JP4202430B2 - 飽和炭化水素の超酸触媒ホルミル化−転位 - Google Patents

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Description

関連出願の説明
本出願は、1997年5月7日に出願された仮特許出願第60/046,336号、及び1997年12月10日に出願された仮特許出願第60/069,100号の便益を主張するものである。
発明の分野
本発明は、炭化水素をホルミル化し、ケトンを形成する方法に関する。特に本発明は、イソアルカンから分枝した脂肪族ケトンを形成する方法、及び炭化水素混合物中のイソアルカンを分枝した脂肪族ケトンへと転化することによって、酸素添加しかつ炭化水素混合物のオクタン価を増やす方法に関する。
発明の背景
いろいろなアルコール及びエーテルのような酸素添加された化合物は、ガソリン添加物として広範囲にわたって適用されている。そのような化合物は、より完全燃焼を促進するために燃料に酸素源を提供し、それによって不完全燃焼で残る一酸化炭素及び様々な炭化水素の放出を減らす。
メタノールやエタノールのようなアルコール類が、ガソリン添加物として長く使われている。しかしこれらのアルコールは、ガソリンとの混合協力作用の点であまり優れておらず、かつそれらを含んでいる燃料混合物はしばしば望ましくない相分離を起こす傾向がある。この相分離の傾向は、例えばtert-ブチルアルコール(TBA)のような追加の添加物の使用を相分離防止のために必要としている。他のアルコール類、例えばイソプロピルアルコール(IPA)も提唱されているが(例えば米国特許第5,191,129号を参照のこと)、広範には使用されていない。
最近広く使用されるようになった別の酸素添加されたガソリン添加物は、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)である。MTBEは酸素の供給源であることに加えて、比較的高いオクタン価(l05)を持ち、従って燃料のよりきれいな燃焼を進めることができるだけでなく、燃料のオクタン価も上昇することができる。そのオクタン価上昇特性及び酸素添加特性の結果、MTBEは膨大な総トン数で酸素添加されるようになり、世界中で使用されている。しかし、ガソリン添加物としてのMTBEの使用に関連した安全性及び健康上の問題点を考慮して、MTBEのこのような広範囲にわたる使用を継続すべきであるということは明らかにされていない。それに加えてMTBE並びに関連化合物、例えばエチル-tert-ブチルエーテル(ETBE)及びtert-アミルメチルエーテル(TAME)などは、それらが通常精油所の工程で産出される化合物でないメチルアルコール又はエチルアルコールを使用することが必要であるので、製造に比較的経費がかかる。
含酸素又は酸素生成(oxygenating)燃料添加物としてアルコール及びエステルが現在使用されているが、添加物としてケトンを使用する可能性についてはほとんど、もしくは、全く注目されていなかった。本発明が明らかにするように、ある種のケトンはガソリンとの好ましい混合特性に加え、非常に高いオクタン価を持ちうる。例えばメチルイソプロピルケトン(MIPK)は、オクタン価125を有する。しかし、MIPIは公知の化合物であるにもかかわらず、MIPK又は他の分枝した脂肪族ケトンの効率的かつ経済的で実行可能な製造法はこれまでに明らかにされていない。
MIPKは、実験室ではイソペンタンの存在下で、一酸化炭素と塩化ピバロイルのAlCl3が触媒した反応によって製造される(Balaban及びNenitzescuの論文、J.Liebigs Ann.Chem.、625:66(1959))。MIPKはまた、イソブテンの一酸化炭素とのAlCl3が触媒した反応における副生物としても報告されており、この反応では主にピバル酸及びイソブチル-tert-ブチルケトンが生成される。MIPKの代替製造法は、Hartらによって報告された、トリフルオロ過酢酸と三フッ化ホウ素によるイソアミレンの反応である(Hart及びLernerの論文、J.Org.Chem.、32:2669(1967))。
一般に、フリーデル−クラフツ(すなわちハロゲン化アルミニウム)触媒による一酸化炭素を用いた飽和炭化水素の転化は、カルボン酸及びケトンを含む生成物の複合混合物を生じる。例えば米国特許第2,346,701号は、無水ハロゲン化アルミニウムの存在下でプロパンを一酸化炭素と反応させることによって、プロパンを酸素添加する方法を開示している。この反応は、ケトン、アルデヒド及びカルボン酸を含む生成物の複合したあまり特徴のない混合物を生成する。
