JP4207147B2 - 製品の管理システム - Google Patents
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- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は製品の管理システムに係り、特にフイルムやプリント写真を入れるためのDP(Developing and Printing)袋に記入された製品の入荷後の注文変更、返却等のあった製品を探索したり、生産工程通過件数や仕上り納期遅れの製品を把握するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタルカメラで撮像された画像のプリント注文処理状況を把握することができる注文状況追跡システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この注文状況追跡システムは、取次店に設置されているプリント注文受付器と、サーバと、プリント作成装置とがネットワークで接続されて構成されている。プリント注文受付器では、画像データが記録されているリムーバブルメディアが挿入され、ここで、プリントする画像の選択、画像合成するためのテンプレート画像の選択、プリント注文に関する情報の入力等が行われ、選択された画像の画像データ、テンプレート画像の番号及びプリント注文に関する情報がサーバにアップロードされる。
【0004】
サーバは、前記テンプレート画像の番号に基づいて予め記憶されているテンプレート画像を読み出し、このテンプレート画像とアップロードされた画像データとを合成し、この合成した画像データをプリント作成装置に送信する。プリント作成装置は、サーバから受信した合成された画像データに基づいてプリントを行う。
【0005】
また、前記サーバは、プリント注文受付器からプリント注文を受信したか否か、プリント作成装置における処理状況(例えば、プリントが終了したか否か、取次店へのプリント発送が終了したか否かなど)を検出し、注文データベースに記憶しており、前記プリント注文受付器は、前記サーバにアクセスして前記注文データベース(即ち、プリント注文の処理状況等)を見ることができるようになっている。
【0006】
ところで、上記従来の注文状況追跡システムは、取次店のプリント受付器からサーバにアップロードされる画像データを対象としており、この画像データを含むプリント注文情報がサーバに受信(注文受入)されたか否か、サーバに接続されたプリント作成装置でのプリントが終了(プリント工程終了)したか否か、取次店へのプリント発送が終了した(出荷済み)か否かをネットワーク上でモニタできるようにしたものであり、取次店からDP袋を集荷してDP袋に記載の製品の生産等を行い、その製品を再び取次店に配送する集配ラボシステムには適用できない。
【0007】
また、従来、集荷したDP袋が工場に入荷された後、電話などで製品の注文変更があった場合、工場内に流れてしまった注文変更のあったDP袋を担当者が探しに行かなければならず、探すのに手間がかかっていた。
【0008】
更に、従来、各生産工程を通過した製品の件数をリアルタイムに把握したり、仕上り納期遅れの製品をいち早く把握することができるシステムはなかった。
【0009】
また、七五三や成人式などの記念行事等で顧客を撮影する営業写真館では、撮影した写真をプリントする場合、プリント作業を写真サービス会社に依頼することが多い。この場合、プリント作業は写真サービス会社のプリント工程にのせて行われるのだが、注文後、顧客の要請によりプリント対象画像を変更したり、キャンセルしたりする場合がある。このとき、プリント対象画像を変更可能かどうか、又はキャンセルできる段階かどうかを調べるのに、営業写真館では、その都度写真サービス会社に当該プリント対象物がプリント工程のどこに存在してどのような処理まで進んでいるのかを照会しなければならず、顧客に対して注文変更などの可否を即答することができず、不便であった。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−160103
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、DP袋に関連した製品の入荷後の注文変更等があった場合に、対応する製品を手間をかけずに探し出して速やかに処理を行うことができる製品の管理システムを提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、各生産工程を通過した製品の件数をリアルタイムに把握することができる製品の管理システムを提供することにある。
【0013】
本発明の更に他の目的は、入荷後に各工程に流れている製品のうちの仕上り納期遅れの製品をいち早く把握することができる製品の管理システムを提供することにある。
【0014】
本発明の更に他の目的は、営業写真館で顧客から注文変更、キャンセルなどの依頼があった場合、注文変更等が可能かどうか即答できるようにするために、営業写真館と写真サービス会社とで工程データ等を共有することができる製品の管理システムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に係る発明は、フイルムやプリント写真を入れるためのDP袋であって、ユニークなDP袋情報が付加されたDP袋を使用し、該DP袋を介して注文を受け付けた製品を管理する製品の管理システムにおいて、前記製品を生産する工程を含み、前記DP袋が搬送される各工程に対応した第1の端末機であって、各工程ポイントを通過するDP袋のDP袋情報を読み取るための読取手段と、該読取手段によって読み取ったDP袋情報を管理サーバに送信する送信手段とを有する第1の端末機と、前記製品に対して注文変更、返却等の処理を行う際に、その処理の対象製品のDP袋情報と処理情報とを管理サーバに送信する第2の端末機と、前記第1の端末機及び第2の端末機から送信される情報を受信する受信手段と、前記第2の端末機から受信したDP袋情報及び処理情報を記録する記録手段と、前記第1の端末機から受信したDP袋情報が前記記録手段に記録されたDP袋情報と一致するか否かを判別する判別手段と、該判別手段によってDP袋情報の一致が判別されると、その一致するDP袋情報を送信した第1の端末機に対して前記処理情報を出力する出力手段とを有する管理サーバと、を備えたことを特徴としている。
【0016】
前記DP袋は、各取引先から集配ラボ工場に集荷され、ここでプリント写真などの注文内容に応じた製品が生産され、その製品は、預かったフイルムとともにDP袋に入れられ、各取引先に配送される。
【0017】
請求項1に係る発明は、上記DP袋を使用した集配ラボのシステムに適用され、DP袋を介して注文を受け付けた製品について、入荷後に注文変更等があった場合にその製品を手間をかけずに探し出すことができる製品の管理システムであり、ラボ工場内の端末機と、LAN( Local Area Network )などのネットワークを介して接続された管理サーバとから構成されている。
【0018】
前記第1の端末機は、前記DP袋が流れるラボ工場内の各工程に対応して設置されており、読取手段及び送信手段を有している。読取手段は、例えば、バーコードリーダによって構成され、前記DP袋に付加されたDP袋情報を読み取る。このようにして読み取ったDP袋情報は管理サーバに送信される。また、第2の端末機は、製品に対して注文変更、返却等の処理を行う際に、その処理の対象製品のDP袋情報と処理情報とを管理サーバに送信する機能を有している。尚、前記第1の端末機は、第2の端末機の機能を備えていてもよい。
