JP4211568B2 - 引き戸式収納家具 - Google Patents

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Description

本発明は、オフィス等において好適に利用される引き戸式収納家具に関するものである。
収納家具の一つとして、引き戸式のものが従来から知られている。このものは、家具本体の開口縁にスライド可能に戸板を配置し、戸板を閉止した際に戸板の閉止側の縁部と家具本体の対応する開口縁との間で作動するラッチ機構を設けて、戸板を閉止位置に保持するようにしている。また、ラッチを解除するために、戸板の閉止側の開口縁近傍にラッチ解除用の把手が設けられる。通常この把手は、戸板の面板に窓を形成して、把手を内有するハウジングをこの窓に装着することにより取り付けられるものである。戸板は2枚あるいは3枚以上使用されるのが通例である。
ところで、把手を戸板の高さ方向の中央位置に取り付け、ラッチ機構を把手の高さ方向中央位置に位置づけると、上下反転させるだけで左右の戸板の把手として共用でき、戸板全体に均一に保持力を作用させることができてラッチ状態の適正化も図れる。
しかしながら、この種の引き戸式収納家具は、例えば非特許文献1に示されるように、上下に積み重ねて使用する場合が少なくない。この場合、上下の戸板で部品の共用化は図れるが、把手を戸板の高さ方向中央位置に配置すると、使用者からみて下置きのものは把手が下方に位置し、上置きのものは把手が上方に位置し、何れも高さ的に中途半端となって、使い勝手の悪いものにならざるを得ない。
このような不具合を解消するために、上下に積み重ねた際に、上置きの把手と下置きの把手が近接するように、すなわち上置きの収納家具の把手は戸板の下端近傍に、下置きの収納家具の把手は戸板の上端近傍に、それぞれ配置することも有効な構成として考えられている。
コクヨ総合カタログ「KOKUYO オフィスファニチャー編 2002」 P.342〜344
しかしながら、このようにすると、ラッチ位置が戸板の上下方向の端部近くに位置するため、戸板のガタつきやラッチの掛かりに不具合が生じ易くなる。特にラッチ機構を把手の高さ方向中央位置に配置する場合は、ラッチ機構がますます戸板の端部に近づくため、上記の不具合はより一層顕著となる。
その上、ラッチ機構を把手の高さ方向中央位置に配置するためには、把手を収容する把手ハウジングにおいて把手の背後にラッチ機構のリンク等の構成部材を組み込まなければならない。このため、把手ハウジングそれ自体の内空は容量的に十分でも、リンク等の構成部材の存在によって指掛かりが浅くなり、持ち難いという操作上の難点を抱えることとなる。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、収納家具を上下に積み重ねた際に上下左右に配置される戸板の間で把手の使い勝手を良好にする配置を採用し、その際に部品の共用化を図っても、ラッチの作動を極力適正化することができ、把手にも十分な指掛かりを確保することができるようにした新たな構造の引き戸式収納家具を提供しようとするものである。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明の引き戸式収納家具は、把手を内設する把手ハウジングに対して、把手の上端よりも上方位置若しくは下端よりも下方位置の何れに対してもラッチ機構を配置して把手と連動させ得るように構成し、前記把手ハウジングが、内空を上下2箇所に設けた中間壁を介して把手収容部と、この把手収容部の上下方に位置するラッチ収容部とを有し、さらに、前記中間壁に把手取付孔とラッチ取付孔とをそれぞれ別々に形成したものであり、前記把手が、鉛直軸を前記把手取付孔に挿入することによって前記把手収容部に回転可能に支持されるものであり、前記各ラッチ機構の構成部材が、軸部を前記ラッチ取付孔に挿入することによって前記ラッチ収容部に回転可能に支持されるものであることを特徴とする。
