JP4202349B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4202349B2
JP4202349B2 JP2005255636A JP2005255636A JP4202349B2 JP 4202349 B2 JP4202349 B2 JP 4202349B2 JP 2005255636 A JP2005255636 A JP 2005255636A JP 2005255636 A JP2005255636 A JP 2005255636A JP 4202349 B2 JP4202349 B2 JP 4202349B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat source
compressor
unit
frequency
capacity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2005255636A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005345101A (ja
Inventor
達生 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2005255636A priority Critical patent/JP4202349B2/ja
Publication of JP2005345101A publication Critical patent/JP2005345101A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4202349B2 publication Critical patent/JP4202349B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、複数の熱源機と複数の室内機を含む冷凍サイクルに関するものである。
従来の空気調和装置では、配管施工を簡略化するため、複数の熱源機と複数の室内機が共通の連絡配管によって接続されていた。なお、熱源機の台数は、室内機の運転台数や空調負荷に応じて2台、3台と順に増加させていた。また、その構成は、インバータ駆動などで細かい容量変化の可能な圧縮機が搭載された熱源機(親機と呼ぶ)が1台、定容量型の圧縮機が搭載されている熱源機(子機と呼ぶ)が複数台という組み合わせであった。この様な親機の圧縮機では、例えば、最大容量が28kWとすると、インバータによる周波数変化によって、その10%程度から100%まで、ほぼ連続的に変化させることが可能になっている。このため、室内機の運転台数や空調負荷の変化に対して安定した運転を行うためには、小さい負荷変動は親機内の容量制御可能な圧縮機で行い、負荷全体が増加した場合には、定容量形圧縮機を搭載している子機を順次発停させる制御を行っていた。
なお、子機に搭載されている圧縮機としては、一定容量のもの以外にも、親機側に比較して非常に大まかではあるが、機械式の容量変化機構により、2段階程度の容量制御が可能な圧縮機が搭載される場合もあった。
また、従来の同一配管を共有する空気調和装置では、複数の熱源機には主従関係があり、その起動順位は予め設定されていた。例えば、複数の室内機のうち、何れの室内機が運転しても容量制御可能な圧縮機を搭載した親機から運転を開始し、あとは負荷の増加にしたがって子機を順次起動させていくという方法である。
このように、従来の空気調和装置では複数の熱源機を用いて、室内負荷変動に対して親機、子機が順次起動するわけだが、例えば、熱源機全体の能力が84kW程度なのに対して、複数の室内機の1台当りの容量範囲は最小のもので2.8kW程度であり、複数の室内機が起動されている状態で、このような容量の小さい室内機が発停する場合の運転安定性を確保するには親機の容量制御可能な圧縮機は常時運転する必要があった。
また、親機の容量制御可能な圧縮機の能力が28kW程度まであったとすると、室内機が28kWの負荷までは親機のみの高容量運転で対応することになり、結果的に、親機の運転時間が長く、親機側の磨耗劣化が早くなるという問題があった。
また、こうした運転時間の偏りを改善するために、親機より子機を優先して起動させ、親機の運転時間を軽減するという方法も考えられるが、子機は14kWや28kW程度の定速圧縮機を搭載する場合が多いので、5kWや10kW程度の室内機の運転調整はできない。仮に、子機に機械式容量制御型の圧縮機を搭載したとしても、その低減割合は50%とか60%程度であるため、親機より粗い変化幅の容量変化しかできず、室内機のうち最小容量のものが運転停止したような場合には、子機の圧縮機の容量変化幅が過大になってしまって安定した運転とはならず、被空調空間の温度変動や、冷凍サイクルの温度、圧力の過昇や低下を招くという問題があった。
