JP4205679B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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Description

本願発明は、可撓性の光ディスクを回転させ、当該光ディスクに対して光学的にアクセスを行う光ディスク装置に関する。
たとえばディスクライブラリに用いられる光ディスクは、装置全体の小型化や大容量化などの点で有利なことから、厚みが100μm程度で可撓性を有するものが提案されている。このような可撓性の光ディスクを回転させて光学的にアクセスするための従来の光ディスク装置としては、たとえば特許文献1に開示されたものがある。
同文献に開示された光ディスク装置は、光ディスクを高速回転させ、当該光ディスクに対物レンズを対向配置する一方、この光ディスクに対して対物レンズが配置された側とは反対側に安定化ガイド部材(スタビライザ)を近接配置したものである。対物レンズおよび安定化ガイド部材に対向する光ディスクのアクセス部分は、回転軸に直交する回転面に対して傾斜している。このような構成によれば、光ディスクのアクセス部分が対物レンズと安定化ガイド部材との間を高速に通り抜けていく。このとき、当該アクセス部分には、空気流の圧力差による力と回転面に沿って真っ直ぐになろうとする力とが作用する。これらの力は、互いにうち消し合う方向に作用して釣り合うこととなり、その結果、アクセス部分の面振れが抑えられ、安定した状態でアクセスを行うことができる。
特開2003−91970号公報
しかしながら、上記従来の光ディスク装置では、対物レンズおよび安定化ガイド部材のそれぞれを光ディスクの一方の側とその反対側に配置しなければならないため、装置全体が大型で複雑化してしまう。また、対物レンズおよび安定化ガイド部材のそれぞれに移動機構を必要とすることから、コストアップを招くという難点があった。
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、小型かつ簡単な構成でコストダウンを容易に図ることができる光ディスク装置を提供することをその課題としている。
上記課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
本願発明によって提供される光ディスク装置は、可撓性の光ディスクを回転させつつ、当該光ディスクに対物レンズを対向配置して光学的にアクセスを行う光ディスク装置であって、上記光ディスクに対して上記対物レンズと同じ側に配置されるとともに、当該対物レンズのディスク回転方向についての両隣に位置して上記光ディスクに近接させられる少なくとも一対以上のスタビライザを備えており、上記スタビライザは、長手状を呈して上記光ディスクの半径方向に沿うように配置されているとともに、上記光ディスクに対する上記スタビライザの対向面は、曲面状に形成されており、かつ、上記光ディスクのインナー側からアウター側に向かって曲率半径が大きくなるように形成されていることを特徴としている。
このような構成によれば、光ディスクに近接して当該光ディスクの回転姿勢を安定させるための少なくとも一対以上のスタビライザが対物レンズと同じ側に位置するため、これらのスタビライザおよび対物レンズを一体的なものとして取り扱うことができ、小型かつ簡単な構成でコストダウンを容易に図ることができる。また、対物レンズが光ディスクの半径方向に移動しても、その移動範囲内において当該対物レンズに対向する光ディスクのアクセス部分を安定した姿勢に保つことができる。さらに、光ディスクが回転する際、曲面状となったスタビライザの対向面と光ディスクとの間に定常的な空気の流れを発生させることができ、当該スタビライザを空気軸受として機能させることができる。たとえば光ディスクが所定の回転数で回転する場合、当該光ディスクのインナー側における空気流の流速が小であるのに対してアウター側における空気流の流速が大となる。これに対し、スタビライザの対向面がインナー側からアウター側に向かって曲率半径が大きくなるように形成されているため、インナー側とアウター側とで空気流の流速が異なるにもかかわらず、光ディスクとスタビライザとの間に生じる空気流による圧力をインナー側からアウター側にかけて均等にすることができる。
