JP4201464B2 - バックル - Google Patents

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    • A44B11/00Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts
    • A44B11/25Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts with two or more separable parts
    • A44B11/26Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts with two or more separable parts with push-button fastenings
    • A44B11/266Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts with two or more separable parts with push-button fastenings with at least one push-button acting parallel to the main plane of the buckle and perpendicularly to the direction of the fastening action

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、部材同士を着脱可能に連結する場合に好適なバックルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のバックルは、図11と図12に示される如く雄部材50,60を雌部材55,65内で係合して抜け止めし、該係合を雌部材55,65の開口56,66に露出した操作部51,61の押し操作により解除するものである。係合構造において、図11の場合は、雄部材50の挿入側に設けられた平板状操作部51と、操作部51の一部を利用して設けられた係合段差部52とを有し、係合段差52が雌部材55に対する雄部材50の挿入操作により開口56の対応する係合部分57と係合する。図12の場合は、雄部材60の挿入側に設けられたアーム状操作部61と、操作部61の一部を利用して設けられた係合突起62とを有し、係合突起62が雌部材65に対する雄部材60の挿入操作により開口66の対応する係合部分67と係合する。なお、図11(b)は(a)のH−H線断面図である。
【0003】
また、バックル形態は、従来バックルを係合解除操作の観点から捉えると、図11(a),(b)の如く開口56が雌部材55の上面側に設けられ、操作部51が開口56に配置されて使用状態から同図の矢印方向に押して係合を解除するタイプ(以下、フロントリリースタイプという)と、図12の如く開口66が雌部材65の側面に設けられ、操作部61が開口66に配置されて使用状態から同図の矢印方向に押して係合を解除するタイプ(以下、サイドリリースタイプ)とに大別される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上の従来バックルは、開閉部の着脱手段等として、身回り用品からケース類や袋体など多くの分野で利用され重宝されている。ところが、従来品では、例えば、ウエストポーチや洋服などに適用して図11(a)や図12の使用態様となると次のような不具合があった。図11のフロントリリースタイプでは、係合解除操作において、操作部51を前方から後方へ押すが、その押し力が人の体の沈みにより吸収され易く、係合解除を安定して行えない。この点、図12のサイドリリースタイプでは、係合解除操作においての操作部61の押し方向が人の体に沿う状態となるため安定した係合解除を行える。ところが、このサイドリリースタイプでは、同図の矢印の如く対の操作部61を両側から同時に押し操作しなければならず、指が怪我したり麻痺していると、正常に係合解除操作できないことも起きる。しかも、この種のバックルは、例えば、不使用には雄・雌部材を係合しておき、使用する際に該係合を一旦解除操作し、使用態様に配置された後、再び係合操作される。不使用状態において、前記係合を解除する場合は、雄・雌部材が離れる方向に張力(引き力)を受けていないことから、前記係合が操作部の押し操作により一度解除したとしても、雄・雌部材に離れる方向の引き力を作用しない限り、再び係合状態となってしまう。
