JP4207653B2 - 前部車体構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のエンジンルームと客室とを仕切るように設けられたダッシュパネルの上端部に車幅方向に沿って閉断面を有するカウルトップパネルが結合された前部車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の前部には、エンジンルームと客室とを仕切るようにダッシュパネルが設けられ、このダッシュパネルの上端部に車幅方向に沿って閉断面を有するカウルトップパネルが結合され、このカウルトップパネルの両端部がサスペンション装置のスプリングを収容する左右のスプリングハウスパネルの上部に結合されている。そして、カウルトップパネルの上部にフロントガラスの下端部が固着され、内部にワイパユニットを収容している。このような従来の前部車体構造としては、下記に示す特許文献1がある。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−354163
【0004】
特許文献1に記載された「自動車の前部車体構造」は、トーボードの上端部に車幅方向に沿ったフロントバルクヘッドを結合し、このフロントバルクヘッドの後端部にフロントパネルを結合して上部にフロントガラスの下端部を固着し、フロントバルクヘッドとフロントパネルの前端部とを上下に掛け渡すようにバルクリンホースを結合して、ワイパユニットを収容するフロントバルクを構成するものである。
【0005】
近年、車両のデザイン設計上、フロントガラスの傾斜角度が小さくなり、このフロントガラスの下端部を取付けるカウルトップパネルが車両前方側に位置するようになってきている。ところが、車両の組み立てラインでは、車体にこのカウルトップパネルを結合すると、エンジンルーム内でブレーキの倍力装置などの部材をダッシュパネルに装着する作業が困難となる。そのため、カウルトップパネルの前部を分割し、艤装部品として後からボルト締結可能としている。
【0006】
図11に従来の前部車体構造を表すカウルトップの概略、図12に従来のカウルトップの断面を示す。
【0007】
従来の前部車体構造において、図11及び図12に示すように、エンジンルームEと客室Cとを仕切るようにダッシュパネル001が設けられ、このダッシュパネル001の上端部にカウルトップアウタ002とカウルトップインナ003が車幅方向に沿って閉断面をなすように結合されている。そして、カウルトップインナ003の両端部がサスペンション装置のスプリングを収容する左右のスプリングハウスパネル004の上部に結合されている。一方、カウルトップアウタ002の上部にはフロントガラス005の下端部が固着されている。また、カウルトップインナ003の前端部にカウルトップフロント006が複数のボルト007により締結され、内部にワイパユニット008が収容され、デッキガーニッシュ009により隠蔽されている。
【0008】
従って、ダッシュパネル001の上端部にカウルトップアウタ002及びカウルトップインナ003が結合され、その両端部がスプリングハウスパネル004に結合された状態では、左右のスプリングハウスパネル004の間に作業空間部が確保されており、作業者はエンジンルーム内でブレーキの倍力装置などの部材をダッシュパネルに容易に装着することができる。その後、カウルトップインナ003にカウルトップフロント006をボルト締結し、内部にワイパユニット008を収容してデッキガーニッシュ009を取付けることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両のメンテナンス時に、作業者はカウルトップフロント006を取り外してエンジンルーム内で各種の作業を行う場合がある。ところが、ワイパユニット005は、カウルトップフロント006により構成された収容部に装着されているため、カウルトップフロント006を取り外すときに、ワイパユニット005も解体しなければならず、メンテナンス作業が面倒なものとなってしまう。また、カウルトップフロント006はカウルトップインナ003にボルト締結されるために一体感がなく、車体剛性が不十分となる虞がある。
【0010】
