JP3545748B2 - 薬剤溶出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば小便器への尿石の固着を防止する薬剤溶出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、小便器の排水口の部分においては、例えば、スリットを有するスパッド等を設けることによって、尿や洗浄水等の液体(以下、尿を代表例として述べるが、液体と総称することもある)の排水量を維持しながら、排水口を隠蔽している。
【0003】
このような小便器の排水口の周囲及びこの排水孔への排水経路等においては、尿の中に含まれているカルシウム等を主成分とする尿石が付着して固化し易く、これが小便器の美観を損なうと共に、悪臭を生じさせる原因となっている。
【0004】
そこで、こうした尿石が小便器内に固着するのを防止するために、主として固形の尿石固着防止用の薬剤を排水孔付近に直接設置したり、或いはこの薬剤を収容容器に入れて設置し、この薬剤を尿と接触させ、尿石成分を溶かして排出するのが一般的である。
【0005】
しかし、尿石固着防止用の薬剤を小便器の排水口付近に設置した際、薬剤又は薬剤収容容器が小便器の内側底面から飛び出している状態になっていているために、小便器内に尿を放出された時に、薬剤及び薬剤収容容器等に接触した尿が小便器の外部に飛散し、小便器を設置したトイレの床面を汚染し易くなる。
【0006】
この結果、トイレの床面が衛生上好ましくない状態となり、その衛生状態を保つために、尿が接触した床面を頻繁に清掃する必要が生じて、トイレ清掃の負担が増えてしまう。
【0007】。
そのために、薬剤収容容器に接触した尿が小便器の外へ飛散するのを防止し、衛生状態を保つために、薬剤収容容器の上部に蓋体を設け、この蓋体にその中心から放射状に立板部を複数枚形成し、各立板部間に尿が通過する通過孔をそれぞれ形成して尿を薬剤の側へ案内するように構成した尿石固着防止用の薬剤溶出装置が特許第2678543号において提案されている。
【0008】
この溶出装置においては、液体案内用の蓋体に形成した立板部の側面に接触した尿をこの立板部間で跳ね返らせながら薬剤収容容器に案内し、この案内された尿を薬剤に接触させた後に、小便器の排水口内に流れ込ませる。
【0009】
そして、この薬剤溶出装置を小便器の内側底部に固定するために、小便器の排水口回りに周縁が小便器の内壁に密接してスパッド(又はトラップ蓋)を取り付ける。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の薬剤溶出装置においては、液体案内用の蓋体の中央を中心として立板部が放射状に配置されているために、立板部及び立板部間の液体通過孔は蓋体の全周に亘って全て同じ大きさでしかなく、小便器に設置した時に、特に尿の流入量(受容量又は接触量)が多い前方側では尿の受容又は案内を十分に行えない。
【0011】
また、立板部が、蓋体の中央を中心として放射上に形成されているために、立板部を含めた蓋体の成形の際に、立板部の寸法や配置を厳密に決める必要があり、蓋体を設計する上での自由度が乏しくなり、しかも蓋体の成形精度を保持する必要がある。
【0012】
本発明は、上記のような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、蓋体部の液体案内用の通過孔を通して液体を確実にかつ効率よく案内して薬剤に十分に接触させると共に、蓋体部の設計の自由度を向上させる薬剤溶出装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、薬剤を収容する薬剤収容部と、前記薬剤収容部に連結された蓋体部とからなり、前記蓋体部に複数の立板部が放射状に設けられ、これらの立板部によって液体案内用の通過孔が形成されると共に、前記通過孔を経由して前記液体が前記薬剤収容部の前記薬剤に接触させられ、かつ前記複数の立板部の放射中心が前記蓋体部の中心に対して偏位して配置されている薬剤溶出装置に係るものである。