【0005】
本発明の目的は、上記課題に対し、例えば1本の指により係合解除操作可能ににしたり、該係合解除の押し操作のみで雄・雌部材を離間可能にしたり、同時に部材数及び構造上の簡易化も容易にして、商品価値をより向上することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、図1〜図10に例示される如く、雄部材3を雌部材2内で係合して抜け止めし、該係合を前記雌部材2に設けられた開口21に露出した操作部47の押し操作により解除するバックルにおいて、前記操作部47と共に前記雄部材3の挿入側と係脱する係合部44を有し、前記雌部材2内に揺動可能に設けられて前記係合する方向へ付勢されているストッパー手段4と、前記ストッパー手段4もしくは前記雄部材3の何れか一方に設けられて、前記操作部47を押し操作することにより撓んで雄部材3の抜け方向のバネ力を蓄える弾性手段37又は39とを備え、前記弾性手段37が前記操作部47の係合解除方向の押圧によりバネ力を蓄えた後、前記係合が解除されるようにしたものである。
以上のバックルにおいて、連結操作は、雄部材3を雌部材2内に挿入したり雄・雌部材3,2を互いに近づけ密着することにより、雄部材3の挿入側とストッパー手段4の係合部44とが係合して連結される。この連結状態は、操作部47を押し操作すると、前記弾性手段37又は39が操作部47の押圧に伴って弾性的に撓んでバネ力を蓄えた後、前記係合が解除される。そして、係合解除時には、弾性手段37又は39に蓄えられたバネ力が雄部材3の抜け力として作用しているため、雄部材3がその蓄えられたバネ力により係合位置から抜け方向へ移動される。従って、このバックル構造では、従来バックルの様に前記係合を単に解除しただけでは再び係合してしまうことをなくし、該係合を解除すると同時に両部材2,3を離れる方向に引っ張るという厄介な操作を不要にできる。しかも、この弾性手段37又は39は、雄部材3の抜け方向のバネ力が操作部47を押し操作したときに初めて蓄える、つまり雄・雌部材2,3の連結状態及び連結解除状態ではバネ力が発現されていないため、設計バネ力を長期に維持できる利点がある。
【0007】
以上の本発明は以下のように具体化されることがより好ましい。
第1に、前記雌部材2は偏平ケース状をなし、該ケース状の片側面20eに前記開口21を有していることである。この構造では、請求項1の発明において、図11のバックル1で述べたような使い勝手上の問題がなく、図12のバックルに対し1本の指で係合を解除できるため特に幼児、老人、手や指を怪我している人にとって使い勝手を向上できる。
第2に、前記弾性手段37又は39は、前記ストッパー手段4と前記雄部材3との対向部分のうち、何れか一方側に対し、溝部36又は38を介して設けられ、前記雄部材3の抜け方向とほぼ一致する方向に前記バネ力を蓄える弾性当接部分37a又は39aから構成することである。これは、弾性手段37又は39がストッパー手段4又は雄部材3に一体に形成されることから、本発明を簡易に実現可能にすると同時に、弾性当接部分37a又は39aのバネ力が雄部材3の抜け方向に専ら作用できるようにしたことに意義がある。
第3に、前記雄部材3は前記雌部材の内部に挿入されない外板部30と前記雌部材の内部に挿入される挿入板部31とからなると共に、前記弾性当接部分37a又は39aは前記挿入板部31に設けられて前記溝部36又は38の存在により弾性変形可能にすることである。すなわち、図5(a)の弾性当接部分37aでは雄部材3の挿入板部31の途中段差端面37b(図1参照)を利用する。図5(d)の弾性当接部分39aでは雄部材3の挿入板部31の挿入端縁自体を利用する。これら構造では、弾性当接部分37a又は39aが雄部材3の挿入板部31に付設することで面積的に広く確保容易にしたり、ここに当たるストッパー手段4側の対応する当接部を確保し易くして設計の自由度が得られるようにする。
