JP4207804B2 - 開閉カバー口開き防止構造 - Google Patents
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Description
この口開き現象が発生すると、エンジンルーム開口が露出してしまうこととなるが、エンジンルームにはエンジンをはじめ、さまざまな機器が載置されているため、エンジンルームは確実に閉塞しておくことが好ましい。
図5に示すように、車両の後方に形成されたエンジンルーム120には図示しないエンジンや電装系機器などが載置され、このエンジンルーム120の上部には、フロア101が設けられている。このフロア101にはエンジンルーム120と連通する開口102が形成され、作業者は、この開口102を通じてエンジンルーム120内にアクセスできるようになっている。
この従来の車両に対して後方から衝撃が加えられると、図6(A)および(B)に示すように、フロア101が車長方向に圧縮されて変形する。このとき、特に、開口縁101aが大きく潰れているが、これは以下の理由によるものである。
なお、カバーをフロアに固定させる手法としては、上述したような蝶ネジやボルトを用いる手法や、あるいは、フック機構などを用いてカバーをフロアに係止させる手法(例えば、以下の特許文献1の技術参照)などが考えられるが、カバーの開閉を容易に行なうという観点からは、上述したように、固定箇所あるいは係止箇所を少なくすることが好ましい。これは、固定箇所あるいは係止箇所が多いと、カバーの開閉作業のたびに操作する蝶ネジやフック機構の数が増えてしまい、整備性を阻害してしまうためである。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、通常時における開閉カバーの開閉作業を容易に行なえるようにするとともに、車両に衝撃が加わった場合には確実に口開き現象を抑制できる、開閉カバー口開き防止構造を提供することを目的とする。
該係止機構は、該車両に衝撃が加わって該開閉カバーと該フロアとの間で該車両の前後方向に相対移動が生じた場合には、該第2の爪部が該第1の爪部の直下に位置して係合するように構成されることを特徴としている。(請求項2)
また、請求項2記載の内容において、該第1の爪部には、該第1の爪部の後端から下方へ突出して該第2の爪部の後端位置を規制する規制部が形成されることを特徴としている。(請求項3)
また、車両に衝撃が加わって開閉カバーとフロアとの間で相対移動が生じた場合、フロアと開閉カバーとが確実に係止され、一方、通常時には開閉カバーとフロアとは係止機構によって特に係止されないので、開閉カバーの開閉作業性を高めるとともに、車両に衝撃が加わった場合にフロア開口の閉塞性が低下することを抑制することができる。
また、開閉カバーが通常閉塞位置にある場合、この開閉カバーに穿設された第1の穴部とフロアに穿設された第2の穴部との位置が合致するように構成されているので、作業者は、開閉カバーを通常の閉塞位置に配設すれば、ボルト部材を第1の穴部および第2の穴部に対して容易に螺合させることができ、作業性を大幅に向上させることができる。
さらに、第1の穴部が車長方向に細長い長穴として開閉カバーに穿設されているので、開閉カバーとボルト部材との間で車長方向の相対移動を許容しながら、開閉カバーをフロアに固定することができる。
また、車両に衝撃が加わった場合に、第2の爪部が第1の爪部の直下に位置して係合し、開閉カバーがフロアに対して上方に変位することが防止される結果、上方から閉塞する開閉カバーとフロアとを確実に係止して、口開き現象が発生することを確実に防止することができる。(請求項2)
また、第1の爪部の後端には、下方へ突出して第1の爪部と係合された第2の爪部の後端位置を規制する規制部が形成されているので、開閉カバーとフロアとの間で相対移動が発生した場合であっても、フロアの第1爪部が、開閉カバーの第2の爪部を通過してしまう事態を防ぎ、開閉カバーとフロアとの係止を確実なものとすることが可能となる。(請求項3)
図1に示すように、車両後部のフロア1の下方にはエンジンルーム20が設けられ、このエンジンルーム20の内部には図示しないエンジンや種々の機器が搭載されている。
カバー3はアルミニウムなどの金属によって形成され、縦横寸法ともにエンジンルーム20と連通した開口2よりも若干大きく、カバー3周縁の4箇所には蝶ネジ4が挿入されるネジ穴(第1の穴部)5A,5A,5B,5Bが設けられている。なお、これらのネジ穴5A,5A,5B,5Bについても、上述した蝶ネジ4の場合と同様に、車両の前方に設けられたものをネジ穴5Aとして示し、一方、車両の後方に設けられたものをネジ穴5Bとして示し、また、これらを特に区別する必要が無い場合にはネジ穴5として説明する。
また、エンジンルーム20に連通する開口2を閉塞するカバー3の上方の空間は荷物室として利用できるようになっており、カバー3の上面には荷物等が載せられるようになっている。なお、以後、通常時においてフロア1の開口2を閉塞するカバー3の位置を「通常閉塞位置」という。
