JP4201648B2 - リベット締め装置 - Google Patents

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JP4201648B2
JP4201648B2 JP2003160482A JP2003160482A JP4201648B2 JP 4201648 B2 JP4201648 B2 JP 4201648B2 JP 2003160482 A JP2003160482 A JP 2003160482A JP 2003160482 A JP2003160482 A JP 2003160482A JP 4201648 B2 JP4201648 B2 JP 4201648B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、リベット締め装置に関し、特に気圧と油圧を利用して駆動し、かつ使用状況に応じて角度を調節できるとともに、使用する締結具の種類に応じてヘッドを交換できるリベット締め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常リベット締め装置、もしくはリベットガンと称するリベット締め装置は、工業上の製造工程、或いは室内装飾において、主にブラインドリベットなどの締結具を用いて板材を締結する場合に利用されている。即ち、2枚の板材を重ね合わせた個所に通孔を穿設し、リベットを挿通させて、リベット締め装置でかしめる。リベット締め装置はチャックを具えるヘッド部を具え、該ヘッド部にリベット軸を挿通させる。該ヘッド部のチャックはリベット軸を機械的に掴んで保持し、使用者がリベット締め装置のトリガを押圧すると、ヘッド部が連動して後退し、リベット軸を後退させる。この場合、リベット軸に挿設したスリーブが圧迫されて変形し板材の締結が完了する。よって、リベット締め装置は板材を組み合わせ締結する専用の工具といえる。
【0003】
一般のリベット締め装置は、リベット締め装置のヘッド部とグリップ部とが一体に形成される。即ちヘッド部が固定されていて、ヘッド部を回転させて角度を調整するができない。このため、従来のリベット締め装置は板材をリベットでかしめる場合、往々にして作業環境における空間の制限を受け十分に活用することができず、板材の締結作業上困難を来すことがある。
【0004】
また、従来のリベット締め装置は、ヘッド部の構造上の制限によってリベットのかしめ作業にしか使用することができず、例えばナットアンカーなど、異なる部材を用いて板材を締結する場合、その場でリベット締め装置をこれら異なる部材用に変更して締結作業を行うことができない。よって、その実用性は決して高いものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、作業環境において空間の制限を受ける場合、状況に応じてヘッド部とグリップ部の角度を調整できるリベット締め装置を提供することを課題とする。
【0006】
また、この発明は、異なる締結具に応じて挟持手段を交換して板材の締結を行うことのできるリベット締め装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者は従来の技術に見られる欠点に鑑み鋭意研究を重ねた結果、内部を軸方向に貫通水平貫通孔を形成し、該水平貫通孔に異なる締結具用の挟持手段を着脱自在に接続するジョイントを連結した第1スリーブと、該第1スリーブを挿入する第2スリーブを設けたヘッド部と、内部に油圧管を挿通させた連結スリーブを介し、かつ該連結スリーブを回転軸として該ヘッド部に対して回動自在に連結するグリップ部と、該グリップ部の外面に設けられるトリガと、及び該グリップ部の下方に設けられる気圧室であって、該トリガの動作に連動する第1ピストンを内部に設けてなる気圧室とによってなるリベット締め装置の構造によって課題を解決できる点に着眼し、かかる知見に基づいて本発明を完成させた。