【0019】
管理サーバは、第2の端末機から送信される前記対象製品のDP袋情報と処理情報とを記憶手段に記憶しており、この記憶したDP袋情報と一致するDP袋情報を、ある工程ポイントの第1の端末機から受信すると、その第1の端末機に対して前記処理情報を出力し、入力担当者に対して現在DP袋情報を読み取った製品が、注文変更等があった製品であることを知らせるようにしている。
【0020】
即ち、注文変更等の情報が入力されると、その後、対応する製品がいずれかの工程ポイントを通過すると、自動的に注文変更等が行われた製品であることが認識され、その工程ポイントで読取操作等をしている担当者に注文変更等が行われた製品であることを通知するようにしている。
【0021】
本発明は、フイルムやプリント写真を入れるためのDP袋であって、ユニークなDP袋情報が付加されたDP袋を使用し、該DP袋を介して注文を受け付けた製品を管理する製品の管理システムにおいて、前記製品を生産する工程を含み、前記DP袋が搬送される各工程に対応した端末機であって、各工程ポイントを通過するDP袋のDP袋情報を読み取るための読取手段と、該読取手段によって読み取ったDP袋情報と、各工程ポイント及び入力日時を含む工程ポイントコードとを関連付けて管理サーバに送信する送信手段とを有する端末機と、各端末機から送信される前記工程ポイントコードが付加されたDP袋情報を受信する受信手段と、該受信手段で受信した前記工程ポイントコードが付加されたDP袋情報を記憶する記憶手段と、任意に指定された工程ポイントを指定期間内に通過する製品の通過件数の問い合わせ情報を入力すると、該入力した工程ポイント及び期間を検索条件として前記記憶手段から前記検索条件に該当する製品を検索してその件数を集計する手段と、前記集計した件数を出力する出力手段とを有する管理サーバと、を備えたことを特徴としている。
【0022】
本発明によれば、各工程に設けられた端末機により、各工程ポイントを通過するDP袋のDP袋情報を読み取って管理サーバに送信する際に、読み取ったDP袋情報とともに、工程ポイント及び入力日時を含む工程ポイントコードも同時に管理サーバに送信する。管理サーバでは、各端末機から送信される工程ポイントコードが付加されたDP袋情報を記憶手段に記憶して管理している。そして、工程ポイントと期間とが任意に指定されて、その指定された工程ポイントの指定期間内の通過件数を問い合わせる情報を入力すると、管理サーバは、入力した工程ポイントと指定期間とを検索条件として前記記憶手段から該当する製品を検索してその件数を集計し、前記集計結果を出力するようにしている。これにより、各工程の稼働状況、処理状況等を確認することができる。
【0023】
請求項2に係る発明は、フイルムやプリント写真を入れるためのDP袋であって、ユニークなDP袋情報が付加されたDP袋を使用し、該DP袋を介して注文を受け付けた製品を管理する製品の管理システムにおいて、前記製品を生産する工程を含み、前記DP袋が搬送される各工程に対応した端末機であって、各工程ポイントを通過するDP袋のDP袋情報を読み取るための読取手段と、該読取手段によって読み取ったDP袋情報と各工程ポイントを含む工程ポイントコードとを関連付けて管理サーバに送信する送信手段とを有する第1の端末機と、前記製品に対する仕上り納期と該製品のDP袋情報とを管理サーバに送信する第2の端末機と、前記第1の端末機及び第2の端末機から送信される情報を受信する受信手段と、前記第1の端末機から受信した前記工程ポイントコードが付加されたDP袋情報、及び前記第2の端末機から受信した仕上り納期及びDP袋情報を記憶する記憶手段と、前記第1の端末機からのDP袋情報の入力時に、該DP袋情報と前記記憶手段に記憶されている情報とに基づいて前記仕上り納期を有する製品で、かつ指定納期を過ぎても出荷されていない製品を検索する検索手段と、前記DP袋情報を入力した第1の端末機に対して前記検索結果を出力する出力手段とを有する管理サーバと、を備えたことを特徴としている。
【0024】
請求項2に係る発明によれば、各工程に設けられた第1の端末機により、各工程ポイントを通過するDP袋のDP袋情報を読み取って管理サーバに送信する。また、第2の端末機は、製品に対する仕上り納期と該製品のDP袋情報とを管理サーバに送信する機能を有している。尚、前記第1の端末機は、第2の端末機の機能を備えていてもよい。
【0025】
管理サーバは、第2の端末機から送信される製品の仕上り納期と該製品のDP袋情報とを記憶手段に記憶しており、前記記憶手段に記憶されている仕上り納期を過ぎている製品のDP袋情報と一致するDP袋情報を、ある工程ポイントの第1の端末機から受信すると、その第1の端末機に対して指定納期を過ぎても出荷されていない製品であることを通知するようにしている。
【0026】
請求項3に係る発明は、フイルム、プリント写真、ポストカード等を入れるためのDP袋又は当該DP袋を所定数で束にしたロット組であって、各DP袋にユニークなDP袋情報が付加されたDP袋又は各ロット組にユニークなロット組情報が付加されたロット組を使用し、該DP袋又は該ロット組を介して第三者機関から注文を受け付けた製品を管理する製品の管理システムであって、
前記製品を生産する工程、前記ロット組が搬送される各工程に対応した端末機であって、各工程ポイントを通過するDP袋のDP袋情報又はロット組のロット組情報を読み取るための読取手段と、該読取手段によって読み取ったDP袋情報又はロット組情報を管理サーバに送信する送信手段とを有する第1の端末機と、
前記製品に対して注文変更、返却等の処理を行う際に、その処理の対象製品のDP袋情報又はロット組情報と処理情報とを管理サーバに送信する第2の端末機と、
前記第1の端末機及び第2の端末機から送信される情報を受信する受信手段と、前記第2の端末機から受信したDP袋情報又はロット組情報、及び処理情報を記録する記録手段と、前記第1の端末機から受信したDP袋情報又はロット組情報が前記記録手段に記録されたDP袋情報又はロット組情報と一致するか否かを判別する判別手段と、該判別手段によってDP袋情報又はロット組情報の一致が判別されると、その一致するDP袋情報又はロット組情報を送信した第1の端末機に対して前記処理情報を出力する出力手段とを有する管理サーバと、
前記第三者機関で新規注文、注文変更、返却等の処理を受け付けたときに当該処理データを受け付けると共に当該処理データを前記管理サーバに受け渡し、当該受け渡した処理データに基づいて前記管理サーバが生成したデータを受け取って格納することによって、受注データ、工程進行状況データ、請求データ等を前記管理サーバと共有する第三者データサーバと、からなる製品の管理システム、からなる。
【0027】
請求項3の本発明によれば、例えば、営業写真館などの第三者機関でプリント等の注文変更などの処理を受け付けた場合、第三者データサーバが当該注文変更などの処理データを受け付け、さらに当該処理データを前記管理サーバに受け渡す。第三者データサーバは、当該受け渡した処理データに基づいて前記管理サーバが生成したデータを、受け取って格納する。前記第三者データサーバは、前記管理サーバが生成したデータを格納するので、受注データ、工程進行状況データ、請求データ等の諸データを前記管理サーバと共有することになる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る製品の管理システムの好ましい第1の実施の形態について詳説する。
[集配ラボシステムの概要]
図1は本発明に係る製品の管理システムが適用された集配ラボシステムの概念図である。まず、この集配ラボシステムにおける製品の流れについて簡単に説明する。
