JP4200596B2 - データ記録再生装置および記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ記録再生装置に関し、例えば、放送事業者、特に一般放送事業者の放送局で使用するビデオサーバー・システムに適用して好ましいデータ記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
放送事業者は、局の内外で製作した様々な映像データや音声データを管理し、プレイリストや番組編成表に従って、決められた時間に正確に放送(送出)しなければならない。特に“民放”と称される一般放送事業者にあっては、上記のデータに加えて、さらに大量のコマーシャル素材も扱わなければならないので、その素材管理や送出制御の煩雑さを否めない。
【0003】
従来より、放送局における素材データ(映像や音声の実体データ)の管理は、専ら磁気テープ媒体によるものであった。すなわち、送出予定の素材データをカセット状の磁気テープ媒体に記録し、それを送出装置にセットしてプレイリストや番組編成表に従って切替えながら送出するものであったが、磁気テープ媒体はランダムアクセスが不可能であるため、例えば、特定の素材データの頭出し等を効率よく行うことができず、磁気テープに記録した素材データ個々の管理がきわめて困難であるという欠点があった。
【0004】
そこで、ランダムアクセス可能な記憶媒体であるハードディスクを何台もつなげてアレイ状の大容量記憶装置を構築し、この記憶装置に大量の素材データを蓄積するようにした放送局用のビデオサーバ・システムが提供されている。
【0005】
これによれば、操作卓(端末)からビデオサーバ・システムをコントロールして、素材データの蓄積(いわゆるファイリング)、蓄積データの再生確認(いわゆるプレビュー)および素材データの送出制御等を効率よく行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記プレビュー作業の中に、素材データのトリム調整(トリミング調整またはトリム幅調整ともいう)という作業がある。この作業の詳細は後述するが、要するに、素材データの送出時のSOM(Start Of Message)点を微調整する作業である(図3参照)。
【0007】
トリム調整値を0にすると、素材データの入荷時にすでに定められている本来のSOM点を変更せずに送出に用いる。または、トリム調整値を+iにすると、素材データ本来のSOM点のTC(Time Code)から+iフレームの位置(Pa)をSOM点として送出を行う。DURは固定で決まっているので、自動的にEOM点も+iフレームの位置(Pb)にずれることになる。若しくは、トリム値を“−i”にすると、素材データ本来のSOM点のTCから−iフレームの位置(Pa)をSOM点として送出を行う。DURは固定で決まっているので、自動的にEOM点も−iフレームの位置(Pb)にずれることになる。
【0008】
上記従来のビデオサーバ・システムにあっては、かかるトリム調整をキーボード上のファンクションキーを用いて行っていた。
すなわち、所定のファンクションキー(以下「+ファンクションキー」という)にプラス方向のトリム調整機能を割り当てるとともに、他のファンクションキー(以下「−ファンクションキー」という)にマイナス方向のトリム調整機能を割り当てておき、+iのトリム調整を行う場合は、+ファンクションキーを押して入力画面を表示させてテンキーからiを入力し、または、−iのトリム調整を行う場合は、−ファンクションキーを押して入力画面を表示させてたままでテンキーからiを入力し、何れの場合も、引き続き、実行(Enter)キーを押してトリム調整の良否を判定するためのプレビュー処理を開始していた。
【0009】
したがって、上記従来のビデオサーバ・システムにあっては、トリム調整に三つのステップ(ファンクションキー、テンキーおよび実行キーの操作)が必要であり、手順が煩雑になって手間がかかるという問題点がある。しかも、ファンクションキーやテンキーの押し間違いを否定できないので、トリム調整の方向や設定値の入力ミスを起こし易いという問題点もある。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、トリム調整の手順を単純化して手間の軽減と入力ミスの防止を図ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のデータ記録再生装置は、映像データを含む多数の素材データを蓄積するデータ蓄積手段と、前記データ蓄積手段に蓄積された全ての素材データの各々のトリム値を含む属性情報を保持する保持手段と、前記データ蓄積手段に蓄積された任意の素材データのトリム値を設定するためのユーザインターフェースを提供する操作端末とを備え、前記ユーザインターフェースは、トリム値入力用の第1のコントロールと、前記第1のコントロールに入力されたトリム値を適用して前記任意の素材データのプレビュー動作を指示する第2のコントロールと、前記保持手段に保持されている前記任意の素材データのトリム値を前記第1のコントロールに入力されたトリム値で更新することを指示する第3のコントロールと、を備え、前記第1のコントロールとして、トリム値が入力されるテキストボックスコントロールとともに、該テキストボックスコントロールに入力された値をアップダウンするコマンドボタンコントロールおよびスライドボリュームコントロールを有することを特徴とする。
【0011】
これによれば、ユーザインターフェース上の第1のコントロールを用いてトリム値を入力できる。
【0013】
これによれば、ユーザインターフェース上の第1のコントロールを用いてトリム値を入力できるとともに、同インターフェース上の第2のコントロールを用いてプレビュー動作を指示でき、しかも、同インターフェース上の第3のコントロールを用いてトリム値の更新を行うことができる。
【0016】
これによれば、テキストボックスコントロールに直接、任意のトリム値を入力できる。
【0018】
これによれば、テキストボックスコントロール内のトリム値をアップダウンさせながら任意の値に変更できる。
【0022】
これによれば、スライドボリュームコントロールをドラッグしながら任意のトリム値を設定できる。
【0027】
請求項記載のデータ記録再生装置は、請求項記載のデータ記録再生装置において、前記第1のコントロールは、前記任意の素材データのSOM点の調整範囲であるフレーム数以下の値で、且つ、整数の値に入力値を制限することを特徴とする。
【0028】
これによれば、不正なトリム値の入力を回避できる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、放送局用の「ビデオサーバ・システム」を例にして図面を参照しながら説明する。