本発明はこのような問題を解決するものであって、メンテナンス作業性を向上すると共に車体剛性を向上した前部車体構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために請求項1の発明の前部車体構造では、カウルトップリヤの前部にカウルトップフロントを着脱自在に連結してワイパユニット収容部をなすカウルトップパネルを構成し、カウルトップリヤの両側部を前方に延出してU字形断面を形成すると共に中央部に前方縦壁部から底部にわたって作業用切欠部を形成し、この作業用切欠部をカウルトップフロントにより被覆可能とし、且つ、カウルトップフロントの底部は車幅方向一端部と他端部とが高低差をもって形成され、ワイパユニットは駆動ユニット及び従動ユニットから構成されてこれら駆動ユニット及び従動ユニットがそれぞれカウルトップリヤの両側部に支持されている。
【0012】
従って、カウルトップリヤの両側部を延出してU字形断面を構成することで、車体剛性を向上することができると共に、カウルトップフロントを取り外して作業用切欠部を確保することができ、また、カウルトップリヤの延出部にワイパユニットを装着することができ、ワイパユニットを解体することなくカウルトップフロントを取り外すことで、メンテナンス作業性を向上することができると共に、カウルトップフロントを車幅方向にずらしてから前方に移動して取り外すことで、作業用切欠部を容易に確保することができ、メンテナンス作業性を向上することができる。さらに、ワイパユニットをカウルトップフロントに支持する必要はなく、ワイパユニットを解体せずにカウルトップフロントを取り外すことで、メンテナンス作業性を向上することができる。
【0013】
請求項2の発明の前部車体構造では、カウルトップリヤの両側部をサスペンション装置のスプリングを収容する左右のスプリングハウスパネルの上部に溶接により結合している。従って、カウルトップリヤとスプリングハウスパネルとが一体構造となって車体剛性を向上することができる。
【0015】
請求項の発明の前部車体構造では、ワイパユニット収容部を上方から被覆するデッキガーニッシュを設け、このデッキガーニッシュを作業用切欠部に対応した中央部と両側部とに少なくとも3分割して設け、中央部を単独で着脱可能としている。従って、メンテナンス作業時にカウルトップフロントと共にデッキガーニッシュの中央部を取り外せばよく、作業性を向上することができる。
【0018】
請求項の発明の前部車体構造では、カウルトップフロントを車幅方向に高さの異なる複数の底部を連続するように形成して構成している。従って、カウルトップフロントを容易に取り外すことができると共に、排水性を向上することができる。
【0019】
請求項の発明の前部車体構造では、カウルトップフロントは作業用切欠部を被覆するように、且つ、前記作業用切欠部の周縁に該カウルトップフロントの周縁が上方から重合するように配設されている。従って、カウルトップリヤの上にカウルトップフロントを重ねて設けたことで、簡易なシールで十分となり、低コスト化を可能とすることができる。
【0020】
請求項の発明の前部車体構造では、カウルトップパネルを、車両のエンジンルームと客室とを仕切るようにダッシュパネルを設け、このダッシュパネルの上端部にカウルトップアウタの後端部を結合して上部にフロントガラスの下端部を固着し、ダッシュパネルの上部とカウルトップアウタの前端部とをカウルトップインナにより結合して車幅方向に沿った閉断面を構成すると共に、カウルトップインナの前端部にカウルトップフロントを着脱自在に設けて構成している。従って、カウルトップパネルを板金部品により容易に、且つ、低コストで製作することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0022】
図1に本発明の一実施形態に係る前部車体構造を表す概略、図2に本実施形態の前部車体構造を表すカウルトップパネルの概略、図3に図1のIII−III断面、図4にカウルトップパネルの正面視、図5にカウルトップパネルの平面視、図6にワイパユニットにおける駆動部ユニットの平面視、図7にワイパユニットにおける駆動部ユニットの側面視、図8にワイパユニットにおける従動部ユニットの平面視、図9にデッキガーニッシュの概略、図10にデッキガーニッシュの取付部の断面を示す。
【0023】