第4に、前記ストッパー手段4は、前記雄部材3の挿入側を受け入れ可能な略ケース状をなし、該ケース状の内側に設けられた前記係合部44と、該ケース状の一方側にて形成している前記操作部47と、該ケース状の他方側の外へ突出された弾性翼片41とを有し、前記雄部材3を雌部材2内で係合した状態から、前記操作部47の押し操作により前記弾性翼片41の弾性変形を伴って前記係合を解除するものである。これは、弾性手段37又は39を付設する場合に必要となる雄部材3側との対向部分をケース状の対応縁部側で広く確保容易にし、かつ、バックル機能として最重要な係合部44が雌部材2の内部のうち、ストッパー手段4のケース状内というより限られた空間に位置させて雌部材2内に入る塵等の影響を受け難くしたことに意義がある。
第5に、雄部材3及び雌部材2並びにストッパー手段4を形成している部材の3点から構成されている構成である。これは、特に、ストッパー手段4が雌部材3に対し取付部材を用いずそれ自体で付設されることを特定し、上記各利点を最小部材数で具備できるようにしたことに意義がある。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な形態を添付図面に基づいて説明する。図1はバックル構成部材同士の関係を示す外観図である。図2は前記バックルを各方向から見た図であり、(a)は上面図、(b)はその右端面図、(c)はその左端面図、(d)はその下面図、(e)はその一方側面図、(f)はそのもう他方の側面図である。図3及び図4は雌部材単品図である。そのうち、図3(a)は上面図、図3(b)は左端面図、図3(c)は同(a)のB−B線断面図、図3(d)は右端面図、図4(a)は図3(a)のC−C線断面図、図4(b)は図3(d)のD−D線断面図である。図5は雄部材単品を示し、(a)は上から見た上面図、(b)はその右端から見た図、(c)は(a)のE−E線断面図である。図5(d)は雄部材の変形例を同(a)に対応して示す図である。図6は本発明のストッパー手段を形成している部材の単品図である。そのうち、(b)は上面図、(a)はその左端から見た図、図3(c)はその片方の側面図、(d)は(a)のF−F線断面図である。図6(d)はストッパー手段の変形例を同(b)に対応して示す図である。図7はバックルに紐を組み付けた状態を上から見た上面図である。図8は図7のG−G線断面図であり、(a)と(b)と(c)は紐の取付方法として3例を示している。図9と図10はバックル作動を図2(f)のA−A線断面の状態で示している。
【0009】
図に示すバックル1は、雌部材2及び雄部材3と、雌部材2内に組み込まれるストッパー部材4からなり、何れもが樹脂成形品である。ストッパー部材4は、本発明のストッパー手段に相当している。そして、形態例の構造特徴は、サイドリリースタイプであると共に片側サイドリリースにしたこと、雄部材3を雌部材2に組み込んだストッパー部材4を介し係合抜け止めすること、該係合を解除する押し操作によって撓んで雄部材3の抜け方向のバネ力を蓄える弾性手段37又は39を有していること等にある。以下の説明では、3つの部材2,3,4を組立要領と共に明らかにし、その後、要部作動に言及する。
【0010】
(雌部材)ここでは図1と図3及び図4を主にして説明を行う。雌部材2は、概略的な外輪郭が上下面20a,20bと、左右方向の各端面20c,20dと、前後の側面20e,20fと、側面20eの開口21等とから形成され、偏平ケース状をなしている。開口21は、側面20eの一部から上面20a及び下面20bの対応部分に連続し開設さている。開口21のうち、上面20a側に延びる部分は下面20bのそれより大きく設定されている。上面20aには開口21の対応縁部が滑らかなテーパー面21aに形成されている。下面20bには、図4(a)の如く貫通された紐通し穴28が端面20d側に設けられている。各端面20c,20dは内部22に通じる開口縁取り部分となっている。
【0011】
内部22には、図4に示される如く遮蔽壁23及び補強リブ24と、上下面20a,20bの対向内面にそれぞれ設けられたガイド溝25,26や軸穴27を有している。このうち、遮蔽壁23は、端面20d側に位置して対応箇所、つまり上下面20a,20b及び対応する側面20e,20fと接合した状態で設けられている。各遮蔽壁23は、間が少し離れていて、その隙間の存在により対応外側と内部22とを連通している。補強リブ24は、各遮蔽壁23の外側に突出されて、図4(a)や図3(d)の如く補強と共に特有な外観付与機能も合わせ持つよう工夫されている。これに対し、ガイド溝25は、後述するストッパー部材4を組み込むときに利用されるもので、上下面20a,20bの対向内面の略中間左右方向に設けられ、図4(b)の如く端面20c側から遮蔽壁23に対応する手前、厳格には軸穴27まで延びている。ガイド溝26は、後述する雄部材3の摺動をガイドするもので、ガイド溝25の片側に位置し該溝25よりも少し深溝となっていて、端面20c側から内部22の約1/3程度まで延びている。軸穴27は、ストッパー部材4を枢支する穴であり、上面20aの内面側が凹状27aに形成され、下面20b側が貫通孔27bとして形成されている。
