JP4210615B2 - 不快な味がマスキングされた製剤 - Google Patents
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しかし、上記(1)又は(2)の方法では苦味等の不快な味が強い場合は、マスキングは不可能であり、(3)の被覆による方法では、苦味等の強弱に応じて、被覆剤の量を増すことでマスキングすることは可能であるが、被覆剤特有の服用時のザラつき感が生じ、更に被覆剤により薬物の溶出が低下するおそれがあった。
すなわち本発明は、薬物及び低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含有する組成物であり、当該低置換度ヒドロキシプロピルセルロースをマスキング剤として組成物中30重量%以上含有するものを、水又は含水アルコールで湿式造粒して得られる経口用製剤を提供するものである。
水又は含水アルコールの練合溶媒には、目的により甘味料、精製白糖等の糖類、D−マンニトール等の糖アルコール、水に溶解又は分散した高分子等の医薬品で通常使用することのできる添加物を加えてもよい。
まず、薬物と低置換度ヒドロキシプロピルセルロースそして必要に応じて他の添加物を加え、攪拌型混合機、例えばバーチカルグラニュレーター(パウレック(株)製)等の混合機で混合後、精製水又は10〜30重量%含水アルコールを低置換度ヒドロキシプロピルセルロースの2倍から5倍程度加え練合し低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを膨潤状態とする。この練合物を押し出し造粒機、例えばファインリューザー(不二パウダル(株)製)押し出し造粒機にて造粒し、箱形乾燥機又は流動層造粒乾燥機にて乾燥する。この乾燥によって低置換度ヒドロキシプロピルセルロースが収縮する際に不快な味を有する薬物を中に取り込みマスキングされると考えられる。そして、最後に篩を用いて目的の粒度の顆粒を得る。
また、上記練合物を、直ちに箱形乾燥機又は流動層造粒乾燥機にて乾燥し、最後に篩を用いて目的の粒度の顆粒とすることもできる。
目的とする顆粒の粒度は、水又は含水アルコールの量を調節するか、押し出し造粒時のスクリーン径を0.3〜1.2mmの範囲で変えることにより散剤や細粒剤そして顆粒剤を得ることができる。
得られた顆粒剤に、更に服用感や薬物の安定性等を考慮して糖類や高分子等でコーティングを行うこともできる。
更に得られた顆粒に、賦形剤(希釈剤)、崩壊剤、滑沢剤等を添加して錠剤にすることもできる。
イブプロフェン100gと低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH31、信越化学工業(株)製)900gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これに10%エタノール水溶液2900gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(0.6mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、マルメライザーQ400(不二パウダル(株)製)で球形化処理を施した後、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、30と42メッシュの篩で整粒し30−42メッシュの細粒剤を製造した。
イブプロフェン300gと低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH31、信越化学工業(株)製)700gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これに10%エタノール水溶液2200gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(0.6mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、マルメライザーQ400(不二パウダル(株)製)で球形化処理を施した後、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、30と42メッシュの篩で整粒し30−42メッシュの細粒剤を製造した。
イブプロフェン500gと低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH31、信越化学工業(株)製)500gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これに10%エタノール水溶液1600gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(0.6mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、マルメライザーQ400(不二パウダル(株)製)で球形化処理を施した後、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、30と42メッシュの篩で整粒し30−42メッシュの細粒剤を製造した。
イブプロフェン700gと低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH31、信越化学工業(株)製)300gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これに10%エタノール水溶液950gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(0.6mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、マルメライザーQ400(不二パウダル(株)製)で球形化処理を施した後、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、30と42メッシュの篩で整粒し30−42メッシュの細粒剤を製造した。
イブプロフェン900gと低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH31、信越化学工業(株)製)100gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これに10%エタノール水溶液250gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(0.45mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、マルメライザーQ400(不二パウダル(株)製)で球形化処理を施した後、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、30と42メッシュの篩で整粒し30−42メッシュの細粒剤を製造した。
イブプロフェン100g、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH31、信越化学工業(株)製)100g及び乳糖800gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これに10%エタノール水溶液120gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(0.45mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、マルメライザーQ400(不二パウダル(株)製)で球形化処理を施した後、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、30と42メッシュの篩で整粒し30−42メッシュの細粒剤を製造した。
実施例1〜4及び比較例1〜2で得られた細粒剤について、下記の試験方法により苦味試験及び溶出試験を実施した。その結果を表1に示した。
試験方法
苦味試験:イブプロフェン150mg相当量を口み含みイブプロフェンの刺激的な苦味を感じる時間を測定した。
溶出試験:パドル法 100rpm 試験液:日局第2液(pH6.8)
無水カフェイン100gと低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH31、信越化学工業(株)製)900gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これに10%エタノール水溶液2800gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(0.8mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、マルメライザーQ400(不二パウダル(株)製)で球形化処理を施した後、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、24と30メッシュの篩で整粒し24−30メッシュの顆粒剤を製造した。