さらに、親機が故障したり不調になってしまうと、定速圧縮機を搭載した子機による応急的な運転に頼らざるを得ず、この状況では室温が安定せずに空調が不十分になるという問題があった。
さらにまた、定速圧縮機を持つ子機が起動する場合には、大きな始動電流が発生するので、電源容量を大きくしておかないと、起動電流による電圧降下で、他の電気機器を含めて電圧低下による機能障害などが発生する恐れがあるという問題があった。
この発明は上述の課題を解決するためになされたものであり、容量制御が可能な圧縮機を有する熱源機を少なくとも2台以上用意し、この圧縮機に負荷を分散させることで一極に摩耗が集中することを防止し、さらに、室内機の発停に応じた木目細かい容量制御が可能な空気調和装置を提供することを目的としている。
この発明における空気調和装置は、少なくとも1台の容量制御可能な圧縮機を備えた複数の熱源機と、複数の室内機と、前記複数の熱源機と前記複数の室内機は同一冷媒配管系統を構成され、前記複数の室内機はそれぞれ前記複数の熱源機のいずれか1台との組合せを関連づけ、前記室内機が起動された場合には、複数の熱源機のうち、前記関連づけされた熱源機の圧縮機容量を増加させる運転制御部を有するものである。
また、この発明における空気調和装置は、前記複数の熱源機の運転負荷を前記室内機の運転操作部において表示可能とし、複数の前記熱源機のなかで、前記室内機と関連づけされる熱源機を変更可能としたものである。
この発明の空気調和機では、圧縮機の負荷を分散させることで一極に摩耗が集中することを防止でき、さらに、室内機の発停に応じた木目細かい容量制御が可能となる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における空気調和装置の冷媒回路図である。
図1中、空気調和装置は、2台の熱源機1a、1bと、2台の室内機30a、30bと、これらを相互に接続する合流液管60、合流ガス管61とで主に構成されている。
また、熱源機1aは、圧縮機2aと、四方弁3aと、熱源側熱交換器4aと、第1の手動開閉弁5aと、第2の手動開閉弁6aとを有し、さらに、高圧圧力を検出する高圧圧力センサ7aと、低圧圧力を検出する低圧圧力センサ8aとを有している。さらに、第1の手動開閉弁5aに接続させる液接続配管9a、及び第2の手動開閉弁6aに接続されるガス接続配管10aを有しており、液接続配管9aは、熱源機1aの筐体内から延びて合流液管60に接続し、ガス接続配管10aは、熱源機1aの筐体内から延びて合流ガス管61に接続している。
なお、熱源機1bの基本的構成は熱源機1aと同様であり、圧縮機2bと、四方弁3bと、熱源側熱交換器4bと、第1の手動開閉弁5bと、第2の手動開閉弁6bと、高圧圧力センサ7bと、低圧圧力センサ8bと、液接続配管9bと、ガス接続配管10bとを有している。
また、室内機30aは、開度調整可能な流量弁31aと、利用側熱交換器32aと、利用側熱交換器32aの出入り口温度を検出する液管温度センサ33aと、ガス管温度センサ34aと、流量弁31aに接続される液接続配管35aと、利用側熱交換器32aに接続させるガス接続配管36aとを有しており、液接続配管35aは、室内機30aの筐体内から延びて合流液管60に接続し、ガス接続配管36aは、室内機30aの筐体内から延びて合流ガス管61に接続している。
なお、室内機30bの基本的構成は室内機30aと同様であり、流量弁31bと、利用側熱交換器32bと、液管温度センサ33bと、ガス管温度センサ34bと、液接続配管35bと、ガス接続配管36bとを有している。
さらに、図1中、実線矢印は冷房時の冷媒の流れ方向を、点線矢印は暖房時の冷媒流れ方向を示し、第1の手動開閉弁5a、5b、第2の手動開閉弁6a、6bは配管施工が完了した後は、通常、開状態となっている。
次に、図1に示した空気調和装置での制御構成について、図2の制御ブロック図に基づいて説明する。
図2中、熱源機1a、1bは、高圧圧力センサ7a、7b、及び低圧圧力センサ8a、8bからの入力、並びに伝送線62を介して送られてくる入力に基づき、圧縮機2a,2b、及び四方弁3a,3bの動作制御、あるいは、伝送線62への信号送信を行う運転制御部11a、11bを有している。