本発明は、ラッチ機構を把手の上にも下にも配置することができるようにしているので、収納家具を上下に積み重ねて使用する場合等に、戸板の作動等との関係で好ましい位置にラッチ機構を位置づけることができる。例えば、積み重ねて使用する際に、上置きのものは把手ハウジングを戸板の下端近傍に位置づけるとともにラッチ機構を把手の上端よりも上方位置に配置し、下置きのものは把手ハウジングを戸板の上端近傍に位置づけるとともにラッチ機構を把手の下端よりも下方位置に配置することが可能となる。
その上、本発明によると、把手とラッチ機構が高さ方向に重ならないので、把手ハウジングの背後にラッチ機構の構成部材を配置する構造が不要で、把手収容部を十分開放して適正な指掛かり状態を確保することができる。
具体的な実施の態様として、把手ハウジングが、把手収容部の上下にラッチ収容部を備え、何れのラッチ収容部にもラッチ機構の構成部材を収容し得るようにしたものであれば、ハウジングを共用化できる上に、組み付け時に把手とラッチ機構の構成部材をハウジングを介して容易に位置決めすることができる。
把手ハウジングを上下反転させて左右の戸板に適用可能とすれば、部品の一層の共用化が図られる。
好ましい実施の態様としては、把手を、鉛直軸回りに回転可能に支持し、ラッチ機構を前記鉛直軸の上下何れの軸端部に対しても連動可能に係わり合わせることができるようにしているものが挙げられる。
この場合、把手は、当該把手の鉛直軸を中心にした円周が戸板の開閉方向に概略水平移動する領域で当該把手が動作するものであって、その動作をラッチ機構の動作に増幅して伝える増幅機構を備えておけば、ラッチ機構に対する操作を引き戸に相応しいスライド操作に近づけることができ、操作感が良好となる上に、増幅機構によってスライド操作量よりも大きな変位をラッチ機構に与えることができる。
把手が、戸板を開成させる方向に操作することによってラッチ機構を解除するものであれば、ラッチ解除操作と、引き続く戸板の開成操作とを一連一体に行なうことができるので、操作の連続性を確保することができる。
この種の収納家具には、戸板を閉止位置にロックするためのロック機構が備わるのが通例であるが、ラッチ収容部を、ラッチ機構の作動に直接又は間接にロックを掛けるための錠機構の収容部として兼用可能なものにしておけば、ラッチ機構と錠機構との間でもハウジングを共用化できる上に、組み付け時に錠機構とラッチ機構をハウジングを介して容易に位置決めすることができる。
本発明は、以上説明した構成であるから、収納家具を上下に積み重ねた際に上下左右に配置される戸板の間で把手の使い勝手を良好にする配置を採用し、その際に部品の共用化を図っても、ラッチの作動を極力適正化することができ、把手にも十分な指掛かりを確保することができるようにした新たな構造の引き戸式収納家具を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
この実施形態の引き戸式収納家具は、図1に示すごとく上下に積み重ねて使用することが可能なもので、積み重ねた際に上置きの収納家具1(U)の把手2は戸板3の下端近3b傍に、下置きの収納家具1(D)の把手2は戸板3の上端3a近傍にそれぞれ位置して操作性が確保されるとともに、これらの把手2と連動してラッチ機構4が適正に作動し得るように、かつ把手2やラッチ機構4等の部品の共用化も図れるようにしたものである。
具体的に説明すると、収納家具1は、上壁11、底壁12、左右の側壁13及び背壁14を具備するとともに、前面側に開口15を有し、この開口15に3枚の戸板3を配置したものである。戸板3は板金製のもので、上縁や下縁の適宜部位を図示しない車輪やローラ等のガイド部材に支持され、幅方向に沿ってスライド移動可能とされている。また、背後において各戸板3は適宜の連動機構によって連結され、全閉状態から全開状態まで連動して作動し得る。
そして、左右に配置される戸板3に対して、その面板31の前面に図2に示すような窓32を形成し、この窓32に対して把手2を内有するための把手ハウジングHを装着可能としている。上置きの収納家具1(U)の右側の戸板3(UR)は右下に、左側の戸板3(UL)は左下にそれぞれ窓32を有し、下置きの収納家具1(D)の右側の戸板3(DR)は右上に、左側の戸板3(DL)は左上にそれぞれ窓32を有する。把手ハウジングHは、戸板3の面板31の背面側に位置づけられるハウジング本体H1と、戸板3の面板31の前面側より装着される化粧枠体H2とからなるもので、これらハウジング本体H1と化粧枠体H2との間に戸板3の窓32の周縁における面板31を肉厚方向に挟み込んだ状態で取り付けるようにしている(図4参照)。ハウジング本体H1と化粧枠体H2とは、前者の側壁に設けた孔h10に後者の側壁に設けた突起h20が係合することによって組み付けられる。
