JP4206277B2 - 車両用ブレーキ制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、制動操作時に車輪ブレーキに作用するブレーキ液圧を調圧可能な調圧手段と、制動時に車輪がロック状態に陥りそうになったときには車輪ブレーキに作用しているブレーキ液圧の減圧、保持および増圧を切換えるアンチロックブレーキ制御を実行するように前記調圧手段の作動を制御する調圧制御手段とを備える車両用ブレーキ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような車両用ブレーキ制御装置は、たとえば特許文献1等で既に知られている。
【0003】
【特許文献1】
特公昭64−70256号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、制動時に車輪が路面の段差を乗り越える場合があり、その際、車輪が路面から浮くことで車輪速度が急激に落ち込んでロック方向に向かうことがある。そのような車輪速度の急激な変化に対応してアンチロックブレーキ制御が実行されると、車輪ブレーキのブレーキ液圧が減圧されることになるが、車輪が接地しても車輪反力が回復するまでは減圧状態が持続するので、車輪ブレーキのブレーキ液圧が低い状態が長く続くことになり、増圧制御の遅れが生じる等の不都合が生じる。そこで上記従来のものでは、段差乗り越え時に車輪速度が変化することに基づき、車輪加・減速度が閾値を超えたときに段差乗り越え状態と判断するようにしている。しかるに、車輪加・減速度を用いて段差乗り越え状態を判断するようにしていると、車体加・減速度の影響を受けて段差乗り越え状態を誤判断する可能性がある。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、車体加・減速度の影響を受けずに段差乗り越え状態を精度よく判断し得るようにした車両用ブレーキ制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、制動操作時に車輪ブレーキに作用するブレーキ液圧を調圧可能な調圧手段と、制動時に車輪がロック状態に陥りそうになったときには車輪ブレーキに作用しているブレーキ液圧の減圧、保持および増圧を切換えるアンチロックブレーキ制御を実行するように前記調圧手段の作動を制御する調圧制御手段とを備える車両用ブレーキ制御装置において、車輪速度検出器と、車輪速度検出器で検出された車輪速度から車輪加・減速度を算出する車輪加・減速度算出手段と、該車輪加・減速度算出手段で得られた車輪加・減速度を微分する微分手段と、非アンチロックブレーキ制御状態での制動時に車輪が段差を乗り越えたときに、その乗り越えによる車輪の路面からの浮き上がりで車輪速度が急激に落ち込む前に車輪速度が瞬間的に急激に上昇することに基づいて、前記微分手段で得られた車輪加・減速度の微分値が閾値以上となるのに応じて段差乗り越え状態であると判定する段差乗り越え判定手段とを含むことを特徴とする。
【0007】
このような構成によれば、制動時に車輪が段差を乗り越えたときに、その乗り越えによる車輪の路面からの浮き上がりで車輪速度が急激に落ち込む前に車輪速度が瞬間的には急激に上昇することに基づいて、車輪加・減速度の微分値が閾値以上となったことで段差乗り越え状態であると判定するようにしており、車輪加・減速度を用いずに車輪加・減速度の微分値を用いているので、車体加・減速度の影響を受けないようにして段差乗り越え状態を判定することができる。