好ましい実施の形態としては、上記一対のスタビライザは、上記対物レンズとの間隔が同等となるように配置されている。
このような構成によれば、対物レンズが一対のスタビライザのちょうど中間に位置し、この対物レンズに対向する光ディスクのアクセス部分が最も安定した姿勢に保たれるため、当該アクセス部分に対して精度良く光学的なアクセスを行うことができる。
他の好ましい実施の形態としては、上記スタビライザの対向面には、凹凸が形成されている。
このような構成によれば、光ディスクとスタビライザとの間に生じる圧力が当該スタビライザの対向面における凹凸に応じて分散するため、これによっても光ディスクのインナー側からアウター側にかけて均等に圧力を作用させることができる。
他の好ましい実施の形態としては、上記スタビライザは、上記光ディスクのインナー側からアウター側に向かって幅寸法が大きくなるように形成されている構成としてもよい。
他の好ましい実施の形態としては、上記一対のスタビライザのうち少なくとも一方のスタビライザは、上記光ディスクの円周方向に対する傾きを調整可能に構成されているようにしてもよい。
他の好ましい実施の形態としては、上記一対のスタビライザのうち少なくとも一方のスタビライザは、上記光ディスクの半径方向に対する傾きを調整するために、当該光ディスクの回転軸方向における位置を調整可能に構成されているようにしてもよい。
他の好ましい実施の形態としては、上記光ディスクのインナー側に位置する上記スタビライザの端部は、テーパ状に形成されている構成としてもよい。
他の好ましい実施の形態としては、上記対物レンズは、上記光ディスクの半径方向に移動可能なキャリッジに搭載されており、上記スタビライザは、上記キャリッジに搭載されている構成としてもよい。
他の好ましい実施の形態としては、上記スタビライザは、上記対物レンズに一体化されている構成としてもよい。
他の好ましい実施の形態としては、上記スタビライザは、上記光ディスクの表面硬さよりも軟質の素材からなる構成としてもよい。
他の好ましい実施の形態としては、上記光ディスクに対して上記一対のスタビライザおよび対物レンズが配置された側とは反対側に、さらに同一の構成からなる一対のスタビライザおよび対物レンズが配置されている構成としてもよい。
本願発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本願発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。図1〜4は、本願発明に係る光ディスク装置の一実施形態を示している。なお、以下の実施形態では、光ディスク装置と称するが、これは光磁気ディスク装置も含まれるものである。
図1によく示されているように、本実施形態の光ディスク装置は、たとえば厚みが100μm程度で可撓性を有する光ディスクAを高速回転させ、この光ディスクAに対して光学的なアクセスにより記録や再生を行うものである。この光ディスク装置の筐体内には、レーザ光源や各種の光学部品が組み込まれた固定光学系1、対物レンズ2、一対のスタビライザ3A,3B、光ディスクAを高速回転させるためのスピンドルモータ(図示略)などが設けられている。対物レンズ2およびスタビライザ3A,3Bは、光ディスクAの下面に対向配置されている。なお、光磁気ディスク装置の場合、光磁気ディスクの上面側には、光磁気ディスクに対して磁界を印加するための磁界発生装置が設けられている。
対物レンズ2は、図示しないレンズホルダなどを介してキャリッジ10に搭載されており、このキャリッジ10は、光ディスクAの半径方向に移動可能となるように一対のガイドレール11に支持されている。ガイドレール11は、光ディスクAに対して平行で、かつ光ディスクAの半径方向に沿うように設けられており、筐体内の適部に固定されている。キャリッジ10の両側には、磁石12Aおよびヨーク12Bからなる磁気回路12が設けられており、ヨーク12Bには、光ディスクAの半径方向に移動可能となるようにコイル保持体13が嵌め合わされている。コイル保持体13は、キャリッジ10の両側部に一体化されており、このコイル保持体13のコイルに電流を流すと、キャリッジ10がガイドレール11およびヨーク12Bに案内されて光ディスクAの半径方向に移動する。すなわち、対物レンズ2は、光ディスクAの下面に対向しつつ光ディスクAの半径方向に移動するように構成されている。
