JP4203182B2 - 水洗トイレ用薬剤供給具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貯水タンク式水洗トイレの貯水タンク内に薬剤を溶解させて供給する水洗トイレ用薬剤供給具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の水洗トイレ用薬剤供給具としては、例えば図15に示したものが知られている。この水洗トイレ用薬剤供給具は、水溶性薬剤を収容する供給具本体200を有し、該供給具本体200の底壁には、通流孔201が放射状に開設されているとともに、複数の足体202が突設されている。また、供給具本体200の内部であって底壁上には、水溶性薬剤203が載置される。
【0003】
かかる水洗トイレ用薬剤供給具は、貯水タンク式水洗トイレの貯水タンク上蓋204に設けられている穴205に足部202を差し込んで、貯水タンク上蓋204上に配置される。したがって、放水に伴って貯水式水洗トイレの放水タップから水が流下すると、足部202により穴205への流入を妨げられた水は貯水タンク上蓋204上に一時的に滞留する滞留水Wとなり、この滞留水Wが通流孔201を介して供給具本体200内に浸入する。これにより、水溶性薬剤203が滞留水Wに浸漬してその成分が溶解して分散する。この水溶性薬剤203が溶解した滞留水Wは、穴205から貯水タンク内に流下した後、該貯水タンク内に貯留する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の水洗トイレ用薬剤供給具にあっては、貯水タンク上蓋204上の滞留水Wに水溶性薬剤203を浸漬させることにより、該滞留水W中に水溶性薬剤203の成分を溶解、分散させるようにしている。このとき、水溶性薬剤203には、各種洗浄剤等のみならず、視覚上の清涼感を発揮させるべく水を着色するために、ブルー染料が一般に混入されている。このため、滞留水W中に溶解、分散したブルー染料が貯水タンク上蓋204の表面に付着し、該タンク上蓋204の貯留水Wが生ずる広範囲に亙って汚れてしまう不都合があった。
【0005】
また、穴205を中心とした貯水タンク上蓋204の傾斜角度θは、貯水タンク式水洗トイレを製造するメーカー毎に異なっており、よって、傾斜角度θが異なる複数種の貯水タンク上蓋204が存在する。一方、滞留水Wの液面レベルと傾斜角度θとは一定の関係を有し、傾斜角度θが大きくなるに従って滞留水Wの液面レベルが高くなり、傾斜角度θが小さくなるに従って滞留水Wの液面レベルが低くなる。また、滞留水Wの液面レベルが高くなれば、水溶性薬剤203の滞留水W内に浸漬する量が多くなって溶解する薬剤の量も増加し、滞留水Wの液面レベルが低くなれば、水溶性薬剤203の滞留水W内に浸漬する量が少なくなって溶解する薬剤の量も少なくなる。
【0006】
したがって、1回の放水によって水溶性薬剤203から溶解する薬剤の量が、貯水タンク上蓋の形状によって異なるものとなり、その結果、水溶性薬剤203の持続期間(1日当たりの放水タップの放水回数を所定値とした場合の持続期間)も貯水タンク上蓋の形状によって異なるものとなってしまう。また、傾斜角度θが極端に小さいものでは、滞留水Wがなくなり、水溶性薬剤を溶解しないという問題もあった。
【0007】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、タンク上蓋の汚れを抑制するとともに、貯水タンク上蓋の形状に左右されることなく水溶性薬剤に一定の持続期間を確保することのできる水洗トイレ用薬剤供給具を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明にかかる水洗トイレ用薬剤供給具にあっては、水溶性薬剤が配置される配置部と、該配置部を貯水タンク式水洗トイレの放水タップに結合させる結合部と、前記放水タップから流出する水を前記配置部に供給する供給部と、前記水に前記水溶性薬剤が溶解した溶液を前記配置部から導出する導出部とを備え、前記配置部は、前記水溶性薬剤を収容する収容室からなり、前記供給部は、前記放水タップから流出する水を貯留する貯留室と、該貯留室に貯留した水の一部を流出させる流出孔と、該貯留室に残存する水を前記収容室に流入させる流入孔とからなり、前記収容室の側部に前記貯留室を配置し、前記貯留室の底壁に、前記流出孔を複数形成した
【0009】
したがって、結合部が放水タップに結合することにより、配置部は貯水タンク上蓋の上方空間に支持される。この状態で放水タップより水を流出させると、該水は供給部を介して配置部に供給され、この供給された水に水溶性薬剤が溶解して溶液が生成される。この生成された溶液は、導出部を介して貯水タンク上蓋に流下する。
【0010】
よって、放水タップからの1回の放水により溶解する水溶性薬剤の量は、貯水タンク上蓋の形状に左右されることなく一定となり、水溶性薬剤の持続期間も一定となる。また、導出部から貯水タンク上蓋上に流下した溶液は、該水タンク上蓋で滞留することなく流れることから、該薬剤溶液中に含まれているブルー染料が貯水タンク上蓋に付着しにくく、ブルー染料の付着による貯水タンク上蓋の汚れが抑制される。
【0011】
また、前記配置部は、前記水溶性薬剤を収容する収容室からなる。したがって、収容室内に貯留した水に水溶性薬剤が浸漬することにより、より正確に一定量の薬剤が溶解する。
