JP2002162086A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2002162086A
JP2002162086A JP2000357113A JP2000357113A JP2002162086A JP 2002162086 A JP2002162086 A JP 2002162086A JP 2000357113 A JP2000357113 A JP 2000357113A JP 2000357113 A JP2000357113 A JP 2000357113A JP 2002162086 A JP2002162086 A JP 2002162086A
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JP
Japan
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compressor
valve
air conditioner
gas injection
controlling
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JP2000357113A
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Tomomi Umeda
知巳 梅田
Masanao Kotani
正直 小谷
Susumu Nakayama
進 中山
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/25Control of valves
    • F25B2600/2509Economiser valves

Landscapes

  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者により外部から入力された情報に基づ
いて、ガスインジェクション回路の開閉弁の開閉操作を
行うことができ、能力増強運転もしくは消費電力低減運
転のいずれか、またはこれらを混合する運転が可能な空
気調和機を提供する。 【解決手段】 圧縮機1と、高圧容器5と、これら圧縮
機1の圧縮室と高圧容器5との間にガスインジェクショ
ン回路とを備え、この回路に冷媒流量を制御する弁8を
有する空気調和機において、前記弁8の弁開度を制御す
る制御装置17と、この制御装置17へ、外部から信号
情報を入力し、前記弁8の弁開度を制御する外部入力装
置19とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスインジェクシ
ョン回路を備えた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスインジェクション回路を備えた空気
調和機において、ガスインジェクションの制御に関する
従来技術には、たとえば特開平11−118263号公
報に開示される空気調和機がある。
【0003】ここに開示の空気調和機は、ガスインジェ
クションのON/OFFの切替え時における能力変動を
抑えるため、ガスインジェクション時の能力とガスイン
ジェクションをしない時の能力とがほぼ同等となる時に
切り替えられるように、圧縮機の圧縮能力の補正を行っ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ガスインジェクション
サイクルを使用する空気調和機の能力は、ガスインジェ
クションを使用しない場合と比較し、圧縮機の運転周波
数及び理論吐出容積が同一の場合には、冷房運転時及び
暖房運転時ともに増加する。しかしながら、ガスインジ
ェクションの有無に係わらず同じ定格能力を設定するた
めに、ガスインジェクションを有するサイクルでは、圧
縮機の運転周波数を下げるか、もしくは圧縮機の理論吐
出容積を小さくするのが一般的である。その結果、能力
と消費電力との比で表される成績係数(以下、COPと
称する)は、ガスインジェクションを有するサイクルで
は向上する。
【0005】たとえば特開平11−118263号公報
に開示される空気調和機では、ガスインジェクションを
する場合としない場合とで効率のよい方の運転を選択す
ると同時に、ガスインジェクションの切り替え時の能力
変動が最小限になるように制御をしている。しかしなが
ら、この制御は、すでに記憶されているプログラムに従
って動作するものであり、利用者により外部から入力さ
れた情報に基づいて任意にガスインジェクションの有無
を切り換えることはできないものであった。
【0006】本発明の目的は、ガスインジェクション回
路を備える圧縮機を搭載した空気調和機において、利用
者による外部からの入力情報に応じてガスインジェクシ
ョンの有無の切り替えを行うことができ、これによって
能力増強運転もしくは消費電力低減運転、または能力増