本実施形態の前部車体構造において、図1及び図3に示すように、エンジンルームEと客室Cとを仕切るようにダッシュパネル11が立設され、このダッシュパネルの左右側部は図示しないフロントピラーに結合され、下部は図示しないフロアパネルに結合されている。また、ダッシュパネル11の上端部にカウルトップアウタ12の後端部が溶接により結合されると共に、ダッシュパネル11の上部にカウルトップインナ13の後端部が溶接により結合され、カウルトップアウタ12がカウルトップインナ13の前端部に溶接により結合されることで、車幅方向に沿って閉断面をなすカウルトップパネル14の一部、つまり、カウルトップリヤが構成されている。そして、カウルトップアウタ13の上部にフロントガラス15の下端部が接着剤16により固着されている。
【0024】
図示しない左右一対のフロントサイドメンバにはそれぞれスプリングハウスパネル17a,17bが接合され、内部にサスペンション装置のスプリングを収容可能となっている。カウルトップインナ13は両側部が水平をなして前方に底部18a,18bが延出され、この左右の底部18a,18bから上方に立ち上がって縦壁部19a,19bが形成され、上端部が水平に屈曲したフランジ部20a,20bが形成されている。そして、左右のスプリングハウスパネル17a,17bには上端部にフランジ21a,21bを有するアッパフレーム22a,22bが結合されており、カウルトップインナ13の左右の底部18a,18bが各スプリングハウスパネル17a,17bの上部に溶接により結合されると共に、カウルトップインナ13の左右端部がアッパフレーム22a,22bの下部に溶接により結合されている。
【0025】
従って、ダッシュパネル11、カウルトップアウタ12、カウルトップインナ13、スプリングハウスパネル17a,17b、アッパフレーム22a,22bが溶接結合により連続した一体組み立て部品を構成することとなり、十分な剛性を確保することができる。また、カウルトップパネル14の両側部はU字形断面を構成することとなり、捩り剛性も向上する。
【0026】
また、カウルトップインナ13は、前側の中央部に作業用切欠部23が設けられており、カウルトップインナ13にはこの作業用切欠部23を被覆するようにカウルトップパネル14の一部を構成するカウルトップフロント24が締結されている。即ち、カウルトップインナ13における作業用切欠部23の周縁に沿って複数の取付孔25が形成されている。一方、カウルトップフロント24は、底部26(26a,26b,26c)と縦壁部27とフランジ部28とが連続して形成されてなり、後方側の周縁に沿って複数の取付孔29が形成されている。そして、カウルトップフロント24がカウルトップインナ13の作業用切欠部23を被覆するように、且つ、作業用切欠部23の周縁に図示しないシール材を介してカウルトップフロント24の周縁が重合するように配設され、複数のボルト30が各取付孔24,29を貫通して着脱自在に締結される。
【0027】
このカウルトップフロント24は、底部26が車幅方向一端部と他端部とで高低差をもって形成されている。即ち、カウルトップフロント24の底部26は、車幅方向に高さの異なる3つの右底26a、中央底26b、左底26cが段差26d,26eにより連続したものとなっており、右底26aの位置が最も低く、左底26cが最も高い位置に設定されている。一方、カウルトップインナ13にて、カウルトップフロント24が重なる作業用切欠部23の周縁は、カウルトップフロント24の各底26a,26b,26cと同様に、3つの底31a,31b,31cと段差31d,31eが形成されている。また、カウルトップフロント24の右底26aに連結されるカウルトップインナ13の底部18aは、この右底26aより低い位置に、左底26cに連結される底部18bはこの左底26cより低い位置に設定され、雨水等がカウルトップフロント24に溜まらずにカウルトップインナ13側に流れて排水されるようになっている。
【0028】
このように構成されたカウルトップパネル14には、内部にワイパユニット収容部32が形成され、この収納部32にワイパユニット51が収容されており、上方がデッキガーニッシュ41により隠蔽されている。
【0029】
