JP4206194B2 - 液圧駆動装置の制御装置及び制御方法 - Google Patents

液圧駆動装置の制御装置及び制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
液圧シリンダ、液圧ポンプ、サーボモータを用いた液圧駆動装置の位置決め制御の高精度化を容易に実現できる制御装置と制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液圧駆動装置は液圧ポンプ、液圧シリンダ、サーボモータと、位置センサ及び位置制御ループ等を含むモータ駆動装置から構成される。一般にこれらのモータ駆動装置を制御する制御系は、速度制御系はセミクローズドループ構成とし、位置制御系はフルクローズドループ構成として、速度制御ループまたは、位置制御ループに積分動作を組み込み、位置指令に対して、液圧シリンダのピストンロッドが位置偏差無く追従するように構成されている。このような制御系ではモータ駆動装置の制御性能は液圧ポンプや液圧シリンダ、サーボモータの特性に依存することが多く、結果として位置決め精度を高めることができないという問題がある。これを補償する目的で、特開平10−169602号には、液圧シリンダの位置誤差に基づいてサーボモータに与える電圧指令を変えて、位置誤差を補償することによって位置決め精度を上げるような液圧駆動装置が提案されている。また特開平10−314999号には、液圧シリンダ装置の目標加圧力と実際の加圧力との偏差が所定の値より大きくなるとこれを解消するように液圧シリンダを前進又は後退させるようなサーボモータを備えた液圧加工装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、液圧ポンプとして比較的安価なギヤポンプを用いた液圧駆動装置では液圧ポンプ内の漏れ流量を無視できない。また液圧シリンダの往復運動に伴う液圧シリンダ内の圧力変動を吸収するために、圧力制御弁が作動液タンクに接続されており、この圧力制御弁によって圧力変動が解放される機構を備えている。しかし、この圧力制御弁は液圧とシリンダの移動量との間に非線形性を生じさせる要因になっている。その結果、これらのポンプの内部漏れや非線形性が位置決め精度の悪化をもたらしている。このような液圧ポンプ内部の漏れ流量や前述の液圧シリンダの非線形性が存在すると、位置制御ループを用いた制御系だけでは、無負荷時の位置決め偏差の補償効果は得られるものの、有負荷時には位置決め偏差の十分な補償効果は得られないという問題があった。また位置指令と位置センサで検出した位置との偏差に基づいてサーボモータに与える電圧指令のセットで偏差を補償する場合においては偏差と変換値との対応が加工においてワーク毎に試行錯誤で決める必要が生じるという問題があった。
【0004】
本発明の目的は液圧ポンプを用いても、無負荷状態、または有負荷状態いずれにおいても、液圧シリンダのピストンロッドの位置決め精度を高めることができる液圧駆動装置の制御装置及び制御方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明では、サーボモータによって駆動される液圧ポンプ及び液圧ポンプからの圧液によってピストンロッドを移動させる液圧シリンダを有する液圧駆動装置を制御するために、ピストンロッドの位置を検出する位置センサと、サーボモータを制御する少なくとも位置制御ループを備えたモータ駆動装置と、モータ駆動装置の基準入力として、モータ駆動装置にピストンロッドを所定の目標位置に移動させるための位置指令を与える位置指令発生器とを具備し、サーボモータを駆動制御して液圧シリンダのピストンロッドを所定の位置に移動させる液圧駆動装置の制御装置を改良の対象とする。
【0006】
本発明の液圧駆動装置の制御装置では、位置指令発生器とモータ駆動装置との間に位置指令補正器を備え、位置指令補正器は、位置指令が出力されてから液圧シリンダのピストンロッドが実質的に停止するまでの間は、位置指令発生器の出力をモータ駆動装置の基準入力として出力し、ピストンロッドが実質的に停止状態になった後、またはシリンダ室内の圧力が定常状態になった後は、位置指令と位置センサの出力との偏差を位置指令に加算し、その加算結果を基準入力として出力するように構成されている。
【0007】
本発明の液圧駆動装置の制御装置では、位置指令発生器とモータ駆動装置との間に位置指令補正器を備え、位置指令補正器は、液圧シリンダのピストンロッドが予め定めた初期目標位置に達するまでは位置指令発生器の出力をモータ駆動装置の基準入力として出力し、ピストンロッドが初期目標位置に達してから実質的に停止するのに必要な所定の時間(位置補正待機時間)が経過した後に、位置指令と位置センサの出力との偏差を位置指令に加算し、その加算結果を基準入力として出力するように構成されている。
【0008】
位置指令を基準入力としてピストンロッドの位置を制御した場合でも、使用するポンプが内部に漏れ流量を有する場合や圧力弁が非線形性を有する場合には、位置指令で指令した目標位置にピストンロッドを移動させることが出来ない。そこで本発明においては、位置指令により移動して実質的に停止状態になったピストンロッドを目標位置に移動させるために、前述の構成により、実質的にピストンロッドが停止状態になった時点、即ちシリンダ室内の圧力が定常状態になった時点から、実際のピストンロッドの位置と位置指令で指令する目標位置との偏差分をゼロに近づける補正動作を行う。実際問題として、ピストンロッドが停止状態に達したかどうかの判定が難しい場合があり、そのような場合には、ピストンロッドが初期目標位置から停止状態に達するのに必要と思われる時間を推定によって予め定めておき、その時間がきた時点から、実際のピストンロッドの位置と位置指令で指令する目標位置との偏差分をゼロに近づける補正動作を行う。補正動作をしないとピストンロッドの位置と位置指令との間に偏差が生じる場合でも、位置指令と実質的な停止状態にあるピストンロッドの位置との偏差は位置指令が変わっても一定のままに保たれるので、本発明のように、位置指令の方を前述の偏差値分だけずらしてやると、実質的な停止状態にあるピストンロッドの位置を目標位置に一致させることが出来る効果がある。
【0009】
本発明の液圧駆動装置の制御装置では、位置指令補正器は、ピストンロッドが初期目標位置に達したことを位置センサが検出するのに必要な時間(初期目標位置到達時間)を計数するタイマを備えており、タイマはピストンロッドが初期目標位置に達したことを位置センサが検出すると、ピストンロッドが初期目標位置に達してから実質的に停止するのに必要な時間(位置補正待機時間)の計数を開始するように構成されている。
【0010】