特に図示しないが、キャリッジ10には、対物レンズ2をフォーカス方向(概ね光ディスクAの回転軸に沿う方向)に可動調整するための電磁アクチュエータや、レーザビームを対物レンズ2へと導くための光学部品などが組み込まれている。固定光学系1のレーザ光源から出射したレーザビームは、キャリッジ10に向けて進行し、キャリッジ10の内部で光ディスクAに向かうように反射させられ、最終的に対物レンズ2を通って光ディスクAに照射される。このレーザビームが光ディスクAで反射した光は、対物レンズ2およびキャリッジ10の内部を通って固定光学系1に戻る。固定光学系1において反射光を検出することにより、光ディスクAの半径方向位置ずれを示すトラックエラー信号や、線速度の変動を示すタンジェンタルプッシュプル信号が生成され、これらの信号に基づいて正確にアクセスが行われる。
スタビライザ3A,3Bは、対物レンズ2に対向する光ディスクAのアクセス部分を安定した姿勢に保ち、当該アクセス部分の面振れを抑えるためのものである。図2および図3に示されているように、これらのスタビライザ3A,3Bは、対物レンズ2のディスク回転方向についての両隣の位置、具体的には対物レンズ2の両隣に位置する磁気回路12の側方に配置されている。対物レンズ2は、2つのスタビライザ3A,3Bのちょうど中間に位置しており、ディスク回転方向について見ると、2つのスタビライザ3A,3Bは、対物レンズ2との間隔が同等となるように配置されている。たとえば図2に示すように、スタビライザ3A,3Bのインナー側所定位置における間隔をTaとし、アウター側所定位置における間隔をTbとすると、Ta≦Tbの関係になる。各スタビライザ3A,3Bは、長手状に形成されており、概ね光ディスクAの半径方向に沿うように配置されている。
図4に示されているように、光ディスクAの下面に対するスタビライザ3A,3Bの対向面30は、当該下面に対して円弧をなすような曲面からなり、しかも、その曲率半径もしくは幅寸法が光ディスクAのインナー側からアウター側に向かって大きくなっている。当該対向面30の曲率半径と幅寸法については、少なくともいずれか一方が光ディスクのインナー側からアウター側に向かって大きくなっていればよい。たとえば、図4に示されているように、スタビライザ3A,3Bの対向面30は、インナー側、中央付近、アウター側の順に曲率半径をR1,R2,R3とし、幅寸法をW1,W2,W3とすると、R1≦R2≦R3もしくはW1≦W2≦W3となっている。本実施形態では、曲率半径および幅寸法の双方共に光ディスクAのインナー側からアウター側に向かって大きくなっている。このようなスタビライザ3A,3Bの対向面30は、光ディスクAが回転する際、この光ディスクAのインナー側からアウター側に沿う部分にほとんど接するか接しないか程度で近接する。これは、光ディスクAが高速回転することでその周囲に空気流が生じ、この空気流がスタビライザ3A,3Bの対向面30と光ディスクAの表面との間を通り抜けるためである。このようなスタビライザ3A,3Bは、いわゆる空気軸受として機能する。
本実施形態では、一例として一方のスタビライザ3Aが図示しない調整用駆動手段を介して筐体内部の適部に支持されており、他方のスタビライザ3Bが筐体内部に固定されている。一方のスタビライザ3Aは、光ディスクAの円周方向に対する傾きθt(図4参照)と、光ディスクAの回転軸方向における位置z(図4参照)とが上記調整用駆動手段によって調整されるようになっている。なお、スタビライザの傾きや位置の調整は、双方のスタビライザについて行うようにしてもよい。また、傾きあるいは位置のいずれか一方の調整だけを行うようにしてもよい。スタビライザ3Aについて光ディスクAの回転軸方向における位置zを調整するのは、光ディスクAの半径方向に対するスタビライザ3Aの傾きを調整するためであり、この半径方向に対する傾きは、ラジアルプッシュプル信号もしくはトラックエラー信号を用いて調整される。また、円周方向に対するスタビライザ3Aの傾きθtは、タンジュンシャプッシュプル信号を用いて調整される。スタビライザ3A,3Bは、光ディスクAの表面硬さよりも軟質の素材、たとえばレジスト材料あるいはゴム材料などを用いて形成されている。そのため、高速回転する光ディスクAの表面がスタビライザ3A,3Bの対向面30にたとえ当たっても、光ディスクAには傷が付きにくい。
