JP5894978B2 - 芳香洗浄用容器 - Google Patents

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本発明は、トイレ用貯水タンクの給水受皿上に載置する容器に関するものであり、特に芳香洗浄剤などの薬剤を収容するための芳香洗浄用容器に関するものである。
従来、水洗トイレの手洗い付き貯水タンクの給水受皿に置いて使用するオンタンク式クリーナーのための容器として、種々の構造の芳香洗浄用容器が知られている。そのような芳香洗浄用容器は、トイレの使用後に放水タップから供給される水を容器の上部、側部及び/又は底部から内部に取り入れ、この水を内部に配置した薬剤と接触させて溶出させる。得られた薬剤溶液はトイレ用貯水タンクへと排出及び貯留され、トイレの洗浄に際して便器へと供給される。
トイレ用貯水タンクの給水受皿上に載置され、放水タップから直接水を受ける芳香洗浄用容器として、例えば、特許文献1は、蓋体の上面が上方に膨らんだ湾曲面に形成され、この上面に複数の開口が形成された芳香洗浄器を記載している。複数の開口は、その下方縁部が上方に開くような傾斜又は上方に狭まるような傾斜に構成され、それにより蓋体の上面を流れる水が開口の下方縁部で生じる水跳ねを抑制し、水が蓋体の上面に沿って四方へ分散して滑らかに流れ落ちるよう企図されている(段落0011及び0014、並びに図7及び8)。
また特許文献2は、キャップ30の上面中央に半球面状の散水部33を形成し、その周囲にスリット状の水流入孔34を放射状に配置した芳香洗浄用容器を記載しており、それにより散水部33での水跳ねを抑え、流れ落ちる水をキャップの水流入孔から容器内へ取り入れるよう企図されている(図1及び2)。
実開平6−8470号公報 実開平1−141873号公報
放水タップから供給される水を取り入れ、内部の薬剤を溶出させて機能する芳香洗浄用容器には、意図した量の水を取り入れることが求められる。取り入れる水の量が不足すると薬剤が十分に溶出しないという問題が生じる一方、水を過剰に取り入れると薬剤が必要以上に溶出し、芳香洗浄剤の製品寿命が短くなるという問題がある。
さらに、芳香洗浄剤が安定して機能するために、芳香洗浄用容器には、意図した量の水を安定して又は制御された態様で取り入れることが求められる。すなわち、内部の薬剤を均一に溶出させるように容器の天板部、側部及び/又は底部を通して満遍なく水を取り入れることにより、製品寿命に亘って安定して薬剤を溶出させ、貯水タンク、さらには便器へと薬剤を供給することが可能となる。
また従来から芳香洗浄用容器には、手洗い部周囲を濡らさないように水跳ねを抑えることが求められている。水跳ねの抑制は、手洗い部周囲をきれいに保つだけでなく、意図した量の水を制御された態様で容器内に取り入れることにも寄与する。換言すれば、水跳ねを抑制しないと、意図した量の水を制御された態様で容器内に取り入れることは困難である。しかし、特許文献1〜2に記載された従来の芳香洗浄用容器の水跳ね対策は十分とは言えず、そのため放水タップから供給された水が容器に当たって生じる水跳ねについては依然として改善が必要であった。この水跳ねは、容器内へ取り入れられる水量を減らすだけでなく、容器の天板部に設けた開口を通して満遍なく水を取り入れることを困難にし、したがって意図したとおりに薬剤が溶出せず、十分な効力を得る妨げともなる。
したがって本発明の目的は、放水タップから供給された水が芳香洗浄用容器の天板部に当たった際に生じる水跳ねを抑制し、それによって容器内への水の取り込み効率を向上することを可能にする芳香洗浄用容器を提供することである。
本発明によれば、上記目的は、トイレ用貯水タンクの給水受皿に載置して使用するための芳香洗浄用容器であって、容器の上面を構成する天板部を少なくとも有し、この天板部が、給水を当てるための、上方に向かって細長い突出部を有することを特徴とする芳香洗浄用容器によって解決される。
一般に従来の芳香洗浄用容器では、放水タップからの給水は実質的に鉛直方向に流れ落ちて天板部に当たるが、本発明の芳香洗浄用容器では細長い突出部により水がその流れ方向の断面に亘って一度に天板部に当たることがない。より具体的には、細長い突出部は水が容器に衝突する角度を小さくし、したがって衝突面積を拡大し、また水の運動エネルギーを受ける時間を引き延ばすので、水跳ねを抑制し、ひいては容器内への水の取り込み効率を向上することが可能になる。
