JP4207772B2 - インバータ回路 - Google Patents

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Description

本発明はNMOS型のトランジスタで構成されたインバータ回路に関する。より詳しくは、NMOSインバータ回路で出力波形のトランジェントの鈍りを改善する技術に関する。
一般に、インバータ回路はNMOSトランジスタとPMOSトランジスタを組み合わせたCMOS回路で構成されている。これに対し、低コスト化の為例えばNMOSの片側チャネルのみでインバータを構成する回路も知られている。この様なNMOSインバータ回路は例えば特許文献1に開示されている。
特開平5−224629号公報
図9は従来のNMOSインバータ回路の一例を示す回路図である。図示する様にこのインバータ回路は2個のNMOSトランジスタで構成され、入力ノードから入力された信号Vinを反転して出力ノードから出力する。図では出力信号をVoutで表わしてある。又出力ノードに接続された負荷容量をCoutで表わしてある。第1トランジスタTr1は、ドレインが第1高電位Vcc1側に接続し、ソースが出力ノードに接続し、ゲートが第2高電位Vcc2側に接続している。ここで第2高電位Vcc2は、第1高電位Vcc1と第1トランジスタTr1閾電圧との和よりも高く設定されており、第1トランジスタTr1は常時オン状態にある。第2トランジスタTr2はドレインが出力ノードに接続し、ソースが低電位Vss側に接続し、ゲートが入力ノードに接続している。
図10は、図9に示した従来のNMOSインバータ回路の動作説明に供するタイミングチャートである。入力信号波形Vinと出力信号波形Voutを表わしている。タイミングT1で入力信号Vinがロー(L)レベルになると、第2トランジスタTr2がオフする。この結果出力ノードは常時オン状態にあるトランジスタTr1によって第1高電位Vcc1までプルアップされる。従って出力信号Voutはハイ(H)レベルとなる。次のタイミングT2では入力信号VinがLからHに切り替わる。この結果第2トランジスタTr2はオン状態となり、ドレイン電流I2が流れ出す。これにより出力ノードはローレベルに向かってプルダウンされる。常時オン状態にある第1トランジスタTr1に流れるドレイン電流I1と負荷容量Coutから放電した電流Ioutの和が第2トランジスタTr2に流れるドレイン電流I2と釣り合ったところで出力ノードのローレベル電位が固定される。通常低電位Vssまで下がる前に電流が流れなくなるので、出力信号VoutのローレベルはVssよりもΔVx分だけ高くなっている。
出力信号VoutがLからHに切り替わる場合、Vss側のトランジスタTr2がオフする為、トランジスタTr1の動作点に見合った電流が負荷容量Coutに流れ込み、比較的出力の立ち上がりは早い。逆に出力信号VoutがHからLに遷移する時は、トランジスタTr2が導通してVss付近までCoutを放電するが、この時トランジスタTr1はオンしたままの為、トランジスタTr2に流れる電流I2はCoutの放電電流IoutとトランジスタTr1のオン電流I1との和になる。この為、出力信号VoutがHからLに遷移する時の立ち下がり時間は長くなってしまう。これにより、出力信号Voutの立ち下がり波形が鈍るという問題がある。
この立ち下がりトランジェントの鈍りを改善する為、トランジスタTr1のチャネル幅を小さくして電流供給能力を抑えることが考えられる。しかしこれでは逆に出力信号がLからHに立ち上がる時の時間が長くなってしまい、立ち上がりトランジェントが鈍るという副作用が生じる。又、トランジスタTr2のチャネル幅を大きくして、トランジスタTr2の電流駆動能力を大きくすることも考えられる。しかしながらこれではインバータ回路のレイアウト面積が大きくなってしまう。
