JP4210919B2 - シート巻取軸装置 - Google Patents

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本発明は、巻芯を装着してこれにシートを巻取るシート巻取軸装置に関するものである。
従来、紙やプラスチックフィルム等の広幅シートを縦にスリットしてなる細幅シートをその細幅シート毎に巻き取る巻取軸装置では、複数の巻芯(通常は紙管)を巻取回転軸部材の周面に設けられた複数の巻取部に装着してその巻芯の周面上に細幅シートを巻き取らせる作業が行われるものとなされている。該作業において、シートの巻取中には巻芯は巻取部に固定されている必要があり、また巻芯への巻取りが終了した後には、その巻芯ごと抜き取って新たな巻芯を巻取部に装着するため、巻芯は巻取回転軸部材に対して脱着自在であることが必要である。
このようなシート巻取軸装置として、本出願人は、特許文献1に示すようなものを既に提案しているのであって、その概要は、空気圧で押圧される入力部材を具備していて該入力部材の変位力に関連した大きさの回転力を前記巻取回転軸部材から前記巻取部に伝達するものとした巻取回転調整伝達手段と、前記巻取部とこれに外嵌された巻芯とを係止状態となしたり該係止状態を空気圧の付与により解除させるものとした巻芯係止解除手段とを備えたものとなされている。
該提案に係るシート巻取軸装置は、前記巻芯係止解除手段が前記巻取部の径を小さくなす上では有利なものとなっているものの、比較的構造複雑で多くの部品を要するものとなっていて、前記巻取回転軸部材回りの回転バランスの精度確保や生産コストの低減を図り難いものとなっている。
特開2000−327182号公報
本発明は、前記巻取転軸部材回りの回転バランスの精度確保や生産コストの低減を図り易いものとなすことのできるシート巻取軸装置を提供することを目的とする。
本発明に係るシート巻取軸装置は、巻取回転軸部材に巻取部を相対回転可能に外嵌させると共に、前記巻取回転軸部材から前記巻取部へ伝達される回転力を大小に調整するものとした巻取回転調整伝達手段と、前記巻取回転軸部材から得られる圧縮空気により前記巻取部に外嵌された巻芯を前記巻取部への係止状態としたり該係止状態を解除させるものとした巻芯係止解除手段とを備えたシート巻取軸装置において、前記巻取部は、前記巻芯が外嵌される円筒状の外周環と、外周環の外周の複数位置で、それぞれが回転中心回りの半径方向へ変位し前記巻芯を固定状に係止する外方端面を有する複数の係止爪と、前記巻取回転軸部材に気体密状に外嵌された環状雄案内体と、該環状雄案内体に気体密状に外嵌され、前記圧縮空気を前記環状雄案内体との間に設けられた圧力室に送り込まれることにより、前記巻取回転軸部材中心線方向への摺動変位可能に外嵌された環状雌ピストン体と、該環状雌ピストン体を前記巻取回転軸部材中心線方向へ付勢する付勢手段と、前記環状雌ピストン体の摺動変位を、前記各係止爪の変位とするスライド環と、前記外周環の内周側であって、各係止爪に固定されたピン部材と、側面視において回転軸部材を中心に前記係止爪のピン部材同士の間に輪状に掛け回された引張スプリングとを有することを特徴とする。
外周環の外側は、頻繁に巻芯が交換される装置外部側となるので、他物に晒される環境にある。しかし本発明によれば、引張スプリングは外周環の内側に配置されるため、そのような他物が絡みつくのを避けることができる。また、輪状スプリングを外周環の外側に配置した場合、巻芯を装着したまま輪状スプリングが機能しなくなり、巻芯が取り外せない状態となると、巻芯と外周環の間の狭い空間にアクセスして輪状スプリングをメンテナンスするのが極めて困難となるが、本発明によれば引張スプリングは巻取部の内部側に存在しており、容易にアクセスできる。そのうえ、ピン部材に掛けられた状態であるので、交換も容易である。
シート巻取装置を図1から図6を参照して詳細に説明する。