ここで、ワイパユニット51について詳細に説明する。このワイパユニット51は、図1、図6乃至図8図に示すように、アーム対向式であって、駆動部ユニット52と従動部ユニット53とから構成されている。駆動部ユニット52において、第1駆動ベース54と第2駆動ベース55とが連結パイプ56により一体に連結され、それぞれ脚部57,58が連結されることで、4つの取付部59a,59b,59c,59dが設けられている。
【0030】
第1駆動ベース54の下面には駆動モータ60及び減速機61が取付けられ、上方に駆動軸62が突出し、連結リンク63の基端部が固結されている。一方、第2駆動ベース55の上面にはベルクランク64の中間部が支持軸65により回動自在に支持されている。そして、連結リンク63の先端部とベルクランク64の一端部とが駆動ロッド66を介して連結軸67,68により回動自在に連結されている。また、第1駆動ベース54には第1出力軸69が回動自在に支持され、下端部が第1駆動ベース54の下面にて駆動リンク70の基端部に固結される一方、上端部が第1駆動ベース54の上方に突出している。そして、ベルクランク64の一端部と駆動リンク70の先端部とが連結ロッド71を介して連結軸72,73により回動自在に連結されている。
【0031】
一方、従動部ユニット53にて、従動ベース74は3つの脚部75,76,77が連結されることで、3つの取付部78a,78b,78cが設けられている。従動ベース74の中央部には第2出力軸79が回動自在に支持され、下端部が従動ベース74の下面にて従動リンク80の基端部に固結される一方、上端部が従動ベース74の上方に突出している。そして、ベルクランク64の他端部には連結リンク81の基端部が連結軸82により回動自在に連結されており、連結リンク81の先端部と従動リンク80の先端部とが連結ロッド83を介して連結ボルト84と連結軸85により回動自在に連結されている。この場合、連結リンク81の先端部と連結ロッド83の一端部とは、連結軸82,85とほぼ直行する方向に沿った連結ボルト84により着脱自在に連結されている。
【0032】
そして、第1出力軸69に第1ワイパアーム86の基端部が着脱自在に連結される一方、第2出力軸79に第2ワイパアーム87の基端部が着脱自在に連結されており、各ワイパアーム86,87の先端部にはワイパブレード88,89が装着されている。
【0033】
このように構成されたワイパユニット51は、駆動部ユニット52及び従動部ユニット53をそれぞれモジュール化し、カウルトップパネル14の収容部32に装着した後、ユニット52,53同士を連結するようにしている。この場合、駆動部ユニット52の2つの取付部59a,59bはカウルトップアウタ12に締結され、取付部59cは取付ブラケット90(図3参照)を介してカウルトップアウタ12に締結され、取付部59dはボルト30によりカウルトップフロント24と共にカウルトップインナ13に締結されている。また、従動部ユニット53の取付部78aはカウルトップアウタ12に締結され、取付部78bはアッパフレーム22bに締結され、取付部78cはカウルトップインナ13に締結されている。そして、従動部ユニット53側の連結ロッド83の一端部を、駆動部ユニット52の連結リンク81の先端部に連結ボルト84により連結する。
【0034】
また、デッキガーニッシュ41は、図3及び図9、図10に示すように、ワイパユニット51が収容されたワイパユニット収容部32を上方から被覆するものであり、駆動部ユニット52及び従動部ユニット53に対応した収容部32を被覆する側部ガーニッシュ42,43と、駆動部ユニット52と従動部ユニット53の間の領域、つまり、カウルトップインナ13の作業用切欠部23に対応した中央部ガーニッシュ44とに3分割されている。そして、各ガーニッシュ42,43,44は後端部がフロントガラス15の下端部に嵌合する一方、側部ガーニッシュ42,43の前端部がカウルトップインナ13のフランジ部20a,20bにクリップ50aにより取付けられ、中央部ガーニッシュ44がカウルトップフロント24のフランジ部28にボルト50bにより取付けられており、中央部ガーニッシュ44が単独で着脱可能となっている。
【0035】
そして、各側部ガーニッシュ42,43にはワイパユニット51の第1、第2出力軸69,79が突出する開口45,46が形成されている。また、デッキガーニッシュ41の中央部には車幅方向に沿って縦壁部47が形成され、フード48の後端部が近接して内部を隠蔽するようにしている。更に、デッキガーニッシュ41の前端上面部には車幅方向に沿ってウェザーストリップ49が装着され、フード48が密着してエンジンルームE内への雨水の侵入を防止している。