図1は、放送事業者の放送局内に設置されたビデオサーバ・システムの全体構成図であり、図示のビデオサーバ・システム1(発明の要旨に記載のデータ記録再生装置に相当)は、その役割別に、局内上位サブシステム100、操作サブシステム200(発明の要旨に記載の操作端末に相当)、データベースサブシステム300(発明の要旨に記載の保持手段に相当)、大容量記憶サブシステム400(発明の要旨に記載のデータ蓄積手段に相当)、送出系サブシステム500などに分類することができる。
【0034】
これらのサブシステムは、それぞれ後述の役割を担うものであり、各サブシステムは、その担当役割の全てまたは一部を効率的に実現するために、必要に応じ、汎用のオペレーティングシステム(以下「OS」)を搭載したパーソナルコンピュータ若しくはワークステーション(以下「パソコン」という)を含むことがある。
【0035】
特に、操作サブシステム200は、以下の説明からも明らかになるが、操作員との良好なマン・マシン・インターフェースを図るために、GUI(グラフィカル・ユーザインターフェース)環境に優れた所定の汎用OS(例えば、Windows95/98/NT/CE:Microsoft社の登録商標)を搭載したネットワーク対応のパソコン(ネットワークカードやハードディスクドライブを実装したパソコン本体、ディスプレイ装置およびキーボードやマウス等の入力装置を含む)を少なくとも1台(図では便宜的に3台)含む。
【0036】
各サブシステムの好ましい構成例を説明すると、
まず、局内上位サブシステム100は、編集部門や営業部門に設置された上位管理システム(以下、便宜的に「営業管理システム」という)101を含む。
この営業管理システム101は、編集部門や営業部門から受け取った素材データ(放送素材の実体的データ;例えば、CM素材の映像データおよび音声データ)に素材コードと呼ばれる局内管理用のユニークな情報を付与したり、素材データの詳細情報(素材データに関する様々な属性情報)を作成したり、素材データの送出順番(いわゆるプレイリストや番組編成表;以下「プレイリスト」で代表)を作成したりするものである。
【0037】
なお、営業管理システム101は、厳密にはビデオサーバ・システム1とは異なる別のワークグループに属するネットワークに接続されており、このネットワークとビデオサーバ・システム1とを連接(LAN−LAN接続)して、いわゆるWAN(Wide Area Network)を構築するために、局内上位サブシステム100にデータゲートウェイ102が設けられている。
【0038】
図示のデータゲートウェイ102はネットワーク対応のパソコンで構成されており、例えば、2枚のネットワークカードをスロットに挿入し、一方のカードを営業管理システム1に接続するとともに、他方のカードをビデオサーバ・システム1のLAN600に接続して、両ネットワーク間における必要なデータの選択的転送を可能にする。
ここで、営業管理システム1からビデオサーバ・システム1へのデータ転送方向を“下り”その逆を“上り”と称することにすると、下りデータは「素材データの詳細情報(素材コードを含む)」と「プレイリスト」などであり、上りデータは放送を完了した素材データのリスト(送出結果リスト:後述)などである。
【0039】
次に、操作サブシステム200は、既述のとおり、GUI環境に優れた汎用OSを搭載したパソコン(図では3台;符号201〜203参照)を備える。このパソコンはファイリング作業担当の局員やプレビュー作業担当の局員並びに送出監視作業担当の局員の机上に置かれる。
【0040】
もし、これらの担当局員が同一人物の場合またはファイリング作業、プレビュー作業および送出監視作業を同時に実行しない場合、パソコンは1台でよい。
すなわち、1台のパソコンにファイリング用、プレビュー用および送出監視用の各アプリケーションプログラムソフト(またはこれらを統合したアプリケーションプログラムソフト)をインストールし、実行すべき作業内容に応じて適切なアプリケーションプログラムを起動すればよい。
しかし、実際には、ファイリング作業、プレビュー作業および送出監視作業の全てまたは一部を並行して行うことが多いため、パソコンは、図示のように、各作業担当毎、すなわち、ファイリング作業用のパソコン(以下「ファイリング端末」)201、プレビュー作業用のパソコン(以下「プレビュー端末」)202、および、送出監視作業用のパソコン(以下「送出監視端末」)203のように別々に設置することが望ましい。
【0041】
各端末201〜203はスロットに挿入された不図示のネットワークカードを介してLAN600に接続されている。なお、同一の作業を複数の局員で分担して行う場合に備えて、作業単位毎に各端末を複数台設置しておいてもよい。
【0042】
次に、データベースサブシステム300は、ネットワーク対応のデータベースエンジン(例えば、SQLデータベースエンジン;SQLはStructured Query Languageの略)を搭載しており、このデータベースエンジンを介して、操作サブシステム200の各端末201〜203から自由にレコードデータの参照や更新および追加を行うことが可能なデータベーステーブルを備える。データベーステーブルは、例えば、図2に示すようなテーブル構造を有している。
【0043】
図において、横長の桝目の一つ一つはそれぞれデータフィールド(以下、単に「フィールド」)を表しており、全体の枠線は一つのレコードを表している。各フィールドには、例えば、“素材コード”、“ステータス”、“DUR”、“スポンサー名”、“素材名”、“音声”・・・・“トリム調整”・・・・といった適当な名前がつけられている。
【0044】
素材コードフィールドは、このデータベーステーブルのキーコードフィールドであり、このキーコードフィールド(素材コードフィールド)には、上述の営業管理システム101で発行されたユニークな素材コードが格納されるようになっている。
【0045】
データベーステーブルのレコード数は、営業管理システム101で発行された素材コードの数に依存し、例えば、営業管理システム101で発行された素材コードの数をn個とすると、データベーステーブルのレコード数も同じくn個となる。
【0046】
なお、キーコードフィールドを除く各フィールドに格納される情報は、そのレコードのキーコード(素材コード)に対応した素材データの様々な属性情報であり、例えば、DURは素材の長さ、スポンサー名は素材の提供者名、素材名は素材の名前、音声は音声モード、映像は映像モード、・・・・トリム調整は素材データのトリム値、・・・・などである。
【0047】