図1及び図2中、1はシート巻取軸装置であり、該シート巻取軸装置1は図示しない駆動源からの動力を受けて回転する巻取回転軸部材2と、該巻取回転軸部材2の外周面にこれの中心線x方向に配列されて外嵌装着された複数の巻取部3とを備えると共に、その巻取回転軸部材2の各端部側には巻取回転軸部材2を回転自在に支持する軸受部4a、4bが形成されている。この際、一方の軸受部4aは巻取回転軸部材2を片持ち支持するに足りる支持能力を有し、また他方の軸受部4bは簡易操作による取外し可能となされた支持アーム部材4cを介して固定部に支持される。そして巻取回転軸部材2の一方の端部には、巻取回転軸部材2の回転中でも任意に昇圧された圧縮空気を外方の空気供給源から延出された空気供給管5a1、5b1を通じて該巻取回転軸部材2の内方に送り込むことを可能となす2つの空気供給回転接続体5a、5bが取り付けられている。5cは図示しないモータなどの回転駆動力を巻取回転軸部材2に入力するためのプーリであり、図1中に示す巻取部3はその内部構造を省略した状態で表現されている。
上記空気供給管5a1、5b1や空気供給回転接続体5a、5bを通じて空気が送り込まれるようになされた巻取回転軸部材2では、図2及び図4に示すように、その肉厚部に第一空気通路8と第二空気通路9がそれぞれ独立した状態に形成されており、第一空気通路8は巻取回転軸部材2の中心線x個所に形成した第一直状孔8aと該第一直状孔8aから前記中心線x回りの半径方向へ向かう第一半径孔8bを具備し、第二空気通路9は巻取回転軸部材2の肉厚部のうち第一空気通路8の存在個所を除いた範囲内で且つ中心線x回りの複数の等角配置個所(図示例では180度間隔の等角配置個所)のそれぞれに中心線x方向へ向かうように形成された第二直状孔9aと、該第二直状孔9aから中心線x回りの半径方向へ向かう第二半径孔9bを具備している。
そして一方の空気供給回転接続体5aは図示しない制御装置により適当圧に制御された圧縮空気を第一空気通路8内に送り込むものとなされており、他方の空気供給回転接続体5bは特定大きさの圧力に昇圧された駆動用の圧縮空気を第二空気通路9内に送り込むものとなされている。
図1及び図2に示すように、上記一方の軸受部4aは、巻取回転軸部材2に固定されたフランジ体6、巻取回転軸部材2の後端に外嵌されてフランジ体6に固定されたスリーブ部材7、固定状態の筒状保持部材10、該筒状保持部材10とスリーブ部材7との間に装着されて巻取回転軸部材2を回転自在に支持したベアリング11、11などからなっている。
巻取回転軸部材2には多数の巻取部3が並列状態に外嵌されており、各巻取部3は図2に示す円筒状の巻芯Aを保持し得るものとなされている。各巻取部3は図2、図3、図5及び図6に示すように、巻芯Aを外嵌される外周部を有し巻取回転軸部材2に外嵌された円筒状の外周環17と、巻取回転軸部材2に外嵌され外周環17と同心状にビスを介して結合固定された支持環15とからなり、外周環17の中心孔個所と支持環15の中心孔個所にベアリング21を配置されると共に巻取回転軸部材2上での左右方向上位置を特定されていて巻取回転軸部材2に対し中心線x回りの相対回転自在となされている。この際、支持環15の外周部には外周環17の一方の周縁部が重なるように配置され、該重なり個所がビスで結合固定されている。
巻取回転軸部材2及び巻取部3には、巻取回転軸部材2から巻取部3へ伝達される回転力を大小に調整するものとした巻取回転調整伝達手段12と、前記巻取部3に外嵌された巻芯Aを必要に応じて巻取部3への係止状態としたり該係止状態を解除させるものとした巻芯係止解除手段13とが形成されている。
巻取回転調整伝達手段12は、巻取回転軸部材2の第一半径孔8bからなる第一シリンダ、径方向Yへ移動可能なように該シリンダ8b内に嵌挿されている入力部材としての第一ピストン14からなっている。