【0036】
このように構成された本実施形態の前部車体構造にて、図1乃至図3示すように、車体の組立ラインでは、ダッシュパネル11の上端部にカウルトップアウタ12及びカウルトップインナ13が溶接により結合され、底部18a,18bがスプリングハウスパネル17a,17bに溶接により結合される。この組立状態で、カウルトップパネル14の両側部はU字断面形状をなしているため、十分な車体剛性を確保できる。また、カウルトップインナ13に作業用切欠部23が設けられているため、作業者はこの作業用切欠部23を用いてエンジンルームE内でブレーキの倍力装置などの部材をダッシュパネル11に容易に装着することができる。その後、カウルトップインナ13にカウルトップフロント24をボルト締結し、内部にワイパユニット51を収容してデッキガーニッシュ41を取付けることができる。
【0037】
また、車両のメンテナンス時に、作業者はカウルトップフロント24を取り外し、前述と同様に、作業用切欠部23を用いてエンジンルームE内で各種の作業を行う。この場合、ワイパユニット51(駆動部ユニット52、従動部ユニット53)がカウルトップアウタ12やカウルトップインナ13、アッパフレーム22bに支持されているため、ボルト30を弛緩するだけで容易にカウルトップフロント24を取り外すことができ、ワイパユニット51を解体する必要はなく、容易にメンテナンス作業を行うことができる。
【0038】
そして、カウルトップインナ13からカウルトップフロント24を取り外すとき、図4及び図5に示すように、全てのボルト30を弛緩した後、カウルトップインナ13に対してカウルトップフロント24を右方(図5にて矢印A方向)へ移動し、縦壁部27と縦壁部19bとの重なりが解除されてから、カウルトップフロント24の左端部前方を(図5にて矢印B方向)へ移動することで、カウルトップフロント24を容易に取り外すことができる。
【0039】
このように本実施形態の前部車体構造にあっては、エンジンルームEと客室Cとを仕切るダッシュパネル11の上端部にカウルトップアウタ12とカウルトップインナ13を結合して車幅方向に沿った閉断面を構成し、カウルトップインナ13の両側部を前方に延出してカウルトップアウタ13と共にU字形断面のワイパユニット収容部を構成すると共に、カウルトップインナ13の中央部に作業用切欠部23を形成し、この作業用切欠部を被覆するようにカウルトップインナ13の前端部にカウルトップフロント24を着脱自在に設けている。
【0040】
従って、カウルトップインナ13の両側部を延出してU字形断面を構成することで、車体剛性を向上することができると共に、カウルトップフロント24を取り外して作業用切欠部23を確保することができ、また、カウルトップアウタ12及びカウルトップインナ13で構成するワイパ収容部32にワイパユニット51を装着することができ、このワイパユニット51を解体することなくカウルトップフロント24を取り外すことで、メンテナンス作業性を向上することができる。
【0041】
また、ダッシュパネル11とカウルトップアウタ12とカウルトップインナ13とスプリングハウスパネル17a,17bとを互いに溶接により一体に結合することで、一体構造体となって車体剛性を向上することができる一方、カウルトップフロント24をカウルトップインナ13にボルト締結しており、メンテナンス作業時にカウルトップフロント24を容易に取り外すことができる。
【0042】
そして、ワイパユニット51をカウルトップアウタ12及びカウルトップインナ13、アッパフレーム22bに支持し、ワイパユニット収容部32を上方から被覆するデッキガーニッシュ41における作業用切欠部23に対応した中央部ガーニッシュ44を分割して単独で着脱可能としている。従って、ワイパユニット51をカウルトップフロント24に支持する必要はなく、ワイパユニット51を解体せずにカウルトップフロント24を取り外すことができ、このとき、中央部ガーニッシュ44のみを取り外せばよく、作業性を向上することができる。
【0043】