そして、把手2の上端よりも上方位置若しくは下端よりも下方位置の何れにもラッチ機構4を配置して連動させ得るように、把手ハウジングHは、図3に示すように、内空を上下2箇所に設けた中間壁h1を介して把手収容部h2及びこの把手収容部h2の上下方に位置するラッチ収容部h3に部分的に区成してあり、中間壁h1に、把手収容部h2側に開口する把手取付孔51と、ラッチ収容部h3側に開口するラッチ取付孔52とを設けている。ラッチ収容部h3には、後述する錠機構6の収容部h4を形成するための包囲壁h5が形成してあり、包囲壁h5と中間壁h1との間及び包囲壁h5とハウジング本体H1の上下内方壁h0との間に一対の扁平空間Sが形成されるとともに、ハウジング本体H1の上下内方壁h0に前記ラッチ取付孔52と対をなすラッチ取付孔52を設けている。
把手2は、一対の中間壁h1、h1の間に区成された把手収納部h2に比較的密に配置されるもので、回転中心となる鉛直軸21の軸端部21aを把手本体20から上下に突出させ、これらの軸端部21aが図3及び図5に示すように、各々対応する上下の中間壁h1の把手取付孔51に回転可能に挿入されるようにしている。化粧枠体H2の端壁には、鉛直軸21を逃げる切欠h21が設けてある。
ラッチ機構4は、一対の互いに平行をなす基端アーム41と、これらの基端アーム41間を連結する連結杆42と、この連結杆42の高さ方向中間位置に突設した先端アーム43とを具備するラッチ作動体40を主体として構成されるもので、先端アーム43の先端部にラッチ爪43aを形成している。このラッチ爪43aは、戸板3を閉止した位置(図4(a)参照)で収納家具1を構成する側壁13の前端側に設けた凹所13aに係合して、戸板3をラッチ状態に引き込むものである。そして、前述したラッチ収容部h3の扁平空間Sに前記ラッチ作動体40の一対の基端アーム41を装入し、これら基端アーム41の上下背向位置に設けた突出軸部41aをハウジング本体H1の上下内方壁h0及び中間壁h1に設けたラッチ取付孔52に回転可能に挿入している。
そして、この把手2とラッチ作動体40との間を、当該ラッチ作動体40とともにラッチ機構4を構成する連動部材44を介して連動可能に係わり合わせている。連動部材44は、リンクメンバ状のもので、基端において前記把手本体20と回転軸21を共有し、把手2と一体になって回転可能なもので、先端に設けた突起44aを前記ラッチ作動体40の基端アーム41の突出軸部41aから変位した部位に係わり合わせている。ラッチ作動体40の連結杆42には前記先端アーム43と背向する方向に軸状のスプリング取付部45が設けてあり、把手ハウジングHを戸板3に装着した状態で、スプリング取付部45に一端を取り付けた図示しないスプリングの他端をその前方に位置する戸板3の面板31の背面に弾接させる等して、ラッチ作動体40のラッチ爪43aを側壁13に設けた凹所13aに係り合う方向に弾性付勢するようにしている。
そして、図4(a)に示す状態から、把手2に指を掛けて戸板3が開成する方向に操作することにより、把手2が鉛直軸21回りに連動部材44とともに一体回転し、連動部材44の突起44aがラッチ作動体40の基端アーム41の突出軸部41aから変位した部位を、ラッチ爪43aが側壁13の凹所13aから外れる方向に付勢し、ラッチ爪43aがはずれた図4(b)の状態で、引き続き戸板3を開成方向に操作することで、当該戸板3をスライドさせることができるようにしている。
なお、先に若干触れたが、ラッチ収容部h3に形成されている包囲壁h5は、ラッチ機構4の作動にロックを掛けるための錠機構たるシリンダ錠6の収容部として利用可能であり、このシリンダ錠6が収容位置でラッチ機構4の適宜部位に直接又は前出した図示しない戸板3,3間の連動機構に選択的に関わり合って、ラッチ機構4のラッチ爪43aを図4(a)に示すラッチ位置に直接又は間接にロックできるようにしている。