【0014】
本発明によれば、複数の立板部の放射中心が蓋体部の中心に対して偏位して配置されることによって、これらの立板部によって形成される液体案内用の通過孔の大きさが蓋体部の周方向において異なり、それぞれの通過孔において液体受容又は案内量に差が生じるために、液体受容又は案内量が多い通過孔のある立板部を多量の液体が流入する側(特に前方側)に配置することができ、これによって液体を確実にかつ効率よく受け入れて案内し、薬剤に十分に接触させることができる。
【0015】
また、前記蓋体部を設計する際に、蓋体部の中心に対して偏位した位置であれば、立板部の放射中心を任意の位置に設定できるために、設計の自由度を増すことができ、ひいては蓋体部の成形も容易となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明においては、液体をより確実に受容しかつ薬剤に速やかに接触させるために、前記蓋体部が、外周側の立板部と、これよりも高さの低い内側の立板部とを有し、この内側の立板部によって形成された凹部に前記液体が収集されるように構成すると、この凹部ではその高さが低いために下部の薬剤との距離が短くなり、液体を効率的に収集して薬剤に対し速やかに接触させることができる。
【0017】
また、上述したことから、前記立板部間の液体受容面積が前記蓋体部の周方向において異なっていて、液体受容面積の大きい側が多量の液体が流入し易い前方に向けられるのが望ましい。
【0018】
また、この薬剤溶出装置は、便器の排水口に取り付けられるトラップ体(トラップ蓋)に対して装着されるのが望ましい。
【0019】
以下に、本発明の好ましい実施の形態を図面の参照下に詳しく説明する。
【0020】
本実施の形態においては、図1〜図5に示すように、薬剤溶出装置15は、主として、液体案内用の蓋体部2と、これを連結した薬剤収容部7とからなっている。
【0021】
薬剤収容部7は、図5に明示するように、尿石固着防止用の薬剤6(図2参照)を収めるバスケット状部分の側面及び底面に設けた複数の通過孔28を通して、尿や洗浄水等の液体(以下、尿を代表例として説明する。)に溶け出した薬剤6が流出するような構造を成している。また、外方に突き出したリング状フランジには、薬剤収容部7を蓋体部2と連結するための逆L型の突起部10が例えば3個所に設けられている。
【0022】
この突起部10は、図2に示すように、開口部24上からこれを覆うように配されるほぼ円形の蓋体部2に設けられた取付部9に弾性的に凹凸嵌合することによって、蓋体部2を薬剤収容部7に連結し、薬剤収容部7と蓋体部2とを一体化する。
【0023】
次に、蓋体部2は、図1〜図3に示すように、液体案内用の立板部1を一体に有している。この立板部1は、蓋体部2の円周方向に配列され、全体として花弁形状に放射状に設けられていて、蓋体部2の円周方向において立板部間の間隔がそれぞれ異なり、かつ径方向においても立板部のそれぞれの長さが変化している。
【0024】
具体的には、便器に取り付けられる際に、前方に向けられるリブ状立板部1aは間隔及び長さが最大であり、後方に向けられるリブ状立板部1cは間隔及び長さが最小であり、これらの立板部1aから1cに向けて間隔及び長さが周方向で漸次小さくなっている。更に、蓋体部2の中央部にも高さの低いリブ状立板部1bが立板部1a、1cと連設状態で放射中心を共通にやはり放射状に設けられているが、図2及び図3に示すように蓋体部2の中央部において、凹部3を形成している。立板部間には尿等の液体通過孔8a、8b、8cがそれぞれ形成されているが、このうち立板部1aから1cかけては液体通過孔の大きさ、幅及び長さは8aから8cにかけて小さくなっている。
【0025】
また、立板部1a、1b及び1cからなる立板部1において立板部間に形成されるそれぞれの通過孔8a、8b及び8cにおいては、放出された尿11が、これらの通過孔8a、8b及び8cに直接入ったり、それぞれの立板部1a、1b及び1cの側面部等に接触して反射されながら薬剤6を収容した薬剤収容部7に向かって各通過孔から流出するために、尿11が小便器16(図7及び図8参照)の外部へ跳ね返ることなく、薬剤収容部7に向けて効率よく案内される。