【0014】
また、前記供給部は、前記放水タップから流出する水を貯留する貯留室と、該貯留室に貯留した水の一部を流出させる流出孔と、該貯留室に残存する水を前記収容室に流入させる流入孔とからなる。したがって、放水タップからの水は一旦貯留室に貯留してから収容室に供給されることから、放水タップからの水の勢いによって水溶性薬剤が過剰に溶解してしまうことがない。
【0019】
また、前記収容室の側部に前記貯留室を配置してある。したがって、水洗トイレ用薬剤供給具が横長形状となることから、その下部に手洗いに必要な空間が確保される。
また、前記貯留室の底壁に、前記流出孔を複数形成してある。したがって、放水タップからの水が複数の流出孔からシャワー状に流下する。
【0021】
また、請求項記載の発明にかかる水洗トイレ用薬剤供給具にあっては、水溶性薬剤が配置される配置部と、該配置部を貯水タンク式水洗トイレの放水タップに結合させる結合部と、前記放水タップから流出する水を前記配置部に供給する供給部と、前記水に前記水溶性薬剤が溶解した溶液を前記配置部から導出する導出部とを備え、前記配置部は、前記水溶性薬剤を収容する収容室からなり、前記収容室の両側部に、前記供給部から供給される水を流入させる間隙を各々形成するとともに、両間隙を相互に異なる幅としてある。したがって、幅の広い方の間隙から多量の水が収容室内に流入することにより、収容室内に一定の水の流れが形成されて、水溶性薬剤が一定量をもって溶解する。
【0022】
また、請求項記載の発明にかかる水洗トイレ用薬剤供給具にあっては、水溶性薬剤が配置される配置部と、該配置部を貯水タンク式水洗トイレの放水タップに結合させる結合部と、前記放水タップから流出する水を前記配置部に供給する供給部と、前記水に前記水溶性薬剤が溶解した溶液を前記配置部から導出する導出部とを備え、前記配置部は、前記水溶性薬剤を収容する収容室からなり、前記収容室の両側部に、前記導出部に導出される前記溶液を通流させる間隙を各々形成するとともに、両間隙を相互に異なる幅としてある。したがって、幅の広い方の間隙から多量の水が導出部に流入することにより、同様に収容室内に一定の水の流れが形成されて、水溶性薬剤が一定量をもって溶解する。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に従って説明する。すなわち、図1は、本発明の第1実施の形態を示すものであり、貯水タンク式水洗トイレの貯水タンク上蓋1には穴2が設けられているとともに、該穴2を中心に円錐状の斜面3が設けられている。また、貯水タンク上蓋1の上方には、放水タップ4が配置されている。
【0030】
一方、水洗トイレ用薬剤供給具10は、底壁11と該底壁11の周縁部に起立する環状の周壁12、及び該周壁12の上端部に形成された上壁13とを一体的に有し、内部に収容室14が設けられている。周壁12の下部には、底壁11の上面に連なる導出孔15が形成されており、上壁13の中央部には放水タップ結合部16が設けられている。放水タップ結合部16は、放水タップ4に外嵌して結合するとともに収容室14に連通する嵌合穴16aを有し、周部に上壁13よりも上方に突出する突縁17が設けられている。
【0031】
また、収容室14内には底壁11上に水溶性薬剤18が配置されている。水溶性薬剤18は、固形状であって、各種洗浄剤、漂白剤、芳香剤、酵素剤、殺菌剤、忌避剤、殺虫剤、空気洗浄剤、消臭剤、脱臭剤が適宜選択されて混入されているとともに、ブルー染料が混入されている。
【0032】
以上の構成にかかる本実施の形態において、水洗トイレ用薬剤供給具10を使用するに際しては、図示のように放水タップ4の先端部に放水タップ結合部16を嵌合させる。これにより、水洗トイレ用薬剤供給具10は放水タップ4の先端部に連結されて、貯水タンク上蓋1の上方空間に支持される。この状態で放水タップ4より水を放出させると、水が収容室14内に貯留して水溶性薬剤18が浸漬し、水溶性薬剤18の薬剤成分が水内に溶解して混入する。
【0033】
このとき、収容室14内に貯留する水の液面レベルは、斜面3の傾斜角度とは無関係に、放水タップ4からの流入量と導出孔15からの流出量との関係に応じて定まる。よって、放水タップ4からの1回の放水によって水溶性薬剤18から溶解する薬剤の量が一定となり、貯水タンク上蓋1の形状によって左右されることなく、水溶性薬剤18の持続期間を一定にすることができる。
【0034】
そして、収容室14内で水溶性薬剤18の薬剤成分が混入して生成された薬剤溶液は、導出孔15より外部に流出する。この導出孔15より流出した薬剤溶液は、貯水タンク上蓋1の斜面3を通流して穴2よりタンク内に流下する。したがって、薬剤溶液は貯水タンク上蓋1上で滞留することなく流れることから、該薬剤溶液中に含まれているブルー染料が貯水タンク上蓋1に付着しにくく、ブルー染料の付着による貯水タンク上蓋1の汚れが抑制される。また、貯水タンク上蓋1において、導出孔15から流下した薬剤溶液が接触する部分は極めて少ないことから、これによってもブルー染料の付着による貯水タンク上蓋1の汚れが抑制されることとなる。
【0035】
図2は、本発明の第2実施の形態を示すものであり、前記第1実施の形態における導出孔15に代えてこれよりも大径の導出開口19を設けたものであり、他の構成は第1実施の形態と同様である。また、導出開口19は、放水タップ4からの水が収容室14に貯留せずに流出し得る開口面積を有している。