例えば、図では、素材コード“CM0000000007”の素材データに関する属性として、“プレビュー済”みであること、そのDURが“00:15”(分:秒)の長さであること、スポンサー名が“ブレッド食品”であること、素材名が“おいしい朝食”であること、音声モードが“ステレオ”で映像モードが“NTSC”であること、・・・・、トリム調整が“0”(トリム値0)であること、・・・・、などが設定されている。
【0048】
これらの情報の幾つか、例えば、素材コード、スポンサー名、DUR、素材名、音声モード、映像モードなどは、営業管理システム101からの「素材データの詳細情報」に示された内容を維持してそのまま変化しない固定情報であるが、例えば、ステータスやトリム調整などは、操作サブシステム200の各端末201〜203の操作によって変更可能な可変情報である。
【0049】
なお、トリム調整とは、既述のとおり、素材データの送出時のSOM点を微調整する作業である。
因みに、素材データは、図3(a)に示すように、DUR(素材データの長さ;一般に時間で表される)に対応する本編と、その本編の前後に余分に収録した所定枚数の捨カットとからなる。サーバーへ素材を蓄積するときに、CMを製作する段階で定められたSOM(Start Of Message)点およびEOM(End Of Message)点よりも前後15フレーム余分に収録することで、実際に放送するSOM点を前後に10フレームの幅で調整できる仕組みになっている。
【0050】
トリム調整の初期値は“0”である。トリム値0の場合、図3(b)に示すように、本編のみを送出対象(図において、Pa:送出開始点、Pb:送出終了点)に指定したことになる。すなわち、この場合、捨カットは無視されるが、例えば、トリム値を“+i”(但し、iは0を超える整数;以下同様)にすると、図3(c)に示すように、素材データ本来のSOM点のTC(Time Code)から+iフレームの位置(Pa)をSOM点として送出を行う。DURは固定で決まっているので、自動的にEOM点も+iフレームの位置(Pb)にずれることになる。
または、トリム値を“−i”にすると、図3(d)に示すように、素材データ本来のSOM点のTCから−iフレームの位置(Pa)をSOM点として送出を行う。DURは固定で決まっているので、自動的にEOM点も−iフレームの位置(Pb)にずれることになる。
【0051】
かかるトリム調整は、本実施の形態のビデオサーバ・システム1の場合、操作サブシステム200のファイリング端末201若しくはプレビュー端末202で所定のGUI画面(詳細は後述)を使って行うことができる。
【0052】
次に、大容量記憶サブシステム400は、本実施の形態のビデオサーバ・システム1の中核をなすものであり、要するに、公知の大容量ハードディスク管理技術、典型的には、RAID(Redundant Array of Inexpensive Disk)技術を駆使して構築された大容量のハードディスクシステムに、大量の素材データを蓄積し、その素材データを、素材データの詳細情報やプレイリスト等に従って管理し、且つ、所望のタイミングで送出(放送)するというものである。
【0053】
なお、RAIDにはRAID0、RAID1、RAID3およびRAID5の各レベルがある。RAID0はいわゆるストライプセットと呼ばれるもので、複数のハードディスクをブロック単位で順々に使用する。読み書きを高速にできる反面、信頼性に劣る(ディスク台数をn台とし1台当たりの故障確率をxとするとシステム全体の故障確率は1−(1−x)nになる)。
【0054】
RAID1はミラーセット(またはミラーリング)と呼ばれるもので、同じデータを複数のハードディスクに書き込む。いずれかのハードディスクが故障してもデータを失うことはない。RAID1でデータを失う確率はxnになり、高い信頼性を得られるが、ディスクの使用効率は低い。
一方、RAID3はRAID0とRAID1の中間の性能を持つ。すなわち、RAID3では、RAID0の構成にパリティ(データ復元用情報)専用のハードディスクを追加し、このパリティ専用のハードディスクに、RAIDを構成するハードディスクの同じ論理ブロック位置のデータから生成したパリティを書き込む。ハードディスクの一台が壊れた場合、残りのハードディスクのデータとパリティを使って壊れたデータを復元できる。したがって、パリティ専用のハードディスクを含む2台のハードディスクが同時に壊れない限り、データを失うことがない。
【0055】
RAID3の故障確率は、n(n−1)/2×(x2)となる。RAID1には及ばないが、単一のハードディスクに比べて遥かに信頼性が高く、しかも、RAID1と比べて圧倒的にディスクの使用効率が高い(冗長度が低い)という利点がある。
RAID3の弱点は、書込みの際に必ずパリティ専用ハードディスクへのアクセスが発生し、このアクセス集中が性能上のボトルネックになりやすいことである。この点を改良したのがRAID5である。
【0056】
RAID5では、パリティ専用のディスクを持たず、パリティ情報を各ディスクに分散する。パリティディスクへのアクセス集中が起きず、RAID3の弱点をカバーできる。
但し、ディスクの使用効率や信頼性はRAID3と同等である。図示の大容量記憶サブシステム400では、特に限定しないが、映像データの記憶にRAID3を使用し、音声データの記憶にRAID1を使用する。
【0057】
本実施の形態の大容量記憶サブシステム400は、障害耐性を向上するために、その主要部をA系とB系のデュアル構成にし、各系に同一の素材データを記憶するようにしている。A系はSMS(Server Management System)401a、IDC(Intelligent Device Controller)402aおよびビデオサーバ403aを備え、また、B系は同じくSMS(同)401b、IDC(同)402bおよびビデオサーバ403bを備え、さらに、各系共通のカセット制御装置404と、カセットオートチェンジャー405と、各系のIDC402a、402bによって制御される素材機406と、プレビュー画像等を表示するモニター装置407とを備えている。
【0058】
モニター装置407は、操作サブシステム200の各端末、特にプレビュー端末202を操作する局員からその画面がよく見える位置に置かれていなければならない。もし、1台のモニター装置407でその条件(画面の視認性)を満たすことができない場合は、特にプレビュー端末202の近くに別のモニター装置(便宜的に「サブモニター装置」という)を置き、そのサブモニター装置にモニター装置407と同一の画面を表示させればよい。
【0059】
カセットオートチェンジャー405は、旧来のテープ方式による送出素材蓄積装置であり、ビデオサーバ403a、403bのデータバックアップ用や一本化テープと呼ばれるCM送出用テープの作成に利用することができるほか、両系のビデオサーバー403a、403bがダウンしたときの緊急予備機としても利用することが可能である。
