JP4205959B2 - 中継装置およびラマン増幅中継システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、中継装置およびラマン増幅中継システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
国際通信の需要は、ビジネスのグローバル化、インターネットの普及などにより、急激に拡大している。このような現状に対し、海底光伝送システムは、衛星通信と並んで重要なものであり、経済的で大容量のシステムの早期実現が急務となっている。
【0003】
ここで、このような海底光伝送システムは、海底に光ファイバケーブルを敷設するとともに、光ファイバケーブルの途中に中継装置を設けて、光増幅して光伝送を行なう。又、海底光伝送システムは、海中部分が故障した場合、その修理に多額の費用と時間を要するため、最も厳しい信頼性が要求されている。従って、万が一、障害が発生した場合には、的確に障害箇所を把握できるような障害検出機能を具備しておく必要がある。
【0004】
障害検出制御としては、陸上に設けられた端局から、まず、中継装置の動作状態を監視制御するための監視制御コマンド信号を各中継装置に送信する。そして、監視制御コマンドを受信した中継装置では、自己の動作状態をモニタして、その結果である応答情報を端局に返信する。このようにして、端局と中継装置とで通信を行なうことで、海底の光伝送の状態を監視している。
【0005】
ここで、従来の中継装置では、EDFA(エルビウムドープ光ファイバ・アンプ)を用いて光増幅を行なっていた。即ち、このEDFA中継装置では、光主信号に応答信号を重畳して送信するようになっているが、この場合には、EDFAを励起する励起レーザダイオードの出力を応答情報で変調して、光主信号に変調を施すことで、光主信号に応答信号を重畳していた。
【0006】
また、光ファイバケーブルに切断/破断障害が発生し、光主信号自体がなくなった場合でも、EDFA中継器では、増幅媒体であるEDFA自体が発するASE(Amplified Spontaneous Emission)光(自然放出光)に変調をかけることで、応答信号を送信することができるので、モニタ制御が不可能になるといったことはなかった。
【0007】
一方、近年の光通信システムでは、ラマン増幅と呼ばれる光ファイバ内の非線形光学現象を利用した光ファイバ・アンプが注目されている。これは、物質内の振動現象により入射光と異なる波長の光が散乱(ラマン散乱)される物理現象を利用して、光ファイバ伝送路全体に強い励起光を入射させて光増幅するものである。
【0008】
このようなラマン増幅方式を中継装置に適用して光増幅を行なうことにより、従来よりも大容量の伝送が可能になる。そして、このラマン増幅を用いたラマン増幅中継装置において、端局からの監視制御コマンドに基づきラマン増幅中継装置の動作状態を示すレスポンス信号を送信する場合には、EDFA中継装置の場合と同様にして、増幅媒体である光ファイバを励起する励起レーザダイオードの出力を、応答情報で変調して、光主信号に変調を施すことで、端局側に応答信号を送信する。
【0009】
なお、ラマン増幅中継に関する技術に関しては、以下の2つの文献があるが、いずれの文献においても、端局と中継装置とで通信を行なうことで、海底の光伝送の状態を監視する技術については開示されていない。
【0010】
【特許文献1】
特開平01−217424号公報
【特許文献2】
特開2000−98433号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のごときラマン増幅中継を行なう場合においては、ラマン増幅中継装置の近傍で、光ファイバケーブルに切断/破断障害が発生すると、増幅媒体がなくなるために、ASE光が発生しなくなる。すると、応答信号を端局に送信することができず、監視制御に支障を来たすことになるという課題がある。
【0012】
また、ラマン増幅中継装置における中継伝送の際に、監視制御信号としてのSV信号を光信号の中継とともに中継する際においては、前段の中継区間がファイバ断等で主信号としての光信号が伝送されてこない場合においても、SV信号を伝送できるような技術が必要である。
本発明はこのような課題に鑑み創案されたもので、ラマン増幅で光増幅中継を行なう際に、光ファイバケーブルに切断/破断障害が発生した場合でも、高品質な監視制御を行なうことができるようにした、中継装置およびラマン増幅中継システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明の中継装置は、伝送路を伝搬する光信号をラマン増幅するための中継装置であって、第1端局からの上り回線を通じた光信号に含まれる監視制御コマンドに対する応答信号を前記ラマン増幅のためのラマン励起光に変調して、前記変調されたラマン励起光を第2端局側の下り回線の伝送路ファイバに供給することにより、前記応答信号を該第2端局側の下り回線を通じた光信号に重畳して、該下り回線用に第1応答用信号を生成するラマン励起光生成・応答信号重畳部と、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合における上記監視制御コマンドに対する第2応答用信号を生成する応答信号生成部と、上記監視制御コマンドに対する、該第1端局側の下り回線を通じた応答信号として、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されている場合には上記第1応答用信号を、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合には上記第2応答用信号を、それぞれ用いるように切り替えるコマンド応答用スイッチと、をそなえて構成されたことを特徴としている(請求項1)。
【0014】
また、該コマンド応答用スイッチが、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されている場合には、該下り回線用ラマン励起光を該第2端局側の下り回線の伝送路ファイバに供給するとともに、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合には、該下り回線用ラマン励起光を該応答信号生成部に出力するように構成されるとともに、該応答信号生成部が、該コマンド応答用スイッチからの該下り回線用ラマン励起光を受けて、該第2応答用信号として自然放出光を出力するドープファイバにより構成され、かつ、該ドープファイバで出力された該自然放出光を該第1端局側の下り回線を通じて該第1端局へ送出するように構成することとしてもよい(請求項2)。
【0015】
さらに、該ラマン励起光生成・応答信号重畳部が、前記変調されたラマン励起光を該上り回線の伝送路ファイバに供給することにより、前記応答信号を該第1端局からの上り回線を通じた光信号にも重畳して、該上り回線用に該第1応答用信号を生成するとともに、該応答信号生成部が、上り回線からの該第1応答用信号に相当する信号の一部を該第2応答用信号として抽出する光信号抽出カプラにより構成され、かつ、該コマンド応答用スイッチが、該光信号抽出カプラで抽出された第2応答用信号について、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されている場合には終端するとともに、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合には該第1端局側の下り回線を通じて折り返して該第1端局へ送出するように構成することもできる(請求項3)。
また、本発明の中継装置は、伝送路を伝搬する光信号をラマン増幅するための中継装置において、該光信号を増幅するための励起光を信号で変調し該光信号に該信号を重畳し該伝送路に供給する第1の手段と、該信号が重畳された光を発生し該伝送路に供給する第2の手段と、該光信号が伝送路に伝搬している場合は該第1の手段からの該信号で変調された励起光を該伝送路に供給し、該光信号が伝送路に伝搬していない場合は該第2の手段からの該信号が重畳された光を該伝送路に供給する手段とを設けたことを特徴としている(請求項4)。
【0016】
また、本発明のラマン増幅中継システムは、第1端局および第2端局間を伝送路ファイバを通じて接続する一方、該伝送路ファイバを伝搬する光信号を一つまたは複数のラマン増幅中継装置でラマン増幅して中継するラマン増幅中継システムであって、該第1端局および第2端局がそれぞれ、上記一つまたは複数のラマン増幅中継装置におけるいずれかの中継装置に対する監視制御コマンドを該ラマン増幅中継装置の識別情報とともに送信する監視制御コマンド送信部と、上記監視制御コマンドに対する応答を、上記一つまたは複数のラマン増幅中継装置から受けて該監視制御を行なう監視制御実行部とをそなえるとともに、該一つまたは複数のラマン増幅中継装置が、該第1端局又は第2端局の監視制御コマンド送信部からの光信号に含まれる監視制御コマンドに対する応答信号を前記ラマン増幅のためのラマン励起光に変調して、前記変調されたラマン励起光を該第1端局側および第2端局側における双方向の回線の伝送路ファイバに供給することにより、前記応答信号を上記双方向の回線を通じた光信号に重畳して、第1応答用信号を生成するラマン励起光生成・応答信号重畳部と、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合における上記監視制御コマンドに対する該第1端局宛ての第2応答用信号を生成する第1端局宛応答信号生成部と、上記監視制御コマンドに対する、該第1端局側の下り回線を通じた第1端局宛応答信号として、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されている場合には上記第1応答用信号を、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合には上記第2応答用信号を、それぞれ用いるように切り替える第1端局宛コマンド応答用スイッチと、該第1端局側の上り回線を通じた光信号が入力されていない場合における上記監視制御コマンドに対する該第2端局宛ての第3応答用信号を生成する第2端局宛応答信号生成部と、上記監視制御コマンドに対する、該第2端局側の上り回線を通じた第2端局宛応答信号として、該第1端局側の上り回線を通じた光信号が入力されている場合には上記第1応答用信号を、該第1端局側の上り回線を通じた光信号が入力されていない場合には上記第3応答用信号を、それぞれ用いるように切り替える第2端局宛コマンド応答用スイッチと、をそなえて構成されたことを特徴としている(請求項5)。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照することにより、本発明の実施の形態を説明する。