上述した従来の技術の課題に鑑み、本発明は出力波形のトランジェントに鈍りが生じないNMOSインバータ回路を提供することを目的とする。係る目的を達成する為に以下の手段を講じた。即ち本発明は、少なくとも5個のNMOS型のトランジスタと1個のキャパシタとで構成され、入力ノードから入力された信号を反転して出力ノードから出力するインバータ回路であって、第1トランジスタは、ドレインが第1高電位側に接続し、ソースが出力ノードに接続し、ゲートが該キャパシタを介して中間ノードに接続し、第2トランジスタは、ドレインが出力ノードに接続し、ソースが低電位側に接続し、ゲートが入力ノードに接続し、第3トランジスタは、ドレインが該中間ノードに接続し、ソースが低電位側に接続し、ゲートが入力ノードに接続し、第4トランジスタは、ドレインが第1高電位と第1トランジスタ閾電圧との和よりも高い第2高電位側に接続し、ソースが該中間ノードに接続し、ゲートが第2高電位と第4トランジスタ閾電圧との和より高い第3高電位側に接続し、第5トランジスタは、ドレインが第1トランジスタのゲートに接続し、ソースが低電位側に接続し、ゲートが入力ノードに接続していることを特徴とする。好ましくは、前記NMOS型のトランジスタは、絶縁基板上に形成されたシリコン薄膜を活性層とする薄膜トランジスタである。
本発明は又、少なくとも6個のNMOS型のトランジスタと2個のキャパシタとで構成され、入力ノードから入力された信号を反転して出力ノードから出力するインバータ回路であって、第1トランジスタは、ドレインが第1高電位側に接続し、ソースが出力ノードに接続し、ゲートが第1キャパシタを介して中間ノードに接続し、第2トランジスタは、ドレインが出力ノードに接続し、ソースが低電位側に接続し、ゲートが入力ノードに接続し、第3トランジスタは、ドレインが該中間ノードに接続し、ソースが低電位側に接続し、ゲートが入力ノードに接続し、第4トランジスタは、ドレインが第1高電位と第1トランジスタ閾電圧との和よりも高い第2高電位側に接続し、ソースが該中間ノードに接続し、第5トランジスタは、ドレインが第1トランジスタのゲートに接続し、ソースが低電位側に接続し、ゲートが入力ノードに接続し、第6トランジスタは、ドレインが第4トランジスタ閾電圧より高い第3高電位側に接続し、ソースが第4トランジスタのゲートに接続するとともに第2キャパシタを介して該中間ノードに接続していることを特徴とする。好ましくは、前記NMOS型のトランジスタは、絶縁基板上に形成されたシリコン薄膜を活性層とする薄膜トランジスタである。
本発明によれば、NMOS型のインバータ回路を前段と後段に分けた2段構成としている。後段は従来と同様に第1トランジスタ及び第2トランジスタで構成し、前段は追加した第3トランジスタ及び第4トランジスタで構成している。そして前段側の出力点となる中間ノードを後段側の第1トランジスタのゲートに接続している。係る構成により、トランジスタTr2ばかりでなく、トランジスタTr1も中間ノードから出力される信号に応じてオン/オフ駆動される。本発明に係るNMOSインバータ回路は後段(出力段)を構成する一対のトランジスタが両方とも完全にオン/オフスイッチングされるので、出力波形のトランジェントの鈍りを改善することができる。従って、大きな出力負荷を駆動する場合であっても、出力段のトランジスタサイズを大きくする必要はない。本発明により、片側チャネルのみのスイッチングインバータが実現でき、大きな負荷容量が接続されていても出力信号パルスの立ち上がり及び立ち下がりが速くなる。又、インバータ回路のレイアウトの省面積化が可能となる。
更に本発明によれば、第1トランジスタのゲートが、キャパシタを介して前段側の中間ノードに容量結合されているとともに、第5トランジスタのドレインに直接接続されている。この結果、中間ノードのハイレベルは容量結合により第1トランジスタのゲートに伝えられる一方、ローレベルに関しては第5トランジスタにより直接第1トランジスタのゲートを低電位にプルダウンしている。この様に第1トランジスタのゲートを制御することで、そのオン/オフスイッチングをより正確なものにすることができる。特に、第5トランジスタの作用により、第1トランジスタのゲートに印加されるローレベルを確実に低電位(接地電位)まで落とすことができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。その前に本発明の背景を明らかにするため、図1を参照して出願人の先行開発にかかるインバータ回路の構成を参考例として説明する。図示する様に本インバータ回路は、少なくとも4個のNMOS型のトランジスタTr1〜Tr4で構成され、入力ノードから入力された信号Vinを反転して出力ノードから出力する。図では出力ノードをAで表わし、これに負荷容量Coutが接続されている。又出力信号をVoutで表わしてある。