本発明の液圧駆動装置の制御装置では、タイマはピストンロッドが初期目標位置に達してから実質的に停止するまでに必要な時間(位置補正待機時間)を変更可能に構成されている。
【0011】
本発明の液圧駆動装置の制御装置では、位置指令補正器はタイマを備えており、タイマは、位置指令が出力されてからピストンロッドが初期目標位置に達するまでに必要な時間(位置補正待機時間)を計数してピストンロッドが初期目標位置に達したこと決定し、その後ピストンロッドが初期目標位置に達してから実質的に停止するのに必要な時間(位置補正継続時間)を計数するように構成されている。
【0012】
本発明の液圧駆動装置の制御装置では、タイマはピストンロッドが初期目標位置に達してから実質的に停止するのに必要な時間(位置補正待機時間)が変更可能に構成されている。
【0013】
位置補正動作を開始する時点で、ピストンロッドが停止状態に到達してないと、位置補正を行ってもピストンロッドの位置を目標位置に一致させることが出来ない。位置補正の動作開始が早すぎると、一般にこのときのピストンロッドの位置と目標位置との偏差値はピストンロッドが実質的に停止状態に到達した後の偏差値に比べて大きくなる可能性がある。このような偏差値を用いて位置指令補正を行うと位置指令補正値が、大きくなりすぎて最終的な位置が目標位置から大きくはずれてしまう可能性がある。本発明では、初期目標位置を決めておき、ピストンロッドがそこに到達後更に一定の時間(位置補正待機時間)をおいて、ピストンロッドを停止状態に到達させて後に、補正動作を開始することによってピストンロッドの位置を正しい目標値に収束させることができる効果がある。しかも初期目標位置に到達後、位置補正開始までの時間(位置補正待機時間)を調整可能にすることによって、ピストンロッドの停止の条件が整うための必要にして十分な時間を設定することが出来る効果がある。
【0014】
本発明の液圧駆動装置の制御装置では、位置指令補正器は、ピストンロッドが初期目標位置に達してから実質的に停止するのに必要な時間(位置補正待機時間)が経過した後、予め定めた時間(位置補正継続時間)が経過するまで加算結果を基準入力として維持する。
【0015】
一般に本発明の液圧駆動装置の制御装置のようなサーボシステムでは機械系を含めた全システムの整定時間以上の時間が経過して始めて、システムが定常状態に到達する。従って本発明のように正しい偏差値を用いて位置補正動作を開始した場合に、整定時間以上の時間だけ位置補正の条件を維持すると、システムが定常状態に到達してピストンロッドの位置を目標位置と一致するようにさせることが出来る効果がある。
【0016】
本発明の液圧駆動装置の制御装置では、位置指令補正器は、ピストンロッドが初期目標位置に達してから実質的に停止するのに必要な時間(位置補正待機時間)が経過した後、予め定めた時間(位置補正継続時間)が経過するまでの間、所定のサンプリング周期で位置センサの出力と位置指令との偏差を位置指令に加算する演算動作を繰り返し、基準入力値を変更する。
【0017】
本発明の液圧駆動装置の制御装置では、サンプリング周期は、外乱により発生するピストンロッドの位置の変動を低減できる値に定められている。
【0018】
ピストンロッドの目標位置からの偏差が、外乱によって時間的に変動し続けている場合には、本発明のように、偏差値の時間変動に合わせて、位置補正を周期的に、或いは一定時間間隔毎に繰り返すと、ピストンロッドの位置の変動を低減し、目標位置に近い値に保持することが出来る効果がある。システムの遮断周波数に対して、外乱の時間的な変動が十分に緩やかなものであれば、変動の時間的な尺度に比べてサンプリングの周期を短く取ることによってピストンロッドの位置が目標位置にほぼ近いところまで到達することができる効果がある。
【0019】
本発明は、サーボモータによって駆動される液圧ポンプ及び液圧ポンプからの圧液によってピストンロッドを移動させる液圧シリンダを有する液圧駆動装置を制御するために、ピストンロッドの位置を検出する位置センサと、サーボモータを制御する少なくとも位置制御ループを備えたモータ駆動装置と、モータ駆動装置の基準入力として、モータ駆動装置にピストンロッドを所定の目標位置に移動させるための位置指令を与える位置指令発生器とを具備し、サーボモータを駆動制御して液圧シリンダの前記ピストンロッドを所定の位置に移動させる液圧駆動装置の制御装置の制御方法を改良の対象とする。
【0020】
本発明の液圧駆動装置の制御方法では、位置指令が出力されてから液圧シリンダのピストンロッドが実質的に停止するまでの間は、位置指令発生器の出力をモータ駆動装置の前記基準入力として使用し、ピストンロッドが実質的に停止状態になった後、またはシリンダ室内の圧力が定常状態になった後は、位置指令と位置センサの出力との偏差を位置指令に加算し、その加算結果を基準入力として使用する。
【0021】
位置指令を基準入力としてピストンロッドの位置を制御した場合でも、使用するポンプが内部に漏れ流量を有する場合や圧力弁が非線形性を有する場合には、位置指令で指令した目標位置にピストンロッドを移動させることが出来ない。そこで本発明においては、位置指令により移動して実質的に停止状態になったピストンロッドを目標位置に移動させるために、前述の方法により、実質的にピストンロッドが停止状態になった時点、即ちシリンダ室内の圧力が定常状態になった時点から、実際のピストンロッドの位置と位置指令で指令する目標位置との偏差分をゼロに近づける補正動作を行う。補正動作をしない場合にピストンロッドの位置と位置指令との間に偏差が生じた場合、位置指令とピストンロッドの位置との偏差は位置指令が変わっても一定のままに保たれるので、本発明のように、位置指令の方を前述の偏差値分だけずらしてやると、ピストンロッドの位置を目標位置に一致させることが出来る効果がある。
【0022】
本発明の液圧駆動装置の制御装置の制御方法では、位置指令発生ステップで位置指令が出力されてから、液圧シリンダが初期目標位置に達した後に、位置指令ステップからの指令値と位置検出ステップからの出力との偏差を位置指令に加算し、基準入力とする位置指令補正ステップを備え、位置検出器からの出力の時間的変化に対応して、それを解消するように位置指令補正の値を一定時間間隔毎に更新していく。
【0023】
ピストンロッドの目標位置からの偏差が、外乱によって時間的に変動し続けている場合には、本発明の前述の方法のように、偏差値の時間変動に合わせて、位置補正を周期的に、或いは一定時間間隔毎に繰り返すと、ピストンロッドの位置の変動を低減し、目標位置に近い値に保持することが出来る効果がある。システムの遮断周波数に対して、外乱の時間的な変動が十分に緩やかなものであれば、変動の時間的な尺度に比べてサンプリングの周期を短く取ることによってピストンロッドの位置が目標位置にほぼ近いところまで到達することができる効果がある。