また本発明によれば、細長い突出部は先細に形成すること(すなわち長手方向に垂直な断面外形が徐々に小さくなるように形成すること)、例えば角(つの)状に形成することができる。この構成によって、多くの水が突出部の側面に当たることができ、また衝突後に突出部に沿って流れるよう促進される。さらに、突出部は、好適には、丸い凸形状の先端を有していてもよい。
また天板部は、突出部の周囲で水平方向に広がる平坦な周辺部分を有していてもよく、或いは周辺部分は突出部を中心として下方向に窪んだような、又は上方向に突出したような曲率半径を有する構成とすることもできる。細長い突出部は、その基部と天板部の周辺部分との間の隅部に丸み(すなわち隅R、又はフィレット部)を有するように形成されてもよく、それによって突出部に衝突した後の水がより滑らかに、天板部の表面に沿って流れることができる。
細長い突出部は、水跳ねの抑制のために、その長手方向に垂直な断面形状が円形となるように形成することができる。したがって突出部の外形は円筒形状及び/又は円錐形状の一部を含んでいてもよい。しかし、突出部の断面形状は円形に限定されず、例えば角柱形状及び/又は角錐形状の一部を含んでいてもよいし、或いはスプラインのような凹凸のある外形を有していてもよい。いずれの外形の場合も、加工性や製造コストなどを勘案して突出部を中空に形成することができる。しかし、突出部のサイズなどに応じて、中実とすることも可能である。
本発明によれば、芳香洗浄用容器は1つの細長い突出部を有していてもよく、その場合、突出部は、例えば天板部の中央領域に形成することができる。また天板部は、天板部を貫通する複数の水流入孔(又はスリット)を有することができる。これら水流入孔は、内部に収容した薬剤への水の供給を制御するように突出部及び/又はその周辺部分に適切に配置することができる。芳香洗浄用容器の天板部に供給された水は細長い突出部によってその周囲に向かって滑らかに流れるので、水流入孔の少なくとも1つが突出部を中心に円周方向に延びる部分を含む場合、より効果的に水を捕捉し、取り入れることができる。また水流入孔の少なくとも1つが突出部に沿って延びる部分を含む場合、突出部の下にも水を取り込むことができる。
また本発明によれば、芳香洗浄用容器は、薬剤を内部の適所に収容するために、天板部から下方に延びる側部(すなわち側壁)をさらに有していてもよい。この場合、容器は、薬剤を覆うように被せるだけで使用状態にセットすることができる。或いは容器は、薬剤溶液を流出させるための孔を有する底部をさらに有し、薬剤を内部に完全に収容することもできる。しかし、容器は天板部のみから構成されていてもよく、この場合、「容器の内部」という表現は「容器の下方」と読み替えて理解されるべきである。そのような天板部のみからなる容器は、これと係合するように構成された使い捨て薬剤容器と組み合わせて使用することができる。
本発明の他の目的、特徴及び利点は、添付図面に関する以下の本発明の実施例の記載から明らかになるであろう。
本発明の一実施例による芳香洗浄用容器の上方からの斜視図である。 図1の芳香洗浄用容器の下方からの斜視図である。 図1の芳香洗浄用容器の正面図である。 図1の芳香洗浄用容器の側面図である。 図4の芳香洗浄用容器のA−A線における断面図である。 薬剤容器の一例を示す斜視図である。 図6の薬剤容器を収容した図1の芳香洗浄用容器の上方からの斜視図である。 図6の薬剤容器を収容した図1の芳香洗浄用容器の下方からの斜視図である。 図4の芳香洗浄用容器に凸条を設けた例を示す断面図である。 水跳ね試験の設置状況を示す図である。 本発明による芳香洗浄用容器の試験結果であり、周囲への水の飛び散りを撮影した縮小画像である。 従来技術による芳香洗浄用容器の試験結果であり、周囲への水の飛び散りを撮影した縮小画像である。 それぞれの試験において飛び散った水滴数とトレイからの距離の関係を示すグラフである。 本発明の芳香洗浄用容器の作用を模式的に示す図である。 従来技術による芳香洗浄用容器の作用を模式的に示す図である。 水の取り込み試験及び薬剤の溶解性試験に使用した容器A〜Cを示す図である。 薬剤の溶解性試験の結果をグラフで示す図である。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。尚、本明細書を通して、「上方」や「水平」などの語句は、芳香洗浄用容器を使用姿勢に配置したときの方向を意図している。