〔A〕第1実施形態の説明
図1は本発明の第1実施形態におけるラマン増幅中継システム1を示すブロック図であり、この図1に示すラマン増幅中継システム1は、第1端局2−1および第2端局2−2間を伝送路ファイバ3を通じて接続する一方、伝送路ファイバ3を伝搬する光信号をn個(n:自然数)のラマン増幅中継装置(中継装置)4−1〜4−nでラマン増幅して中継するようになっている。
【0018】
なお、この図1に示すラマン増幅中継システム1を海底光伝送システムに適用した場合においては、伝送路ファイバ3の両端に配置された第1端局2−1および第2端局2−2は例えば陸上の局舎内に配置され、各ラマン増幅中継装置4−1〜4−nは海中に設置することができる。又、伝送路ファイバ3は、第1端局2−1から第2端局2−2に向けた光信号を伝送するための上り回線5aとしての光ファイバ3aと、第2端局2−2から第1端局2−1に向けた光信号を伝送するための下り回線5bとしての光ファイバ3bとにより構成される。
【0019】
また、第1端局2−1および第2端局2−2はそれぞれ、上述のn個のラマン増幅中継装置4−1〜4−nにおけるいずれかに対する監視制御コマンドを、宛先ラマン増幅中継装置4−1〜4−nの識別情報とともに送信する監視制御コマンド送信部21と、監視制御コマンドに対する応答信号を、上述のラマン増幅中継装置4−1〜4−nから受けて監視制御を行なう監視制御実行部22とをそなえて構成されている。
【0020】
たとえば、監視制御コマンド送信部21においては、主信号としての光信号について、コード化された監視制御コマンドを例えば振幅変調により重畳して変調するようになっており、後述のラマン増幅中継装置4−1〜4−nにおいては、入力される光信号から、主信号に重畳して変調された監視制御コマンドを取り出すことができるようになっている。
【0021】
また、各端局2−1,2−2の監視制御実行部22においては、ラマン増幅中継装置4−1〜4−nからの監視制御コマンドに対する応答信号を受信して、自身の端局2−1,2−2において送信した監視制御コマンドに対する宛先のラマン増幅中継装置4−1〜4−nからの応答か否かを判断した上で、この応答信号に含まれる監視情報に基づいて監視制御を実行する。
【0022】
たとえば、図1の場合においては、第1端局2−1においては、ラマン増幅中継装置4−2に宛てた監視制御コマンドSVを送信するとともに、ラマン増幅中継装置4−2においては第1端局2−1および第2端局2−2に対して応答信号RPを送出している。この応答信号RPを受けた第1端局2−1および第2端局2−2のうちで、応答信号RPに対応する監視制御コマンドSVを送信した第1端局2−1が、応答信号RPに含まれる監視情報に基づいて監視制御を実行するようになっている。
【0023】
また、ラマン増幅中継装置4−1〜4−nはそれぞれ、ラマン励起光生成・応答信号重畳部41,第1端局宛応答信号生成部42,第1端局宛コマンド応答用スイッチ43,第2端局宛応答信号生成部44および第2端局宛コマンド応答用スイッチ45をそなえて構成され、更に詳細には図2に示すような構成を有している。尚、図1中においては、ラマン増幅中継装置4−1に着目して図示している。
【0024】
以下、各ラマン増幅中継装置4−1〜4−nの構成について説明していくこととする。尚、以下においては、ラマン増幅中継装置4−1〜4−nを単に装置4−1〜4−nと記載する場合がある。
ラマン励起光生成・応答信号重畳部41は、第1端局2−1又は第2端局2−2の監視制御コマンド送信部21からの光信号に含まれる監視制御コマンドに対する応答信号をラマン増幅のためのラマン励起光に変調して、変調されたラマン励起光を第1端局2−1側および第2端局2−2側における双方向の回線5b,5aの伝送路ファイバ3b,3bにそれぞれ供給することにより、上述の応答信号を双方向の回線5b,5aを通じた光信号に重畳して、第1応答用信号を生成するものである。
【0025】
すなわち、第2端局2−2側の下り回線5bの光ファイバ3bに供給するラマン励起光に着目すれば、第1端局2−1からの上り回線5aを通じた光信号に含まれる監視制御コマンドに対する応答信号をラマン増幅のためのラマン励起光に変調して、変調されたラマン励起光を第2端局2−2側の下り回線5bの伝送路ファイバ3bに供給することにより、上述の応答信号を第2端局2−2側の下り回線5bを通じた光信号に重畳して、第1応答用信号を生成する。
【0026】
このラマン励起光生成・応答信号重畳部41の構成例としては、詳細には図2に示すように、光サーキュレータ411a,411b,カプラ(CPL)412a,412b,フォトダイオード(PD)413a,413b,光パワーモニタ/SV信号処理回路414,LD駆動回路415,ラマン励起光を発光する励起光源としてのレーザダイオード(LD)416−1,416−2およびカプラ417をそなえて構成されているとする。
【0027】
光サーキュレータ411aは、第1端局2−1側の光ファイバ3aからの光信号については後段のカプラ412aに出力する一方、後述する第2端局宛コマンド応答用スイッチとしての光スイッチ45からのラマン励起用の励起光については、第1端局2−1側の光ファイバ3aに送出するようになっている。
同様に、光サーキュレータ411bは、第2端局2−2側の光ファイバ3bからの光信号はカプラ412bに出力し、後述する第1端局宛コマンド応答用スイッチとしての光スイッチ43からのラマン励起用の励起光については、第2端局2−2側の光ファイバ3bに送出するようになっている。
【0028】
また、カプラ412a,412bはそれぞれ、光サーキュレータ411a,411bからの光信号について例えば20:1程度の分岐比で分岐するとともに、分岐された光信号のうちの1/20程度の光信号についてはフォトダイオード413a,413bに出力し、残りの光信号については後述するカプラ46a,46bに出力するようになっている。
【0029】
フォトダイオード413a,413bはそれぞれ、カプラ412a,412bで分岐された一部の光信号を電気信号に変換して、光パワーモニタ/SV信号処理回路414に出力するようになっている。
さらに、光パワーモニタ/SV信号処理部414は、フォトダイオード413a,413bからの電気信号から監視制御コマンドを抽出して、この監視制御コマンドに応じた必要な信号処理を行なうものであって、図3に示すように、監視制御コマンドとしての信号成分を抽出するコマンド抽出回路414aおよび信号成分が抽出された監視制御コマンドについての処理を行なうコマンド処理部414bをそなえている。
【0030】
ここで、コマンド抽出回路414aは、フォトダイオード413a,413bからのそれぞれの電気信号について、監視制御コマンドが変調されている周波数成分を抽出するバンドパスフィルタ4141およびバンドパスフィルタ4141にて抽出された信号成分を増幅し波形整形する増幅・波形整形処理回路4142をそなえて構成されている。
【0031】
具体的には、バンドパスフィルタ4141で監視制御コマンドとしてのバースト信号を抽出し、増幅・波形整形処理回路4142で上述のバースト信号の包絡線を検波して、例えば数kHz〜数十kHz程度のコード化された信号を得る。また、コマンド処理部414bは、デコード部4143,監視情報収集部4144,コマンド判定部4145,応答信号作成部4146および光入力断検出部4147をそなえて構成されている。
【0032】
ここで、デコード部4143は、増幅波形整形処理回路4142からのコード化された信号をデコードするものである。
監視情報収集部4144は、例えば、監視制御コマンドに対する応答信号に含めるべき監視情報を収集するものである。例えば、各光ファイバ3a,3bから自身の装置4−1〜4−nへ入力される光入力パワーのモニタ値,光ファイバ3a,3bへ出射される光出力パワーのモニタ値およびラマン励起用の励起光を発光するレーザダイオード416−1,416−2を流れる電流値等を監視情報として収集する。
【0033】
コマンド判定部4145は、デコード部4143でデコードされた監視制御コマンドに含まれる宛先情報から、自身の装置4−1〜4−n宛てのコマンドか否かを判定するものである。更に、応答信号作成部4146は、デコード部4143にてデコードされた信号が自身の装置4−1〜4−n宛ての監視制御コマンドであるとコマンド判定部4145で判定された場合において、監視情報収集部4144で収集された監視情報とともに自身の装置4−1〜4−nの識別情報を用いて応答信号を作成するものである。
【0034】
また、光入力断検出部4147は、監視情報収集部4144からの光入力レベルを示す信号に基づいて、光ファイバ3a,3bから光信号が入力されているか否かを判定するもので、判定結果を光スイッチ43,45に通知するようになっている。特に、光入力断検出部4147は、光ファイバ3a,3bを通じて入力される光信号の無入力状態や、自身の装置4−1〜4−nに比較的近接した位置での光ファイバ3a,3bの切断/破断障害を検出して、これを光スイッチ43,45へ通知するのである。
