認では、繰り返しタイミング調整を行なっても干渉を回避できていない場合かどうかを確認している。これらのいずれかに異常が見られるときは、ステップ1507の異常モードへと進む。
ステップ1507の異常モードでは、多光軸光電センサの動作が一時的にロックアウトされる。ステップ1508の設定モード移行確認では、受光判定しきい値、投光量、受光信号増幅率等の設定を行うための設定モードに移行するか否かの確認が行なわれる。ステップ1508において外部設定器3から所定の設定開始信号の入力があったとき、ステップ1509の設定モードへと移行する。ステップ1509の設定モードについては、図13において詳しく説明する。
図12は、この発明の実施の形態による多光軸光電センサの投受光処理(ステップ1503)の詳細を示したフロー図である。
図12では、投光センサヘッド1における処理(ステップ1601〜1602)と、受光センサ2における処理(ステップ1611〜1618)とが並列的に示されている。まず、投光センサヘッド1および受光センサヘッド2において、通信用ケーブル101を通じて、投光センサヘッド1と受光センサヘッド2との間の同期をとるための同期通信が行なわれる(ステップ1601、ステップ1611)。
その後、受光センサヘッド2においては、投光処理(ステップ1602)および受光判定処理(ステップ1613)における干渉チェックのための受光サンプリングを投光期間の直前に行うか直後に行うかの確認を行う(ステップ1612)。この確認は、CPU23の内部メモリに書き込まれる干渉チェックフラグを見ることにより行なわれる。
次に、光軸の数だけループ処理が行なわれる。投光センサヘッド1においては、先に決定された投光量と規定の連続投光数(3回)を前提として、各投光器11を順次選択的に駆動させることにより、各投光器11からの投光が行なわれる(ステップ1602)。これが全光軸分終了するまで繰り返される。
一方、受光センサヘッド2においては、先に決定された受光信号増幅率を前提として、各受光器21の受光サンプリングゲートを各々4回分選択的に順次開放し、各受光器21からの受光信号を順次取り込む。ここで、「4回分」とは、オンオフ判定用3回と干渉チェック用1回とを指す。受光信号は、A/D変換器22cによりA/D変換されて、CPU23に取り込まれる。
CPU23では、取り込まれた受光信号と、先に決定された受光判定しきい値とを比較することにより、受光判定処理すなわち各光軸における受光有無の判定を実行する(ステップ1613)。より具体的には、この判定処理では、投光器11からの投光に同期した3回分の受光サンプリングにより得られる受光信号を、それぞれ受光判定しきい値と比較する。比較した結果、3回の判定のうちで、2回以上がしきい値を超える場合にはオン認定、2回以上がしきい値を超えない場合にはオフ認定のように多数決原理に従って最終的な受光判定を行う。
なお、このとき、干渉チェック用の受光サンプリングにより得られる受光信号についても同時にオンオフ認定が行なわれる。この結果は、後述する相互干渉データ処理(ステップ1615)において使用される。
なお、この発明の多光軸光電センサがライトカーテンを用途とする場合、ステップ1613の受光判定処理においていずれかの光軸において受光が確認されたなかった(オフ認定)ときには、それに応じた所定動作(たとえば、制御対象機器の停止信号の生成)が実行される(ステップ1614の出力制御処理)。
また、この発明の多光軸光電センサがエリアセンサを用途とする場合、ステップ1613の受光判定処理において受光が確認されなかった光軸に基づいて、それに応じた所定動作(たとえば、物体侵入エリアを特定するための信号生成)が実行される(ステップ1614の出力制御処理)。
続くステップ1615では、相互干渉データ処理が実行される。この相互干渉データ処理では、先のステップ1613で得られた干渉チェック用の受光サンプリングによるオンオフ認定結果が使用される。
ステップ1613〜1615で占めされるループ処理が終了すると、受光センサヘッド2においては、CPU23の内部メモリ内の干渉チェックフラグの書き換え(反転)が行なわれる(ステップ1616)。これにより、次回のループ処理における干渉チェック用の受光サンプリングの投光期間に対する前後位置が反転されることになる。
ステップ1617では、投受光ループ処理の結果に基づく補助出力が生成される。この補助出力は、PLC等の上位機器に対して、多光軸光電センサのオンオフ認定の状態を複数周期ごとに通知するためのものである。ステップ1618では、相互干渉判定処理が実行される。
図13は、この発明の実施の形態による多光軸光電センサの設定モード(ステップ1509)の詳細を示したフロー図である。
図13を参照して、まず、ステップ1701において、設定方法をマニュアルにするかティーチングにするかを選択する。設定方法をマニュアルにした場合、ステップ1702において、外部設定器3との通信により光軸設定を行う。その後、ステップ1703において、当該光軸設定情報をEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read-Only Memory)などのメモリに保存する。
ステップ1701において設定方法をティーチングにした場合、ステップ1704において、I/O入力を行う。続いて、ステップ1705において、光軸への入光/遮光を検出する。ステップ1706では、遮光光軸を警告(非安全)光軸に設定する。その後、ステップ1707において、当該設定情報をEEPROMなどのメモリに保存する。