【0008】
以下、この発明について具体的に説明する。
請求項1に記載するリベット締め装置は、内部を軸方向に貫通し、かつ内壁に段差を形成する水平貫通孔を具えるとともに、後端底面に適宜な角度の第1傾斜面を形成し、該第1傾斜面には一端が該水平貫通孔に連通する第1貫通孔を具える第1位置決め溝を形成してなるヘッド部と、
該ヘッド部の上記水平貫通孔内に設けられ、外周面に弾性体を嵌着し、かつ後端縁部にフランジを一体に形成する第2スリーブと、
該ヘッド部の水平貫通孔内に設けられ、略中央の適宜な位置にフランジを一体に形成し、該フランジから後端縁に至る部分に弾性体を嵌挿するとともに、該フランジから前端縁に至る部分を該第2スリーブに挿入し、かつ前端縁が該第2スリーブの前端から突出する該第1スリーブと、
該第2スリーブの前端から突出する該第1スリーブ前端縁に設けられるジョイントと、
一端に該ヘッド部の後端底面の第1傾斜面に対応する第2傾斜面を形成し、かつ該第1傾斜面び第1貫通孔に対応する第2貫通孔を具える第2位置決め溝を形成する傾斜部と及び該傾斜部下方に延伸し、かつて中空の筒状を呈し、内部を軸方向に貫通する空間をオイル通路とするグリップ本体とによってなるグリップ部と、
該第1位置決め溝と第2位置決め溝とにそれぞれ設けられ、かつ 該第1位置決め溝の第1貫通孔に対応する位置には第1固定孔を、該第2位置決め溝に対応する位置には第2固定孔を穿設する一対の当接板と、
一端にフランジを一体に形成し、他端の外周面に螺刻してなり、該螺刻した一端から 該グリップ部側の第2位置決め溝に設ける当接板の固定孔に該グリップ部側から挿通させ、かつ該第1位置決め内で該螺刻した一端にナットに螺合して締結する連結スリーブと、
該連結スリーブに挿入され、一端がヘッド部の第1貫通孔に当接し、他端がグリップ部のオイル通路に当接する油圧管と、
該グリップ部の外面に設けられるトリガと、
該グリップ部の下方に設けられる気圧室であって、一端が該グリップ本体のオイル通路に摺動自在に設けられるとともに、他端にキャップ状の第2ピストンを連結し、かつ該トリガの動作に連動する第1ピストンを内部に設けてなる気圧室と、によってなる。
【0009】
請求項2に記載するリベット締め装置は、請求項1における連結スリーブに環状の波板である環状弾性体を嵌挿し、該一対の当接板の間に介在させる。
【0010】
請求項3に記載するリベット締め装置は、請求項1におけるジョイントの前端にリベット挟持手段を設ける。
【0011】
請求項4に記載するリベット締め装置は、請求項1におけるジョイントの前端にナット挟持装置を設ける。
【0012】
請求項5に記載するリベット締め装置は、請求項1におけるジョイントの前端にナットアンカー挟持装置を設ける。
【0013】
請求項6に記載するリベット締め装置は、請求項1におけるジョイントの前端にボルト挟持装置を設ける。
【0014】
請求項7に記載するリベット締め装置は、請求項1における第1スリーブの後端面に六角孔を形成する。
【0015】
請求項8に記載するリベット締め装置は、請求項1における第2スリーブの前端が貫通孔の前端開口内部に位置し、少なくとも一以上のOリングとパッキングとを嵌着する。
【0016】
請求項9に記載のリベット締め装置は、請求項1における第2スリーブのフランジに少なくとも一以上のOリングとパッキングを嵌着する。
【0017】
請求項10に記載のリベット締め装置は、請求項1における油圧管の前端部と後端部にOリングとパッドとを設ける。
【0018】
請求項11に記載のリベット締め装置は、請求項1におけるヘッド部の後端縁部にキャップ部を設ける。
【0019】
【発明の実施の形態】
