JP4207397B2 - ネットワークシステム、ネットワーク局及びそのデータ交換方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、工場やプラント等で各機器をネットワークで接続し、ネットワークで相互にデータを送受信するネットワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
工場やプラント等で用いられているコントローラや数値制御機器をネットワーク局とするネットワークシステムの一般的な構成を図5に示す。
【0003】
図5のシステムでは、バス型のトポロジーを持つネットワーク100に、ファクトリーオートメーション用コントローラや数値制御機器、ロボットコントローラなどがネットワーク局として接続される構成を持つ。各局は共有メモリ102を備え、この共有メモリ102を介して他局との送受信データが管理される。この共有メモリ102は、自局を含むネットワーク100上の全ての局分の領域に分かれている。各領域はネットワーク100上の各局と1対1対応させてあり、他局からの受信データはこの共有メモリ102の送信元局に対応する領域に格納される。よって他局からのデータを読み出す時は、共有メモリ102のその局に対応する領域からデータを読み出す。また送信データを共有メモリ102内の自局に対応する領域に格納すると、このデータを格納したフレームがネットワーク100上に送出され、ネットワーク100上の全局へブロードキャスト送信されて他局の共有メモリ102の自局に対応する領域に格納される。
【0004】
ネットワーク100でのデータの送信はトークンと呼ばれる特別なフレームを各局で巡回させて管理するトークンパッシング方式により行われている。トークンパッシング方式では、トークンを保持している局のみがネットワーク100へのデータの送信権を持ち、このトークンと共に送信データをネットワーク100上に流す。尚本明細書では、バス型のネットワークを例にして説明しているが、本発明はトークンパッシング方式を用いた論理型ネットワークであれば、リング型やスター型のネットワークについても同様に適用される。
【0005】
図6は、トークンパスフレーム101のフレーム構成例を示す図である。
トークンパスフレーム101には、このフレームがトークンパスであることを示す種別コード210、このトークンパスフレームの送信元局を示す局番220(局アドレス等)、次にトークンパスフレームを送信する局の局番を示す次回トークン送信局230及び送信データ240が格納されている。
【0006】
以下にこのトークンパスフレーム101を用いた通信方法を図5に対応させて説明する。
初期状態として局1がデータ送信を行う権利(トークン)を持つ時、局1は送信データとして共有メモリ102から局1の領域のデータを読みだし、自局一局分のデータを格納したトークンパスフレーム101を他の全ての局(局2〜N)にブロードキャスト送信してトークンをリリースする。これを受信した局2、3、・・Nはこのトークンパスフレーム内の局1のデータを送受信バッファを介して共有メモリの局1に対応する領域へ格納する。この時、この局1からのトークンパスフレーム101に次回トークンパスフレーム101送信局として指定してある局が次のトークンパスフレーム101送信局となる(この場合は局2とする)。
【0007】
局1からのトークンを受信した局2は、共有メモリ102の局2に対応する領域から自局の送信データを取りだし、これを格納したトークンパスフレーム101を他の全ての局(局1、3〜N)宛てにブロードキャスト送信する。以下同様に、局2からのトークンパスフレーム101を受信後、トークンパスフレーム101内で次回トークン送信局230で指定された局は、自局の送信データを格納したトークンパスフレーム101を送信する。
【0008】
トークンパスがネットワーク100内の全ての局を1巡して、次回トークン送信局230に局1が指定されたトークンパスフレーム101を局1が受信すると、局1はトークンパスがネットワーク100上の全局を一巡したことを認識する。尚以下の説明では、トークンパスがネットワーク100上の全ての局を一巡して次回送信局に自局が指定されているトークンパスフレーム101を受信することを一巡トークン受信という。
【0009】
図7は、各局内の伝送部分のハードウェア構成を示すブロック図である。
各局は、ネットワーク100による伝送を担う構成として、ネットワーク100に対するドライバ/レシーバ310、送受信バッファ320、伝送制御部330、共有メモリ340、受信局管理テーブル350、未受信局テーブル360及びアプリケーションプログラムやサービス等のネットワーク上位層とのインタフェースとなる上位層インタフェース370を備えている。
