JP6931184B2 - 画像形成装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))などの画像形成装置およびそれに関連する技術に関する。
MPFの主電源をオン(ON)状態にする際に、MFPの機能をユーザが短時間で使用できるようにする高速起動技術(ハイバーネーション起動技術などとも称される)が存在する(特許文献1等参照)。これによれば、通常の起動処理(ハードウエア初期化処理、カーネル起動処理およびファームウエア起動処理等の実行を伴う起動処理)よりも高速に起動することが可能である。
当該高速起動技術では、主電源スイッチのオフ操作に応答して直ちに電源供給を停止するのではなく、当該オフ操作後においても電源供給を継続する期間(電力供給継続期間)が設けられ、当該期間内に装置状態情報(退避対象情報とも称される)を格納する処理が行われる。より詳細には、主電源スイッチが次回オン状態にされたときに備えて、主電源スイッチがオフ(OFF)状態にされた時点での装置状態情報(コントローラのRAM内のデータ、および各処理部のレジスタ内の格納データ等)を不揮発性記憶部に記憶する処理(スナップショット取得処理とも称する)が行われる。そして、主電源スイッチが次回オン状態にされたときには、直前の当該スナップショット取得処理で取得された装置状態情報(スナップショットデータ)が用いられる。これによって、MFPは、起動状態(詳細には、ジョブを実行することが可能な状態(レディ状態))へと、高速に復帰することが可能である。
特開2014−10470号公報
また、上述のような高速起動処理(直前のスナップショット取得処理で取得されたスナップショットデータを用いた高速起動処理)では、スナップショットデータの取得に失敗することがある。たとえば、主電源スイッチのオフ操作後の電力供給継続期間の完了前に(換言すれば、スナップショットデータ取得処理期間中に)ユーザがACプラグをACコンセント(プラグ受け)から引き抜いてしまうと、MFPに対する電力供給が遮断されてスナップショットデータ取得処理が中断され、有効なスナップショットデータが生成されない。すなわち、スナップショットデータの取得に失敗する。
このようにスナップショットデータの取得に失敗した場合には、次の電源オン操作時においては、上述のような高速起動処理(第1の高速起動処理とも称する)は実行されない。この場合、たとえば通常の起動処理が実行され得る。あるいは、第1の高速起動処理よりも低速な別の高速起動処理(第2の高速起動処理とも称する)(第1の高速起動処理よりも長い所要時間を有する第2の高速起動処理)が実行されることも考えられる。
第2の高速起動処理は、たとえば、電源オン操作後において第2のスナップショットデータ(次述)を用いた復帰処理を実行した後に、ファームウエア等のアプリケーションソフトウエアを起動することによって実現される。ここで、第2のスナップショットデータは、OS(オペレーティングシステム)のカーネル起動処理までが終了した状態を示すスナップショットデータ(第2のスナップショットデータ)として取得され、不揮発性記憶部(eMMC33等)に記憶されたデータである。第2の高速起動処理においては、第2のスナップショットデータを揮発性記憶部に書き戻す処理(スナップショット展開処理)が行われた後、ファームウエア等のアプリケーションソフトウエアの起動処理が実行される。
なお、第1の高速起動処理においては、ファームウエア等のアプリケーションソフトウエアもが起動した状態を記憶したスナップショットデータ(第1のスナップショットデータ)を利用するため、ファームウエア等のアプリケーションソフトウエアの起動処理自体は実行されない。そのため、第1の高速起動処理は、第2の高速起動処理よりも高速である。
通常の起動処理においては、電源オン操作時点からユーザの操作を受け付けることが可能な時点(操作画面の表示時点)までの所要時間は、相当程度の長さ(たとえば1分程度)を有する。また、第2の高速起動処理は、通常の起動処理よりも短い所要時間(たとえば、十数秒程度)を有する。さらに、第1の高速起動処理は、第2の高速起動処理よりも短い所要時間(たとえば、数秒程度)を有する。
このように、電源オン操作直後からMFPの起動完了までの時間には「ばらつき」が存在する。
ところで、MFPの電源オン操作を行ったユーザは、MFPに対する操作が可能になるまでの大凡の残り時間を知りたいと思うことがある。たとえば、ユーザは、数秒程度で設定操作を行うことが可能になる場合にはそのまま待機するものの、設定操作を行うことが可能になるまでに数秒程度よりも長い時間を要する場合には他の作業(用紙補給作業あるいはADFへの原稿セット作業等)を実行したいと考えることがある。
そのようなニーズに応える技術として、ファームウエアの起動処理中において、操作画面が表示される時点の数秒前(たとえば3秒前)に、「予告画面」(もうすぐ操作画面が表示されること(もうすぐMFPに対する操作が可能になること)を示す画面)を表示することが考えられる。当該予告画面としては、たとえば、MFPメーカーのロゴ(コーポレートマーク等)を含む画面が利用され得る。換言すれば、当該ロゴを含む画面が表示されることによって、もうすぐMFPの準備が整うこと(もうすぐ操作可能状態に遷移すること)が予告される。ユーザは、当該予告画面の表示の有無に基づいて、MFPの操作可能時点までの残り時間が所定時間(たとえば数秒)よりも短いのか或いは長いのかを知ることが可能である。
このような予告画面は、通常の起動処理および第2の高速起動処理においては、ファームウエアの起動処理中に表示されればよい。
しかしながら、第1の高速起動処理においては、第1のスナップショットデータ(ファームウエア等もが起動した後の所定の時点での状態を復元するためのスナップショットデータ)を用いた復帰処理が行われるため、ファームウエアの起動処理自体は行われない。それ故、ファームウエアの起動処理中に予告画面を表示することができず、第1の高速起動処理において予告画面を表示することは容易ではない。
これに対して、電源オン操作後の所定のタイミングで(たとえばハードウエア初期化処理直後に)一律に予告画面を表示することが考えられる。ただし、この場合、第1の高速起動処理が行われるときには当該予告画面が正常に機能するものの、第2の高速起動処理あるいは通常の起動処理が行われるときには当該予告画面は正常に機能しない。詳細には、第1の高速起動処理が行われるときには、予告画面の表示時点から数秒程度で実際にMFPが操作可能状態に遷移するので、当該予告画面が正常に機能する。一方、第2の高速起動処理あるいは通常の起動処理が行われるときには、当該予告画面の表示時点からMFPの操作可能状態への遷移時点までの所要時間は、数秒より長い時間(たとえば、十数秒〜二十数秒程度)を有するので、当該予告画面は正常に機能しない。当該予告画面を視認したユーザは、数秒程度で操作可能状態へ遷移すると判断(期待)するものの、期待に反して実際には数秒以上の期間に亘って待たされることになる。
そこで、この発明は、高速起動処理の実行に際して、電源オン操作後における操作可能状態への遷移に関する情報をより正確にユーザに知得させることが可能な画像形成装置およびそれに関連する技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、画像形成装置であって、電源オフ操作時点から電力供給遮断時点までの電力供給継続期間において、前記画像形成装置に関する退避対象情報を前記画像形成装置の揮発性記憶部から取得して、当該退避対象情報を前記画像形成装置の不揮発性記憶部に、前記画像形成装置のファームウエアの起動後の所定時点での状態を復元するための第1のスナップショットデータとして格納させることが可能な格納制御手段と、前記電源オフ操作時点の後に電源オン操作が行われた際において、前記第1のスナップショットデータを利用した第1の高速起動処理を、前記画像形成装置に関する装置起動処理として実行するか否かを判定する判定手段と、前記第1のスナップショットデータを利用した前記第1の高速起動処理を実行する旨が判定される場合、前記電源オン操作後におけるユーザ操作可能状態への遷移完了を予告する予告画面であって前記電源オン操作に応じた起動完了の前に表示すべき予告画面を、前記電源オン操作に応じたハードウエア初期化処理の処理期間内あるいは前記ハードウエア初期化処理の完了直後に前記画像形成装置の表示手段に表示させ、前記第1のスナップショットデータを利用した前記第1の高速起動処理を実行しない旨が判定される場合、前記電源オン操作に応じた前記ハードウエア初期化処理の完了後のファームウエア起動処理の処理期間内に前記予告画面を表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る画像形成装置において、前記不揮発性記憶部は、前記第1のスナップショットデータとは異なる第2のスナップショットデータであってカーネル起動処理の完了直後且つ前記ファームウエア起動処理の開始直前時点での状態を復元するための第2のスナップショットデータを格納し、前記判定手段は、第1の条件が充足されないことに起因して前記第1の高速起動処理を実行しない旨を判定する場合には、前記カーネル起動処理と前記ファームウエア起動処理とを含む通常の起動処理を実行する旨を判定し、第2の条件が充足されないことに起因して前記第1の高速起動処理を実行しない旨を判定する場合には、前記第2のスナップショットデータを利用した第2の高速起動処理であって、前記第2のスナップショットデータを前記不揮発性記憶部から前記揮発性記憶部に書き戻す第2のスナップショット展開処理と前記ファームウエアの起動処理とを含む第2の高速起動処理を実行する旨を判定することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明に係る画像形成装置において、前記表示制御手段は、前記通常の起動処理を実行する旨が判定される場合、前記電源オン操作に応じた前記ハードウエア初期化処理の完了後且つ前記カーネル起動処理の完了後の前記ファームウエア起動処理の処理期間内に前記予告画面を表示させ、前記第2の高速起動処理を実行する旨が判定される場合、前記電源オン操作に応じた前記ハードウエア初期化処理の完了後且つ前記第2のスナップショット展開処理の完了後の前記ファームウエア起動処理の処理期間内に前記予告画面を表示させ、前記第1のスナップショットデータを利用した前記第1の高速起動処理を実行する旨が判定される場合、前記ハードウエア初期