【0029】
図1に示すように集配ラボの工場には、取次店、写真店などの契約している各取引先からDP袋が集荷される。
【0030】
即ち、取引先には、図2に示すようなDP袋10が予め用意されており、取引先では、ユーザからフイルムを受け取ると、そのフイルムをDP袋10に入れるとともに、DP袋上の注文欄12にユーザ希望の注文内容を記入する。このDP袋10を使用した製品の注文では、同時プリント、焼増し、ポストカードプリント等の多種類の製品の注文が可能であり、預かるフイルムの種類やプリントサイズも複数存在する。また、DP袋10には、ユニークなDP袋情報(この実施の形態では、7桁の取引先コードと、5桁の受付ナンバーを示すバーコード)14が印刷されている。
【0031】
図1に戻って、各取引先から集荷されたDP袋10は、DP袋10に記入された注文内容に応じて仕分けられ、注文内容に応じた生産工程▲1▼、▲2▼、▲3▼等を経由して製品が生産される。そして、生産された製品(プリント写真やフイルム)がDP袋10に入れられる。また、この製品に対して請求業務(値付け)が行われ、伝票が発行さる。この伝票はDP袋10に貼付される。
【0032】
その後、DP袋10は、DP袋10に印刷されているコースナンバーによって配送するコースごとに仕分けられ、各取引先に配送される。
[製品の管理システムの概要]
図3は上記集配ラボの工場に設けられた本発明に係る製品の管理システムの概略構成図である。
【0033】
この製品の管理システムは、端末機20-1、20-2、20-3、20-4、…と、管理サーバ30と、モデム32と、これらを接続するLAN34とから構成されている。
【0034】
端末機20-1には、ハンディーターミナル(POT)22がセットされるクレードル24が設けられている。POT22は、取引先との間でDP袋10を受け渡しする担当者に携帯されるもので、DP袋10上のバーコード14(図2参照)を読み取るバーコードリーダが内蔵されている。この担当者が事業所に戻ってからPOT22をクレードル24にセットすると、POT22で読み取ったデータは端末機20 -1 にロードされる。
【0035】
端末機20-2、20-3、20-4等は、「工場受入」、「プリント工程終了」、「工場出荷済み」等の各工程ポイントに配置され、主として管理サーバ30への情報の入力端末、出力端末として作用する。また、各端末機20-2、20-3、20-4は、DP袋10上のバーコード14を読み取るためのバーコードリーダ20Aを有しており、各端末機20-2、20-3、20-4を操作する担当者は、バーコードリーダ20Aを操作して各工程ポイントを通過するDP袋10のバーコード14を読み取らせる。
【0036】
前記端末機20-1、20-2、20-3、20-4等(以下、単に「端末機20」という)は、POT22からロードされ、又はバーコードリーダ20Aによって読み取ったDP袋10のバーコード14(DP袋情報)と、各端末機20に設定されている生産工程ポイントを示す工程ポイントコードとを関連付けて管理サーバ30に送信し、これらのデータを管理サーバ30に登録できるようになっている。また、各端末機20は、必要な工程ポイントコード、工程名称を事業所別、製品別に自由に設定できる機能を有しているが、この詳細については後述する。
【0037】
管理サーバ30は、各端末機20を介して送信されたDP袋情報及び工程ポイントコードが登録されるデータベースを有しており、LAN34に接続されている端末機20やその他の事業所内の端末機からの製品の仕上がり、仕掛り状況の問い合わせ、工程通過件数の問い合わせ等に対して、前記データベースで管理された情報を基に製品の生産工程通過状況、入力者、入力端末機を通知する機能や、指定された工程ポイントの通過件数を通知する機能を有している。
【0038】
また、管理サーバ30は、生産現場に流れてしまった製品について何らかのアクション(注文変更、返却等)を示すコメント情報がDP袋情報とともに入力されると、各端末機20での工程ポイント入力時に対応するDP袋情報が読み取られると、その端末機20にメッセージを表示させる機能や、受入時に仕上り納期を入力することで、各端末機20での工程ポイント入力時に、指定納期を過ぎても出荷されないものが検知されると、その端末機20に納期遅れのメッセージを表示させる機能等を有している。
【0039】
更に、この管理システムは、モデム32を介してインターネットに接続できるようになっており、管理サーバ30は、DP袋情報を基に対応する製品の生産工程通過状況をインターネット上で情報公開する機能を有している。尚、上記各機能の詳細については後述する。
[ネットプリントシステム]
図4はネットプリントシステムのネットワーク構成図である。
【0040】
同図において、A事業所、B事業所、…、E事業所等は、社内ネットワーク網(IP−VAN)で接続されている。各事業所は、前述した集配ラボの工場を備えている。また、データセンタ40のネットサーバ40Aは、インターネットを通じてプリント注文を受け付けることができるようになっている。
【0041】
即ち、店頭受付端末機42に画像データが記録されたメディアを装填し、ここでユーザ情報、受取先、画像選択、プリント枚数等の必要な情報を入力し、送信を指令すると、前記必要な情報とともに選択された画像のデータがインターネットを通じてネットサーバ40Aにアップロードされる。また、取次店44に設置されている端末機からも上記と同様にして写真プリントのウエブ受付ができるようになっている。更に、一般ユーザ46のパソコンからも社内のホームページ上や、ネットプリント提携企業48が提供しているホームページ上で、写真プリントのウエブ受付ができるようになっている。
【0042】
各事業所は、ネットサーバ40Aにアップロードされた画像データのうち、それぞれ自分の事業所が管轄している集配エリアからウエブ受付した画像データ等をダウンロードする。
【0043】
そして、各事業所では、ネットサーバ40Aから画像データ等をダウンロードしてウエブ受付した段階で、DP袋情報が印刷されたDP袋を発行する。尚、ウエブ受付時には、製品の受取先(取引先)を入力する入力項目があり、前記発行されるDP袋には、入力された取引先を示す取引先コードと受付ナンバーとを示すバーコードがDP袋情報として印刷されている。また、このDP袋情報、仕上り予定日、取引先等の情報は、ネットサーバ40Aからウエブ注文者に電子メールで通知される。各事業所でのウエブ受付したものは、DP袋の集荷工程が省略されるが、その他の工程は、DP袋10で受付したものと同様である。
【0044】
また、各事業所は、社内ネットワーク網で接続されていることで、各事業所間では、前述した管理サーバ30で管理されるデータを利用することができ、また、ある事業所では処理できない製品の注文を受けた場合には、処理可能な他の事業所に回送する処理が行われる。
[POTを利用した取引先でのDP袋受渡し管理システム]
集配サービスマンは、POT22に内蔵されているバーコードリーダにより取引先の店頭でDP袋10のバーコード14を読み取らせる。そして、図5に示すようにPOT22に接続されるPOT用小型プリンタ23によって、DP袋10のバーコード(受付ナンバー)が印刷された受渡し明細リストをプリント出力する。
【0045】
DP袋の受渡し時に前記受渡し明細リストを取引先に渡すことで、製品の紛失、未着の責任の明確化とトラブル回避が可能となる。
【0046】