第1トランジスタTr1は、ドレインが第1高電位Vcc1側に接続し、ソースが出力ノードAに接続し、ゲートが中間ノードに接続している。尚図では中間ノード及びトランジスタTr1のゲートをBで表わしてある。第2トランジスタTr2は、ドレインが出力ノードAに接続し、ソースが低電位Vss側に接続し、ゲートが入力ノードに接続している。尚図では入力ノード及び第2トランジスタTr2のゲートをCで表わしてある。第1トランジスタTr1と第2トランジスタTr2の直列接続が本インバータ回路の出力段を構成し、Vcc1側の電源ラインからVss側の接地ラインに向かって給電されている。
第3トランジスタTr3はドレインが中間ノードBに接続し、ソースが低電位Vss側に接続し、ゲートが入力ノードCに接続している。又第4トランジスタTr4は、ドレインが第1高電位Vcc1と第1トランジスタTr1閾電圧との和よりも高い第2高電位Vcc2側に接続し、ソースが中間ノードBに接続し、ゲートが第2高電位Vcc2と第4トランジスタTr4閾電圧との和より高い第3高電位Vcc3側に接続している。トランジスタTr4のゲートには常時閾電圧以上の電位Vcc3が印加されているので、トランジスタTr4は常時オン状態にある。このトランジスタTr4とTr3の直列接続が本インバータ回路の前段(入力段)に当り、Vcc2側の電源ラインからVss側の接地ラインに向かって給電されている。係るインバータ回路を構成するNMOS型の4個のトランジスタTr1〜Tr4は、例えば絶縁基板上に形成されたアモルファスシリコン薄膜又はポリシリコン薄膜を活性層とする薄膜トランジスタ(TFT)である。
図2は、図1に示したインバータ回路の動作説明に供するタイミングチャートである。本タイミングチャートは、入力信号波形Vinに対応させて各ノードA,B,Cの電位変化を描いている。尚出力ノードAの電位変化は出力信号Voutの波形そのものであり、入力ノードCの電位変化は入力信号Vinの波形そのものである。
まずタイミングT1で入力信号Vinがローレベル(L)になる。これによりトランジスタTr3がオフするので、中間ノードBの電位は常時オン状態にあるトランジスタTr4によってVcc2までプルアップされ、ハイレベル(H)となる。中間ノードBがHになるので出力段側のトランジスタTr1がオンする一方、トランジスタTr2は入力信号VinがLなのでオフとなる。この様にTr1がオンでTr2がオフとなるので、出力ノードAの電位はVcc1までプルアップされHとなる。
次にタイミングT2になると入力信号VinがLからHに切り替わる。これにより前段側のトランジスタTr3がオンして、中間ノードBのノードをVss付近までプルダウンする。但しTr4は引続きオン状態を維持しているので中間ノードBの立ち下がりは比較的なだらかであり且つVssよりもΔVx分だけ上のレベルで停止し、これがローレベルLとなる。中間ノードBがLに立ち下がることから後段側のトランジスタTr1はオフになる。中間ノードBの電位がトランジスタTr1の閾電圧より下回った時点でTr1は直ちにオフするので、その立ち下がりは比較的早い。一方トランジスタTr2はVinがHになるのでオンする。この様に出力段のトランジスタTr1がオフしTr2がオンするので、出力ノードAの電位はVss近傍までプルダウンされる。精密には、出力信号VoutのローレベルはVssには完全に一致せず、幾分誤差ΔVyが含まれる。しかしながら、ΔVyはΔVxに比べれば小さく、ほとんど無視できる程度である。