【0010】
送受信バッファ320は、データ受信時にはネットワーク100から受信したデータのエラー検出や受信フレームの種別解析等を行い、またデータ送信時は送信するデータが格納される。
【0011】
伝送制御部330は、上位層からの指示に基づいて、3つの共有メモリ340から上位層が読み出しを行うもの、及び伝送側からの受信データの書込みを行うものの切り替えの制御を行う。
【0012】
各局は受信データと局内で稼動するアプリケーション等の上位層の処理とでデータの整合性を確保するため、3つの共有メモリ340−1〜340−3を切替える3バンク構成となっている。この3つの共有メモリ340の内の1つが上位層インタフェース370と接続され上位層がアクセスを行うメモリとなり、もう1つが送受信バッファ320と接続されネットワーク100から受信した受信データを格納するメモリとなり、残りの1つが空きメモリとなる。そして、伝送制御部330は、上位層からの要求に従って、上位層がアクセスする共有メモリ340を最新のデータが格納された共有メモリ340に切り替る。又、ネットワーク100から次回送信局に自局が指定されているトークンパスフレーム101を受信すると、これは上位層に通知され、上位層からの応答に従って、伝送側からの書込みを行う共有メモリ340を空きメモリとなっているものに切り替える。
【0013】
共有メモリ340に1つの空きメモリを設けることにより上位層の処理速度とネットワーク100からのデータの受信速度との差を吸収し、また最新の受信データの格納された共有メモリ340に上位層がアクセスするように切替えを制御することにより、上位層は常に最新の受信データに対してアクセスを行える。
【0014】
受信局管理テーブル350は上位層からの切り替え要求の間にデータを受信した局を登録するためのテーブルであり、今回用のテーブルと前回用のテーブルの2つがある。
【0015】
トークンは予め決められた順序でネットワーク100上の局を巡回し、トークン受信してトークンを保持した局は自局の送信データ240を格納したトークンパスフレーム101をブロードキャスト送信する。局がトークンをリリースしてから次にトークン受信してトークンを保持(一巡トークン受信)するまでの間には、トークンは全局を一巡しているので、この間に基本的にはネットワーク100上の全局の送信データを受信することになる。しかし、トークンを保持した局が何等かの理由でデータの送信を行わず、送信データ240を付加しないで送信してトークンパスフレーム101をリリースする場合や、伝送障害などによって送信データ240が未受信となる局が生じることが有る。受信局管理テーブル250及び未受信局テーブル360はこの様な未受信局を管理するために設けられている。
【0016】
伝送制御部330は、ネットワーク100を介して他局からの送信データ240を受信する毎にその送信元局の局番を今回用の受信管理テーブル350に登録する。また上位層からの切り替え要求により伝送側がアクセスする共有メモリ340を切り替えた時点で今回用の受信局管理テーブル350の情報を前回用の受信局管理テーブル350に転送してデータをコピーした後、今回用の受信局管理テーブル350の情報は初期化する。
【0017】
更に伝送制御部330は次回トークン送信局230に自局が指定されたトークンパスフレームを受信した時には、前回用と今回用の受信局管理テーブル350を参照し、前回用では受信、今回用では未受信となっている局が存在した場合、その局を未受信局テーブル360に登録する。
【0018】
また伝送制御部330は、送受信バッファ320側で共用メモリ340の切り替えを行う度に未受信局テーブル360を参照し、未受信の局が存在していた場合は、上位層からの切り替え要求後の一巡トークン受信時に、送受信バッファ320内の未受信局の送信データを伝送側の共有メモリ340の対応する位置に毎回コピーし、その後、共用メモリ340の切り替えを行い、完了を上位層側に返す。この処理により、伝送側と上位層側でデータの同期をとる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
未受信局が存在し続けた場合、上位層から送受信バッファ320と接続されている伝送側の共有メモリ340の切り替え要求が発生する度に、送受信バッファ320から送受信バッファ320側の共有メモリ340にその局の過去の受信データのコピー処理が行われる。
【0020】
このコピー処理は、処理中に新たなデータ受信を行うことを避けるため、自局がトークンを保持してから次の局にトークンをリリースするまでの時間に行われる。このため、ある局からのデータが未受信でありつづけた場合、無駄なコピー処理がトークン受信の度に生じてしまい、ネットワークの性能が低下する要因になっている。