さらに、このカバー3とフロア1とは上記の蝶ネジ4だけではなく、係止機構10によっても係止され得るようになっている。この係止機構10は車両の左右それぞれに1つずつ設けられており、また、これらの係止機構10は、それぞれ、レール部(第1の爪部)6とブラケット(第2の爪部)7とから構成されている。
また、ブラケット7は、カバー3裏面に溶接され、レール部6の突出方向とは逆方向に(即ち、レール部6に対向するように)突設された部材である。
したがって、レール部6には規制部6cが形成されているので、レール部6がブラケット7の上側を通過して後方へ変位しようとした場合であっても、規制部6cがブラケット7の後端に突き当たるようになっているので、カバー3とフロア1とが水平方向にも係止される。
なお、図4に示す係止機構10は、レール部6とブラケット7とが鉛直方向に係合された場合を示しているが、上述したように、通常時にはレール部6とブラケット7とは係合されておらず、車両が衝撃を受けた場合にのみ、レール部6とブラケット7とが係合するようになっている。
図3(A)に示すように、通常時においては、カバー3とフロア1とは、前後の蝶ネジ4A,4Bのみによって固定されている。つまり、この場合、カバー3とフロア1とは係止機構10によって係止されておらず、作業者が蝶ネジ4A,4Bを取り外せば、カバー3をフロア1から取り外すことができる。
そして、図3(C)に示すように、車両に衝撃が入力され続けるとフロア1の開口縁1aが座屈して下方へ折れ曲がるが、このとき、後側の蝶ネジ4Bは既にネジ穴5Bの前端に当接された状態であるので、車両後方のフロア1の前方への変位に伴って変位した蝶ネジ4Bによってカバー3も車両の前方へ押し出されるが、このカバー3の前端側は蝶ネジ4Aによって開口2よりも前方のフロア1と固定されており、また、開口縁1aよりも前方のフロア1は殆ど前方へ変位しないので、カバー3は前側の蝶ネジ4Aと後側の蝶ネジ4Bとの間で強く圧縮されて座屈する(図3(C)中、符号B参照)。
また、レール部6の後端には下方へ突出してブラケット7の後端位置を規制する規制部6cが形成されているので、カバー3とフロア1との間で相対移動が発生した場合であっても、フロア1のレール部6の規制部6cがカバー3のブラケット7の後端と突き当たるので、レール部6がブラケット7の上を通過してしまうような事態を防ぎ、カバー3とフロア1との水平方向の係止を確実なものとすることができる。
以上、本発明の一実施形態およびその変形例を説明したが、本発明は係る実施形態やその変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
また、上述の実施形態において、カバー3を蝶ネジ4で固定する構成としたが、蝶ネジ4に代えて一般的なボルト等でカバー3を留めるようにしてもよい。
2 エンジンルーム開口(開口)
3 カバー(開閉カバー)
4 蝶ネジ(ボルト)
5 第1のネジ穴(第1の穴部)
6 レール部(第1の爪部)
6c 規制部
7 ブラケット(第2の爪部)
10 係止機構
20 エンジンルーム
Claims (3)
- 車両のフロアに設けられた開口を開閉可能に閉塞する開閉カバーと、
該開閉カバーと該フロアとの間に隙間が生じる口開き現象を防止する係止機構とから構成され、
該係止機構は、
該車両に衝撃が加わった場合にのみ該フロアと該開閉カバーとを係合させ、
該フロアの該開口縁において該開口の内側へ向けて突設された第1の爪部と、
該開閉カバーの裏面において該第1の爪部に対向するように突設された第2の爪部とから構成されるとともに、
該開閉カバーが通常閉塞位置にある場合には、該第1の爪部と該第2の爪部とは互いに係合されず、該車両に衝撃が加わって該開閉カバーと該フロアとの間で該車両の前後方向に相対移動が生じた場合には、該第1の爪部と該第2の爪部とが係合されるように構成され、
該開口は、
該車両の後部における該フロアに形成され、該第1の爪部は、該車両の幅方向の対向する位置にそれぞれ配設され、
該第2の爪部は、該カバーが該通常閉塞位置に位置している場合において、該第1の爪部の直前に配設され、
該車両に衝撃が加わり該カバーが該通常閉塞位置から該車両の後方へ該フロアに対して相対移動した場合に、該第1の爪部と該第2の爪部とが係合され、該開閉カバーによる該開口の閉塞が維持されるように構成され、
該開閉カバーには、
ボルト部材が挿入される第1の穴部が穿設されるとともに、
該フロアには、
該ボルト部材と螺合する第2の穴部が該通常閉塞位置に位置している場合における、該開閉カバーの該第1の穴部と対応する位置に穿設され、
該第1の穴部は、
車長方向に細長い長穴として該開閉カバーに穿設されている
ことを特徴とする、開閉カバー口開き防止機構。 - 該開閉カバーは、
該開口を上方から閉塞するように構成され、
該係止機構は、
該車両に衝撃が加わって該開閉カバーと該フロアとの間で該車両の前後方向に相対移動が生じた場合には、該第2の爪部が該第1の爪部の直下に位置して係合するように構成される
ことを特徴とする請求項1記載の開閉カバー口開き防止機構。 - 該第1の爪部には、
該第1の爪部の後端から下方へ突出して該第2の爪部の後端位置を規制する規制部が形成される
ことを特徴とする、請求項2記載の開閉カバー口開き防止機構。
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