【0036】
したがって、かかる第2の実施の形態においては、放水タップ4からの水が直接、水溶性薬剤18に接触することにより、薬剤成分の溶解が行われる。このとき、放水タップ4からの1回当たりの放水量は一定であるから、放水タップ4からの1回の放水によって水溶性薬剤18から溶解する薬剤の量が一定となる。よって、貯水タンク上蓋1の形状によって左右されることなく、水溶性薬剤18の持続期間を一定にすることができる。
【0037】
図3は、本発明の第3実施の形態を示すものである。水洗トイレ用薬剤供給具10は、底壁11と該底壁11の周縁部に起立する環状の周壁12、及び該周壁12の上端部に形成された上壁13とを一体的に有している。また、内部には周部を周壁12に結合された中間壁20が設けられており、これにより内部は中間壁20よりも下部の収容室21と上部の貯留室22とに仕切られている。
【0038】
上壁13の中央部には、前記実施の形態と同様の放水タップ結合部16が設けられており、嵌合孔16aは、貯留室22に連通している。また、周壁12には、中間壁20のやや上部にて貯留室22を外部に連通する複数の流出孔23が設けられている。中間壁20の中央部には、貯留室22と収容室21とに連通する流入孔24が設けられている。さらに、周壁12の下部には、底壁11の上面に連なる導出孔25が設けられており、収容室21内の底壁11上に水溶性薬剤18が配置されている。
【0039】
以上の構成にかかる本実施の形態において、放水タップ4の先端部に放水タップ結合部16を嵌合させた状態で放水タップ4より水を放出させると、貯留室22内に水が流入する。この貯留室22内に流入した水は、流入孔24を介し収容室21内に流入して水溶性薬剤18上に滴下するとともに、収容室21内に貯留する。これにより、水溶性薬剤18の薬剤成分が水内に溶解して混入し、この薬剤成分が溶解した薬剤溶液は、導出孔25より外部に流出し、貯水タンク上蓋1の斜面3を通流して穴2よりタンク内に流下する。
【0040】
しかし、貯留室22内に流出孔23の位置以上の水が貯留すると、この水は流出孔23より外部に流出することから、流入孔24から収容室21内に流入する水の量が一定に維持される。よって、放水タップ4からの1回の放水によって水溶性薬剤18から溶解する薬剤の量が一定となり、貯水タンク上蓋1の形状によって左右されることなく、水溶性薬剤18の持続期間を一定にすることができる。
【0041】
図4は、本発明の第4実施の形態を示すものである。この実施の形態においては、図3に示した第3実施の形態における収容室21内の底壁11上に台座26が突設されており、この台座26上に水溶性薬剤18が載置されている。また、導出孔25は第3実施の形態の導出孔25よりもやや大径に形成されている。
【0042】
かかる第4実施の形態において、放水タップ4の先端部に放水タップ結合部16を嵌合させた状態で放水タップ4より水を放出させると、貯留室22内に水が流入する。この貯留室22内に流入した水は、流入孔24を介し収容室21内に流入して水溶性薬剤18上に滴下するとともに、収容室21内に貯留する。
【0043】
しかし、水溶性薬剤18は台座26上に載置されていることから、収容室21内に貯留した水に浸漬することはなく、よって、水溶性薬剤18は流入孔24から滴下した水によってのみ溶解する。したがって、流入孔24の径に依存して放水タップ4からの1回の放水によって水溶性薬剤18から溶解する薬剤の量が決定されることとなり、その結果、水溶性薬剤18の持続期間をより正確に一定にすることができる。
【0044】
図5は、本発明の第5実施の形態を示すものである。この実施の形態においては、図4に示した第4実施の形態における流出孔23を単一のみ設けるとともに、この流出孔23に外部に突出する導水管23aを連通させてある。
【0045】
かかる第5実施の形態において、放水タップ4より水を放出させると、貯留室22内に水が貯留し、その水位が流出孔23の位置以上になると、貯留した水は流出孔23及び導水管23aを介して、外部に流出する。したがって、この導水管23aより流出する水を、手洗いに使用することができ、よって、水溶性薬剤18の持続期間をより正確に一定にしつつ、手洗い用の水を確保することもできる。
【0046】
図6は、本発明の第6実施の形態を示すものである。水洗トイレ用薬剤供給具10は、底壁11と該底壁11の周縁部に起立する環状の周壁12、及び該周壁12の上端部に形成された上壁13とを一体的に有している。また、内部には垂直状であって周部を各壁11、12、13に結合された中間壁27が設けられており、これにより内部は中間壁27よりも左側の収容室28と右側の貯留室29とに仕切られている。
【0047】
上壁13の貯留室29に対応する部位には、前記実施の形態と同様の放水タップ結合部16が設けられており、その嵌合孔16aは、貯留室29に連通している。また、底壁11の貯留室29側には、流出孔30が設けられており、中間壁27の上部には流入孔31が設けられている。該流入孔31には、導水管32の一端部が連通されており、該導水管32は上壁13の下面に沿って収容室28側に配索され、その他端部32aは、収容室28の中央部にて下方に垂下している。