【0024】
本発明の方法は、ハードウエアによる実現のみならず、ソフトウエアによっても容易に実現が可能になる利点がある。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、本発明の液圧駆動装置1の制御装置3の実施の形態の一例について説明する。図1は本発明の方法の実施の形態の一例の基本思想を示すブロック図である。制御装置3は位置指令発生器5と、位置指令補正器7と、モータ駆動装置9で構成されている。位置指令発生器5は位置指令Xcmdを発生する。これが装置全体を動かすための目標位置になる。位置指令発生器5から出力される位置指令Xcmdは、動作開始初期には、位置指令補正器7で補正を受けずにモータ駆動装置9への基準入力としてモータ駆動装置9に直接伝達される。そして一定の条件が整うと位置指令Xcmdは位置指令補正器7で後で述べる補正を受けて、モータ駆動装置9に伝達される。モータ駆動装置9はこのような位置指令によって液圧駆動装置1を制御する制御系を内蔵している。モータ駆動装置9の制御系の内部構造については後で詳しく説明する。
【0026】
液圧駆動装置1はサーボモータ11、液圧ポンプ13、液圧シリンダ15で構成されている。サーボモータ11は両方向に回転が可能なモータである。位置指令発生器5で発生される位置指令Xcmdによってサーボモータの回転方向、回転速度、回転角などが決まる。サーボモータ11の回転に従って液圧ポンプ13が回転する。液圧ポンプ13は両方向の回転が可能なポンプで、液圧ポンプ13によって液圧シリンダ15のピストンロッドが軸方向へ移動する。位置指令発生器5は液圧シリンダ15のピストンロッドを所定の目標位置に移動させるための位置指令Xcmdをモータ駆動装置9への基準入力としてモータ駆動装置9に与える。液圧シリンダ15は、液圧ポンプ13と2本のパイプで接続されている。液圧シリンダ15のピストンロッドは液圧ポンプ13の回転方向によって前進又は後退方向に移動するようになっている。
【0027】
液圧シリンダ15が移動すると、ピストンロッドが移動した位置Xpが位置センサ17で検出される。液圧シリンダ15のピストンロッドが初期目標位置に達するまでは、位置指令発生器5の位置指令Xcmdが位置指令補正器7で補正を受けずに、そのまま位置指令補正器7からモータ駆動装置9への加え合わせ点41に基準入力として出力される。ピストンロッドの位置Xpが位置センサ17の出力信号として位置フィードバックループ19を通して、加え合わせ点21にネガティブフィードバックされる。このようにして位置制御ループはフルクローズドループ構成になっている。液圧駆動装置1が理想的な特性を持つ場合は、このような位置制御ループによって、液圧シリンダ15のピストンロッドの位置Xpは、後で述べるように、位置指令Xcmdに収束する。ピストンロッドの位置が位置指令Xcmdに収束するために要する時間は、機械系を含めた全システムの遮断周波数が尺度になる。このことからモータ駆動装置9の制御系は、システムのバンド幅内の周波数帯域で発生する外乱に対して、ピストンロッドの位置Xpが位置指令Xcmdが指定する目標位置から乱されないように外乱抑制効果を備えていることになる。
【0028】
しかし一般的には従来の技術で述べたような理由で、液圧駆動装置1に位置指令Xcmdに基づいて目標位置を与えても、液圧シリンダ15のピストンロッドの位置Xpは位置指令Xcmdにならない場合がある。目標位置判定器22が、液圧シリンダ15のピストンロッドの位置、つまり位置センサ17からの出力信号Xpが位置フィードバックループ19からの帰還信号によって目標位置に十分に近づいたと判定したとする。判定の基準は、液圧シリンダ15のピストンロッドが実質的に停止状態に到達しピストンロッドの位置Xpが定常位置Xpfに達した時点(この時シリンダ室内の圧力が定常状態になっている)を目標位置に近づいたと判断する。位置指令補正器7は、位置指令Xcmdが出力されてから液圧シリンダ15のピストンロッドが実質的に停止するまでの間は、位置指令発生器5の出力Xcmdをモータ駆動装置9の基準入力として出力し続けている。しかしながらピストンロッドの位置Xpが実質的に停止状態になり、この時の定常位置Xpfが目標位置Xcmdに到達していないときには、このままの状態を続けてもピストンロッドの位置Xpが目標位置Xcmdに到達することは出来ない。
【0029】
このような場合でも、以下に説明するように、位置指令補正器7により位置指令の補正を行い、補正された位置指令を基準入力として加え合わせ点41に出力することで、液圧シリンダ15のピストンロッドの位置Xpが位置指令Xcmdになるようにすることができる。ここで位置指令Xcmdと位置センサ17から出力されるピストンロッドの位置Xpとの位置偏差EをE=Xcmd−Xpと定義する。液圧シリンダ15のピストンロッドが実質的に停止状態になった時点、またはシリンダ室内の圧力が定常状態になった後で、次の位置指令に対する補正の動作を開始する。ピストンロッドが実質的に停止状態に達したと目標位置判定器22が判定した時点で、位置指令補正器7は、位置指令発生器5の出力である位置指令Xcmdに位置偏差Eを加算した次の加算値
Xcmd*=Xcmd+E
=Xcmd+(Xcmd−Xp) (1)
をモータ駆動装置9への基準入力として出力する。この加算結果Xcmd*を以下で補正された位置指令と呼ぶ。但しこの時の位置偏差としては定常位置Xpfに対する位置偏差E=Xcmd−Xpfを用いるものとする。このようにして、補正された位置指令Xcmd*が基準入力として、加え合わせ点41に入力される。この補正された位置指令Xcmd*を基準入力としてモータ駆動装置9に与えた場合の液圧シリンダ15のピストンロッドの位置をXp*とすると、この場合の位置偏差E*は、E*=Xcmd*−Xp*となる。位置指令Xcmdとそれに応答するピストンロッドの定常位置Xpfとの位置偏差は位置指令が変わっても変わらないので、このように基準入力を位置指令Xcmdから補正された位置指令Xcmd*に変更したとしても、それに対応する定常位置Xpf*に対する位置偏差E*はEと等しい。つまりE*=Eである。よって補正された位置指令が作用している状態で液圧シリンダ15のピストンロッドが実質的に停止状態に達した時点でのピストンロッドの定常位置は、
Xp*=Xpf*=Xcmd*−E*
=(Xcmd+E)−E=Xcmd (2)