【0060】
なお、カセット制御装置404は、ファイリング端末201やプレビュー端末202または送出監視端末203からのリソース要求に応答してカセットオートチェンジャー405の各種リソースの割り当てを調停するものであり、その基本機能はSMS401a、401bの機能(後述)と類似するので、以下に述べるSMS機能説明を流用するものとし、ここでの説明は省略する。
【0061】
SMS401a、401bは、IDC402a、402bとともに、操作サブシステム200の各端末201〜203からのリソース要求に応答してビデオサーバ403a、403bの各種リソース割り当てを調停するものである。
【0062】
なお、リソース(Resource)とは、ビデオサーバ403a、403bの入出力チャネル、ルータの接続点、RAIDを構成するハードディスクなどのデバイスのことをいう。資源ともいう。各端末201〜203は割り当てを受けたデバイスをその割り当て期間中、占有して使用することができる。
【0063】
リソース割り当ては各端末201〜203からの要求に応じて動的に行われなければならない。固定割り当ては端末の数だけリソースを備える必要があり、効率的でないうえ、システム規模が大きくなるので現実的でないからである。ところで、リソースの割り当てを動的にした場合、同一リソースへの競合や優先割り当ての対策を講じる必要がある。SMS401a、401bは、かかる競合および優先割り当ての調停(調停動作の具体的説明は後述する)を行うものである。
【0064】
次に、送出系サブシステム500は、送出部門に設置された上位制御システム(以下、便宜的に「送出制御システム」という)501を含むとともに、さらに、この送出制御システム501からの通知データ(スタンバイコマンドやスタンバイステータスデータ等)に従ってデータベースサブシステム300のテーブルデータ(例えば、素材データの詳細情報、プレイリスト、送出結果リストなどの内容)を更新するA系の送出制御ゲートウェイ502aおよびB系の送出制御ゲートウェイ502bと、各系共通のマスタースイッチャー503などを含む。
【0065】
なお、送出制御システム501から各系のIDC402a、402bに対して送出プレイ制御情報(PLAYコマンド)が送出されるとともに、マスタースイッチャー503から各系のIDC402a、402bに対してオンエアタリー情報(OATALLYコマンド)が供給される。
【0066】
次に、作用を説明する。
まず、ビデオサーバ・システム10の全体動作を説明する前に、大容量記憶サブシステム400のリソース競合やリソース優先割り当ての調停を行うSMS401a、401bの動作を説明する。
【0067】
図4は、SMS401a、401b(以下、A系のSMS401aで代表する)の機能概念図であり、SMS401aは、ソフトウェア(OSおよび所定のアプリケーションプログラム)とハードウェアとの有機的結合によって実現される少なくとも二つのタスク{図では、実行管理タスク(略号「EMT」)900およびリソース情報管理タスク(略号「RIMT」)901}を備える。
【0068】
なお、“タスク”とはOSレベルで管理・制御されるプログラム実行の単位である。例えば、MS−DOSは同時に一つのタスクしか管理(いわゆる「シングル・タスク」)できないが、Windows95/98/NT/CEやUNIXまたはOS/2などでは複数のタスクを切替えながら管理(いわゆる「マルチ・タスク」)できる。ユーザから見た場合にタスクをジョブということもある。なお、MS−DOSはMicrosoft社の登録商標、OS/2はIBM社の登録商標である。
【0069】
近時、特別な用途を除きMS−DOSのようなシングル・タスクOSを使用することは希であり、ほとんどは、Windows95/98/NT/CE、UNIXまたはOS/2のようなマルチ・タスクOSを使用する。したがって、本実施の形態においても、かかる技術背景(マルチ・タスク環境)に倣って“タスク”と称するが、この用語の意味に限定されない。ジョブであってもよいし、プログラムであってもよい。
【0070】
実行管理タスク900は、操作サブシステム200とIDC402aの間のインターフェースを提供する。すなわち、実行管理タスク900は、操作サブシステム200からのリソース要求命令(図では「制御命令」)を受け取ると、リソース管理タスク901にリソース割り当ての可否を問い合わせ、その結果(割り当て許可または割り当て拒否)を示す信号(図では「制御結果」)を操作サブシステム200に通知する。
【0071】
また、実行管理タスク900は、操作サブシステム200からの割り当てリソースに対する実際の操作命令(図では「制御命令」)を受け取ると、リソース管理タスク901に当該リソースの使用を通知するとともに、IDC402aに対して当該操作命令(図では「制御命令」)を転送し、IDC402aからの操作実行結果(正常終了/異常終了;図では「制御結果」)を操作サブシステム200に通知する。
【0072】
リソース情報管理タスク901は、このSMS401aが管理すべきリソースの現在情報を常に最新の状態で保持している。この現在情報は、図において「リソース情報データベース901a」と称するように、データベース構造を採用することができ、さらに、アクセス時のオーバヘッドを少なくするために、リソース情報データベース901aをSMS401aのメインメモリ上に構築することができる。リソース情報データベース901aは、例えば、ユーザ情報、リソース管理情報、素材情報、結線情報、オープン管理情報およびエラー情報の各テーブルを有する。
【0073】
ユーザ情報テーブルは、操作サブシステム200の各端末(ファイリング端末201、プレビュー端末202および送出監視端末203)に割り当てられた固有の識別情報、若しくは、各端末を操作する局員に割り当てられた固有の識別情報を管理し、リソース管理情報テーブルは、リソースの現在状態を表す情報、例えば、図5に示すような、リソース名、リソースタイプ、リソースグループ名、リソース状態、リソース通信状態、予約ユーザ名および予約優先度などの情報を管理する。
【0074】
また、素材情報テーブルはビデオサーバ403aに蓄積された素材データの情報を管理し、結線情報テーブルはリソースの接続情報を管理し、オープン管理情報テーブルはオープンされたリソース(予約中または使用中のリソース)の情報を管理し、エラー情報テーブルはエラーの発生したリソースの情報とそのエラー内容の情報を管理する。
【0075】