次に、上記光ディスク装置の作用について説明する。
光ディスクAが所定の回転数で高速回転する際、図3に示されているように、スタビライザ3A,3Bが光ディスクAの下面に近接し、これらスタビライザ3A,3Bの間に光ディスクAのアクセス部分が架かった状態となる。
このとき、光ディスクAの下面とスタビライザ3A,3Bとの間には、空気流によって負圧が生じる。このような負圧の圧力分布は、スタビライザの対向面が平坦状で幅寸法が一定の場合、光ディスクのインナー側よりもアウター側において空気流の流速が大となるため、インナー側からアウター側へと次第に大きくなる傾向を示す。その点、本実施形態においては、スタビライザ3A,3Bが光ディスクAの半径方向に沿うように配置され、また、スタビライザ3A,3Bの対向面30の曲率半径および幅寸法がインナー側からアウター側へと次第に大きくなっているため、インナー側からアウター側にわたって負圧が均等に分布する。これにより、光ディスクAのアクセス部分は、スタビライザ3A,3B側に若干吸い寄せられた姿勢となり、対物レンズ2がどの移動位置にあっても当該対物レンズ2との距離が一定で面振れすることなく回転する。
また、光ディスクAのアクセス部分は、2つのスタビライザ3A,3Bの中間位置において最も安定した平坦姿勢となるが、その中間位置に対物レンズ2が配置されているため、光ディスクAに対しては、対物レンズ2を介して光学的なアクセスが精度良く行われる。
一般に、光ディスクには、厚みなどといった寸法にある程度のばらつきがあるため、ディスク交換ごとに対物レンズに対する光ディスクのアクセス部分の姿勢が微妙に異なってしまう。すなわち、光ディスクが半径方向や円周方向に傾くと、トラックエラー信号やタンジェンタルプッシュプル信号にオフセットが生じる。本実施形態では、一方のスタビライザ3Aについて、光ディスクAの円周方向に対する傾きθtや半径方向に対する傾きをディスク交換時に調整することにより、上記オフセットが許容範囲内の値になっている。そのため、光ディスクAを交換しても、上記のような傾き調整によって適正なトラックエラー信号やタンジェンタルプッシュプル信号が得られ、半径依存による傾きが補正される。つまり、対物レンズ2が光ディスクAの半径方向にランダムに移動しても正確にアクセスを行うことができる。
したがって、本実施形態の光ディスク装置によれば、光ディスクAに対して一対のスタビライザ3A,3Bが対物レンズ2と同じ下面側に配置されているため、光ディスク装置の筐体内において光ディスクAの上面側スペースをできる限り切り詰めることができ、これにより光ディスク装置の小型化を図ることができる。
また、スタビライザ3A,3Bについては、対物レンズ2用の駆動機構(磁気回路12およびコイル保持体13)のようなものを必要としないため、簡単な部品構成とした上でコストダウンを図ることができる。
図5〜13は、本願発明に係る光ディスク装置の他の実施形態を示している。なお、先述した実施形態の構成要素と同一または類似のものについては、同一符号を付してその説明を省略する。
図5に示される実施形態では、スタビライザ3A,3Bの対向面30における幅寸法が光ディスクA(図示略)のインナー側からアウター側に向かって大きくなっている一方(W1≦W2≦W3)、曲率半径Rが一定である。このようにスタビライザ3A,3Bの幅寸法がインナー側からアウター側へと大きくなっているだけでも、インナー側からアウター側にわたって負圧を均等に生じさせる効果がある。このような対向面30をもつスタビライザ3A,3Bによっても、光ディスクAのアクセス部分を面振れなく回転させることができる。
図6に示される実施形態では、スタビライザ3A,3Bの対向面30が光ディスクA(図示略)のインナー側からアウター側にかけて凹凸をなすように形成されている。スタビライザ3A,3Bの幅寸法については、インナー側からアウター側にかけて一定になっている。仮にスタビライザの対向面が一様な平坦面である場合、インナー側とアウター側との間となる中央付近で負圧が最も大きくなるが、本実施形態のようにスタビライザ3A,3Bの幅寸法が一定でも対向面30が凹凸状になっていると、インナー側からアウター側にわたって負圧を分散させて均等に生じさせる効果がある。このような効果は、スタビライザの対向面の幅寸法や曲率半径がインナー側とアウター側とで異なる場合でも同様に発揮される。このような対向面30をもつスタビライザ3A,3Bによっても、光ディスクAのアクセス部分を面振れなく回転させることができる。
