JP2008268007A - ナビゲーション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成によって車載時と携帯時の使い分けを可能にするナビゲーション装置を実現する。
【解決手段】ナビゲーション装置1は、センサ部16によって当該ナビゲーション装置1がユーザに所持されていないことが検知された場合、ナビゲーション装置1の現在位置を地図情報に対応付けて表示部13に表示するマップマッチング表示処理を実行し、また、センサ部16によって当該ナビゲーション装置1がユーザに所持されていることが検知された場合、ナビゲーション装置1の現在位置に応じた地図情報を表示部13に表示する表示処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ナビゲーション装置に関する。
従来、携帯機器に備えられている速度・角速度算出装置によって算出されるその携帯機器の移動速度や角速度に応じて、その携帯機器が歩行者(ユーザ)に所持されているか、その携帯機器が車載されているかなどを判断し、歩行モードや車載モードなど適切な動作モードに切り替えることによって、携帯機器を好適に動作させる技術(例えば、特許文献1参照。)や、ナビゲーション装置に備えられている角速度センサによって検出される振動周波数の解析を行い、そのナビゲーション装置が歩行者に所持されているか、車載されているかを判断し、歩行モードや車載モードなど適切な動作モードに切り替えることによって、ナビゲーション装置のマップマッチングを好適に行うことを可能にする技術(例えば、特許文献2参照。)が知られている。
特開2006−292596号公報 特開2006−98120号公報
しかしながら、上記特許文献1、特許文献2の場合、その携帯機器やナビゲーション装置の角速度や振動を検出して解析したり、その解析結果に基づき動作条件を切り替えたりする処理が煩雑であるという問題や、長時間ランニングするユーザと渋滞などでゆっくり走行する車両とを角速度などに基づいて区別する判断処理が行い難く、その機器や装置がユーザに携帯されているか車両に搭載されているか判別し難い場合に誤作動してしまう恐れがあるという問題があった。
また、一般的にナビゲーション装置は、車両の移動に関するマップマッチングを好適に行うことを可能にしており、歩行者の移動にマップマッチングを適用して行うと誤作動してしまうことがあり、例えば、ナビゲーション装置を携帯するユーザが公園内にいる場合に、公園周囲の道路にマップマッチングされてしまったり、ユーザが遊歩道などの小道を歩く場合に、近くの幹線道路にマップマッチングされてしまったりすることがあるので、そのような誤表示によって、ユーザが現在位置を誤認識してしまう恐れがあった。
本発明の目的は、簡易な構成によって車載時と携帯時の使い分けを可能にするナビゲーション装置を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
現在位置を測位する測位手段と、地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、を備えるナビゲーション装置において、
当該ナビゲーション装置がユーザに所持されているか否かを検知するセンサ部と、
前記センサ部により当該ナビゲーション装置がユーザに所持されていないことが検知された場合に、前記測位手段により測位された現在位置を、前記地図情報記憶手段に記憶された地図情報に対応付けて所定の表示部に表示させるマップマッチング表示制御手段と、
前記センサ部により当該ナビゲーション装置がユーザに所持されていることが検知された場合に、前記測位手段により測位された現在位置に応じ、前記地図情報記憶手段に記憶された地図情報を所定の表示部に表示させる地図情報表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記センサ部は、ユーザの体温を検知する温度センサであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のナビゲーション装置において、
前記地図情報に関連した地域情報を記憶する地域情報記憶手段と、
前記センサ部により当該ナビゲーション装置がユーザに所持されていることを検知された場合に、前記測位手段により測位された現在位置に応じ、前記地域情報記憶手段に記憶された地域情報を所定の表示部に表示させる地域情報表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、
現在位置を測位する測位手段と、地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、前記地図情報に関連した地域情報を記憶する地域情報記憶手段と、を備えるナビゲーション装置において、