また、集配サービスマンは、帰社してからPOT22を送信状態にしてクレードル24にセットする(図3参照)。そして、端末機20-1をPOT22からの工程ポイント入力状態とすることで、集荷又は配送したDP袋10のDP袋情報がPOT22から端末機20-1にロードされる。端末機20-1には、生産工程ポイントを示す工程ポイントデータ等が設定されており、端末機20-1は、実行ボタンが押されると、前記ロードしたDP袋情報と工程ポイントデータとを管理サーバ30に送信する。
【0047】
このようにPOT22によりDP袋10の取引先の店頭での受渡し時に読み取ったDP袋情報を管理サーバ30にロードすることで、受渡し時の工程も工程ポイントとして活用することができる。
【0048】
尚、集荷時のPOTデータを送信する場合、端末機20-1には集荷工程を示す工程ポイントデータが設定され、配送後のPOTデータを送信する場合、端末機20-1には配送終了を示す工程ポイントデータが設定される。また、集荷時のPOTデータを送信する端末機20-1と、配送後のPOTデータを送信する端末機20-1とは、通常、異なるものが使用されるが、前記工程ポイントデータの設定を変更することで、同じものを使用することができる。
[工程ポイントシステム]
図6はDP袋情報及び工程ポイントデータ等を入力する端末機20のメニュー画面を示す。
【0049】
このメニュー画面上には、「工程ポイント入力(POT)」、「受付入力」、「工程ポイント入力(バーコード、マニュアル)」、「ビリング工程問合せ」、「ビリングQ&A」、「工程通過件数参照」などを実行するためのボタンが表示されており、操作者(担当者)は、これらのボタンから所望のボタンをクリックしたのち適宜の入力操作を行う。
【0050】
1)工程ポイント入力について
前記メニュー画面上で、「工程ポイント入力(POT)」のボタンをクリックすると、端末機20の画面は、図5に示すPOT入力画面となる。ここで、前述したようにPOT22をクレードル24にセットすると、POT22からロードしたDP袋情報とPOT入力を示す工程ポイントデータとが管理サーバ30に送信される。
【0051】
また、メニュー画面上で「受付入力」のボタンをクリックすると、端末機20の画面は、図7に示す受付入力画面となる。この状態で、集荷したDP袋10のバーコード14をバーコードリーダ20Aにより読み取ることにより、DP袋情報が端末機20内に取り込まれる。所定量(例えば、取引先単位)のDP袋10のDP袋情報を取り込んだのち、「実行」ボタンをクリックすると、受付入力を示す工程ポイントデータとともに、前記読み取ったDP袋情報が管理サーバ30に送信される。
【0052】
このようにして工場への受付が終了したDP袋10は、製品ごとに仕分けられ、それぞれの生産工程に送られる。
【0053】
各生産工程では、その生産工程を示す工程ポイントコードの入力が行われる。
【0054】
即ち、メニュー画面上で「工程ポイント入力(バーコード、マニュアル)」のボタンをクリックすると、端末機20の画面は、図8に示す工程ポイント入力画面に切り替わる。この状態で、「担当者No. 」を入力し、「製品コード」と「ポイントコード」を入力することで、登録したい「ポイント名」を設定する。「製品コード」と「ポイントコード」の入力は、通常、7桁のバーコード(4桁の製品コードと、3桁のポイントコード)を作成しておき、これをバーコードリーダ20Aで読み取ることによって行うことができる。
【0055】
続いて、登録したい品物(DP袋10のバーコード14)をバーコードリーダ20Aにより連続して読み取らせたのち、「実行」ボタンをクリックすることにより、端末機20に設定されている工程ポイントデータ(担当者No. 、製品コード、ポイントコード、入力日時等)とともに、DP袋情報が管理サーバ30に送信される。
【0056】
尚、端末機20は、ロット単位で工程ポイントを入力する機能を有している。即ち、ポストカードのようにロットを組んで工程を流す製品は、ロット情報の入ったフロッピーを端末機20に読み取らせることにより、全件の工程情報を登録することができる。
【0057】
2)工程ポイントコードの登録(追加)方法について
工程ポイントコードの登録(追加)を行う場合、工程ポイントコード・メンテナンスを選択し、端末機20に図9に示す画面を表示させる。
【0058】
この状態で、製品コード、ポイントコード、ポイント名、担当者ナンバー、有効年月日を入力し、これを管理サーバ30に送信して登録する。このようにして登録した工程ポイントコードは、登録後直ちに使用することができる。
【0059】
これにより、必要なポイントコード、ポイント名を製品別、職場別に自由に登録し、これを直ちに利用することができる。
【0060】
このようにして登録され、設定可能な工程ポイントコードの事例を以下に示す。
【0061】
▲1▼通常使われる工程名
「工場受入」、「プリント工程終了」、「工場出荷済み」等
▲2▼工程に品名や職場名等をプラスし、具体的に判りやすくした事例
「写真名刺受入」、「大型+シール混合受入」、「RP仙台回送出し」等
▲3▼工程名だけでなく、ものの状態を指定した事例
「お店に問い合わせ中」、「入荷時プリント傷有」等
3)ビリング工程問合せ
図6に示したメニュー画面上で、「ビリング工程問合せ」のボタンをクリックすると、端末機20の画面は、図10に示す画面に切り替わる。
【0062】
この画面上で、入力項目の欄に問合せをしたい品物(DP袋情報)を入力し、「実行」ボタンをクリックすると、ビリング工程問合せを示す情報とともに、入力したDP袋情報が管理サーバ30に送信される。
【0063】
管理サーバ30は、前記ビリング工程問合せを示す情報とともに入力したDP袋情報に基づいて該DP袋情報に関連してデータベースに登録されている全ての工程ポイントコードを抽出し、この抽出した工程ポイントコードを前記端末機20に送信する。
【0064】
端末機20は、図10に示すように請求内容を画面の左側に表示し、管理サーバ30から受信した前記抽出された工程ポイントコードに基づいて製品の生産工程通過状況を示す工程情報(履歴)を画面の右側に表示する。
[工程内Q&Aシステム(処理依頼・確認システム)]
この工程内Q&Aシステムは、工場内に入った受注品に何らかの処置をしたいときに、伝言板として登録したのもが、「工程ポイント入力」をしたときに作業者に伝えるもので、自ら現物を探しに行き処置をしなくてもよくするためのシステムである。
【0065】
例えば、取引先から注文変更の電話が入った場合、端末機20のメニュー画面上で「ビリングQ&A」のボタンをクリックし、端末機20の画面を図11に示す画面に切り替える。この画面上で、DP袋情報とともに、問い合わせ発行指示(依頼内容)を入力し、「実行」ボタンをクリックして入力した情報を管理サーバ30に送信する。尚、図11に示す例では、入荷後にお店から発注製品の枚数変更の電話が入り、20枚を50枚に変更した場合に関して示している。
【0066】
その後、ある端末機20での「工程ポイント入力」の作業時に、該当するDP袋情報が管理サーバ30に送信されると、管理サーバ30は、前記問い合わせ発行指示された受注品のDP袋情報と判別し、該当するDP袋情報を入力した端末機20の画面を、図12(A)に示す「工程ポイント入力」の画面から同図(B)に示す「ビリングQtA」の画面(図11に示した画面と同じ)に切り替え、この画面に依頼内容等を表示させる。
【0067】
この依頼内容を見た作業者は、記入された処置を実施し、処置内容を入力する。発行者は、「ビリングQ&A」の画面で処理内容を確認することができ、お店に処置終了を連絡することができる。
[工程通過件数表示システム]
この工程通過件数表示システムは、「工程ポイントコード」と「製品別の請求入力」の日付別の入力件数を集計し、表示するためのシステムである。