この発明は、気圧と油圧を利用して駆動し、かつ使用状況に応じて角度を調節できるとともに、使用する締結具の種類に応じてヘッドを交換できるリベット締め装置を提供するものであって、内部を軸方向に貫通水平貫通孔を形成し、該水平貫通孔に異なる締結具用の挟持手段を着脱自在に接続するジョイントを連結した第1スリーブと、該第1スリーブを挿入する第2スリーブを設けたヘッド部と、内部に油圧管を挿通させた連結スリーブを介し、かつ該連結スリーブを回転軸として該ヘッド部に対して回動自在に連結するグリップ部と、該グリップ部の外面に設けられるトリガと、及び該グリップ部の下方に設けられる気圧室であって、該トリガの動作に連動する第1ピストンを内部に設けてなる気圧室とによって構成する。
かかるリベット締め装置の構造と特徴を詳述するために具体的な実施例を挙げ、図示を参照にして以下に説明する。
【0020】
【実施例】
この発明によるリベット締め装置の構造を図1、図2に開示する。図面によれば、ヘッド部(9)には、内部を軸方向に貫通する水平貫通孔(10)を形成する。該水平貫通孔(10)は、段差を形成して、前端開口(11)の口径を後端開口(12)よりも狭くする。また、該水平貫通孔(10)内には、略中央の適宜な位置にフランジ(15)を一体に形成した第1スリーブ(13)と、後端縁部にフランジ(22)を一体に形成した第2スリーブ(14)を設ける。該フランジ(22)の外径は、水平貫通孔(10)の前端開口(11)より広くする。
【0021】
第1スリーブ(13)は、該フランジ(15)から前端縁部に至る部分を第2スリーブ(14)内に嵌挿する。この場合、該フランジ(15)が、第2スリーブ(14)のフランジ(22)の後端面に当接し、且つ前端縁部が第2スリーブ(14)を貫通し、第2スリーブ(14)の前端縁部から突出する。また、第1スリーブ(13)の後端面には、第1スリーブ(13)の組立てと回転の便宜を図るために六角孔(16)を形成する。第1スリーブ(13)の前端縁部には、ジョイント(17)を設け、該ジョイント(17)の前端にはリベット挟持手段(18)を着脱自在に設ける。
【0022】
ヘッド部(9)の前半部は、カバーとなるシリンダ(19)を
設け、リベット挟持手段(18)を固定する。また、第2スリーブ(14)のフランジ(22)にはOリング(23)とパッキング(24)を嵌着する。
【0023】
第1スリーブ(13)の後半部はコイルバネである弾性体(25)を嵌着し、該弾性体(25)の両端縁部は、第2スリーブ(14)と、ヘッド部(9)の後端縁部に設けるキャップ部(26)とにそれぞれ当接する。
【0024】
ヘッド部(9)は、後端底面に適宜な角度の第1傾斜面(28)を形成し、該第1傾斜面(28)の略中央の位置に第1位置決め溝(30)を形成する。第1位置決め溝(30)は、四隅にねじ孔(32)を形成し、かつ中央の位置には、一端が第2スリーブ(14)のフランジ(22)前方においてヘッド部(9)の水平貫通孔(10)の後端開口(12)に連通する第1貫通孔(34)を形成する。
【0025】
グリップ部(40)は、前端部にヘッド部(9)の第1傾斜面(28)に対応する第2傾斜面(42)を形成した傾斜部と、該傾斜部から下方に延伸して中空の筒状を呈するグリップ本体とによってなる。
【0026】
該グリップ本体内の中空部は、グリップ本体内を垂直に貫通するオイル通路(47)とし、油圧用のオイルを注入する。また、該第2傾斜面(42)には、第1傾斜面(28)の第1位置決め溝(30)に対応する第2位置決め溝(44)を形成する。該第2位置決め溝(44)には、第1傾斜面(28)の第1位置決め溝(30)に形成するねじ孔(32)、及び第1貫通孔(34)にそれぞれ対応するねじ孔(45)と第2貫通孔(46)とを形成する。該第2貫通孔(46)の下端は、オイル通路(47)に連通する。さらに、該グリップ本体の外面にはトリガ(48)を設ける。
【0027】