【0026】
その後に、流出した尿11は収容部7に収容された尿石固着防止用の薬剤6に接触するために、尿中の尿石成分は薬剤6によって溶解され、小便器16内に固着することなく、収容部7の底面及び側面に設けられた複数の通過孔28から、排水口部20(図7参照)に流れ込んでいく。
【0027】
また、図2に示すように、液体案内用の蓋体部2の中央部には、主に立板部1bによって凹部3が形成されているが、この凹部3の通過孔8bの液体受容面積は、他の立板部1a及び1cによって構成される通過孔8a及び8cの液体受容面積よりも小さく、更に、立板部1bの高さは他の立板部1a及び1cの高さよりも低い。
【0028】
従って、通過孔8a及び8cの液体受容面積に比べて、通過孔8bの液体受容面積が比較的小さいために、この凹部3には尿11が一時的に収集されるが、立板部1bの高さが立板部1a及び1cの高さより低くて、尿11の収集位置が下部の尿石固着防止用の薬剤6により近いために、凹部3に尿11を効率よく収集できるだけでなく、収集された尿11が比較的速やかにかつ確実に通過孔8bを通過して薬剤収容部7内の薬剤6に対しその上面全体から十分に接触することになる。また、凹部3の存在によって尿の跳ね返りも少なくなる。
【0029】
更に、小便器洗浄用の洗浄水が接触する際には、各通過孔8a、8bを通して洗浄水を十分に導いて、洗浄されるべき被洗浄面に有効に接触させることができるが、これに加えて、通過孔8bのある立板部1bの部位においては凹部3の存在により、洗浄水が一時的に収集されるために、通過孔8b内に洗浄水がより長く接触し、小便器内の衛生状態を保ち易い。
【0030】
本実施の形態において、注目すべきことは、図1(b)に示すように、円形の蓋体部2の直径線上において、蓋体部2の中心22に対してリブ状立板部1の放射中心23が距離dだけ偏位していることである。例えば、距離dを5mmとして蓋体部中心22から放射中心23をかなりずらしているために、上述したように、立板部1a、1b及び1cの形状がそれぞれ異なり、これに伴って、これらの立板部1a、1b及び1cによって形成される通過孔8a、8b及び8cの大きさに対応する液体受容面積もそれぞれ異なる。
【0031】
従って、図6〜図8に示すように、液体通過孔の内、より大きい(又は最大の)幅がW及び長さgの通過孔8aを、尿11がより多く接触する小便器への尿11の放出側(前方)に向けて配置し、また、より小さい(又は最小の)幅t又はT及び長さfの通過孔8cを小便器の奥側(後方)に配置することによって、尿11がより多く接触する部分の通過孔の受容面積を大きくして、より効率的かつ確実に、尿11を通過孔の下部にある薬剤収容部7に送り込むことができる。
【0032】
本実施の形態においては、上記の距離dを例えば5mmとしたが、これは成型上の寸法公差(誤差)ではなく、上述した作用効果を実現するために積極的に設けたものであり、例えば、液体案内用の蓋体部2の外径hを70mmとした場合には、成形上の寸法公差は0.1%=0.07mmとなるが、これよりも上記の距離d(5mm)はずっと大きな値となる。
【0033】
一例として、各部分の寸法として、h=80mm、W=6.28mm、g=23mm、T=4.21mm、t=2.93mm、f=10mm及びd=5mmとしてよい。この時の寸法公差は0.08mmであり、放射中心のずれである距離dが寸法公差よりもずっと大きくなっている。
【0034】
次に、液体案内用の蓋体部2の中心22から立板部1の放射中心23までの距離がdを5mmとした場合に、立板部1a、1b及び1cを連結してなる液体案内用の蓋体部2においては、図4(a)に示すように、外周部の立板部1aの高さと1cの高さとは同じであるが、例えば、図4(b)に示すように、立板部1aの高さを1cの高さよりも距離eだけ低くしてもよい。
【0035】