【0068】
図6に示したメニュー画面上で、「工程通過件数表参照」のボタンをクリックすると、端末機20の画面は、図13に示す画面に切り替わる。
【0069】
この画面上で、期間(日付(複数日の指定も可能))を指定し、工程ポイントコード、又は製品別請求を入力し、これを管理サーバ30に送信する。
【0070】
管理サーバ30は、入力された期間及び工程ポイントコードから、その期間内に前記指定された工程ポイントを通過した件数(「工程ポイント入力」された件数)を集計し、この集計した件数を端末機20に送信する。
【0071】
端末機20は上記管理サーバ30からの受信した集計結果を表示する。
【0072】
図13に示した端末機20の画面は、工程ポイントコードを指定した場合の出力例であり、工程ポイント通過件数を画面の左側に表示し、時間帯別の工程ポイント通過件数を画面の左側に表示する。
【0073】
図14に示した端末機20の画面は、複数日を指定し且つ製品別請求入力を指定した場合の出力例であり、請求形態別(日付、工程別)の通過件数を画面の左側に表示し、また、左側の画面で選択された請求形態における時間帯別の通過件数を画面の右側に表示する。
[納期管理システム]
この納期管理システムは、製品の納期遅れを把握するためのシステムであり、図15に示すように注文受入時に、DP袋情報とともに納品日を入力し、これを管理サーバ30に送信する。
【0074】
その後、端末機20において、図16に示すように「仕上/発送確認問合せ(明細)」の画面を表示させ、ここで、製品コード及び/又は取引先コードを入力し、「実行」ボタンをクリックすると、これらの情報が管理サーバ30に送信される。管理サーバ30では、対応する製品のうちの納品日を越えた製品を抽出し、その製品の情報(DP袋情報、納品日等)を端末機20に送信する。これにより、端末機20の画面には、指定納期を過ぎても納品されない製品の情報が表示される。
[Webを利用したユーザからの問い合わせシステム]
図2に示したDP袋10には、「お客様控え」と「お店控え」として渡す半券(図示せず)が切り離し可能に付けられており、「お客様控え」の半券上で注文内容等を記入すると、その記入内容が「お店控え」の半券と、DP袋上にカーボンコピーされるようになっている。尚、図2に示したDP袋10は、半券が切り離されている状態に関して示している。
【0075】
上記半券には、DP袋情報が数字で印字されており、また、Webでの問い合わせアドレス(URL)も印字されている。
【0076】
一般ユーザは、インターネットに接続されているパソコンのWWWブラウザを起動し、半券に印字されているURLを入力して、図17に示す「仕上り状況照会」のホームページを開く。
【0077】
このホームページ上で、問い合わせナンバー(取引先コード+受付ナンバー)を入力すると、該当する製品の仕上り状態が表示される。尚、前述した管理サーバ30がWeb問合せに対するWWWサーバとしての機能を有していてもよいし、別途WWWサーバを設置し、管理サーバ30から仕上り状態(製品の生産工程通過状況)に関する情報をWWWサーバに送信するようにしてもよい。
【0078】
Web問合せで表示される工程と言葉は、一般ユーザに判り易いものに変換して表示される。また、「料金明細」ボタンをクリックすることで、料金の明細表も表示することができるようになっている。
【0079】
以下、添付図面に従って本発明に係る製品の管理システムの第2の実施の形態について詳説する。
[営業写真館と写真サービス会社とのシステムの概要]
図18は本発明に係る製品の管理システムが適用された営業写真館と写真サービス会社とのシステムの概念図である。まず、このシステムにおける製品の流れについて簡単に説明する。
【0080】
生誕後100日記念、七五三、入学、成人式などの記念行事等で顧客を撮影する営業写真館では、写真撮影した後、写真のプリント作業を写真サービス会社に依頼する。
【0081】
まず、顧客が営業写真館の店舗にて写真撮影をされる。写真撮影はデジタルカメラ、アナログ(銀塩)カメラの両方で行う。デジタルカメラでの撮影は、撮影後、どの画像をプリント処理するか顧客が選択する際に撮影画像を一覧にして示すためのものである。プリント処理は通常、画質がより細かいアナログカメラで撮影したネガをもとに行う。顧客はどのサイズで(四つ切、六つ切り等)、どの種類で(通常プリント、ポストカード、シール、カレンダー等)、プリント処理をするか決定する。これらが決定すると顧客は店頭で手書き注文書に注文内容を記入する(ステップ100)。営業写真館の店舗と営業写真館データセンターとはインターネット回線で接続されていて、データをやりとりできるようになっている。
【0082】
営業写真館の店舗では、受付袋であるDP袋の中にアナログカメラで撮影したネガフイルム及びデジタルカメラで撮影した画像データが格納されているフロッピーディスクを封入して、集配業者に渡す。
【0083】
ネガフイルム及びフロッピーディスクを収納したDP袋が写真サービス会社に到達すると、当該物件の受付入力がされる(ステップ102)。
【0084】
図18の写真サービス会社の枠内は、写真サービス会社の工場に設けられた本発明に係る製品の管理システムの概略構成図である。
【0085】
この製品の管理システムは、端末機20-1、20-2、20-3、20-4、20-5…と、管理サーバ30と、モデム32と、これらを接続するLAN34とから構成されている。
【0086】
端末機20-1には、ハンディーターミナル(POT)22がセットされるクレードル24が設けられている。POT22は、受付入力102でDP袋10上のバーコード14(図2参照)を読み取るバーコードリーダが内蔵されている。バーコード14には、所、店、受けNo.の情報が含まれている。受付入力102では、他に、受付日時、品種コード、プリント枚数、最終納期などを端末機20-1に入力する。
【0087】
端末機20-1から受付入力された情報は、管理サーバ30のデータベースに登録される(ステップ106)。また、受付入力(ステップ102)がされると、ネガフイルムが現像される(ステップ104)。
【0088】
デジタルカメラで撮影された画像から選択された注文画像に基づいて、撮影ネガフイルムを選択する(ステップ108)。このネガフイルム選択もバーコードリーダ20Aを操作して端末機20-2にその選択の情報が入力される。
【0089】
それ以降は、顧客の注文内容に応じてアナログプリント処理工程110とデジタルプリント処理工程112とに分かれる。
【0090】
アナログプリント処理工程110では、ステップ108で選択されたネガフイルムの検倍、テストプリント、本番プリントが行われる、ここでも、バーコードリーダ20Aを操作して端末機20-3にそのプリント情報が入力される。
【0091】
デジタル画像合成等を必要とする画像プリントでは、デジタルプリント処理工程112で、JOB登録、画像スキャニング、画像補正、レイアウト合成、プリント等の各工程が行われる。ここでも、バーコードリーダ20Aを操作して端末機20-4にそのプリント情報が入力される。
【0092】
アナログプリント処理工程110又はデジタルプリント処理工程112を経ると、ステップ114の工程に移行し、仕上がり製品を付け合せ、値付け伝票を発行する(ステップ114)。ここでも、バーコードリーダ20Aを操作して端末機20-5にその情報が入力される。
【0093】
その後、製品が出荷され(ステップ116)、写真サービス会社の工場を出て、元の注文を受けた営業写真館の店舗に移送される。
【0094】