第一ピストン14は、第一直状孔8aから巻取回転軸部材2の外方に貫通され且つ巻取回転軸部材2の周方向に等間隔を取って配置された複数の第一シリンダ8bのそれぞれの内部に挿入され、該第一シリンダ8bに案内されることで巻取回転軸部材2の径方向Yに移動できるようになされている。そして、第一ピストン14は第一空気通路8を通じて供給される制御用の圧縮空気の圧力によって巻取回転軸部材2の径方向Yにおける外方に向けて押し出されるもので、第一シリンダ8bを覆う形で配置されている上記支持環15の内周面に当接可能となされている。支持環15は第一シリンダ8bのそれぞれの外方側の開口を覆うようにして配置されている。そして、支持環15の内周面15aは第一ピストン14と対応するように位置されていて、径方向Yへ押し移動されてきた第一ピストン14の外方端面14aが当接するようになされている。該第一ピストン14は第一直状孔8aに送り込まれた制御用の圧縮空気の圧力が加えられることにより該支持環15の内周面15aに摺接可能な状態で当接するもので、第一ピストン14が支持環15に当接した状態で巻取回転軸部材2が回転しているときにはその当接により支持環15自体の自由回転(巻取回転軸部材2に対する相対的な回転)は抑制されることになるものであり、支持環15に外部から特定大きさ以上の回転抑制力が加わることで巻取回転軸部材2に対して相対的に回転するようになされている。
巻芯係止解除手段13は次のようになされているのであって、即ち、図2及び図3に示すように、巻取部3に外嵌された巻芯Aを巻取部3に固定させてなる係止状態に保持するものとした係止状態保持手段13Aと、該係止状態を解除するものとした係止解除手段13Bとからなっている。
係止状態保持手段13Aは支持環15、スライド環16及び係止爪18のほか第一付勢手段19及び第二付勢手段24を備えてなり、さらに詳細には、次のようになされている。
即ち、巻取回転軸部材2と同心となされた筒体状周面15bと、該筒体状周面15bに連続して巻取回転軸部材2の径方向Yに立ち上がる縦壁面15cとからなる取付段部22が支持環15の外周に形成されていて、この取付段部22に上記スライド環16が中心線x方向に移動可能に外挿され、且つ前記縦壁面15cを中心線x方向の一側における移動規制面となし、スライド環16がこの縦壁面15cの位置で停止されるようになしてある。
該スライド環16には縦壁面15c側に開口した中心線x方向のスプリング装着穴23が周方向の適当間隔位置ごとに設けられており、スプリング装着穴23のそれぞれに挿入配置された付勢手段24をなすスプリングによってスライド環16が縦壁面15c側の反対側へ向けて付勢されるようになされており、また図5及び図6に示すように、スライド環16の外周には周方向に等間隔を取って傾斜部25が複数(図示の例では三つ)設けられており、それぞれの傾斜部25の上面はスプリング24の付勢方向に向けて下り傾斜状となされている。
そして、外周環17はスライド環16の傾斜部25と対応する位置に貫通孔となされた径方向Yの案内孔26を有するものとなされている。該案内孔26には係止爪18が巻取部3内にて径方向Yへの移動可能に内挿されており、該係止爪18はその下端面を、スライド環16における傾斜部25と同じようにスプリング24の付勢方向に下り傾斜させて前記傾斜部25上に乗せ置き、該傾斜部25に対して相対移動可能なように配置され、また外周環17の外周面で案内孔26の中心線x方向巾の中央位置及び、係止爪18の外方端面の中心線x方向巾の中央位置に環状溝27を形成して該環状溝27に第一付勢手段19である環状スプリングを引張状に嵌着し、該環状スプリング19が各係止爪18を径方向Yの内方へ押圧するようにしている。そしてスライド環16が中心線x方向へ移動することで係止爪18が案内孔26に案内された状態で径方向Yに移動するようになされており、スライド環16がスプリング24の付勢力により該スプリング24の付勢方向に押し出されることで係止爪18が環状スプリング19の付勢力に抗しつつ外周環17から外方に突出され、巻取部3に外嵌装着されている巻芯Aをスプリング24の付勢力で固定状に係止した状態となる。なお、前記スライド環16が後述するように係止解除手段13Bの働きにより前記縦壁面15c側に移動すると、係止爪18は径方向Yの内方へ移動するようになされている。
係止解除手段13Bは、図2及び図3に示すように前記スライド環16に関連して形成されるもので、巻取回転軸部材2に気体密状に外嵌された環状雄案内体28と、該環状雄案内体28に気体密状に且つ中心線x方向への摺動変位可能に外嵌された環状雌ピストン体30と、該環状雌ピストン体30を図3中左方向へ付勢するための付勢手段33とを備えている。