このように、尿11が多量に接触するリブ状立板部1aの高さを所定の距離eだけ低くすることに伴って、通過孔8aを形成する立板部1aの高さが小さくなり、全体として蓋体部2の上面が前方に向かって幾分傾斜した姿勢となるため、放出された尿をより受け入れ易くなる。但し、距離eを大きくし過ぎると、立板部1aが低くなりすぎ、それに伴って、尿11の反射板としての立板部1aの機能が低下してしまうので、eの値は適切なものに保たねばならない。
【0036】
また、立板部1a、1b及び1cからなる蓋体部2の底面には、取付部9と逆L型突起部10とにより、液体案内用の蓋体部2と薬剤収容部7との連結を容易に行うために、図2に示すように、蓋体部2の底面において底面凹部5が設けられているが、この凹部5が存在することによって、上記の連結作業時に作業空間が確保され、薬剤収容部7の突起部10を蓋体部2の取付部9に嵌合し易くなる。
【0037】
そして、本実施の形態による薬剤溶出装置15は、蓋体部2の外観が上記した立板部1a、1b、1cによって全体として花弁状の独特の外観を呈し、また大きさの異なる立板部1a及び1cにより周方向で立板部の大きさが異なるようにその放射中心が偏位していることも外観を一層独特なものとしている。
【0038】
図6、図7及び図8に示すように、小便器16の内側底面の排水口部20にトラップ蓋13をほぼ水平に取り付けるが、このトラップ蓋13は排水口部20に対応した形状を有し、また、薬剤溶出装置15の薬剤収容部7を嵌め込んで蓋体部2と排水口部20とを連通させるための開口部12有する平板部14と、この平板部14の下面に平板部14と一体になるように設けられた取付脚部17とから構成されている。
【0039】
ここで、小便器16の所定の箇所にトラップ蓋13を取り付けた際に、平板部14の周辺部25が排水口部20の上端内壁面に密着する構造であるために、小便器16内に放出された尿11又は洗浄水等が、トラップ蓋13の周辺部25と小便器16との間から漏れることなく、薬剤溶出装置15の通過孔8a、8b、8c及び28並びに開口部12等を通って排水口部20にスムーズに流れ込む。
【0040】
また、取付脚部17は、小便器の排水口部20内の排水管21の外側に嵌め込むことによって確実に固定されるために、流れ込む尿11及び洗浄水等によって一時的に排水口部20内の水位が上昇しても、その水圧でトラップ蓋13が浮き上がることなく、排水口部20の通路18を通って排水管21内に尿11又は洗浄水等が流入する。
【0041】
このトラップ蓋13においては、開口部12の大きさに応じたサイズの薬剤溶出装置15を取り付けることによって、従来のトラップ蓋等の形状を変更することなく装置15を便器に固定することができ、トラップ蓋の形状の変更に伴う工程及びコストの増加を少なくして、比較的安価ともなる。
【0042】
上述したように、本実施の形態によれば、複数のリブ状立板部1の放射中心23が尿等の案内用蓋体部2の中心22に対して偏位して配置されているために、これらの立板部1によって形成される尿11等の案内用の通過孔が8a、8b、のように円周方向において異なり、またそれぞれの通過孔が8a、8b及び8cにおいて尿11等の案内量に差が生じるために、尿11等がより多く蓋体部2に接触する側(前方)に、より大きな案内量の通過孔8aを配置することができ、蓋体部2に接触する尿11等の跳ね返りを少なくして効率よくかつ確実に尿石固着防止用の薬剤6に案内することができる。
【0043】
また、蓋体部2の設計の際に、蓋体部2の直径線上の中心22に対して任意の位置に選択的に放射中心23を設定できるために、設計の自由度を増すことができ、またプラスチック等で成形する場合の成形精度の許容範囲も拡大する。
【0044】
また、薬剤溶出装置15の小便器16への装着においては、トラップ蓋13の開口部12に薬剤溶出装置15の薬剤収容部7をはめ込むだけでよいので、簡単に装着することができる。
【0045】
また、蓋体部2の中央部が高さの低い立板部1cによって凹部3となっているため、尿11がこの凹部3内に集まり易く、小便器16の外部に尿11が飛散しにくい。