図5は上置きの収納家具1(U)の右側の戸板3(UR)に付帯する把手2、ラッチ機構4及びその周辺を、図6は上置きの収納家具1(U)の左側の戸板3(UL)に付帯する把手2、ラッチ機構4及びその周辺を、図7は下置きの収納家具1(D)の右側の戸板3(DR)に付帯する把手2、ラッチ機構4及びその周辺を、図8は下置きの収納家具1(D)の左側の戸板3(DL)に付帯する把手2、ラッチ機構4及びその周辺を、それぞれ表わしたものである。この実施形態は、ラッチ機構4を構成するラッチ作動体40を把手ハウジングHに対してその上下のラッチ収容部h3の何れに収容可能しても、ラッチ作動体40を前記鉛直軸21の上下何れかの軸端部21aに連動部材44を介して係わり合い可能な構造を採用しているのは前述したところである。そして、積み重ねて使用する際に、図5に示す上置きの収納家具1(U)の右側の戸板3(UR)と図7に示す下置きの収納家具1(D)の右側の戸板3(DR)との関係や、図6に示す上置きの収納家具1(U)の左側の戸板3(UL)と図8に示す下置きの収納家具1(D)の左側の戸板3(DL)との関係のように、上置きのものは把手ハウジングHを戸板3の下端3b近傍に位置づけるとともにラッチ機構4のラッチ作動体40を把手2の上端よりも上方位置に配置し、下置きのものは把手ハウジングHを戸板3の上端3a近傍に位置づけるとともにラッチ機構4のラッチ作動体40を把手2の下端よりも下方位置に配置して、把手2と連動することを可能ならしめているものである。
また、図5、図6に示す上置きの収納家具1(U)の右側の戸板3(UR)と左側の戸板3(UL)の関係や、図7、図8に示す下置きの収納家具1(D)の右側の戸板3(DR)と左側の戸板3(DL)の関係を見ると明らかなように、把手ハウジングHは上下反転させて左右の戸板3(L)、3(R)に共通の部品として使用される。特に上置きの収納家具1(U)の右側の戸板3(UR)と下置きの収納家具1(D)の左側の戸板3(DL)の関係や、上置きの収納家具1(U)の左側の戸板3(UL)と下置きの収納家具1の右側の戸板3(DR)の関係は、把手ハウジングHのみならずラッチ作動体40もそのままの組み込み位置で反転して使用される。すなわち、この実施形態では把手ハウジングH、把手2、ラッチ作動体40等に、組み込み位置を変更して全て共通部品を使用しているものである。
このように、本実施形態によれば、把手2とラッチ機構4が高さ方向に重ならないので、把手ハウジングHの背後にラッチ機構4を構成する作動体40や連動部材44等の構成部材を配置する構造が不要で、把手収容部h2を全面的に開放して適正な指掛かり状態を確保することができる。
特に、把手ハウジングHが、把手収容部h2の上下にラッチ収容部h3を備え、何れのラッチ収容部h3にもラッチ機構4の構成部材を収容し得るようにしているため、ハウジングHを共用化できる上に、組み付け時に把手2とラッチ機構4の構成部材をハウジングHを介して相互に容易に位置決めすることができ、組付け精度を簡単かつ有効に向上させることが可能となる。
とりわけ、把手ハウジングHが上下反転させて左右の戸板3(L)、3(R)に適用可能であるため、部品点数の一層の共用化が図られたものとなる。
具体的には、把手2を、鉛直軸21回りに回転可能に支持し、ラッチ機構4を前記鉛直軸21の上下何れの軸端部21aに対しても連動可能に係わり合わせることができるようにしているため、簡素な構造によって本発明を実現することができる。
特に、把手2の円周が戸板3の開閉方向に概略水平移動する領域で当該把手2が動作するように構成してあり、その動作が、本発明の増幅機構としての役割を担う連動部材44を介してラッチ作動体40に増幅して伝えられるようにしているため、ラッチ機構4に対する操作を引き戸に相応しいスライド操作に近づけて操作感を良好にするとともに、連動部材44によってスライド操作量よりも大きな変位をラッチ機構4に与えてラッチ動作の的確性を担保することができる。