また、室内機30a、30bは、液管温度センサ33a、33b、及びガス管温度センサ34a、34b、運転発停を行うための切替スイッチとなるリモコン37a、37bからの入力、並びに伝送線62を介して送られてくる入力に基づき、流量弁31a,31b、及び送風機38a、38bの動作制御、あるいは、伝送線62への信号送信を行う運転制御部39a、39bを有している。
なお、図2では、有線式の伝送線を想定しているが、無線式の伝送手段とすることも可能である。この場合には、運転制御部11a、11b、39a、39bにそれぞれ受信部と送信部を備える必要がある。
図3は、圧縮機2a、2bの制御容量範囲を示したものである。図3に示すように、圧縮機2a、2bは共に、運転周波数の変化により能力(冷媒押しのけ量)を可変にできる容量変更可能な圧縮機である。また、圧縮機2aは運転周波数が30Hzから100Hz、圧縮機2bは運転周波数が30Hzから80Hzであり、両圧縮機は30Hzから80Hzまでの間で、ほぼ同じ能力変化が可能となっている。圧縮機の周波数は1Hz単位で変更可能となっており、この1Hzあたりの能力変化幅は室内機30aないし30bでの必要能力に比べて十分小さな大きさであるものとする。さらに、圧縮機2a、2bの起動に際しては、0Hz(停止)からいきなり30Hzで起動するわけではなく、0Hzから数Hz単位で徐々に周波数を上げていき、30Hz以上の設定周波数にする。
なお、この圧縮機では30Hzの場合、室内機能力としては2.8kW相当、100Hzの場合、28kW相当になる。また、圧縮機の能力は、ほぼ周波数に対して一次関数的な変化をするため、周波数1Hzあたりの能力変化幅は、約0.36kWとなる。室内機30aは能力が5.6kW相当、室内機30bは45kW相当であるから、圧縮機2a、2bの最小変化幅0.36kWは、接続される室内機の中の最小である室内機30aの能力5.6kWより小さいことになる。
次に、図1、2に示す空気調和装置での動作制御について、図4、図5の制御フローチャートに基づいて説明する。
図4は、室内機30aの運転制御部39aによる制御動作を示すフローチャートである。なお、室内機30bの運転制御部39bでも同様の制御フローチャートとなるため、ここでは室内機30aで説明する。
まず、電源投入後は停止状態となる(ステップ(以下、「S」とする)1)。
次に、リモコン37aによるON(運転開始)信号が送られたどうか判断する(S2)。S2で、運転開始と判断した場合には、室内機30aの能力を意味する指数Qjaを10と設定し(S3)、送風機38aを運転開始し(S4)、流量弁31aを初期開度SJ0に開く(S5)。次に、先に設定した指数Qjaを運転制御部11aに送信する。次に、冷房運転かどうか判断する(S10)。なお、冷房運転かどうかは、S2でリモコンから送信された運転信号に含まれる情報に基づいて判断する。
S10で、冷房運転と判断された場合には、1分間待機(S11)する。なお、1分間待機するのは、流量弁31aの変化に対して、冷凍サイクルを安定させる必要があるからである。1分が経過すると、SH(過熱度)の判定を行う(S12)。なお、SHの定義は
SH=(ガス管温度センサ34aの検出値)−(液管温度センサ33aの検出値)
である。
次に、SHが10より大きいか否かを判断し(S12)、大きければ流量が少ないと考えられるので、流用弁31aの開度SJaを現状開度SJ*より10だけ大きくする(S13)。また逆に、SHが10以下であれば、流量が大きすぎると考えられるので、開度Sjaを現状開度SJ*より10だけ小さくする(S14)。
また、S10で冷房運転ではないと判断した場合には、暖房運転かどうか判断し(S15)、暖房運転の場合には、冷房と同じく1分待機し(S16)、その後に、SC(過冷却度)が10より小さいか否かを判断し(S17)、小さいと判断した場合には、開度Sjaを現状開度Sja*より10だけ小さくする(S18)。また逆に、S17で、小さくないと判断した場合には、開度Sjaを現状開度Sja*より10だけ大きくする(S19)。なお、SCの定義は、
SC=高圧飽和温度 − 液管センサ33の検出値
であり、高圧飽和温度は熱源機1aの高圧圧力センサー7の検出値を元に算出される。
なお、S13、S14、S18、S19実施後は、再度、S10に戻り、以降S10からS19を繰り返すことで、過熱度SHもしくは過冷却度SCに応じて流量弁31a、31bの開度調整が可能となる。
また、S2で、リモコンON信号(運転開始信号)がないと判断した場合には、流量弁32aの開度は全閉の0パルスとし(S7)、送風機38aを停止(S8)した後に、熱源機1aの運転制御部11aに対して、室内機30aの停止を意味するQJa=0の信号を送信する。