この様に本参考例のインバータ回路は、Tr1のゲートを中間ノードBに接続することで、Tr2ばかりでなくTr1も相補的にオン/オフしている。完全なオン/オフ駆動を実現したことで、出力信号Voutのトランジェント波形の鈍りを大幅に改善することができる。しかし、中間ノードBの電位波形のローレベルが接地電位からΔVxだけ浮いている点で更に改善する余地がある。
図3は本発明に係るインバータ回路の実施形態を示す回路図である。本実施形態は図1に示した参考例に係るインバータ回路を改良したものであって、特に第1トランジスタのゲートに印加されるローレベルを完全に接地電位まで落とすことを可能にしたものである。尚理解を容易にする為、図1に示した参考例のインバータ回路と対応する部分には対応する参照番号を付してある。
図3に示す様に、本インバータ回路は5個のNMOS型のトランジスタTr1〜Tr5と1個のキャパシタC1とで構成され、入力ノードCから入力された信号Vinを反転して出力ノードAから出力するものである。第1トランジスタTr1は、ドレインが第1高電位Vcc1側に接続し、ソースが出力ノードAに接続し、ゲートがキャパシタC1を介して中間ノードDに接続している。尚図ではトランジスタTr1のゲート点をBで表わし、中間ノードをDで表わしてある。第2トランジスタTr2は、ドレインが出力ノードAに接続し、ソースが低電位Vss側に接続し、ゲートが入力ノードCに接続している。一対のトランジスタTr1及びTr2が本インバータ回路の出力段を構成している。
第3トランジスタTr3は、ドレインが中間ノードDに接続し、ソースが低電位Vss側に接続し、ゲートが入力ノードCに接続している。第4トランジスタTr4は、ドレインが第1高電位Vcc1と第1トランジスタTr1閾電圧との和よりも高い第2高電位Vcc2側に接続し、ソースが中間ノードDに接続し、ゲートが第2高電位Vcc2と第4トランジスタTr4閾電圧との和より高い第3高電位Vcc3に接続している。トランジスタTr3及びTr4が本インバータ回路の前段側(入力段)を構成している。
特徴事項として第5トランジスタTr5は、ドレインが第1トランジスタTr1のゲート(B)に接続し、ソースが低電位Vss側に接続し、ゲートが入力ノードCに接続している。係る構成により、出力段側のトランジスタTr1のゲート電位を、直接トランジスタTr5でVss側に接続することができる。一方前段側の中間ノードDに現われるハイレベルの電位はキャパシタC1の容量結合を介してトランジスタTr1のゲート(B)に伝えられる様になっている。
図4は、図3に示した本発明に係るインバータ回路の動作説明に供するタイミングチャートである。まずタイミングT1で入力信号VinがLになる。これによりトランジスタTr3がオフする一方、トランジスタTr4はそのゲート電圧Vcc3によって常時オンしている。従って中間ノードDはVcc2までプルアップされHレベルとなる。中間ノードのHレベルはキャパシタC1による容量結合によりノードBに伝達される。従ってノードBもハイレベルになる。タイミングチャートではこのハイレベルをBHで表わしてある。ノードBがHになる結果Tr1がオンする一方、入力信号VinはLなのでTr2はオフする。Tr1がオンでTr2がオフになる為、出力ノードAはVcc1までプルアップされ、結果出力信号VoutはHになる。
次のタイミングT2になるとVinがLからHに切り替わる。この結果Tr3がオンし中間ノードDの電位がVcc2からVssに向かって低下する。しかしTr4もオン状態であるのでLレベルはVssまで到達せず、ΔVx分だけVssから浮いたレベルで停止する。VinがHになると更にTr5もオンする。この結果ノードBは瞬時にVssまで降下してLレベルとなる。この様に本実施形態では、中間ノードDのローレベルがVssから浮いているにも関わらず、ノードBのLレベルをVssまで引き落とすことができ、トランジスタTr1を確実にオフすることができる。一方VinがHになるとTr2がオンする。出力段のTr1がオフでTr2がオンとなる為、ノードAの電位はVssまでプルダウンされ、VoutはLになる。