【0035】
さらに、ラマン励起光生成・応答信号重畳部41を構成するLD駆動回路415は、ラマン励起光源としてのレーザダイオード416−1,416−2を駆動するための電圧信号に、応答信号作成部4146にて作成された応答信号を重畳するものである。
これにより、レーザダイオード416−1,416−2においては、応答信号が変調されたラマン励起光を生成することができるようになっている。尚、レーザダイオード416−1,416−2は、双方を現用として用いたり、一方を現用系とし他方を待機系として用いたりすることができる。又、カプラ417は、レーザダイオード416−1〜416−2からのラマン励起光を合分波して、第1端局宛コマンド応答スイッチ43および第2端局宛コマンド応答スイッチ45に出力するようになっている。
【0036】
(第1端局宛の)コマンド応答スイッチとしての光スイッチ(光SW)43は、光パワーモニタ/SV信号処理部414の光入力断検出部4147からの信号に基づき、第2端局2−2側の下り回線5bを通じた光信号が入力されているか否かに応じて、カプラ4147からのラマン励起光を光サーキュレータ411bか又はエルビウムドープファイバ42に選択的に出力するものである。
【0037】
(第1端局宛の)応答信号生成部としてのエルビウムドープファイバ(EDF)42は、第2端局2−2側の下り回線5bを通じた光信号が入力されていない場合における、監視制御コマンドに対する第1端局2−1宛ての第2応答用信号としてのASE光を生成するものである。具体的には、第2端局2−2側の下り回線5bを通じた光信号が入力されていない場合に、光スイッチ43を通じてカプラ4147からの(応答信号が変調された)光を励起光として入力されて、応答信号が変調されたASE光を出力するようになっている。
【0038】
すなわち、光スイッチ43において、ラマン励起光を第2端局2−2側の光ファイバ3bに出力することにより第1応答用信号が生成される一方、ラマン励起光をEDF42に出力することにより第2応答用信号が生成される。
換言すれば、上述の光スイッチ43により、監視制御コマンドに対する、第1端局2−1側の下り回線5bを通じた第1端局宛応答信号として、第2端局2−2側の下り回線5bを通じた光信号が入力されている場合には上述の第1応答用信号を、第2端局2−2側の下り回線5bを通じた光信号が入力されていない場合にはEDF42からの第2応答用信号を、それぞれ切り替えて用いている。
【0039】
なお、カプラ46bは、光スイッチ43において第2応答用信号を用いる場合において、EDF42で出力された自然放出光を第1端局2−1側の下り回線5bの光ファイバ3bに伝搬させるためのもので、この下り回線5bを通じて第2応答信号としてのASE光を第1端局2−1へ送出することができる。
これに対し、(第2端局宛の)コマンド応答スイッチとしての光スイッチ(光SW)45は、光パワーモニタ/SV信号処理部414の光入力断検出部4147からの信号に基づき、第1端局2−1側の上り回線5aを通じた光信号が入力されているか否かに応じて、カプラ4147からのラマン励起光を光サーキュレータ411bか又はエルビウムドープファイバ42に選択的に出力するものである。
【0040】
また、(第2端局宛の)応答信号生成部としてのエルビウムドープファイバ(EDF)44は、第1端局2−1側の上り回線5aを通じた光信号が入力されていない場合における、監視制御コマンドに対する第2端局2−2宛ての第2応答用信号としてのASE光を生成するものである。具体的には、第1端局2−1側の上り回線5aを通じた光信号が入力されていない場合に、光スイッチ45を通じてカプラ4147からの(応答信号が変調された)光を励起光として入力されて、応答信号が変調されたASE光を出力するようになっている。
【0041】
すなわち、光スイッチ45において、ラマン励起光を第1端局2−1側の光ファイバ3aに出力することにより第1応答用信号が生成される一方、ラマン励起光をEDF44に出力することにより第2応答用信号が生成される。
換言すれば、上述の光スイッチ45により、監視制御コマンドに対する、第2端局2−2側の上り回線5aを通じた第2端局宛応答信号として、第1端局2−1側の上り回線5aを通じた光信号が入力されている場合には上述の第1応答用信号を、第1端局2−1側の上り回線5aを通じた光信号が入力されていない場合にはEDF44からの第2応答用信号を、それぞれ切り替えて用いている。
【0042】
なお、カプラ46aは、光スイッチ45において第2応答用信号を用いる場合において、EDF44で出力された自然放出光を第2端局2−2側の上り回線5aの光ファイバ3aに伝搬させるためのもので、この上り回線5aを通じて第1応答信号としてのASE光を第2端局2−2へ送出することができる。
上述の構成により、本発明の第1実施形態におけるラマン増幅中継システム1においては、第1端局2−1および第2端局2−2間において送受される光信号は、伝送路ファイバ3上に配置されたラマン増幅中継装置4−1〜4−nにおいてラマン増幅されて中継伝送される。
【0043】
このとき、第1端局2−1,第2端局2−2においては、ラマン増幅中継装置4−1〜4−nとの監視制御情報のやり取りを通じて、ラマン増幅中継装置4−1〜4−nの状態を監視して、障害が生したような場合にその障害発生箇所を迅速に特定できるようにしている。
すなわち、各ラマン増幅中継装置4−1〜4−nにおいて、第1端局2−1または第2端局2−2からの監視制御コマンドに対して、上り下りの回線5a,5bのそれぞれを通じて中継すべき光信号が入力されている場合には、光スイッチ43,45の切り替えにより、ラマン増幅された主信号に応答信号を重畳した第1応答用信号を用いて応答している。
【0044】
また、各ラマン増幅中継装置4−1〜4−n近傍の光ファイバに破断/切断障害等が生じて、上り下りの回線5a,5bのそれぞれを通じて中継すべき光信号が入力されていない場合には、第1端局2−1または第2端局2−2からの監視制御コマンドに対して、EDF42,44からの(応答信号が変調された)ASE光としての第2応答用信号を用いて応答している。
【0045】
このように、本発明の第1実施形態によれば、図4に示すようなラマン増幅中継装置4′−1〜4′−nとして、応答信号生成部としてのエルビウムドープファイバ42,44と、コマンド応答用スイッチとしての光スイッチ43,45とをそなえない場合に比して、ラマン増幅で光増幅中継を行なう際に、光ファイバケーブルに切断/破断障害が発生した場合でも、高品質な監視制御を行なうことができるほか、エルビウムドープファイバ42,44の特性として高い精度は不要であるため、システムを構築するためのコストの削減に寄与することができる。
【0046】
なお、上述の図4に示すラマン増幅中継装置4′−1〜4′−nのラマン励起光生成・応答信号重畳部41′は、第1実施形態におけるもの(符号41参照)とは異なる光パワーモニタ/SV信号処理回路414′をそなえている。即ち、この光パワーモニタ/SV信号処理回路414′は、図3に示す光入力断検出部4147としての機能を除いた機能(符号4141〜4146参照)をそなえて構成されている。又、図4中において、図2と同一の符号は、同様の部分を示している。
【0047】
〔B〕第2実施形態の説明
図5は本発明の第2実施形態におけるラマン増幅中継装置4Aを示すブロック図であり、この図5に示すラマン増幅中継4Aについても、前述の第1実施形態におけるラマン増幅中継システム1における各ラマン増幅中継装置4−1〜4−nとして適用することができるものであるが、第1実施形態におけるラマン増幅中継装置4−1〜4−n構成に比して、ラマン励起光生成・応答信号重畳部41Aおよび光スイッチ43A,45Aの構成が異なっている。尚、図5中、図2と同一の符号は、同様の部分を示している。
【0048】
この図5に示すラマン増幅中継装置4Aにおいて、ラマン励起光生成・応答信号重畳部41Aは、前述の図2に示すもの(符号41参照)に比して、光スイッチ45,43が設けられていた位置に、それぞれカプラ418a,418bが設けられている。
ここで、カプラ418aは、カプラ417からの一方のラマン励起光について分波して、分波した一方を光サーキュレータ411aに出力するとともに、他方をEDF44に出力するようになっている。又、カプラ418bは、カプラ417からの他方のラマン励起光について分波して、分波した一方を光サーキュレータ411bに出力するとともに、他方をEDF42に出力するようになっている。
【0049】
換言すれば、ラマン励起光生成・応答信号重畳部41Aにおいては、下り回線用ラマン励起光を、第2端局2−2側の下り回線5bの光ファイバ3bとともに応答信号生成部としてのEDF42にも供給するようになっている。同様に、ラマン励起光生成・応答信号重畳部41Aは、上り回線用ラマン励起光を、第1端局2−1側の上り回線5aの光ファイバ3aとともにEDF44にも供給するようになっている。
【0050】
また、応答信号生成部としてのEDF42は、ラマン励起光生成・応答信号重畳部41Aからの下り回線用ラマン励起光を受けて、第2応答用信号として(応答信号が変調された)ASE光を出力するようになっている。又、EDF44においても、ラマン励起光生成・応答信号重畳部41Aからの上り回線用ラマン励起光を受けて、第2応答用信号として(応答信号が変調された)ASE光を出力するようになっている。
【0051】