米国特許第2,874,186号は、n-パラフィン、イソパラフィン、及びナフテンをカルボキシル化し、ケトン、酸及びエステルを生成する方法を開示している。この方法は、BF3/HF触媒を用いて、飽和炭化水素を一酸化炭素で酸素添加し、主にカルボン酸生成物を生成する。
同様に米国特許第3,356,720号は、フリーデル−クラフツ触媒及び炭化水素置換ハロゲン化カルビニルを用いて、飽和炭化水素から、ケトンとカルボン酸を調製する方法を開示している。
脂肪族炭化水素を酸素添加するこれらの先行する労作は、古典的コッホ型の酸で触媒されたカルボニル化化学を利用する。コッホ化学は周知であり、例えば参照として本願明細書に組入れられてているOlahの著書「フリーデル−クラフツと関連化学」(Wiley-Interscience社、ニューヨーク(1963年))、Olah及びMolnarの著書「炭化水素化学」(Wiley-Interscience社、ニューヨーク(1995年))に記載されている。コッホ反応において、強酸中での分枝したアルコール又はオレフィンの一酸化炭素との反応において得られる生成物は、主に分枝したカルボン酸であり、若干の副生物、例えば副次的に生成されたオリゴマー及びいくつかのカルボニル化合物などを伴う。多くの強酸触媒、更には超酸(superacid)触媒、例えばH2SO4、HF、CF3SO3H、HF-BF3及びHF-SbF5がコッホ化学において適用が認められている(検証のために、Olahらの著書「超酸」、Wiley-Interscience社、ニューヨーク、295頁(1985年)を参照のこと。)分枝した飽和炭化水素は、1930年代と早くから、主にHopff及びNenitzescuの研究を通じて、各々、三塩化アルミニウム又は他のフリーデル−クラフツ触媒の存在下で、一酸化炭素と反応することが知られていた。更にこれらは、HF-BF3(米国特許第2,874,186号を参照のこと)又はHF-SbF5(Paatz及びWeisgerberの論文、Chm.Ber.、100:984(1967))のようなプロトン超酸の存在下でも反応し、典型的なコッホ−ハーフ(Haaf)生成物:主に分枝したカルボン酸と共に、副生物として生成されたいくつかのオリゴマー及びケトンを生成する。しかし従来のコッホ化学は、カルボン酸の著しい生成を伴うことなく、分枝した脂肪族ケトンを選択的かつ効率的に生成することができない。
従って、よりきれいな燃焼を促進するだけでなく、燃料のオクタン価を高めることができるような新型の含酸素ガソリン成分が必要とされている。更に炭化水素の精油所工程における使用に容易に適合されるような含酸素添加物を生成する方法が必要とされている。
発明の要約
本発明は、いろいろな炭化水素成分中の分枝した脂肪族ケトンを生成する多目的かつ選択的な方法を提供する。これらの分枝した脂肪族ケトンは、炭化水素混合物に添加するか、もしくはその中で生成することで、この混合物を酸素添加し、かつそのオクタン価を高めることができる。ある態様において、本発明は、プロトン酸、一酸化炭素、1種以上のイソアルカンの混合物を超酸条件に曝し、これによってイソアルカンは、超酸が触媒したホルミル化−転位反応を受け、85%を超える収率で分枝した脂肪族ケトンを生成する、イソアルカンをホルミル化する方法を含む。適当なイソアルカンは、典型的には約4〜18個の炭素原子を有している。前述の超酸性(superacidic)条件は、HF、HF/FSO3H、又はHF/CF3SO3Hようなプロトン酸、及びBF3、TaF5、NbF5又はSbF5のようなルイス酸の組合せによって形成され、かつこの反応は、温度が約0℃〜約35℃、及び圧力が約1.01×103〜2.03×104KPa(l0-200気圧)において実行される。1.01×102〜2.03×103KPa(1〜20気圧)の範囲の低い圧力も、任意の錯生成金属塩が使用される場合に使うことができる。
別の態様では、本発明は、直鎖アルカンの超酸が触媒した異性化により現場生成されたイソアルカンの、超酸が触媒したホルミル化−転位を包含している。液化天然ガスのような炭化水素混合物は、本発明に従って処理することができ、その混合物中に分枝した脂肪族ケトンを生成し、それによって該混合物のオクタン価を上昇することに加え、酸素含量を増やすことによって、よりきれいな燃焼を提供する。本発明の方法に従って処理される液化天然ガスのオクタン価を、70未満から90以上にまで改良することができる。