【0021】
上記問題点を鑑み、本発明は上記コピー処理の回数を減らすことにより伝送効率を向上させたネットワークシステムを提供することを課題とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のネットワークシステムは、複数の局がネットワークで接続され、各局間でトークンパッシング方式で送信データのやり取りを行う構成として、各局は、受信バッファ、共有メモリ、伝送手段、データ転送手段及びコピー処理手段を備える。
【0023】
受信バッファは、上記ネットワーク上の各局に対応した領域を持つ。
共有メモリは、上記ネットワーク上の各局に対応した領域を持ち、複数バンク構成のうちの1つを局の上位層と接続し、別の1つを伝送側と接続する。
【0024】
伝送手段は、ネットワークから受信した各局の送信データを上記受信バッファの対応する領域に格納する。
データ転送手段は、新たに受信した各局の送信データを上記受信バッファから上記共有メモリへ転送する。
【0025】
コピー処理手段は、トークンを解放してからトークンが他局を一巡して自局がトークンを保持する一巡トークン受信までの間に送信データを受信せず、1つ前の一巡トークン受信までの間には送信データを受信した局の送信データを上記受信バッファから上記共有メモリへ転送を行い、上記1つ前の一巡トークン受信までの間でもデータを受信しなかった局に対しては上記転送を行わない。またコピー手段は、上記上位層からの切替え要求までの間に送信データを受信せず、1つ前の切替え要求までの間には送信データを受信した局の送信データを上記受信バッファから上記共有メモリへ転送を行い、上記1つ前の一巡トークン受信までの間でもデータを受信しなかった局に対しては上記転送を行わない構成としてもよい。
【0026】
この構成により、上記共有メモリの各バンクに対して同じデータが繰り返し転送されることが無い。
更にコピー手段は、上記共有メモリの上位相側の接続の切替えを検出する構成とし、上記1つ前の一巡トークン受信から上記一巡トークン受信までの間に上記上位層と接続する上記共有メモリの切り替えが無い時上記転送を行わなわず、その後に該切替えがあった時上記転送を行うように構成することが出来る。これにより、上位層側の処理速度と伝送側の速度が異なっていても上記共有メモリの各バンクに対して同じデータが繰り返し転送されることが無い。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は本実施形態における各局内の伝送部分のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0028】
図1の構成では、ネットワーク100による伝送を担う構成として、図7と同様、ネットワーク100に対するドライバ/レシーバ10、送受信バッファ20、伝送制御部30、共有メモリ40、受信局管理テーブル50、未受信局テーブル60及びアプリケーションプログラムやサービス等のネットワーク上位層とのインタフェースとなる上位層インタフェース70を備えている。
【0029】
また受信データと局内で稼動するアプリケーション等の上位層の処理とでデータの整合性を確保するため、共有メモリ40は3つの共有メモリ40−1〜40−3を切替えて用いる3バンク構成とし、これらの内の1つが上位層インタフェース70と接続され上位層がアクセスを行うメモリとなり、もう1つが送受信バッファ20と接続されネットワーク100から受信した受信データを格納するメモリとなり、残りの1つが空きメモリとなる。そして上位層からの要求に基づいて伝送制御部30がこの3つの共有メモリ40−1〜40−3と伝送側(送受信バッファ20)及び上位層側(上位層インタフェース70)との接続を切替えることにより上位層の処理速度とネットワーク100からの受信速度との差を吸収し、上位層が常に最新のデータに対してアクセス出来るようにしている。
【0030】
送受信バッファ20は、基本的に図7の送受信バッファ320と同様データ受信時にはネットワーク100から受信したデータのエラー検出や受信フレームの種別解析等を行い、またデータ送信時は送信するデータが格納されるものである。送受信バッファ20は内部を共有メモリ40と同様自局を含むネットワーク100上の全ての局と1対1対応させた領域に分かれており、ネットワーク100から受信した他局からの送信データ240は送信元局に対応する領域に上書きされて格納されてゆく。
【0031】
伝送制御部30は、伝送側の共有メモリ40と送受信バッファ20を介してネットワーク100へのデータの交換を行うための管理制御を行う。また上位層からの切り替え要求に基づく共有メモリ40の上位相側及び伝送側の切り替えや未受信局に対して行うデータの共有メモリへのコピー処理の制御や管理を行う。