当該ナビゲーション装置がユーザに所持されているか否かをユーザの体温に基づき検知する温度センサと、
前記温度センサにより当該ナビゲーション装置がユーザに所持されていないことが検知された場合に、前記測位手段により測位された現在位置を、前記地図情報記憶手段に記憶された地図情報に対応付けて所定の表示部に表示させるマップマッチング表示制御手段と、
前記温度センサにより当該ナビゲーション装置がユーザに所持されていることが検知された場合に、前記測位手段により測位された現在位置に応じて、前記地図情報記憶手段に記憶された地図情報と前記地域情報記憶手段に記憶された地域情報の少なくとも一方を所定の表示部に表示させる歩行者情報表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ナビゲーション装置は、センサ部によって当該ナビゲーション装置がユーザに所持されていないことが検知された場合、ナビゲーション装置の現在位置を地図情報に対応付けて表示部に表示するマップマッチング表示処理を実行し、また、センサ部によって当該ナビゲーション装置がユーザに所持されていることが検知された場合、ナビゲーション装置の現在位置に応じた地図情報を表示部に表示する表示処理を実行する。
つまり、ナビゲーション装置は、ナビゲーション装置がユーザに所持されておらず、車載されて使用される場合には、表示部に表示される地図中にナビゲーション装置の現在位置を対応付けて表示し、また、ナビゲーション装置がユーザに所持されており、携帯されて使用される場合には、表示部にナビゲーション装置の現在位置が含まれる範囲の地図を表示することができるので、このナビゲーション装置は、センサ部を備えるという簡易な構成によって、車載時と携帯時の使い分けを良好に行うことができる。
そして、ナビゲーション装置がユーザに所持されて携帯されて使用される場合に、そのナビゲーション装置は誤作動、誤表示の恐れのあるマップマッチング表示処理を行わないので、ユーザが誤表示によって現在位置を誤認識してしまうことがなくなる。
以下、図を参照して、本発明に係るナビゲーション装置の実施形態を詳細に説明する。なお、発明の範囲は、図示例に限定されない。
ナビゲーション装置1は、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)11と、GPSアンテナ12と、表示部13と、入力部14と、電源部15と、センサ部16と、RAM(Random Access Memory)17と、記憶部18等を備えている。また、上記各部はバス10によって接続されている。
このナビゲーション装置1は、車両に着脱可能に構成され、車両に搭載して使用することと、ユーザが携帯して使用することが可能なポータブル型のカーナビゲーション装置である。
CPU11は、記憶部18に記憶されたナビゲーション装置用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
GPSアンテナ12は、地球低軌道に打ち上げられた複数のGPS衛星から送信されるGPS信号(アルマナック(概略軌道情報)やエフェメリス(詳細軌道情報)など)を受信して、その受信したGPS信号をCPU11に出力する。
表示部13は、例えば、液晶表示機器等から構成され、CPU11から入力される表示信号に従って、各種画面を表示する。例えば、表示部13は、地図情報に基づく地図表示画面や、地域情報に基づく地域情報表示画面を表示する。
入力部14は、例えば、文字/数字キー、各種機能キー、表示部13と一体的に設けられたタッチパネル等から構成され、ユーザにより操作されると、その操作に伴う押下信号をCPU11に出力する。また、入力部14は、例えば、リモートコントローラのように装置を遠隔操作可能な構成であってもよい。
電源部15は、ナビゲーション装置1を構成する各部に電力を供給するためのものであり、例えば、主電源部151と、予備電源部152とを備えている。
主電源部151は、例えば、電気コード(図示省略)を介してナビゲーション装置1が設置された車両から供給される電力を、ナビゲーション装置1を構成する各部に供給する電源である。
予備電源部152は、例えば、バッテリ(図示省略)等の内部電池であって、車両における装置設置台(図示省略)からナビゲーション装置1が取り外された場合に、ナビゲーション装置1を構成する各部に電力を供給する電源である。
すなわち、例えば、ナビゲーション装置1が設置された車両のエンジンが起動している間は、主電源部151がナビゲーション装置1に電力を供給し、また、ナビゲーション装置1が設置台から取り外された際や、設置された車両のエンジンが起動していない間は、予備電源部152がナビゲーション装置1に電力を供給する。