ヘッド部(9)の第1位置決め溝(30)と、グリップ部(40)の第2位置決め溝(44)とには、それぞれ当接板(50)(51)を設ける。当接板(50)には第1位置決め溝(30)のねじ孔(32)に対応する位置にボルト(54)を挿通させる孔部(52)を、第1貫通孔(34)に対応する位置に固定孔(56)をそれぞれ穿設する。また当接板(51)も第2位置決め溝(44)のねじ孔(45)に対応する位置にボルト(55)を挿通させる孔部(53)を、第2貫通孔(46)に対応する位置に固定孔(57)をそれぞれ穿設する。
【0028】
ヘッド部(9)とグリップ部(40)の間には連結スリーブ(60)を設ける。即ち、当接板(51)の固定孔(57)には、グリップ部(40)側から、一端にフランジ(61)を一体に形成し、他端の外周面に螺刻した連結スリーブ(60)を挿通させるとともに、環状の波板である環状弾性体(59)を該連結スリーブ(60)に嵌装し、さらに、該連結スリーブ(60)の螺刻した一端を当接板(50)の固定孔(56)に挿通させて、グリップ部(40)の第2位置決め溝(44)内においてナット(62)に螺合させて締結する。よって、ヘッド部(9)とグリップ部(40)は、第1傾斜面(28)と第2傾斜面(42)との間に環状弾性体(59)を介在させ、かつ該連結スリーブ(60)を回転軸として回動自在に連結する。
【0029】
該連結スリーブ(60)には、中空の油圧管(64)を挿入する。該油圧管(64)は一端がヘッド部(9)の第1貫通孔(34)に当接し、他端がグリップ部(40)のオイル通路(47)に当接する。また、油圧管(64)の前端部と後端部にはオイル漏れを防ぐOリング(65)とパッド(66)とを設ける。
【0030】
該グリップ部(40)の下方には、内部空間(71)が形成された気圧室(70)を設ける。該気圧室(70)の内部には、一端がグリップ部(40)のオイル通路(47)に摺動自在に挿入し、かつ少なくとも一以上のOリング(73)を嵌着した第1ピストン(72)と、該第1ピストン(72)の他端は、固定板(75)を貫通して、浅いキャップ状の第2ピストン(74)に連結する。該固定板(75)上には防振パッド(76)を設けるとともに、第2ピストン(74)の中心に穿設した孔部と、底面にそれぞれパッド(77)を設ける。また気圧室(70)は、上面にそれぞれ排気孔(78)を穿設するとともに底部にはOリング(81)を嵌着した底面カバー(80)を設ける。
【0031】
気圧室(70)には、内部空間(71)に気圧溝(82)を形成する。すなわち内部空間(71)には、グリップ部(40)のトリガ(48)の略下方の位置に円筒状の内部壁面を形成し、該内部壁面に囲まれる空間を気圧溝(82)とする。
【0032】
気圧溝(82)は、内部空間(71)を垂直方向に貫通して形成され、上下開口を具えるとともに、上部開口からOリング(86)と、パッキング(87)と、コイルバネである弾性体(88)とを嵌着したプランジャ(85)を摺動自在に挿設する。プランジャ(85)の底端部には閉塞ブロック(90)を嵌着する。さらに、気圧溝(82)の下部開口にはOリング(93)を嵌着した底面カバー(92)を設けて閉塞するとともに、該底面カバー(92)には、一端が該閉塞ブロック(90)に接触する弾性体(91)を嵌装する。
【0033】
さらに、気圧溝(82)を形成する内部壁面、及び気圧室(70)には貫通孔を穿設して、気圧室(70)の内部空間(71)と、気圧溝(82)と、外部とが連通するように構成する。すなわち、該内部壁面の上端縁部に近い位置に下方に傾斜する貫通孔を穿設し、外壁の該貫通孔に対応する位置にも貫通孔を穿設し、対応する両貫通孔を排気孔(79)とする。さらに、該内部壁面の下端縁部に近い位置に貫通孔を穿設し、また、外壁の該貫通孔に対応する位置にも貫通孔を穿設し、対応する両貫通孔を給気孔(84)とする。該給気孔(84)は、通常閉塞ブロック(90)によって閉塞される。
【0034】