図5のリソース管理情報テーブルにおいて、保持情報の一つを代表的に抜き出して、その意味を説明すると、リソース名の“SMS_1”は、A系のSMS401aを示し、リソースタイプの“SMS”は、SMS、すなわち、Server Management Systemを示し、リソースグループのGP_SMSは、B系のSMSを含むSMSグループを示し、リソース状態の“使用可能”はいつでも使用できることを示し、リソース通信状態の“接続”はオンライン状態にあることを示し、予約ユーザ名の“なし”は、現在、そのリソースが予約されていないことを示し、予約優先度の“0”は初期値を示す。
【0076】
図6は、実行管理タスク900とリソース情報管理タスク901の動作の一例を示す図である。この図において、リソース要求元(操作サブシステム200の端末の一つ)は、例えば、以下の書式のリソースオープン命令(OPEN命令)を発生するものとする。
【0077】
OPEN[SN][MD][RSC][PR][USR]
ここに、[SN]は命令番号であり、通常はSN=1である。幾つかの命令が連続する場合に各々SN=2、SN=3、・・・とする。[MD]はリソースのオープンモード指定である。再生モードの場合はMD=PLAYとし、記録モードの場合はMD=RECとする。[RSC]はリソース指定である。例えば、RSC=HDS_1.AV1とすると、“HDS_1.AV1”というリソース名を持つ所定のリソースを指定したことになる。なお、RSCとリソース指定の関係は、図5のリソース管理情報テーブルの登録内容(特にリソース名)に依存する。
【0078】
[PR]は優先度の指定である。PR=100にすると最低の優先度となり、0に近い値にするほど優先度が高くなる。[USR]はリソース要求元のユーザ情報を指定する。例えば、USR=USER_1とすると、“USER_1”という名前(固有の識別情報)を持つユーザまたは端末からのリソース割り当て要求となる。
【0079】
例えば、MD=PLAY、RSC=HDS_1.VA1、PR=100およびUSR=USER_1のOPEN命令を受け取った実行管理タスク900は、これらの情報(MD=PLAY、RSC=HDS_1.VA1、PR=100およびUSR=USER_1)をリソース情報管理タスク901に通知する。
【0080】
リソース情報管理タスク901は、ユーザ情報、リソース管理情報、素材情報、結線情報、オープン管理情報およびエラー情報の各テーブルを参照し、要求されたリソース割り当ての可否を判断する。例えば、
(イ)ユーザ情報テーブルに“USER_1”が登録されていない、
(ロ)リソース情報管理テーブルのHDS_1.AV1のリソース状態が“使用可能”でない、
(ハ)リソース情報管理テーブルのHDS_1.AV1のリソース通信状態が“接続”でない、
(ニ)リソース情報管理テーブルのHDS_1.AV1の予約ユーザ名が“なし”以外であって、且つ、予約優先度に[PR]の値よりも小さな値が設定されている、
の何れかの条件を満たした場合にリソース割り当て要求を拒否し、一方、それ以外の場合にリソース割り当て要求を許諾してオープン管理テーブルに新たなエントリを作成する。上記(イ)〜(ニ)はいずれもリソース割り当ての調停条件であり、又、(ニ)は優先度の調停条件である。
【0081】
リソース情報管理タスク901は、リソース割り当ての許可または拒否結果を実行管理タスク900に通知し、実行管理タスク900は、その通知をリソース要求元(操作サブシステム200)に転送するが、リソース割り当てが許可された場合は、実行管理タスク900はリソース要求元(操作サブシステム200)にストリームIDと呼ばれる情報(例えば、CSTAT SID=n;nは任意の整数)を転送する。
【0082】
このストリームIDは、リソース割り当てが許可されたオープン命令に対応するユニークな識別コードであり、リソース要求元(操作サブシステム200)は、以降、このストリームIDを用いて、割り当てリソースに対する制御命令を逐次に発生することができる。
【0083】
例えば、再生を指示する場合は、リソース要求元(操作サブシステム200)で「PLAY SID=n」を発生する。ストリームIDを使用しない場合は、「PLAY REC=IOP_1 MD=PLAY PR=100」のように、リソース要求時と同等の多くの情報を含む命令を発生しなければならならないが、ストリームIDを使用することによって、情報を少なくすることができ、命令を単純化できる。
【0084】
次に、本実施の形態のビデオサーバ・システム1の全体動作について、説明する。
局内または局外で製作されたCM等の素材データは、磁気テープなどの可搬型記憶媒体に収められ、その素材データを放送する放送事業者(以下、単に「事業者」という)の担当部署(例えば、編集部門や営業部門など)に届けられる(このことを便宜的に「入荷」と称することにする)。なお、入荷は可搬型記憶媒体だけに限らない。専用線などの通信回線を利用した入荷、すなわち、データのみの入荷も有り得るが、以下の説明では簡単化のために、可搬型記憶媒体を用いた入荷を例にして話しを進めることにする。
【0085】
入荷が発生すると、当該部署の担当者は、営業管理システム101の不図示の端末を操作して素材データ毎の受付処理を実行する。この受付処理では、各々の素材データを一意に識別するための、事業者内コード(すなわち、素材コード)を発生する。素材コードは先にも説明したとおり、重複のない唯一無二のユニークなコードでなければならない。素材コードの書式は、例えば、適当な接頭文字と複数桁の一連番号とを組み合わせたものとすることができる。接頭文字はその素材コードの種別を表す適当な文字(または文字列)を含むことができ、例えば、CM素材の場合は“CM”とすることができる。
【0086】
一連番号を、当該事業者の事業継続期間の間、自動的にカウントアップさせながら自動発生させることにより、ユニークな素材コードとすることができる。例えば、接頭文字を“CM”とし、一連番号を10桁のゼロサプレス付き数値とすると、“CM0000000001”から“CM9999999999”までのユニークな素材コードを発生することができる。または、年度や決算期を表す文字列と一連番号を組み合わせ、年度や決算期が変わる度に一連番号を初期値にリセットしながら自動発生させてもよい。
【0087】
受付処理では、上記素材コードの発生に加え、さらに、素材データに関する様々な属性データの入力を行って「素材データの詳細情報」を作成する。属性データは、例えば、素材データの長さ(DUR)、素材データの提供者名(スポンサー名)、素材データの名前(素材名)、素材データに含まれる音声データの種類(モノラル、ステレオ等)、素材データに含まれる映像データの種類(NTSC、PAL等)・・・・などである。
【0088】