さらに、光スイッチ43Aは、光パワーモニタ/SV信号処理回路414からの光入力断検出情報を受けて、第2端局2−2側の下り回線5bを通じた光信号が入力されているか否かに応じて、EDF42からのASE光を後段のカプラ46bに出力するようになっている。又、光スイッチ45Aについては、光パワーモニタ/SV信号処理回路414からの光入力断検出情報を受けて、第1端局2−1側の上り回線5aを通じた光信号が入力されているか否かに応じて、EDF44からのASE光を後段のカプラ46aに出力するようになっている。
【0052】
具体的には、コマンド応答用スイッチとしての光スイッチ43Aは、EDF42からのASE光について、第2端局2−2側の下り回線5bを通じた光信号が入力されている場合には終端するとともに、第2端局2−2側の下り回線5bを通じた光信号が入力されていない場合には第1端局2−1側の下り回線5bを通じて第1端局2−1へ送出するようになっている。
【0053】
また、光スイッチ45Aは、EDF44からのASE光について、第1端局2−1側の上り回線5aを通じた光信号が入力されている場合には終端するとともに、第2端局2−1側の上り回線5aを通じた光信号が入力されていない場合には第2端局2−2側の上り回線5aを通じて第2端局2−2へ送出するようになっている。
【0054】
すなわち、カプラ417からの励起光をカプラ418a,418bで分岐しても、それぞれの光ファイバ3a,3bにおけるラマン増幅のために十分な励起光パワーを確保できる場合においては、本実施形態のように、第1実施形態の場合の光スイッチ45,43の位置にカプラ418a,418bを設けることとしてもよい。この場合においては、光スイッチ43A,45Aとしては、光入力断状態の場合には、EDF42,44からのASE光を終端させることで、終端しない場合に生じうる反射の影響を抑圧させることができる。
【0055】
このような構成のラマン増幅中継装置4Aを、図1に示す各ラマン増幅中継装置4−1〜4−nに代えて、ラマン増幅中継装置4A−1〜4A―nとして適用した場合も前述の第1実施形態の場合と同様に監視制御を行なうことができる。即ち、第1端局2−1,第2端局2−2においては、ラマン増幅中継装置4A−1〜4A−nとの監視制御情報のやり取りを通じて、ラマン増幅中継装置4A−1〜4A−nの状態を監視して、障害が生したような場合にその障害発生箇所を迅速に特定できるようにしている。
【0056】
このとき、各ラマン増幅中継装置4A−1〜4A−nにおいて、第1端局2−1または第2端局2−2からの監視制御コマンドに対して、上り下りの回線5a,5bのそれぞれを通じて中継すべき光信号が入力されている場合には、光スイッチ43A,45Aの切り替えにより、ラマン増幅された主信号に応答信号を重畳した第1応答用信号を用いて応答している。
【0057】
また、各ラマン増幅中継装置4A−1〜4A−n近傍の光ファイバに破断/切断障害等が生じて、上り下りの回線5a,5bのそれぞれを通じて中継すべき光信号が入力されていない場合には、第1端局2−1または第2端局2−2からの監視制御コマンドに対して、EDF42,44からの(応答信号が変調された)ASE光としての第2応答用信号を用いて応答している。
【0058】
このように、本発明の第2実施形態においても、ラマン増幅で光増幅中継を行なう際に、光ファイバケーブルに切断/破断障害が発生した場合に、高品質な監視制御を行なうことができるほか、エルビウムドープファイバ42,44の特性として高い精度は不要であるため、システムを構築するためのコストの削減に寄与することができる。
【0059】
〔C〕第3実施形態の説明
図6は本発明の第3実施形態におけるラマン増幅中継装置4Bを示すブロック図であり、この図6に示すラマン増幅中継4Bについても、前述の第1実施形態におけるラマン増幅中継システム1における各ラマン増幅中継装置4−1〜4−nとして適用することができるものである。
【0060】
この図6に示すラマン増幅中継装置4Bにおいては、第1実施形態におけるラマン増幅中継装置4−1〜4−nの構成に比して、応答信号生成部としての機能をカプラ42Bに持たせるとともに、光スイッチ43B,45Bの機能が異なっている。尚、図6中、図2と同一の符号は、同様の部分を示している。
すなわち、応答信号生成部としてのカプラ42Bは、ラマン励起光生成・応答信号重畳部41から光ファイバ3aに供給される(応答信号が変調された)ラマン励起光により増幅された光信号(第2端局2−2宛ての第1応答用信号)を入力されて、この第1応答用信号の一部を分岐して、第1端局宛コマント応答スイッチとしての光スイッチ43Bに第2応答用信号として出力するものである。従って、カプラ46aは、上り回線5aからの第1応答用信号の一部を第2応答用信号として抽出する光信号抽出カプラとして機能する。
【0061】
また、カプラ44Bは、ラマン励起光生成・応答信号重畳部41から光ファイバ3bに供給される(応答信号が変調された)ラマン励起光により増幅された光信号(第1端局2−1宛ての第1応答用信号)をカプラ412bから入力されて、この第1応答用信号の一部を分岐して、光スイッチ45Bに第2応答用信号として出力するものである。
【0062】
さらに、光スイッチ43Bは、光パワーモニタ/SV信号処理回路414からの光入力断検出情報を受けて、第2端局2−2側の下り回線5bを通じた光信号が入力されているか否かに応じて、カプラ42BからのASE光を出力側のカプラ44Bに出力するようになっている。又、光スイッチ45Bについては、光パワーモニタ/SV信号処理回路414からの光入力断検出情報を受けて、第1端局2−1側の上り回線5aを通じた光信号が入力されているか否かに応じて、カプラ44BからのASE光を出力側のカプラ42Bに出力するようになっている。
【0063】
具体的には、コマンド応答用スイッチとしての光スイッチ43Bは、カプラ42Bからの第2応答用信号について、第2端局2−2側の下り回線5bを通じた光信号が入力されている場合には終端するとともに、第2端局2−2側の下り回線5bを通じた光信号が入力されていない場合にはカプラ44Bを介して第1端局2−1側の下り回線5bを通じて第1端局2−1へ送出するようになっている。
【0064】
また、光スイッチ45Bは、カプラ44Bからの第2応答用信号について、第1端局2−1側の上り回線5aを通じた光信号が入力されている場合には終端するとともに、第2端局2−1側の上り回線5aを通じた光信号が入力されていない場合には第2端局2−2側の上り回線5aを通じて第2端局2−2へ送出するようになっている。
【0065】
換言すれば、第2端局2−2側の下り回線5bを通じた光信号が入力されていない場合には、カプラ42Bで分岐された第2端局宛の第1応答用信号を、光スイッチ43Bおよびカプラ44Bを通じて、第1端局宛の第2応答信号として、光ファイバ3aに折り返して送出するようになっている。
同様に、第1端局2−1側の上り回線5aを通じた光信号が入力されていない場合には、カプラ44Bで分岐された第1端局宛の第1応答用信号を、光スイッチ45Bおよびカプラ42Bを通じて、第2端局宛の第2応答信号として、光ファイバ3bに折り返して送出するようになっている。
【0066】
このような構成のラマン増幅中継装置4Bを、図1に示す各ラマン増幅中継装置4−1〜4−nに代えて、ラマン増幅中継装置4B−1〜4B―nとして適用した場合も前述の第1実施形態の場合と同様に監視制御を行なうことができる。即ち、第1端局2−1,第2端局2−2においては、ラマン増幅中継装置4B−1〜4B−nとの監視制御情報のやり取りを通じて、ラマン増幅中継装置4B−1〜4B−nの状態を監視して、障害が生したような場合にその障害発生箇所を迅速に特定できるようにしている。
【0067】
このとき、各ラマン増幅中継装置4B−1〜4B−nにおいて、第1端局2−1または第2端局2−2からの監視制御コマンドに対して、上り下りの回線5a,5bのそれぞれを通じて中継すべき光信号が入力されている場合には、光スイッチ43B,45Bの切り替えにより、ラマン増幅された主信号に応答信号を重畳した第1応答用信号を用いて応答している。
【0068】
また、各ラマン増幅中継装置4B−1〜4B−n近傍の光ファイバに破断/切断障害等が生じて、上り下りの回線5a,5bのそれぞれを通じて中継すべき光信号が入力されていない場合には、カプラ42B,44Bおよび光スイッチ43B,45Bにより、第1端局2−1または第2端局2−2からの監視制御コマンドに対して、対局宛の第1応答用信号を折り返した第2応答用信号を用いて応答している。
【0069】
すなわち、双方向の回線5a,5bにおける光ファイバ3a,3bを伝搬する主信号に重畳される応答信号は同一のものを用いているので、監視制御コマンドに対する応答としても、対局宛の第1応答用信号を、光入力断時の応答信号として用いることができるのである。
このように、本発明の第3実施形態においても、ラマン増幅で光増幅中継を行なう際に、光ファイバケーブルに切断/破断障害が発生した場合に、高品質な監視制御を行なうことができる利点がある。
【0070】
〔D〕第4実施形態の説明
図7は本発明の第4実施形態におけるラマン増幅中継装置4Cを示すブロック図であり、この図7に示すラマン増幅中継4Cについても、前述の第1実施形態におけるラマン増幅中継システム1における各ラマン増幅中継装置4−1〜4−nとして適用することができるものである。
【0071】
この図7に示すラマン増幅中継装置4Cにおいては、第3実施形態におけるラマン増幅中継装置4Bの構成に比して、応答信号生成部としての機能をカプラ42Bとともにカプラ421およびEDF422に持たせるとともに、光スイッチ43C,45Cの機能が異なっている。尚、図7中、図6と同一の符号は、同様の部分を示している。
【0072】
ここで、図7に示すラマン増幅中継装置4Cにおいては、ラマン増幅中継装置4Bにおいてカプラ42Bで折り返された光信号(第1応答用信号の一部が分岐された光信号)を光スイッチ43Bを介してカプラ44Bに供給する際の経路の損失が大きい場合に、この光信号を増幅するための機能を追加したものである。同様に、カプラ44Bで折り返された光信号をカプラ42Bに供給する際の光信号を増幅するための機能を追加している。