【0048】
収容室28側には、周壁12の下部に、底壁11の上面に連なる導出孔33が設けられており、収容室28内の底壁11上に水溶性薬剤18が配置されている。なお、「貯留室29に入る水の量>流出孔30から出る水の量」の関係が設定されている。
【0049】
以上の構成にかかる本実施の形態において、放水タップ4の先端部に放水タップ結合部16を嵌合させた状態で放水タップ4より水を放出させると、貯留室29内に水が流入する。この貯留室29内に流入した水は、その一部が流出孔30から流出しつつ、貯留室29内に貯留する。そして、この貯留室29内に貯留した水のレベルが流入孔31に到達すると、貯留した水の一部は流入孔31及び導水管32を介して、該導水管32の端部32aより水溶性薬剤18上に滴下するとともに、収容室28内に貯留する。これにより、水溶性薬剤18の薬剤成分が水内に溶解して混入し、この薬剤成分が溶解した薬剤溶液は、導出孔33より外部に流出し、貯水タンク上蓋1の斜面3を通流して穴2よりタンク内に流下する。
【0050】
すなわち、本実施の形態においては、貯留室29内に流入した水のオーバーフロー分のみが収容室28に流入することにより、収容室28内に流入する水の量が一定に維持される。よって、放水タップ4からの1回の放水によって水溶性薬剤18から溶解する薬剤の量が一定となり、貯水タンク上蓋1の形状によって左右されることなく、水溶性薬剤18の持続期間を一定にすることができる。
【0051】
また、流出孔30から流出する水を、手洗いに使用することができ、よって、水溶性薬剤18の持続期間をより正確に一定にしつつ、手洗い用の水を確保することもできる。しかも、収容室28と貯留室29とが左右に設けられていることから、水洗トイレ用薬剤供給具10の上下寸法を小さくすることができる。したがって、流出孔30と貯水タンク上蓋1との間に、手洗いに必要な空間を十分に確保することができる。
【0052】
図7は、本発明の第7実施の形態を示すものである。この実施の形態においては、図6に示した第6実施の形態における収容室21内の底壁11上に台座26が設けられており、この台座26上に水溶性薬剤18が載置されている。また、導出孔33は底壁11に形成されている。
【0053】
かかる第7実施の形態において、放水タップ4の先端部に放水タップ結合部16を嵌合させた状態で放水タップ4より水を放出させると、貯留室29内に流入した水のオーバーフロー分のみが、流入孔31及び導水管32を介して該導水管32の端部32aより水溶性薬剤18上に滴下するとともに、収容室28内に貯留する。しかし、水溶性薬剤18は台座26上に載置されていることから、収容室28内に貯留した水に浸漬することはなく、よって、水溶性薬剤18は導水管32の端部32から滴下した水によってのみ溶解する。
【0054】
したがって、流入孔24の径に依存して放水タップ4からの1回の放水によって水溶性薬剤18から溶解する薬剤の量が決定されることとなり、その結果、水溶性薬剤18の持続期間をより正確に一定にすることができる。
【0055】
図8は、本発明の第8実施の形態を示すものである。この実施の形態においては、図7に示した第7実施の形態における底壁11の下面に、シャッター34が水平方向に摺動自在に支持されている。該シャッター34は、手指により摺動可能であって、摺動に伴って流出孔30の開度を調整し得るように構成されている。
【0056】
したがって、シャッター34を操作して流出孔30の開度を小さくすると、相対的に収容室28内への水の流入量が増大し、1回の放水によって水溶性薬剤18から溶解する薬剤の量も増大する。また、逆に流出孔30の開度を大きくすると、相対的に収容室28内への水の流入量が減少し、1回の放水によって水溶性薬剤18から溶解する薬剤の量も減少する。よって、1回の放水によって水溶性薬剤18から溶解する薬剤の量を調整することができるとともに、これにより水溶性薬剤18の持続期間を調整することもできる。
【0057】
図9は、本発明の第9実施の形態を示すものである。水洗トイレ用薬剤供給具10は、底壁11と該底壁11の周縁部に起立する環状の周壁12、及び該周壁12の上端部に形成された上壁13とを一体的に有し、内部に収容室14が設けられている。上壁13の一側部は周壁12よりも側方に突出しており、この突出した部分には、前記実施の形態と同様の放水タップ結合部16が設けられている。
【0058】
また、底壁11の端部には導出孔35が形成され、周壁12の上端部には供給孔36が形成されている。該供給孔36には、導水管37が水密状に嵌合されており、該導水管37は、上壁13の下面に沿って収容室14の外部から内部に亙って配索されている。導水管37の一端部には、放水タップ結合部16が有する嵌合孔16aの開口面の投影面内に位置して斜め上方に屈曲された導入片37aが設けられており、他端部37bは、収容室14の中央部にて下方に垂下している。また、収容室14内の底壁11上に台座26が突設されており、この台座26上に水溶性薬剤18が載置されている。
【0059】
以上の構成にかかる本実施の形態において、使用に際しては、図示のように放水タップ4の先端部に放水タップ結合部16を嵌合させる。この状態で放水タップ4より水を放出させると、導入片37aよりも外側においては、放水タップ4からの水が直接貯水タンク上蓋1上に流下し、この流下する水により手洗いを行うことができる。しかも放水タップ4の下方には、空間確保されていることから、水洗トイレ用薬剤供給具10が手洗いの妨げとなることはない。