前記端末機20-1、20-2、20-3、20-4、20-5等(以下、単に「端末機20」という)は、POT22からロードされ、又はバーコードリーダ20Aによって読み取ったDP袋10のバーコード14(DP袋情報)と、各端末機20に設定されている生産工程ポイントを示す工程ポイントコードとを関連付けて管理サーバ30に送信し、これらのデータを管理サーバ30に登録できるようになっている。また、各端末機20は、必要な工程ポイントコード、工程名称を事業所別、製品別に自由に設定できる機能を有している。
【0095】
管理サーバ30は、各端末機20を介して送信されたDP袋情報及び工程ポイントコードが登録されるデータベースを有しており、LAN34に接続されている端末機20やその他の事業所内の端末機からの製品の仕上がり、仕掛り状況の問い合わせ、工程通過件数の問い合わせ等に対して、前記データベースで管理された情報を基に製品の生産工程通過状況、入力者、入力端末機を通知する機能や、指定された工程ポイントの通過件数を通知する機能を有している。
【0096】
また、管理サーバ30は、生産現場に流れてしまった製品について何らかのアクション(注文変更、返却等)を示すコメント情報がDP袋情報とともに入力されると、各端末機20での工程ポイント入力時に対応するDP袋情報が読み取られると、その端末機20にメッセージを表示させる機能や、受入時に仕上り納期を入力することで、各端末機20での工程ポイント入力時に、指定納期を過ぎても出荷されないものが検知されると、その端末機20に納期遅れのメッセージを表示させる機能等を有している。
【0097】
更に、この管理システムは、モデム32を介してインターネットに接続できるようになっており、管理サーバ30は、DP袋情報を基に対応する製品の生産工程通過状況をインターネット上で情報公開する機能を有している。
【0098】
営業写真館データセンターと写真サービス会社の管理サーバ30とは、インターネット回線で接続されていて、工程進行状況データや請求データ等のやりとりができるようになっている。したがって、営業写真館の店舗において、注文した写真プリントが現在どの工程を流れているかがわかる。そのため、一旦注文した内容を変更したい場合(例えば、注文したA画像よりB画像の方が被撮影者の表情がよいのでB画像に変更したいような場合)に、注文内容を変更することができるポイントを営業写真館データセンターが持っているデータから営業写真館店舗においてわかる。営業写真館店舗では、対象物件がその変更可能ポイントを越えていた場合は注文変更指示を入力できないのであり、変更可能ポイント前であれば自動的に注文変更指示を入力できる。
【0099】
[営業写真館と写真サービス会社とのシステムの詳細]
図19は本発明に係る製品の管理システムが適用された営業写真館と写真サービス会社とのシステムの詳細図である。このシステムにおける流れについて説明する。
【0100】
図18のときと同様に、営業写真館店舗、営業写真館データセンター、写真サービス会社の3者の間で物件、データのやりとりがされる。
【0101】
まず、営業写真館店舗において、同時プリントの場合は、デジタルカメラで撮影が行われ、顧客がプリントしてもらいたい画像をデジタル画像一覧から選択する。同時プリント、焼増プリントの両方の場合において、注文データが作成される。
【0102】
作成された注文データは、営業写真館データセンター200にデータ送信される。デジタル画像はJPEG形式にて、画像に付随する文字データはCSV(Comma Separeted Values) 形式にて送信され、営業写真館データセンター200の新規用ディレクトリに格納される(ステップ120)。注文の際の書誌的情報、顧客情報はCSV形式にて送信され、営業写真館データセンター200の新規用ディレクトリに格納される(ステップ122)。
【0103】
営業写真館データセンター200の新規用ディレクトリに格納されたJPEG及びCSVデータは、営業写真館IP−VPNを通じて写真サービス会社受信サーバ(一次受け)202に送信され、格納される(ステップ124)。
【0104】
写真サービス会社受信サーバ(一次受け)202に格納されたJPEG及びCSVデータは、写真サービス会社IP−VPNを通じて写真サービス会社の各所受信サーバ(二次受け)204に送信され、格納される(ステップ126)。撮影した営業写真館店舗の存在する地区によってどの地域の受信サーバ(二次受け)に格納されるかが決定される。
【0105】
次に、写真サービス会社において入荷検収が行われる。アナログ撮影された際のネガフイルムは営業写真館店舗で注文データが作成された後に写真サービス会社に直送され、入荷検収を受ける。各所受信サーバ204に格納されたJPEG及びCSVデータも入荷検収を受ける(ステップ128)。入荷検収では、入荷されたものを確認する意味で、ネガフイルムと、JPEG及びCSVデータ(以下、「デジタルデータ」という)とのつき合わせを行う。
【0106】
入荷検収が済んだ物件のうち、ネガフイルムはロット単位でネガ現像工程136に出され、デジタルデータは画像関係データが生産サーバ206に格納され(ステップ130)、管理データは情報トータルシステム208にデータベース登録される(ステップ132)。
【0107】
画像関係データは、選定データにおいてコマナンバーをもって画像指定され、プリントデータをもって濃度、シアン等の焼付け情報が特定され、工程管理データで、今物件がどこの段階を通過しているかが管理される。
【0108】
現像されたネガフイルムはネガ選定工程140に移行され(ステップ138)、生産サーバ206を通過したデジタルデータはネガ選定工程140に移行する(ステップ134)。
【0109】
ネガ選定工程140を経て焼付け(プリント)対象が決定したものは、ネガフイルムについてはアナログプリントされ(ステップ142)、デジタルデータについてはデジタルプリントされる(ステップ144)。ここのデジタルプリントは、例えば、画像をスキャナ読み込みしてキャラクター商品にプリントし、ハガキやカレンダーとして製品化する場合などがある。その後、プリントは照合、検査され、製品として発送される。
【0110】
上記ステップ132で、情報トータルシステム208にデータベース登録された管理データは、注文データ、納期データ、工程データとして各要素が入力されて管理サーバ(図18の管理サーバ30)で管理される。
【0111】
ステップ140でネガ選定される前に、情報トータルシステム208にネガ選定開始入力がされ、ステップ142のアナログプリント、ステップ144のデジタルプリントがされる前に情報トータルシステム208にプリント開始入力がされる。そして、製品発送時に上記システム208に写真サービス会社出荷済み入力がされる。
【0112】
よって、プリント対象物が現在、どの工程に存在するかが情報トータルシステム208で管理されている。情報トータルシステム208で対象物の工程を管理しているのだが、その対象物の存在する工程位置次第で、情報トータルシステム208から所定のフラグが営業写真館データセンター200の工程フラグ用ディレクトリに送信される(ステップ164)。すなわち、顧客から注文変更要請があったときにすでに受けた注文を自動変更することが不可能の工程にあれば自動変更不可フラグを、すでに受けた注文を変更可能だが有料修正になってしまう工程にある場合は有料修正フラグを、変更不可能な工程にあるときは再注文待ちフラグを、それぞれ工程フラグ用ディレクトリに格納する。
【0113】