更に別の態様において、本発明は、ガソリンに分枝した脂肪族ケトンを添加することによって、ガソリンのオクタン価を改良する方法を包含している。
発明の詳細な説明
本発明は、分枝した脂肪族ケトンが、含酸素ガソリン添加物の非常に効率的な新規種類であることを明らかにしている。これらの化合物は、燃料のオクタン価を高め、酸素添加された燃料混合物のきれいな燃焼を提供する。これらの分枝した脂肪族ケトンは、経費のかかる分離を必要とせず、かつ望ましくないカルボン酸を生成することなく、精油所において典型的に存在する炭化水素混合物中に高い収率で容易に生成される。
本発明の分枝した脂肪族ケトンは、アルキル、第2級アルキルケトンであることが好ましい。これらの分枝した脂肪族ケトンは、例えば、メチルイソプロピルケトン(MIPK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、エチルイソプロピルケトン(EIPK)、エチルイソブチルケトン(EIBK)、メチルイソアミルケトン(MIAK)などを含む。これらは、ここで明らかにされた、分枝したアルカン、アルカン−アルケンアルキレート又は液化天然ガスの新規の超酸で触媒したホルミル化(ヒドロカルボニル化)−転位によって、容易かつ経済的に製造される。
この酸素添加されたオクタン価向上剤(enhancer)の新規種類を代表するものは、メチルイソプロピルケトン(MIPK)であるが、これは限定を意図しない。MIPKは、非常に高いオクタン価(125)及び適当なガソリンとの混合特性を持っている。これに比べメチル-tert-ブチルエーテル(MTBE)は105のオクタン価を持つ。
ある実施態様において、本発明は、超酸が触媒したホルミル化-転位反応によって分枝した脂肪族ケトンを生成する方法を包含している。本発明の方法では、脂肪族炭化水素は、プロトン酸及び一酸化炭素と混合され、そしてこの炭化水素がホルミル化され対応する分枝した脂肪族ケトンを生成するような超酸性条件を生じるために、ルイス酸触媒が添加される。
前述のように、脂肪族炭化水素はC4〜C18のイソアルカンが好ましい。この方法は、一種類の純粋なイソアルカン化合物を使用することに限定されない。実際には、C4〜C18イソアルカンのいくつかを含有する混合物を、それからの分枝したケトン生成物の生成に不利な影響を及ぼすことなく使用することができる。炭素原子約8〜約18個を含むイソアルカンを使う場合、その生成混合物はC4〜C8イソアルカンのホルミル化に由来する化合物に対応する短鎖のカルボニル生成物を含み、これは比較的長鎖のイソアルカンのC-C結合切断及びホルミル化が同時に起こることを意味している。
より一般的に本発明の方法は、およそ18個までの炭素原子を含む化合物又は化合物の混合物を含む炭化水素成分に適用することができる。従って本願明細書において使用した用語「炭化水素成分」とは、このような化合物又は混合物のいずれかを意味する。典型的な炭化水素成分は、約4〜約18個の炭素原子を含むイソアルカン;約4〜約18個の炭素原子を含むイソアルカンの混合物;石油化学アルキレート;炭化水素の精油所流れ(refinery stream);並びに液化天然ガスである。
石油化学アルキレートとは、アルカン及びオレフィンのアルキル化から得られた炭化水素混合物である。これらのアルキレートは、例えばその内容が本願明細書に組入れられている米国特許第5,073,674号に開示されている。「アルキレート」とは、アルケニル炭化水素又はアルケニル炭化水素の混合物による、脂肪族炭化水素又は脂肪族炭化水素混合物のアルキル化反応の生成物混合物を意味する。この脂肪族炭化水素は、3〜12個の炭素原子を有することができ、任意に1〜4個の炭化水素のアルキル基を含むことができる。前述のアルケニル炭化水素は、2〜12個の炭素原子を有することができ、任意に1〜4個の炭化水素のアルキル基を含むことができる。
液化天然ガスは周知の炭化水素成分である(例えばOlah及びMolnarの著書、「炭化水素化学」(1995年)を参照のこと)。これらの炭化水素は、天然ガスを伴い、主に飽和した直鎖のC4-C6の、一部はC7-C8であるアルカン、並びに最高5%までの環状及び芳香族炭化水素からなる。一般にこれらは全くオレフィンを含まない。液化天然ガスのオクタン価は非常に低く(60までの範囲)、従ってこれらの市場価値は低いままである。通常それらは燃焼され、それらの発熱量となる。しかし本発明の方法を用いると、液化天然ガスを能率的かつコスト的に効率よく改良し、90又はそれ以上のオクタン価を有するガソリンを製造することができる。