次に、図4のフローチャートに示す動作に対応した運転制御部11a、11bの動作について、図5のフローチャートに基づいて説明する。
図2では、室外機1a、1bの夫々に運転制御部11a、11bが存在しているが、図5に示す制御では、主に運転制御部11aが判断し、熱源機1b側の圧縮機2b、四方弁3bの動作については、運転制御部11aから11bに制御信号が送信され、この制御信号を受けて運転制御部11b側が動作するようになる。
なお、図5は、冷房時での動作制御を示すものである。
まず、室内機から送られた容量信号:QJa、QJb(QJbは室内機30b側の容量を意味する)の総和を算出し(S30)、0を超えるか否かを判断する(S31)。S31で、QJ>0、すなわち、いずれかの室内機が運転していれば、次に、QJが10を超えているか否かを判断する(S32)。なお、S32で、QJ>10であれば、室内機の運転容量が大きいと判断でき、熱源機1a、1bの双方を運転させることも可能となる場合が考えられる。
S32で、QJ>10と判断した場合には、直前に、圧縮機2aの周波数が0かどうかを判断する(S33)。なお、周波数が0であれば、今回が停止からの起動ということになり、周波数が0でなければ、運転中の制御動作変更ということになる。
S33で、直前の圧縮機2aの周波数が0Hzと判断した場合には、圧縮機2aの周波数としてFa=35Hzを設定する(S34)。なお、圧縮機2aは周波数30Hzから動作可能であるが、ある程度の余裕を考えて、最初は35Hzまで周波数を上げるようにしている。
次に、圧縮機2bの周波数が0かどうかを判断し(S35)、0の場合には、圧縮機2bの周波数としてFa=35Hzを設定する(S36)。
なお、圧縮機2a、圧縮機2bの起動時の出力タイミングは起動電流の抑制をするため制御上同一タイミングとならず、僅かにずれている。
S33、S35で圧縮機2a、2bの周波数が0でないと判断したとき、及びS36を実行した後に、運転周波数変化による冷凍サイクルが安定するまでの待ち時間として1分間待ち(S37)、1分が経過した後に、熱源機1aの低圧圧力Psが、最適な飽和温度となる圧力、ここでは0.4MPaより大きいかどうか判断し(S38)、大きければ直前の圧縮機2a、2bの合計周波数に、所定の増分ΔFを加えたものを等分した周波数を新たに圧縮機2aの周波数として設定する(S39)。但し、この等分した周波数が圧縮機2aの最大周波数であるFamax以上となる場合には、最大周波数であるFamaxを設定する。反対に、S38で低圧圧力Psが0.4MPa以下であれば、周波数が大きすぎると判断して、直前の圧縮機2a、2bの周波数の合計から所定分ΔFを引いたものを等分した周波数を圧縮機2aに設定する(S40)。但し、この等分した周波数が圧縮機2aの最小周波数であるFamin以下となる場合には、最小周波数であるFaminを設定する。
ここで合計周波数を等分している理由は、圧縮機2a、2bに同等能力で運転させるためであり、圧縮機2a、2bの同一周波数に対する能力が同等だからである。なお、圧縮機2a、2bの同一周波数に対する能力が万一異なる場合には、同一能力となるような調和平均した算出を行うことになる。
次に、圧縮機2bの運転周波数を圧縮機2aの運転周波数と同じにする(S41)。但し、圧縮機2bの上限周波数Fbmax(この場合80Hz)を超える場合には、圧縮機2bの運転周波数Fbを上限周波数Fbmaxに設定する(S41)。次に、圧縮機2bの運転周波数Fbが上限周波数Fbmaxに等しいか否かを判断し(S42)、等しければ、S41で切り捨てられた分(=Fa-Fbmax)を圧縮機2bに加算することで、冷凍サイクルでの能力不足を補う(S43)。
また、S40で算出した圧縮機2aの周波数Faが、最小周波数Faminと等しいか否かを判断し(ステップS44)、等しい場合には、圧縮機2台運転では過剰能力ということになるので、Fb=0として圧縮機2bを停止させ(S54)、圧縮機2aの周波数を2倍に増加させる(S55)。
なお、S37で1分経過していないと判断した場合には、QJが0以下か否かを判断し(S50)、0以下の場合には、室内機が全て停止したことになるので、圧縮機2a、2bを停止させる(S45)。