化処理の処理期間内あるいは前記ハードウエア初期化処理の完了直後に前記予告画面を表示させることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明に係る画像形成装置において、前記判定手段は、有効な前記第1のスナップショットデータが前記不揮発性記憶部に格納されていることを条件に、前記第1のスナップショットデータを利用した前記第1の高速起動処理を実行する旨を判定することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項2または請求項3の発明に係る画像形成装置において、前記判定手段は、前記電源オフ操作時点の装置構成情報と前記電源オン操作時点の装置構成情報とが同一であることを条件に、前記第1の高速起動処理あるいは前記第2の高速起動処理を実行する旨を判定することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項2または請求項3の発明に係る画像形成装置において、前記判定手段は、前記電源オフ操作時点の装置構成情報と前記電源オン操作時点の装置構成情報とが同一であり且つ有効な前記第1のスナップショットデータが前記不揮発性記憶部に格納されている場合、前記第1のスナップショットデータを利用した前記第1の高速起動処理を実行する旨を判定し、前記電源オフ操作時点の装置構成情報と前記電源オン操作時点の装置構成情報とが同一であり且つ有効な前記第1のスナップショットデータが前記不揮発性記憶部に格納されていない場合、前記第2のスナップショットデータを利用した前記第2の高速起動処理を実行する旨を判定し、前記電源オフ操作時点の装置構成情報と前記電源オン操作時点の装置構成情報とが異なる場合には、前記通常の起動処理を実行する旨を判定することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれかの発明に係る画像形成装置において、前記表示制御手段は、前記電源オン操作を受け付けた旨を示す電源オン操作受付通知画面を、前記電源オン操作の後であって前記第1の高速起動処理を実行するか否かを判定する判定処理の前に、前記表示手段に表示させることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1から請求項7のいずれかの発明に係る画像形成装置において、前記表示制御手段は、前記表示手段に既に表示されている画面の全体のうちの一部の領域の画像データを上書き更新することによって、前記予告画面を表示させることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項8の発明に係る画像形成装置において、前記表示制御手段は、前記予告画面として複数の画面を利用することが可能であり、前記複数の画面のそれぞれに関する前記一部の領域の画像データを更新するための小画像データであって前記複数の画面のそれぞれに応じた複数の小画像データを有しており、前記複数の画面の中から選択した一の画面を前記予告画面として表示させるにあたって、前記複数の小画像データのうち前記一の画面に応じた小画像データを前記一部の領域に上書きすることによって、前記予告画面を表示させることを特徴とする。
請求項10の発明は、画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、a)電源オフ操作時点から電力供給遮断時点までの電力供給継続期間において、前記画像形成装置に関する退避対象情報を前記画像形成装置の揮発性記憶部から取得して、当該退避対象情報を前記画像形成装置の不揮発性記憶部に、前記画像形成装置のファームウエアの起動後の所定時点での状態を復元するための第1のスナップショットデータとして格納させるステップと、b)前記電源オフ操作時点の後に電源オン操作が行われた際において、前記第1のスナップショットデータを利用した第1の高速起動処理を、前記画像形成装置に関する装置起動処理として実行するか否かを判定するステップと、c)前記電源オン操作後におけるユーザ操作可能状態への遷移完了を予告する予告画面であって前記電源オン操作に応じた起動完了の前に表示すべき予告画面を、前記画像形成装置の表示手段に表示させるステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記ステップc)は、c−1)前記第1のスナップショットデータを利用した前記第1の高速起動処理を実行しない旨が判定される場合、前記電源オン操作に応じたハードウエア初期化処理の完了後のファームウエア起動処理の処理期間内に前記予告画面を表示させるステップと、c−2)前記第1のスナップショットデータを利用した前記第1の高速起動処理を実行する旨が判定される場合、前記ハードウエア初期化処理の処理期間内あるいは前記ハードウエア初期化処理の完了直後に前記予告画面を表示させるステップと、を有することを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項10の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップb)は、b−1)第1の条件が充足されないことに起因して前記第1の高速起動処理を実行しない旨を判定する場合には、カーネル起動処理と前記ファームウエア起動処理とを含む通常の起動処理を実行する旨を判定するステップと、b−2)第2の条件が充足されないことに起因して前記第1の高速起動処理を実行しない旨を判定する場合には、前記不揮発性記憶部に記憶された第2のスナップショットデータを利用した第2の高速起動処理であって、前記第2のスナップショットデータを前記不揮発性記憶部から前記揮発性記憶部に書き戻す第2のスナップショット展開処理と前記ファームウエアの起動処理とを含む第2の高速起動処理を実行する旨を判定するステップと、を有し、前記第2のスナップショットデータは、前記カーネル起動処理の完了直後且つ前記ファームウエア起動処理の開始直前時点での状態を復元するためのスナップショットデータであることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項11の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップc−1)は、c−1−1)前記通常の起動処理を実行する旨が判定される場合、前記電源オン操作に応じた前記ハードウエア初期化処理の完了後且つ前記カーネル起動処理の完了後の前記ファームウエア起動処理の処理期間内に前記予告画面を表示させるステップと、c−1−2)前記第2の高速起動処理を実行する旨が判定される場合、前記電源オン操作に応じた前記ハードウエア初期化処理の完了後且つ前記第2のスナップショット展開処理の完了後の前記ファームウエア起動処理の処理期間内に前記予告画面を表示させるステップと、を有することを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項10から請求項12のいずれかの発明に係るプログラムにおいて、前記ステップb)においては、有効な前記第1のスナップショットデータが前記不揮発性記憶部に格納されていることを条件に、前記第1のスナップショットデータを利用した前記第1の高速起動処理を実行する旨が判定されることを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項11または請求項12の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップb)においては、前記電源オフ操作時点の装置構成情報と前記電源オン操作時点の装置構成情報とが同一であることを条件に、前記第1の高速起動処理あるいは前記第2の高速起動処理を実行する旨が判定されることを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項11または請求項12の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップb)においては、前記電源オフ操作時点の装置構成情報と前記電源オン操作時点の装置構成情報とが同一であり且つ有効な前記第1のスナップショットデータが前記不揮発性記憶部に格納されている場合、前記第1のスナップショットデータを利用した前記第1の高速起動処理を実行する旨が判定され、前記電源オフ操作時点の装置構成情報と前記電源オン操作時点の装置構成情報とが同一であり且つ有効な前記第1のスナップショットデータが前記不揮発性記憶部に格納されていない場合、前記第2のスナップショットデータを利用した前記第2の高速起動処理を実行する旨が判定され、前記電源オフ操作時点の装置構成情報と前記電源オン操作時点の装置構成情報とが異なる場合には、前記通常の起動処理を実行する旨が判定されることを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項10から請求項15のいずれかの発明に係るプログラムにおいて、d)前記電源オン操作を受け付けた旨を示す電源オン操作受付通知画面を、前記電源オン操作の後且つ前記ステップb)の前に表示させるステップ、を前記コンピュータにさらに実行させるためのプログラムであることを特徴とする
請求項17の発明は、請求項10から請求項16のいずれかの発明に係るプログラムにおいて、前記ステップb)においては、既に表示されている画面の全体のうちの一部の領域の画像データを上書き更新することによって、前記予告画面が表示されることを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項17の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップc)においては、前記予告画面として利用することが可能な複数の画面の中から選択した一の画面を前記予告画面として表示させるにあたって、前記複数の画面のそれぞれに応じた複数の小画像データのうち前記一の画面に応じた小画像データであって前記一部の領域の画像データを更新するための小画像データを前記一部の領域に上書きすることによって、前記予告画面が表示されることを特徴とする。
請求項1から請求項18に記載の発明によれば、高速起動処理の実行に際して、電源オン操作後における操作可能状態への遷移に関する情報をより正確にユーザに知得させることが可能である。