従って炭化水素成分は、化合物の複合混合物であることができ、直鎖及び分岐鎖の両方の炭化水素、環状炭化水素、並びに芳香族炭化水素を含むことができる。下記のように、イソアルカンは直鎖のアルカンの超酸が触媒した異性化反応によって、現場において生成されるので、炭化水素成分が最初にイソアルカンを含む必要は全くない。
これらの複合炭化水素混合物はいかなる分離も必要とせずに、本発明の方法において使用することができる。実際に本発明の方法の特定の利点は、炭化水素の精油所流れ及び液化天然ガスのような炭化水素混合物を、同時に異性化しかつ酸素添加することができるということである。
精油所流れ及び液化天然ガス中のもののような直鎖アルカンが、超酸性条件下で異性化され、分枝鎖アルカンの含量を増加する(これによって、オクタン価が上昇する)ことができるということは周知である。従って、例えば米国特許第4,472,268号及び第4,508,618号は、フッ化水素酸及びルイス酸触媒と組み合わせて、トリフルオロメタンスルホン酸(CF3SO3H)又はCF3SO3Hにより、液化天然ガスを改良することを開示している。オデッサ地区(テキサス)から採掘されるそのような液化天然ガスの典型的な組成物が、米国特許第4,472,268号及び第4,508,618号に開示されたように処理される場合、これらの炭化水素は異性化され、かつこの液化天然ガスのオクタン価はおよそ84〜86に上昇する。これらと同じ液化天然ガスが本発明の方法に従って処理される場合、生成物の混合物のオクタン価は約86〜95まで上昇し、かつその生成物の混合物は分枝した脂肪族ケトンを約12〜約23%の量含む。
本発明の方法において存在する超酸性条件は、前述の2件の特許で開示されたように、直鎖の炭化水素の異性化を促進し、その後現場で生成されたイソアルカンを引き続きホルミル化し、分枝した脂肪族ケトンを生成すると考えられる。従って異性化とホルミル化は、一工程で達成される。
有利なことに、同時に進行する酸が触媒した異性化(切断)において必然的に形成されるイソブタン及びイソペンタンのような比較的揮発性の化合物は、メチルイソプロピルケトン又は他の分枝したケトンへと現場で転換され;その結果製造されたガソリンの揮発性は、この処理においては上昇しないが、顕著なオクタン価の上昇が成し遂げられる。これに加えて、本発明の改良法においては、液化天然ガス中に典型的には約l〜5%の量で存在する発癌性の芳香族炭化水素は、イオン性の水素添加−転位法により飽和した分枝したアルカンに転化され、かつこれによって顕著に枯渇されるか、もしくは、完全に除去される。従って超酸性ホルミル化−転位と組合わせて改良される超酸性液化天然ガスは、直接的に単一操作で高いオクタン価及びきれいな燃焼特性を持つ酸素添加されたガソリンを製造し、更にこれは実質的に発癌性芳香族化合物を含まない。
前述の炭化水素成分は、最初にプロトン酸と結合される。プロトン酸とは、適当なルイス酸と組合わせた場合に超酸を形成するようなブレンステッド酸のいずれかであってよい。適当なプロトン酸は、HF、更にはHF及びFSO3H(「HF/FSO3H」)又はCF3SO3H(「HF/CF3SO3H」)の混合物を含む。適当なルイス酸は当業者に周知であり、かつOlahらの著書「超酸」(1985年)において検討されている。これらの酸は一般式MXnを有する(式中、Mは第IIIA族、IVB族又はV族の元素であり、Xはハロゲンであり、かつnは3〜6の整数である。)。例えば、本発明における使用に適した典型的なルイス酸は、BF3、TaF5、NbF5、SbF5、及びそれらの混合物である。SbF5は、本発明における使用には適しているが、これはかなり多量の望ましくない副生物を生じかつ使い果たされるので、あまり好ましくない。最も好ましい実施態様において、プロトン酸はHFであり、ルイス酸はBF3である。
プロトン酸と炭化水素成分は、気体として又は液体として提供されることができるが、しかし好ましくは、これらは操作を容易にするために液体として提供される。炭化水素成分とプロトン酸の相対的な量は、プロトン酸に対する炭化水素成分中のイソアルカン含量のモル比がおよそl:3からおよそl:50であるようなものでなければならない。
精油所流れ又は液化天然ガスのようなイソアルカンを現場生成する炭化水素成分が使用される場合、炭化水素成分とプロトン酸の相対的な量は、超酸性条件下で生成されるイソアルカンの量によって容易に決定される。当業者は、この量を、炭化水素成分中の化合物の分布を基に容易に計算するか、もしくは、最初に試験アリコートに超酸で触媒された異性化を行い、かつ生成したイソアルカン量を測定することによって容易に決定する(例えば米国特許第4,472,268号及び第4,508,618号を参照のこと。)。