【0012】
(雄部材)ここでは図1と図5を主にして説明を行う。雄部材3は、全体が略偏平板状をなし、雌部材2の内部22に挿入できない外板部30と、内部22に出し入れされる挿入板部31とからなる。このうち、外板部30は、挿入板部31が雌部材2内に挿入された状態で、該外周が雌部材2の外周面と略連続するよう形成されている。また、外板部30の内側には、図5(c)と図8に示される如く紐5等が迂回されて取付可能な構成になっている。その構造として、ここでは外板部30の肉厚に外端面から奥へ行き、そこから下外側に連通した通し穴30aを設けると共に、該通し穴30aの一部に掛け止め部30bを付設している。但し、これ自体は適宜に変更可能である。
【0013】
挿入板部31は、外板部30に連結した挿入基部32と、挿入基部32の前側に位置した挿入先端部33とからなる。挿入基部32は外板部30に連結して外板部30より少し板厚を薄く形成され、摺動突起32a及び弾性手段37とを有している。挿入先端部33は、挿入基部32より更に少し板厚を薄く形成されると共に先に行くほど板幅を細くした部分34及び、該部分34の先端に設けられた係合部35を有している。
【0014】
まず、挿入先端部33において、部分34は先端側行くにしたがって幅細に形成されている。これはこの部分34が後述するストッパー部材4の小ケース内へ挿入されるため、該挿入性を考慮したものである。係合部35は、雄部材3の長手方向と交差するフック爪として形成されている。
【0015】
挿入基部32において、摺動突起32aは、前記したガイド溝26に対応した箇所に該溝26と嵌合自在になるよう設けられ、雄部材3が雌部材2の内部22に差し込まれたり、引き抜かれる際にガイド溝26に沿って良好に摺動されるよう作用する。これに対し、弾性手段37は、挿入基部32の板幅略中間箇所に付設され、溝部36の間に区画された弾性当接部分37aにより実現されている。すなわち、この弾性当接部分37aは、挿入基部32の前縁にあって、挿入基部32側に設けられた溝部36aと、一段低くなった挿入先端部33側の境界部分に設けられた溝部36bとの間に位置している。各溝部36a、36bは板上下に貫通されて、かつ、後側(雄部材3の外板部30側)の溝部36aの方が挿入先端部33側の溝部36bよりも多少溝幅を大に形成されている。そして、弾性当接部分37aは、後述するストッパー部材4が係合解除過程で弾性当接部分37aの段差端面37b(図1参照)に圧接しつつ、雄部材3の抜け方向である溝部36a側に撓んでパネ力を蓄えることができる。
【0016】
(変形例)図5(d)の雄部材3は、上記した雄部材3の弾性手段37の構成を変えた例である。従って、以下の説明では、上記した形態例と同じ部位に同じ符号を付し、変更点についてだけ述べる。変形した弾性手段39は、挿入基部32よりも一段落ち込んだ(板厚を薄くした)挿入先端部33の片側縁部に沿って付設され、外側と溝部38(板上下を貫通した溝部38)との間に区画された弾性当接部分39aにより実現されている。すなわち、この弾性当接部分39aは、挿入先端部33のうち、係合部35を形成している側と反対側の側縁部にあって、溝部38が挿入基部32側に一部入り込んだ位置から、板前中間よりに傾斜した状態に設けることにより、後述するストッパー部材4が係合解除過程で弾性当接部分39aの外面39bに圧接しつつ、雄部材3の抜け方向である溝部38側に撓んでパネ力を蓄えることができる。
以上の各弾性手段37,39又は弾性当接部分37a,39aは、ストッパー手段4と雄部材3との対向部分のうち、何れか一方側に対し、1以上の溝部36又は38等を介して設けられること、ストッパー部材4の係合解除過程において雄部材3の抜け方向とほぼ一致する方向にバネ力を蓄えること、の要件を充足できればそれら形態例以外であってもよいものである。