環状雄案内体28は、大径の第一外周面a1、小径の第二外周面a2、左半径面a3、中間半径面a4、右半径面a5及び内周面a6を有し、第一外周面a1に環状溝b1を形成されて該環溝b1内にOリングを嵌着されると共に、内周面a6の左右個所にも環状溝b2、b2を形成されてこれら各環溝b2、b2にもOリングを嵌着され、また中心線x方向寸法の中間個所に環状空気通路b3を形成され、該環状空気通路b3の周方向特定間隔ごとの位置に径方向Yの第三空気通路b4を貫通状に形成されたものとなされている。
そして、環状雌ピストン体30は、環状押圧突起部c1、大径の第一内周面c2、小径の第二内周面c3、左半径面c4、中間半径面c5及び右半径面c6を有し、第二内周面c3に環状溝d1を形成されて該環状溝d1内にOリングを嵌着されると共に、右半径面c6の周方向の特定間隔ごとの位置に中心線x方向のスプリング孔29を形成されている。
これら環状雄案内体28と環状雌ピストン体30との間には、環状雄案内体28の第二外周面a2及び中間半径面a4と、環状雌ピストン体30の第一内周面c2及び中間半径面c5とで囲まれた気体密状の圧力室32が形成されている。
付勢手段33であるスプリングは環状雌ピストン体30の各スプリング孔29に内挿されていて、環状雄案内体28に固定されたスプリング受部34に支持されて圧縮状態となされている。この際、スプリング受部34は、環状雄案内体28の周方向適当間隔ごとの位置に挿通されたネジ部材35を介して環状雄案内体28の左半径面a5に、巻取回転軸部材2を取り巻く状態の環状板部材36を固定させ、且つ、必要に応じて、該環状板部材36の左面個所で前記スプリング孔29に対向した部位に、スプリング33に内挿される図示しないスプリング支持ピンを片持ち状に固着したものとなす。
環状雄案内体28の環状空気通路b3は巻取回転軸部材2の第二空気通路9から圧力室29内に空気を送り込むことができるように第二半径孔9bに対応しており、該第二半径孔9bの外方端の開口部分の外方側を囲むように取り付けられている。そして、第二直状孔9aから第二半径孔9bを経て送られてきた圧縮空気の圧力が第三空気通路b4を通って圧力室32に入るようになり、圧力室32に送り込まれた圧縮空気の圧力によって環状雌ピストン体30がスライド環16側へ向けて突出移動するようにしている。
環状雌ピストン体30は突出移動してスライド環16側に進むことで該スライド環16と当接し、圧縮空気の圧力を受けてスライド環16をスプリング24の付勢力に抗してスプリング24の付勢方向とは逆方向に押し込むように設けられており、スライド環16がスプリング24の付勢方向とは逆方向に押し込まれて移動すると、傾斜部25も移動することから、環状スプリング19によって径方向Yの内方へ付勢されている係止爪18がその付勢力により傾斜部25に対し関連移動する状態で巻取回転軸部材2の中心側に向けて没するように移動され、係止爪18が巻芯Aの係止状態にあるときは、その係止状態を解除するものとなされている。
さらに環状雌ピストン体30の左側への移動に対する抵抗に適応するようにスプリング33の弾力が決定されていて、第二空気通路9側から送り込まれる圧縮空気の圧力が人為操作などにより低下したときに環状雌ピストン体30を図3中の左側に押し戻して待機位置に定置させるようにしている。この時、後述するようにスライド環16がスプリング24の付勢力により図3中右側へ進み出ることになって、係止爪18が巻取回転軸部材2の径方向Yに向けて押し上げられる。
次に上記構造のシート巻取軸装置1の使用例及び作動について説明する。
巻取部3に巻芯Aを装着するときには、所要の圧力(例えば0.1〜0.3MPa程度)に昇圧された圧縮空気が第二空気通路9に送り込まれる。そして該圧縮空気が第二空気通路9から第二半径孔9bを経て係止解除手段13Bの圧力室32内に送り込まれ、環状雌ピストン体30が押し出される。このように押し出された状態の環状雌ピストン体30がスライド環16を支持環15の縦壁面15cに押さえ付ける。これにより、スライド環16が縦壁面15cに突き当てられて位置決めされることから、係止爪18は外周環17の外周面の高さ位置から外方に突出する状態とはならず、環状スプリング19の付勢力により、案内孔26において没した状態となって、巻芯Aを外嵌装着し易い状態となる。