【0073】
すなわち、ラマン増幅中継装置4Cにおいては、カプラ42Bで折り返された光信号をカプラ44Bに供給する際の当該光信号を増幅するために、カプラ441およびEDF442をそなえるとともに、カプラ44Bで折り返された光信号をカプラ42Bに供給する際の当該光信号を増幅するために、カプラ421およびEDF422をそなえている。
【0074】
また、EDF422は、カプラ42Bで抽出された光信号を、ラマン励起光生成・応答信号重畳部41からの下り回線用ラマン励起光により増幅し、第2応答用信号として出力するドープファイバとして機能する。又、上述の光信号抽出カプラとしてのカプラ42BとドープファイバとしてのEDF422により、応答信号生成部を構成する。
【0075】
さらに、光スイッチ43Cは、光パワーモニタ/SV信号処理回路414からの光入力断検出情報を受けて、第2端局2−2側の下り回線5bを通じた光信号が入力されているか否かに応じて、ラマン励起光生成・応答信号重畳部41からのラマン励起光の出力先を切り替えるようになっている。又、光スイッチ45Cについては、光パワーモニタ/SV信号処理回路414からの光入力断検出情報を受けて、第1端局2−1側の上り回線5aを通じた光信号が入力されているか否かに応じて、ラマン励起光生成・応答信号重畳部41からのラマン励起光の出力先を切り替えるようになっている。
【0076】
具体的には、コマンド応答用スイッチとしての光スイッチ43Cは、カプラ417からのラマン励起光について、第2端局2−2側の下り回線5bを通じた光信号が入力されている場合にはサーキュレータ411bを通じて光ファイバ3bに後方励起光として出力する一方、第2端局2−2側の下り回線5bを通じた光信号が入力されていない場合にはカプラ421を介してEDF422による励起光として出力するようになっている。
【0077】
また、光スイッチ45Cは、第1端局2−1側の上り回線5aを通じた光信号が入力されている場合には、カプラ417からのラマン励起光についてサーキュレータ411aを通じて光ファイバ3aに後方励起光として出力する一方、第1端局2−1側の上り回線5aを通じた光信号が入力されていない場合にはカプラ417からのラマン励起光についてカプラ441を介してEDF442による励起光として出力するようになっている。
【0078】
このような構成のラマン増幅中継装置4Cを、図1に示す各ラマン増幅中継装置4−1〜4−nに代えて、ラマン増幅中継装置4C−1〜4C―nとして適用した場合も前述の第1実施形態の場合と同様に監視制御を行なうことができる。即ち、第1端局2−1,第2端局2−2においては、ラマン増幅中継装置4C−1〜4C−nとの監視制御情報のやり取りを通じて、ラマン増幅中継装置4C−1〜4C−nの状態を監視して、障害が生したような場合にその障害発生箇所を迅速に特定できるようにしている。
【0079】
このとき、各ラマン増幅中継装置4C−1〜4C−nにおいて、上り下りの回線5a,5bのそれぞれを通じて中継すべき光信号が入力されている場合には、第1端局2−1または第2端局2−2からの監視制御コマンドに対して、光スイッチ43C,45Cの切り替えにより、ラマン増幅された主信号に応答信号を重畳した第1応答用信号を用いて応答している。
【0080】
また、各ラマン増幅中継装置4C−1〜4C−n近傍の光ファイバに破断/切断障害等が生じて、上り下りの回線5a,5bのそれぞれを通じて中継すべき光信号が入力されていない場合には、カプラ42B,44Bおよび光スイッチ43C,45Cにより、第1端局2−1または第2端局2−2からの監視制御コマンドに対して、対局宛の第1応答用信号を折り返した第2応答用信号を用いて応答している。
【0081】
なお、各ラマン増幅中継装置4C−1〜4C−nにおいて、下り回線5bを通じて中継すべき光信号が入力されている場合にも、カプラ42Bからの折り返し信号がカプラ421,EDF422およびカプラ44Bを通じて下り回線5bに出力されているが、この折り返し光については、EDF422が励起されていないため当該光信号はEDF422で吸収され、カプラ44Bの入力では無視できる程度まで減衰している。上り回線5aを通じて中継すべき光信号が入力されている場合の折り返し光についても同様である。
【0082】
このように、本発明の第4実施形態においても、前述の第3実施形態の場合と同様に、ラマン増幅で光増幅中継を行なう際に、光ファイバケーブルに切断/破断障害が発生した場合に、高品質な監視制御を行なうことができる利点がある。
〔E〕第5実施形態の説明
図8は本発明の第5実施形態におけるラマン増幅中継装置4Dを示すブロック図であり、この図8に示すラマン増幅中継4Dについても、前述の第1実施形態におけるラマン増幅中継システム1における各ラマン増幅中継装置4−1〜4−nとして適用することができるものである。
【0083】
この図8に示すラマン増幅中継装置4Dにおいては、第4実施形態におけるラマン増幅中継装置4Cの構成に比して、応答信号生成部としての機能をカプラ42Bとともにカプラ421およびEDF422に持たせている点は共通するが、ラマン励起光生成・応答信号重畳部41Aの構成および光スイッチ43D,45Dの機能が異なっている。尚、図8中、図7と同一の符号は、同様の部分を示している。
【0084】
ここで、図8に示すラマン励起光生成・応答信号生成部41Aは、前述の図5の場合と同様の構成を有している。即ち、前述の図7に示すもの(符号41参照)に比して、光スイッチ45C,43Cが設けられていた位置に、それぞれカプラ418a,418bが設けられている。
また、光スイッチ43Dは、光パワーモニタ/SV信号処理回路414からの光入力断検出情報を受けて、第2端局2−2側の下り回線5bを通じた光信号が入力されているか否かに応じて、EDF422からの(応答信号が変調された)光信号の導通/遮断を切り替えるようになっている。又、光スイッチ45Dについては、光パワーモニタ/SV信号処理回路414からの光入力断検出情報を受けて、第1端局2−1側の上り回線5aを通じた光信号が入力されているか否かに応じて、EDF442からの(応答信号が変調された)光信号の導通/遮断を切り替えるようになっている。
【0085】
具体的には、コマンド応答用スイッチとしての光スイッチ43Dは、EDF422で増幅された光信号について、第2端局2−2側の下り回線5bを通じた光信号が入力されている場合には終端する一方、第2端局2−2側の下り回線5bを通じた光信号が入力されていない場合にはカプラ44Bを介して第2応答信号として出力するようになっている。
【0086】
また、光スイッチ45Dは、第1端局2−1側の上り回線5aを通じた光信号が入力されている場合にはEDF442で増幅された光信号を終端する一方、第1端局2−1側の上り回線5aを通じた光信号が入力されていない場合にはEDF442で増幅された光信号についてカプラ42Bを介して第2応答信号として出力するようになっている。
【0087】
これにより、下り回線5bを通じて中継すべき光信号が入力されている場合に、カプラ42Bからの折り返し光による反射の影響を除去するとともに、下り回線5bを通じて中継すべき光信号が入力されていない場合には、十分な光レベルで第2応答信号を出力することができる。上り回線5aについても下り回線5bの場合と同様である。
【0088】
このような構成のラマン増幅中継装置4Dを、図1に示す各ラマン増幅中継装置4−1〜4−nに代えて、ラマン増幅中継装置4D−1〜4D―nとして適用した場合も前述の第1実施形態の場合と同様に監視制御を行なうことができる。即ち、第1端局2−1,第2端局2−2においては、ラマン増幅中継装置4D−1〜4D−nとの監視制御情報のやり取りを通じて、ラマン増幅中継装置4D−1〜4D−nの状態を監視して、障害が生したような場合にその障害発生箇所を迅速に特定できるようにしている。
【0089】
このとき、各ラマン増幅中継装置4D−1〜4D−nにおいて、上り下りの回線5a,5bのそれぞれを通じて中継すべき光信号が入力されている場合には、第1端局2−1または第2端局2−2からの監視制御コマンドに対して、カプラ418b,418aを通じて、ラマン増幅された主信号に応答信号を重畳した第1応答用信号を用いて応答している。又、EDF422,442からの第2応答信号については光スイッチ43D,45Dにおいて終端されているので、回線5b,5aには送出されない。
【0090】
また、各ラマン増幅中継装置4C−1〜4C−n近傍の光ファイバに破断/切断障害等が生じて、上り下りの回線5a,5bのそれぞれを通じて中継すべき光信号が入力されていない場合には、光スイッチ43D,45Dにより、第1端局2−1または第2端局2−2からの監視制御コマンドに対して、対局宛の第1応答用信号を折り返してEDF422,442でそれぞれ増幅された第2応答用信号を用いて応答している。
【0091】
このように、本発明の第5実施形態においても、前述の第3実施形態の場合と同様に、ラマン増幅で光増幅中継を行なう際に、光ファイバケーブルに切断/破断障害が発生した場合に、高品質な監視制御を行なうことができる利点がある。
〔F〕第6実施形態の説明
上述の各実施形態においては、光ファイバケーブルに切断/破断障害が発生した場合に、監視制御信号(SV信号)の応答信号(対向回線で折り返す信号)を伝送するようになっているが、本発明によればこれに限定されず、例えばラマン増幅にてSV信号を伝送するときに、重畳すべき光(光信号)が無い場合にも下流の中継装置や端局にSV信号が伝送できるようにすることも可能である。
【0092】
この場合における中継装置としては、例えば図9に示すような構成を有することができる。