無水カフェイン300gと低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH31、信越化学工業(株)製)700gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これに10%エタノール水溶液2100gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(0.8mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、マルメライザーQ400(不二パウダル(株)製)で球形化処理を施した後、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、24と30メッシュの篩で整粒し24−30メッシュの顆粒剤を製造した。
無水カフェイン500gと低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH31、信越化学工業(株)製)500gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これに10%エタノール水溶液1550gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(0.8mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、マルメライザーQ400(不二パウダル(株)製)で球形化処理を施した後、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、24と30メッシュの篩で整粒し24−30メッシュの顆粒剤を製造した。
無水カフェイン700gと低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH31、信越化学工業(株)製)300gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これに10%エタノール水溶液850gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(0.8mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、マルメライザーQ400(不二パウダル(株)製)で球形化処理を施した後、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、24と30メッシュの篩で整粒し24−30メッシュの顆粒剤を製造した。
無水カフェイン900gと低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH31、信越化学工業(株)製)100gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これに10%エタノール水溶液200gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(0.6mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、マルメライザーQ400(不二パウダル(株)製)で球形化処理を施した後、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、24と30メッシュの篩で整粒し24−30メッシュの顆粒剤を製造した。
無水カフェイン100g、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH31、信越化学工業(株)製)100g及び乳糖800gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これに10%エタノール水溶液100gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(0.6mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、マルメライザーQ400(不二パウダル(株)製)で球形化処理を施した後、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、24と30メッシュの篩で整粒し24−30メッシュの顆粒剤を製造した。
実施例5〜8及び比較例3〜4で得られた顆粒剤について、下記の試験方法により苦味試験及び溶出試験を実施した。その結果を表2に示した。
試験方法
苦味試験:無水カフェイン80mg相当量を口み含み無水カフェインの苦味を感じる時間を測定した。
溶出試験:パドル法 100rpm 試験液:水
マレイン酸クロルフェニラミン100gと低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH31、信越化学工業(株)製)900gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これに10%エタノール水溶液2900gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(1.0mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、マルメライザーQ400(不二パウダル(株)製)で球形化処理を施した後、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、20と24メッシュの篩で整粒し20−24メッシュの顆粒剤を製造した。
実施例10
イブプロフェン100gとカルメロースカルシウム(ECG−505、五徳薬品(株)製)900gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これに10%エタノール水溶液2900gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(0.6mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、マルメライザーQ400(不二パウダル(株)製)で球形化処理を施した後、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、30と42メッシュの篩で整粒し30−42メッシュの細粒剤を製造した。
イブプロフェン100gとクロスカルメロースナトリウム(Ac−di−sol、旭化成工業(株)製)900gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これに10%エタノール水溶液3000gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(0.6mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、マルメライザーQ400(不二パウダル(株)製)で球形化処理を施した後、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、30と42メッシュの篩で整粒し30−42メッシュの棒状細粒剤を製造した。
マレイン酸クロルフェニラミン100gと低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH31、信越化学工業(株)製)100g及び乳糖800gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これに10%エタノール水溶液300gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(0.8mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、マルメライザーQ400(不二パウダル(株)製)で球形化処理を施した後、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、20と24メッシュの篩で整粒し20−24メッシュの顆粒剤を製造した。