強運転及び消費電力低減運転を融合する運転のいずれか
の選択が可能な空気調和機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の空気調和機に係る第1の発明の構成は、圧
縮機と、高圧容器と、これら圧縮機の圧縮室と高圧容器
との間にガスインジェクション回路とを備え、この回路
に冷媒流量を制御する弁を有する空気調和機において、
前記弁の弁開度を制御する制御装置と、この制御装置
へ、外部から信号情報を入力し、前記弁の弁開度を制御
する外部入力装置とを備えるものである。
【0008】また上記目的を達成するために、本発明の
空気調和機に係る第2の発明の構成は、運転周波数が可
変可能な圧縮機と、高圧容器と、これら圧縮機の圧縮室
と高圧容器との間にガスインジェクション回路とを備
え、この回路に冷媒流量を制御する弁を有する空気調和
機において、前記圧縮機の運転周波数を制御する制御装
置と、この制御装置へ、外部から信号情報を入力し、前
記圧縮機の運転周波数を制御する外部入力装置とを備え
るものである。
【0009】また上記目的を達成するために、本発明の
空気調和機に係る第3の発明の構成は、運転周波数が可
変可能な圧縮機と、高圧容器と、これら圧縮機の圧縮室
と高圧容器との間にガスインジェクション回路とを備
え、この回路に冷媒流量を制御する弁を有する空気調和
機において、前記弁の弁開度及び圧縮機の運転周波数を
制御する制御装置と、この制御装置へ、外部から信号情
報を入力し、前記弁の弁開度及び圧縮機の運転周波数を
制御する外部入力装置とを備えるものである。
【0010】さらに上記目的を達成するために、本発明
の空気調和機に係る第4の発明の構成は、運転周波数が
可変可能な圧縮機と、高圧容器と、これら圧縮機の圧縮
室と高圧容器との間にガスインジェクション回路とを備
え、この回路に冷媒流量を制御する弁を有する空気調和
機において、室内の温度を検出する室内温度検出器と、
この制御装置へ、外部から信号情報を入力し、予め設定
された設定温度と前記室内温度検出器の検出する温度と
の差に応じて前記弁の弁開度及び圧縮機の運転周波数を
制御する外部入力装置とを備えるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0012】図1は、本発明の空気調和機に係る実施例
のサイクル系統図で、ガスインジェクションサイクルを
有するものである。
【0013】サイクルは、圧縮機1、四方弁2、熱源側
熱交換器(室外熱交換器)3、第1減圧装置4、高圧容
器5、第2減圧装置6a、6b、利用側熱交換器(室内
熱交換器)7a、7bを配管16で接続して構成され
る。
【0014】本実施例では、室外機14に対して2台の
室内機15a、室内機15bが分離して並列に接続さ
れ、それぞれが室内ファン11a,11bを備えている
(2台以上の複数台を接続するものであってもよい)。
また室外機14の出口側には、配管接続用の阻止弁1
2、13が設けられている。
【0015】前記高圧容器5は、気液分離器と受液器
(レシーバ)との機能を併せ持っており、圧縮機1と高
圧容器5とをつなぐ配管9には開閉弁(電磁弁)8が介
在し、開閉弁8の開閉制御によってインジェクションの
有無の切り替えが可能になっている。ガスインジェクシ
ョンを行う場合は、開閉弁8を開(ON)けて、高圧容
器5で分離したガス冷媒を圧縮機1の圧縮室にインジェ
クションする。なお、開閉弁8は電動弁とすることによ
って、インジェクション流量の自動制御もできる。制御
装置17には、室内温度検出器18の検出する温度信号
及び利用者による外部入力装置19からの信号情報が入
力され、この利用者からの信号によって開閉弁8を制御
してインジェクションの有無の切り替えと、圧縮機1の
運転周波数の変更とが可能な構成になっている。制御装
置17と圧縮機1、高圧容器5、室内温度検出器18及
び外部入力装置19などの各機器との情報の伝達経路を
一点鎖線30で示す。
【0016】次に、上記構成の空気調和機の作用につい
て説明する。
【0017】冷房運転時の冷媒は、図中の実線矢印で示
す方向に流れる。本実施例では四方弁2は、冷房運転時
の位置にある。一方、暖房運転時では、四方弁2を切り
替えて冷媒を破線矢印で示す方向に流す。
【0018】冷房運転時には高圧容器5からガス冷媒を
取り出し、圧縮機1にインジェクションすると、利用側
熱交換器7a、7bに向かう冷媒は飽和液冷媒となり、
第2減圧装置6a、6bに流入することによって、利用
側熱交換器7a、7bでのエンタルピー差が大きくな
る。このため、同じ冷房能力を得るために必要な冷媒流
量が減少する。また、圧縮機1に運転周波数を可変でき
るインバータを備えているので、同じ能力を得るのに圧
縮機1の運転周波数を下げて冷媒流量を減らすことがで
き、消費電力を低減できる。
【0019】逆に、ガスインジェクションをしない場合
と同一の運転周波数とした場合には、利用側熱交換器7