となり、この時のピストンロッドの位置Xpf*を位置指令Xcmdに一致させることができる。具体的な数値例をあげると、例えばXcmd=50000μmの時に、Xpf=50005μmに収束するような制御系であったとすると、この時、補正された位置指令をXcmd*=50000+(50000−50005)=49995のように補正してやると、補正後の液圧シリンダ15のシリンダロッドの定常位置Xpf*は、
Xpf*=Xcmd*−E=Xcmd*−(Xcmd−Xpf)
=49995−(50000−50005)=50000μmとなる。つまり位置指令Xcmdに等しい値になる。
【0030】
モータ駆動装置9の制御系の内部構成は以下のとおりである。位置指令補正器7の出力である基準入力は、位置フィードフォワード演算器23に入力される。これは位置指令Xcmdの時間変化を早く次段の制御系に伝達するための信号経路である。sは時間微分演算子のラプラス変換を表す。KfはsKfが位置を速度に変換する次元を持つ定数である。位置フィードバックループ19と位置指令補正器7の出力との加え合わせ点21の出力は位置制御比例積分器25に伝達される。位置フィードバックループはフルクローズドループを形成している。位置制御比例積分器25は定数のみの増幅器と積分器1/sを含む2つの伝達ループが並列に配置されている。1/sは時間積分のラプラス変換を表し、それぞれの定数は入出力変数の変換前後の次元が合うように決められる。積分項の経路にはスイッチがあって、この経路は使用される場合とされない場合がある。位置制御比例積分器25の出力と位置フィードフォワード演算器23の出力とが加算されて、速度指令値となる。サーボモータ11の回転速度は、サーボモータ11の後部に取り付けられた速度センサの出力を速度フィードバックループ29を介して速度指令値との加え合わせ点30に帰還される。速度フィードバックループはセミクローズドループを形成する。速度制御比例積分器27は比例項の経路と積分項の経路が並列しており、積分項の経路にはスイッチがあって、この経路は使用される場合とされない場合がある。積分器は位置制御ループのみ、または速度制御ループのみ、或いは両方のループに存在するようにするかは前述のスイッチの切り替えによって選択可能である。これらの制御ループの役割はそれぞれ位置と速度を目標値に収束させる働きをする。理想的な制御対象においては、位置指令Xcmdに対するピストンロッドの位置Xpが位置指令Xcmdに一致する。しかし、実際は液圧駆動装置1における位置指令Xcmdと機械的な動力の伝達が理想的に行われないため、位置フィードバックループ19を用いても液圧シリンダのピストンロッドの位置Xpと位置指令Xcmdとの一致が得られない場合には、位置指令補正器7が先にも説明したように位置指令Xcmdに収束しきれない偏差分を位置指令Xcmdに対する補正値としてXcmdに加算することで位置偏差を補償することにより、位置指令Xcmdとピストンロッドの位置Xpとの一致を図るのである。液圧シリンダ15を作動させるために液圧ポンプ13を駆動するのに必要なトルクは、力学的な反作用のループ31を介して負荷トルクとしてサーボモータ11の加え合わせ点33に作用する。Ktはサーボモータ11のトルク定数、Jmはサーボモータの慣性モーメントである。図1のモータ駆動装置9と液圧駆動装置1のブロック図に示す定数によってサーボシステムとしての遮断周波数と整定時間が決まる。これらの応答に関する尺度で位置指令に対するピストンロッドの移動が行われる。
【0031】
図2に図1に示した本発明に係る液圧駆動装置1の制御装置3の実施形態における位置指令補正器7の内部構造の一例を示す。図1に示した第1の実施の形態を構成する部分と同様の部分には、図1に付した符号と同じ符号を付して説明を省略する。位置指令補正器7は、液圧シリンダ15のピストンロッドが予め定めた初期目標位置Xpiに達するまでは位置指令発生器5の出力Xcmdをモータ駆動装置9への基準入力として出力する。Xpiとしては例えば目標位置Xcmdの50μm手前の位置をとっても良い。ピストンロッドが初期目標位置に到達したかどうかは目標位置判定器22が判定する。以下ではピストンロッドが初期目標位置に到達する時間T1までの時間を初期目標位置到達時間と呼ぶことにする。時刻T1のタイミング信号はタイマ105が目標位置判定器22が液圧シリンダ15のピストンロッドの位置Xpが初期目標位置に到達したと判断した時点で出力する。或いは、初期目標位置Xpiを定めておく替わりに、時間T1を予め定めておくこともできる。時刻T1以後、ピストンロッドは後で述べるように移動を続け、最終的にピストンロッドの位置Xpが実質的に停止状態に到達する。この時のピストンロッドの位置Xpは定常位置Xpfになっている。目標位置判定器22がピストンロッドの位置が実質的に停止状態になった(ピストンロッドのシリンダ室内の圧力が定常状態になった)かどうかをを判定する。このような判定がなされる時刻をT2とする。或いは、実際的にはピストンロッドが実質的に停止状態に達したかどうかを判定するのが難しい場合がある。このような場合には、時間T2をピストンロッドが実質的に停止状態に達したと予想される時間を予め決めておいてもよい。時間T2の決定はタイマ105が出力するタイミング信号によってなされる。図2において、位置指令発生器5から出力された位置指令Xcmdと位置フィードバックループ19からの位置Xpが加え合わせ点101に入力され出力として、位置指令Xcmdとピストンロッドの位置Xpとの偏差 E=Xcmd−Xpが出力される。ラッチ103がこれを一時的に保持する。このラッチ103への保持は、時刻T2に、タイマ105が出力するタイミング信号によってなされる。この時の位置偏差はE=Xcmd−Xpfになっている。ラッチ103への保持と同時にラッチの出力Eがスイッチ107を通して、加え合わせ点109に出力され、加え合わせ点109で位置指令Xcmdと位置偏差Eが加算されて、補正された位置指令Xcmd*が加え合わせ点109から出力される。スイッチ107がオンの時はこの補正された位置指令Xcmd*が基準入力として加え合わせ点41に出力される。スイッチ107がオフの時はもとの位置指令Xcmdが加え合わせ点41に基準入力として出力される。つまりこれらの信号のいずれかがスイッチ107の選択によって加え合わせ点41に基準入力として入力される。位置指令補正器7の出力は、時間T2以前はスイッチ107はオフのためもとの位置指令Xcmdであり、T2以後はスイッチ107はオンとなり補正された位置指令Xcmd*になる。T2以後から位置指令補正器7の補正動作が開始される。位置指令がXcmdからXcmd*に切り替えられると、液圧シリンダ15のピストンロッドの位置Xpは、ピストンロッドが実質的に停止状態にあった場合は、再び移動を始め最終的には再び実質的に停止状態に至る。また位置補正動作の開始時間T2を予め定めた時間とした場合には、その時点でのピストンロッドの位置から移動を始め最終的には再び実質的に停止状態に至る。この時の定常位置Xpf*は先にも述べたように目標位置Xcmdに一致する。