【0008】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記調圧制御手段は、前記段差乗り越え判定手段が段差乗り越え状態であると判定してから所定時間内にアンチロックブレーキ制御が開始されたときには、そのアンチロックブレーキ制御の最初の増圧モードでの増圧レートを非段差乗り越え状態のときよりも大きくするようにして前記調圧手段の作動を制御することを特徴とし、かかる構成によれば、段差乗り越えに起因して開始されるアンチロックブレーキ制御での最初の増圧モードでの増圧レートを非段差乗り越え状態のときよりも大きくするので、増圧制御の遅れが生じることを防止することができる。特に高摩擦係数の路面では、車体減速感が増圧レートに依存するので、段差乗り越え状態であると判断して増圧レートを大きくすることにより、制動時のフィーリングの悪化を招くことをより効果的に回避することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示す本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0010】
図1〜図4は本発明の一実施例を示すものであり、図1は車両用ブレーキ装置の液圧回路図、図2は制御ユニットの一部の構成を示すブロック図、図3はタイマ、車輪加・減速度の微分値、車輪速度およびブレーキ液圧のタイミングチャート、図4は車体加・減速度に対する車輪加・減速度および車輪加・減速度の微分値の変化を示す図である。
【0011】
先ず図1において、タンデム型のマスタシリンダMは、車両運転者がブレーキペダルPに加える踏力に応じたブレーキ液圧を発生する第1および第2出力ポート1A,1Bを備えており、左前輪用車輪ブレーキ2A、右後輪用車輪ブレーキ2B、右前輪用車輪ブレーキ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2Dと、前記第1および第2出力ポート1A,1Bに個別に接続された第1および第2出力液圧路3A,3Bとの間に調圧手段4が設けられ、該調圧手段4および右、左後輪用車輪ブレーキ2B,2D間に、第1および第2比例減圧弁5A,5Bがそれぞれ介設される。
【0012】
調圧手段4は、左前輪用車輪ブレーキ2A、右後輪用車輪ブレーキ2B、右前輪用車輪ブレーキ2Cおよび左後輪用車輪ブレーキ2Dに個別に対応した第1、第2、第3および第4常開型電磁弁6A〜6Dと、各常開型電磁弁6A〜6Dにそれぞれ並列に接続される第1、第2、第3および第4チェック弁7A〜7Dと、前記各車輪ブレーキ2A〜2Dに個別に対応した第1、第2、第3および第4常閉型電磁弁8A〜8Dと、第1および第2出力液圧路3A,3Bにそれぞれ個別に対応した第1および第2リザーバ9A,9Bと、第1および第2リザーバ9A,9Bに吸入弁11A,11Bをそれぞれ介して接続されるプランジャ型の第1および第2ポンプ10A,10Bと、両ポンプ10A,10Bを駆動する共通1個の電動モータ12と、各常開型電磁弁6A〜6D、各常閉型電磁弁8A〜8Dおよび電動モータ12の作動を制御する制御ユニット16とを備える。
【0013】
第1常開型電磁弁6Aは、第1出力液圧路3Aおよび左前輪用車輪ブレーキ2A間に設けられ、第2常開型電磁弁6Bは、第1出力液圧路3Aおよび第1比例減圧弁5A間に設けられ、第3常開型電磁弁6Cは、第2出力液圧路3Bおよび右前輪用車輪ブレーキ2C間に設けられ、第4常開型電磁弁6Dは、第2出力液圧路3Bおよび第2比例減圧弁5B間に設けられる。
【0014】
また第1〜第4チェック弁7A〜7Dは、対応する車輪ブレーキ2A〜2DからマスタシリンダMへのブレーキ液の流れを許容するようにして、各常開型電磁弁6A〜6Dに並列に接続される。
【0015】
第1常閉型電磁弁8Aは、左前輪用車輪ブレーキ2Aおよび第1リザーバ9A間に設けられ、第2常閉型電磁弁8Bは、第1比例減圧弁5Aおよび第1リザーバ9A間に設けられ、第3常閉型電磁弁8Cは、右前輪用車輪ブレーキ2Cおよび第2リザーバ9B間に設けられ、第4常閉型電磁弁8Dは、第2比例減圧弁5Bおよび第2リザーバ9B間に設けられる。
【0016】