【0060】
また、放水タップ4から放出された水の一部は、導入片37aによりガイドされて、導水管37内に流入し、該導水管37内を通流して、水溶性薬剤18上に滴下するとともに、収容室14内に貯留する。しかし、水溶性薬剤18は台座26上に載置されていることから、収容室14内に貯留した水に浸漬することはなく、よって、水溶性薬剤18は導水管37の端部37bから滴下した水によってのみ溶解する。したがって、流入孔24の径に依存して放水タップ4からの1回の放水によって水溶性薬剤18から溶解する薬剤の量が決定されることとなり、その結果、水溶性薬剤18の持続期間をより正確に一定にすることができる。
【0061】
図10は、本発明の第10実施の形態を示すものである。水洗トイレ用薬剤供給具10は、下部函体41と上部函体42とを一体的に結合して構成されている。下部函体41は、底壁43と該底壁43の周縁部に起立する環状の周壁44、及び該周壁44の上端部に形成され一部が切欠された上壁45とを一体的に有し、内部に収容室46が設けられている。収容室46の底壁43上には台座26が突設され、該台座26上に水溶性薬剤18が載置されており、底壁43の端部には導出孔35が形成されている。
【0062】
上部函体42は、下部函体41の上壁45に連なって該下部函体41よりも側方に突出する底壁47と、該底壁47の周縁部に起立する環状の周壁48、及び該周壁48の上端部に形成された上壁49とを一体的に有し、内部に貯留室50が設けられている。上部函体42の底壁47には、収容室46の中央寄りに位置して該収容室46の内部に連通する供給孔51が設けられているとともに、収容室46の外部に連通する流出孔52が設けられている。また、上部函体42の上壁49には、前記実施の形態と同様の放水タップ結合部16が設けられている。
【0063】
以上の構成にかかる本実施の形態において、使用に際しては、図示のように放水タップ4の先端部に放水タップ結合部16を嵌合させる。この状態で放水タップ4より水を放出させると、水は貯留室50内に流入し、その一部は流出孔52から外部に流下する。よって、この流出孔52から流下する水により手洗いを行うことができ、しかも流出孔52の下方には、空間確保されていることから、支障なく手洗いを行うことができる。
【0064】
また、貯留室50内に流入した水の一部は、供給孔51より水溶性薬剤18上に滴下するとともに、収容室46内に貯留する。しかし、水溶性薬剤18は台座26上に載置されていることから、収容室46内に貯留した水に浸漬することはなく、よって、水溶性薬剤18は供給孔51から滴下した水によってのみ溶解する。したがって、供給孔51と流出孔52の径に依存して、放水タップ4からの1回の放水によって水溶性薬剤18から溶解する薬剤の量が決定されることとなり、その結果、水溶性薬剤18の持続期間をより正確に一定にすることができる。
【0065】
図11及び図12は、本発明の第11実施の形態を示すものである。水洗トイレ用薬剤供給具10は、左部函体61と右部函体62とを一体的に結合して構成されている。左部函体61は、平面視において円形である底壁63と該底壁63の周縁部に起立する環状の周壁64とを有している。底壁63は、その中心線より一方側に設けられた下部底壁63aと、他方側に設けられ下部底壁63aよりも上方に位置する上部底壁63b、及び下部底壁63aと上部底壁63b間に連なる垂直底壁63cとで構成されている。
【0066】
下部底壁63aには、導出孔65が形成されているとともに、該導出孔65よりも内側に第1仕切壁66が立設されている。該第1仕切壁66は、湾曲状であって周壁64よりもやや低く、その一端部と周壁64間には、第1大間隙67aが設けられ、その他端部と周壁64間には、前記第1大間隙67aよりも狭幅の第1小間隙67bが設けられている。
【0067】
上部底壁63b上であって垂直底壁63cの延長上には、第2仕切壁68が立設されている。該第2仕切壁68は、直面状であって第1仕切壁66よりもやや低く設定されている。この第2仕切壁68の両端部と第1仕切壁66との両端部間には、前記第1大間隙67a側に第2小間隙69aが設けられ、前記第1小間隙67b側に、第2小間隙69aよりも広い第2大間隙69bが設けられている。
【0068】
さらに、第1仕切壁66と第2仕切壁68間には、中間底壁70が設けられている。該中間底壁70は、一端縁が第1仕切壁66の内周面に結合されるとともに、他端縁が第2仕切壁68の下端部に結合され、第1仕切壁66側から第2仕切壁68側に下降する傾斜状に形成されている。また、上部底壁63b上には、第2仕切壁68と周壁64との間に収容室78が形成され、該収容室78内に水溶性薬剤18が配置されている。
【0069】
一方、右部函体62は、底壁71と、該底壁71の周縁部に起立する周壁72、及び該周壁72の上端部に形成された上壁73とを一体的に有している。そして、これら底壁71、周壁72、上壁73の端部を左部函体61の周壁64に結合させることにより、内部に貯留室74が形成されている。底壁71には、複数の流出孔75が形成されており、上壁73には貯留室74内に連通する前記実施の形態と同様の放水タップ結合部16と、チューブ結合部76が突設されている。チューブ結合部76には、鎖線で示したチューブ77の一端部が外嵌されており、該チューブ77の他端部77aは前記中間底壁70の中央上部に位置している。