【0032】
タイマ105は2つの時間T1、T2を計数する。T1は初期目標位置到達時間である。また、時間経過T2−T1を位置補正待機時間と呼ぶ。タイマ105は、液圧シリンダ15のピストンロッドが初期目標位置に達したことを目標位置判定器22が判定すると、位置補正待機時間の計数を開始するように構成されている。タイマ105は位置補正待機時間を変更可能に構成されている。またタイマ105は、初期目標位置到達時間T1を計数してピストンロッドが初期目標位置に達したこと決定し、その後位置補正待機時間を計数するように構成されている。タイマ105は初期目標位置到達時間T1及び位置補正待機時間T2−T1が変更可能に構成されている。
【0033】
図3は本発明に係る液圧駆動装置1の制御装置3の図1の実施の形態において、無負荷或いは一定負荷の条件下で液圧シリンダ15のピストンロッドの位置を制御するためのタイミングを説明するための図である。具体的には図2に示す位置指令補正器7を構成するタイマ105によってタイミングが取られる。図3は液圧シリンダ15のピストンロッドの位置Xpと時間tとの関係を示している。図3(A)と図3(B)は、ピストンロッドが停止状態に達したときの位置が目標位置より小さい場合、図3(C)と図3(D)は、ピストンロッドが停止状態に達したときの位置が目標位置より大きい場合を示す。以下では、図3(A)、図3(B)の場合について詳しく説明する。図3(A)は位置指令Xcmdが一定値を保ったままで位置指令の補正を行わなかった場合のピストンロッドXpの応答を示している。t=0で位置指令発生器5から位置指令Xcmdが出力され、システムの動作が開始したとする。モータ駆動装置9の制御系の既に説明した動作によって、時間tの経過とともに、位置センサ17で検出するピストンロッドの位置Xpは位置指令Xcmdに接近していく。時間T1で初期目標位置Xpiを通過し、その後定常位置Xpfに漸近していく。この時、ピストンロッドの位置Xpは一定の定常位置Xpfを保った状態にあり、ピストンロッドは実質的には停止状態にある。この時のピストンロッドの位置Xp=Xpfと位置指令Xcmdとの偏差Eは図に示すようにゼロより大である。この状態ではピストンロッドの位置Xp=Xpfは位置指令が指定する目標位置Xcmdに一致していない。無負荷の場合は、定常位置Xpfと位置指令Xcmdとの差が装置のオフセットとなる。一定負荷の場合は、動作状態でピストンロッドが実質的に停止状態に達したときの偏差となる。図3(B)は位置指令Xcmdへの補正を行った場合のピストンロッドの位置Xpの時間変化である。当初の位置指令Xcmdに対して、液圧シリンダのピストンロッドの位置Xpが時間とともに増加し、時間T1の初期目標位置Xpiに到達した後、Xpが一定の定常位置Xpfに達している。その後の時間T2に基準入力を位置指令Xcmdから補正された位置指令Xcmd*に切り替える。そうするとピストンロッドの位置Xpは再び移動し始め、目標位置Xcmdに漸近し、最終的にはピストンロッドの位置Xpは再び実質的に停止状態になる。この時のピストンロッドの定常位置Xpf*は目標位置Xcmdに一致する。タイマ105がこれらの時間T1,T2を計時する。ピストンロッドの位置Xpが、初期目標位置Xpiに到達したかどうかの判定は、目標位置判定器22が行い、これをタイマ105に知らせる。補正動作への切り替えは位置指令Xcmdが出力された後、液圧シリンダ15のピストンロッドが初期目標位置Xpiに達した時点以後に行う必要がある。現実にはピストンロッドの位置Xpが定常位置Xpfに達したかどうかの判定が難しいので、T1からすこし経過した時間T2を計時した時点でピストンロッドの位置が定常位置Xpfに達したものとする。時間T2で位置指令Xcmdを補正された位置指令Xcmd*に切り替えると、液圧シリンダ15のピストンロッドの位置Xpは先に述べたシステムの整定時間を経過して位置指令Xcmdに漸近していく。液圧シリンダ15のピストンロッドの位置Xpが初期目標位置Xpiに到達する時間T1以前に、定常位置Xpfに到達しないXpの値を用いて補正された位置指令Xcmd*を計算し、モータ駆動装置9への基準入力を、この補正された位置指令Xcmd*に切り替えると、ピストンロッドの位置Xpにオーバーシュートが生じ、液圧シリンダ15のピストンロッドの動作特性を悪化させてしまう場合がある。従って切り替えのタイミングT2はT1より後、または同時でなければならない。先ず時間T1の現実的な取り方として、ピストンロッドの位置Xp、つまり位置センサ17の出力を実時間でモニタして決定することが有効である。一例では、ピストンロッドが目標位置Xcmdの50μm手前に到達したと目標位置判定器22が判定した時間(初期目標位置到達時間)とすることができる。或いは、目標位置Xcmdの50μm手前にピストンロッドが到達する時間T1を予め予想して決めておいてもよい。補正された位置指令Xcmd*への切り替えのタイミングT2の取り方としては、例えばT2−T1=200msとなるようにしている。この時間間隔(位置補正待機時間)はシステムが時間T1の状態からピストンロッドの位置が実質的に停止状態に達するまでの最小限の時間以上とする必要があり、システムの整定時間よりも十分に長い時間をとっておく。T2−T1の時間幅は予め十分な時間を予想して決めておくか、或いはT2を目標位置判定器22が位置センサ17からの帰還値によって液圧シリンダ15のピストンロッドが実質的に停止状態に達したと判断した時間をとっても良い。時刻T3は液圧シリンダ15のピストンロッドが一方向に移動後停止し、後退する時間であり、液圧駆動装置1を搭載した機械のタクトタイムより決定される。この時刻で位置指令の補正動作を終了する。
【0034】
位置指令補正器7は、初期目標位置到達時間T1及び位置補正待機時間T2−T1が経過した後、予め定めた位置補正継続時間T3−T2が経過するまで補正された位置指令を基準入力として維持するように構成されている。タイマ105は位置補正継続時間を変更可能なように構成されている。
【0035】