【0032】
受信局管理テーブル50及び未受信局テーブル60は、送信データ240を受信した局を登録して未受信の局を管理するもので、未受信局のデータのコピー処理時に用いられる。受信局管理テーブル50は上位層からの切り替え要求までの間にデータを受信した局を登録するためのテーブルで、前回用のテーブル51と今回用のテーブル52の2つがある。また未受信局テーブル60は、一巡トークン受信時に、前回用と今回用の受信局管理テーブル50を参照して前回用テーブル51では受信、今回用テーブル52では未受信となっている局が登録される。
【0033】
図2は、受信局管理テーブル50及び未受信局テーブル60の構成及びその処理を示す図である。
ネットワーク100から送信データ240を含むトークンパスフレーム101を受信する度に、そのトークンパスフレーム101内の送信データ240は送受信バッファ20を介して共有メモリ40に格納される。又その時受信したトークンパスフレーム101の送信元220を調べ、今回用テーブル52の対応する局の部分を未受信を示す“0”から受信を示す“1”に変更する。
【0034】
伝送制御部30は一巡トークン受信時に前回用の受信局管理テーブル51と今回用の受信局管理テーブル52を参照し、前回用のテーブルには受信、今回用のテーブルには未受信となっている局があれば、この局を未受信局テーブル60に登録する。図2では、前回用のテーブル51で受信を示す“1”、今回用のテーブル52で未受信を示す“0”となっている局があれば(同図では局2が対応)未受信局テーブル60のその局の部分に“1”をセットして登録する。
【0035】
尚受信局管理テーブル50は、伝送側の切替え要求が生じて伝送側の共有メモリ40を切り替えた時点で今回用の受信局管理テーブル52内の情報を前回用の受信局管理テーブル51にコピーし、今回用の受信局管理テーブル52は全て“0”にリセットして初期化する。また未受信局テーブル60に未受信局として登録された局から送信データ240を含むトークンパスフレーム101を受信すると、未受信テーブル60の対応する局を“0”にリセットする。また未受信局テーブル60のクリアは、後述する条件のときにも行われる。
【0036】
次に送受信バッファ20から共用メモリ40へのコピー処理について説明する。
本実施形態では、図7の従来の構成と同様、未受信局があった場合、送受信バッファ20側で共用メモリ40の切り替えを行う時、送受信バッファ20に残っている未受信局からの古いデータの共用メモリ40へのコピー処理を行い、古い送信データを受信データとする。しかし、図7の従来の構成の場合、一巡トークン受信によって上位層から切り替え要求が生じる度にコピー処理を行っていたのに対し、本実施形態では、同じデータのコピー処理は同一の共用メモリ40に対しては1度しか行わない。即ち共用メモリ40が3バンク構成の場合、1つの局から送信データ240がずっと未受信であった場合でも、最初に受信したデータを格納した共用メモリ40の他、コピー処理は2度しか行わない。例えば局1からの送信データ240を受信し、これを共用メモリ40−1に格納した後、局1からデータが未受信になった場合、コピー処理は伝送側が共用メモリ40−2若しくは40−3に切り替った時にそれぞれ1度のみ行われる。
【0037】
このコピー処理は以下の様な手順で実現される。
一巡トークン受信(次回トークン送信局230に自局が指定してあるトークンパスフレーム101の受信)をした時、伝送制御部30は、前回用の受信局管理テーブル51と今回用の受信局管理テーブル52の値を比較し、前回用テーブル51では受信、今回用テーブル52では未受信となっている局が存在した場合、データを送受信バッファ20に格納されているその局の送信データ240を共有メモリ40へコピーする。またその局を未受信局テーブル60へ登録する。以降の一巡トークン受信時に、上位層切り替え通知があったならば、上記コピー処理をもう一度を行い、未受信局テーブルの対象局をクリアする。この2回のコピー処理で共有メモリ40−1〜40−3全てに未受信局のデータが格納された状態になる。
【0038】
図3は本実施形態における受信処理時に伝送制御部30が行う処理を示すフローチャートである。
ネットワーク100からトークンパスフレーム101を受信すると、そのトークンパスフレーム101内の送信データ240が送受信バッファ20を介して伝送側に接続されている共有メモリ40に格納される。またこの時伝送制御部30は、ステップS1としてその受信したトークンパスフレーム101の送信元220に格納されているトークンパスの送信元局の局番から未受信局テーブル60を参照し、“1”が設定されその局が未受信局として登録されていたならば、“0”にクリアしてその局の設定を解除する。