ステップ1703,1707においてEEPROMなどのメモリに保存された設定内容は、メモリ領域のバンクを切換えることにより、複数の設定条件の中から選択することが可能である。
以上のように、この発明の実施の形態によれば、多光軸光電センサの検出領域すべてを安全確認のために使用せず、一部を安全確認以外の検出に用いることによって、安全検出領域が遮られる前にユーザに警告を出せるようになる。これにより、検出領域を遮られたことによる警告前の制御対象機器の停止を抑制することが可能となる。
本実施の形態では、安全確認用の検出領域と警告用の検出領域に分けた例を示したが、検出領域に分けずに各光軸ごとに対応して出力する出力先を異ならせるようにしても良い。また、複数の出力は、複数の安全出力のみでも、安全出力と非安全出力との組み合わせでも良く、警告領域用の出力として安全出力や非安全出力のいずれを用いても良いのはいうまでもない。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100の構成を示した外観図である。 この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100の本体部の構成を示したブロック図である。 この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100aの連結構成の一例を示した外観図である。 この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100bの連結構成の他の一例を示した外観図である。 この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100を説明する背景としての多光軸光電センサ100Pの構成を示した概略図である。 この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100の構成を示した概略図である。 この発明の実施の形態による多光軸光電センサ100を説明する背景としての多光軸光電センサ100Pの配置例を示した概略図である。 この発明の実施の形態による多光軸光電センサの配置の一例である多光軸光電センサ100Aの構成を示した概略図である。 この発明の実施の形態による多光軸光電センサの配置の他の一例である多光軸光電センサ100Bの構成を示した概略図である。 この発明の実施の形態による多光軸光電センサのON/OFF設定の一例を表にして示した図である。 この発明の実施の形態による多光軸光電センサの動作内容全体の概略を示したフロー図である。 この発明の実施の形態による多光軸光電センサの投受光処理(ステップ1503)の詳細を示したフロー図である。 この発明の実施の形態による多光軸光電センサの設定モード(ステップ1509)の詳細を示したフロー図である。
符号の説明
1,1A,1B,1P 投光センサヘッド、2,2A,2B,2P 受光センサヘッド、3 外部設定器、3a 操作部、3b 表示部、4 PLC、11 投光器、111〜11n 投光ユニット、11S,11SP 安全検出用投光素子、11N 非安全検出用投光素子、12,23 CPU、13,24 通信回路、14,25 I/Oインターフェース、20S,20Sa,20Sb 安全検出出力、20N 非安全検出出力、21 受光器、211〜21n 受光ユニット、21S,21SP 安全検出用受光素子、21N 非安全検出用受光素子、22 信号処理部、26 安全出力用端子、30 危険源、50SA,50SB,50SP 安全検出用多光軸光電センサ、50NA,50NB,50NP 非安全検出用の多光軸光電センサ、51P,51Q ケース体、52P,52Q 雌コネクタ、53P,53Q 雄コネクタ、54P,54Q 蓋体、55a〜55c ローレット、58P,58Q ケーブル、59 中継用コネクタ、60 警告用ランプ、100,100a,100b,100P,SAA,SBB 多光軸光電センサ、101 通信用ケーブル、102 分岐コネクタ。

Claims (2)

  1. 複数の投光素子が整列して配置された投光器と、
    各投光素子と対をなす受光素子が整列して配置された受光器とが、対をなす投光素子と受光素子とが一対一に向き合ってそれぞれの対が物体の遮光を検出する光軸を形成するように配置される多光軸光電センサにおいて、
    1または隣接する複数の光軸を1つの検出領域とし、その検出領域を複数設定可能な領域設定部と、
    前記領域設定部により設定された検出領域ごとにそれぞれ遮光を検出したときに出力を行う領域出力設定部と、
    各光軸について遮光を検出したときに遮光検出結果を出力するための複数の出力部とを備え、
    前記複数の検出領域は、安全出力を行う安全検出領域と、非安全出力を行う非安全検出領域とを含み、
    前記複数の出力部は、前記安全出力の結果を出力する安全出力部と、前記非安全出力の結果を出力する非安全出力部とを有し、
    前記領域設定部は、前記安全検出領域と前記非安全領域との比率を変更可能である、多光軸光電センサ。
  2. 前記各光軸と前記出力部または各領域との対応関係、あるいは各領域と各出力部との対応関係は、外部設定器を用いて設定される、請求項1に記載の多光軸光電センサ。
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