巻芯Aを装着した後には第二空気通路9に送り込まれている圧縮空気の圧力を下げるように操作され、これにより係止解除手段13Bにおける第二シリンダ32内の空気圧が下がることから環状雌ピストン体30とスライド環16とがスプリング24の付勢力により図3中右側へ移動し、その付勢方向に移動する傾斜部25により係止爪18が巻取回転軸部材2の径方向Yの外方へ向けて押し上げられて案内孔26内から外方へ突出移動し、巻芯Aの内周面に当接して巻芯Aを固定状に係止するようになる。
巻取回転軸部材2の第一空気通路8における第一直状孔8a内には図示しない制御装置により圧力を制御された圧縮空気(例えば圧力が0.5〜1.5MPa程度のもの)が送り込まれるのであり、この第一直状孔8a内に送り込まれた圧縮空気の圧力は第一半径孔8bを通じて第一ピストン14まで到達してこれの受圧面14aを押圧するため、第一ピストン14は巻取回転軸部材2の径方向Yにおける外方へ向けて押し上げられ、支持環15に摺接可能な状態で圧接される。該圧接状態の下で巻取回転軸部材2がプーリ5cを経て外部から回転駆動力Tを付与されて回転されるのであり、これに関連して支持環15及び外周環17が巻取回転伝達手段12を介することにより、巻取回転軸部材2の回転速度に対し適当なスリップの生じる回転速度(例えば巻取回転軸部材2の回転速度よりも毎分50回転程度遅い速度)で回転するようになり、シートの巻取りが開始される。なお係止解除手段13Bは巻取回転軸部材2と一体となって回転する。
そして、シートの巻き取り中に巻取りの張力が所定以上に大きくなろうとすると、これを図示しないセンサが検出し、これの検出情報に基づいて図示しない制御装置が第一空気通路8内に供給している圧縮空気の圧力を低下させるように制御するのであり、これにより第一ピストン14が支持環15を押圧する力が減少してこれらの間の摩擦力が減少するため、巻取回転伝達手段12による伝達回転力が小さくなり、シートは必要以上の張力が加わった状態の下で巻き取られる状態を防止される。逆に、シートの巻き取り中にその巻取り張力が所定以上に小さくなろうとすると、これを前記のセンサが検出し、これの検出情報に基づいて図示しない制御装置が第一空気通路8内に供給している圧縮空気の圧力を上昇させるように制御するのであり、これにより第一ピストン14が支持環15を押圧する力が増大してこれらの間の摩擦力が増大するため、巻取回転調整伝達手段12による伝達回転力が大きくなり、シートは必要以上に小さい張力で巻き取られる状態を防止される。このように、第一空気通路8内に供給された圧縮空気の圧力が直接に第一ピストン14の受圧面14bを押圧して第一ピストン14を支持環15に相対的な摺接変位の生じるように圧接させるため、第一空気通路8に送り込まれる圧縮空気の圧力を制御することでシートの巻取り中の張力を任意大きさに調整することができるのである。なお、シート巻取り中のシートの張力は常に一定に保持させることも差し支えないのであるが、実際には、巻付け終了後の巻芯Aに過大なシート巻付け圧力が作用しないようにするため、巻芯Aへの巻取り径が増大するに伴って漸次に減少させるのであり、例えば巻き終わり時のシートの張力は巻き始め時のそれの凡そ50%程度となされる。
シートの巻取りを終了するときは巻取回転軸部材2への回転駆動力の付与を停止させると共に第一空気通路8内の空気圧を低下させ、さらに第二空気通路9に圧縮空気を送り込む。第二空気通路9内に送り込まれた圧縮空気の圧力は圧力室32内に伝達されて環状雌ピストン体30を押し変位させ、該変位がスライド環16をスプリング24の付勢方向とは逆方向へ移動させる。これにより、係止爪18は巻取回転軸部材2の中心側に向けて下がり、巻芯Aの係止状態を解除する。この後、シートを巻取った巻芯Aを巻取部3に対し横方へずらし、シート巻取軸装置1から取り外す。