一酸化炭素に対する炭化水素成分中のイソアルカン含量のモル比が約l:2から約l:8であるように、一酸化炭素が炭化水素成分/プロトン酸性混合物に提供される。前述のようにイソアルカン成分の量は、超酸性条件下で生成されるイソアルカン量を含むとみなされる。
それに続けてルイス酸が超酸性条件を提供するために導入される。ルイス酸を他の成分が存在した後にのみ導入することは、この反応の高い収率と選択性を得るために重要である。ルイス酸に対するプロトン酸のモル比がおよそ1.1:1からおよそ6:1であるような量で、ルイス酸が添加される。COのプロトン親和力はアルカンのそれよりも高いので、これは活性ホルミル化剤を形成することができ、その後これはイソアルカンを直接ホルミル化する。
超酸のホルミル化−転位反応は、35℃を超えない温度で実行される。好ましくは、この反応は、温度が約0℃〜約35℃で実行される。この反応は、約1.01×103〜2.03×104KPa(10〜200気圧)の圧力の下で実行される。
反応生成物又は生成物の混合物は、当業者に公知の常法、並びに実施例2及び3に記載された方法を用いて精製することができる。例えば過剰な揮発性の酸は減圧除去することができる。得られる生成物の混合物は、未反応の酸を中和するために塩基で処理することもできる。適当な塩基は、通常使用される水性塩基更には非水性塩基を含み、当業者には公知である。好ましくは、非水性の後処理が使用される。
任意に、この反応はCO錯化剤の存在下で実施することができる。CO錯化剤が使用される場合は、この反応を進行するのに必要な圧力は、およそ1.01×102〜2.03×103KPa(1〜20気圧)とかなり減圧される。CO錯化剤は、好ましくは金属塩であり、かつこのような金属塩は当業者には周知である。適当な金属塩の例はAg(I)、Cu(I)の塩、及びFe(III)、Co(III)、Crのような様々な遷移金属の塩、並びにその他の当該技術分野において公知のものを含む。
本発明の方法を用いて、容易に利用できるイソブタン、イソペンタン又は一般にC4〜C18のイソアルカンは、一酸化炭素による、超酸に触媒されたホルミル化-転位を通じて、メチルイソプロピルケトン(MIPK)、エチルイソプロピルケトン(EIPK)、エチルイソブチルケトン(EIBK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)又は対応する比較的高度に分枝されたケトンに転換される。重大なことに、周知の酸が触媒した脂肪族炭化水素のカルボニル化反応であるコッホ反応とは明らかに対照的に、カルボン酸は一般に測定可能な量では生成されない。
具体的な例として、イソブタンが、35℃を上回らない温度で、超酸HF-BF3中において、一酸化炭素と減圧(1.01×103〜2.03×104KPa(l0〜200気圧))下で反応した場合、メチルイソプロピルケトン(MIPK)が90%を上回る収率と95%以上の選択性において得られ、未反応のイソブタンは簡単に再循環され、ほぼ完全に転化することができる。酸が触媒したコッホのカルボニル化反応の予想される生成物であるピバル酸は、この反応生成物中には認められない。
理論的裏づけを欲するものではないが、ホルミル化反応は、イソアルカンのC-H結合の求電子的ホルミル化に関与し、アルデヒド中間体を形成すると考えられる。超酸性条件下で、この中間体アルデヒドは、超求電子的な活性化を受け、転位されケトンを形成する。例えばイソブタンの超酸が触媒したホルミル化反応は、ピバルアルデヒドを介して進行すると考えられ、以下に示すように、メチルイソプロピルケトン(MIPI)を形成するように転位される。
Figure 0004202430
この提唱されたメカニズムに従って、例えばHF、HF-BF3、HF-TaF5、CF3SO3H、FSO3H、HClO4、HF-FSO3H、TeF5OHなどの超酸で処理された場合に、ピバルアルデヒドそれ自身が、定量的に転位し、MIPKとなることがわかった。
Figure 0004202430