画像形成装置の機能ブロックを示す図である。 画像形成装置の外観を示す図である。 プログラムの実行に伴って実現される各処理部を示す図である。 電源オフ(OFF)操作が行われた際の動作を示すフローチャートである。 電源オン(ON)操作が行われた際の動作を示すフローチャートである。 3種類の起動処理を示す図である。 eMMC内のデータを示す図である。 第1の高速起動処理等を示す図である。 第2の高速起動処理等を示す図である。 通常の起動処理(非高速起動処理)等を示す図である。 操作パネルにおける画面遷移を示す図である。 ブート処理を示す図である。 図8の一部拡大図であり、第1の高速起動処理等を示す図である。 図9の一部拡大図であり、第2の高速起動処理等を示す図である。 図10の一部拡大図であり、第2の高速起動処理等を示す図である。 起動画面を示す図である。 起動画面を示す図である。 起動画面を示す図である。 起動画面を示す図である。 予告画面を示す図である。 操作画面(コピーメニュー画面)を示す図である。 予告画面を示す図である。 変形例に係る予告画面を示す図である。 上書き更新された差分領域等を示す図である。 複数のロゴの中から選択された一のロゴを含む予告画面を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.装置構成>
図1は、画像形成装置10の機能ブロックを示す図である。ここでは、画像形成装置10として、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))を例示する。また、図2は、MFP10の外観図である。
MFP10は、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能およびボックス格納機能などを備える装置(複合機とも称する)である。具体的には、MFP10は、図1の機能ブロック図に示すように、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、システムコントローラ20、HDD(ハードディスクドライブ)21、操作パネル部22、画像処理ASIC23、認証装置25および電源部36等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
画像読取部2は、MFP10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、当該原稿の画像データ(原稿画像あるいはスキャン画像とも称する)を生成する処理部である。この画像読取部2は、スキャン部であるとも称される。
印刷出力部3は、印刷対象に関するデータに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、通信ネットワークを介した通信(ネットワーク通信)を行うことも可能である。
HDD(ハードディスクドライブ)21は、比較的大きな容量を有する不揮発性の記憶装置(記憶部)であり、画像などの大容量データを保存することが可能である。
操作パネル部22は、図2の外観図にも示すように、その正面側にタッチパネル22bを有する操作部である。タッチパネル22bは、液晶表示パネルに各種センサ等が埋め込まれて構成され、各種情報を表示するとともに操作者からの各種の操作入力を受け付けることが可能である。換言すれば、タッチパネル22bは、各種の情報を表示する表示部であるとともにユーザからの操作入力を受け付ける操作入力部でもある。
画像処理ASIC(application specific integrated circuit)23は、画像処理用の集積回路である。当該画像処理ASIC23は、画像データに対する各種の画像処理(γ調整処理、色調整処理、画像圧縮処理等)を実行することが可能である。
認証装置25は、USB接続方式等によってMFP10の本体に接続される認証装置(ユーザ認証装置)である。認証装置25としては、カード認証方式あるいは静脈認証方式等の各種のユーザ認証方式の装置が利用され得る。
システムコントローラ20は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御装置である。システムコントローラ20は、メインCPU31および各種の半導体メモリ(RAM32などの揮発性メモリ、およびeMMC(embedded Multi Media Card )33などの不揮発性メモリ)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。システムコントローラ20は、メインCPU31において、eMMC33内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。
当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)には、ブートプログラム、OS(カーネルを含む)、MFPのアプリケーションソフトウエア(MFPのファームウエア)等が含まれる。
なお、当該プログラムは、通信ネットワークを経由してMFP10にインストールされるようにしてもよい。あるいは、当該プログラムは、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体から読み出されてMFP10にインストールされるようにしてもよい。
図3に示すように、システムコントローラ(メインCPU31等)20は、上記のプログラムの実行により、格納制御部11と初期化処理制御部15と判定部16と展開部17と表示制御部18とを含む各種の処理部を実現する。
格納制御部(スナップショット取得部とも称する)11は、スナップショット取得処理の対象処理部(たとえば、MFP10に現在接続されているデバイス(オプション構成に係るデバイス)をも含む全接続デバイス)に関する装置利用情報(装置10(そのデバイスを含む)にて利用される情報)をスナップショットデータとして取得する処理部である。そして、格納制御部11は、MFP10の各部に関する装置利用情報を「スナップショットデータ」(第1のスナップショットデータD1等)としてeMMC33に記憶(退避)する。なお、当該装置利用情報は、退避処理の対象情報であることから、退避対象情報とも称される。
初期化処理制御部15は、MFP10の各デバイスの初期化処理を実行する処理部である。
判定部16は、電源オフ操作時点の後に電源オン操作が行われた際において、第1のスナップショットデータD1を利用した第1の高速起動処理を、MFPに関する装置起動処理として実行するか否かを判定する処理部である。判定部16は、電源オン操作直後のブート処理の期間中に、当該判定処理を実行する。
展開部17は、必要に応じて初期化処理制御部15等と協働して、高速起動処理を実行する。たとえば、展開部17は、MFP10の電源オフ操作が行われた後の次の電源オン操作時等において、当該電源オフ操作直後のスナップショット取得処理で取得されていたスナップショットデータD1を当該MFP10にて展開する。当該スナップショットデータD1を利用することによって、MFP10を高速に起動することが可能である。
表示制御部18は、操作パネル部22の表示動作を制御する処理部である。表示制御部18は、後述する予告画面(電源オン操作後におけるユーザ操作可能状態への遷移完了を予告する画面)等を表示させる動作を制御する。
また、MFP10には、主電源スイッチ39も設けられている。主電源スイッチ39(電源スイッチ)は、MFP10のオン(ON)状態とオフ(OFF)状態とを切り換えるためのスイッチである。主電源スイッチ39としては、たとえば、シーソー式のスイッチが利用される。また、主電源スイッチ39は、たとえば、誤操作防止等のため、開閉可能なカバー部材で覆われたMFP10の本体部(当該カバー部材の内側)に設けられている。
電源部36は、AC−DC変換部(不図示)を有しており、AC−DC変換部を用いて、AC電源からの電力(直流変換された後の電力)をMFP10の各部(メインCPU31、RAM32、eMMC33、サブCPU40、およびその他の処理部21,22,23,25,2,3,4等)に供給することが可能である。また、当該電源部36は、電源リレー37と電力制御IC38とを有している。電源リレー37(電磁リレー等)は、電力制御IC38に対する電力供給のオン/オフを切り換える。電力制御IC38は、MFP10の各部への電力供給を制御するICであり、電源リレー37から供給された電力を用いてMFP10の各部への電力供給を制御する。電源部36は、メインCPU31およびサブCPU40(次述)等と協働して、MFP10の各部への電力供給を制御する。
また、MFP10には、サブCPU40も設けられている。MFP10のACプラグがACコンセントに接続された状態においては、サブCPU40に対しては常に電力が供給されており(サブCPU40は電源オン状態で動作しており)、サブCPU40は各種の動作(監視処理および判断処理等)を実行することが可能である。サブCPU40は、メインCPU31の動作状態および主電源スイッチ39の操作状態を監視することが可能であるとともに、電源部36等と協働して、MFP10の各部への電力供給を制御することが可能である。
たとえば、サブCPU40は、主電源スイッチ39のオフ操作に応じて、メインCPU31と協働して第1のスナップショット取得処理を実行した後に、メインCPU31および電源部36と協働してMFP10の各部への電力供給を停止する。また、サブCPU40は、主電源スイッチ39のオン操作に応じて、電源部36と協働してMFP10の各部(システムコントローラ20(メインCPU31等)を含む)への電力供給を再開する。当該電源オン操作に応答して、MFPの起動処理(ハードウエア初期化処理等)が開始される。
サブCPU40は、その管理化の所定の記憶部(不図示)に格納されている所定のプログラムを実行することによって、各種の処理部(電源制御部等)を実現する。当該電源制御部は、電源部36と協働してMFP10における電力供給動作を制御する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、通信ネットワークを経由してMFP10にインストールされるようにしてもよい。あるいは、当該プログラムは、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体から読み出されてMFP10にインストールされるようにしてもよい。
<2.3つの種類の起動動作>
