JP4206921B2 - カーナビゲーション装置 - Google Patents
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Description
このような構成によれば、エンジンキースイッチが入り状態とされる以前にはカラー液晶ディスプレイには何も表示されない一方、エンジンキースイッチが入り状態とされると直ちに画面が明るくなって表示が開始される。また、この段階では殆どの場合に起動処理が完了しているためカーナビゲーション機能プログラムも待ち時間なく直ちに実行される。従って、従来、ユーザーが体感した起動完了までの待ち時間が短縮される効果を奏する。
このような構成の場合、ドアロック解除又はドア開放の操作がされてからエンジンキースイッチが入り状態とされるまでの間に先行して起動処理を開始することができ、エンジンキースイッチを入り状態にしてから、起動完了までの待ち時間を短縮する効果を奏する。
このような構成によれば、車内においてエンジンキースイッチを切り状態にした後にドアロック解除、ドア開放等をしないまま再び入り状態とした場合にも起動処理が開始される効果を奏する。
このような構成によれば、カーナビゲーション装置が使用されない間は省電力状態で待機し、トリガ信号が入力された時点で速やかに元の状態に復帰できる効果を奏する。
このような構成によれば、請求項5に記載の発明の場合よりも、更に少ない電力状態でトリガ信号の入力を待つことができる。
制御回路7は、カーナビゲーション装置1の動作全般を制御する機能を果たすもので、マイクロコンピュータを主体として構成されている。即ち、制御回路7は、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェース及びこれらを接続するバス、電源装置など(何れも図示せず。)を備えて構成されている。
制御回路7内のROMには、電源立ち上げ直後にハードウェアを初期化するための初期化プログラム、タイトル画面を表示するための表示準備プログラム、ハードディスク6からプログラムをRAM上に読み出すためのブートプログラム、重要な制御情報などが格納されている。
地図データ入力器3は、CD−ROM、DVD−ROM、HDD(ハードディスクドライブ)などの情報記録媒体からデータを読み込むためのものである。この地図データ入力器3を介しては、多種類の地図描画用データ、マップマッチング用データ、施設名称データなどの多様なデータが読み込まれてハードディスク6に格納される。格納されたデータは、前記カーナビゲーション機能プログラムによって参照される。
操作スイッチ群4は、カラー液晶ディスプレイ上に形成されたタッチスイッチやリモコンスイッチ等で、制御回路7への各種情報入力に使用される。
この他、カーナビゲーション装置1にはVICSを利用して道路交通情報を取得するための通信装置、車体の回転速度を検出するための角速度センサ、車両速度を検出するための車速センサ、移動距離を検出する距離センサ、車体方向を検出するジャイロスコープ等(何れも図示せず。)が必要により取り付けられる。
次に、制御回路7が起動時に行なう処理内容をフロー図を参照して説明する。図2は、制御回路7が行なう起動時の処理フロー図である。制御回路7は先にも述べたようにマイクロコンピュータを用いて構成されており、その起動処理を含む制御動作の大部分はソフトウェアで実行される。
この起動処理には、ハードウェアに関する起動処理とソフトウェアに関する起動処理とがある。ハードウェアに関する起動処理としては、制御回路7の周辺機器であるハードディスク6、GPS受信機2、操作スイッチ群4等の電源のON操作やそのハードウェアの初期化操作があり、ソフトウェアに関する起動処理としては、プログラムが使用するメモリ領域の初期化等がある。
ユーザーはドアを開けるためにドアロックを解除する。ドアロックが解除されるとドアロック検出スイッチ9からドアロック解除検出信号が制御回路7にトリガ信号として入力される。このトリガ信号が入力されると、バックグラウンドのステップB1において制御装置7に含まれるROMに格納されたプログラムが実行開始される。最初にROMに内蔵されたプログラムが実行するのに必要なハードウェアとソフトウェアの初期化処理が行なわれる。ここで行なわれる初期化はカーナビゲーション機能プログラムが動作するための起動処理とは別のものであり、一瞬で処理が完了する。
次にステップB3に移る。ステップB3では、計時タイマを起動して経過時間の計時を開始する。この計時時間は、ステップB9においてチェックされる。
続くステップB4では、表示準備処理が実行される。この表示準備処理とは、後にエンジンキースイッチ8が入り状態とされた場合に、表示器5に例えばタイトルのような簡単な表示を即座に表示するために必要な準備処理をいう。但し、この表示準備処理が終了しても表示器5の画面には何も表示されず、画面は暗いままの状態にしておかれる。この表示準備処理に要する時間は極めて短時間である。本明細書での起動処理には、この表示準備処理も含めている。
続いてステップB5aに移り、サスペンド状態あるいはハイバネーション状態からの復帰動作(レジューム)が実行される。