続いてタイミングT3になると入力信号VinがHからLに戻り、タイミングT1の状態と同じになる。前述した様にVinがLになるとTr3がオフし、中間ノードDがLレベルからHレベルに引き上げられる。この時の電位差はVcc2−(Vss+ΔVx)で表わされる。この電位差が容量結合を介してノードBに伝達される。ノードBのハイレベルBHは、キャパシタC1とトランジスタTr1のゲート容量CTr1との容量分割によって決められる。その値はBH=(C1/(C1+CTr1))×(Vcc2−(Vss+ΔVx))となる。
図5は、他の参考例に係るインバータ回路を表わした回路図である。本インバータ回路は図1に示した先の参考例に係るインバータ回路の改良を図ったものであり、特に中間ノードの電位波形の立ち下がりトランジェントを急峻にしている。
図5に示す様に、本インバータ回路は、5個のNMOS型のトランジスタTr1〜Tr6と1個のキャパシタC2とで構成され、入力ノードCから入力された信号Vinを反転して出力ノードAから出力する。第1トランジスタTr1は、ドレインが第1高電位Vcc1側に接続し、ソースが出力ノードAに接続し、ゲートが中間ノードBに接続している。第2トランジスタTr2は、ドレインが出力ノードAに接続し、ソースが低電位Vss側に接続し、ゲートが入力ノードCに接続している。以上の第1トランジスタTr1及びTr2が本インバータ回路の後段側(出力段側)を構成する。
第3トランジスタTr3は、ドレインが中間ノードBに接続し、ソースが低電位Vss側に接続し、ゲートが入力ノードCに接続している。第4トランジスタTr4は、ドレインが第1高電位Vcc1と第1トランジスタTr1閾電圧との和よりも高い第2高電位Vcc2側に接続し、ソースが中間ノードBに接続している。又第6トランジスタTr6は、ドレインが第4トランジスタTr4の閾電圧より高い第3高電位Vcc3側に接続し、ソースが第4トランジスタTr4のゲート(ノードE)に接続し、ゲートが入力ノードCに接続している。加えてキャパシタC2は、一端が第6トランジスタTr6のソース及び第4トランジスタTr4のゲート(ノードE)に接続し、他端が中間ノードBに接続している。以上のトランジスタTr3,Tr4,Tr6が本インバータ回路の前段側(入力段側)を構成している。特にトランジスタTr6とキャパシタC2が改良点として先の図1の参考例に加えられたものである。
図6は、図5に示した参考例に係るインバータ回路の動作説明に供するタイミングチャートである。理解を容易にする為、図2に示した先の参考例に係るインバータ回路のタイミングチャートと対応する部分には対応する参照符号を用いている。まずタイミングT1では入力信号VinがローレベルLにある。この為トランジスタTr6はオフし、ハイインピーダンス状態になる。そしてノードEは所定のハイレベルHに保持されている。これに応じてトランジスタTr4はオン状態にあり、ノードBはハイレベルHとなる。トランジスタTr4がオン状態にあるのでノードBはVcc2までプルアップされ、ハイレベルHに保持される。これに応じて出力段側のTr1はオン状態になる。一方Tr2は入力信号VinがLなのでオフ状態になる。従って出力ノードAはオン状態にあるトランジスタTr1によりVcc1までプルアップされハイレベルHの出力状態が得られる。
続いてタイミングT2になると入力信号VinがLからHに切り替わる。これに応答して第6トランジスタTr6がオンし、ノードEがVcc3に固定される。ここでVcc3はVcc2に比べ低く設定されているので(例えばVcc3=5V,Vcc2=15V)この時点におけるトランジスタTr4のゲート電位(Vcc3)はソース電位(ノードBのVcc2)に比べ低くなるので、トランジスタTr4はオフになる。一方トランジスタTr3はVinがHになるのでオンする。従って中間ノードBの電位はVcc2からVss近傍までプルダウンされローレベルLとなる。但しローレベルはVssよりΔVx分だけ上に浮いている。尚ノードBの電位がVssに近づくとトランジスタTr4のゲート電位(Vcc3)がソース電位(Vss近傍)を基準にして閾電圧を超える様になるので、最終的にトランジスタTr4はオンすることになる。タイミングがT1からT2に切り替わる時点ではノードEが瞬間的にVcc3まで下がるのでトランジスタTr4はオフする。従ってノードBの電位は比較的急激にVcc2からVssに向かって立ち下がる。これにより中間ノードBにおける立ち下がりトランジェントの鈍りを改善できる。尚ノードBがVssに近づくとTr4はオンするが、その時点はノードBの電位が急激に低下した後である。