センサ部16は、ナビゲーション装置1がユーザ(人)に所持されているか否かを検知するセンサであって、例えば、ユーザの体温を検知する温度センサ16aである。
センサ部16は、ナビゲーション装置1がユーザに所持される際に、ユーザが触りやすい位置またはその近傍に備えられており、例えば、温度センサ16aがユーザの体温(例えば、35℃から37℃程度の温度)を検知すると、センサ部16はその温度検知に伴うユーザ使用検知信号をCPU11に出力し、また、温度センサ16aがユーザの体温を検知しないと、センサ部16は車載検知信号をCPU11に出力する。
RAM17は、例えば、CPU11により実行される処理プログラム等を展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等を格納するデータ格納領域などを備える。
記憶部18は、例えば、ナビゲーション装置1で実行可能なシステムプログラム、そのシステムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU11により演算処理された処理結果のデータ等を記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部18に記憶されている。
具体的には、記憶部18は、例えば、地図情報データベース18aと地域情報データベース18b、測位プログラム181と、マップマッチング表示制御プログラム182と、地図情報表示制御プログラム183と、地域情報表示制御プログラム184と、歩行者情報表示制御プログラム185等を記憶している。
地図情報データベース18aは、地図情報記憶手段として機能し、所定の地域内(例えば、日本全土)を表現したカーナビゲーション用の道路地図などの地図情報を記憶する。
地域情報データベース18bは、地域情報記憶手段として機能し、地図情報データベース18aの地図情報の道路地図に含まれる地域に関する地域情報(例えば、商業施設や行楽施設、観光地、鉄道などの交通機関に関する情報)を記憶する。
測位プログラム181は、GPSアンテナ12から出力されたGPS信号に基づいて、ナビゲーション装置1が設置されている車両や、ナビゲーション装置1を所持するユーザの2次元的な現在位置(緯度、経度)を測位する機能をCPU11に実現させるプログラムである。
つまり、CPU11が測位プログラム181を実行することによって、ナビゲーション装置1の現在位置を測位する測位手段として機能する。なお、GPSアンテナ12は測位手段の一部として機能する。
マップマッチング表示制御プログラム182は、センサ部16(温度センサ16a)によってナビゲーション装置1がユーザに所持されていないことが検知されたことに伴う車載検知信号に基づいて、測位手段としてのCPU11により測位された現在位置を、地図情報データベース18aに記憶された地図情報に対応付けて表示部13に表示させる機能をCPU11に実現させるプログラムである。
つまり、CPU11がマップマッチング表示制御プログラム182を実行することによって、ナビゲーション装置1が設置されている車両の現在位置を、地図情報に対応する道路地図の道路上にマッチングさせた地図画面を表示部13に表示させるマップマッチング表示制御手段として機能する。
具体的には、マップマッチング表示制御手段としてのCPU11は、ナビゲーション装置1が設置されている車両の現在位置を表す指標(マーク)を道路地図の道路上に示した地図画面を表示部13に表示する。これにより、ユーザは運転中の車両が走行している位置や道路を地図画面によって随時確認して認識することが可能になる。
地図情報表示制御プログラム183は、センサ部16(温度センサ16a)によってナビゲーション装置1がユーザに所持されていることが検知されたことに伴うユーザ使用検知信号に基づいて、測位手段としてのCPU11により測位された現在位置に応じて、地図情報データベース18aに記憶された地図情報を表示部13に表示させる機能をCPU11に実現させるプログラムである。
つまり、CPU11が、地図情報表示制御プログラム183を実行することによって、ナビゲーション装置1を所持するユーザの現在位置に応じた地域の地図画面を表示部13に表示させる地図情報表示制御手段として機能する。
具体的には、地図情報表示制御手段としてのCPU11は、ナビゲーション装置1を所持するユーザの現在位置に応じて、ユーザが存在する地点が含まれる地域の地図画面を表示部13に表示する。これにより、ユーザはユーザ自身の現在位置を地図画面を参照して確認することが可能になる。