第三級CH基を含んでいる他のイソアルカン類は、類似した経路において超酸性カルボニル化条件下で反応し、高いオクタン価を持っている分枝したケトンを生じる。4個以上の炭素原子を含むイソアルカンもまた、この反応の間に、異性化することができ、分枝したケトン生成物の混合物を生じることができる。例えば、イソペンタンは、効率的にメチルイソブチルケトン(MIBK)及びエチルイソプロピルケトン(EIPK)に転化される。イソヘキサンは、主生成物として、メチルイソアミルケトン(MIAK)及びエチルイソブチルケトン(EIBK)を生じる。
Figure 0004202430
これに加えて、およそ7個以上の炭素原子を有するイソアルカン類は、また、同時進行する切断及び異性化の反応から、C4からC8の比較的短い鎖の分枝したケトンを形成することができる。カルボン酸は一般に、生成物の混合物中には認められず、生成されるかもしれないあらゆるカルボン酸は重要でない副生物のみである。
イソアルカンのこの新規の超酸で触媒されたホルミル化−転位は、基本的に分枝されたカルボン酸(ネオ酸(neoacid))を生じるカルボニル化を経たカルボキシル化であるコッホ−ハーフ型とは異なる。分枝したカルボン酸を生成するコッホ化学の基本は、超酸によるアルキル陽イオンの形成(又は関連した水素化物の移動)、その後のCOのアルキル化が、アシル陽イオンを生じ、かつ水性後処理によりカルボン酸をもたらす。
Figure 0004202430
周知のコッホ化学とは対照的に、本願明細書に記した、ほとんどカルボン酸を排除して、分枝した脂肪族ケトンを生じる新規化学は、超酸触媒されたホルミル化-転位と記すことができる。これはイソアルカンが、まずC-Hのσ結合の酸触媒された求電子的なホルミル化により対応するアルデヒドに転換され、次にアルデヒドが分枝したケトンへと現場で転位される。
Figure 0004202430
この反応のホルミル化工程は、C-H結合の求電子的置換を表していると考えられ、この種の化学は既に1970年代にはわかっていた(例えば、Olahの著書「カルボカチオンと求電子反応」、Wiley-Verlag Chemie、1973年;及び、Olahの論文、Angew.Chem.Int.Eng.Ed.12:173(1973)を参照のこと)。中間体アルデヒドの分枝したケトンへの転位は、酸によるカルボニル化合物の超求電子的な活性化の例であり、これらにカルボカチオン性の反応性を付与する(Olahの論文、Angew.Chem.Int..Eng.Ed.、32:1767(1993))。
本発明の特定の実施態様及び特徴を、下記の実施例において例示するが、これらに限定されるものではない。
実施例1:非水性後処理を伴うイソブタンのホルミル化−転位
予め乾燥したオートクレーブ(600mL、Monel metal)を、ドライアイス/アセトン浴中で冷やした。HF(56g、2.8モル)及びイソブタン(20g、0.34モル)を添加し、かつオートクレーブを堅く閉じて、その後秤量した。次に重量が47g(1.7モル)増加するまで、0℃で攪拌しながら、一酸化炭素を導入した。その後、BF3を170g(2.5モル)重量が増加するまで、連続攪拌しながら、0℃でゆっくり導入した。この時点で0℃での圧力が、1.03×103Pa(1500psi)であることがわかった。
温度を室温までゆっくり上昇し、その後更に35℃まで上昇した。この時点でトータルの圧力は、1.48×104Pa(2150psi)であった。反応を合計14時間継続し、終了時には圧力は2.41×103Pa(350psi)低下し、1.24×104Pa(1800psi)となった。その後この容器を、アセトン/ドライアイス浴中で冷やしておいた2個のスクラバーへ、シーケンス接続し、かつゆっくり減圧した。その後揮発性の酸を除去するために、減圧しながら、温度をゆっくり30〜35℃まで上昇した。大量の酸が除去された後、この容器を開け、その生成物を、非水性塩基で処理し、あらゆる残っている生成された酸複合体を分解し、かつこのシステムを中和した。メチルイソプロピルケトンの収率は90%であり、反応の選択性は93%であった。ピバル酸は、生成物中に認められず;いずれかの酸が副生物として生成されたとしても、それらの量は少ないはずである(<2%)。
実施例2:水性後処理を伴うイソブタンのホルミル化−転位
イソブタンは、実施例1に記したように、反応容器を減圧する時点まで反応を進行した。減圧後、この反応混合物を、慎重に400gの氷で急冷し、NaHCO3で中和した。エーテル抽出と蒸発を反復し、高い選択性で、収率がわずかに90%より少ない(その水への高い溶解度による)のMIPKを生じた。水性の後処理は、生成物分布を顕著な方法で変化させることはなく、かつ水相は全く検出可能量のピバル酸を含まなかった。残留したイソブタンは、生成物又はスクラバー中において認められず(GCとGCMS分析によって)、このことは完全な転化を意味した。