トリガ(48)は、グリップ部(40)の外面に回動自在に設けられる。トリガ(48)のグリップ部(40)側の一端には下方に延伸する連動桿(95)を設ける。また、気圧室(70)の上面で、トリガ(48)の位置には一端がプランジャ(85)の上端に接触する連動板(94)を軸支し、連動板(94)の他端を連動桿(95)の下端に回動自在に連結する。よって、トリガ(48)を引くと、連動桿(95)が上方に移動し、梃子の作用によって連動板(94)の一端がプランジャ(85)の上端を押圧する。
【0035】
かしめ作業においてこの発明によるリベット締め装置を使用する場合、図3に開示するように、トリガ(48)を引くと連動桿(95)が上方に移動し、連動板(94)の一端がプランジャ(85)の上端を押圧する。プランジャ(85)が連動板(94)の押圧を受けて下方に移動すると、プランジャ(85)の底端部に嵌着した閉塞ブロック(90)が下方に移動して給気孔(84)が開放される。このため、外部の空気が給気孔(84)から気圧室(70)の内部空間(71)に侵入し、第2ピストン(74)を上方に押し上げる。このため、第2ピストン(74)に連結する第1ピストン(72)がオイル通路(47)内のオイルを圧迫する。圧迫されたオイルは連結スリーブ(60)に挿通させた油圧管(64)を通過して、ヘッド部(9)の水平貫通孔(10)の後端開口(12)と、第2スリーブ(14)のフランジ(22)との間に形成される空間に流入し、第2スリーブ(14)と、第2スリーブ(14)に嵌挿した第1スリーブ(13)と、第1スリーブ(13)に連結するリベット挟持手段(18)を後方に移動させてかしめの動作を行なう。
【0036】
かしめの動作が完了したあと、トリガ(48)を開放すると、気圧溝(82)内に位置する弾性体(88)(91)の付勢力によってプランジャ(85)と閉塞ブロック(90)が本来の位置に復帰し、給気による圧力が減少する。同時に、ヘッド部(9)内に設けた弾性体(25)の付勢力によって第2スリーブ(14)のフランジ(22)が前方に圧迫され、第1スリーブ(13)とリベット挟持手段(18)が本来の位置に復帰する。また、第2スリーブ(14)のフランジ(22)が前進することによって、オイルが油圧管(64)を通過してオイル通路(47)に戻り、第1ピストン(72)と第2ピストン(74)を圧迫して本来の位置に復帰させる。
【0037】
図4は、かしめを行なう以前の状態におけるヘッド部(9)と、グリップ部(40)の一部断面図である。図面によれば、この状態においてはヘッド部(9)の水平貫通孔(10)の後端開口(12)から第2スリーブ(14)のフランジ(22)に至る空間、及び第1貫通孔(34)から油圧管(64)に至る空間にはオイルが流入していない。
【0038】
上述の状態において、2枚の板材(96)に挿通させたリベット(97)のリベット軸(98)をリベット挟持手段(18)で挟持し、トリガ(48)を引くと、図5に開示するように、オイルが油圧管(64)を通過してヘッド部(9)の水平貫通孔(10)の後端開口(12)と、第2スリーブ(14)のフランジ(22)との間に流入し、フランジ(22)を圧迫する。よって、図面において矢印で示す方向に第2スリーブ(14)と、第1スリーブ(13)と、及びリベット軸(98)を挟持したリベット挟持手段(18)が移動し、リベット(97)のヘッドが変形してリベット軸(98)が切断する。ここにおいて、リベット(97)で2枚の板体(96)をかしめ、締結する動作が完了する。ついで、トリガ(48)を開放すると、上述の通り、それぞれの部材が本来の状態に復帰する。
【0039】
図6に開示するように、この発明によるリベット締め装置は、作業する環境が空間の制限を受けて作業しにくい場合、図6に開示するように、状況に応じてヘッド部(9)を回転させて、使用する角度を調節することができる。よって、リベット締めを行う場合、作業環境における空間の制限を受けることがなく、柔軟に応用することができ実用的である。
【0040】