【0017】
(ストッパー手段)ここでは図1と図6を主にして説明を行う。ストッパー部材4は、雄部材3の挿入側を受け入れ可能な略偏平小ケース状をなし、内側に設けられた係合部44と、小ケース状の一方側を利用して形成している操作部47と、操作部47と反対側のケース外面に突出された弾性翼片41等とを一体に備え、全体が雌部材2の内部22に揺動自在に組み込まれる。なお、この外輪郭は、小ケース状部が上下面40a,40bと、左右方向の各端面40c,40dと、前後の側面40e,40fとで形成され、該小ケース状部が側面40fに突設された弾性翼片41及び側面41a,40bに突出した軸部46等を持つ形態となっている。また、このストッパー部材4では、雄部材3の弾性当接部分37aと対向配置され、係合解除過程で該弾性当接部分37aを押してバネ力を発現するための当接部48を有している。この当接部48は、図6(b)の如く小ケース状の端面40c側の形状として、同図の最左側付近の部分を多少鋭角に形成したものである。
【0018】
すなわち、小ケース状部の内部42には、区画壁43及び係合部44が付設されている。区画壁43は、図1と図6(d)の如く上下面40a,40bに結合して左右方向へ延びている。そして、内部42には、区画壁43と側面40fとの間の空間に前記した雄部材3の挿入先端部33が挿入可能になっている(図9参照)。係合部44は、前記係合部35と係脱可能に係合する相手側となるものである。この係合部44は、上下面40a,40bに結合しかつ側面40fの内側近くに位置し、側面40fの側から対向する側面40eに向けたフック状爪として形成されている。
【0019】
ここで、弾性翼片41は薄肉板部分となっていて、側面40fにあって、基端が軸部46側に位置し、先端が側面40fから次第に離れるよう傾斜している。作用的には、雌部材2に組み付けられた状態(図9参照)で、ストッパー部材4を一方向へ押してがたつきを吸収すること、雄部材3の係合部35が係合部44に係合した状態を保ち、かつ、該係合又は係合解除過程で弾性変位して該係合や係合解除を許容すること等にある。軸部46は、上記した軸穴27(27a,27b)に嵌合されるよう上下面40a,40bに突設され、側面40fの側にあって、弾性翼片41の基部付近に位置している。軸部46の詳細は図1の如く筒部46aの一部が切欠部46bとして形成されている。この軸構成は、ストッパー手段4が雌部材2に対し端面20c側から挿入されるとき、軸部46が上記した対応するガイド溝25に沿って押し込められて軸穴27と嵌合、つまり組み付け容易にするためである。そのようにして、以上のストッパー部材4は、雌部材2の内部22に対し軸部46と軸穴27との嵌合を介して揺動可能に組み付けられる。操作部47は、そのようにしてストッパー部材4が内部22に組立てられたとき、雌部材2の開口21に露出配置される部分である。なお、操作部47の外面には、該開口21から露出される外面に複数の小リブ47aが形成されている。小リブ47aは、操作部47の押し操作性を向上するだけではなく、外観の斬新性を寄与する上でも有効となるよう設計されている。なお、符号45は後述する図9(c)の状態で、遮蔽壁23の対応部に当たる回動又は揺動規制部である。
【0020】
(変形例)図6(d)に示した変形例のストッパー部材4は、上記した図5(d)に挙げた変形例の雄部材3と組として用いられるものである。この説明でも、上記した形態例と同じ部位に同じ符号を付し、変更点についてだけ述べる。
図6(d)のストッパー部材4は、上記した図6(b)の当接部48に対応する部分49が丸みを帯びている点で異なっている。これは、変形例の場合、図10に示す如く小ケース状部を形成している側面40eが雄部材3の弾性当接部分39aと対向配置され、係合解除過程で該側面40eの揺動端側により該弾性当接部分39aを押し当該部分39aにバネ力を発現することができるからである。
【0021】
(他の関係部材)以上のバックル1は、従来バックルと同じく色々な用途又は分野に利用される。図7及び図8は実際に用いられるときに、紐5の端部5aをバックル対応部つまり、雌部材2及び雄部材3にそれぞれ取り付けるための取付構成例を示している。ここでの紐5はベルトや帯等を含む広義なものである。紐5及び端部5aとしては、図面上、左右共に同じ符号を付し、あたかも連続した紐であったり、紐の両端5aのように図示した。しかし、これは、あくまでも便宜上模式化され、左右の紐5が同じ紐として構成される態様(このときは端部5aが該紐の両端となる)と、左右の紐5が異なる紐として構成される態様(このときは各紐の一端が固定され、各紐の自由端が図面上の対応する端部5aとなる)等を含めて図示したものに過ぎない。