営業管理システム101における受付処理を完了すると、この受付管理システム101からデータゲートウェイ102を介して上記の素材コードおよび属性データを含む素材データの詳細情報が転送され、データベースサブシステム300のデータベーステーブルに追加登録される。例えば、 営業管理システム101で“CM0000000007”の素材データを受付し、当該素材データの詳細情報を作成した場合は、その受付処理の完了後に、データベースサブシステム300のデータベーステーブルに、図2のレコードデータを含む新規レコードが追加登録される。但し、新規レコードの追加段階では、図2のレコードデータの各フィールドデータのうちステータスフィールドの情報は“空白”(または長さゼロの文字列若しくはNULL値)になっている。
【0089】
ファイリング作業担当の局員、プレビュー作業担当の局員、または、送出監視作業担当の局員は、操作サブシステム200の各端末(ファイリング端末200、プレビュー端末201および送出監視端末203)を操作し、データベースサブシステム300や大容量記憶サブ400システムにアクセスしながら自己の担当作業を実行する。
ここで、上記担当作業を分類すると、プレイリストの登録作業、素材のファイリング作業、素材のプレビュー作業(オンエアプレビュー作業を含む)、一本化テープの作成作業および送出監視作業などに分けることができる。
【0090】
なお、前述したとおり、本実施の形態では営業管理システム101から転送されたプレイリストを、データゲートウェイ102を介してデータベースシステム300に自動的に登録できるようになっているから、特にプレイリストの登録作業は必要でない。但し、営業管理システム101にトラブルが発生した場合や営業管理システム101との間のデータ接続に不調が発生した場合などは、プレイリストをフロッピィディスクなどの可搬型記憶媒体に収めて届けられることがあるので、このような場合に備えてデータベースシステム300で直接登録できるようにしたり、操作サブシステム200の任意の端末から遠隔登録できるようにしておくことが望ましい。
【0091】
素材のファイリング作業は、「素材データの詳細情報」に従って素材データの実体(映像データや音声データ;以下、映像データで代表)を大容量記憶サブシステム400に登録(蓄積)する作業であり、この作業はファイリング端末201を操作することによって行われる。すなわち、素材データを収めた可搬型記憶媒体を素材機406にセットし、この素材機406をファイリング端末201から遠隔操作することにより、所要の素材データを大容量記憶サブシステム400に登録する。
【0092】
また、素材のプレビュー作業は、大容量記憶サブシステム400に蓄積された素材データの確認作業(画質や音質等のチェック作業;マザープレビューとも呼ばれる)またはプレイリストや番組編成表との照合作業(送出のリハーサルまたはオンエアプレビューとも呼ばれる)であり、この作業はプレビュー端末202を操作することによって行われる。
すなわち、プレビュー端末を操作して大容量記憶サブシステム400に蓄積された素材データを読み出し、モニター装置407に表示してその画質や音質を確認(マザープレビュー)したり、または、プレイリストや番組編成表の順番通りに再生されるかを確認(オンエアプレビュー)したりする。
送出監視作業は、当日分のプレイリストに従って素材データを順次に送出(放送)する作業であり、そのほとんどは人手を必要しない自動化された作業である。
【0093】
図7は、ファイリング端末201のGUI画面(発明の要旨に記載のユーザインターフェースに相当)を示す図である。ファイリング作業担当の局員は、このGUI画面910を見ながら対話的に所要の作業を行う。なお、図示のGUI画面910は、そのタイトルバー911に“ファイリング・A系”と表示されているが、ファイリング作業専用ではない。プレビュー端末202におけるGUI画面にも使用される。すなわち、ファイリング作業およびプレビュー作業兼用のGUI画面である。
【0094】
以下、GUI画面910のフォームレイアウトを説明すると、タイトルバー911には適当なタイトルメッセージ(図では“ファイリング”)が表示されるとともに、そのGUI画面910を表示中の端末に接続された、大容量記憶サブシステム400の系(A系またはB系)が表示されている。タイトルバー911にはさらに、適当にデザインされたイメージオブジェクト911a、そのGUI画面910を閉じるためのボタン911b、最大化ボタン911cおよび最小化ボタン911dなどが表示されている。
【0095】
タイトルバー911の下にはメニューバー912が配置されている。メニューバー912には幾つかのメニュー項目(図では、ファイル(F)、素材データ(E)、表示(U)、操作(O)、オプション(P)およびヘルプ(H))が設定されている。任意のメニュー項目をクリック(マウスの左ボタン操作;以下同様)すると、プルダウン式のサブメニュー項目が表示されるようになっている。
【0096】
メニューバー912の下には複数のコマンドボタンコントロール(以下「コントロール」を「CTL」と略す)を横に並べたコマンドボタンCTL群913が配置されており、各々のコマンドボタンCTLに使用頻度の高いサブメニュー項目(メニューバー912に登録されたサブメニュー項目)が割り当てられている。
【0097】
ここで、“コントロール”(CTL)とは、再利用可能なプログラムモジュールの一種であって、特に、Visualなプログラム開発ツールにあらかじめ付属する(または別売される)GUI画面設計用の様々な部品のことをいう。例えば、VBX(Visual Basic Extension)、OCX(OLEカスタムコントロール)、クラスライブラリ、ActiveXコントロールなどが代表例である。
GUI画面を設計する際に、用途に応じた適切なコントロールを選択し、そのコントロールを画面(Form)に貼り付けるだけで画面をレイアウトできるので、開発工数を大幅に短縮できる。
【0098】
あらゆるコントロールは、プロパティ、メソッドまたはイベントと呼ばれるプログラミングインターフェース(の全てまたは一部)を持つ。これらのプログラミングインターフェースはオブジェクト指向におけるスケルトン(骨格)に相当するものである。プロパティはそのコントロールの静的な属性、メソッドはそのコントロールの動作、イベントはそのコントロールの外的要因に対応する動作を規定する。
例えば、一般的なコマンドボタンCTLはプロパティとイベントの二つを持つので、Form上またはコード上でこれらのインターフェースに所望の値をセットすることにより、そのコマンドボタンCTLの静的な属性と外的要因に対応する動作を任意にプログラミングできる。
【0099】