a、7bでのエンタルピ差が大きくなった分だけ冷房能
力を増加することができる。
【0020】図2は、ガスインジェクションサイクルを
モリエル線図に示したものである。
【0021】図において、線50は飽和液線、線51は
飽和ガス線を示す。また点52は圧縮機1の入口(=蒸
発器出口)、点56は圧縮機1の出口(=凝縮機入
口)、点57は凝縮器出口、点58は高圧容器5、点6
0は高圧容器5の出口、点55は圧縮室内での冷媒状態
を示している。
【0022】冷房運転時では、区間61〜52は利用側
熱交換器7a、7bに相当する。また暖房運転時では、
区間56〜57が利用側熱交換器7a,7bに相当す
る。ガスインジェクションをしない場合の圧縮機1内の
圧縮過程は、点52、点54、点57、点59の経路と
なる。しかし、ガスインジェクションをすると、圧縮過
程は点52、点53、点55、点56の経路となる。
【0023】冷房運転時では、冷房能力は利用側熱交換
器7a、7bを流れる冷媒の質量流量GEと利用側熱交
換器7a、7b出入口のエンタルピ差との積で表され
る。このため、圧縮機1の能力を同一能力とすると、ガ
スインジェクションをした場合のエンタルピ差が区間6
1〜52、ガスインジェクションをしない場合のエンタ
ルピ差が区間59〜52であるので、ガスインジェクシ
ョンをすると利用側熱交換器7a、7bに流す冷媒の質
量流量GEを少なくしてよいことがわかる。すなわち、
圧縮機1の仕事が減って消費電力が低減する。一方、利
用側熱交換器7a、7bに流れる冷媒の質量流量GEが
同じであるならば、ガスインジェクションをした場合に
エンタルピ差の増加分だけ冷房能力が増加する。
【0024】暖房運転時では、暖房能力は熱源側熱交換
器3を流れる冷媒の質量流量GTと熱源側熱交換器3の
出入口のエンタルピ差との積で表される。ガスインジェ
クションサイクルでは、圧縮過程に温度の低いガス冷媒
がインジェクションされることで圧縮機1の吐出温度が
若干下がり、熱源側熱交換器3でのエンタルピ差(区間
56〜57)が、ガスインジェクションをしない場合の
エンタルピ差(区間54〜57)と比較して小さくな
る。しかし、熱源側熱交換器3を流れる冷媒の質量流量
GTが多い分(ガスインジェクション時:GT=GE+
GINJ,ガスインジェクションをしない時:GT=G
E)、暖房能力が増加する。
【0025】したがって、暖房能力を一定とするとガス
インジェクション時では、冷媒の質量流量を減らすこと
ができ、運転周波数が減って圧縮機1の仕事が減り消費
電力を低減できる。一方、圧縮機1の運転周波数が同じ
場合は、流量が増加した分、暖房能力が増加する。
【0026】マイコン、メモリ等を演算制御機器とする
制御装置17に対し、圧縮機1、ガスインジェクション
の開閉弁8、外部入力装置19、室内温度検出装置18
が接続され、信号情報の伝達によって制御されるが、制
御装置17は、室外機側と室内機側とに2分割されて各
々搭載されていてもよい。
【0027】図3は、本実施例のガスインジェクション
サイクルの冷房運転時のタイムチャートである。実線2
0は室内温度の変化、破線21(=T0)は利用者によ
る設定温度、実線23はガスインジェクションの有無、
実線24は圧縮機1の運転周波数の変化、実線25は冷
房能力の変化を示す。
【0028】たとえば、利用者が外部入力装置19で設
定した設定温度T0と実際の室内温度との差が大きい場
合、設定温度T0に短時間で到達させるために、ガスイ
ンジェクション回路をON(開閉弁8を開)とする。こ
の時(ta)、圧縮機1の運転周波数を定格周波数とす
れば、能力が増加するので急速冷房が可能となる。室内
温度がTとなり、設定温度T0に近づくと室内負荷が小
さくなり、必要な冷房能力も小さくてよいため、ガスイ
ンジェクション回路をOFF(開閉弁8を閉)とする。
【0029】この場合、ガスインジェクション回路のO
N、OFFの切り替えに使用する実際温度と設定温度T
0との温度差の情報は、予め制御装置17に入力記憶さ
れている。室内温度が設定温度T0に到達すると、ガス
インジェクション回路を再びONとし、同一能力を維持
できる運転周波数まで、圧縮機1の運転周波数を下げて
運転する。その結果、当初はガスインジェクションによ
る能力増加で急速冷房ができ、設定温度到達後は、圧縮
機1の運転周波数減により消費電力を低減した運転が可
能となる。
【0030】また、常時ガスインジェクション回路をO
Nとした状態(一点鎖線28)で、圧縮機1の運転周波
数をN0からN1へ変化させることで(一点鎖線2
6)、冷房能力が増加している状態Q1から徐々にQ0
に減少させ(一点鎖線27)、当初の室内温度T1から
設定温度T0に到達するまでの時間(tb−t0)をさ
らに短縮することが可能である。暖房運転時も同様であ
る。
【0031】図4は、本実施例のガスインジェクション
サイクルの運転モード切り替えのフローチャートであ
る。