続くステップB7では、起動処理完了フラグをON状態とする。この起動処理完了フラグも、フォアグラウンドジョブからもアクセス可能なメモリ領域に確保しておく。
ステップB9では、ステップB3で計時を開始した計時タイマの計時時間をチェックする。計時時間が所定の時間に達していなかった場合には、ステップB8に戻りエンジンキースイッチ8の状態チェックを再び実行する。所定時間に達していた場合にはステップB10に移る。ここで、所定時間は、ステップB6で実行される起動処理に要する時間よりも長い時間に設定されている。
ステップB10では表示処理完了フラグをOFF状態に戻し、ステップB11では起動処理完了フラグをOFF状態に戻す。ステップB12では、ステップB6の起動処理で実行した処理を、それ以前の元の状態に戻す終了処理を実行する。そして、ステップB13にてサスペンド状態またはハイバーネーション状態に入り、バックグラウンドジョブを終了する。
ステップF2では、表示器5への表示が開始されて表示器5の画面が明るくなる。但し、この段階で表示される内容は、ステップB4の表示準備処理で準備されたタイトルのような簡単な情報のみである。バックグラウンドジョブにおいてトリガ信号が入力されてから表示完了フラグがONされるまでにかかる時間は一瞬の短時間である。また、フォアグラウンドジョブにおいてエンジンキースイッチ8が入り状態とされてからステップF2の表示開始に移るまでの時間は非常に短い。従って、ドアロックが解除されてからエンジンキースイッチ8が入り状態とされるまでにサスペンド状態またはハイバーネーション状態からのレジュームが完了していれば、エンジンキースイッチ8が入り状態とされるのと殆ど同時に表示器5の画面が明るくなってタイトルのような簡単な情報が表示される。
エンジンキースイッチ8が切り状態になったことが検出された場合には、フォアグラウンドジョブの終了動作に移る。ステップF6にてカーナビゲーション機能プログラムの実行を停止し、表示器5の情報表示を停止して画面を暗くする。そして、ステップF7にて起動処理完了フラグをOFF状態とし、ステップF8にて表示完了フラグをOFF状態にし、ステップF9にてサスペンド状態またはハイバーネーション状態に入って終了する。サスペンド状態で終了するかハイバーネーション状態で終了するかは、予めプログラムの中で決定しておく。
上記実施形態では、バックグラウンドジョブはエンジンキースイッチ8の入り操作とそれに先行するドアロック解除検出信号との2つの信号をトリガ信号として開始されるように説明してきた。しかし、このエンジンキースイッチ8の入り操作に先行する信号は、ドアロック解除検出信号に限られる訳ではなく、代わりに物理的なドア開放検出信号、無線手段によるドアの解錠指令信号、無線手段によるエンジン始動指令信号、無線手段によるその他の機器への操作指令信号、車両へのユーザーの接近検出信号、シートへの着座検出信号、トランク開放信号、ドアノブへの接触検出信号等、ユーザーがまもなく車両を使用する意思を確認できる信号であれば使用できる。そして、このような信号を使用した場合も前記実施形態と同様の効果をあげることができる。
Claims (6)
- カラー液晶ディスプレイを備えたカーナビゲーション装置であって、エンジンキースイッチの入り操作に先行するトリガ信号の入力を受けてバックグラウンドで前記カラー液晶ディスプレイに表示を即座に表示させるための表示準備処理を含む起動処理を開始すると共に、前記カラー液晶ディスプレイの画面を暗いままに制御し、エンジンキースイッチが入り状態とされた時にフォアグラウンドで前記カラー液晶ディスプレイに情報表示を開始し、続いて前記起動処理が完了していることを確認してカーナビゲーション機能プログラムの実行を開始することを特徴とするカーナビゲーション装置。
- 前記トリガ信号は、車両のドアロック解除検出信号又はドア開放検出信号であることを特徴とする請求項1に記載のカーナビゲーション装置。
- 前記エンジンキースイッチが入り状態とされたことをも前記トリガ信号として扱い、前記起動処理を開始することを特徴とする請求項1または2に記載のカーナビゲーション装置。
- 前記トリガ信号の入力を受けた後、所定時間内にエンジンキースイッチの入り操作が行なわれなかった場合には、前記フォアグラウンドでの前記カラー液晶ディスプレイへの情報表示及びカーナビゲーション機能プログラムの実行を開始することなく、前記バックグラウンドでの起動処理が開始される前の状態に戻すことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のカーナビゲーション装置。
- 前記起動処理の開始前に、カーナビゲーション装置をサスペンド状態から元の状態に復帰させる処理を行なうことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のカーナビゲーション装置。
- 前記起動処理の開始前に、カーナビゲーション装置をハイバネーション状態から元の状態に復帰させる処理を行なうことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のカーナビゲーション装置。
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