図2に示すブロック図は、液圧シリンダ15のピストンロッドの位置が初期位置目標に到達後も経時的に変動する場合に、これを除去するため、位置偏差を周期的にサンプリングするための構成の一例をも示している。図2には、タイマ105を利用して、ピストンロッドの位置がシステムの遮断周波数帯域(バンド幅)内の周波数で変動する成分を除去する構成をも示している。時刻tにおけるピストンロッドの位置をXp(t)とする。目標位置判定器22が位置Xpはピストンロッドが実質的に停止状態になった時点での定常位置Xpfに到達したと判定した時刻T2の後、以下のサンプリング時間毎の位置補正に移行する。但し、ピストンロッドの位置Xpが初期位置目標位置に到達後も経時的に変動する場合には、停止状態の判定は難しいが、現実的にはピストンロッドの位置が増加から減少に転ずる最初の極大点の時間、或いは予め定めた時間をT2とする。或いは更に単純化を行えば、T2=T1として、ピストンロッドが初期目標位置に到達した時点をT2と見なして動的な位置補正を開始しても良い。時間T2の後、加え合わせ点101はピストンロッドの位置Xp(t)と位置指令Xcmdとの偏差E(t)=Xcmd−Xp(t)を出力する。これをタイマ105が指示するタイミングに従って例えばT2以後のサンプリング時間tsの間、偏差E(t)をラッチ103に保持する。ラッチ103は、これをスイッチ107を通して加え合わせ点109に出力する。加え合わせ点109は時刻t−tsに保持された位置の偏差E(t−ts)を用いて、式(1)と同様に、時間tにおける補正された位置指令Xcmd*(t)=Xcmd(t)+E(t−ts)=Xcmd(t)+(Xcmd(t−ts)−Xp(t−ts))を加え合わせ点41に出力する。これを動的位置指令補正値と呼ぶことにする。そしてこれがモータ駆動装置9への基準入力となる。このようにすると液圧シリンダ15のピストンロッドの位置Xp(t)は、式(2)と同様のメカニズムにより目標位置Xcmdに漸近する。タイマ105は位置センサ17が検出したピストンロッドの位置Xp(t)の変動時間よりも短い時間間隔でサンプリングを繰り返すようにする信号を発生する。
【0036】
以上のように位置指令補正器7は、初期目標位置到達時間T1及び位置補正待機時間T2−T1が経過した後、予め定めた位置補正継続時間が経過するまでの間、所定のサンプリング周期で位置センサ17の出力と位置指令との偏差を位置指令に加算する演算動作を繰り返し、基準入力値を変更している。また、サンプリング周期は、外乱により発生するピストンロッドの位置の変動を低減できる値に定められている。
【0037】
図4は本発明の方法の実施の形態の一例の基本思想のアルゴリズムを示すフローチャートである。液圧シリンダ15が無負荷の場合、或いは一定負荷の作用を受けている場合において、図3に示したような液圧シリンダ15のピストンロッドの位置決め精度の向上を実現するためのフローチャートの一例である。図4に示すフローチャートは大きく分けて、初期目標位置接近ステップ、位置補正ステップ、終了時判定ステップの3ステップからなる。初期目標位置接近ステップは図3に示した、t=0〜T2までの時間に行われる処理に相当する。これは図3で説明した、初期目標位置到達時間、位置補正待機時間を合わせた時間に相当する。位置指令発生器5が位置指令Xcmdを基準入力として、モータ駆動装置9に出力し、サーボモータ11を駆動制御して液圧シリンダ15のピストンロッドを所定の目標位置Xcmd付近の初期目標位置Xpiにまで接近させる。目標位置判定器22がピストンロッドの位置Xpが実質的に停止状態に到達したかどうかを判定する。位置補正ステップは図3で、t=T2〜T3までの時間に行われる処理に相当する。この間の時間は位置補正継続時間に相当する。この間に、位置指令補正器7が基準入力を補正された位置指令Xcmd*に切り替えた後、ピストンロッドの位置Xpが目標位置Xcmdに漸近するステップである。終了時判定ステップは図3で、位置指令Xcmdを0に切り替える時間t=T3以後の時間に行われる処理に相当する。T2からT3までの時間は液圧駆動装置1を搭載した機械のタクトタイムより決定され、T3の時刻で位置指令の補正動作を終了する。
【0038】
以下のステップS1からステップS5までが初期目標位置接近ステップである。
【0039】
ステップS0:初期状態。時間の始まりをt=0、液圧シリンダ15のピストンロッドの初期の位置をXp=0とする。
【0040】
ステップS1:位置指令発生ステップ。
【0041】
位置指令発生器5で液圧シリンダ15のピストンロッドの位置を指令する位置指令Xcmdを発生する。
【0042】
ステップS2:モータ駆動ステップ。
【0043】
位置指令Xcmdが基準入力として加え合わせ点41を経由してモータ駆動装置9に伝達される。これが図1のブロック図の矢印で示した制御の流れの経路にそって伝達され、液圧シリンダ15のピストンロッドを移動させる。この間の制御の進行を図1のブロック図から決まる数学的モデルを用いてコンピュータのプログラムに書くことができて、ここでこの部分の動作を実行する。時間tをこの間に経過した時間Δtだけ進め、t=t+Δtとする。
【0044】
ステップS3:位置検出ステップ。液圧シリンダ15のピストンロッドの位置Xpを位置センサ17で検出する。
【0045】
ステップS4:初期目標位置接近判定ステップ。
【0046】
目標位置判定器22が、ピストンロッドの位置が初期目標位置Xpiに到達したかどうかを判定する。初期目標位置Xpiとしては例えばピストンロッドの位置Xpが目標位置Xcmdより50μm手前まで到達した位置をとることができる。ピストンロッドの位置が初期目標位置に到達しなければステップS2に戻る。このピストンロッドの位置Xpが位置センサ17で検出され、位置フィードバックループ19を経由してモータ駆動装置9内の加え合わせ点21に帰還される。更にXpは目標位置判定器22および位置指令補正器7にも帰還される。モータ駆動装置9の制御系はステップS2からステップS4までのステップに示すような帰還ループを自動的に繰り返す。その結果、液圧シリンダ15の位置Xpは次第に位置指令Xcmd付近の初期目標位置Xpiに接近する。ピストンロッドの位置Xpがこの値を越えれば、目標位置判定器22がピストンロッドの位置が初期目標位置に到達したと判定し、次のステップに進む。
【0047】
ステップS5:位置指令補正待機ステップ。
【0048】
基準入力としてモータ駆動装置9に位置指令Xcmdを入力している状態で、位置制御ループを繰り返すことを200ms継続する。この時間は以下のステップで位置指令補正を開始するのを待機するための位置指令待機時間である。これは、図3で説明したT1、T2を用いると、T2−T1=200msとしたことに相当する。この間に、位置センサ17で検出されたピストンロッドの位置Xpが実質的に停止状態に到達し、この時のピストンロッドの位置は定常位置Xpfになっている。位置指令待機時間200msが経過すると次のステップに進む。
【0049】
以下のステップS6からステップS9までが位置補正ステップである。
【0050】
ステップS6:位置指令補正ステップ。