また、S32で、室内機の能力指数が10以下の場合は、熱源機1aのみの運転で問題ないと判断できるので、S33と同様に、直前の圧縮機1aの周波数Fa*が0かどうかを判断し(S46)、Fa*が0ならば、直前には圧縮機2aは停止していたことになるので、周波数を60Hzで設定して起動させる(S47)。ただし、起動では、周波数を0Hzから徐々に60Hzまで増速させる。次に、冷凍サイクル系の安定のための1分間経過したかを判断し(S48)、経過していた場合には、S38と同様に、低圧圧力Psが0.4MPaより高いかどうかを判断し(S49)、低圧圧力Psが0,4MPaより高い場合には、所定値ΔFだけ増加させる(S51)。但し、増加させた後の周波数が最大周波数Famaxを超えてしまう場合には、最大周波数Famaxを設定する。また、S49で、0.4MPa以下の場合にはΔFだけ減少させる(S52)。但し、減少させた後の周波数が最小周波数Faminを下回る場合には、最小周波数Faminを設定する。
S51を実行した後に、周波数Faが70Hz未満か否かを判定し(S53)、70Hz以上の場合には、最大周波数Famax(ここでは100Hz)よりは低いものの、熱源機1bも併用した運転が可能であると判断し、S39に進んで、熱源機1a、1bとも運転させるようにする。なお、圧縮機2a、2b共に最低の周波数は30Hzであるから、60Hz以上であれば両方の圧縮機を起動することが可能であるが、60Hzを基準に2台の圧縮機を起動させるようにすると、頻繁に切り替えが起き、かえって起動負荷がかかってしまうので、70Hzを基準としている。
また、S53でFa<70Hzの場合には、そのまま熱源機1aのみの運転が妥当と判断し、ステップS32に戻る。
このように、この実施の形態では、いずれの熱源機にも容量制御可能な圧縮機を搭載し、所定容量以上の負荷があるときには複数の熱源機を同時に運転させるので、一方の熱源機のみ高負荷で長時間運転することがなくなり、圧縮機の寿命を延ばすことができる。
さらに、容量制御可能な圧縮機の最小容量変化幅での能力変化度合いが、複数の室内機のうちの最小の1台相当の能力以下であるため、複数の熱源機を同時に運転させても負荷変動(室内機の台数変化)に対してもきめの細かい圧縮機容量変化が可能となり、2台目以降の熱源機の発停が頻繁に起こらず、快適性の向上につながるとともに、冷凍サイクルの安定性も向上し、起動電流の発生頻度も低減する。
さらにまた、複数熱源機で容量可変圧縮機を搭載することと、その起動タイミングをずらすことにより、商用電源駆動圧縮機の起動時に見られるような起動電流の増加がないため、電源設備容量の低減にもつながる。
さらに一方の熱源機が故障した場合には、手動開閉弁を閉にすることで、故障部位の補修をしながら、他方の熱源機できめ細かい能力制御が可能となり、サービス性も高くなる。
なお、この実施の形態では、容量が小さい場合には、常に圧縮機2aのみを優先して使用するが、例えば、内部にカレンダーを有し、その日付けに応じて圧縮機2a、2bの優先起動を切り換えるようにしてもよい。また、熱源機の最大容量の差が大きい熱源機の組み合わせがある場合には、合計周波数で等分ではなく、最大容量の比に応じて振りわけることで、小さい容量の熱源機の発停頻度を抑制できる。
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2における空気調和装置での冷媒回路図であり、図1の冷媒回路図において、熱源機の熱源機側熱交換器と手動開閉弁を結ぶ配管上に電磁弁を設けたものである。なお、図6中、図1と同一、及び同様の構成に関しては、同一の符号を付し、説明を省略する。
図6中、12a、12bは通電することで開状態になる電磁弁であり、熱源側熱交換器4a、4bと、第1の手動膨張弁5a、5bとを繋ぐ配管に設けられている。また、図6では、4台の室内機30a,30b,30c,30dが2台の熱源機に並列に接続されている。
図7は、図6に示す空気調和装置での制御構成を示す制御ブロック図である。
図7中、電磁弁12a、12bの開度調整は、運転制御部11a、11bにより行なわれている。また、室内機30a,30b,30c,30dはそれぞれ、熱源機選択スイッチ40a,40b,40c,40dを有し、室内機が運転する場合には、熱源機選択スイッチ40a,40b,40c,40dで選択した熱源機が優先的に起動するようになる。なお、他の構成については、図2の制御ブロック図と同様であるため、同一の符号を付し、説明を省略する。
次に、この空気調和装置での動作について説明する。
室内機30a、30b、30c、30dの動作は、図4の動作と同じであり、それぞれの室内機において、冷房時はSH、暖房時はSCをもとに流量弁31a、31b、31c、31dの開閉動作を行う。
次に、熱源機1aの動作について、図8の制御フローチャートに基づいて説明する。