また、図7に開示するように、板材(96)のかしめに異なる締結具を使用する場合、リベット挟持手段(18)を交換することができる。例えば、板材(96)のかしめにナットを用いる場合、リベット挟持手段(18)をジョイント(17)から取り外し、ナット締め手段(99)を取り付ける。また、ナット締め手段(99)以外にナットアンカー、もしくはボルトなどを用いる場合においても、これら締結具に対応する挟持手段に交換することによって、装置の多様性を達成することができる。
【0041】
以上をまとめると、この発明によるリベット締め装置は、ヘッド部(9)の第1傾斜面(28)と、グリップ部(40)の第2傾斜面(42)にそれぞれ当接板(50)(51)を設け、環状弾性体(59)を挿通させた連結スリーブ(60)で回動自在に連結する。よって、使用時において、ヘッド部(9)とグリップ部(40)との角度を調整することができ、作業環境における空間の制限を受けることがない。すなわち、好ましい操作性と柔軟な適応性を具え、実用的である。
【0042】
また、ヘッド部(9)に内設する第1スリーブ(13)、第2スリーブ(14)内で回転する回転軸であって、例えば、ナット締め手段(99)など、使用する締結具に応じて、異なる挟持手段に交換することができる。よって、この発明におけるリベット締め装置は、装置の対応性を具える。
【0043】
以上は、この発明の好ましい実施例であって、この発明の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、この発明の精神の下においてなされ、この発明に対して均等の効果を有するものは、いずれもこの発明の特許請求の範囲に属するものとする。
【0044】
【発明の効果】
この発明によるリベット締め装置は、作業環境において空間の制限を受ける場合、状況に応じてヘッド部の角度を調整でき、好ましい操作性と柔軟な適応性を具え、実用的である。
【0045】
また、この発明は、異なる締結具に応じてリベット以外の締結具の挟持手段に取り替えて板材の締結を行うことができ、多様性を具える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のリベット締め装置であってヘッド部とグリップ部の連結構造を表わす一部分解図である。
【図2】 図1に開示するリベット締め装置の断面図である。
【図3】 図1に開示するリベット締め装置の動作を表わす説明図である。
【図4】 図1に開示するリベット締め装置におけるヘッド部の使用前の状態を表わす断面図である。
【図5】 図1に開示するリベット締め装置におけるヘッド部のかしめの動作表わす説明図である。
図1に開示するヘッド部の操作状態を表わす断面図である。
【図6】 図1に開示するリベット締め装置の使用例を表わす説明図である。
【図7】 図1に開示するリベット締め装置において、挟持手段を交換した一例を表わす断面図である。
【符号の説明】
9 ヘッド部
10 水平貫通孔
11 前端開口
12 後端開口
13 第1スリーブ
14 第2スリーブ
15 フランジ
16 六角孔
17 ジョイント
18 リベット挟持手段
19 シリンダ
20 環状体
21 パッキング
22 フランジ
23 Oリング
24 パッキング
25 弾性体
26 キャップ部
28 第1傾斜面
30 第1位置決め溝
32 ねじ孔
34 第1貫通孔
40 グリップ部
42 第2傾斜面
44 第2位置決め溝
45 ねじ孔
46 第2貫通孔
47 オイル通路
48 トリガ
50 当接板
51 当接板
52 孔部
53 孔部
54 ボルト
55 ボルト
56 固定孔
57 固定孔
59 環状弾性体
60 連結スリーブ
61 フランジ
62 ナット
64 油圧管
65 Oリング
66 パッド
70 気圧室
71 内部空間
72 第1ピストン
73 Oリング
74 第2ピストン
75 固定板
76 防振パッド
77 パッド
78 排気孔
79 排気孔
80 底面カバー
81 Oリング
82 気圧溝
84 給気孔
85 プランジャ
86 Oリング
87 パッキング
88 弾性体
90 閉塞ブロック
91 弾性体