【0039】
次に伝送制御部30は、ステップS2として受信したトークンパスフレーム1の次回トークン送信局240を調べる。その結果、他局の局番が設定されていたならば(ステップS2、NO)、処理を終了する。
【0040】
またステップS2で、次回トークン送信局240に自局の局番が設定されており一巡トークン受信であり上位層から切替え要求が生じているのならば(ステップS2、YES)、次にステップS3として受信局管理テーブル50を調べる。その結果、前回用テーブル51では受信、今回用テーブル52では未受信となっている局があれば(ステップS3、YES)、ステップS4として送受信バッファ20に格納されているその局の送信データ240を伝送側に接続されている共有メモリ40へコピーする。そして次にステップS5としてこの前回用テーブル51では受信、今回用テーブル52では未受信となっている局を未受信局テーブル60に設定登録し、ステップS10へ処理を移す。
【0041】
またステップS3で、前回用テーブル51では受信、今回用テーブル52では未受信となっている局がない場合(ステップS3、NO)、前回の一巡トークン受信から今回の一巡トークン受信までの間に上位層インタフェース70が接続する共用メモリ40の切替えが行われていなかったり(ステップS6、NO)、未受信局テーブル60に未受信局が登録されていない時はステップS10に処理を移す。
【0042】
また前回の一巡トークン受信から今回の一巡トークン受信までの間に上位層インタフェース70が接続する共用メモリ40の切替えが行われており(ステップS6、NO)、かつ未受信局テーブル60に未受信局として登録されている局が有る場合、ステップS8として、その局に対応する、送受信バッファ20に格納されている送信データ240を伝送側に接続されている共有メモリ40へコピーする。そして未受信局テーブル60に登録されている全ての未受信局に対してコピー処理が完了すると、ステップS10として未受信局テーブル60をクリアする。
【0043】
ステップS10では、受信局管理テーブル50を更新する。この更新処理では、今回用の受信局管理テーブル52内の情報を前回用の受信局管理テーブル51にコピーし、また今回用の受信局管理テーブル52の初期化を行う。
【0044】
そしてステップS11として伝送制御部30に接続されている共用メモリ40を空きメモリとなっているものに切替えて、伝送側の共用メモリの切替えを行った後処理を終了する。
【0045】
図4は本実施形態による伝送側(送受信バッファ20側)と上位層側(上位層インタフェース70側)での共有メモリ40の切替えと、コピー処理を行うタイミングを示す図である。
【0046】
図4は、1つ前のトークン受信時にはデータを受信していた局が今回の一巡トークン受信時には未受信となった時(前回用テーブル51では受信、今回用テーブル52では未受信となっている局が発生した時)からの共有メモリ40の切替え及びコピー処理を行う位置を示しており、同図(a)は上位層側の切り替えタイミングが伝送側より早い場合、(b)は上位層側の切り替えタイミングと伝送側の切り替えタイミングが同じ場合、(c)は上位層側の切り替えタイミングが伝送側より遅い場合を表している。また同図での“1”、“2”及び“3”はそれぞれ図1の共有メモリ40−1、40−2及び40−3に対応しており、また○で囲ってある部分はコピー処理を行っている部分を示している。
【0047】
同図から、1つの局がずっと未受信状態にあっても、同図のいずれの場合でも未受信局のデータのコピー処理は最小回数の2回だけ行われ、各共有メモリ40−1〜40−3いずれに対しても1回だけデータがコピーされる。これにより、上位層がいずれの共有メモリに切り替っても既に未受信局のデータは送受信バッファ20からコピーされており、又そのコピー処理も最小限の回数に抑えることが出来る。拠って各局では一巡トークン受信時の行われる処理が軽減され、一巡トークン受信からトークンのリリースまでの時間を短縮することが出来る。
【0048】
また本実施形態では、伝送側で切替えが行われるまでの間に上位層側で切替えが検出された時のみ(結果として同じ共有メモリと接続された場合も含む)コピー処理を行っているので、同図(a)及び(c)のように、伝送側と上位層側で切り変え速度が異なる場合でも、各共有メモリ40−1〜40−3に対して同じデータが転送されることが無く、コピー処理は最小回数だけ行われる。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、局の持つ3つの共有バッファ間で未受信局データを保持するためのデータコピー回数が最少回数で済む。
【0050】