また、カウルトップフロント24の底部26を車幅方向一端部と他端部とが高低差をもつように、右底26a、中央底26b、左底26cが段差26d,26eにより連続するように形成している。従って、カウルトップフロント24を車幅方向にずらしてから前方に移動して取り外すことで、作業用切欠部23を容易に確保することができ、メンテナンス作業性を向上することができ、このとき、カウルトップフロント24には雨水等が溜まっていることはなく、この雨水等が各種作業に支障を来たすことはない。
【0044】
そして、カウルトップインナ13に対してカウルトップフロント24を上方から重合して連結しており、両者の間のシールは簡易なものでよくなり、低コスト化を可能とすることができる。
【0045】
なお、上述した実施形態において、カウルトップリヤをダッシュパネル11とカウルトップアウタ12とカウルトップインナ13とにより構成したが、一体に形成しても良い。
【0046】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように請求項1の発明の前部車体構造によれば、カウルトップリヤの前部にカウルトップフロントを着脱自在に連結してワイパユニット収容部をなすカウルトップパネルを構成し、カウルトップリヤの両側部を前方に延出してU字形断面を形成すると共に中央部の前方縦壁部から底部にわたって作業用切欠部を形成し、この作業用切欠部をカウルトップフロントにより被覆可能とし、且つ、カウルトップフロントの底部は車幅方向一端部と他端部とが高低差をもって形成され、ワイパユニットは駆動ユニット及び従動ユニットから構成されてこれら駆動ユニット及び従動ユニットがそれぞれカウルトップリヤの両側部に支持されているので、カウルトップリヤの両側部を延出してU字形断面を構成することで、車体剛性を向上することができると共に、カウルトップフロントを取り外して作業用切欠部を確保することができ、また、カウルトップリヤの延出部にワイパユニットを装着することができ、ワイパユニットを解体することなくカウルトップフロントを取り外すことで、メンテナンス作業性を向上することができ、カウルトップフロントを車幅方向にずらしてから前方に移動して取り外すことで、作業用切欠部を容易に確保することができ、メンテナンス作業性を向上することができる。さらに、ワイパユニットをカウルトップフロントに支持する必要はなく、ワイパユニットを解体せずにカウルトップフロントを取り外すことで、メンテナンス作業性を向上することができる。
【0047】
請求項2の発明の前部車体構造によれば、カウルトップリヤの両側部をサスペンション装置のスプリングを収容する左右のスプリングハウスパネルの上部に溶接により結合したので、カウルトップリヤとスプリングハウスパネルとが一体構造となって車体剛性を向上することができる。
【0049】
請求項4の発明の前部車体構造によれば、ワイパユニット収容部を上方から被覆するデッキガーニッシュを設け、このデッキガーニッシュを作業用切欠部に対応した中央部と両側部とに少なくとも3分割して設け、中央部を単独で着脱可能に設けたので、メンテナンス作業時にカウルトップフロントと共にデッキガーニッシュの一部を取り外せばよく、作業性を向上することができる。
【0051】
請求項の発明の前部車体構造によれば、カウルトップフロントを車幅方向に高さの異なる複数の底部を連続するように形成して構成したので、カウルトップフロントを容易に取り外すことができると共に、排水性を向上することができる。
【0052】
請求項の発明の前部車体構造によれば、カウルトップフロントを作業用切欠部を被覆するように、且つ、前記作業用切欠部の周縁に該カウルトップフロントの周縁が上方から重合するように配設したので、簡易なシールで十分となり、低コスト化を可能とすることができる。
【0053】
請求項の発明の前部車体構造によれば、カウルトップパネルを、車両のエンジンルームと客室とを仕切るようにダッシュパネルを設け、このダッシュパネルの上端部にカウルトップアウタの後端部を結合して上部にフロントガラスの下端部を固着し、ダッシュパネルの上部とカウルトップアウタの前端部とをカウルトップインナにより結合して車幅方向に沿った閉断面を構成すると共に、カウルトップインナの前端部にカウルトップフロントを着脱自在に設けて構成したので、カウルトップパネルを板金部品により容易に、且つ、低コストで製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る前部車体構造を表す概略図である。