このMFP10では、主電源スイッチ39のオン操作(主電源オン操作あるいは単に電源オン操作とも称する)が行われる際に、MFPをユーザが短時間で使用できるようにする高速起動技術(ハイバーネーション起動技術などとも称される)が採用される。
当該MFP10では、2種類の高速起動処理が選択的に採用される。1つは、第1の高速起動処理であり、他の1つは、第2の高速起動処理である。これら2種類の高速起動処理は、条件に応じて使い分けられる。なお、後述するように、状況によっては、いずれの高速起動処理も行われないこともある。その場合には、通常の起動処理が行われる。これら3種類の起動処理のうち、第1の高速起動処理が最も高速な起動処理である。また、第2の高速起動処理は、第1の高速起動処理よりも低速な起動処理であるものの、通常の起動処理よりも高速な起動処理である。たとえば、通常の起動処理の起動時間TM3は、比較的長時間(1分程度)であるのに対して、第2の高速処理の起動時間TM2は、十数秒〜二十数秒程度であり、第1の高速処理の起動時間TM1は、数秒程度である(TM3>TM2>TM1)(図6参照)。
図6は、これら3種類の起動処理を示す図である。MFP10では、3つの種類の起動処理が条件に応じて使い分けられる。
<2−1.通常起動処理>
図6に示されるように、通常起動処理においては、電源オン操作(主電源スイッチ39のオン操作)後において、BOOT(ブート)処理(ハードウエア(HW)の初期化処理等)、カーネル起動処理(OS起動処理)、およびMFP用アプリケーション起動処理(ここでは(MFP用の)ファームウエア(FW)起動処理)がこの順序で実行される。なお、通常の起動処理は、特に、カーネル起動処理およびファームウエア起動処理の両処理を伴う起動処理であり、当該両処理には相当程度の時間を要する。そのため、通常の起動処理は、他の2種類の起動処理(2つの高速起動処理)よりも長い起動時間(TM3)を要する。
<2−2.第1の高速起動処理>
第1の高速起動処理においては、次述するようなスナップショットデータD1を用いた高速起動処理が行われる。第1の高速起動処理においては、ブート処理(ハードウエアの初期化処理等)は行われるものの、カーネル起動処理およびファームウエア起動処理は行われない。ブート処理の終了後に、第1のスナップショットデータD1の書戻処理(展開処理)が行われる。これによって、高速に起動することが可能である。第1のスナップショットデータD1は、ファームウエアの起動後の所定時点での状態を復元するためのスナップショットデータである。
まず、図8にも示されるように、主電源スイッチ39が次回オン状態(時刻T31)にされるときに備えて、主電源スイッチ39のオフ操作(主電源オフ操作あるいは単に電源オフ操作とも称する)(時刻T21)が行われた際に、当該オフ操作時点以後の電力供給継続期間P1(図8参照)において装置利用情報(退避対象情報)の退避処理(格納処理)が行われる。端的に言えば、第1の高速起動処理用のスナップショットデータD(D1)の退避処理が行われる。
具体的には、MFP10の退避対象情報(コントローラのRAM32内のデータ、ならびに各処理部のレジスタ(および/またはメモリ)内のデータ等)を不揮発性記憶部(eMMC33等)に格納(記憶)する処理(第1のスナップショット取得処理とも称する)が行われる。詳細には、格納制御部11は、各対象デバイス(各ハードウエア処理部)に関する装置利用情報をMFP10の揮発性の記憶部(RAM32ならびに各ハードウエア処理部のレジスタおよびメモリ等)から取得してMFP10の不揮発性の記憶部(eMMC33等)にスナップショットデータD(詳細には、第1のスナップショットデータD1)として格納する。
そして、主電源スイッチ39が次回オン状態(時刻T31)にされたときには、直前の第1のスナップショット取得処理で取得されていたデータ(第1のスナップショットデータD1)がMFP10の不揮発性の記憶部(eMMC33等)からMFP10の揮発性の記憶部(RAM32ならびに各ハードウエア処理部のレジスタおよびメモリ等)へと書き戻される(展開される)。スナップショットデータの書き戻し処理(展開処理)は、スナップショット展開処理とも称される。第1のスナップショットデータD1が用いられることによって、MFP10はレディー状態Q1(換言すれば、ユーザ操作が可能な状態)へと高速に復帰すること(高速に起動すること)が可能である。
具体的には、図8に示すように、MFP10は、電源オフ操作(電源断操作)時点(たとえば、時刻T21)から当該電源オフ操作に応答した電力供給遮断時点T28までの電力供給継続期間P1において、MFP10に関する退避対象情報をスナップショットデータD(D1)として取得してeMMC33(不揮発性メモリ)に格納する。そして、当該電源オフ操作後の次の電源オン操作が行われる際(時刻T31〜)において、当該スナップショットデータD1を利用することにより起動時間が短縮され、MFP10が高速に起動する。
<2−3.第2の高速起動処理>
第2の高速起動処理においては、eMMC33に予め格納されたスナップショットデータD2を用いた高速起動処理が行われる。スナップショットデータD2は、スナップショットデータD1とは異なるデータである。スナップショットデータD2は、通常起動処理においてブート処理(ハードウエアの初期化処理等)およびカーネル起動処理(OS起動処理)までが完了した状態にて、その時点での装置状態を示す各種のデータを退避させたデータである。スナップショットデータD2は、カーネル起動処理完了直後且つファームウエア起動処理開始直前時点での状態を復元するためのスナップショットデータである、とも表現される。
図6に示されるように、第2の高速起動処理においては、ブート処理(ハードウエアの初期化処理等)およびファームウエア起動処理は行われるものの、カーネル起動処理は行われない。具体的には、ブート処理の終了直後に、スナップショットデータD2の書戻処理(第2のスナップショットデータD2を不揮発性記憶部から揮発性記憶部に書き戻す処理)(第2のスナップショット展開処理とも称する)が行われる。これによって、ブート処理(ハードウエアの初期化処理等)およびカーネル起動処理(OS起動処理)までが完了した状態と同等の状態が復元される。そして、当該スナップショットデータD2の書戻処理の後に、ファームウエア起動処理が行われる。これによって、(通常起動処理に比べて)高速に起動することが可能である。
<3.動作概要>
図11は、この実施形態における起動画面(MFPの起動処理中に操作パネル部22に表示される画面)等の遷移を示す図である。図11の最上段には、電源オン操作に応じて第1の高速起動動作が行われる場合に、起動画面G0,G1,G4および操作画面G5が順次に表示されることが示されている。図11の中段には、電源オン操作に応じて第2の高速起動動作が行われる場合に、起動画面G0,G1,G3,G4および操作画面G5が順次に表示されることが示されている。また、図11の最下段には、電源オン操作に応じて通常の起動動作が行われる場合に、起動画面G0,G1,G3,G4および操作画面G5が順次に表示されることが示されている。
電源オン操作に応じて上述の3種類の起動処理のいずれが行われる場合にも、まず、ブート処理期間内(詳細には、第1のハードウエア初期化処理期間(時刻T31〜T32)内)において、画面G0(図16)が表示される(図12も参照)。次に、ブート処理期間内(詳細には、第1のハードウエア初期化処理の完了直後の期間(時刻T32〜T33)内)において、画面G1(図17)が表示される(図12も参照)。なお、図12は、ブートプログラムによって実行されるブート処理(ハードウエア初期化処理等を含む)の内容等を示す図である。
ここで、画面G0は、操作パネル部22のタッチパネル22bの全面に亘る黒色画面である。第1のハードウエア初期化処理内での操作パネル部22の初期化処理にて操作パネル部22の表示用メモリ内の全ての画素の画素値がゼロに設定されることに応じて、画面G0は、真っ黒な画面として表示される。
また、画面G1は、電源オン操作(主電源ボタンの押下操作)直後において当該電源オン操作を受け付けた旨を示す画面であり、電源オン操作受付通知画面とも称される。画面G1は、画面G0とは異なる画面であり、ここでは、MFPの操作部を図案化した特定の図形(長方形の上部に平行四辺形が隣接配置された合成図形)を1個有している。当該特定図形部分(換言すれば、画面G1に固有の部分)を有する画面G1が表示されることによって、主電源ボタンの押下操作が受け付けられた旨等がユーザに示される。画面G1は、第1のハードウエア初期化処理後(一部のハードウエア(基本的なハードウエア(CPU31、RAM32、操作パネル部22))の初期化処理完了直後)に表示される。また、画面G1は、電源オン操作の後であってステップS54(図5参照)の判定処理(時刻T34〜T35)(図12参照)(後述)の前に表示される。このように、画面G1は、3種類の起動処理のうちの何れの起動処理が行われるかにかかわらず(第1の高速起動処理を実行する旨が判定されるか否かにかかわらず)、(このタイミングで)表示される。
その後は、3種類の起動処理のいずれが実行されるかに応じて、異なる起動画面が表示されていく。
通常起動処理が実行される場合には、ファームウエア起動処理中において、MFP起動処理(装置起動処理)進行中であることを示す1または複数の起動画面G3(たとえば画面G33(図18)および画面G35(図19)等)が所定時間間隔(たとえば、数秒間隔)で更新表示される。起動画面G3は、起動処理進行中を示す進行通知画面などとも表現される。起動画面G3は、電源オン操作後の装置起動処理内の複数の段階のうちの次の段階へ到達するごとに更新表示される。たとえば、上述の特定の図形(長方形の上部に平行四辺形が隣接配置された合成図形)の個数が順次に増大された画面G3(G33,G35等)が、当該起動処理の進行に応じて順次に表示される。画面G33(図18)では3個の特定の図形が表示され、画面G35(図19)では5個の特定の図形が表示される。
その後、ファームウエア起動処理の実行中の時刻T48(詳細には、起動処理の完了時点T49の数秒前の時刻T48)(図15参照)において、起動画面G4(予告画面とも称する)が表示される(詳細には、起動画面G4の表示が開始される)。予告画面G4は、操作画面G5の表示直前まで表示され続ける。