92 底面カバー
93 Oリング
94 連動板
95 連動桿
96 板材
97 リベット
98 リベット軸
99 ナット締め手段

Claims (11)

  1. 内部を軸方向に貫通し、かつ内壁に段差を形成する水平貫通孔を具えるとともに、後端底面に適宜な角度の第1傾斜面を形成し、該第1傾斜面には一端が該水平貫通孔に連通する第1貫通孔を具える第1位置決め溝を形成してなるヘッド部と、
    該ヘッド部の上記水平貫通孔内に設けられ、外周面に弾性体を嵌着し、かつ後端縁部にフランジを一体に形成する第2スリーブと、
    該ヘッド部の水平貫通孔内に設けられ、略中央の適宜な位置にフランジを一体に形成し、該フランジから後端縁に至る部分に弾性体を嵌挿するとともに、該フランジから前端縁に至る部分を該第2スリーブに挿入し、かつ前端縁が該第2スリーブの前端から突出する該第1スリーブと、
    該第2スリーブの前端から突出する該第1スリーブ前端縁に設けられるジョイントと、
    一端に該ヘッド部の後端底面の第1傾斜面に対応する第2傾斜面を形成し、かつ該第1傾斜面の第1貫通孔に対応する第2貫通孔を具える第2位置決め溝を形成する傾斜部と、及び該傾斜部下方に延伸し、かつ中空の筒状を呈し、内部を軸方向に貫通する空間をオイル通路とするグリップ本体とによってなるグリップ部と、
    該第1位置決め溝と第2位置決め溝とにそれぞれ設けられ、かつ 該第1位置決め溝の第1貫通孔に対応する位置には第1固定孔を、該第2位置決め溝に対応する位置には第2固定孔を穿設する一対の当接板と、
    一端にフランジを一体に形成し、他端の外周面に螺刻してなり、該螺刻した一端から 該グリップ部側の第2位置決め溝に設ける当接板の固定孔に該グリップ部側から挿通させ、かつ該第1位置決め内で該螺刻した一端にナットに螺合して締結する連結スリーブと、
    該連結スリーブに挿入され、一端がヘッド部の第1貫通孔に当接し、他端がグリップ部のオイル通路に当接する油圧管と、
    該グリップ部の外面に設けられるトリガと、
    該グリップ部の下方に設けられる気圧室であって、一端が該グリップ本体のオイル通路に摺動自在に設けられるとともに、他端にキャップ状の第2ピストンを連結し、かつ該トリガの動作に連動する第1ピストンを内部に設けてなる気圧室と、によってなることを特徴とするリベット締め装置。
  2. 前記連結スリーブに環状の波板である環状弾性体を嵌挿し、該一対の当接板の間に介在させることを特徴とする請求項1に記載するリベット締め装置。
  3. 前記ジョイントの前端には、リベット挟持手段を設けることを特徴とする請求項1に記載するリベット締め装置。
  4. 前記ジョイントの前端には、ナット挟持装置を設けることを特徴とする請求項1に記載するリベット締め装置。
  5. 前記ジョイントの前端には、ナットアンカー挟持装置を設けることを特徴とする請求項1に記載するリベット締め装置。
  6. 前記ジョイントの前端には、ボルト挟持装置を設けることを特徴とする請求項1に記載のリベット締め装置。
  7. 前記第1スリーブの後端面には、六角孔を形成することを特徴とする請求項1に記載のリベット締め装置。
  8. 前記第2スリーブの前端は、該水平貫通孔の前端開口内部に位置し、かつOリングとパッキングを嵌着することを特徴とする請求項1に記載のリベット締め装置。
  9. 前記第2スリーブのフランジには、少なくとも一以上のOリングとパッキングとを嵌着することを特徴とする請求項1に記載のリベット締め装置。
  10. 前記油圧管の前端部と後端部には、少なくとも一以上のOリングとパッドとを設けることを特徴とする請求項1に記載するリベット締め装置。
  11. 前記ヘッド部の後端縁部にキャップ部を設けることを特徴とする請求項1に記載するリベット締め装置。
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