また伝送側と上位層側とで切替え速度が異なる場合でもこのデータコピー回数は最少回数で済む。
更に一巡トークン受信時に行う処理の無駄を無くすことにより、各局での処理時間を短縮出来、ネットワーク上の伝送効率を向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における各局内の伝送部分のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】受信局管理テーブル及び未受信局テーブルの構成及びその処理を示す図である。
【図3】本実施形態における受信処理時に伝送制御部が行う処理を示すフローチャートである。
【図4】本実施形態による共有メモリの切替えと、コピー処理を行うタイミングを示す図である。
【図5】一般的なネットワークシステムの構成を示す図である。
【図6】トークンパスフレームのフレーム構成例を示す図である。
【図7】各局内の伝送部分のハードウェア構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 ドライバ/レシーバ
20、320送受信バッファ
30、330 伝送制御部
40、102、340 共有メモリ
50、350 受信局管理テーブル
60、360 未受信局テーブル
70、370 上位層インタフェース
100 ネットワーク
101 トークンパスフレーム
210 種別コード
220 送信元局
230 次回トークン送信局
240 送信データ
Claims (4)
- 複数の局がネットワークで接続され、各局間でトークンパッシング方式で送信データのやり取りを行うネットワークシステムにおいて、
前記各局は、
前記ネットワーク上の各局に対応した領域を持つ受信バッファと、
前記ネットワーク上の各局に対応した領域を持ち、複数バンク構成のうちの1つを局の上位層と接続し、別の1つを伝送側と接続する共有メモリと、
ネットワークから受信した各局の送信データを前記受信バッファの対応する領域に格納する伝送手段と、
新たに受信した各局の送信データを前記受信バッファから前記共有メモリへ転送するデータ転送手段と、
トークンを解放してからトークンが他局を一巡して自局がトークンを保持する一巡トークン受信までの間に送信データを受信せず、1つ前の一巡トークン受信までの間には送信データを受信した局の送信データを前記受信バッファから前記共有メモリへ転送を行い、前記1つ前の一巡トークン受信までの間でもデータを受信しなかった局に対しては前記転送を行わないコピー処理手段と
を備えることを特徴とするネットワークシステム。 - 前記コピー処理手段は、前記1つ前の一巡トークン受信から前記一巡トークン受信までの間に前記上位層と接続する前記共有メモリの切り替えが無い時前記転送を行わなわず、その後に該切替えがあった時前記転送を行うことを特徴とする請求項1に記載のネットワークシステム。
- ネットワークで接続されている他局とトークンパッシング方式で送信データのやり取りを行うネットワーク局であって、
前記ネットワーク上の各局に対応した領域を持つ受信バッファと、
前記ネットワーク上の各局に対応した領域を持ち、複数バンク構成のうちの1つを局の上位層と接続し、別の1つを伝送側と接続する共有メモリと、
ネットワークから受信した各局の送信データを前記受信バッファの対応する領域に格納する伝送手段と、
新たに受信した各局の送信データを前記受信バッファから前記共有メモリへ転送するデータ転送手段と、
前記上位層からの切替え要求までの間に送信データを受信せず、1つ前の切替え要求までの間には送信データを受信した局の送信データを前記受信バッファから前記共有メモリへ転送を行い、前記1つ前のトークン受信までの間でもデータを受信しなかった局に対しては前記転送を行わないコピー処理手段と
を備えることを特徴とするネットワーク局。 - 複数の局がネットワークで接続され、各局間でトークンパッシング方式で送信データのやり取りを行い、受信した他局からの送信データを受信バッファを介して共有メモリに格納するネットワーク局内でのデータ交換方法であって、
ネットワークから受信した各局の送信データを前記受信バッファの対応する領域に格納し、
新たに受信した各局の送信データを前記受信バッファから前記共有メモリへ転送し、
トークンを解放してからトークンが他局を一巡して自局がトークンを保持する一巡トークン受信までの間に送信データを受信せず、1つ前の一巡トークン受信までの間には送信データを受信した局の送信データを前記受信バッファから前記共有メモリへ転送を行い、前記1つ前の一巡トークン受信までの間でもデータを受信しなかった局に対しては前記転送を行わないことを特徴とするデータ交換方法。
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