地域情報表示制御プログラム184は、センサ部16(温度センサ16a)によってナビゲーション装置1がユーザに所持されていることが検知されたことに伴うユーザ使用検知信号に基づいて、測位手段としてのCPU11により測位された現在位置に応じて、地域情報データベース18bに記憶された地域情報を表示部13に表示させる機能をCPU11に実現させるプログラムである。
つまり、CPU11が、地域情報表示制御プログラム184を実行することによって、ナビゲーション装置1を所持するユーザの現在位置に応じた地域情報に関する表示画面を表示部13に表示させる地域情報表示制御手段として機能する。
具体的には、地域情報表示制御手段としてのCPU11は、ナビゲーション装置1を所持するユーザの現在位置に応じて、ユーザが存在する地点が含まれる地域の地域情報を表示部13に表示する。これにより、ユーザはユーザ自身が位置する地域に関する地域情報(例えば、商業施設や行楽施設のオープン時間や料金などに関する情報、観光地の見所などに関する情報、鉄道やバスなど公共交通機関の乗り場や時刻表などに関する情報等)を表示画面を参照して知ることが可能になる。
歩行者情報表示制御プログラム185は、センサ部16(温度センサ16a)によってナビゲーション装置1がユーザに所持されていることが検知されたことに伴うユーザ使用検知信号に基づいて、測位手段としてのCPU11により測位された現在位置に応じて、地図情報データベース18aに記憶された地図情報と、地域情報データベース18bに記憶された地域情報の少なくとも一方を表示部13に表示させる機能をCPU11に実現させるプログラムである。
つまり、CPU11が、歩行者情報表示制御プログラム185を実行することにより、ナビゲーション装置1を所持するユーザの現在位置に応じた地域の地図画面と地域情報に関する表示画面の少なくとも一方を表示部13に表示させる歩行者情報表示制御手段として機能する。
具体的には、歩行者情報表示制御手段としてのCPU11は、ナビゲーション装置1を所持するユーザの現在位置に応じて、ユーザが存在する地点(地域)が含まれる地図画面と、ユーザが存在する地点が含まれる地域の地域情報を表示する画面の少なくとも一方を表示部13に表示する。これにより、ユーザは、ユーザ自身の現在位置を地図画面を参照して認識するや、ユーザ自身が位置する地域に関する地域情報を表示画面を参照して知ることなど、歩行者として得たい情報を表示部13の表示画面を参照して確認することが可能になる。
なお、この歩行者情報表示制御プログラム185は、地図情報表示制御プログラム183と地域情報表示制御プログラム184とが実行されない場合に実行されるべきプログラムである。つまり、地図情報と地域情報をともに表示するか、何れか一方を表示するか、少なくとも一方を表示するかなど、入力部14の操作などによって選択設定された表示条件に応じて、歩行者情報表示制御プログラム185を実行するか、地図情報表示制御プログラム183や地域情報表示制御プログラム184を実行するかなどが切り替えられて、その表示形態が切り替えられるようになっている。
次に、ナビゲーション装置1が車載されている場合と、ユーザに所持されている場合とにおける表示形態の使い分けに関する処理について、図2に示すフローチャートに基づき説明する。
まず、ナビゲーション装置1における入力部14のメインスイッチ(図示省略)がオンされて、電源部15から電力が供給されることに伴い、ナビゲーション装置1が起動する(ステップS101)。
そして、CPU11は、ナビゲーション装置1がユーザに所持されているか否かを、センサ部16の温度センサ16aの温度検知によって判断する(ステップS102)。
CPU11が、センサ部16(温度センサ16a)から出力された車載検知信号を検知すると(ステップS102;No)、ナビゲーション装置1はユーザに所持されていないものとしてステップS103へ進み、車載モードとしての表示処理に移行する。
一方、CPU11が、センサ部16(温度センサ16a)から出力されたユーザ使用検知信号を検知すると(ステップS102;Yes)、ナビゲーション装置1はユーザに所持されているものとしてステップS106へ進み、歩行者モードとしての表示処理に移行する。
なお、センサ部16の温度センサ16aが、ユーザの体温に相当する35℃から37℃程度の温度を検知した場合に、ユーザ使用検知信号がCPU11に出力され、また、温度センサ16aがユーザの体温を検知しない場合に、車載検知信号がCPU11に出力されるので、CPU11は、ナビゲーション装置1がユーザに所持されているか否かを適切に判断することができる。
つまり、ナビゲーション装置1が車両に搭載された状態であって、その車両が運転されている場合には、車両内の温度はエアコンなどによって20℃から28℃程度に調整されているので、温度センサ16aが検知する温度によって、そのナビゲーション装置1が車載されているか、ユーザに所持されて携帯されているかの判断を適切に行うことができるのである。