予告画面G4は、電源オン操作後におけるユーザ操作可能状態への遷移完了を予告する画面であって当該電源オン操作に応じた起動完了の前(起動完了予定時点よりも所定程度前(たとえば数秒前))に表示すべき画面である。端的に言えば、予告画面G4は、操作画面G5(図21参照)がまもなく表示されること(MFPに対する操作がもうすぐ可能になること)を示す画面である。ここでは、当該予告画面G4として、MFPメーカーのロゴ(コーポレートマークないしシンボルマーク等)を含む画面が利用される。より詳細には、予告画面G4(G45)(図20参照)は、操作パネル部22に直前まで表示されていた画面G3(たとえば、G35)(図19)内の左上部分にロゴが追加された画面である。また、操作画面G5は、装置起動処理完了後に最初に表示される操作画面である。操作画面G5としては、図21に示されるように、コピージョブのトップメニュー画面(コピーメニュー画面)等が例示される。
ファームウエアの起動処理中において、操作画面G5が表示される時点の数秒前(たとえば3秒前)に、予告画面G4が表示されることによって、もうすぐMFPの準備が整うこと(もうすぐ操作可能状態に遷移すること)が予告される。予告画面G4の表示によって、ユーザは、MFPの操作可能時点までの残り時間が所定時間(たとえば数秒)よりも短いことを知ることができる。換言すれば、ユーザは、当該予告画面G4の表示の有無に基づいて、MFPの操作可能時点までの残り時間が所定時間(たとえば数秒)よりも短いのか或いは長いのかを知ることが可能である。
第2の高速起動処理が実行される場合も、通常起動処理が実行される場合と同様の画面が表示される。特に、ファームウエア起動処理の実行中の時刻T46(詳細には、起動処理の完了時点T47の数秒前の時刻T46)(図14参照)において、予告画面G4が表示される。
第2のスナップショットデータの利用によって、第2の高速起動処理の所要時間は、通常起動処理の所要時間よりも短い(より詳細には、ファームウエアの起動開始タイミングに関して、第2の高速起動処理の方が通常起動処理よりも早い)ので、第2の高速起動処理における起動画面G3,G4は、通常起動処理における起動画面G3,G4よりも早い段階で表示される。たとえば、第2の高速起動処理における予告画面G4は、上述の時刻T48(通常起動処理が実行される場合の予告画面G4の表示開始時点)よりも早い時刻T46で表示される。ただし、第2の高速起動処理における予告画面G4の表示開始時点から操作画面G5の表示開始時点までの時間は、通常起動処理における予告画面G4の表示開始時点から操作画面G5の表示開始時点までの時間とほぼ同じである。
第2の高速起動処理においても、予告画面G4の表示によって、ユーザは、MFPの操作可能時点までの残り時間が所定時間(たとえば数秒)よりも短いことを知ることができる。
このように、第1のスナップショットデータD1を利用した第1の高速起動処理が実行されない場合、電源オン操作に応じたハードウエア初期化処理の完了後のファームウエア起動処理期間(ファームウエア起動処理の処理期間)内に予告画面G4が表示される。
一方、第1の高速起動処理が実行される場合には、ファームウエア起動処理期間内ではなく、ブート処理期間内(ブートプログラムによる処理期間内)に予告画面G4が表示される。具体的には、電源オン操作に応じたハードウエア初期化処理の完了直後(詳細には、起動画面G1の表示後且つ第2のハードウエア初期化処理の完了直後)(時刻T35〜T36)(図12)に、予告画面G4の描画処理が行われ予告画面G4が表示される(図5のステップS61(後述)も参照)。より具体的には、第2の初期化処理(時刻T33〜T34)の直後に判定処理(MFPに関する装置起動処理として第1の高速起動処理を実行するか否か等に関する判定処理)(ステップS54(図5参照))(時刻T34〜T35)が行われ、当該判定処理の直後に予告画面G4(G41)が表示される(詳細には、起動画面G4の表示が開始される)。この予告画面G41(図22参照)は、操作パネル部22に直前まで表示されていた画面G1(図17参照)内の左上部分にロゴが追加された画面である。予告画面G4は、操作画面G5の表示直前まで表示され続ける。
ここにおいて、第1の高速起動処理における予告画面G4は、上述の時刻T46,T48(図14および図15参照)よりも早い時点(T35〜T36)で表示される(図13も参照)。ただし、第1の高速起動処理における予告画面G4(G41)の表示開始時点から操作画面G5の表示開始時点までの時間(たとえば数秒)は、通常起動処理(あるいは第2の高速起動処理)における予告画面G4(G45)の表示開始時点から操作画面G5の表示開始時点までの時間とほぼ同じ(同程度)である。
以上のような動作によれば、第1の高速起動処理(ファームウエア起動処理自体を伴わないMFPの起動処理)の実行に際して、操作画面G5の表示開始時点T45(図13参照)の数秒前(時刻T36)に予告画面G4が表示されるので、電源オン操作後における操作可能状態への遷移に関する情報をより正確にユーザに知得させることが可能である。
<4.動作詳細>
図4は、電源オフ(OFF)操作が行われた際の動作を示すフローチャートであり、図5は、電源オン(ON)操作が行われた際の動作を示すフローチャートである。また、図8〜図10は、電源オン操作に応じて起動状態(起動完了状態とも称する)に遷移した後に電源オフ(OFF)操作が行われ且つその後に再び電源オン(ON)操作が行われる動作例等を示すタイミングチャートである。図8では、再度の電源オン操作直後において第1のスナップショットデータD1を用いた第1の高速起動処理が行われる様子が示されている。図9では、再度の電源オン操作直後において第2のスナップショットデータD2を用いた第2の高速起動処理が行われる様子が示されている。また、図10では、再度の電源オン操作直後において通常の起動処理が行われる様子が示されている。なお、図8〜10では、通常起動処理(時刻T1〜T9)で一旦起動されたMFPにおいて電源オフ操作が行われ、その後に電源オン操作(再度の電源オン操作)が行われたときに3種類のいずれかの起動処理が行われる。
図8に示すように、時刻T1(たとえば、業務開始時)にて電源オン操作が行われ通常起動処理が行われると、MFP10は電源オフ状態Q0から起動状態(より詳細には、レディー状態Q1(待機状態))に遷移する(時刻T9等)。なお、図9および図10においても、同様にまず時刻T1〜T9にて通常起動動作が行われる様子が示されている。
<電源オフ操作に応じた第1のスナップショット取得処理>
その後、MFPの利用が適宜行われた後、適宜のタイミングで(たとえば、業務終了時に)電源オフ操作が行われる。
以下では、図4を参照しながら、電源オフ操作が行われた際の動作について説明する。
レディー状態Q1において主電源スイッチ39による電源オフ操作が受け付けられる(時刻T21)(図8等も参照)と、MFP10は、図4に示すような動作(ステップS10)を実行する。
具体的には、まず、ステップS11において、電源オフ操作時点における装置構成情報(MFP10の装置構成を示す情報)を取得する。たとえば、MFP10は、接続されている各オプション装置との予め通信を行っておき、各オプション装置の装置種類(たとえば装置種類ID)等を認識して、認識結果を揮発性記憶部(RAM32等)に予め格納しておく。このステップS11では、当該格納された情報を格納先装置から読み出すことによって、電源オフ操作時点(T21(図8等参照))でのMFP10の装置構成を取得(把握)するとともに、読み出された情報を不揮発性記憶部(eMMC33あるいはHDD21等)に格納する。
次に、ステップS12において、MFP10は、ステップショット取得処理を実行する(時刻T21〜時刻T23(図8等参照))。具体的には、MFP10は、複数のデバイス(たとえば、デバイス20,22,23,25)に関する退避対象情報をスナップショットデータD1として取得し、当該スナップショットデータD1をeMMC33(不揮発性メモリ)に記憶する(図7も参照)。
より詳細には、たとえば、RAM32等に格納されているデータであってMFP10のシステムコントローラ20(本体処理部とも称する)が利用するデータ(装置利用情報(退避対象情報))が、当該退避対象情報(ひいてはスナップショットデータD1)に含まれる。たとえば、MFP10のオプション構成等を示す状態変数の値および当該オプション構成を反映した画像データ等が、当該退避対象情報(ひいてはスナップショットデータD1)に含まれる。MFP10のシステムコントローラ20内の退避対象情報は、RAM32等からeMMC33に転送されて記憶される。
また、たとえば、デバイス22,23,25(ハードウエア処理部)に関する退避対象情報(装置利用情報(当該各デバイス22,23,25が利用するデータ(状態変数の値等)))も、当該退避対象情報(ひいてはスナップショットデータD1)に含まれる。当該各デバイス(各ハードウエア処理部)22,23,25に関する退避対象情報(各ハードウエア処理部のレジスタ(および/またはメモリ)内のデータ等)は、当該各ハードウエア処理部からRAM32に一旦コピー(転送されて記憶)され、その後、eMMC33にさらに転送されて記憶される。
以上のように、主電源スイッチ39による電源オフ操作が行われると、MFP10に関する退避対象情報(電源オフ操作時点のMFPの状態を反映した退避対象情報)を不揮発性記憶部(eMMC33)に記憶(退避)する処理(第1のスナップショット取得処理)が行われる。すなわち、スナップショットデータD1の取得処理(待避対象情報の待避処理)が行われる。
その後、時刻T21から電力供給継続期間P1が経過した後の時刻T28(図8)において、電源部36からMFP10の各部(サブCPU40を除く)への電力供給が遮断される(電圧が垂下する)。
電源オフ操作後の動作が正常に行われる場合には、以上のような動作が行われ、有効なスナップショットデータD1がeMMC33に格納される。
<電源オン操作後の動作>
つぎに、図5を参照しつつ、電源オン操作後の動作について説明する。
時刻T31(図8等参照)において、主電源スイッチ39による再度の電源オン操作(電源オフ操作(時刻T21)後の次の電源オン操作)が行われると、MFP10は、図5の処理を実行する。具体的には、まず、ブート処理(ハードウエア初期化処理等を含む)用のプログラム(ブートプログラム)が起動され、当該ブートプログラムによって、ステップS51〜S64の処理が実行される。