【0070】
なお、放水タップ結合部16からの単位時間当たりの水の流入量に対して、流出孔75からの単位時間当たりの水の流出量が小さくなるように、流出孔75の総開口面積が設定されている。
【0071】
以上の構成にかかる本実施の形態において、放水タップ4の先端部に放水タップ結合部16を嵌合させた状態で放水タップ4より水を放出させると、貯留室74内に水が流入する。この貯留室74内に流入した水は、その一部が流出孔75から流出しつつ、貯留室74内に貯留する。そして、この貯留室29内に貯留した水の量が当該貯留室74の容積を超えると、貯留した水の一部はチューブ結合部76を介してチューブ77に流入する。したがって、貯留室74内に流下した水が逆流するが如くチューブ77内に流入して流動することにより、水の流れに面白さが感じられて、商品性が高められる。
【0072】
そして、チューブ77内を流動した水は、端部77aから中間底壁70の中央部に流下する。この中間底壁70の中央部に流下した水は、第2小間隙69aと第2大間隙69bとを介して、収容室78の上部底壁63b上に流入して貯留する。これにより、水溶性薬剤18の薬剤成分が水内に溶解して混入し、この薬剤成分が溶解した薬剤溶液は、第1大間隙67aと第1小間隙67bとから、下部底壁63a上に流下する。
【0073】
このとき、第2小間隙69aは第2大間隙69bよりも狭副であることから、第2小間隙69a側からよりも第2大間隙69b側から大量の水が上部底壁63b上に流入し、かつ、第1大間隙67aは第1小間隙67bよりも広幅であることから、第1小間隙67bからよりも第1大間隙67a側から多量の薬剤溶液が下部底壁63a上に流下する。したがって、上部底壁63b上において、第2大間隙69b側から第1大間隙67a側への一定の水及び薬剤溶液の流れが形成され、この一定の流れにより水溶性薬剤18を一定量溶解させることができる。よって、放水タップ4からの1回の放水によって水溶性薬剤18から溶解する薬剤の量が一定となり、その結果、水溶性薬剤18の持続期間をより正確に一定にすることができる。
【0074】
また、チューブ77の他端部から収容室78内に流入する水が、直接水溶性薬剤18に当たらず、第2小間隙69a及び第2大間隙69bから収容室78に流入するので、水溶性薬剤18の型くずれを防止することもできる。
【0075】
そして、前記下部底壁63a上に流下した薬剤溶液は、導出孔65より外部に流出し、貯水タンク上蓋1の斜面3を通流して穴2よりタンク内に流下する。
【0076】
すなわち、本実施の形態においては、貯留室74内に流入した水のオーバーフロー分のみが上部底壁63b上に流入することにより、放水タップ4からの1回の放水によって水溶性薬剤18から溶解する薬剤の量が一定となる。
【0077】
また、複数の流出孔75からシャワー上に流出する水を、手洗いに使用することができ、よって、水溶性薬剤18の持続期間を一定にしつつ、シャワー状の水により効率的に手洗いを行うことができる。
【0078】
しかも、両函体61、62が左右に設けられていることから、水洗トイレ用薬剤供給具10の上下寸法を小さくすることができる。したがって、流出孔75と貯水タンク上蓋1との間に、手洗いに必要な空間を十分に確保することができる。
【0079】
図13は、本発明の第12実施の形態を示すものである。水洗トイレ用薬剤供給具10は、左部函体81と右部函体82とを一体的に結合して構成されている。左部函体81は、平面視において円形である底壁83と該底壁83の周縁部に起立する環状の外周壁84とを有している。底壁83は、周部に設けられた下部底壁83aと、中心部に設けられ下部底壁83aよりも上方に位置する上部底壁83b、及び下部底壁83aと上部底壁83b間に連なる垂直底壁83cとで構成されている。
【0080】
下部底壁83aには、導出孔85が形成されている。該導出孔85には、透明の導出チューブ99の上端部が連結されており、該導出チューブ99は下端部が貯水タンク上蓋1の穴2に到達し得る長さを有している。また、左部函体81の内部には、上部底壁83b上に環状の内周壁86が立設されており、これにより上部底壁83上には内周壁86により取り囲まれた上部開口状の収容室87が形成されている。そして、この収容室87内の上部底壁83上に、水溶性薬剤18が配置されているとともに、前記内周壁86の下部に中間孔88が形成されている。
【0081】
さらに、左部函体81上には、周部を外周壁84に支持された蓋体89が設けられている。該蓋体89の中央部には、導入チューブ90の一端部が挿通されており、該導入チューブ90の一端部は水溶性薬剤18の上部に位置している。
【0082】
一方、右部函体82は、底壁91と、該底壁91の周縁部に起立する周壁92、及び該周壁92の上端部に形成された上壁93とを一体的に有している。そして、これら底壁91、周壁92、上壁93の端部を左部函体81の外周壁84に結合させることにより、内部に貯留室94が設けられている。
【0083】