実施例3:イソペンタンのホルミル化-転位
イソペンタン(2-メチルブタン)は、実施例1に記したように反応した。得られた生成物の混合物は、メチルイソブチルケトン及びエチルイソプロピルケトンを含み、合わせた収率は88%であり、これはイソペンタンの完全な転化を意味した。カルボン酸生成物は、生成物中には同定されなかった。
実施例4:イソブタン−イソブチレンアルキレートのホルミル化-転位
イソブチレンによるイソブタンの修飾されたHFが触媒したアルキル化によって得られた典型的なアルキレートを、実施例1に記したように反応した。使用したアルキレート混合物は、テキサコ精油所から得、実質的に米国特許第5,073,674号に開示されたものと同じであった。この生成物の混合物は、18%のメチルイソプロピルケトン、及び、酸素の組み込み総量はおよそ20%である異性体のより多く分枝したケトンの混合物を含んだ。未反応のイソブタン又はイソブチレンは認められなかった。
実施例5:液化天然ガスのホルミル化−転位
オデッサ地区(テキサス)の液化天然ガスを、実施例1の条件下で反応した。使用した液化天然ガスは、実質的に米国特許第4,508,618号及び第4,472,266号において開示されたものに一致した。この生成物の混合物は、分枝したケトンを12%〜23%含み、メチルイソプロピルケトン、更にはメチルイソブチルケトン、エチルイソプロピルケトン、並びに異性化されたより多く分枝したケトンを含んだ。イソブタン又はイソペンタンは、生成物の混合物中に有意量は全く検出されなかった。
実施例6:ピバルアルデヒドの異性化によるメチルイソプロピルケトン
ポリオレフィンの入ったフラスコ中の濃縮した無水HFの14.0g(0.70モル)に、−78℃で、ピバルアルデヒド5.0mL(0.046モル)を添加した。温度を室温まで上昇する間、フラスコをきつく閉じ、2時間マグネット攪拌子で攪拌した。反応が完了した後、実施例1に記されたように、反応混合物を後処理した。メチルイソプロピルケトンの収率は、およそ100%であり、未反応のピバルアルデヒドは認められなかった。
前述の実施態様は本発明のいくつかの態様を例示することが意図されているので、本願明細書で説明しかつ請求した本発明は、ここで明らかにされた詳細な実施態様によって限定されるものではない。あらゆる同等の実施態様が、本発明の範囲内であることが意図されている。実際にここに記載されかつ説明されたものに加えて、本発明のいろいろな変更が、前述の説明から当業者には明らかである。そのような変更は、添付された請求の範囲に収まることも意図されている。
本出願中に引用された参考文献は全て、それらの全体が参照として組入れられている。

Claims (27)

  1. プロトン酸、一酸化炭素、及びイソアルカン又はイソアルカン類の混合物を含む炭化水素成分の反応混合物を提供する工程;及び
    この反応混合物にルイス酸フッ化物を添加し、イソアルカンのホルミル化を触媒し、分枝した脂肪族ケトンを含む生成物を生成する工程、
    を含む、分枝した脂肪族ケトンの製造法。
  2. 前記イソアルカンが4〜18個の炭素原子を有する、請求の範囲第1項の方法。
  3. 前記プロトン酸が、HF、HF/FSO3H及びHF/CF3SO3Hからなる群から選択される、請求の範囲第1項記載の方法。
  4. 前記ルイス酸フッ化物が、BF3、TaF5、NbF5、SbF5及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求の範囲第1項記載の方法。
  5. 前記炭化水素成分中のイソアルカン及びプロトン酸が、反応混合物中に、約1:3から約1:50のモル比で存在し、炭化水素成分中のイソアルカン及び一酸化炭素が、反応混合物中に、約1:2から約1:8のモル比で存在し、かつプロトン酸及びルイス酸フッ化物が、反応混合物中に、約1.1:1から約6:1のモル比で存在する、請求の範囲第1項記載の方法。
  6. 前記分枝した脂肪族ケトンが、炭化水素成分中のイソアルカン総量を基に少なくとも85%の収率で生成され、かつこの生成物が実質的にカルボン酸を含まない、請求の範囲第1項記載の方法。
  7. 前記ホルミル化が、約0℃〜約35℃の温度、及び約1.01×103〜2.03×104KPa(10〜200気圧)の圧力で実行される、請求の範囲第1項記載の方法。