【0051】
このステップは時間T2から始まる。位置指令補正器7は先のステップS5で位置センサ17で検出されたピストンロッドの位置Xpが実質的に停止状態に達した時点で位置センサ17で検出されたピストンロッドの定常位置Xpfと、ステップS1の位置指令発生ステップで位置指令発生器5が出力した位置指令Xcmdとの偏差E=Xcmd−Xpfを位置指令Xcmdに加算する。この加算値Xcmd*=Xcmd+(Xcmd−Xpf)が補正された位置指令になる。位置指令補正器7はこの補正された位置指令をモータ駆動装置9への基準入力として加え合わせ点41に出力する。
【0052】
ステップS7:モータ駆動ステップ。
【0053】
補正された位置指令Xcmd*がモータ駆動装置9に伝達される。これが図1のブロック図で加え合わせ点41から液圧シリンダ15までの経路にそって伝達され、ピストンロッドを移動させる。時間tをこの間に経過した時間Δtだけ進め、t=t+Δtとする。
【0054】
ステップS8:位置検出ステップである。位置センサ17で位置Xp(t)を検出する。
【0055】
ステップS9:終了判定ステップ。
【0056】
Xp(t)=Xcmdになったか、または所定の時間3秒が経過したかどうかを判定する。判定条件を満足しなければ再びステップS7に戻る。以後、ステップS7〜ステップS9が繰り返され、ピストンロッドの位置Xpが実質的に停止状態になり、ピストンロッドの位置Xp(t)は位置指令Xcmdに接近する。終了判定条件を満足すれば、動作を終了する。時間T2から終了時間T3までの時間が位置補正継続時間である。今の場合、位置補正継続時間は最大3秒とした。
【0057】
図5は本発明の方法の実施の形態の一例の基本思想の他の例のアルゴリズムを示すフローチャートである。図5は、図2で示した実施の形態の構成において、液圧シリンダ15に時間的に変動する外乱が作用する場合に、そのピストンロッドの位置決め精度を向上させるためのシステムの動作のフローチャートの一例を示している。例えば、図3(B)、(D)において時間tがt≧T2以降に、ピストンロッドの位置Xpが外乱の作用により時間的に変動させられる場合に対処するためのフローチャートを示している。図5に示すフロチャートは大きく分けて、初期目標位置接近ステップ、動的位置補正ステップ、終了時判定ステップの3ステップからなる。初期目標位置接近ステップは図3で、t=0〜T2までの時間に相当する。この時間は所期目標位置到達時間と位置補正待機時間とを合わせたものである。この間に位置指令発生器7が位置指令Xcmdを出力して、サーボモータ11を駆動制御する。すると液圧シリンダ15のピストンロッドが目標位置Xcmd付近の定常位置Xpfにまで接近する。目標位置判定器22がピストンロッドが定常位置Xpfに到達したかどうかを判定する。目標位置判定器22が位置Xpはピストンロッドが実質的に停止状態になった時点での定常位置Xpfに到達したと判定した時刻T2の後、以下のサンプリング時間毎の位置補正ステップに移行する。但し、ピストンロッドの位置Xpが初期位置目標位置に到達後も経時的に変動する場合には、停止状態の判定は難しいが、現実的にはピストンロッドの位置が増加から減少に転ずる最初の極大点の時間、或いは予め定めた時間をT2とする。或いは更に単純化を行えば、T2=T1として、ピストンロッドが初期目標位置に到達した時点をT2と見なして以下の動的な位置補正ステップに進んでも良い。動的位置補正ステップは図3で、t=T2〜T3までの時間に相当する。これは位置補正待機時間である。この間に位置指令補正器7が補正された位置指令Xcmd*を動的に生成した後、ピストンロッドの位置Xpに動的変動がある場合でも常時目標位置Xcmdに近い値を保持しようとするステップである。終了時判定ステップは図3で、t=T3以後の時間に相当する。
【0058】
最初のステップSS1〜ステップSS5までは図4のフローチャートのステップS1〜ステップS5までと同じステップなので説明を省略する。以下のステップSS6からステップSS11までが動的位置補正ステップである。目標位置判定器22が、ピストンロッドが定常位置Xpfに接近したと判定した時刻をt=T2として、ステップSS6に入る。
【0059】
ステップSS6:動的位置指令補正ステップ。
【0060】
位置指令補正器7はピストンロッドの時刻tにおける位置Xp(t)と、ステップSS1の位置指令発生ステップで生成した位置指令Xcmdを用いて、時刻tにおけるこれらの値の間の動的位置指令補正値Xcmd*(t)=Xcmd+(Xcmd−Xp(t))を計算する。位置指令補正器7は補正された動的位置指令補正値Xcmd*(t)をモータ駆動装置9への基準入力として加え合わせ点41に伝達する。
【0061】
ステップSS7:モータ駆動ステップ。
【0062】
時間tにおける動的位置指令補正値Xcmd*(t)が加え合わせ点41からモータ駆動装置9に伝達される。これが図1のブロック図で加え合わせ点41から液圧シリンダ15までの経路にそって伝達され、ピストンロッドを移動させる。この間の制御の進行を図1のブロック図から決まる数学的モデルに従ってコンピュータプログラムを書くことができて、ここでこのプログラムの動作が実行される。時間tをこの間に経過した時間Δtだけ進め、t=t+Δtとする。
【0063】
ステップSS8:位置検出ステップ。
【0064】
位置センサ17で実時間tにおける位置Xp(t)を検出する。
【0065】
ステップSS9:動的位置指令継続判定ステップ。
【0066】
ステップSS6で動的位置指令補正値Xcmd*(t)を最後に決定してから、この実行を予め定めたサンプリングの時間間隔10ms継続したかどうかを判定する。判定条件を満足しなければステップSS7に戻る。以後、ステップSS7〜ステップSS9が繰り返され、ピストンロッドの位置Xp(t)は目標位置Xcmdに接近する。
【0067】
ステップSS10:終了判定ステップ。ステップSS6で動的位置指令補正値Xcmd*(t)を最初に決定してから、例えば3秒経過したかどうかを判定する。判定条件を満足しなければステップSS6に戻る。この場合、Xcmd*(t)が新しい動的位置指令補正値に設定される。以後、ステップSS6〜ステップSS9が繰り返され、その結果Xp(t)が外乱で変動しても目標位置Xcmdの付近に保たれる。この動作を繰り返しながら3秒経過するまでこのような運転状態を継続する。それが過ぎれば、ステップSS11で動作を終了する。
【0068】
図6は動的補正の効果を示す一例である。図6(A)は速度制御ループのみに積分器がある場合で、本発明の補償を用いてない場合に液圧シリンダ15に外力を正弦波状に与え、位置の変動を計測した結果である。図6(B)はこれに対して、本発明の図5のフローチャートに基づく補償を行った場合の液圧シリンダ15の位置の時間変動を示す。補正がない場合に比べてXpの正弦波状の変動振幅が半分に低減され、外乱の抑制効果が得られていることが分かる。