ステップS51では、第1のハードウエア初期化処理が実行される。具体的には、CPU31およびRAM32の初期化が行われるとともに、操作パネル部22の初期化、および操作パネル部22とシステムコントローラ20との通信インターフェイスの初期化等が行われる。この第1のハードウエア初期化処理の期間中(図12の時刻T31〜T32)において、画面G0(図11および図16参照)が操作パネル部22に表示される。
ステップS52においては、起動画面G1(図17参照)の描画処理(表示処理)が実行される。たとえば、図12の時刻T32〜T33において、起動画面G1の描画処理が行われ、操作パネル部22に起動画面G1(電源オン操作受付通知画面)が表示される。
ステップS53においては、第2のハードウエア初期化処理が実行される。具体的には、たとえば、図12の時刻T33〜T34において、オプション装置(認証装置、フィニッシャ装置等)(周辺デバイスとも称する)の有無等が判断されて装置構成情報が取得されるとともに、当該オプション装置等に対する初期化処理が実行される。
そして、ステップS54においては、MFP10は、起動処理を決定する処理(いずれの起動処理を行うべきかに関する判定処理)が実行される。
MFP10は、有効な第1のスナップショットデータD1が不揮発性記憶部に格納されていることを条件に、第1のスナップショットデータD1を利用した第1の高速起動処理を実行する旨を判定する。また、MFP10は、電源オフ操作時点(時刻T21)の装置構成情報と電源オン操作時点(時刻T31)の装置構成情報とが同一であることを条件に、第1の高速起動処理あるいは第2の高速起動処理を実行する旨を判定する。
そのため、まず、MFP10は、電源オフ期間においてMFP10の装置構成(オプション装置等)が変更されたか否かを判定する。
具体的には、まず、MFP10は、接続されている各オプション装置との通信を行い、各オプション装置の装置種類(たとえば装置種類ID)等を認識することによって、電源オン操作時点(T31)でのMFP10の装置構成を取得(把握)する。そして、電源オン操作時点(T31)での装置構成と直前の電源オフ操作時点(T21)での装置構成とが同一であるか否かが判定される。より詳細には、直前の電源オフ操作(T21)に応じてステップS11で取得された装置構成情報と、当該電源オフ操作の次の電源オン操作(T31)に応じてステップS53で取得された装置構成情報とが互いに比較される。その比較結果に基づいて、電源オフ期間にMFP10の装置構成に関する変更がなされた否か、すなわち装置構成の有無が検出される。たとえば、電源オフ期間に認証装置25がMFP10から取り外された場合(認証装置25が更新された場合を含む)、又はフィニッシャ装置が新たに接続された場合等において、装置構成の変更が存在する旨が判定される。
また、MFP10は、直前の電源オフ操作に応じたスナップショットデータD1の取得動作が成功したか否かを判定する。具体的には、有効なスナップショットデータD1がeMMC33に格納されているか否かが判定される。
直前の電源オフ操作に応じたスナップショットデータD1の取得動作(図4のステップS12)が成功していた場合には、有効なスナップショットデータD1がeMMC33に格納されている。なお、スナップショットデータD1の取得動作(eMMC33への格納動作)が完了した場合には、eMMC33に格納されたスナップショットデータD1が有効である旨を示す情報(フラグ情報等)が付与されるものとする。当該情報の有無等に基づいて、有効なスナップショットデータD1の存否(換言すれば、直前のスナップショットデータD1の取得動作の成否)が判定される。
一方、直前の電源オフ操作に応じたスナップショットデータD1の取得動作が失敗していた場合には、有効なスナップショットデータD1はeMMC33に格納されていない。たとえば、主電源スイッチのオフ操作後の電力供給継続期間(換言すれば、スナップショットデータ取得処理期間)の完了前にユーザがACプラグをACコンセント(プラグ受け)から引き抜いてしまうと、MFPに対する電力供給が遮断されてスナップショットデータ取得処理が中断され、有効なスナップショットデータが生成されない。
ステップS54においては、これら2つの条件(装置構成の変更の有無、および有効なスナップショットデータD1の有無)に基づいて、いずれの起動処理を行うべきかに関する判定処理が実行される。換言すれば、電源オフ操作時点の後に電源オン操作が行われる際において、第1のスナップショットデータD1を利用した第1の高速起動処理を実行するか否か等が判定される。
電源オフ操作時点(時刻T21)の装置構成情報と電源オン操作時点(時刻T31)の装置構成情報とが異なる場合には、通常の起動処理を実行する旨が判定される。端的に言えば、装置構成が変更されていると判定される場合には、(高速起動処理ではなく)通常の起動処理を実行すべき旨が判定される。換言すれば、第1の条件C1(電源オフ操作時点(時刻T21)の装置構成情報と電源オン操作時点(時刻T31)の装置構成情報とが同一であること)が充足されないことに起因して第1の高速起動処理を実行しない旨が判定される場合には、通常の起動処理を実行する旨が判定される。
一方、電源オフ操作時点の装置構成情報と電源オン操作時点の装置構成情報とが同一であり且つ有効な第1のスナップショットデータが不揮発性記憶部に格納されていない場合、第2のスナップショットデータを利用した第2の高速起動処理を実行する旨が判定される。具体的には、装置構成が変更されておらず且つ有効なスナップショットデータD1がeMMC33に格納されていない旨が判定される場合には、(第1の高速起動処理ではなく)第2の高速起動処理を実行すべき旨が判定される。換言すれば、第2の条件C2(有効なスナップショットデータD1がeMMC33に格納されていること)が充足されないことに起因して第1の高速起動処理を実行しない旨を判定する場合には、第2のスナップショットデータを利用した第2の高速起動処理を実行する旨が判定される。
また、電源オフ操作時点の装置構成情報と電源オン操作時点の装置構成情報とが同一であり且つ有効な第1のスナップショットデータが不揮発性記憶部に格納されている場合、第1のスナップショットデータを利用した第1の高速起動処理を実行する旨が判定される。具体的には、装置構成が変更されておらず且つ有効なスナップショットデータD1がeMMC33に格納されている旨が判定される場合には、第1の高速起動処理を実行すべき旨が判定される。換言すれば、2つの条件C1,C2の双方が充足される場合には、第1の高速起動処理を実行する旨が判定される。
ステップS55,S56においては、ステップS54での判定結果に基づく分岐処理が行われる。
通常の起動処理を実行すべき旨が判定される場合には、ステップS55,S56を経由してステップS64に進む。ステップS64では、カーネル起動処理およびファームウエア起動処理が、引き続いて実行される(図6および図10参照)。具体的には、まず、OSのカーネルプログラムが起動(カーネル起動処理が実行)され、つぎに、ファームウエアプログラムが起動(ファームウエア起動処理が実行)される。
この場合には、図11の最下段にも示すように、(起動画面G0,G1に続いて)起動画面G3,G4が順次に表示された後に、操作画面G5が表示される。
なお、図15においては、図10の時刻T31以降の状況が拡大されて示されている。図15では、操作画面G5の数秒前に予告画面G4が表示される様子が示されている。また、図13(後述)〜図15においては、画面G0,G3の図示は省略されている。
特に、通常の起動処理を実行する旨が判定される場合、電源オン操作に応じたハードウエア初期化処理完了後且つカーネル起動処理完了後のファームウエア起動処理期間(時刻T38〜T49)内に予告画面G4が表示される(時刻T48)。そして、予告画面G4の表示開始時点(時刻T48)から数秒後(時刻T49)に操作画面G5が表示される(図15参照)。
一方、第2の高速起動処理を実行すべき旨が判定される場合には、ステップS55,S56を経由してステップS63に進む。ステップS63以後においては、第2のスナップショットデータD2の展開処理(書戻処理)およびファームウエア起動処理が、引き続いて実行される(図6および図9参照)。具体的には、ステップS63にて第2の高速起動処理用の特定プログラムがブートプログラムから呼び出されて起動する。そして、第2の高速起動処理用の特定プログラムによって第2のスナップショットデータD2の展開処理が実行される。つぎに、ファームウエアプログラムが起動(ファームウエア起動処理が実行)される。
この場合には、図11の中段にも示すように、(起動画面G0,G1に続いて)起動画面G3,G4が順次に表示された後に、操作画面G5が表示される。なお、図14においては、図9の時刻T31以降の状況が拡大されて示されている。図14では、操作画面G5の数秒前に予告画面G4が表示される様子が示されている。
特に、第2の高速起動処理を実行する旨が判定される場合、電源オン操作に応じたハードウエア初期化処理完了後且つ第2のスナップショット展開処理完了後のファームウエア起動処理期間内に予告画面G4が表示される(時刻T46)。そして、予告画面G4の表示開始時点(時刻T46)から数秒後(時刻T47)に操作画面G5が表示される(図14参照)。
また、第1の高速起動処理を実行すべき旨が判定される場合には、ステップS55を経由してステップS61に進む。
ステップS61では、予告画面G4の描画処理(表示処理)が行われる。ここにおいて、ステップS61は、ブート処理期間内(ブートプログラムによる処理期間内)に行われる処理である。
その後、ステップS62以後においては、第1のスナップショットデータD1の展開処理(書戻処理)が、引き続いて実行される(図6および図8参照)。具体的には、ステップS62にて第1の高速起動処理用の特定プログラムがブートプログラムから呼び出されて起動し、当該特定プログラムによって第1の高速起動処理が実行される。より具体的には、MFP10は、eMMC33に記憶されていたスナップショットデータD1を展開する展開処理を実行する。すなわち、MFP10は、第1のスナップショットデータD1を利用して当該MFP10自身を高速に起動する。
詳細には、MFP10は、eMMC33に事前に待避(格納)しておいたスナップショットデータD1(退避対象情報)をRAM32に戻す(転送する)。また、MFP10は、展開処理の対象デバイス(デバイス20,22,23,25等)に関する退避対象情報を、RAM32から各対応ハードウエア(各デバイス内のレジスタおよびメモリ等)へと戻す。このような展開処理によって、MFP10の本体部(デバイス20)および各デバイス22,23,25は、直前の電源オフ操作時点(T21)の状態へと復帰する。