ジクロフェナクナトリウム100gと低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH31、信越化学工業(株)製)100g及び乳糖800gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これに10%エタノール水溶液300gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(0.6mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、マルメライザーQ400(不二パウダル(株)製)で球形化処理を施した後、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、24と30メッシュの篩で整粒し24−30メッシュの顆粒剤を製造した。
イブプロフェン100gとカルメロースカルシウム(ECG−505、五徳薬品(株)製)100g及び乳糖800gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これに10%エタノール水溶液250gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(0.45mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、マルメライザーQ400(不二パウダル(株)製)で球形化処理を施した後、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、30と42メッシュの篩で整粒し30−42メッシュの細粒剤を製造した。
イブプロフェン100gとクロスカルメロースナトリウム(Ac−di−sol、旭化成工業(株)製)100g及び乳糖800gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これに10%エタノール水溶液320gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(0.45mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、30と42メッシュの篩で整粒し30−42メッシュの棒状細粒剤を製造した。
実施例9〜12及び比較例5〜8で得られた細粒剤や顆粒剤について、下記の試験方法で苦味試験及び溶出試験を実施した。この結果を表3に示す。
試験方法
苦味試験:マレイン酸クロルフェニラミン20mg、ジクロフェナクナトリウム25mg、イブプロフェン150mg相当量を口に含みそれぞれの薬物の苦味を感じる時間を測定した。
溶出試験:パドル法 100rpm
試験液:水(マレイン酸クロルフェニラミン、ジクロフェナクナトリウム)、日局第2液pH6.8(イブプロフェン)
イブプロフェン150g、アリルイソプロピルアセチル尿素60g、無水カフェイン80g及び低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH31、信越化学工業(株)製)997gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これにアスパルテーム13gを含む10%エタノール水溶液2900gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(0.6mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、マルメライザーQ400(不二パウダル(株)製)で球形化処理を施した後、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、30と42メッシュの篩で整粒し30−42メッシュの細粒剤を製造した。
イブプロフェン150g、アリルイソプロピルアセチル尿素60g、無水カフェイン80g及び低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH31、信越化学工業(株)製)650g、エリスリトール(日研化学(株)製)347gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これにアスパルテーム13gを含む10%エタノール水溶液2100gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(0.6mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、マルメライザーQ400(不二パウダル(株)製)で球形化処理を施した後、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、30と42メッシュの篩で整粒し30−42メッシュの細粒剤を製造した。
イブプロフェン150g、アリルイソプロピルアセチル尿素60g、無水カフェイン80g及び低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH31、信越化学工業(株)製)390g、エリスリトール(日研化学(株)製)607gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これにアスパルテーム13gを含む10%エタノール水溶液1100gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(0.6mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、マルメライザーQ400(不二パウダル(株)製)で球形化処理を施した後、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、30と42メッシュの篩で整粒し30−42メッシュの細粒剤を製造した。
イブプロフェン150g、アリルイソプロピルアセチル尿素60g、無水カフェイン80g及び低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH31、信越化学工業(株)製)997gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これにアスパルテーム13gを含む10%エタノール水溶液2100gを加えて練合し、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、30と150メッシュの篩で整粒し30−150メッシュの細粒剤を製造した。
イブプロフェン150g、アリルイソプロピルアセチル尿素60g、無水カフェイン80g及び低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH31、信越化学工業(株)製)260g、エリスリトール(日研化学(株)製)737gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これにアスパルテーム13gを含む10%エタノール水溶液700gを加えて練合し、ファインリュザーEXR−60(0.45mm径スクリーン、不二パウダル(株)製)で造粒し、マルメライザーQ400(不二パウダル(株)製)で球形化処理を施した後、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、30と42メッシュの篩で整粒し30−42メッシュの細粒剤を製造した。
イブプロフェン150g、アリルイソプロピルアセチル尿素60g、無水カフェイン80g及び低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC LH31、信越化学工業(株)製)260g、エリスリトール(日研化学(株)製)737gをバーチカルグラニュレーターFM−VG−25(パウレック(株)製)で混合した。これにアスパルテーム13gを含む10%エタノール水溶液500gを加えて練合し、流動層乾燥機WSG−5型(大川原製作所(株)製)で乾燥し、30と150メッシュの篩で整粒し30−150メッシュの細粒剤を製造した。
実施例13〜16及び比較例9〜10で得られた細粒剤や顆粒剤について、下記試験方法によりイブプロフェンについて苦味試験及び溶出試験を実施した。その結果を表4に示した。
試験方法
苦味試験:イブプロフェン150mg相当量を口に含みイブプロフェンの刺激的な苦味を感じる時間を測定した。
溶出試験:パドル法 100rpm 試験液:日局2液(pH6.8)
Claims (1)
- 薬物及び低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含有する組成物(但し、アルギン酸ナトリウム及び乳酸カルシウムを含むものを除く)であり、当該低置換度ヒドロキシプロピルセルロースをマスキング剤として組成物中30重量%以上含有するものを、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースの2〜5倍の水又は含水アルコールで湿式造粒し、次いで乾燥することにより得られる経口用製剤。
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