  8. 前述の提供する工程が、まず、炭化水素成分とプロトン酸を混合して、液体混合物を形成する工程、及びそれに続いて、この液体混合物へ一酸化炭素を添加する工程を含む、請求の範囲第1項記載の方法。
  9. 更に一酸化炭素錯化金属塩の存在下でホルミル化反応を実行する工程を含む、請求の範囲第1項記載の方法。
  10. 前記錯化金属塩の金属が、銅、銀、鉄、コバルト及びクロムからなる群から選択される、請求の範囲第9項記載の方法。
  11. 前記ホルミル化反応が、約1.01×102〜2.03×103KPa(1〜20気圧)の圧力、及び約0℃〜約35℃の温度で実行される、請求の範囲第9項記載の方法。
  12. 前記炭化水素成分が、C8〜C18のイソアルカンからなる群から選択されるイソアルカン又はイソアルカン類の混合物を含み、前記ホルミル化が同時に切断反応を伴い、かつ前記生成物がC5〜C8の分枝した飽和ケトンを含む、請求の範囲第1項記載の方法。
  13. 前記炭化水素成分が、オレフィンのアルカンによるアルキル化反応のアルキレート生成物を含む、請求の範囲第1項記載の方法。
  14. 前記アルカンが、3〜12個の炭素原子を有し、任意に1〜4個の炭素原子のアルキル基を含み、及び前記オレフィンが2〜12個の炭素原子を有し、かつ任意に1〜4個の炭素原子のアルキル基を含む、請求の範囲第13項記載の方法。
  15. プロトン酸、一酸化炭素、及び直鎖アルカンを含む初期炭化水素成分の反応混合物を提供する工程;及び
    この混合物にルイス酸フッ化物を添加して、該直鎖アルカンが異性化され、イソアルカンを生成するような超酸性条件を形成し、かつその結果生成されたイソアルカンがホルミル化され、分枝した脂肪族ケトンを含み、かつ初期炭化水素成分のオクタン価よりも大きいオクタン価を有する反応生成物を生成する工程、
    を含む、炭化水素成分のオクタン価を上昇する方法。
  16. 前記プロトン酸が、HF、HF/FSO3H及びHF/CF3SO3Hからなる群から選択され、かつ前記ルイス酸フッ化物が、BF3、TaF5、NbF5、SbF5及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求の範囲第15項記載の方法。
  17. 前記プロトン酸及びルイス酸か、約1.1:1から約6:1のモル比で反応混合物中に存在し、並びに、反応混合物中に存在し、かつここで直鎖アルカンの異性化によって生成されるイソアルカンの総モル数を基に、イソアルカンのプロトン酸に対するモル比が約1:3から約1:50であり、及びイソアルカンの一酸化炭素に対するモル比が約1:2から約1:8であるようなモル量である、請求の範囲第15項記載の方法。
  18. 前記反応が、約0℃〜約35℃の温度、及び約1.01×103〜2.03〜104KPa(10〜200気圧)の圧力で実行される、請求の範囲第15項記載の方法。
  19. 前述の提供する工程が、まず、炭化水素成分をプロトン酸と混合して、液体混合物を形成する工程、及びそれに続いて、この液体混合物へ一酸化炭素を添加する工程を含む、請求の範囲第15項記載の方法。
  20. 更に銅、銀、鉄、コバルト及びクロムかなる群から選択された金属を有する一酸化炭素錯化金属塩の存在下でホルミル化反応を実行する工程を含む、請求の範囲第15項記載の方法。
  21. 前記ホルミル化反応が、約1.03×102〜2.03×103KPa(1〜20気圧)の圧力、及び約0℃〜約35℃の温度で実行される、請求の範囲第20項記載の方法。
  22. 前記炭化水素成分が約4〜8個の炭素原子を有する直鎖アルカンを含む、請求の範囲第15項記載の方法。
  23. 前記初期炭化水素成分が液化天然ガスからなる、請求の範囲第15項記載の方法。
  24. 前記分枝した脂肪族ケトンが、反応生成物中に5〜25重量%の量で存在する、請求の範囲第23項記載の方法。
  25. 前記初期炭化水素成分のオクタン価が約60〜70であり、かつその反応生成物のオクタン価が約90〜95である、請求の範囲第15項記載の方法。
  26. 炭化水素成分のオクタン価及び酸素含量を上昇する方法であって、請求の範囲1に記載の方法により得られた分枝した脂肪族ケトン又は分枝した脂肪族ケトンの混合物を、前記炭化水素成分に、約1〜約25重量%添加する工程を含む、炭化水素成分のオクタン価及び酸素含量を上昇する方法。
  27. 前記分枝した脂肪族ケトンが、炭素原子5〜19個を有する、請求の範囲第26項記載の方法。
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