底壁91には、複数の流出孔95が形成されている。また、上壁93には貯留室94内に連通する供給孔96を有する放水タップ結合部97が突設されているとともに、前記導入チューブ90の他端部が収容室94内に連通する状態で結合されている。放水タップ結合部97にはアダプタ98が設けられており、このアダプタ98は、前記放水タップ4を外嵌可能な径の筒体からなる。
【0084】
なお、前記実施の形態と同様に、放水タップ結合部16からの単位時間当たりの水の流入量に対して、流出孔95からの単位時間当たりの水の流出量が小さくなるように、流出孔95の総開口面積が設定されている。
【0085】
以上の構成にかかる本実施の形態において、この水洗トイレ用薬剤供給具10を使用するに際しては、図示のように放水タップ4の先端部にアダプタ98を嵌合させるとともに、導出チューブ99の先端部を貯水タンク上蓋1の穴2内に位置させておく。この状態で放水タップ4より水を放出させると、貯留室94内に水が流入する。この貯留室94内に流入した水は、その一部が流出孔95から流出しつつ、貯留室94内に貯留する。
【0086】
そして、この貯留室94内に貯留した水の量が当該貯留室94の容積を超えると、貯留した水の一部は導入チューブ90を介して、収容室87内に流下する。これにより、水溶性薬剤18の薬剤成分が水内に溶解し、この薬剤成分が溶解した薬剤溶液は、中間孔88から下部底壁83a上に流下する。しかる後に、導出孔85及び導出チューブ99を介して、貯水タンク上蓋1の穴2内に導出される。したがって、貯水タンク上蓋1上にブルー染料が溶解した薬剤溶液が滴下することがなく、ブルー染料の付着に伴う貯水タンク上蓋1の汚れを完全に防止することができる。
【0087】
しかも、導出チューブ99は透明であることから、該導出チューブ99内をブルーの薬剤溶液が通流していることを目視することができ、これにより視覚的に清涼感を与えることもできる。
【0088】
なお、本実施の形態においては、導出孔85に導出チューブ99を連結させるようにしたが、他の実施の形態と同様に、導出チューブ99を用いることなく、薬剤溶液を導出孔85から流下させる構成としてもよい。また、逆に前述の各実施の形態の導出孔に、本実施の形態に示した導出チューブ99を設けるようにしてもよい。
【0089】
図14は、本発明の第13実施の形態を示すものである。水洗トイレ用薬剤供給具10は、平板状の底壁100を有し、この底壁100の下面側には、複数の脚101が垂設されている。底壁100の上面一側部には、環状の周壁102が立設されており、これにより水洗トイレ用薬剤供給具10の一側部には底壁100と周壁102とで囲まれた貯留室103が形成されている。また、貯留室103内の底壁100には、流出孔106が形成されている。
【0090】
底壁100の上面他側部には、台座104が立設されており、該台座104上には、水溶性薬剤18が載置されている。該水溶性薬剤18の上方には、導水管105が配置されている。該導水管105の一端部105aは、水溶性薬剤18の真上に位置しており、他端部105bは周壁102の上部にて貯留室103に連通されている。
【0091】
以上の構成にかかる本実施の形態において、この水洗トイレ用薬剤供給具10を使用するに際しては、複数の脚101を貯水タンク上蓋1の斜面3に当接させて、水平に配置するとともに、貯留室103を放水タップ4の直下に位置させる。この状態で放水タップ4より水を放出させると、貯留室103内に水が流入する。この貯留室103内に流入した水は、その一部が流出孔106から流出しつつ、当該貯留室103内に貯留する。
【0092】
そして、この貯留室103内に貯留した水の液面が導水管105の他端部105bの位置まで上昇すると、貯留した水の一部は導水管105内に流入して、その一端部105aより、水溶性薬剤18上に流下する。これにより、水溶性薬剤18の薬剤成分が流下する水に溶解して混入し、この薬剤成分が溶解した薬剤溶液は、底壁100の一側部上面に滴下した後、貯水タンク上蓋1の斜面3上に滴下して穴2内に流入する。
【0093】
このとき、貯留室103内に貯留する水の液面レベルは、斜面3の傾斜角度とは無関係に、放水タップ4からの流入量と流出孔106からの流出量との関係に応じて定まる。よって、放水タップ4からの1回の放水によって水溶性薬剤18から溶解する薬剤の量が一定となり、貯水タンク上蓋1の形状によって左右されることなく、水溶性薬剤18の持続期間を一定にすることができる。
【0094】
また、水溶性薬剤18の薬剤成分が混入して生成された薬剤溶液は、貯水タンク上蓋1上で滞留することなく流れることから、該薬剤溶液中に含まれているブルー染料が貯水タンク上蓋1に付着しにくく、ブルー染料の付着による貯水タンク上蓋1の汚れを抑制することができる。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、水溶性薬剤が配置される配置部を貯水タンク式水洗トイレの放水タップに結合させて支持するとともに、放水タップから流出する水を配置部に供給する供給部と、供給部からの水に水溶性薬剤が溶解した溶液を配置部から導出する導出部とを設けるようにした。よって、放水タップからの1回の放水により溶解する水溶性薬剤の量を、貯水タンク上蓋の形状に左右されることなく一定にすることができ、その結果、水溶性薬剤の持続期間を一定にすることができる。また、導出部から貯水タンク上蓋上に流下した溶液を、水タンク上蓋で滞留させることなく流すことができ、よって、薬剤溶液中に含まれているブルー染料の付着による貯水タンク上蓋の汚れを抑制することができる。