ステップS103において、ナビゲーション装置1は車載モードとなり(ステップS103)、CPU11は、マップマッチング表示制御処理を実行し、ナビゲーション装置1が搭載されている車両の現在位置を表す指標を道路地図の道路上に示した地図画面を表示部13に表示する(ステップS104)。
このように、ナビゲーション装置1は車載モードにおいて、マップマッチング表示制御処理の実行中に、車両が走行し移動することに伴い、その地図画面における道路地図の道路上に表示される指標を移動させたり、その道路地図を移動させるように表示切り替えを行うことで道路上に表示される指標を相対的に移動させたりするようになっているので、ユーザは運転中の車両が走行している位置を道路地図によって随時確認し、適宜認識することができる。
次いで、CPU11は、ナビゲーション装置1が車載されているか、ユーザに所持されているかを、温度センサ16aによる体温検知によって判断し(ステップS105)、CPU11が、車載検知信号を検知していると(ステップS105;No)、ステップS103に戻り、CPU11が、ユーザ使用検知信号を検知すると(ステップS105;Yes)、ステップS106へ移行する。
ステップS106において、ナビゲーション装置1は歩行者モードとなり(ステップS106)、CPU11は、地図情報表示制御処理や地域情報表示制御処理を実行し、ナビゲーション装置1を所持しているユーザの現在位置に応じた地域の地図画面を表示部13に表示したり、ナビゲーション装置1を所持しているユーザの現在位置に応じた地域情報を表示部13に表示したりする(ステップS107)。なお、このステップS107において、CPU11が歩行者情報表示制御処理を実行して、ナビゲーション装置1を所持しているユーザの現在位置に応じた地域の地図画面と、ナビゲーション装置1を所持しているユーザの現在位置に応じた地域情報の少なくとも一方を表示部13に表示するようにしてもよい。
このように、ナビゲーション装置1は歩行者モードにおいて、ユーザの現在位置に応じた地域の地図画面や地域情報の表示を行うようにして、そのナビゲーション装置1を所持しているユーザの現在位置を道路地図上にマップマッチングしてユーザ(歩行者)の位置を示す指標を道路地図の道路上に表示することは行わない。
つまり、ナビゲーション装置1におけるマップマッチング処理は、車両の移動に関して良好な処理が可能なように設定されており、歩行者の移動に関してはGPSの誤差などが生じやすく測位精度が悪いため、ユーザの現在位置を道路地図上に誤表示してしまう恐れがあるので、本発明のナビゲーション装置1は、ユーザに間違った位置情報を提供しないように、あえてユーザの現在位置が含まれる範囲の地図や地域情報を表示するようになっている。
次いで、CPU11は、ナビゲーション装置1がユーザに所持されているか、車載されているかを、温度センサ16aによる体温検知によって判断し(ステップS108)、CPU11が、ユーザ使用検知信号を検知していると(ステップS108;Yes)、ステップS106に戻り、CPU11が、車載検知信号を検知すると(ステップS108;No)、ステップS103へ移行する。
以上のように、ナビゲーション装置1は、センサ部16の温度センサ16aによる温度検知によって、ユーザの体温を検知しない場合(CPU11が車載検知信号を検出した場合)には車載モードに、ユーザの体温を検知した場合(CPU11がユーザ使用検知信号を検出した場合)には歩行者モードに切り替えられ、それぞれのモード別に表示処理が実行される。
そして、車載モードとなったナビゲーション装置1は、ナビゲーション装置1が搭載されている車両の現在位置を表す指標を道路地図の道路上にマップマッチングした地図画面を表示部13に表示するので、ユーザは、運転中の車両が走行している位置や道路を適宜認識することができる。
また、歩行者モードとなったナビゲーション装置1は、ナビゲーション装置1を携帯して所持するユーザの現在位置が含まれる範囲の地図や地域情報を表示部13に表示するので、ユーザは、ユーザ自身が位置する地点と表示部13に表示された地図とを比較するようにしてその現在位置を認識したり、ユーザ自身が位置する地域の地域情報を取得したりすることができ、その地域を好適に散策することができる。
このように、ナビゲーション装置1は、ユーザの体温を検知する温度センサ16aを備えるという簡易な構成によって、車載時と携帯時(車載モードと歩行者モード)の使い分けを良好に行うことができる。
特に、ナビゲーション装置1がユーザに所持されて携帯されて使用される場合に、そのナビゲーション装置1は誤作動、誤表示の恐れのあるマップマッチング表示処理を行わないので、ユーザが誤表示によって現在位置を誤認識してしまうことがなくなるメリットがある。