図7〜10に示される実施形態では、一対のスタビライザ3A,3Bが対物レンズ2に対してより近い位置、具体的には対物レンズ2の両側に位置するキャリッジ10の適部に固定されている。対物レンズ2は、2つのスタビライザ3A,3Bのちょうど中間に位置している。すなわち、スタビライザ3A,3Bは、対物レンズ2との位置関係を保ちながらキャリッジ10によって光ディスクAの半径方向に移動させられる。本実施形態のスタビライザ3A,3Bは、先述した実施形態のものに比べて相当短く、対物レンズ2の長径寸法程度の長さであるが、スタビライザ3A,3Bの対向面30における幅寸法や曲率半径については、図1などに示されるものと同様の構成となっている。図10によく示されているように、光ディスクAのインナー側に位置するスタビライザ3A,3Bの端部31は、テーパ状に形成されている。これにより、ディスク交換時にキャリッジ10が光ディスクAのアウター側となる退避位置にあり、新たな光ディスクAがキャリッジ10上へと側方から搬送されてくる際、当該光ディスクAがスタビライザ3A,3Bの端部31に突き当たって折れ曲がるようなことはない。また、キャリッジ10が退避位置からインナー側へと移動し始める段階においても、スタビライザ3A,3Bの端部31に沿って光ディスクAが持ち上げられるため、当該光ディスクAがスタビライザ3A,3Bの端部31に突き当たって折れ曲がるようなことはない。このようなスタビライザ3A,3Bによっても、先述した実施形態によるものと同様の効果を発揮することができる。
図11および図12に示される実施形態では、コイル付きレンズ4が鏡筒5を介して対物レンズ2の上方に支持されており、このコイル付きレンズ4の光ディスクAに対する対向面にスタビライザ3A,3Bが固定されている。コイル付きレンズ4は、光ディスクAに対して磁界を印加するためのコイルをガラス基板に一体したものであって、磁界発生装置として用いられる。すなわち、光ディスクAは、光学的および磁気的にアクセス可能な光磁気ディスクからなる。スタビライザ3A,3Bは、コイル付きレンズ4を介して対物レンズ2に一体化されており、この対物レンズ2とともにキャリッジ10によって光ディスクAの半径方向に移動させられる。本実施形態のスタビライザ3A,3Bも、図7などに示されるものと同様の構成となっている。したがって、このようなスタビライザ3A,3Bによっても、先述した実施形態によるものと同様の効果を発揮することができる。
図13に示される実施形態は、図11および図12に示される構成要素を光ディスクAの両面側に備えたものである。すなわち、一方のスタビライザ3A,3Bは、光ディスクAの下面に近接させられ、他方のスタビライザ3A,3Bは、光ディスクAの上面に近接させられる。このような構成では、光ディスクAの下面側に生じる負圧と上面側に生じる負圧とが釣り合うことにより、上下に位置するスタビライザ3A,3Bの間を光ディスクAのアクセス部分が面振れすることなく安定した姿勢で通り抜けていく。このような構成によれば、光ディスクAの両面に対してデータを記録することができ、記録量や記録速度をより大きくすることができる。
なお、本願発明は、上記の各実施形態に限定されるものではない。
本願発明は、光ディスクに限らず、光磁気ディスクに対して光学的および磁気的にアクセスを行う光磁気ディスク装置においても適用可能である。
上記の各実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
可撓性の光ディスクを回転させつつ、当該光ディスクに対物レンズを対向配置して光学的にアクセスを行う光ディスク装置であって、上記光ディスクに対して上記対物レンズと同じ側に配置されるとともに、当該対物レンズのディスク回転方向についての両隣に位置して上記光ディスクに近接させられる少なくとも一対以上のスタビライザを備えていることを特徴とする、光ディスク装置。
(付記2)