図9は本発明の第6実施形態におけるラマン増幅中継装置(中継装置)50を示すブロック図である。この図9に示すラマン増幅中継装置50は、前述の各実施形態にかかる中継装置と同様に、図示しない第1端局(図1の符号2−1参照)および第2端局(図1の符号2−2参照)間を上り回線をなす伝送路ファイバ3を通じて接続しているが、前述の各実施形態にかかる中継装置と異なり、伝送路ファイバ3を伝搬する光信号を後方励起ではなく前方励起でラマン増幅して中継するようになっている。
【0093】
なお、図9中においては上り回線をなす伝送路ファイバ3に着目して図示しているが、下り回線としての伝送路ファイバについても同様に接続することができる。
また、ラマン増幅中継装置50は、光カプラ51,フォトダイオード(PD)52,SV信号検出器53,入力断検出器54,SV信号発生器55,励起光発生部56,光スイッチ57,光カプラ58,エルビウムドープファイバ(EDF)59および光カプラ60をそなえて構成されている。
【0094】
ここで、光カプラ51は、伝送路ファイバ3を通じて入力されてきた中継増幅のための光信号の一部を所定の分岐比で分岐して、その一部をフォトダイオード52に出力するとともに、残りを後段の光カプラ58に出力するものである。フォトダイオード52は、上述の光カプラ51で分岐された一部の光信号について電気信号に変換するものである。
【0095】
さらに、SV信号検出器53は、上述のフォトダイオード52からの電気信号に基づいて、伝送路ファイバ3を通じて中継される光信号に監視信号として重畳されているSV信号を検出するものであり、前述の図3に示すバンドパスフィルタ4141,増幅・波形整形処理回路4142,デコード部4143およびコマンド判定部4145と同様の機能をそなえて構成されている。
【0096】
また、入力断検出部54は、フォトダイオード52からの電気信号に基づいて、伝送路ファイバ3を通じて伝送されてきた光信号の入力レベルをモニタするとともに、光信号が入力されているか否かを判定するもので、判定結果をSV信号発生器55に通知するようになっている。特に、入力断検出部54は、伝送路ファイバ3からの光信号が伝搬していない状態を検出し、これを入力断検出信号としてSV信号発生器55に出力するようになっている。
【0097】
SV信号発生器55は、SV信号検出器53にて検出されたSV信号と、入力断検出部54からの入力断検出信号とを入力されて、伝送路ファイバ3からの光信号が伝搬していない場合において、後段の中継装置または端局に対して、SV信号検出器53で検出されたSV信号を中継伝送するためのSV信号を生成するものである。
【0098】
具体的には、SV信号発生器55においては、伝送路ファイバ3を通じた光信号が入力されている場合には、SV信号検出器53で検出されたSV信号や光信号の中継段数等を加味してSV信号を生成する一方、伝送路ファイバ3を通じた光信号が断状態である場合には、当該断状態を後段の中継装置または端局に対して通知するためのSV信号を生成するようになっている。
【0099】
また、励起光発生部56は、伝送路ファイバ3を通じて中継伝送される光信号について、前方励起でラマン増幅するための励起光を生成するとともに、SV信号発生器55で発生されたSV信号を、上述の前方励起用の光に重畳するものである。レーザダイオードおよびレーザダイオードを駆動するLD駆動回路(図2に示す符号416−1,416−2および符号415参照)をそなえて構成されている。即ち、このLD駆動回路からの駆動電流により、SV信号が重畳された励起光を発生することができるようになっている。
【0100】
光スイッチ57は、SV信号発生器55からの光入力断検出情報に基づき、励起光発生部56からのSV信号が重畳された励起光を切り替えて出力するものである。
具体的には、光スイッチ57は、SV信号発生器55からの光入力断検出情報に基づき、伝送路ファイバ3を通じた光信号が入力されている場合には、励起光発生部56からのSV信号が重畳された励起光を前方励起用のラマン励起光として光カプラ58に出力する一方、伝送路ファイバ3を通じた光信号が断状態である場合には、励起光発生部56にて発生されたSV信号が重畳された光を、EDF59に出力するようになっている。
【0101】
すなわち、伝送路ファイバ3を通じた光信号が断状態である場合には、励起光発生部56からの光は、ラマン励起光としてではなくASE光を発生させるための光としてEDF59に入力されるようになっている。このとき、励起光発生部56で重畳されるSV信号には、当該伝送路ファイバ3を通じた光信号が断状態である旨の情報が含まれている。
【0102】
また、光カプラ58は、光スイッチ57を通じて前方励起用のラマン励起光を、伝送路ファイバ3からの光信号に供給することにより、光信号を中継増幅するようになっている。
したがって、上述の励起光発生部56および光カプラ58により、(伝送路ファイバ3を通じて伝送されてきた)光信号を増幅するための励起光を信号(SV信号)で変調し、この光信号にSV信号を重畳して伝送路に供給する(第1の)手段として機能している。
【0103】
さらに、EDF59は、伝送路ファイバ3を通じた光信号が断状態である旨のSV信号が重畳された光を光スイッチ57から入力されて、このSV信号が重畳されたASE光を発生させるものである。光カプラ60は、EDF59からのASE光をSV重畳光として、伝送路ファイバ3に供給するものであり、これにより、後段の中継装置または端局に対して、ASE光としてのSV信号を伝送することができるようになっている。
【0104】
したがって、上述のEDF59および光カプラ60は、伝送路(伝送路ファイバ3)に信号(SV信号)が重畳された光を発生し伝送路に供給する第2の手段として機能し、光スイッチ57は、光信号が伝送路に伝搬している場合は第1の手段としての励起光発生部56からの信号で変調された励起光を伝送路に供給し、光信号が伝送路に伝搬していない場合は第2の手段としてのEDF59からの信号が重畳された光を伝送路に供給する手段として機能する。
【0105】
上述の構成により、本発明の第6実施形態においては、伝送路ファイバ3上を伝搬する光信号は、ラマン増幅中継装置50においてラマン増幅されて中継伝送される。
このとき、ラマン増幅中継装置50においては、光スイッチ57により、光信号が伝送路ファイバ3上を伝搬している場合は、励起光発生部56からのSV信号が重畳された光を前方励起用のラマン励起光として、光カプラ58を通じて伝送路ファイバ3に供給する一方、光信号が伝送路ファイバ3を伝搬していない場合はEDF59からのSV信号が重畳されたASE光を光カプラ60を通じて伝送路ファイバ3に供給する。
【0106】
すなわち、ラマン増幅中継装置50においては、光信号が伝送路ファイバ3を伝搬していない場合においても、SV信号を後段の中継装置または端局に対して伝送することができる。
このように、本発明の第6実施形態にかかるラマン増幅中継装置50によれば、ラマン増幅で光増幅中継を行なう際に、前段の中継区間で生じたファイバ断等により、光信号が伝送路ファイバ3を伝搬してこない場合においても、高品質な監視制御を行なうことができるほか、エルビウムドープファイバ42,44の特性として高い精度は不要であるため、システムを構築するためのコストの削減に寄与することができる。
【0107】
〔G〕その他
上述の第1,第2,第4および第5実施形態においては、エルビウムがドープされたドープファイバとしてのEDF42,44,422,442を適用しているが、本発明によれば、エルビウム以外の希土類元素等をドープしたドープファイバを適用することとしてもよい。
【0108】
さらに、本発明の実施態様としては、上述の各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
〔H〕付記
(付記1) 伝送路を伝搬する光信号をラマン増幅するための中継装置であって、
該第1端局からの上り回線を通じた光信号に含まれる監視制御コマンドに対する応答信号を前記ラマン増幅のためのラマン励起光に変調して、前記変調されたラマン励起光を該第2端局側の下り回線の伝送路ファイバに供給することにより、前記応答信号を該第2端局側の下り回線を通じた光信号に重畳して、該下り回線用に第1応答用信号を生成するラマン励起光生成・応答信号重畳部と、
該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合における上記監視制御コマンドに対する第2応答用信号を生成する応答信号生成部と、
をそなえて構成されたことを特徴とする、中継装置。
【0109】
(付記2) 上記監視制御コマンドに対する、該第1端局側の下り回線を通じた応答信号として、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されている場合には上記第1応答用信号を、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合には上記第2応答用信号を、それぞれ用いるように切り替えるコマンド応答用スイッチを有し、
該コマンド応答用スイッチが、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されている場合には、該下り回線用ラマン励起光を該第2端局側の下り回線の伝送路ファイバに供給するとともに、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合には、該下り回線用ラマン励起光を該応答信号生成部に出力するように構成されるとともに、
該応答信号生成部が、該コマンド応答用スイッチからの該下り回線用ラマン励起光を受けて、該第2応答用信号として自然放出光を出力するドープファイバにより構成され、