まず、何れかの室内機からのQJ信号(QJa、QJb、QJc、QJdの何れか)を受信する(S60)と,その送信元の室内機の熱源機選択スイッチがどちらの熱源機を選択しているかを確認する(S61)。なお、その確認は、室内機の運転制御部39がQJ信号の中に熱源機選択スイッチ40で選択された室外機を示す信号を含ませて送信し、熱源機の運転制御部11で、その信号を読み取ることにより可能となる。
S61で、熱源機1aが選択されていると判断した場合には、直前の圧縮機2aの周波数が停止(0Hz以下)か、そうでないかを判断する(S62)。
S62で、直前に圧縮機2aが停止していたと判断した場合には、圧縮機2aを35Hzで起動させ(S64)、電磁弁12aを開とする(S65)。
また、S62で、直前に圧縮機2aが停止していない、すなわち、運転継続であると判断した場合、及び、S65を実行した場合には、次に、冷凍サイクルが安定するまでの待ち時間として1分間を経過したか否かを判断し(S66)、1分経過していた場合には、熱源機1a側の低圧圧力Psaが0.4MPaより大きいかどうかを判断する(S67)。
S67で、低圧圧力Psaが0.4MPaより大きいと判断した場合には、圧縮機2aの周波数を、直前の周波数Fa*よりも所定値Δfaだけ増加させ(S68)、その後に、増加後の周波数Faが圧縮機2aの最大周波数を超えているかどうか判断し(S70)、超えている場合には、熱源機1aの周波数を最大周波数Famaxに設定した後、熱源機1bに対して、Fa-Famax分の周波数を増加させる信号を送信する(S71)。これにより、熱源機1aだけでは圧縮機能力が不足する場合には、熱源機1bで補うことが可能となる。
また、S67で、低圧圧力Psaが0.4MPa以下であると判断した場合には、圧縮機2aの周波数を、直前の周波数Fa*よりも所定値ΔFaだけ下げる(S69)。
S66で、待ち時間の1分が経過していないと判断した場合には、熱源機1aを選択している室内機がないか否か(選択する室内機がなければ、QJa=0になる)を判断し(S72)、ない場合には、熱源機1bからの周波数増加信号Faupがないかどうか判断する(S73)。S73で、Faupも受信していなければ、圧縮機2aを停止させ(S74)、電磁弁24aを閉とする(S75)。S72〜S75の制御を行うことにより、1分間の待ち時間中に、熱源機1aを選択する室内機が停止した場合にも、迅速に対処することが可能となる。
また、S60で室内機からのQJ信号がなくても、熱源機1bからの周波数増加信号を受信していないかどうか判断する(S63)。もし、周波数増加(Faup>0)信号が出ていれば、熱源機1aを選択している室内機がすべて停止していたとしても、S62、S64にて圧縮機2aを起動させる制御を行う。これにより、熱源機2bの限界以上の負荷を熱源機2aでまかなうことができる。
なお、S81で、室内機選択スイッチの値が熱源機1bを選択したものであると判断した場合には、熱源機1bの運転制御部11bに通知し、熱源機1aはそのままの状態を維持する(S96)。
次に、熱源機1b側での動作について、図8および図9の制御フローチャートに基づいて説明する。
まず、図8の制御フローチャートのS76で、熱源機1aの運転制御部11aが送信した信号、或いは、S71で、熱源機1aの運転制御部11aが送信したFbup信号を受けたか否かを判断する(S80)。
S80で、信号を受信していると判断した場合には、直前の圧縮機2bの周波数が停止(0Hz以下)か、そうでないかを判断する(S81)。
S81で、直前に圧縮機2bが停止していたと判断した場合には、圧縮機2bを35Hzで起動させ(S82)、電磁弁12bを開とする(S83)。
また、S81で、直前に圧縮機2bが停止していない、すなわち、運転継続であると判断した場合、及び、S83を実行した場合には、次に、冷凍サイクルが安定するまでの待ち時間として1分間を経過したか否かを判断し(S84)、1分経過した場合には、熱源機1b側の低圧圧力Psaが0.4MPaより大きいかどうかを判断する(S85)。
S85で、低圧圧力Psaが0.4MPaより大きいと判断した場合には、圧縮機2bの周波数を、直前の周波数Fb*よりも所定値ΔFbだけ増加させ(S86)、その後に、増加後の周波数Faが圧縮機2bの最大周波数を超えているかどうか判断し(S88)、超えている場合には、熱源機1bの周波数を最大周波数Fbmaxに設定した後、熱源機1bに対して、Fb-Fbmax分の周波数を増加させる信号を送信する(S89)。これにより、熱源機1bだけでは圧縮機能力が不足する場合には、熱源機1aで補うことが可能となる。