この場合には、図11の最上段にも示すように、(起動画面G0,G1に続いて)予告画面G4が(ステップS61にて)表示された後、さらに第1のスナップショットデータD1の展開処理が完了すると操作画面G5が表示される。なお、図13においては、図8の時刻T31以降の状況が拡大されて示されている。図13では、操作画面G5の数秒前に予告画面G4が表示される様子が示されている。
特に、第1のスナップショットデータD1を利用した第1の高速起動処理を実行する旨がステップS54で判定される場合、ハードウエア初期化処理の完了直後(ステップS61)にて予告画面G4が表示される。そして、予告画面G4の表示完了時点(時刻T36)から数秒後(時刻T45)に操作画面G5が表示される(図13参照)。
また、このような動作においては、図13〜図15を互いに比較すると判るように、3種類の起動処理のいずれが行われる場合であっても、操作画面G5が表示される数秒程度前の時点で予告画面G4が表示されている。したがって、電源オン操作後に何れの起動処理が行われる場合であっても、MFP10は、操作可能状態への遷移に関する情報をより正確にユーザに知得させることが可能である。
なお、上記実施形態においては、予告画面G4として、操作パネル部22に直前まで表示されていた画面内の一部分にロゴが追加された画面が用いられているが、これに限定されない。たとえば、操作パネル部22の全領域に亘る画面が全て新たな内容に変更された画面が予告画面G4として用いられてもよい。より詳細には、図23に示すように、操作パネル部22の全領域に亘ってロゴが表示された画面G49が、予告画面G4として用いられるようにしてもよい。
あるいは、ロゴに替えてあるいはロゴとともに、「あと3秒以内に起動完了します」などの文言が予告画面G4内に表示されることによって、起動処理がまもなく完了する旨が表現されるようにしてもよい。
<5.起動中画面の表示動作の詳細>
上記実施形態において、起動画面G1,G3,G4を表示する際においては、当該各画面の全体を示す画像データを用いてもよいが、これに限定されない。たとえば、各画面は、操作パネル部22に既に表示されている画面の全体のうちの一部の領域の画像データを上書き更新することによって(換言すれば、それまでに表示されていた画面との差分データを用いて)表示されるようにしてもよい。
具体的には、画面G4(G41)(図22参照)を表示する際に、操作パネル部22に既に表示されている画面G1(図17)と更新後の画面G4との間の相違部分に係る部分領域(差分領域)R1(図24参照)の画像データを上書き更新するようにしてもよい。同様に、画面G4(G45)(図20参照)を表示する際に、操作パネル部22に既に表示されている画面G35(図19)と更新後の画面G45との間の相違部分に係る部分領域(差分領域)の画像データを上書き更新するようにしてもよい。
これによれば、操作パネル部22の画面全体の画像データを更新する場合に比べて、描画に要する時間を短縮することが可能である。たとえば、操作パネル部22の画面全体の画像データを更新する場合には1秒前後程度を要するのに対して、一部の領域の画像データを上書き更新する場合には百ミリ秒〜数百ミリ秒程度(十分の1〜数分の1程度)で済む。すなわち、起動処理時間の長大化を抑制することが可能である。
同様に、画面G1を表示する際に、操作パネル部22に既に表示されている画面G0と更新後の画面G1との間の相違部分に係る部分領域(差分領域)R0の画像データを上書き更新するようにしてもよい。
なお、特に、シングルタスク処理が行われるブート処理期間内において、画面G41(およびG1等)の描画時間を短縮することによれば、起動処理時間の長大化を有意に抑制することが可能である。
また、上記実施形態等においては、予告画面G4に用いるロゴとして、1種類のロゴのみが準備されているが、これに限定されず、複数のロゴが準備されてもよい。換言すれば、複数のロゴに係る複数の画面の中から選択された画面が予告画面G4として利用されてもよい。
たとえば、図25に示されるように、互いに異なる言語等で表記された互いに異なる複数のロゴが準備されてもよい。具体的には、当該複数のロゴに対応する当該複数の画面のそれぞれに関する一部の領域R1用の小画像データであって当該複数の画面のそれぞれに応じた複数の小画像データ(ロゴ画像)がeMMC33に予め格納される。そして、MFP10は、当該複数の画面の中から選択した一の画面を予告画面G4として表示させるにあたって、複数の小画像データ(複数のロゴ画像)のうち当該一の画面に応じた小画像データ(ロゴ画像)を当該一部の領域R1に上書きすることによって、予告画面G4を表示させる。このような態様によれば、複数のロゴを適宜に使い分けることが可能である。
なお、ロゴに替えて或いはロゴとともに、「あと3秒以内に起動完了します」などの文字が用いられる場合には、当該文字を異なる言語で表現した複数の小画像データを予め準備しておき、当該複数の小画像データの中から選択された一の小画像データ等を一部の領域に上書きすることによって、予告画面G4が表示されるようにしてもよい。
<6.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記実施形態等においては、ハードウエア初期化処理期間(T31〜T34)の完了直後にて予告画面G4の描画処理が行われている(図12参照)が、これに限定されず、ハードウエア初期化処理期間内にて画面G4の描画処理が行われるようにしてもよい。たとえば、第2のハードウエア初期化処理以外の第3のハードウエア初期化処理もがブート処理として(ブートプログラムによって)行われる場合に、第2のハードウエア初期化処理と第3のハードウエア初期化処理とをも含むハードウエア初期化処理の期間内に予告画面G4の描画処理が行われてもよい。より詳細には,第2のハードウエア初期化処理の直後且つ第3のハードウエア初期化処理の直前に予告画面G4の描画処理が行われてもよい。
また、図8〜図10では、時刻T1〜T9にてまず通常の起動動作が行われた後に、3種類のいずれかの起動処理が行われる態様が例示されているが、これに限定されない。3種類の起動処理のそれぞれは、通常の起動動作以外の高速起動処理(第1あるいは第2の高速起動処理)が実行された後に、実行されてもよい。たとえば、(時刻T1〜T9にて)第1の高速起動処理で起動された後に、図8〜図10のそれぞれにおける時刻T21以後の処理が実行されてもよい。同様に、(時刻T1〜T9にて)第2の高速起動処理で起動された後に、図8〜図10のそれぞれにおける時刻T21以後の処理が実行されてもよい。
また、上記実施形態等においては、装置構成の変化がある場合にのみ、3種類の起動処理のうち通常起動処理が実行されているが、これに限定されず、その他の場合(たとえば、サービスモード(サービスマンによる点検モード等)に設定されている場合)にも通常起動処理が実行されてもよい。また、第1の高速起動処理および第2の高速起動処理も、それぞれ、上述の条件以外の各種の条件の成立に応じて実行されるようにしてもよい。
また、上記実施形態等では、3種類の起動処理が行われ得る態様が例示されているが、これに限定されない。たとえば、第1の高速起動処理と通常の起動処理とのいずれかのみが起動処理として行われ得るようにしてもよい。
10 MFP(画像形成装置)
22 操作パネル部
22b タッチパネル
31 メインCPU
32 RAM
33 eMMC
40 サブCPU
39 主電源スイッチ
D1,D2 スナップショットデータ
G0,G1,G3,G4 起動画面(起動中画面)
G4 予告画面
G5 操作画面

Claims (18)

  1. 画像形成装置であって、
    電源オフ操作時点から電力供給遮断時点までの電力供給継続期間において、前記画像形成装置に関する退避対象情報を前記画像形成装置の揮発性記憶部から取得して、当該退避対象情報を前記画像形成装置の不揮発性記憶部に、前記画像形成装置のファームウエアの起動後の所定時点での状態を復元するための第1のスナップショットデータとして格納させることが可能な格納制御手段と、
    前記電源オフ操作時点の後に電源オン操作が行われた際において、前記第1のスナップショットデータを利用した第1の高速起動処理を、前記画像形成装置に関する装置起動処理として実行するか否かを判定する判定手段と、
    前記第1のスナップショットデータを利用した前記第1の高速起動処理を実行する旨が判定される場合、前記電源オン操作後におけるユーザ操作可能状態への遷移完了を予告する予告画面であって前記電源オン操作に応じた起動完了の前に表示すべき予告画面を、前記電源オン操作に応じたハードウエア初期化処理の処理期間内あるいは前記ハードウエア初期化処理の完了直後に前記画像形成装置の表示手段に表示させ
    前記第1のスナップショットデータを利用した前記第1の高速起動処理を実行しない旨が判定される場合、前記電源オン操作に応じた前記ハードウエア初期化処理の完了後のファームウエア起動処理の処理期間内に前記予告画面を表示させる表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記不揮発性記憶部は、前記第1のスナップショットデータとは異なる第2のスナップショットデータであってカーネル起動処理の完了直後且つ前記ファームウエア起動処理の開始直前時点での状態を復元するための第2のスナップショットデータを格納し、
    前記判定手段は、
    第1の条件が充足されないことに起因して前記第1の高速起動処理を実行しない旨を判定する場合には、前記カーネル起動処理と前記ファームウエア起動処理とを含む通常の起動処理を実行する旨を判定し、
    第2の条件が充足されないことに起因して前記第1の高速起動処理を実行しない旨を判定する場合には、前記第2のスナップショットデータを利用した第2の高速起動処理であって、前記第2のスナップショットデータを前記不揮発性記憶部から前記揮発性記憶部に書き戻す第2のスナップショット展開処理と前記ファームウエアの起動処理とを含む第2の高速起動処理を実行する旨を判定することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記表示制御手段は、
    前記通常の起動処理を実行する旨が判定される場合、前記電源オン操作に応じた前記ハードウエア初期化処理の完了後且つ前記カーネル起動処理の完了後の前記ファームウエア起動処理の処理期間内に前記予告画面を表示させ、