タイミングT2では中間ノードBがLなので出力段側のトランジスタTr1はオフする。これに対しTr2は入力信号VinがHなのでオンする。従って出力ノードAの電位はVcc1からVss近傍までプルダウンされ、出力はHからLに切り替わる。尚出力波形のローレベルはVssに近いが、僅かにΔVy分だけずれがある。
タイミングT3に移ると再び入力信号VinがHからLに切り替わる。するとTr6及びTr3がオフする一方、Tr4は引続きオン状態にある。従ってノードBはVss近傍からVcc2まで立ち上がる。この時トランジスタTr6はオフ状態でハイインピーダンスになっている。従ってノードBが上昇した分だけノードEの電位も上昇する。この上昇分はVcc2−(Vss+ΔVx)である。従ってノードEの電位はローレベルのVcc3からハイレベルのVcc3+(Vcc2−(Vss+ΔVx))まで上昇することになる。このノードEの上昇によりトランジスタTr4は引続きオン状態を維持する。
図7は本発明に係るインバータ回路の他の実施例を示す回路図である。本実施形態は、図5に示した参考例に係るインバータ回路を改良したものであって、やはり出力段のトランジスタTr1のゲート電位を確実に接地レベルまで落とすことを目的とする。係る目的で先の実施形態と同様にキャパシタと追加のトランジスタを用いている。尚理解を容易にする為、図5に示した参考例に係るインバータ回路と対応する部分には対応する参照番号を付してある。
図7に示す様に、本インバータ回路は6個のNMOS型のトランジスタTr1〜Tr6と2個のキャパシタC1及びC2とで構成され、入力ノードCから入力された信号Vinを反転して出力ノードAから出力信号Voutを出力する。第1トランジスタTr1はドレインが第1高電位Vcc1側に接続し、ソースが出力ノードAに接続し、ゲート(ノードB)が第1キャパシタC1を介して中間ノードDに接続している。第2トランジスタTr2は、ドレインが出力ノードAに接続し、ソースが低電位Vss側に接続し、ゲートが入力ノードCに接続している。以上のトランジスタTr1及びTr2が本インバータ回路の出力段となっている。
第3トランジスタTr3は、ドレインが中間ノードDに接続し、ソースが低電位Vss側に接続し、ゲートが入力ノードCに接続している。第4トランジスタTr4は、ドレインが第1高電位Vcc1と第1トランジスタTr1閾電圧との和よりも高い第2高電位Vcc2側に接続し、ソースが中間ノードDに接続している。第5トランジスタTr5は、ドレインが第1トランジスタTr1のゲート(B点)に接続し、ソースが低電位Vss側に接続し、ゲートが入力ノードCに接続している。第6トランジスタTr6は、ドレインが第4トランジスタTr4閾電圧より高い第3高電位Vcc3側に接続し、ソースが第4トランジスタTr4のゲート(ノードE)に接続するとともに第2キャパシタC2を介して中間ノードDに接続している。
図8は、図7に示した本発明に係るインバータ回路の動作説明に供するタイミングチャートである。基本的には図6に示した参考例のタイミングチャートと同様であり、理解を容易にする為対応する部分には対応する符号を用いてある。異なる点は、タイミングT1においてノードDのハイレベル(Vcc2)がキャパシタC1を介した容量カップリングによりノードBに伝えられることである。この結果出力トランジスタTr1のゲート電位はBHとなる。前述した様にBH=(C1/(C1+CTr1))×(Vcc2−(Vss+ΔVx))で与えられる。一方タイミングT2ではノードBの電位は直接トランジスタTr5によりVssまで引き下げられる。この結果出力トランジスタTr1は正確にオン/オフスイッチングを行なうことができる。