【0022】
図8において、雌部材2に対する紐5の端部5aの取付構造は共通している。この場合には、対応する端部5aが下面20bの通し穴28に挿通し、同図の部分29aを内側に入れるように迂回させ、その迂回した部分を縫製6により同紐部分に重合したものである。図8の各図では、雄部材3に対する端部5aの取付構造をそれぞれ異なっている。すなわち、同(a)の対応する端部5aは、上記した通し穴30aを下開口から掛け止め部30bの上へ導かれた後、該掛け止め部30bと同図の部分29aとの間の隙間に入れられ、該部分29の下側に導出されて、その導出した部分を縫製6により同紐部分に重合したものである。同(b)の対応する端部5aは、上記した通し穴30aを前開口から掛け止め部30bの下に導かれた後、該掛け止め部30bと同図の部分29aを内側に入れるようそのまま外へ導出されて、その導出した部分を縫製6により同紐部分に重合したものである。同(c)の対応する端部5aは、上記した通し穴30aを前開口から掛け止め部30bの下に導かれた後、該掛け止め部30bと同図の部分29aとの間に形成された隙間に入れられ、再び通し穴30aの前開口から外へ導出されて、その導出した部分を縫製6により同紐部分に重合したものである。このようにこの形態では、色々な紐取付形態が実現され、用途に応じて選択できる利点も有している。なお、各縫製6は、接合手段の一例に過ぎず、溶着や接着、更にはカッター止め等の他の固定手段であっても差し支えない。
【0023】
(主作動)次に、以上のバックル1の係脱作動について図9と図10を含めて説明する。図10は、上記した雄部材3及びストッパー部材4の変形例について図9に対応して示したものである。従って、この説明では、図9の場合を主にして説明する。
【0024】
以上のバックル1において、まず、雌部材2と雄部材3の連結操作では、雄部材3を雌部材2内に挿入したり雄・雌部材2,3を互いに近づけ密着操作する。すると、係合部35は、その頂部がストッパー部材4の内部42(図6参照)に入りつつ、対向する係合部44を弾性翼片41の弾変形を伴って乗り越え、該係合部44に係合される。図9(a)はその係合連結状態を示している。上記した弾性当接部分37aは、この状態において、対向する当接部48に非接触状態(又は軽く接触していてもよい)であり、そのバネ力が未だ発現されていない。これは、上記変形例において、図10(a)の如く弾性手段39の弾性当接部分39aがストッパー部材4の側面40eと非接触状態となっていて、バネ力を発現していないことに置き換えられる。
【0025】
雌部材2と雄部材3の連結を解除する場合は、開口21に露出されている操作部47を指等で押し操作する。すると、ストッパー部材4は、枢軸46を支点とし、弾性翼片41の弾変形を伴ってその押された方向へ揺動又は回動される。この回動過程では、図9(b)の如く上記した当接部48が弾性当接部分37aを押すため、該弾性当接部分37aは溝部36aの溝内に逃がされて次第にバネ力を増大する。これは、変形例において、図10(b)の如く側面40aの対応部が弾性当接部分39aを押し、該弾性当接部分39aが溝部38の溝内に逃がされてバネ力を増大することに置き換えられる。
【0026】
そして、前記したバネ力は、係合部35が係合部44から係合解除される直前、つまり図9と図10の各(b)の状態で最大となる。従って、当該係合が解除されると、雄部材3は、図9の弾性当接部分37a(図10の弾性当接部分39a)の蓄えられたバネ力により、引き抜き方向へ押されるため係合位置から各図の(c)の如く所定距離だけ移動される。このような、雄部材3の移動は、弾性当接部分37a,9aのバネ力が専ら雄部材3の抜け方向へ作用すること、摺動突起32aが前記したガイド溝26に案内されつつ行われること、等によりスムースな作動となる。