図1〜5に示すように、本発明の一実施例による芳香洗浄用容器1は、容器の上面を構成するように略水平に広がる円形の天板部2、及び天板部2の周囲から下方に延びて容器の側壁を構成する側部3を有する。側部3には、その下縁から上方に向かって大きく切り込まれた切り込み部4、5が周囲4箇所に設けられ、それによって4つの脚部6が形成されている(図2)。脚部6は、図4に示すような芳香洗浄用容器1の使用姿勢において天板部2を略水平に維持するとともに、薬剤容器を収容するための内部空間を形成する。脚部6は本発明の芳香洗浄用容器1が略水平に載置できる限り、必ずしもトイレ用貯水タンクの給水受皿に接していなくてもよい。例えば図7、8に示したような組み合わせ状態において、薬剤容器20の底面が給水受皿に接することによって芳香洗浄用容器1が略水平となっていてもよいことが理解されよう。尚、この実施例において、天板部2、側部3及び脚部6は、表面を流れる水や意匠を勘案して丸みを帯びた態様で一体に形成されている。
天板部2は、給水タップ(図示せず)から水を受けるため及び水跳ねを抑制するためにその中心部に設けられた、上方に向かって鉛直方向に延びる細長い突出部7を有している。突出部7は、内部が中空であり、且つ長手方向に垂直な断面外形が徐々に小さくなるように(すなわち先細に)形成されている(図5)。したがって突出部7の外形は概ね円錐又は円錐台形状であるということができるが、その先端部8は丸い凸形状又は半球形状に形成され、またその基部9は、突出部7の周囲で略水平に広がる周辺部分2’との間の隅部に丸み(いわゆる隅R)を有している。
より厳密には、周辺部分2’は、突出部7の周囲で外周方向に向かって下方に約7度傾斜しており、それにより突出部7の外表面に沿って流れる水をさらに周囲方向に流すよう構成されている。また天板部2は、その表面を流れる水を内部に取り込むために天板部2を貫通するように形成された複数のスリット(水流入孔)11〜17を有する。複数のスリットのうち3つのスリット11は、芳香洗浄用容器1の内部に取り入れる水の量を増大するように天板部2の周縁の近傍で円周方向に延び、また他の3つのスリット12は中心領域で付近で水を取り入れるように突出部7の長さ方向に沿って形成されている。また、さらに他の5つのスリット13〜17は、水を取り込むことに加えて、例えば花模様などの意匠を形成するように関連付けて配置されている。
4つの切り込み部4、5は、芳香洗浄用容器1の内部から外部へ薬剤溶液を流出させるための出口としても機能する。さらに、4つの切り込み部4、5のうちの1つの切り込み部4は、他の3つの切り込み部5より大きく、天板部2の一部まで切り込まれて形成され、それによって内部に薬剤容器が配置されているかどうかを芳香洗浄用容器1の外部から視認することを可能にし、さらに使用後の薬剤容器の取り外しを容易にしている。
本実施例において、芳香洗浄用容器1はプラスチック材料から成形加工されている。しかし、芳香洗浄用容器1は、使用環境や材料コストの変動などに応じて、様々な材料から製造可能であることが理解されよう。
図6は、本発明の芳香洗浄用容器1に収容することが意図された、ここでは薬剤を収容した容器である薬剤容器20を示す。薬剤容器20は、例えば不織布などの通水性部材から作られた容器部21と、例えばポリエチレンなど非通水性部材から作られたカバー部22とからなり、カバー部22には、容器部21内の各所に水を均等に導入するために孔23が全面に亘って配置されている。使い捨てとすることができるこの薬剤容器20は、使用時には本発明の芳香洗浄用容器1がその上面を覆うように組み合わされ、図7に示す使用姿勢で貯水タンクの給水受皿上に、突出部7に給水タップからの水が当たるように配置される。