このような調圧手段4は、各車輪がロックを生じる可能性のない通常ブレーキ時には、マスタシリンダMおよび車輪ブレーキ2A〜2D間を連通するとともに車輪ブレーキ2A〜2Dおよびリザーバ9A,9B間を遮断する。すなわち各常開型電磁弁6A〜6Dが消磁、開弁状態とされるとともに各常閉型電磁弁8A〜8Dが消磁、閉弁状態とされ、マスタシリンダMの第1出力ポート1Aから出力されるブレーキ液圧は、第1常開型電磁弁6Aを介して左前輪用車輪ブレーキ2Aに作用するとともに、第2常開型電磁弁6Bおよび第1比例減圧弁5Aを介して右後輪用車輪ブレーキ2Bに作用する。またマスタシリンダMの第2出力ポート1Bから出力されるブレーキ液圧は、第3常開型電磁弁6Cを介して右前輪用車輪ブレーキ2Cに作用するとともに、第4常開型電磁弁6Dおよび第2比例減圧弁5Bを介して左後輪用車輪ブレーキ2Dに作用する。
【0017】
上記ブレーキ中に車輪がロック状態に入りそうになったときに、調圧手段4は、ロック状態に入りそうになった車輪に対応する部分でマスタシリンダMおよび車輪ブレーキ2A〜2D間を遮断するとともに車輪ブレーキ2A〜2Dおよびリザーバ9A,9B間を連通する。すなわち第1〜第4常開型電磁弁6A〜6Dのうちロック状態に入りそうになった車輪に対応する常開型電磁弁が励磁、閉弁されるとともに、第1〜第4常閉型電磁弁8A〜8Dのうち上記車輪に対応する常閉型電磁弁が励磁、開弁される。これにより、ロック状態に入りそうになった車輪のブレーキ液圧の一部が第1リザーバ9Aまたは第2リザーバ9Bに吸収され、ロック状態に入りそうになった車輪のブレーキ液圧が減圧される。
【0018】
またブレーキ液圧を一定に保持する際には、調圧手段4は、車輪ブレーキ2A〜2DをマスタシリンダMおよびリザーバ9A,9Bから遮断する状態となる。すなわち常開型電磁弁6A〜6Dが励磁、閉弁されるとともに、常閉型電磁弁8A〜8Dが消磁、閉弁されることになる。さらにブレーキ液圧を増圧する際には、常開型電磁弁6A〜6Dが消磁、開弁状態とされるともに、常閉型電磁弁8A〜8Dが消磁、閉弁状態とされればよい。
【0019】
このように各常開型電磁弁6A〜6Dおよび各常閉型電磁弁8A〜8Dの消磁・励磁を制御ユニット16で制御することにより、車輪をロックさせることなく、効率良く制動することができる。
【0020】
ところで、アンチロックブレーキ制御を実行していない状態での制動時に車輪が路面の段差を乗り越えることによって路面から浮いてしまい、その車輪が浮くことで車輪速度が急激に落ち込んでロック方向に向かうことがあり、それに応じてロック状態に陥ることを回避するためのアンチロックブレーキ制御が開始されることがある。この場合、アンチロックブレーキ制御の開始によって先ずブレーキ液圧が減圧されることになるが、車輪が接地しても車輪反力が回復するまで減圧状態が持続するので、車輪ブレーキのブレーキ液圧が低い状態が長く続き、増圧制御の遅れが生じることがある。制御ユニット16は、このような増圧制御の遅れが生じることを回避するために、段差乗り越え時には増圧レートを非段差乗り越え時よりも大きくするようにしてアンチロックブレーキ制御を実行するのであるが、そのような段差乗り越えに対処すべく、制御ユニット16のうちたとえば左前輪に対応する部分は図2で示すように構成される。
【0021】
図2において、制御ユニット16は、調圧手段4において左前輪に対応した常開型電磁弁6Aおよび常閉型電磁弁8Aの開閉を制御して、制動時に左前輪がロック状態に陥りそうになったときには車輪ブレーキ2Aに作用しているブレーキ液圧の減圧、保持および増圧を切換えるアンチロックブレーキ制御を実行する調圧制御手段19を備えており、該調圧制御手段19には、左前輪、右後輪、右前輪および左後輪の車輪速度をそれぞれ検出する車輪速度検出器17A,17B,17C,17Dの検出値が入力される。
【0022】