さらに、把手2は、戸板3を開成させる方向に操作することによってラッチ機構4を解除するように関連づけられているため、ラッチ解除操作と、引き続く戸板3の開成操作とを一連一体に行なうことができるので、操作の連続性を確保することができる。
さらにまた、ラッチ収容部h3は、ラッチ機構4の作動に直接又は間接にロックを掛けるための錠機構6の収容部としても兼用されているため、この点でもハウジングHの共用化の効果が促進され、組み付け時に錠機構6とラッチ機構4をハウジングHを介し位置決めして組付け精度を容易に高めることができるという効果も奏される。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態を示す概略的な全体斜視図。 同実施形態の把手ハウジングを示す部分分解斜視図。 同実施形態の把手ハウジングに対する各種機構部品の組付け構造を示す部分分解斜視図。 同実施形態の把手とラッチ機構の関係を示す、図5におけるA−A線断面図。 同実施形態における上置きの収納家具において右側の戸板の把手周辺を示す部分的な正面図。 同実施形態における上置きの収納家具において左側の戸板の把手周辺を示す部分的な正面図。 同実施形態における下置きの収納家具において右側の戸板の把手周辺を示す部分的な正面図。 同実施形態における下置きの収納家具において左側の戸板の把手周辺を示す部分的な正面図。
符号の説明
1…収納家具
2…把手
3…戸板
3a…下端
3b…上端
4…ラッチ機構
6…錠機構
21…鉛直軸
21a…軸端部
H…把手ハウジング
h2…把手収容部
h3…ラッチ収容部

Claims (9)

  1. 把手を内設する把手ハウジングに対して、把手の上端よりも上方位置若しくは下端よりも下方位置の何れに対してもラッチ機構の構成部材を配置して把手と連動させ得るように構成し、
    前記把手ハウジングが、内空を上下2箇所に設けた中間壁を介して把手収容部と、この把手収容部の上下方に位置するラッチ収容部とを有し、さらに、前記中間壁に把手取付孔とラッチ取付孔とをそれぞれ別々に形成したものであり、
    前記把手が、鉛直軸を前記把手取付孔に挿入することによって前記把手収容部に回転可能に支持されるものであり、
    前記各ラッチ機構の構成部材が、軸部を前記ラッチ取付孔に挿入することによって前記ラッチ収容部に回転可能に支持されるものであることを特徴とする引き戸式収納家具。
  2. 2段に積み重ねて使用することが可能であり、積み重ねて使用する際に、上のものは把手ハウジングを戸板の下端近傍に位置づけるとともにラッチ機構の構成部材を把手の上端よりも上方位置に配置し、下のものは把手ハウジングを戸板の上端近傍に位置づけるとともにラッチ機構の構成部材を把手の下端よりも下方位置に配置している請求項1記載の引き戸式収納家具。
  3. 把手ハウジングが、把手収容部の上下にラッチ収容部を備え、何れのラッチ収容部にもラッチ機構の構成部材を収容し得るようにしたものである請求項1記載の引き戸式収納家具。
  4. 把手ハウジングを上下反転させて左右の引き戸に適用可能としている請求項1〜3の何れか1項に記載の引き戸式収納家具。
  5. 把手を、鉛直軸回りに回転可能に支持し、ラッチ機構の構成部材を前記鉛直軸の上下何れの軸端部に対しても連動可能に係わり合わせることができるようにしている請求項1〜4の何れか1項に記載の引き戸式収納家具。
  6. 把手は、当該把手の鉛直軸を中心にした円周が戸板の開閉方向に概略水平移動する領域で動作するものであり、その動作をラッチ機構の動作に増幅して伝える増幅機構を備えている請求項5記載の引き戸式収納家具。
  7. 把手は、戸板を開成させる方向に操作することによってラッチ機構によるラッチ状態を解除するものである請求項1〜6の何れか1項に記載の引き戸式収納家具。
  8. ラッチ収容部は、ラッチ機構の作動に直接又は間接にロックを掛けるための錠機構の収容部として兼用可能なものである請求項3記載の引き戸式収納家具。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載の引き戸式収納家具を構成する把手ハウジング。
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