この組み合わせ状態において、薬剤容器20の周縁部24は、芳香洗浄用容器1の内面の対応する位置に110度、110度、140度の間隔で設けた3つの突起部10(その一部を図4及び5に示す)とスナップ式に緩やかに係合する(図8)ので、芳香洗浄用容器1と薬剤容器20との一体性が維持される。また突起部10に加えて、或いは突起部10に代えて、芳香洗浄用容器1と薬剤容器20との間の滑り止め部を設けてもよい。図9はこの滑り止め部として、芳香洗浄用容器1の内面の全周に亘って水平方向に延びる複数の凸条10’を設けた例を示す。しかし、滑り止め部はこの構成に限定されるものではなく、逆に複数の溝を周方向に形成したり、材料の面粗さを変更するなど、他の手段によっても提供できることを理解すべきである。
上述した実施例において、芳香洗浄用容器1の最大外径は約78mmであり、水平面に使用状態に設置した場合の、水平面から突出部7の基部までの高さは約35mmである。また突出部7の(基部から先端部までの)高さは約24mmであり、基部の外径は約14mm、先端部は直径約4mmの半球を有するように構成されている。しかし、突出部7の寸法はこれに限定されず、例えばその長手方向に垂直な断面の外形寸法は、トイレの給水タップの寸法に合わせて、好適には突出部の先端部が給水タップの直径よりも小さくなるように、適切に選択することができる。突出部7の高さもまた、薬剤容器のサイズや周辺部分2’の形状や傾斜に応じて適切に選択することができる。尚、語句「細長い突出部」で使用する「細長い」とは、突出部7の高さ寸法が、その有効直径よりも少なくとも大きいことを意図している。
上述した本発明の芳香洗浄用容器について、本発明の発明者らは、水跳ね抑制効果を確認するため以下の試験を行ったので、以下、試験の方法及び結果について説明する。
(水跳ね試験)
芳香洗浄用容器に突起部を設けることで水の流れがスムーズになり、水跳ねを抑制できるかどうかを確認する試験を行った。
(1)設置
図10に示すように、半径30cmのろ紙の中央に半径10cmの円形ステンレス製トレイを配置し、さらにその中心にステンレス製ビーカーを設置する。このステンレス製ビーカーの上に試験をする芳香洗浄用容器を設置するが、ビーカーと容器とは水が漏れないようにホットメルトで固定し、水がスリットを介してのみビーカー内へ進入するよう制限した。
(2)試験方法
本発明による突出部を有する芳香洗浄用容器(以下、発明容器)及び突出部がない点以外は発明容器と同様である芳香洗浄用容器(以下、比較容器)を順にビーカーの上に設置し、その真上5cmに設置した漏斗(口径90mm、足径7mm、足長60mm)から、500mlの水を流下した。
(3)測定
試験後、発明容器及び比較容器のそれぞれについて、トレイの周囲のろ紙に飛び散った水滴の数を測定した。
(4)結果
回収したろ紙を撮影し、水滴を強調するためにモノトーンに画像処理(ネガ反転処理)した写真を比較すると、発明容器周囲の水の飛び散り(図11)が、比較容器周囲の水の飛び散り(図12)に比べて格段に少ないことが確認された。また同写真から、飛び散った水滴の数とトレイからの距離の関係をグラフにまとめ(図13)て比較した。このグラフによって、発明容器では、飛び散った水滴の数のみならず、飛散する範囲が格段に減縮したことが確認された。
(水の取り込み試験)
芳香洗浄用容器に突起部を設けることで、水が容器に最初に接触する面積が狭くなり、また円周方向スリットによって水の取り込み効率が向上するかどうかを確認する試験を行った。
(1)設置
本発明による突出部と、円周方向スリット以外のスリットとを天板部に有する芳香洗浄用容器(以下、容器A)、本発明による突出部と、円周方向スリットを含むスリットとを天板部に有する芳香洗浄用容器(以下、容器B)、及び円周方向スリット以外のスリットを天板部に有し、しかし本発明による突出部のない市販の芳香洗浄用容器[セボン タンクにおくだけ(アース製薬株式会社製)](以下、容器C)について(図16参照)、上述した水の飛び散り試験と同様にそれぞれをステンレス製ビーカー上に固定し、スリットを通してだけビーカー内に水が入る状態にセットした。容器A〜Cの形状、および水の流入口となるスリットの面積をまとめたものを表1に示す。

(2)試験方法
やはり上述した水跳ね試験と同様に容器の真上5cmに漏斗(口径90mm、足径7mm、足長60mm)を設置し、容器の中央に向けて500mlの水を流下した。試験は、それぞれの容器について3回ずつ実施した。