また制御ユニット16は、車輪速度検出器17Aで検出された車輪速度から車輪加・減速度を算出する車輪加・減速度算出手段20と、該車輪加・減速度算出手段20で得られた車輪加・減速度を微分する微分手段21と、非アンチロックブレーキ制御状態での制動時に前記微分手段21で得られた車輪加・減速度の微分値が閾値以上となるのに応じて段差乗り越え状態であると判定する段差乗り越え判定手段22とを含むものであり、段差乗り越え判定手段22には、アンチロックブレーキ制御中であるか否かを示す信号が調圧制御手段19から入力される。
【0023】
しかも調圧制御手段19は、前記段差乗り越え判定手段22が段差乗り越え状態であると判定してから所定時間たとえば300msec内に開始したアンチロックブレーキ制御の最初の増圧モードでの増圧レートを非段差乗り越え状態のときよりも大きくするようにして調圧手段4における常開型電磁弁6Aおよび常閉型電磁弁8Aの開閉を制御する。
【0024】
また調圧制御手段19は、ブレーキペダルPが急制動操作されたことをブレーキ操作量検出手段18の検出値に基づいて検出したとき、アンチロックブレーキ制御において2サイクル目の減圧制御状態に入ったとき、ならびにアンチロックブレーキ制御が終了したときのいずれかが成立したときには、前記増圧モードでの増圧レート増大補正を停止する。
【0025】
このような制御ユニット16の制御によれば、図3で示すように、制動操作に応じてブレーキ液圧が増大している制動時に、路面の段差を車輪が乗り越えたときには、その乗り越えによる車輪の路面からの浮き上がりで車輪速度が急激に落ち込む前に車輪速度が瞬間的に急激に上昇するものであり、これにより車輪加・減速度の微分値が閾値を超えた時刻t1において、所定時間たとえば300msecをカウントするタイマのカウントが開始される。しかも段差を乗り越えたことで車輪が路面から浮くことによって車輪速度が急激に落ち込んでロック方向に向かうのに伴って、前記タイマによる計時が「0」に達するまでにアンチロックブレーキ制御が開始されたときには、そのアンチロックブレーキ制御における増圧モードの開始時刻t2からの増圧レートが、鎖線で示す非段差乗り越え時よりも大きくされることになる。その後、たとえばアンチロックブレーキ制御の終了時刻t3で増圧レートの増大側への補正が終了する。
【0026】
次にこの実施例の作用について説明すると、制動時に車輪が段差を乗り越えたときに、その乗り越えによる車輪の路面からの浮き上がりで車輪速度が急激に落ち込む前に車輪速度が瞬間的に急激に上昇することに基づいて、車輪加・減速度の微分値が閾値以上となったことで段差乗り越え状態であると判定するようにしており、車輪加・減速度を用いずに車輪加・減速度の微分値を用いているので、車体加・減速度の影響を受けないようにして段差乗り越え状態を判定することができる。すなわち、図4で示すように、ブレーキ液圧を車輪ブレーキに作用せしめて車輪速度を低下させたときに、車輪加・減速度と、車輪加・減速度の微分値との間には車体加・減速度の影響を受けて車体加・減速成分差が生じるものであり、上述のように車輪加・減速度の微分値を用いて段差乗り越えを判定することで、車体加・減速度の影響を受けないようにして段差乗り越え状態を判定することができる。
【0027】
また段差乗り越えに起因してアンチロックブレーキ制御が開始されるが、そのアンチロックブレーキ制御での最初の増圧モードでの増圧レートを非段差乗り越え状態のときよりも大きくするので、増圧制御の遅れが生じることを防止することができる。しかも増圧制御の遅れが生じるのを見越して増圧モードでの増圧レートを予め高く設定しておくものではないので、平坦路でブレーキ液圧の過増圧が生じることはなく、制動フィーリングが悪化することはない。
【0028】
さらに増圧モードでの増圧レートを大きくするのは、段差乗り越え状態であると判定してから所定時間内にアンチロックブレーキ制御が開始された場合に限られるので、段差乗り越え以外の原因で開始されたアンチロックブレーキ制御時に不必要に増圧レートを大きくしたりすることを防止することができる。