【0032】利用者が外部入力装置17で入力した情報
に基づき(符号40)、標準運転モードか能力増強モー
ドか省エネモードかを判別(41)する。能力増強モー
ドの場合、ガスインジェクション回路がON(42)と
なり、開閉弁8が開く(45)。圧縮機1の運転周波数
は予め制御装置17に設定されている定格周波数で運転
され、冷房能力または暖房能力が増加する。この結果、
急速冷房、急速暖房が可能となる(90)。
【0033】標準モードの場合、先の図3(冷房運転
時)に示したように、予め制御装置17に設定されてい
る情報(プログラム)に従い、ガスインジェクション回
路が自動的に切り替えられ(43)、最短時間で利用者
の設定温度T0に到達するように運転される。設定温度
T0に到達後は、圧縮機1の運転周波数を低減し、消費
電力が低い状態(省エネモード)で運転される。省エネ
モードの場合は、ガスインジェクション回路がONとな
り(44)、開閉弁8が開く(46)。その後、圧縮機
1の運転周波数を、定格周波数時の能力と同一能力とな
るまで下げ、消費電力を低減した状態で運転が行われる
(91)。
【0034】図5は、利用者が使用する外部入力装置1
7を示す図である。ここではワイヤレスリモコンの例を
示す。ワイヤレスリモコン70には、利用者の設定する
温度や現在の室内温度を表示する表示手段71があり、
利用者はボタン77、78を使用して設定温度T0を設
定する。また利用者の要求により、ガスインジェクショ
ン回路を切り替えるための選択ボタン72、73、74
があり、利用者はワンボタンで、望みの運転モードを選
択することができる。
【0035】外部入力装置17は、コード付のリモコン
でも良く、また空気調和機がネットワーク接続され、運
転管理が可能な場合は、用いる情報端末からの入力でき
るようにすることも可能である。また、室内温度検出装
置18は、空調したい部屋に空気調和機がある場合は、
空気調和機本体にあっても、また空調したい部屋に設け
られる場合には、リモコンや情報端末等の外部入力装置
19に設けてもよい。この場合、外部入力装置19は、
双方向通信が可能であることが必要である。
【0036】図6は、本発明の空気調和機に係る他の実
施例のガスインジェクションサイクル図で、前記実施例
と異なるところは次のとおりである。
【0037】配管83の高圧容器5から圧縮機1に至る
間に第3減圧装置81及び熱交換器82が設けられてい
る。第3減圧装置81は、高圧容器5からバイパスした
冷媒をインジェクションに必要な圧力まで減圧させ気液
二相冷媒を生成するとともに、インジェクション流量の
制御を行うためのものである。
【0038】冷房運転時、第1減圧装置4による減圧の
度合いを少なくし、第3減圧装置81による減圧の度合
いが大きくするよう制御される。このため熱交換器82
において、第3減圧装置81で大きく減圧されて温度の
低くなった気液二相冷媒と、減圧されないため前記気液
二相冷媒よりは高い温度の高圧容器5から出る冷媒とで
熱交換し、インジェクションされる気液二相冷媒の完全
ガス化を図る。一方暖房運転時は、熱交換器82で温度
の低い気液二相冷媒と高圧容器5へ入る温度の高い冷媒
との熱交換を行ってインジェクションされる気液二相冷
媒の完全ガス化を図る。
【0039】また冷房運転時には、主サイクルの配管1
00(高圧容器5から阻止弁12までの配管)を流れる
冷媒は、熱交換器82でインジェクションされる気液二
相冷媒により冷却され、さらに第2減圧装置6a,6b
により冷却されて過冷却される。つまり、室内熱交換器
7a,7bへ流入する冷媒は過冷却されているため、室
内熱交換器7a,7bでのエンタルピー差が大きく、同
じ冷房能力を得るために冷媒流量を少なくすることがで
きる。
【0040】本実施例によれば、空気調和機の冷媒流量
を少なくすることができ、図1のサイクルと同様に、消
費電力を低減した運転ができる、という効果がある。
【0041】なお上記いずれの実施例においても、ガス
インジェクションサイクルには、冷媒として単一冷媒の
R22、R32、R134aを始め、混合冷媒であるR
407C、R410AのHCFC系冷媒、HFC系冷媒
の使用が可能である。またプロパン等のHC系冷媒や二
酸化炭素、アンモニア等の自然系冷媒の使用も可能であ
る。
【0042】R407Cなどの非共沸冷媒を使用する
と、第1減圧装置4での減圧の度合いに応じて、高圧容
器5(本発明では気液分離レシーバ)内の液冷媒とガス
冷媒との組成が変動する。たとえば、R407Cは、一
般にR32/R125/R134aの3種類の冷媒が、
重量分率23wt%/25wt%/52wt%の比率で
混合されている。第1減圧装置4での減圧の度合いが大
きくなるに従い、高圧容器5内の液冷媒中のR134a
の存在割合が増加するようになる。したがって、ガスイ
ンジェクションサイクルでは、この各冷媒の物性の違い
を利用して能力可変を行うことができる。また、圧縮機