【0046】
以上に説明した実施の形態は、本発明の技術的思想に基づいて更に変形が可能である。
【0047】
例えば、蓋体部2の中心に対するリブ状立板部1の放射中心の位置は種々に変更してよく、またそれらのサイズ、形状、材質等は変更可能である。これは、薬剤収容部7その他各部についても同様である。
【0048】
また、上述の薬剤溶出装置は、例えば、室内用の噴水等に適用してもよく、例えば放出された噴水の液体を受け、上述した薬剤に接触させ、薬剤による処理を行ってもよい。
【0049】
【発明の作用効果】
上述したように、本発明によれば、複数の立板部の放射中心が蓋体部の中心に対して偏位して配置されることによって、これらの立板部によって形成される液体案内用の通過孔の大きさが蓋体部の周方向において異なり、それぞれの通過孔において液体受容又は案内量に差が生じるために、液体受容又は案内量が多い通過孔のある立板部を多量の液体が流入する側(特に前方側)に配置することができ、これによって液体を確実にかつ効率よく受け入れて案内し、薬剤に十分に接触させることができる。
【0050】
また、前記蓋体部を設計する際に、蓋体部の中心に対して偏位した位置であれば、立板部の放射中心を任意の位置に設定できるために、設計の自由度を増すことができ、ひいては蓋体部の成形も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による薬剤溶出装置の平面図(a)とその寸法等を説明するための同様の平面図(b)である。
【図2】同、図1のA−A’線断面図である。
【図3】同、斜視図である。
【図4】同、リブ状立板部の2種類の側面図である。
【図5】同、薬剤収容部の斜視図である。
【図6】同、薬剤溶出装置をトラップ蓋に装着する際の斜視図である。
【図7】同、薬剤溶出装置を固定したトラップ蓋を小便器に装着した時の断面図である。
【図8】同、装着状態の前方からの斜視図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c・・・リブ状立板部、
2・・・液体案内用の蓋体部、
3・・・凹部、
5・・・底面凹部、
6・・・薬剤、
7・・・薬剤収容部、
8a、8b、8c、28・・・通過孔、
9・・・取付部、
10・・・逆L型突起部、
11・・・尿、
12、24…開口部、
13・・・トラップ蓋、
14・・・平板部、
15・・・薬剤溶出装置、
16・・・小便器、
17・・・取付脚部、
18・・・通路、
20・・・排水口部、
21・・・排水管、
22・・・蓋体部の中心、
23・・・リブ状立板部の放射中心、
d・・・液体案内用の蓋体部の中心とリブ状立板部の放射中心との距離、
e・・・リブ状立板部1aと1bとの高低差、
f・・・通過孔8cの長さ、
g・・・通過孔8aの長さ、
h・・・液体案内用の蓋体部2の外径、
T・・・通過孔8cの最大幅、
t・・・通過孔8cの最小幅、
W・・・通過孔8aの最大幅

Claims (4)

  1. 薬剤を収容する薬剤収容部と、前記薬剤収容部に連結された蓋体部とからなり、前記蓋体部に複数の立板部が放射状に設けられ、これらの立板部によって液体案内用の通過孔が形成されると共に、前記通過孔を経由して前記液体が前記薬剤収容部の前記薬剤に接触させられ、かつ前記複数の立板部の放射中心が前記蓋体部の中心に対して偏位して配置されている、薬剤溶出装置。
  2. 前記蓋体部が、外周側の立板部と、これよりも高さの低い内側の立板部とを有し、この内側の立板部によって形成された凹部に前記液体が収集される、請求項1に記載の薬剤溶出装置。
  3. 前記立板部間の液体受容面積が前記蓋体部の周方向において異なっていて、液体受容面積の大きい側が前方に向けられる、請求項1に記載の薬剤溶出装置。
  4. 便器の排水口に取り付けられるトラップ体に対して装着される、請求項1に記載の薬剤溶出装置。
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