また、S85で、低圧圧力Psaが0.4MPa以下であると判断した場合には、圧縮機2bの周波数を、直前の周波数Fb*よりも所定値ΔFbだけ周波数を下げる(S87)。
S84で、待ち時間の1分が経過していないと判断した場合には、熱源機1bを選択している室内機がないか否か(選択する室内機がなければ、QJb=0になる)を判断し(S90)、ない場合には、熱源機1aからの周波数増加信号Fbupがないかどうか判断する(S91)。S91で、Fbupも受信していなければ、圧縮機2bを停止させ(S92)、電磁弁24bを閉とする(S93)。S90〜S93の制御を行うことにより、1分間の待ち時間中に、熱源機1bを選択する室内機が停止した場合にも、迅速に対処することが可能となる。
また、S80で、熱源機1aからの信号がないと判断した場合には、その状態を維持する(S94)。
このように、熱源機と室内機を結ぶ配管は共通としながら、複数の熱源機がそれぞれ特定の室内機の運転指令に基づいて運転させることにより、見かけ上も複数の冷凍サイクルシステムが並列に存在することと同じとなり、同一冷媒配管で接続されていながら一部の熱源機のみが運転時間が長くなることなく、負荷に対する熱源機の運転稼働率が平準化されることにより、耐久性も向上する。
さらに、何れの熱源機にも容量制御可能な圧縮機を搭載し、その容量変化幅は、室内機の能力以下の容量幅であることから、一方の熱源機の圧縮機の能力が不足した場合には、他方の熱源機の圧縮機を利用して不足分を補うことができ、安定した運転を実施できると共に、大能力の空調を実施することが可能となる。
なお、本実施の形態では熱源機を2台としているが、これを3台、4台と増加させてもよい。
また、熱源機選択の解読処理を熱源機1aの運転制御部11aが実施するようにしたが、各熱源機に熱源機選択処理の解読をさせるようにしてもよい。なお、この場合の運転制御部11bの制御フローチャートは、図8に示すものと同様である。
さらに、各室内機の熱源機選択スイッチ40での設定をユーザができるようにしてもよい。例えば、現在の熱源機1a、1bの負荷をリモコン37の表示部に表示させることで、ユーザは状況に応じて負荷の少ない熱源機を選択することができ、より木目細かい負荷調整が可能となる。
このように、この発明の空気調和機では、圧縮機の負荷を分散させることで一極に摩耗が集中することを防止でき、さらに、室内機の発停に応じた木目細かい容量制御が可能となる。
実施の形態1の空気調和装置での冷媒回路図である。 実施の形態1の空気調和装置での制御ブロック図である。 圧縮機の制御容量範囲を示す図である。 室内機の制御フローチャートである。 熱源内機の制御フローチャートである。 実施の形態2の空気調和装置での冷媒回路図である。 実施の形態2の空気調和装置での制御ブロック図である。 熱源内機の制御フローチャートである。 熱源内機の制御フローチャートである。
符号の説明
1 熱源機、 2 圧縮機、 3 四方弁、 4 熱源側熱交換器、
5 第1の手動開閉弁、 6 第2の手動開閉弁、 7 高圧圧力センサ、 8 低圧圧力センサ、 9 液接続配管、 10 ガス接続配管、
11 運転制御部、 12 電磁弁、
30 室内機、 31 流量弁、 32 利用側熱交換器、
33 液管温度センサ、 34 ガス管温度センサ、 35 液接続配管、
36 ガス接続配管、 37 リモコン、 38 送風機、
39 運転制御部、 40 熱源機選択スイッチ、 60 合成液管、
61 合成ガス管。

Claims (2)

  1. 少なくとも1台の容量制御可能な圧縮機を備えた複数の熱源機と、複数の室内機と、前記複数の熱源機と前記複数の室内機は同一冷媒配管系統を構成され、前記複数の室内機はそれぞれ前記複数の熱源機のいずれか1台との組合せを関連づけ、前記室内機が起動された場合には、複数の熱源機のうち、前記関連づけされた熱源機の圧縮機容量を増加させる運転制御部を有することを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記複数の熱源機の運転負荷を前記室内機の運転操作部において表示可能とし、複数の前記熱源機のなかで、前記室内機と関連づけされる熱源機を変更可能としたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