【0029】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、制動時に車輪が段差を乗り越えたときに、その乗り越えによる車輪の路面からの浮き上がりで車輪速度が急激に落ち込む前に車輪速度が瞬間的には急激に上昇することに基づいて、車輪加・減速度の微分値が閾値以上となったことで段差乗り越え状態であると判定するようにしており、車輪加・減速度を用いずに車輪加・減速度の微分値を用いているので、車体加・減速度の影響を受けないようにして段差乗り越え状態を精度よく判定することができる。
【0031】
また請求項2記載の発明によれば、段差乗り越え判定手段が段差乗り越え状態であると判定してから所定時間内にアンチロックブレーキ制御が開始されたときには、そのアンチロックブレーキ制御の最初の増圧モードでの増圧レートを非段差乗り越え状態のときよりも大きくするので、段差乗り越え状態であるときにはアンチロックブレーキ制御での増圧レートを大きくして増圧制御の遅れが生じることを防止することができ、特に高摩擦係数の平坦路での制動時のフィーリングの悪化を招くことも回避することができる。また段差乗り越え以外の原因で開始されたアンチロックブレーキ制御時に不必要に増圧レートを大きくしたりすることも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車両用ブレーキ装置の液圧回路図
【図2】 制御ユニットの一部の構成を示すブロック図
【図3】 タイマ、車輪加・減速度の微分値、車輪速度およびブレーキ液圧のタイミングチャート
【図4】 車体加・減速度に対する車輪加・減速度および車輪加・減速度の微分値の変化を示す図
【符号の説明】
2A,2B,2C,2D・・・車輪ブレーキ
4・・・調圧手段
17A,17B,17C,17D・・・車輪速度検出器
19・・・調圧制御手段
20・・・車輪加・減速度算出手段
21・・・微分手段
22・・・段差乗り越え判定手段

Claims (2)

  1. 制動操作時に車輪ブレーキ(2A,2B,2C,2D)に作用するブレーキ液圧を調圧可能な調圧手段(4)と、制動時に車輪がロック状態に陥りそうになったときには車輪ブレーキ(2A〜2D)に作用しているブレーキ液圧の減圧、保持および増圧を切換えるアンチロックブレーキ制御を実行するように前記調圧手段(4)の作動を制御する調圧制御手段(19)とを備える車両用ブレーキ制御装置において、
    車輪速度検出器(17A,17B,17C,17D)と、車輪速度検出器(17A〜17D)で検出された車輪速度から車輪加・減速度を算出する車輪加・減速度算出手段(20)と、該車輪加・減速度算出手段(20)で得られた車輪加・減速度を微分する微分手段(21)と、非アンチロックブレーキ制御状態での制動時に車輪が段差を乗り越えたときに、その乗り越えによる車輪の路面からの浮き上がりで車輪速度が急激に落ち込む前に車輪速度が瞬間的に急激に上昇することに基づいて、前記微分手段(21)で得られた車輪加・減速度の微分値が閾値以上となるのに応じて段差乗り越え状態であると判定する段差乗り越え判定手段(22)とを含むことを特徴とする車両用ブレーキ制御装置。
  2. 前記調圧制御手段(19)は、前記段差乗り越え判定手段(22)が段差乗り越え状態であると判定してから所定時間内にアンチロックブレーキ制御が開始されたときには、そのアンチロックブレーキ制御の最初の増圧モードでの増圧レートを非段差乗り越え状態のときよりも大きくするようにして前記調圧手段(4)の作動を制御することを特徴とする、請求項1記載の車両用ブレーキ制御装置。
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