【0096】
また、前記配置部が水溶性薬剤を収容する収容室からなることにより、収容室内に貯留した水に水溶性薬剤が浸漬させて溶解させることができ、これにより、1回の放水当たり、正確に一定量の薬剤を溶解させることができる。
【0099】
また、供給部を、放水タップから流出する水を貯留する貯留室と、該貯留室に貯留した水の一部を流出させる流出孔と、該貯留室に残存する水を前記収容室に流入させる流入孔とからなる構成とした。したがって、放水タップからの水は一旦貯留室に貯留してから収容室に供給されることから、放水タップからの水の勢いによって水溶性薬剤が過剰に溶解してしまうことがなく、1回の放水当たり、正確に一定量の薬剤を溶解させることができる。
【0104】
また、収容室の側部に貯留室を配置するようにしたことから、水洗トイレ用薬剤供給具が横長形状にすることができ、その下部に手洗いに必要な空間を確保すいることができる。
【0105】
また、貯留室の底壁に、複数の流出孔を形成するようにしたことから、放水タップからの水が複数の流出孔からシャワー状に流下し、これにより手洗いを効率的に行うことができる
【0107】
また、収容室の両側部に、供給部から供給される水を流入させる間隙を各々形成し、あるいは導出部に導出される前記溶液を通流させる間隙を各々形成するとともに、両間隙を相互に異なる幅としたことから、収容室内に一定の水の流れを形成することができ、このこの一定の流れにより水溶性薬剤を一定量溶解させることができる。したがって、放水タップからの1回の放水によって水溶性薬剤から溶解する薬剤の量を一定にすることができ、その結果、水溶性薬剤の持続期間をより正確に一定にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示す垂直断面模式図である。
【図2】本発明の第2実施の形態を示す垂直断面模式図である。
【図3】本発明の第3実施の形態を示す垂直断面模式図である。
【図4】本発明の第4実施の形態を示す垂直断面模式図である。
【図5】本発明の第5実施の形態を示す垂直断面模式図である。
【図6】本発明の第6実施の形態を示す垂直断面模式図である。
【図7】本発明の第7実施の形態を示す垂直断面模式図である。
【図8】本発明の第8実施の形態を示す垂直断面模式図である。
【図9】本発明の第9実施の形態を示す垂直断面模式図である。
【図10】本発明の第10実施の形態を示す垂直断面模式図である。
【図11】本発明の第11実施の形態を示す平面模式図である。
【図12】同実施の形態を示す図11のa−a線に沿う断面模式図である。
【図13】本発明の第12実施の形態を示す垂直断面模式図である。
【図14】本発明の第13実施の形態を示す垂直断面模式図である。
【図15】従来の水洗トイレ用薬剤供給具を示す垂直断面図である。
【符号の説明】
4 放水タップ
10 水洗トイレ用薬剤供給具
14 収容室
15 導出孔
16 放水タップ結合部
18 水溶性薬剤
19 導出開口
21 収容室
22 貯留室
23 流出孔
26 台座
28 収容室
29 貯留室
30 流出孔
34 シャッター
35 導出孔
36 供給孔
67a 第1大間隙
67b 第1小間隙
69a 第2小間隙
69b 第2大間隙

Claims (3)

  1. 水溶性薬剤が配置される配置部と、該配置部を貯水タンク式水洗トイレの放水タップに結合させる結合部と、前記放水タップから流出する水を前記配置部に供給する供給部と、前記水に前記水溶性薬剤が溶解した溶液を前記配置部から導出する導出部とを備え、
    前記配置部は、前記水溶性薬剤を収容する収容室からなり、
    前記供給部は、前記放水タップから流出する水を貯留する貯留室と、該貯留室に貯留した水の一部を流出させる流出孔と、該貯留室に残存する水を前記収容室に流入させる流入孔とからなり、
    前記収容室の側部に前記貯留室を配置し、
    前記貯留室の底壁に、前記流出孔を複数形成した
    ことを特徴とする水洗トイレ用薬剤供給具。
  2. 水溶性薬剤が配置される配置部と、該配置部を貯水タンク式水洗トイレの放水タップに結合させる結合部と、前記放水タップから流出する水を前記配置部に供給する供給部と、前記水に前記水溶性薬剤が溶解した溶液を前記配置部から導出する導出部とを備え、
    前記配置部は、前記水溶性薬剤を収容する収容室からなり、
    前記収容室の両側部に、前記供給部から供給される水を流入させる間隙を各々形成するとともに、両間隙を相互に異なる幅としたことを特徴とする水洗トイレ用薬剤供給具。
  3. 水溶性薬剤が配置される配置部と、該配置部を貯水タンク式水洗トイレの放水タップに結合させる結合部と、前記放水タップから流出する水を前記配置部に供給する供給部と、前記水に前記水溶性薬剤が溶解した溶液を前記配置部から導出する導出部とを備え、
    前記配置部は、前記水溶性薬剤を収容する収容室からなり、
    前記収容室の両側部に、前記導出部に導出される前記溶液を通流させる間隙を各々形成するとともに、両間隙を相互に異なる幅としたことを特徴とする水洗トイレ用薬剤供給具。
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