JP2005255636A 2005-09-02 2005-09-02 空気調和装置 Expired - Lifetime JP4202349B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005255636A JP4202349B2 (ja) 2005-09-02 2005-09-02 空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005255636A JP4202349B2 (ja) 2005-09-02 2005-09-02 空気調和装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001315007A Division JP2003121020A (ja) 2001-10-12 2001-10-12 空気調和装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005345101A JP2005345101A (ja) 2005-12-15
JP4202349B2 true JP4202349B2 (ja) 2008-12-24

Family

ID=35497647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005255636A Expired - Lifetime JP4202349B2 (ja) 2005-09-02 2005-09-02 空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4202349B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4939171B2 (ja) * 2006-10-30 2012-05-23 三菱重工業株式会社 熱源機および熱源システム
CN112460770B (zh) * 2020-11-20 2022-07-15 珠海格力电器股份有限公司 多模块机组及其控制方法、装置、存储介质及处理器
CN113669871A (zh) * 2021-08-31 2021-11-19 美的集团武汉制冷设备有限公司 空调器及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005345101A (ja) 2005-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100715999B1 (ko) 멀티형 공기조화기 및 그 운전방법
JP6321363B2 (ja) 空気調和機
JP2007183091A (ja) 空気調和機及びその冷媒制御方法
JP2010196985A (ja) マルチ型空気調和装置およびその室外機、その制御方法
JP4202349B2 (ja) 空気調和装置
KR20150075490A (ko) 공기 조화기
JP2007271112A (ja) 空気調和装置
JP5900463B2 (ja) 空気調和システム
JP2011052847A (ja) 多室型空気調和装置
JP5910610B2 (ja) 空気調和システム
US5956962A (en) Air conditioner
JP2003121020A (ja) 空気調和装置
JP5790738B2 (ja) 空気調和システム
KR102558826B1 (ko) 공기 조화 시스템 및 제어 방법
KR20090029070A (ko) 공기조화기 및 그 동작방법
KR100555801B1 (ko) 에어컨의 운전제어방법
JP2012145275A (ja) 空気調和システム
JP2002162086A (ja) 空気調和機
JP2006207983A (ja) 空気調和機
JP2020070981A (ja) 空気調和機
JP2020012599A (ja) ヒートポンプ式冷水冷房装置
CN113574328B (zh) 空调机和空调系统
KR20080042482A (ko) 공기조화기 및 그 동작방법
KR100518816B1 (ko) 공기 조화 장치 및 그 제어 방법
JPH10332186A (ja) 空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081007

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081008

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4202349

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131017

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250