従って、この係脱構造では、課題で述べた従来品の様に係合を解除すると同時に両部材2,3を離れる方向に引っ張るという厄介な操作を不要にできること、弾性当接部分37a,9aが操作部47を押し操作したときに初めてバネ力を蓄えるため当該部分の初期弾性(バネ力)を長期に維持できること、操作部47を単一にしたことから図12のサイドリリースタイプに対し1本の指や手の部分により解除操作できること、等の利点が得られる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明のバックルによれば、特に、係合解除時に弾性手段に蓄えられたバネ力を雄部材の抜け力として作用させて、雄部材がその蓄えられたバネ力により係合位置から抜け方向へ移動される。従って、本発明品は、従来品に対し、雄・雌部材が離れる方向の引き力を受けていない態様でも、操作部の押し操作だけで再び係合してしまうという虞を解消でき、弾性手段が雄部材の抜け方向のバネ力を操作部の押し操作時に初めて蓄えるためバネ寿命を長く維持でき、部材数も少なく簡易化して実施できる等の利点を有し、使い勝手改善による商品価値及び信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明形態のバックルと構成部材の関係を示す概略外観図である。
【図2】 上記バックルの各方向から見た図である。
【図3】 上記バックルの雌部材単品の構成図である。
【図4】 図3と同様に雌部材単品の構成図である。
【図5】 上記バックルの雄部材単品を変形も含めて示す図である。
【図6】 上記バックルのストッパー部材単品を変形も含めて示す図である。
【図7】 上記バックルに各紐端部を取り付けた状態での模式図である。
【図8】 上記バックルに対する紐端部の取付構造例を示す図である。
【図9】 上記バックルの要部作動を示す図である。
【図10】 上記バックルの変形例の要部作動を示す図である。
【図11】 従来のバックルの問題を説明するための図である。
【図12】 従来の他のバックルの問題を説明するための図である。
【符号の説明】
1…バックル、2…雌部材、3…雄部材、
4…ストッパー部材(ストッパー手段)、
21…開口、22…内部、27…軸穴、
30…外板部、31…挿入板部、32…挿入基部、
33…挿入先端部、35…係合部、36,38…溝部、
37,39…弾性手段、37a,39a…弾性当接部分、
41…弾性翼片、44…係合部、47…操作部。

Claims (6)

  1. 雄部材を雌部材内で係合して抜け止めし、該係合を前記雌部材に設けられた開口に露出した操作部の押し操作により解除するバックルにおいて、
    前記操作部と共に前記雄部材の挿入側と係脱する係合部を有し、前記雌部材内に揺動可能に設けられて前記係合する方向へ付勢されているストッパー手段と、
    前記ストッパー手段もしくは前記雄部材の何れか一方に設けられて、前記操作部を押し操作することにより撓んで雄部材の抜け方向のバネ力を蓄える弾性手段とを備え、
    前記弾性手段が前記操作部の係合解除方向の押圧によりバネ力を蓄えた後、前記係合が解除されることを特徴としたバックル。
  2. 前記雌部材は偏平ケース状をなし、該ケース状の片側面に前記開口を有している請求項1に記載のバックル。
  3. 前記弾性手段は、前記ストッパー手段と前記雄部材との対向部分のうち、何れか一方側に対し、溝部を介し設けられると共に、前記雄部材の抜け方向とほぼ一致する方向に前記バネ力を蓄える弾性当接部分からなる請求項1又は2に記載のバックル。
  4. 前記雄部材は前記雌部材の内部に挿入されない外板部と前記雌部材の内部に挿入される挿入板部とからなると共に、前記弾性当接部分は前記挿入板部に設けられて前記溝部の存在により弾性変形可能になっている請求項3に記載のバックル。
  5. 前記ストッパー手段は、前記雄部材の挿入側を受け入れ可能な略ケース状をなし、該ケース状の内側に設けられた前記係合部と、該ケース状の一方側にて形成している前記操作部と、該ケース状の他方側の外へ突出された弾性翼片とを有し、前記雄部材を雌部材内で係合した状態から、前記操作部の押し操作により前記弾性翼片の弾性変形を伴って前記係合を解除する請求項1から4の何れかに記載のバックル。
  6. 前記雄部材及び雌部材並びにストッパー手段を形成している部材の3点から構成されている請求項1から5の何れかに記載のバックル。
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