例えば、コマンドボタンCTLの使用可能(Enabled)プロパティに“True”(真値;例えば−1)をセットすると、そのコマンドボタンCTLを使用可能にして、クリックやダブルクリックを受け付けることができ、クリックイベントやダブルクリックイベントに登録した任意のプロシージャー(プログラム)を実行できる。あるいは、“False”(偽値;例えば0)をセットすると、そのコマンドボタンCTLを使用不可(タイトル表示が薄くなる)にして、上記プロシージャーの実行を禁止できる。
【0100】
GUI画面910の最下段にはリストボックスCTL914および複数のテキストボックスCTL915〜917を含むステータスエリア918が設けられており、リストボックスCTL914にはシステムエラー等のメッセージ情報が時間順にリスト表示される。古い時間のメッセージ情報を確認する場合は矢印ボタンをクリックしてリストを表示させ、所望のリスト行を選択すればよい。また、テキストボックスCTL915〜917には、例えば、ファイリング作業やプレビュー作業の実行中または作業終了を示す文字列、プレビューモード(単独実行モード/連続実行モード)、および、プレビュー対象の素材データの数(分母は全ての素材データ数)などが表示される。
【0101】
GUI画面910のコマンドボタンCTL群913とステータスエリア918の間の広いエリアは、四つの領域に分けられており、各領域をその位置関係から、左上領域919、右上領域920、左下領域921および右下領域922と称することにすると、後述するように、左上領域919は素材データのリスト表示用、右上領域920は一つの素材データの詳細情報表示用、左下領域921はキューアップ操作用、右下領域922はファイリング/プレビュー操作用に各々割り当てられる。
【0102】
図8は、左上領域919のレイアウト図であり、この領域には、多数の行と列から構成された一つのデータシートCTL919aが配置されている。データシートCTL919aの縦方向と横方向のスクロールプロパティには“True”がセットされており、縦方向のスクロールバー919bと横方向のスクロールバー919cが表示されている。これらのスクロールバー919b、919cを使用することにより、領域外に隠れた行や列を表示できる。
【0103】
データシートCTL919aの各列(項目)には、例えば、“素材コード”、“ステータス”、“DUR”、“スポンサー名”、“素材名”、“音声”、・・・・等の項目名が設定されており、これらの項目は、データベースサブシステム300のデータベーステーブル(図2参照)の各フィールドにリンクされている。
【0104】
データシートCTL919aの任意の行をマウスでポイントしてクリックすることにより、その行を選択状態にすることができる(実際には不図示のメイン画面で素材選択を行うようになっており、データシートCTL919aの行を選択しても無反応であるが、以下では便宜的にこのデータシートCTL919aで素材選択を行うものとして説明することにする)。例えば、図では、上から2行目(素材コード“CM0000000007”の行)が反転表示されており、この行が選択状態にあることを示している。各行のステータスは、その行の素材データの現状を表している。例えば、空白は未記録(未ファイリング)を表し、“記録済み”はファイリング完了を表し、“プレビュー済み”はマザープレビュー完了を表している。
【0105】
ファイリング作業を行う場合は、ステータスが“空白”の行で、且つ、ファイリング対象の素材コードと一致する行を見つけ出し、その行を選択状態にしたうえで、後述のファイリング操作を実行する。または、プレビュー作業を行う場合は、ステータスが“記録済み”の行で、且つ、プレビュー対象の素材コードと一致する行を見つけ出し、その行を選択状態にしたうえで、後述のプレビュー操作を実行する。
【0106】
データシートCTL919aの各行の先頭には、上記ファイリング作業およびプレビュー作業の選択動作を容易化するための2種類のイメージオブジェクトが表示される。一方のイメージオブジェクト919dは円筒状の図形を図案化したもの(図9(a)参照)であり、このイメージオブジェクト919dはステータスの“記録済み”にリンクする。また、他方イメージオブジェクト919eはディスプレイ画面を図案化したもの(図9(b)参照)であり、このイメージオブジェクト919eはステータスの“プレビュー済み”にリンクする。
【0107】
一般にコンピュータの世界では円筒状の図形でハードディスクを表す習わしとなっているため、上記一方のイメージオブジェクト919dは素材データの大容量記憶サブシステム400への蓄積、すなわち、ステータスの“記録済み”を視覚化して表現する。又、ディスプレイ画面をイメージした上記他方のイメージオブジェクト919eは、モニター装置407を想起させ得るから、当該モニター装置407への素材データの表示、すなわち、ステータスの“プレビュー済み”を視覚化して表現する。
【0108】
したがって、ステータスの文字列をいちいち読み取らずに、イメージオブジェクト919d、919eを一瞥するだけで、ファイリングやプレビュー対象の行を特定することができ、ファイリング作業やプレビュー作業の効率を向上できるとともに、文字列読取りに比べて誤読が少ないので、当該作業の信頼性を向上できる。
【0109】
図10は、右上領域920のレイアウト図であり、この領域には、「全般」、「素材構成」、「ユーザ情報」および「その他」の四つのタブボタンCTL920a〜920dを有するタブCTL920eが設けられており、例えば、全般タブボタンCTL920aを選択したとき、タブCTL920eに以下の各CTLが表示されるようになっている。
【0110】
すなわち、素材コード表示用のテキストボックスCTL920f、ステータス表示用のテキストボックスCTL920g、音声モード表示用のリストボックスCTL920h、映像種別表示用のリストボックスCTL920i、素材区分表示用のリストボックスCTL920j、スポンサー名表示用のテキストボックスCTL920k、素材名表示用のテキストボックスCTL920m、使用期間/開始表示用のテキストボックスCTL920n、使用期間/終了表示用のテキストボックスCTL920p、TotalDUR表示用のテキストボックスCTL920q、構成数表示用のテキストボックスCTL920r、Video種別表示用のリストボックスCTL920s、Audio種別表示用のリストボックスCTL920t、DUR表示用のテキストボックスCTL920u、ダビング素材表示用のテキストボックスCTL920v、元素材SOM(SOMはStart Of Messageの略)表示用のテキストボックスCTL920wなどが設けられている。
【0111】
そして、これらのCTLに、データシートCTL919a(図8参照)の選択行の詳細情報(正確には、同選択行の素材コードに一致した素材コードを持つ、データベースサブシステム300のデータベーステーブルのレコード情報)が表示されるようになっている。