    前記第2の高速起動処理を実行する旨が判定される場合、前記電源オン操作に応じた前記ハードウエア初期化処理の完了後且つ前記第2のスナップショット展開処理の完了後の前記ファームウエア起動処理の処理期間内に前記予告画面を表示させ、
    前記第1のスナップショットデータを利用した前記第1の高速起動処理を実行する旨が判定される場合、前記ハードウエア初期化処理の処理期間内あるいは前記ハードウエア初期化処理の完了直後に前記予告画面を表示させることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記判定手段は、有効な前記第1のスナップショットデータが前記不揮発性記憶部に格納されていることを条件に、前記第1のスナップショットデータを利用した前記第1の高速起動処理を実行する旨を判定することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2または請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記判定手段は、前記電源オフ操作時点の装置構成情報と前記電源オン操作時点の装置構成情報とが同一であることを条件に、前記第1の高速起動処理あるいは前記第2の高速起動処理を実行する旨を判定することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項2または請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記判定手段は、
    前記電源オフ操作時点の装置構成情報と前記電源オン操作時点の装置構成情報とが同一であり且つ有効な前記第1のスナップショットデータが前記不揮発性記憶部に格納されている場合、前記第1のスナップショットデータを利用した前記第1の高速起動処理を実行する旨を判定し、
    前記電源オフ操作時点の装置構成情報と前記電源オン操作時点の装置構成情報とが同一であり且つ有効な前記第1のスナップショットデータが前記不揮発性記憶部に格納されていない場合、前記第2のスナップショットデータを利用した前記第2の高速起動処理を実行する旨を判定し、
    前記電源オフ操作時点の装置構成情報と前記電源オン操作時点の装置構成情報とが異なる場合には、前記通常の起動処理を実行する旨を判定することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記表示制御手段は、前記電源オン操作を受け付けた旨を示す電源オン操作受付通知画面を、前記電源オン操作の後であって前記第1の高速起動処理を実行するか否かを判定する判定処理の前に、前記表示手段に表示させることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記表示制御手段は、前記表示手段に既に表示されている画面の全体のうちの一部の領域の画像データを上書き更新することによって、前記予告画面を表示させることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8に記載の画像形成装置において、
    前記表示制御手段は、
    前記予告画面として複数の画面を利用することが可能であり、
    前記複数の画面のそれぞれに関する前記一部の領域の画像データを更新するための小画像データであって前記複数の画面のそれぞれに応じた複数の小画像データを有しており、
    前記複数の画面の中から選択した一の画面を前記予告画面として表示させるにあたって、前記複数の小画像データのうち前記一の画面に応じた小画像データを前記一部の領域に上書きすることによって、前記予告画面を表示させることを特徴とする画像形成装置。
  10. 画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)電源オフ操作時点から電力供給遮断時点までの電力供給継続期間において、前記画像形成装置に関する退避対象情報を前記画像形成装置の揮発性記憶部から取得して、当該退避対象情報を前記画像形成装置の不揮発性記憶部に、前記画像形成装置のファームウエアの起動後の所定時点での状態を復元するための第1のスナップショットデータとして格納させるステップと、
    b)前記電源オフ操作時点の後に電源オン操作が行われた際において、前記第1のスナップショットデータを利用した第1の高速起動処理を、前記画像形成装置に関する装置起動処理として実行するか否かを判定するステップと、
    c)前記電源オン操作後におけるユーザ操作可能状態への遷移完了を予告する予告画面であって前記電源オン操作に応じた起動完了の前に表示すべき予告画面を、前記画像形成装置の表示手段に表示させるステップと、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記ステップc)は、
    c−1)前記第1のスナップショットデータを利用した前記第1の高速起動処理を実行しない旨が判定される場合、前記電源オン操作に応じたハードウエア初期化処理の完了後のファームウエア起動処理の処理期間内に前記予告画面を表示させるステップと、
    c−2)前記第1のスナップショットデータを利用した前記第1の高速起動処理を実行する旨が判定される場合、前記ハードウエア初期化処理の処理期間内あるいは前記ハードウエア初期化処理の完了直後に前記予告画面を表示させるステップと、
    を有することを特徴とするプログラム。
  11. 請求項10に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップb)は、
    b−1)第1の条件が充足されないことに起因して前記第1の高速起動処理を実行しない旨を判定する場合には、カーネル起動処理と前記ファームウエア起動処理とを含む通常の起動処理を実行する旨を判定するステップと、
    b−2)第2の条件が充足されないことに起因して前記第1の高速起動処理を実行しない旨を判定する場合には、前記不揮発性記憶部に記憶された第2のスナップショットデータを利用した第2の高速起動処理であって、前記第2のスナップショットデータを前記不揮発性記憶部から前記揮発性記憶部に書き戻す第2のスナップショット展開処理と前記ファームウエアの起動処理とを含む第2の高速起動処理を実行する旨を判定するステップと、
    を有し、
    前記第2のスナップショットデータは、前記カーネル起動処理の完了直後且つ前記ファームウエア起動処理の開始直前時点での状態を復元するためのスナップショットデータであることを特徴とするプログラム。
  12. 請求項11に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップc−1)は、
    c−1−1)前記通常の起動処理を実行する旨が判定される場合、前記電源オン操作に応じた前記ハードウエア初期化処理の完了後且つ前記カーネル起動処理の完了後の前記ファームウエア起動処理の処理期間内に前記予告画面を表示させるステップと、
    c−1−2)前記第2の高速起動処理を実行する旨が判定される場合、前記電源オン操作に応じた前記ハードウエア初期化処理の完了後且つ前記第2のスナップショット展開処理の完了後の前記ファームウエア起動処理の処理期間内に前記予告画面を表示させるステップと、
    を有することを特徴とするプログラム。
  13. 請求項10から請求項12のいずれかに記載のプログラムにおいて、
    前記ステップb)においては、有効な前記第1のスナップショットデータが前記不揮発性記憶部に格納されていることを条件に、前記第1のスナップショットデータを利用した前記第1の高速起動処理を実行する旨が判定されることを特徴とするプログラム。
  14. 請求項11または請求項12に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップb)においては、前記電源オフ操作時点の装置構成情報と前記電源オン操作時点の装置構成情報とが同一であることを条件に、前記第1の高速起動処理あるいは前記第2の高速起動処理を実行する旨が判定されることを特徴とするプログラム。
  15. 請求項11または請求項12に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップb)においては、
    前記電源オフ操作時点の装置構成情報と前記電源オン操作時点の装置構成情報とが同一であり且つ有効な前記第1のスナップショットデータが前記不揮発性記憶部に格納されている場合、前記第1のスナップショットデータを利用した前記第1の高速起動処理を実行する旨が判定され、
    前記電源オフ操作時点の装置構成情報と前記電源オン操作時点の装置構成情報とが同一であり且つ有効な前記第1のスナップショットデータが前記不揮発性記憶部に格納されていない場合、前記第2のスナップショットデータを利用した前記第2の高速起動処理を実行する旨が判定され、
    前記電源オフ操作時点の装置構成情報と前記電源オン操作時点の装置構成情報とが異なる場合には、前記通常の起動処理を実行する旨が判定されることを特徴とするプログラム。
  16. 請求項10から請求項15のいずれかに記載のプログラムにおいて、
    d)前記電源オン操作を受け付けた旨を示す電源オン操作受付通知画面を、前記電源オン操作の後且つ前記ステップb)の前に表示させるステップ、
    を前記コンピュータにさらに実行させるためのプログラム。
  17. 請求項10から請求項16のいずれかに記載のプログラムにおいて、
    前記ステップb)においては、既に表示されている画面の全体のうちの一部の領域の画像データを上書き更新することによって、前記予告画面が表示されることを特徴とするプログラム。
  18. 請求項17に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップc)においては、前記予告画面として利用することが可能な複数の画面の中から選択した一の画面を前記予告画面として表示させるにあたって、前記複数の画面のそれぞれに応じた複数の小画像データのうち前記一の画面に応じた小画像データであって前記一部の領域の画像データを更新するための小画像データを前記一部の領域に上書きすることによって、前記予告画面が表示されることを特徴とするプログラム。
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