【0069】
【発明の効果】
本発明によって、位置フィードバックループのみでは位置補正が十分に行うことが困難だった、内部に漏れ流量のあるポンプや非線形特性が存在する圧力制御弁を有する液圧駆動装置において、液圧シリンダのピストンロッドの位置決め精度を高めることができる効果がある。そして液圧シリンダのピストンロッドの位置が外乱によって時間的に変動する場合でも本発明によって、外乱抑制効果により、位置決め精度を高めることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液圧駆動装置の制御装置の実施の形態の一例を示す構造である。
【図2】本発明の位置指令補正器の実施の形態の一例を示す構造である。
【図3】本発明の液圧駆動装置のピストンロッドの位置の時間変化を示す図である。
【図4】本発明の液圧駆動装置の制御方法の実施の形態の一例の基本思想のアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図5】本発明の液圧駆動装置の制御方法の実施の形態の他の例の基本思想のアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図6】本発明の液圧駆動装置の制御効果を示す図である。
【符号の説明】
1 液圧駆動装置
3 制御装置
5 位置指令発生器
7 位置指令補正器
9 モータ駆動装置
11 サーボモータ
13 液圧ポンプ
15 液圧シリンダ
17 位置センサ
19 位置フィードバックループ
21 位置制御ループの加え合わせ点
23 位置フィードフォワード演算器
25 位置制御比例積分器
27 速度制御比例積分器
29 速度フィードバックループ
30 速度制御ループの加え合わせ点
31 力学的反作用のループ
33 加え合わせ点
41 モータ駆動装置への入力点としての加え合わせ点
101,109 加え合わせ点
103 ラッチ
105 タイマ
107 スイッチ

Claims (8)

  1. サーボモータによって駆動される液圧ポンプ及び前記液圧ポンプからの圧液によってピストンロッドを移動させる液圧シリンダを有する液圧駆動装置を制御するために、前記ピストンロッドの位置を検出する位置センサと、
    前記サーボモータを制御する少なくとも位置制御ループを備えたモータ駆動装置と、
    前記モータ駆動装置の基準入力として、前記モータ駆動装置に前記ピストンロッドを所定の目標位置に移動させるための位置指令を与える位置指令発生器とを具備し、前記サーボモータを駆動制御して前記液圧シリンダの前記ピストンロッドを所定の位置に移動させる液圧駆動装置の制御装置であって、
    前記位置指令発生器と前記モータ駆動装置との間に位置指令補正器を備え、
    前記位置指令補正器は、前記液圧シリンダの前記ピストンロッドが予め定めた初期目標位置に達するまでは前記位置指令発生器の出力を前記モータ駆動装置の前記基準入力として出力し、前記ピストンロッドが前記初期目標位置に達してから実質的に停止するのに必要な所定の位置補正待機時間が経過した後に、前記位置指令と前記位置センサの出力との偏差を前記位置指令に加算し、その加算結果を前記基準入力として出力するように構成され、
    前記位置指令補正器は、前記初期目標位置に到達するまでの時間及び前記位置補正待機時間が経過した後、予め定めた位置補正継続時間が経過するまでの間、所定のサンプリング周期で前記位置センサの出力と前記位置指令との偏差を前記位置指令に加算する演算動作を繰り返し、前記基準入力値を変更することを特徴とする液圧駆動装置の制御装置。
  2. 前記位置指令補正器は、前記位置補正待機時間を計数するタイマを備えており、
    前記タイマは前記ピストンロッドが前記初期目標位置に達したことを前記位置センサが検出すると、前記位置補正待機時間の計数を開始するように構成されている請求項に記載の液圧駆動装置の制御装置。
  3. 前記タイマは前記位置補正待機時間を変更可能に構成されている請求項に記載の液圧駆動装置の制御装置。
  4. 前記位置指令補正器はタイマを備えており、
    前記タイマは、前記位置指令が出力されてから前記ピストンロッドが前記初期目標位置に達するまでに必要な初期目標位置到達時間を計数して前記ピストンロッドが前記初期目標位置に達したこと決定し、その後前記位置補正待機時間を計数するように構成されている請求項に記載の液圧駆動装置の制御装置。
  5. 前記タイマは前記初期目標位置到達時間及び前記位置補正待機時間が変更可能に構成されている請求項に記載の液圧駆動装置の制御装置。
  6. 前記位置指令補正器は、前記初期目標位置到達時間及び位置補正待機時間が経過した後、予め定めた位置補正継続時間が経過するまで前記加算結果を前記基準入力として維持することを特徴とする請求項に記載の液圧駆動装置の制御装置。
  7. 前記サンプリング周期は、外乱により発生する前記ピストンロッドの位置の変動を低減できる値に定められている請求項に記載の液圧駆動装置の制御装置。
  8. サーボモータによって駆動される液圧ポンプ及び前記液圧ポンプからの圧液によってピストンロッドを移動させる液圧シリンダを有する液圧駆動装置を制御するために、前記ピストンロッドの位置を検出する位置センサと、
    前記サーボモータを制御する少なくとも位置制御ループを備えたモータ駆動装置と、
    前記モータ駆動装置の基準入力として、前記モータ駆動装置に前記ピストンロッドを所定の目標位置に移動させるための位置指令を与える位置指令発生器とを具備し、前記サーボモータを駆動制御して前記液圧シリンダの前記ピストンロッドを所定の位置に移動させる液圧駆動装置の制御装置の制御方法であって、
    前記位置指令が出力されてから前記液圧シリンダの前記ピストンロッドが実質的に停止するまでの間は、前記位置指令発生器の出力を前記モータ駆動装置の前記基準入力として使用し、
    前記ピストンロッドが実質的に停止状態になった後、または前記シリンダ室内の圧力が定常状態になった後は、前記位置指令と前記位置センサの出力との偏差を前記位置指令に加算し、その加算結果を前記基準入力として使用する位置指令補正を行い、前記位置センサからの出力の時間的変化に対応して、前記偏差を解消するように前記位置指令補正の値を一定時間間隔毎に更新していくことを特徴とする液圧駆動装置の制御方法。
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