次に本発明の実施例を図7及び図8を参照して詳細に説明する。図中先のシート巻取装置1と実質的同一部位に同一符号を付すものとする。
巻取部3は巻取回転軸部材2に較べて比較的大きな径となされていて、環状の左右の支持環15A、15B、円筒状の外周環17A、及び、環状の左右の端面板37A、37Bからなり、外周環17Aの左端内周面部に左側の端面板37Aを嵌合してボルト固定し、該左側の端面板37Aの中心孔に左側の支持環15Aを嵌合してボルト固定し、一方では外周環17Aの右端内周面部に右側の端面板37Bを嵌合してボルト固定し、該右側の端面板37Bの中心孔に右側の支持環15Bを嵌合してボルト固定し、全体を一体状に形成されている。そして、左右の各支持環15A、15Bの内周面にベアリング21、21を配置して各巻取部3を巻取回転軸部材2に回転自在に外嵌装着している。この際、左側の支持環15Aが先の実施例の支持環15に対応している。
巻取部3の内方で左側の端面板37Aの内面で中心線x回りの等角配置個所(例えば60度ごとの位置)ごとに径方向案内体38がボルト固定されており、各径方向案内体38は端面板37Aの径方向Yへ向かう断面四角形の案内透孔38aを形成されたものとなされている。そして、各案内透孔38aには比較的長い係止爪18が径方向Yへの摺動変位自在に内挿されており、各係止爪18の内方端面18a及び外方端面18bは先の実施例のそれに準じたものとなされているものの、外方端面18bには先の実施例の環状溝27は形成されていない。
各径方向案内体38の案内透孔38aの周壁で図7中の右側の周壁には径方向Yへやや長い小さな透孔38bが形成されると共に、該透孔38bを通じて径方向案内体38の図7中右外方からピン部材39が係止爪18に植設されており、該ピン部材39が係止爪18の径方向移動距離を特定範囲内に制限するようになしてある。そして、全ての係止爪18のピン部材39の外方端部に環状の引張スプリング19Aを掛け止めており、該引張スプリング19Aが前記スプリング19に準じた機能を奏するものとなされている。
その他の全体構成は先の実施例のものと実質的に同一である。
次に作用について説明する。圧力室32に第二空気通路9を通じて圧縮空気が供給されて環状雌ピストン体30がスプリング33の付勢力に抗して図7中の左方向へ押し出されると、スライド環16を介して係止爪18が引張スプリング19Aの付勢力に抗して径方向Yの外方へ押し出され、外周環17Aに巻芯Aが外嵌されているとき、該係止爪18はこれの外方端面18bを巻芯Aに当接されてそれの外周環17Aに対する空回りを係止する。
逆に圧力室32から第二空気通路9を通じて圧縮空気が排出されて環状雌ピストン体30がスプリング33の付勢力で図7中の右方向へ押し戻されると、スライド環16もスプリング24の付勢力で図7中右側へ変位され、これに関連して係止爪18が引張スプリング19Aの付勢力で径方向Yの内方へ引き戻され、該係止爪18はこれの外方端面18bを巻芯Aから離反されて前記係止状態を解除する。
次に本発明の他の実施例を図9を参照して説明する。図中先の実施の形態と同一部位には同一符号を付すものとする。
該実施例では巻取回転軸部材2が特許文献1に記載のものに準じて形成されているのであって、即ち、内管部材40と外管部材41とを同心状に配置して中心線x方向の各端部で気体密状に結合させ、外管部材41に径方向Yのシリンダ孔8b1を形成してこれに第一ピストン14を挿入すると共にシリンダ孔8b1の近傍に径方向Yの空気通路9b1を形成し、また内管部材40に径方向Yの空気通路8b2を形成すると共に内管部材40の外周面に密接させてゴムチューブ42を外挿して該ゴムチューブ42の両端を内管部材40の両端外周面上にワイヤ43で気体密状に固縛し、空気供給管5a1から供給された制御用の圧縮空気を内管部材40の内方に導入し、他方の空気供給管5b1から供給された圧縮空気をゴムチューブ42と外管部材41との間に供給するものとなされている。
その他の全体構成は第一実施例のものと実質的に同一となされる。