かつ、該ドープファイバで出力された該自然放出光を該第1端局側の下り回線を通じて該第1端局へ送出するように構成されたことを特徴とする、付記1記載の中継装置。
【0110】
(付記3) 該ラマン励起光生成・応答信号重畳部が、該下り回線用ラマン励起光を、該第2端局側の下り回線の伝送路ファイバとともに該応答信号生成部に供給するように構成されるとともに、
該応答信号生成部が、該ラマン励起光生成・応答信号重畳部からの該下り回線用ラマン励起光を受けて、該第2応答用信号として自然放出光を出力するドープファイバにより構成され、
かつ、上記監視制御コマンドに対する、該第1端局側の下り回線を通じた応答信号として、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されている場合には上記第1応答用信号を、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合には上記第2応答用信号を、それぞれ用いるように切り替えるコマンド応答用スイッチを有し、
該コマンド応答用スイッチが、該ドープファイバからの自然放出光について、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されている場合には終端するとともに、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合には該第1端局側の下り回線を通じて該第1端局へ送出するように構成されたことを特徴とする、付記1記載の中継装置。
【0111】
(付記4) 該ラマン励起光生成・応答信号重畳部が、前記変調されたラマン励起光を該上り回線の伝送路ファイバに供給することにより、前記応答信号を該第1端局からの上り回線を通じた光信号にも重畳して、該上り回線用に該第1応答用信号を生成するとともに、
該応答信号生成部が、上り回線からの該第1応答用信号に相当する信号の一部を該第2応答用信号として抽出する光信号抽出カプラにより構成され、
かつ、上記監視制御コマンドに対する、該第1端局側の下り回線を通じた応答信号として、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されている場合には上記第1応答用信号を、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合には上記第2応答用信号を、それぞれ用いるように切り替えるコマンド応答用スイッチを有し、
該コマンド応答用スイッチが、該光信号抽出カプラで抽出された第2応答用信号について、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されている場合には終端するとともに、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合には該第1端局側の下り回線を通じて折り返して該第1端局へ送出するように構成されたことを特徴とする、付記1記載の中継装置。
【0112】
(付記5) 該ラマン励起光生成・応答信号重畳部が、該応答信号を該上り回線の伝送路ファイバに供給する上り回線用ラマン励起光により、該第1端局からの上り回線を通じた光信号にも重畳することにより、該第1応答用信号に相当する信号を生成するとともに、
該応答信号生成部が、該第1応答用信号に相当する信号が重畳された上り回線からの光信号の一部を抽出する光信号抽出カプラと、該光信号抽出カプラで抽出された光信号を該下り回線用ラマン励起光により増幅し、該第2応答用信号として出力するドープファイバとにより構成され、
上記監視制御コマンドに対する、該第1端局側の下り回線を通じた応答信号として、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されている場合には上記第1応答用信号を、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合には上記第2応答用信号を、それぞれ用いるように切り替えるコマンド応答用スイッチを有し、
該コマンド応答用スイッチが、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されている場合には、該下り回線用ラマン励起光を該下り回線の伝送路ファイバに供給するとともに、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合には、該下り回線用ラマン励起光を該ドープファイバに出力するように構成されるとともに、
かつ、該ドープファイバで増幅された第2応答用信号を該第1端局側の下り回線を通じて該第1端局へ折り返して送出するように構成されたことを特徴とする、付記1記載の中継装置。
【0113】
(付記6) 該ラマン励起光生成・応答信号重畳部が、該応答信号を該上り回線の伝送路ファイバに供給する上り回線用ラマン励起光により、該第1端局からの上り回線を通じた光信号にも重畳することにより、該第1応答用信号に相当する信号を生成するとともに、該下り回線用ラマン励起光を、該下り回線の伝送路ファイバとともに該応答信号生成部に供給するように構成されるとともに、
該応答信号生成部が、該第1応答用信号に相当する信号が重畳された上り回線からの光信号の一部を抽出する光信号抽出カプラと、該光信号抽出カプラで抽出された光信号を該下り回線用ラマン励起光により増幅し第2応答用信号として出力するドープファイバとにより構成され、
かつ、上記監視制御コマンドに対する、該第1端局側の下り回線を通じた応答信号として、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されている場合には上記第1応答用信号を、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合には上記第2応答用信号を、それぞれ用いるように切り替えるコマンド応答用スイッチを有し、
該コマンド応答用スイッチが、該ドープファイバで増幅された第2応答用信号について、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されている場合には終端するとともに、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合には該第1端局側の下り回線を通じて該第1端局へ送出するように構成されたことを特徴とする、付記1記載の中継装置。
【0114】
(付記7) 上記のドープファイバは、希土類ドープファイバであることを特徴とする、付記2,3,5,6のいずれか1項記載の中継装置。
(付記8) ラマン励起光生成・応答信号重畳部が、該第2端局側の下り回線を通じた光信号のパワーに基づいて、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されているか否かの情報を、該コマンド応答用スイッチに供給するように構成されたことを特徴とする、付記1〜7のいずれか1項記載の中継装置。
【0115】
(付記9)伝送路を伝搬する光信号をラマン増幅するための中継装置において、
該光信号を増幅するための励起光を信号で変調し該光信号に該信号を重畳し該伝送路に供給する第1の手段と、
該伝送路に該信号が重畳された光を発生し該伝送路に供給する第2の手段とを設けたことを
特徴とする、中継装置。
【0116】
(付記10) 該光信号が伝送路に伝搬している場合は該第1の手段からの該信号で変調された励起光を該伝送路に供給し、該光信号が伝送路に伝搬していない場合は該第2の手段からの該信号が重畳された光を該伝送路に供給する手段を有することを特徴とする、付記9記載の中継装置。
(付記11) 第1端局および第2端局間を伝送路ファイバを通じて接続する一方、該伝送路ファイバを伝搬する光信号を一つまたは複数のラマン増幅中継装置でラマン増幅して中継するラマン増幅中継システムであって、
該第1端局および第2端局がそれぞれ、
上記一つまたは複数のラマン増幅中継装置におけるいずれかの中継装置に対する監視制御コマンドを該ラマン増幅中継装置の識別情報とともに送信する監視制御コマンド送信部と、
上記監視制御コマンドに対する応答を、上記一つまたは複数のラマン増幅中継装置から受けて該監視制御を行なう監視制御実行部とをそなえるとともに、
該一つまたは複数のラマン増幅中継装置が、
該第1端局又は第2端局の監視制御コマンド送信部からの光信号に含まれる監視制御コマンドに対する応答信号を前記ラマン増幅のためのラマン励起光に変調して、前記変調されたラマン励起光を該第1端局側および第2端局側における双方向の回線の伝送路ファイバに供給することにより、前記応答信号を上記双方向の回線を通じた光信号に重畳して、第1応答用信号を生成するラマン励起光生成・応答信号重畳部と、
該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合における上記監視制御コマンドに対する該第1端局宛ての第2応答用信号を生成する第1端局宛応答信号生成部と、
上記監視制御コマンドに対する、該第1端局側の下り回線を通じた第1端局宛応答信号として、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されている場合には上記第1応答用信号を、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合には上記第2応答用信号を、それぞれ用いるように切り替える第1端局宛コマンド応答用スイッチと、
該第1端局側の上り回線を通じた光信号が入力されていない場合における上記監視制御コマンドに対する該第2端局宛ての第3応答用信号を生成する第2端局宛応答信号生成部と、
上記監視制御コマンドに対する、該第2端局側の上り回線を通じた第2端局宛応答信号として、該第1端局側の上り回線を通じた光信号が入力されている場合には上記第1応答用信号を、該第1端局側の上り回線を通じた光信号が入力されていない場合には上記第3応答用信号を、それぞれ用いるように切り替える第2端局宛コマンド応答用スイッチと、