(3)測定
それぞれの容器に流入した水の容積を測定した。
(4)結果
表2に試験結果を示す。容器Aと容器Cとを比較すると、突起部が有ることによって流入量が増加することが確認された。また容器Aと容器Bとを比較すると、円周方向スリットが有ることによって流入量が増加することが確認された。突起部および円周方向スリットの両方がない容器Cでは、スリット面積が容器A、容器Bと変わらないにもかかわらず、本発明の容器と比べると流入量が少なかった。この結果から、突起部、さらに円周方向スリットを設けることによって効率的に水を取り込むことができることが確認された。
(薬剤の溶解性試験)
芳香洗浄用容器に突起部および円周方向スリットを設けることで、水の取り込み効率が向上し、薬剤の溶解性が向上するかどうかを確認する試験を行った。
(1)設置
上述した水の取りこみ試験にて使用した芳香洗浄用容器のうち、容器Aと容器Cに(図16参照)市販の薬剤[セボン タンクにおくだけ フレッシュソープつめかえ(アース製薬株式会社製)]を収容した。トイレの手洗い部を模した装置を準備し、その上にそれぞれの容器をセットした。また試験装置の下には、容量3Lの流水採取用ボトルを設置した。
(2)試験方法
それぞれの容器について、1時間ごと1回のフラッシングで、各3Lの水が流れるように設定し、ボトルに溜まった流水を採取した。
(3)測定
各ボトルについて、薬剤に配合されている青色1号の629nmにおける吸光度を、紫外可視分光光度計を使用して測定した。
(4)結果
表3に試験結果を示す。またこの結果を図17にグラフで表した。容器Aでは、容器Cに対して、終始、吸光度が安定して増大したことが確認された。この結果から、突起部および円周方向スリットを設けた本発明の芳香洗浄用容器では、水の取り込み効率が向上し、薬剤の溶解性が向上することが理解される。
本発明によれば、芳香洗浄用容器の天板部40に細長い突出部41を形成する(図14)ことにより、従来の突出部がない芳香洗浄用容器の天板部50(図15)と比較して、流下する水Wを最初に受ける面積Sが小さくなり、それによって水跳ねFを抑制することができる。また水跳ねが抑制されることで、その後に天板の表面に沿って流れる水量が増え、したがって適切なスリットを設け、所望の量の水を天板部の所望の位置で容器内部に取り込むことが容易となる。このように制御された態様で水を容器内に取り込むことにより、適切な濃度の薬剤溶液を安定して、且つ長期に亘って貯水タンク、さらには便器へと供給することが結果として可能となる。
上記記載は特定の実施例についてなされたが、本発明はそれに限らず、本発明の精神と添付の請求の範囲の範囲内で種々の変更及び修正をすることができることは当業者に明らかである。
1 芳香洗浄用容器
2 天板部
2’ 周辺部分
3 側部
4、5 切り込み部
6 脚部
7 細長い突出部
8 先端部
9 基部
10 突起部
10’ 凸条
11〜17 スリット(水流入孔)
20 薬剤容器
21 容器部
22 カバー部
23 孔
24 周縁部
40 本発明による天板部
41 細長い突出部
50 従来の天板部

Claims (4)

  1. トイレ用貯水タンクの給水受皿に載置して使用するための芳香洗浄用容器であって、該容器の上面を構成する天板部を少なくとも有する芳香洗浄用容器において、
    前記天板部が、上方に向かって細長い突出部と、該天板部を貫通する複数の水流入孔とを有することを特徴とする芳香洗浄用容器。
  2. 前記天板部の中央領域に形成された、1つの前記突出部を有することを特徴とする請求項1に記載の芳香洗浄用容器。
  3. 前記水流入孔の少なくとも1つが、前記突出部を中心として円周方向に延びる部分を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の芳香洗浄用容器。
  4. 前記水流入孔の少なくとも1つが、前記突出部に沿って延びる部分を含むことを特徴とする請求項1からまでのいずれか一項に記載の芳香洗浄用容器。
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