上記他の実施例の作用について説明すれば、空気供給管5b1からゴムチューブ42と外管部材41との間に圧縮空気が供給されると、空気通路9b1を通じて圧力室32内に圧縮空気が供給されて、既述したと同様に、係止爪18が外周環17の内方へ向けて没入する。この状態で、外周環17に巻芯Aを外嵌させる。 この後、ゴムチューブ42と外管部材41との間から圧縮空気を排出させるのであり、これにより係止爪18は既述したと同様にスプリング24の付勢力で径方向Yの外方へ変位して外周環17に巻芯Aを係止した状態となる。
次に制御用の圧縮空気が空気供給管5a1から内管部材40内に供給されると、該圧縮空気は空気通路8b2を経て内管部材40とゴムチューブ42の間に流入しゴムチューブ42を膨張させてその径を増大させるのであり、これによりゴムチューブ42の外周面は第一ピストン14の内方端面を該圧縮空気の圧力に関連した押圧力で押圧するものとなり、これにより既述したと同様に、巻取回転軸部材2の回転力が該圧縮空気の圧力の大きさに対応して大小に調整されて巻取部3に伝達されるのである。
このようなゴムチューブ42による構成にすれば、巻取回転軸部材2が軽量となって取扱い性に優れると共に生産コスト低減にも寄与するほか、シート巻取りのための回転動力も少なくなる。
シート巻取軸装置の主要部を示す正面視断面図である。 前記シート巻取軸装置の巻取部を示す正面視断面図である。 前記巻取部の拡大断面図である。 前記シート巻取軸装置の巻取回転軸部材に係りAは図1中x1−x1部を示す断面図でBは図1中x2−x2部を示す断面図である。 前記巻取部の外周環を示す正面図である。 前記シート巻取軸の外周環と係止爪を示す説明図である。 本発明の実施例に係るシート巻取軸装置の主要部を示す正面視断面図である。 前記シート巻取軸装置の巻取部を示す側面視断面図である。 本発明の他の実施例に係るシート巻取軸装置の主要部を示す正面視断面図である。
符号の説明
2 巻取回転軸部材
8 第一空気通路
9 第二空気通路
12 巻取回転調整伝達手段
13 巻芯係止解除手段
18 係止爪
19A 引張スプリング
28 環状雄案内体
30 環状雌ピストン体
32 圧力室
33 付勢手段(スプリング)
A 巻取部
x 中心線

Claims (3)

  1. 巻取回転軸部材に巻取部を相対回転可能に外嵌させると共に、前記巻取回転軸部材から前記巻取部へ伝達される回転力を大小に調整するものとした巻取回転調整伝達手段と、前記巻取回転軸部材から得られる圧縮空気により前記巻取部に外嵌された巻芯を前記巻取部への係止状態としたり該係止状態を解除させるものとした巻芯係止解除手段とを備えたシート巻取軸装置において、前記巻取部は、
    前記巻芯が外嵌される円筒状の外周環と、
    外周環の外周の複数位置で、それぞれが回転中心回りの半径方向へ変位し前記巻芯を固定状に係止する外方端面を有する複数の係止爪と、
    前記巻取回転軸部材に気体密状に外嵌された環状雄案内体と、
    該環状雄案内体に気体密状に外嵌され、前記圧縮空気を前記環状雄案内体との間に設けられた圧力室に送り込まれることにより、前記巻取回転軸部材中心線方向への摺動変位可能に外嵌された環状雌ピストン体と、
    該環状雌ピストン体を前記巻取回転軸部材中心線方向へ付勢する付勢手段と、
    前記環状雌ピストン体の摺動変位を、前記各係止爪の変位とするスライド環と、
    前記外周環の内周側であって、各係止爪に固定されたピン部材と、
    側面視において回転軸部材を中心に前記係止爪のピン部材同士の間に輪状に掛け回された引張スプリングとを有することを特徴とするシート巻取軸装置。
  2. 前記巻取部は、前記外周環の側面であって回転軸部材との間に取り付けられる端面板を有して、前記ピン部材及び引張スプリングを巻取部に収容することを特徴とする請求項1記載のシート巻取軸装置。
  3. 前記巻取部は、さらに等角度間隔に設けられ各係止爪を案内する径方向案内体を有し、前記ピン部材は各径方向案内体の案内透孔を通して対応する係止爪に植設されていることを特徴とする請求項1又は2記載のシート巻取軸装置。
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