1は、レシプロ、ロータリー、スクロールのいずれの形
式ものであってもよい。
【0043】さらに本実施例では、圧縮機1の入口に低
圧容器(アキュムレータ)を設けていないが、低圧容器
を設けたものであってもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ガ
スインジェクションサイクルの有する特性を活かし、能
力増加運転もしくは消費電力低減(省エネモード)運
転、または能力増加運転及び消費電力低減(省エネモー
ド)運転を融合した運転を、利用者による外部からの入
力情報に応じて選択して運転可能な空気調和機を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気調和機に係る実施例のガスインジ
ェクションサイクルを示す図である。
【図2】図1に示す実施例のガスインジェクションサイ
クルをモリエル線図上に示す図である。
【図3】図1に示す実施例の冷房運転時のタイムチャー
トである。
【図4】図1に示す実施例の運転モード切り替えのフロ
ーチャートである。
【図5】図1の実施例の外部入力装置を示す図である。
【図6】本発明の空気調和機に係る他の実施例のガスイ
ンジェクションサイクルを示す図である。
【符号の説明】
1…圧縮機 2…四方弁 3…熱源側熱交換器 4…第1減圧装置 5…高圧容器 6a,6b…第2減圧装置 7a,7b…利用側熱交換器 8…開閉弁 9,83…ガスインジェクション回路 10…室外ファン 11a,11b…室内ファン 12,13…阻止弁 14…室外機 15a,15b…室内機 16,100…配管 17…制御装置 18…室内温度検出装置 19…外部入力装置 30…情報(信号)の流れ 70…リモコン(外部入力装置) 71…表示部 73,74…運転モード選択ボタン 77,78…設定温度設定ボタン 81…第3減圧装置 82…熱交換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 進 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 空調システム清水生産本部内 Fターム(参考) 3L060 AA03 AA06 3L092 AA02 AA03 BA03 BA28 EA15 FA05 FA24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機と、高圧容器と、これら圧縮機の圧
    縮室と高圧容器との間にガスインジェクション回路とを
    備え、この回路に冷媒流量を制御する弁を有する空気調
    和機において、 前記弁の弁開度を制御する制御装置と、 この制御装置へ、外部から信号情報を入力し、前記弁の
    弁開度を制御する外部入力装置とを備えることを特徴と
    する空気調和機。
  2. 【請求項2】運転周波数が可変可能な圧縮機と、高圧容
    器と、これら圧縮機の圧縮室と高圧容器との間にガスイ
    ンジェクション回路とを備え、この回路に冷媒流量を制
    御する弁を有する空気調和機において、 前記圧縮機の運転周波数を制御する制御装置と、 この制御装置へ、外部から信号情報を入力し、前記圧縮
    機の運転周波数を制御する外部入力装置とを備えること
    を特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】運転周波数が可変可能な圧縮機と、高圧容
    器と、これら圧縮機の圧縮室と高圧容器との間にガスイ
    ンジェクション回路とを備え、この回路に冷媒流量を制
    御する弁を有する空気調和機において、 前記弁の弁開度及び圧縮機の運転周波数を制御する制御
    装置と、 この制御装置へ、外部から信号情報を入力し、前記弁の
    弁開度及び圧縮機の運転周波数を制御する外部入力装置
    とを備えることを特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】運転周波数が可変可能な圧縮機と、高圧容
    器と、これら圧縮機の圧縮室と高圧容器との間にガスイ
    ンジェクション回路とを備え、この回路に冷媒流量を制
    御する弁を有する空気調和機において、 室内の温度を検出する室内温度検出器と、 この制御装置へ、外部から信号情報を入力し、予め設定
    された設定温度と前記室内温度検出器の検出する温度と
    の差に応じて前記弁の弁開度び圧縮機の運転周波数を制
    御する外部入力装置とを備えることを特徴とする空気調
    和機。
  5. 【請求項5】冷媒に非共沸混合冷媒を使用することを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の空気調和
    機。
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