また、ナビゲーション装置1がユーザに所持されて携帯されて使用される際、ゆっくり歩いて散歩したり買い物したりするユーザ向けに、ユーザのいる現在位置が含まれる範囲の地図や、その地域の地域情報がナビゲーション装置1の表示部13に表示されるので、ユーザは道に迷うことなく散策などを楽しむことができるメリットがある。
なお、以上の実施の形態においては、センサ部16に温度センサ16aを用いる場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ユーザに所持されているか否かを検出可能なものであれば、任意のセンサであってよい。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
本発明に係るナビゲーション装置の要部構成を示すブロック図である。 ナビゲーション装置におけるモード別の表示処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ナビゲーション装置
11 CPU(測位手段、マップマッチング表示制御手段、地図情報表示制御手段、地域情報表示制御手段、歩行者情報表示制御手段)
12 GPSアンテナ(測位手段)
13 表示部
14 入力部
15 電源部
16 センサ部
16a 温度センサ
17 RAM
18 記憶部
18a 地図情報データベース(地図情報記憶手段)
18b 地域情報データベース(地域情報記憶手段)
181 測位プログラム
182 マップマッチング表示制御プログラム
183 地図情報表示制御プログラム
184 地域情報表示制御プログラム
185 歩行者情報表示制御プログラム

Claims (4)

  1. 現在位置を測位する測位手段と、地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、を備えるナビゲーション装置において、
    当該ナビゲーション装置がユーザに所持されているか否かを検知するセンサ部と、
    前記センサ部により当該ナビゲーション装置がユーザに所持されていないことが検知された場合に、前記測位手段により測位された現在位置を、前記地図情報記憶手段に記憶された地図情報に対応付けて所定の表示部に表示させるマップマッチング表示制御手段と、
    前記センサ部により当該ナビゲーション装置がユーザに所持されていることが検知された場合に、前記測位手段により測位された現在位置に応じ、前記地図情報記憶手段に記憶された地図情報を所定の表示部に表示させる地図情報表示制御手段と、
    を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 前記センサ部は、ユーザの体温を検知する温度センサであることを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
  3. 前記地図情報に関連した地域情報を記憶する地域情報記憶手段と、
    前記センサ部により当該ナビゲーション装置がユーザに所持されていることを検知された場合に、前記測位手段により測位された現在位置に応じ、前記地域情報記憶手段に記憶された地域情報を所定の表示部に表示させる地域情報表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のナビゲーション装置。
  4. 現在位置を測位する測位手段と、地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、前記地図情報に関連した地域情報を記憶する地域情報記憶手段と、を備えるナビゲーション装置において、
    当該ナビゲーション装置がユーザに所持されているか否かをユーザの体温に基づき検知する温度センサと、
    前記温度センサにより当該ナビゲーション装置がユーザに所持されていないことが検知された場合に、前記測位手段により測位された現在位置を、前記地図情報記憶手段に記憶された地図情報に対応付けて所定の表示部に表示させるマップマッチング表示制御手段と、
    前記温度センサにより当該ナビゲーション装置がユーザに所持されていることが検知された場合に、前記測位手段により測位された現在位置に応じて、前記地図情報記憶手段に記憶された地図情報と前記地域情報記憶手段に記憶された地域情報の少なくとも一方を所定の表示部に表示させる歩行者情報表示制御手段と、
    を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
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