ところで、営業写真館店舗で一旦注文した写真プリントを注文変更、キャンセルしたいという要請が顧客からあることがあるが、この場合、店舗で注文変更等が可能かどうか即答できるようにすることが望ましい。注文変更、キャンセルが可能かどうかは上述のフラグで示したようにプリント対象物が現在どの工程に存在しているかによって決定する。本形態では、営業写真館データセンター200と写真サービス会社とで工程データ等を共有することができるようになっている。以下、詳説する。
【0114】
営業写真館店舗で顧客から写真プリントの注文変更、キャンセル等の要請があったとき、当該店舗ではまずその変更要請データを作成する。店舗では、その変更要請データを営業写真館データセンター200に送信して注文変更、キャンセル等が可能かどうか確認する。
【0115】
営業写真館データセンター200では、その変更要請が自動的に可能かどうか判断するために自動修正可否確認を行う。そのために、変更要請データを工程フラグ用ディレクトリに入れる(ステップ150)。営業写真館データセンター200は、工程フラグ用ディレクトリのなかの工程フラグをみて自動変更(自動修正)可能かどうか判断する。
【0116】
自動変更可能である場合は、修正用ディレクトリに変更要請データを格納する。自動変更可能でない場合は、結果待ちディレクトリに変更要請データを格納する。
【0117】
修正用ディレクトリに変更要請データが格納された場合は、各所受信サーバ204にその変更要請データが送信される(ステップ192)。その後、各所受信サーバ204から変更情報が生産サーバ206及び情報トータルシステム208に送信され、格納される(ステップ194)。生産サーバ206及び情報トータルシステム208では、すでに格納されている選定データ等の各データ、及び注文データ等の各データをそれぞれ上書きして変更する。
【0118】
工程の中で現物を発見し、現物を保留棚へ一時保管する(ステップ173)。その後、修正可能フラグを発行し(ステップ168、170)、工程フラグ用ディレクトリに修正可能フラグを格納すると共に保留棚の現物、生産システムデータを個別修正する(ステップ172、175)。
【0119】
その後、修正完了フラグを修正完了フラグ用ディレクトリに送信し、(ステップ176、178)、修正が完了する(ステップ180)。
【0120】
工程フラグ用ディレクトリからのステップ152で自動変更の可否結果は営業写真館店舗に送信され(ステップ152)、「OK」の場合は対象物がネガフイルム選定前であるとして注文変更を受け付ける(ステップ154)。修正完了フラグ用ディレクトリで修正完了フラグを受けると、修正完了フラグが確認され(ステップ156、196)、営業写真館データセンター200でも修正完了の記録がされたことになり、したがって注文変更の登録がされたことになる。この注文変更が受け付けられたことを営業写真館店舗で確認される。
【0121】
営業写真館データセンター200は、上記ステップ150で、工程フラグ用ディレクトリのなかの工程フラグをみて自動変更(自動修正)可能かどうか判断する。自動変更可能でない場合は、ステップ152で自動変更の可否結果が営業写真館店舗に送信されたときに(ステップ152)、「NG」で対象物がネガフイルム選定後であるとする通知が届き(ステップ158)、注文変更を受け付けるかどうか調査する。
【0122】
調査は、ラボへのE−mail又はFAXによる問い合わせによって行う(ステップ160)。写真サービス会社の受付では、営業写真館店舗からの問い合わせを受け付ける(ステップ169)。写真サービス会社では、対象となる現物が現在どの工程にあるかを捜査するために、情報トータルシステム208の端末から質問を入力する(ステップ171)。
【0123】
入力された質問により、生産サーバ206の工程管理データ、及び情報トータルシステム208の工程データが探索される(ステップ162)。探索により、現物の所在場所が見つけられ(ステップ166)、修正可否の判断がされ、現物が保留棚へ一時保管される(ステップ173)。なお、修正がその場で可能な物件はフラグを発行せず、その場で個別に対応する(ステップ174)。
【0124】
その後、修正可能フラグを発行し(ステップ168、170)、工程フラグ用ディレクトリに修正可能フラグを格納すると共に保留棚の現物、生産システムデータを個別修正する(ステップ172、175)。
【0125】
その後、修正完了フラグを修正完了フラグ用ディレクトリに送信し(ステップ176、178)、修正が完了する(ステップ180)。
【0126】
ステップ170で修正可能フラグが発行されると、工程フラグ用ディレクトリからのステップ182で注文変更の可否結果は営業写真館店舗に送信され、店舗からは再開フラグが営業写真館データセンター200の結果待ちディレクトリへ送信され、修正用ディレクトリへ修正情報が送信され(ステップ190)、その後、修正情報が各所受信サーバ204に送信される(ステップ192)。その後、各所受信サーバ204から変更情報が生産サーバ206及び情報トータルシステム208に送信され、格納される(ステップ194)。生産サーバ206及び情報トータルシステム208では、すでに格納されている選定データ等の各データ、及び注文データ等の各データをそれぞれ上書きして変更する。
【0127】
修正完了フラグ用ディレクトリで修正完了フラグを受けると、営業写真館データセンター200でも修正完了の記録がされたことになり、したがって注文変更の登録がされたことになる。この注文変更が受け付けられたことを営業写真館店舗で確認される。修正完了フラグ用ディレクトリからのステップ182で修正完了結果は営業写真館店舗に送信され、修正完了フラグが確認される(ステップ196)。
【0128】
図20は、店舗から注文変更しようとしたときの端末画面を示した図である。工程1、工程2までが注文変更する際の上述した自動修正可能範囲である。工程3以降は、対象物の現在位置次第で修正変更の可否が決定するので、対象物の現在位置を写真サービス会社に問い合わせる必要がある。
【0129】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、DP袋に関連した製品の入荷後に該製品について注文変更等があった場合には、注文変更等があったDP袋情報を管理サーバに登録しておき、一方、ラボ工場内の各生産工程を流れるDP袋に付加されたDP袋情報を各生産工程で読み取って管理サーバに通知した際に、そのDP袋情報が前記管理サーバに登録されている注文変更等があったDP袋情報と一致する場合には、管理サーバから前記DP袋情報を送信した端末機に対して注文変更等の処理情報を出力するようにしたため、入力担当者に対して現在DP袋情報を読み取った製品が、注文変更等があった製品であることを知らせることができ、これにより注文変更等があった製品を担当者が自分で工場内で探し回る必要がなくなり、注文変更等があった製品に対して速やかに処理を行うことができる。
【0130】
また、本発明によれば、各工程に設けられた端末機により、各工程ポイントを通過するDP袋のDP袋情報を読み取って管理サーバに送信する際に、読み取ったDP袋情報とともに、工程ポイント及び入力日時を含む工程ポイントコードも同時に管理サーバに送信し、管理サーバでは、各端末機から送信される工程ポイントコードが付加されたDP袋情報を記憶手段に記憶して管理している。そして、工程ポイントと期間とが任意に指定されて、その指定された工程ポイントの指定期間内の通過件数を問い合わせる情報を入力すると、管理サーバは、入力した工程ポイントと指定期間とを検索条件として前記記憶手段から該当する製品を検索してその件数を集計し、前記集計結果を出力するようにしたため、各生産工程を通過した製品の件数をリアルタイムに把握することができ、各工程の稼働状況、処理状況等を確認することができる。