をそなえて構成されたことを特徴とする、ラマン増幅中継システム。
【0117】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、ラマン増幅中継装置のラマン励起光生成・応答信号重畳部,応答信号生成部およびコマンド応答用スイッチにより、ラマン増幅で光増幅中継を行なう際に、光ファイバケーブルに切断/破断障害が発生した場合でも、高品質な監視制御を行なうことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態にかかるラマン増幅中継システムを示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかるラマン増幅中継装置を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかるラマン増幅中継装置の要部を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態にかかるラマン増幅中継装置の作用効果を説明するためのラマン増幅中継装置を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2実施形態にかかるラマン増幅中継装置を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3実施形態にかかるラマン増幅中継装置を示すブロック図である。
【図7】本発明の第4実施形態にかかるラマン増幅中継装置を示すブロック図である。
【図8】本発明の第5実施形態にかかるラマン増幅中継装置を示すブロック図である。
【図9】本発明の第6実施形態にかかるラマン増幅中継装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ラマン増幅中継システム
2−1 第1端局
2−2 第2端局
3,3a,3b 光ファイバ
4−1〜4−n,4A〜4D,4A―1〜4A―n,4B−1〜4B−n,4C―1〜4C―n,4D−1〜4D−n,4′−1〜4′−n ラマン増幅中継装置
5a 上り回線
5b 下り回線
21 監視制御コマンド送信部
22 監視制御実行部
41,41A,41′ ラマン励起光生成・応答信号重畳部
42 EDFA(第1端局宛応答信号生成部)
42B カプラ(第1端局宛応答信号生成部)
43,43A〜43D 光スイッチ(第1端局宛コマンド応答用スイッチ)
44 EDFA(第2端局宛応答信号生成部)
44B カプラ(第2端局宛応答信号生成部)
45,45A〜45D 光スイッチ(第2端局宛コマンド応答用スイッチ)
46a,46b カプラ
50 ラマン増幅中継装置
51 光カプラ
52 フォトダイオード
53 SV信号検出器
54 入力断検出器
55 SV信号発生器
56 励起光発生部
57 光スイッチ
58 光カプラ
59 エルビウムドープファイバ
60 光カプラ
411a,411b 光サーキュレータ
412a,412b カプラ
413a,413b フォトダイオード
414 光パワーモニタ/SV信号処理回路
414a コマンド抽出回路
414b コマンド処理部
415 LD駆動回路
416−1,416−2 レーザダイオード
417,418a,418b カプラ
421,441 カプラ
422,422 EDFA
4141 バンドパスフィルタ
4142 増幅・波形整形処理回路
4143 デコード部
4144 監視情報収集部
4145 コマンド判定部
4146 応答信号作成部
4147 光入力断検出部
Claims (5)
- 伝送路を伝搬する光信号をラマン増幅するための中継装置であって、
第1端局からの上り回線を通じた光信号に含まれる監視制御コマンドに対する応答信号を前記ラマン増幅のためのラマン励起光に変調して、前記変調されたラマン励起光を第2端局側の下り回線の伝送路ファイバに供給することにより、前記応答信号を該第2端局側の下り回線を通じた光信号に重畳して、該下り回線用に第1応答用信号を生成するラマン励起光生成・応答信号重畳部と、
該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合における上記監視制御コマンドに対する第2応答用信号を生成する応答信号生成部と、
上記監視制御コマンドに対する、該第1端局側の下り回線を通じた応答信号として、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されている場合には上記第1応答用信号を、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合には上記第2応答用信号を、それぞれ用いるように切り替えるコマンド応答用スイッチと、
をそなえて構成されたことを特徴とする、中継装置。 - 該コマンド応答用スイッチが、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されている場合には、該下り回線用ラマン励起光を該第2端局側の下り回線の伝送路ファイバに供給するとともに、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合には、該下り回線用ラマン励起光を該応答信号生成部に出力するように構成されるとともに、
該応答信号生成部が、該コマンド応答用スイッチからの該下り回線用ラマン励起光を受けて、該第2応答用信号として自然放出光を出力するドープファイバにより構成され、
かつ、該ドープファイバで出力された該自然放出光を該第1端局側の下り回線を通じて該第1端局へ送出するように構成されたことを特徴とする、請求項1記載の中継装置。 - 該ラマン励起光生成・応答信号重畳部が、前記変調されたラマン励起光を該上り回線の伝送路ファイバに供給することにより、前記応答信号を該第1端局からの上り回線を通じた光信号にも重畳して、該上り回線用に該第1応答用信号を生成するとともに、
該応答信号生成部が、上り回線からの該第1応答用信号に相当する信号の一部を該第2応答用信号として抽出する光信号抽出カプラにより構成され、
かつ、該コマンド応答用スイッチが、該光信号抽出カプラで抽出された第2応答用信号について、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されている場合には終端するとともに、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合には該第1端局側の下り回線を通じて折り返して該第1端局へ送出するように構成されたことを特徴とする、請求項1記載の中継装置。 - 伝送路を伝搬する光信号をラマン増幅するための中継装置において、
該光信号を増幅するための励起光を信号で変調し該光信号に該信号を重畳し該伝送路に供給する第1の手段と、
該信号が重畳された光を発生し該伝送路に供給する第2の手段と、
該光信号が伝送路に伝搬している場合は該第1の手段からの該信号で変調された励起光を該伝送路に供給し、該光信号が伝送路に伝搬していない場合は該第2の手段からの該信号が重畳された光を該伝送路に供給する手段とを設けたことを
特徴とする、中継装置。 - 第1端局および第2端局間を伝送路ファイバを通じて接続する一方、該伝送路ファイバを伝搬する光信号を一つまたは複数のラマン増幅中継装置でラマン増幅して中継するラマン増幅中継システムであって、
該第1端局および第2端局がそれぞれ、
上記一つまたは複数のラマン増幅中継装置におけるいずれかの中継装置に対する監視制御コマンドを該ラマン増幅中継装置の識別情報とともに送信する監視制御コマンド送信部と、
上記監視制御コマンドに対する応答を、上記一つまたは複数のラマン増幅中継装置から受けて該監視制御を行なう監視制御実行部とをそなえるとともに、
該一つまたは複数のラマン増幅中継装置が、
該第1端局又は第2端局の監視制御コマンド送信部からの光信号に含まれる監視制御コマンドに対する応答信号を前記ラマン増幅のためのラマン励起光に変調して、前記変調されたラマン励起光を該第1端局側および第2端局側における双方向の回線の伝送路ファイバに供給することにより、前記応答信号を上記双方向の回線を通じた光信号に重畳して、第1応答用信号を生成するラマン励起光生成・応答信号重畳部と、
該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合における上記監視制御コマンドに対する該第1端局宛ての第2応答用信号を生成する第1端局宛応答信号生成部と、
上記監視制御コマンドに対する、該第1端局側の下り回線を通じた第1端局宛応答信号として、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されている場合には上記第1応答用信号を、該第2端局側の下り回線を通じた光信号が入力されていない場合には上記第2応答用信号を、それぞれ用いるように切り替える第1端局宛コマンド応答用スイッチと、
該第1端局側の上り回線を通じた光信号が入力されていない場合における上記監視制御コマンドに対する該第2端局宛ての第3応答用信号を生成する第2端局宛応答信号生成部と、
上記監視制御コマンドに対する、該第2端局側の上り回線を通じた第2端局宛応答信号として、該第1端局側の上り回線を通じた光信号が入力されている場合には上記第1応答用信号を、該第1端局側の上り回線を通じた光信号が入力されていない場合には上記第3応答用信号を、それぞれ用いるように切り替える第2端局宛コマンド応答用スイッチと、
をそなえて構成されたことを特徴とする、ラマン増幅中継システム。
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