上記一対のスタビライザは、上記対物レンズとの間隔が同等となるように配置されている、付記1に記載の光ディスク装置。
(付記3)
上記スタビライザは、長手状を呈して上記光ディスクの半径方向に沿うように配置されている、付記1または2に記載の光ディスク装置。
(付記4)
上記光ディスクに対する上記スタビライザの対向面は、曲面状に形成されている、付記3に記載の光ディスク装置。
(付記5)
上記スタビライザの対向面は、上記光ディスクのインナー側からアウター側に向かって曲率半径が大きくなるように形成されている、付記4に記載の光ディスク装置。
(付記6)
上記スタビライザは、上記光ディスクのインナー側からアウター側に向かって幅寸法が大きくなるように形成されている、付記3ないし5のいずれかに記載の光ディスク装置。
(付記7)
上記光ディスクに対する上記スタビライザの対向面には、凹凸が形成されている、付記3ないし6のいずれかに記載の光ディスク装置。
(付記8)
上記一対のスタビライザのうち少なくとも一方のスタビライザは、上記光ディスクの円周方向に対する傾きを調整可能に構成されている、付記3ないし7のいずれかに記載の光ディスク装置。
(付記9)
上記一対のスタビライザのうち少なくとも一方のスタビライザは、上記光ディスクの半径方向に対する傾きを調整するために、当該光ディスクの回転軸方向における位置を調整可能に構成されている、付記3ないし8のいずれかに記載の光ディスク装置。
(付記10)
上記光ディスクのインナー側に位置する上記スタビライザの端部は、テーパ状に形成されている、付記3ないし9のいずれかに記載の光ディスク装置。
(付記11)
上記対物レンズは、上記光ディスクの半径方向に移動可能なキャリッジに搭載されており、上記スタビライザは、上記キャリッジに搭載されている、付記1ないし10のいずれかに記載の光ディスク装置。
(付記12)
上記スタビライザは、上記対物レンズに一体化されている、付記1ないし11のいずれかに記載の光ディスク装置。
(付記13)
上記スタビライザは、上記光ディスクの表面硬さよりも軟質の素材からなる、付記1ないし12のいずれかに記載の光ディスク装置。
(付記14)
上記光ディスクに対して上記一対のスタビライザおよび対物レンズが配置された側とは反対側に、さらに同一の構成からなる一対のスタビライザおよび対物レンズが配置されている、付記1ないし13のいずれかに記載の光ディスク装置。
本願発明に係る光ディスク装置の一実施形態を示す要部斜視図である。 図1に示す光ディスク装置の要部上面図である。 図1に示す光ディスク装置の要部正面図である。 図1の光ディスク装置に含まれるスタビライザの形状を説明するための説明図である。 他の実施形態によるスタビライザの形状を説明するための説明図である。 他の実施形態によるスタビライザの形状を説明するための説明図である。 他の実施形態による光ディスク装置を示す要部斜視図である。 図7に示す光ディスク装置の要部上面図である。 図7に示す光ディスク装置の要部正面図である。 図7の光ディスク装置に含まれるスタビライザの形状を説明するための説明図である。 他の実施形態による光ディスク装置を示す要部斜視図である。 図11に示す光ディスク装置の要部正面図である。 他の実施形態による光ディスク装置の要部正面図である。
符号の説明
A 光ディスク
2 対物レンズ
10 キャリッジ
3A,3B スタビライザ
30 スタビライザの対向面
31 スタビライザの端部

Claims (1)

  1. 可撓性の光ディスクを回転させつつ、当該光ディスクに対物レンズを対向配置して光学的にアクセスを行う光ディスク装置であって、
    上記光ディスクに対して上記対物レンズと同じ側に配置されるとともに、当該対物レンズのディスク回転方向についての両隣に位置して上記光ディスクに近接させられる少なくとも一対以上のスタビライザを備えており、
    上記スタビライザは、長手状を呈して上記光ディスクの半径方向に沿うように配置されているとともに、上記光ディスクに対する上記スタビライザの対向面は、曲面状に形成されており、かつ、上記光ディスクのインナー側からアウター側に向かって曲率半径が大きくなるように形成されていることを特徴とする、光ディスク装置。
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