参考例に係るインバータ回路を示す回路図である。 図1に示したインバータ回路の動作説明に供するタイミングチャートである。 本発明に係るインバータ回路の実施形態を示す回路図である。 図3に示した実施形態の動作説明に供するタイミングチャートである。 インバータ回路の他の参考例を示す回路図である。 図5に示したインバータ回路の動作説明に供するタイミングチャートである。 本発明に係るインバータ回路の他の実施形態を示す回路図である。 図7に示したインバータ回路の動作説明に供するタイミングチャートである。 従来のインバータ回路の一例を示す回路図である。 図9に示したインバータ回路の動作説明に供するタイミングチャートである。
符号の説明
Tr1・・・第1トランジスタ、Tr2・・・第2トランジスタ、Tr3・・・第3トランジスタ、Tr4・・・第4トランジスタ、Tr5・・・第5トランジスタ、Tr6・・・第6トランジスタ、C1・・・第1キャパシタ、C2・・・第2キャパシタ、Vin・・・入力信号、Vout・・・出力信号、Cout・・・負荷容量、Vcc1・・・第1高電位、Vcc2・・・第2高電位、Vcc3・・・第3高電位、Vss・・・低電位

Claims (4)

  1. 少なくとも5個のNMOS型のトランジスタと1個のキャパシタとで構成され、入力ノードから入力された信号を反転して出力ノードから出力するインバータ回路であって、
    第1トランジスタは、ドレインが第1高電位側に接続し、ソースが出力ノードに接続し、ゲートが該キャパシタを介して中間ノードに接続し、
    第2トランジスタは、ドレインが出力ノードに接続し、ソースが低電位側に接続し、ゲートが入力ノードに接続し、
    第3トランジスタは、ドレインが該中間ノードに接続し、ソースが低電位側に接続し、ゲートが入力ノードに接続し、
    第4トランジスタは、ドレインが第1高電位と第1トランジスタ閾電圧との和よりも高い第2高電位側に接続し、ソースが該中間ノードに接続し、ゲートが第2高電位と第4トランジスタ閾電圧との和より高い第3高電位側に接続し、
    第5トランジスタは、ドレインが第1トランジスタのゲートに接続し、ソースが低電位側に接続し、ゲートが入力ノードに接続していることを特徴とするインバータ回路。
  2. 前記NMOS型のトランジスタは、絶縁基板上に形成されたシリコン薄膜を活性層とする薄膜トランジスタであることを特徴とする請求項1記載のインバータ回路。
  3. 少なくとも6個のNMOS型のトランジスタと2個のキャパシタとで構成され、入力ノードから入力された信号を反転して出力ノードから出力するインバータ回路であって、
    第1トランジスタは、ドレインが第1高電位側に接続し、ソースが出力ノードに接続し、ゲートが第1キャパシタを介して中間ノードに接続し、
    第2トランジスタは、ドレインが出力ノードに接続し、ソースが低電位側に接続し、ゲートが入力ノードに接続し、
    第3トランジスタは、ドレインが該中間ノードに接続し、ソースが低電位側に接続し、ゲートが入力ノードに接続し、
    第4トランジスタは、ドレインが第1高電位と第1トランジスタ閾電圧との和よりも高い第2高電位側に接続し、ソースが該中間ノードに接続し、
    第5トランジスタは、ドレインが第1トランジスタのゲートに接続し、ソースが低電位側に接続し、ゲートが入力ノードに接続し、
    第6トランジスタは、ドレインが第4トランジスタ閾電圧より高い第3高電位側に接続し、ソースが第4トランジスタのゲートに接続するとともに第2キャパシタを介して該中間ノードに接続していることを特徴とするインバータ回路。
  4. 前記NMOS型のトランジスタは、絶縁基板上に形成されたシリコン薄膜を活性層とする薄膜トランジスタであることを特徴とする請求項1記載のインバータ回路。
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