【0131】
更に、本発明によれば、製品に対する仕上り納期と該製品のDP袋情報とを管理サーバに登録しておき、一方、ラボ工場内の各生産工程を流れるDP袋に付加されたDP袋情報を各生産工程で読み取って管理サーバに通知した際に、そのDP袋情報が前記管理サーバに登録されている仕上り納期を過ぎても出荷されていない製品のDP袋情報と一致する場合には、管理サーバから前記DP袋情報を送信した端末機に対して指定納期を過ぎても出荷されていない製品であることを通知し、これにより入荷後に各工程に流れている製品のうちの仕上り納期遅れの製品をいち早く把握することができる。
【0132】
更に、本発明によれば、前記第三者データサーバは、前記管理サーバが生成したデータを格納するので、受注データ、工程進行状況データ、請求データ等の諸データを前記管理サーバと共有することになり、前記第三者データサーバに受注データ、工程進行状況データ、請求データ等を照会すれば、管理サーバに照会することなく、照会したい内容を得ることができて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製品の管理システムが適用された集配ラボシステムの概念図
【図2】DP袋の正面図
【図3】集配ラボの工場に設けられた本発明に係る製品の管理システムの概略構成図
【図4】ネットプリントシステムのネットワーク構成図
【図5】ハンディーターミナル(POT)の使用方法を説明するために用いた図
【図6】本発明に係る端末機のメニュー画面を示す図
【図7】本発明に係る端末機の「受付入力」の画面を示す図
【図8】本発明に係る端末機の「工程ポイントコード入力」の画面を示す図
【図9】本発明に係る端末機の「工程ポイントコード・メンテナンス」の画面を示す図
【図10】本発明に係る端末機の「ビリング工程問合せ」の画面を示す図
【図11】本発明に係る端末機の「ビリングQ&A(伝言板)」の画面を示す図
【図12】本発明に係る端末機の「工程ポイントコード入力」の画面から「ビリングQ&A(伝言板)」の画面に切り替わる様子を示す図
【図13】本発明に係る端末機の「工程通過件数参照」の画面を示す図
【図14】本発明に係る端末機の「工程通過件数参照」の他の画面を示す図
【図15】本発明に係る端末機の「受入データ入力」の画面を示す図
【図16】本発明に係る端末機の「仕上/発送確認問合せ(明細)」の画面を示す図
【図17】「仕上り状況照会」のホームページを示す図
【図18】本発明に係る製品の管理システムが適用された営業写真館と写真サービス会社とのシステムの概念図
【図19】本発明に係る製品の管理システムが適用された営業写真館と写真サービス会社とのシステムの詳細図
【図20】店舗から注文変更しようとしたときの端末画面を示した図
【符号の説明】
10…DP袋、14…バーコード(DP袋情報)、20-1〜20-4…端末機、20A…バーコードリーダ、22…ハンディーターミナル(POT)、23…POT用小型プリンタ、24…クレードル、30…管理サーバ、32…モデム、34…LAN、200…営業写真館データセンター、208…情報トータルシステム
Claims (3)
- フイルムやプリント写真を入れるためのDP袋であって、ユニークなDP袋情報が付加されたDP袋を使用し、該DP袋を介して注文を受け付けた製品を管理する製品の管理システムにおいて、
前記製品を生産する工程を含み、前記DP袋が搬送される各工程に対応した第1の端末機であって、各工程ポイントを通過するDP袋のDP袋情報を読み取るための読取手段と、該読取手段によって読み取ったDP袋情報を管理サーバに送信する送信手段とを有する第1の端末機と、
前記製品に対して注文変更及び返却の少なくとも一方の処理を行う際に、その処理の対象製品のDP袋情報と処理情報とを管理サーバに送信する第2の端末機と、
前記第1の端末機及び第2の端末機から送信される情報を受信する受信手段と、前記第2の端末機から受信したDP袋情報及び処理情報を記録する記録手段と、前記第1の端末機から受信したDP袋情報が前記記録手段に記録されたDP袋情報と一致するか否かを判別する判別手段と、該判別手段によってDP袋情報の一致が判別されると、その一致するDP袋情報を送信した第1の端末機に対して前記処理情報を出力する出力手段とを有する管理サーバと、
を備えたことを特徴とする製品の管理システム。 - フイルムやプリント写真を入れるためのDP袋であって、ユニークなDP袋情報が付加されたDP袋を使用し、該DP袋を介して注文を受け付けた製品を管理する製品の管理システムにおいて、
前記製品を生産する工程を含み、前記DP袋が搬送される各工程に対応した端末機であって、各工程ポイントを通過するDP袋のDP袋情報を読み取るための読取手段と、該読取手段によって読み取ったDP袋情報を管理サーバに送信する送信手段とを有する第1の端末機と、
前記製品に対する仕上り納期と該製品のDP袋情報とを管理サーバに送信する第2の端末機と、
前記第1の端末機及び第2の端末機から送信される情報を受信する受信手段と、前記第2の端末機から受信した仕上り納期及びDP袋情報を記憶する記憶手段と、前記第1の端末機からのDP袋情報の入力時に、該DP袋情報と前記記憶手段に記憶されている情報とに基づいて前記仕上り納期を有する製品で、かつ指定納期を過ぎても出荷されていない製品を検索する検索手段と、前記DP袋情報を入力した第1の端末機に対して前記検索結果を出力する出力手段とを有する管理サーバと、
を備えたことを特徴とする製品の管理システム。 - フイルム、プリント写真及びポストカードの少なくとも1つを入れるためのDP袋又は当該DP袋を所定数で束にしたロット組であって、各DP袋にユニークなDP袋情報が付加されたDP袋又は各ロット組にユニークなロット組情報が付加されたロット組を使用し、該DP袋又は該ロット組を介して第三者機関から注文を受け付けた製品を管理する製品の管理システムであって、
前記製品を生産する工程、前記ロット組が搬送される各工程に対応した端末機であって、各工程ポイントを通過するDP袋のDP袋情報又はロット組のロット組情報を読み取るための読取手段と、該読取手段によって読み取ったDP袋情報又はロット組情報を管理サーバに送信する送信手段とを有する第1の端末機と、
前記製品に対して注文変更及び返却の少なくとも一方の処理を行う際に、その処理の対象製品のDP袋情報又はロット組情報と処理情報とを管理サーバに送信する第2の端末機と、
前記第1の端末機及び第2の端末機から送信される情報を受信する受信手段と、前記第2の端末機から受信したDP袋情報又はロット組情報、及び処理情報を記録する記録手段と、前記第1の端末機から受信したDP袋情報又はロット組情報が前記記録手段に記録されたDP袋情報又はロット組情報と一致するか否かを判別する判別手段と、該判別手段によってDP袋情報又はロット組情報の一致が判別されると、その一致するDP袋情報又はロット組情報を送信した第1の端末機に対して前記処理情報を出力する出力手段とを有する管理サーバと、
前記第三者機関で新規注文、注文変更及び返却の少なくとも1つの処理を受け付けたときに当該処理データを受け付けると共に当該処理データを前記管理サーバに受け渡し、当該受け渡した処理データに基づいて前記管理サーバが生成したデータを受け取って格納することによって、受注データ、工程進行状況データ及び請求データの少なくとも1つを前記管理サーバと共有する第三者データサーバと、からなる製品の管理システム。
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