【図2】本実施形態の前部車体構造を表すカウルトップパネルの概略図である。
【図3】図1のIII−III断面図である。
【図4】カウルトップパネルの正面図である。
【図5】カウルトップパネルの平面図である。
【図6】ワイパユニットにおける駆動部ユニットの平面図である。
【図7】ワイパユニットにおける駆動部ユニットの側面図である。
【図8】ワイパユニットにおける従動部ユニットの平面図である。
【図9】デッキガーニッシュの概略図である。
【図10】デッキガーニッシュの取付部の断面図である。
【図11】従来の前部車体構造を表すカウルトップの概略図である。
【図12】従来のカウルトップの断面図である。
【符号の説明】
11 ダッシュパネル(カウルトップリヤ)
12 カウルトップアウタ(カウルトップリヤ)
13 カウルトップインナ(カウルトップリヤ)
14 カウルトップパネル
15 フロントガラス
17a,17b スプリングハウスパネル
18a,18b 底部(延出部)
19a,19b 縦壁部
23 作業用切欠部
24 カウルトップフロント
26 底部
32 ワイパユニット収容部
41 デッキガーニッシュ
42,43 側部ガーニッシュ
44 中央部ガーニッシュ
51 ワイパユニット
52 駆動部ユニット
53 従動部ユニット
54 第1駆動ベース
55 第2駆動ベース
56 連結パイプ
60 駆動モータ
64 ベルクランク
66 駆動ロッド
69,79 出力軸
71,83 連結ロッド
74 従動ベース
84 連結ボルト
86,87 ワイパアーム

Claims (6)

  1. カウルトップリヤの前部にカウルトップフロントを着脱自在に連結してワイパユニット収容部をなすカウルトップパネルを構成した前部車体構造において、
    前記カウルトップリヤの両側部を前方に延出してU字形断面を形成すると共に中央部に前方縦壁部から底部にわたって作業用切欠部を形成し、
    該作業用切欠部は前記カウルトップフロントにより被覆可能に設けられ、
    且つ、前記カウルトップフロントの底部は、車幅方向一端部と他端部とが高低差をもって形成され
    前記ワイパユニットは駆動ユニット及び従動ユニットから構成されてそれぞれ前記カウルトップリヤの両側部に支持されている
    ことを特徴とする前部車体構造。
  2. 請求項1記載の前部車体構造において、前記カウルトップリヤの両側部は、サスペンション装置のスプリングを収容する左右のスプリングハウスパネルの上部に溶接により結合されていることを特徴とする前部車体構造。
  3. 請求項1または2のいずれか1項に記載の前部車体構造において、前記ワイパユニット収容部を上方から被覆するデッキガーニッシュが設けられ、該デッキガーニッシュは前記作業用切欠部に対応した中央部と両側部とに少なくとも3分割して設けられ、前記中央部は単独で着脱可能に設けられていることを特徴とする前部車体構造。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の前部車体構造において、前記カウルトップフロントは、車幅方向に高さの異なる複数の底部が連続するように形成されていることを特徴とする前部車体構造。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の前部車体構造において、前記カウルトップフロントは前記作業用切欠部を被覆するように、且つ、前記作業用切欠部の周縁に該カウルトップフロントの周縁が上方から重合するように配設されていることを特徴とする前部車体構造。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の前部車体構造において、前記カウルトップパネルは、車両のエンジンルームと客室とを仕切るように設けられたダッシュパネルと、後端部が該ダッシュパネルの上端部に結合されて上部にフロントガラスの下端部が固着されるカウルトップアウタと、前記ダッシュパネルの上部と前記カウルトップアウタの前端部とを結合して車幅方向に沿った閉断面を構成するカウルトップインナと、該カウルトップインナの前端部に着脱自在に設けられたカウルトップフロントとから構成されたことを特徴とする前部車体構造。
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