例えば、図10の例では、各CTLに、図8のデータシートCTL919aの選択行に対応した素材コード“CM0000000007”の素材データに関する詳細情報が表示されている。これらの情報は、データベースサブシステム300のデータベーステーブルにおける“CM0000000007”の各フィールド情報(図2参照)である。
なお、図10において、ステータスの“記録済み”は素材コード“CM0000000007”の素材データを大容量記憶サブシステム400に記録(蓄積)済みであることを示し、音声モードの“ステレオ”は同素材データに含まれる音声データがステレオ方式(この他に“モノラル”や“音声多重”などの方式がある)のデータであることを示している。
【0112】
また、映像種別の“NTSC”は同素材データに含まれる映像データがNTSC(National Television System Committee)方式(この他に“PAL:Phase Alternation by Line color television”や“SECAM:Sequential couleur a Memoire”などの方式がある)のデータであることを示し、素材区分の“T”はタイムCMである(この他にS(SB)ステーションブレイクなどの区分がある)ことを示している。
【0113】
また、使用期間は、例えば、懸賞付きCM素材のように受付開始日や締め切り日(終了日)があるものについて、その開始日と終了日の双方またはいずれか一方(但し、使用期間がないものは空白)を示し、TotalDURの値(図では“00:15”)は素材全体のDURを示している。
また、VideoやAudioの“D”は素材機のIDを示し、DURの値(図では“00:15”)は第1構成のDURを示している。
また、ダビング素材の値(文字列が入る;図では空白)はダビング元素材の素材コードを示し、元素材SOMの値(図では“00:00:00:00”)はダビング元素材のSOMのタイムコードを示している。
【0114】
図11は、左下領域921のレイアウト図であり、この領域には、グループ化された二つのオプションボタンCTL921a、921bと、“RESET”と命名されたコマンドボタンCTL921cと、“TCSET”と命名されたコマンドボタンCTL921dと、“CUEUP”と命名されたコマンドボタンCTL921eと、“VAR”と命名されたコマンドボタンCTL921fと、CUEUPタイム表示用のテキストボックスCTL921gと、TCSETタイム(現在位置のTC表示用のテキストボックスCTL921hと、再生速度表示用のテキストボックスCTL921iと、「再生」、「停止」、「REV」および「FWD」の各コマンドボタンCTL921j、921k、921m、921nとが設けられている。
なお、CUEUPタイム表示用のテキストボックスCTL921gと再生速度表示用のテキストボックスCTL921iには、それぞれの入力値をアップダウンするための二つの小さなコマンドボタンCTL921p、921qが設けられている。
【0115】
ここで、各CTLの機能を説明すると、二つのオプションボタンCTL921a、921bは、サーバTCと素材機TCのいずれか一方を選択するためのものである。素材機TCは未ファイル素材を選択した場合に選択でき、サーバTCは記録済みやプレビュー済み素材を選択した場合に選択できる。なお、TCとはTime Code(タイムコード)の略である。
【0116】
“RESET”と命名されたコマンドボタンCTL921cは、CUEUPタイム表示用のテキストボックスCTL921gの値を初期値(00:00:00:00)に戻す(リセットする)ためのものである。
“TCSET”と命名されたコマンドボタンCTL921dは、TCSETタイム表示用のテキストボックスCTL921hに表示されているTCの値をテキストボックスCTL928gへセットするためのものである。
“CUEUP”と命名されたコマンドボタンCTL921eは、選択中の素材データをテキストボックスCTL928gで指定された頭出し位置にキューアップするためのものである。
“VAR”と命名されたコマンドボタンCTL921fは、テキストボックスCTL921iで指定された再生速度で素材を再生させるためのものである。
【0117】
CUEUPタイム表示用のテキストボックスCTL921gは、上記キューアップ用の頭出し位置を指定するためのものである。
現在位置表示用のテキストボックスCTL921hは、現在のTCを表示する(値は映像再生時にカウントアップする)ためのものである。
再生速度表示用のテキストボックスCTL921iは、コンパネプレビュー時の再生速度を指定するためのものである。初期値は“×1”(1倍)である。右端の二つの小さなコマンドボタンCTL921gをクリックすることにより、±1/16、±1/8、±1/4、±1/2、±1、±2、±4まで変化させることができる。但し、小数値や0値は設定できない。
「再生」、「停止」、「REV」および「FWD」の各コマンドボタンCTL921j、921k、921m、921nは、それぞれ、選択中の素材データを再生し、再生を中止(停止)し、再生中の画面を1フレーム戻し(REV)または再生中の画面を1フレーム先に進める(FWD)ためのものである。
【0118】
図12は、右下領域922のレイアウト図であり、この領域には、9個のコマンドボタンCTL922a、922b、922c、922d、922e、922f、922j、922kと、1個のプログレスバーCTL922mと、2個のテキストボックスCTL922n、922pと、1個のスライドボリュームCTL922qとが設けられている。
【0119】
各CTLの機能を説明すると、コマンドボタンCTL922a〜922cは、プレビュー作業の対象となる系(大容量記憶サブシステム400のA系/B系)を選択するためのものである。これらのコマンドボタンCTL922a〜922cはグループ化されたトグルボタンCTLであり、一つを選択(図では左端のコマンドボタンCTL922aを選択している)すると、そのボタンは押し込まれた状態を維持し、他のボタンは飛び出した状態を維持する。タイトルに“A”が表記されたボタンはA系選択用、“B”が表記されたボタンはB系選択用、“A”と“B”が表記されたボタンは両系選択用である。
【0120】
コマンドボタンCTL922dは、ファイリング作業の実行を指定するためのものである。このボタンを押すと、選択行の素材コードに対応する素材データが大容量記憶サブシステム400に登録(蓄積)される。但し、プレビュー作業時は、このコマンドボタンCTL922dは使用不可(Enabled=False)になる。
【0121】
コマンドボタンCTL922eは、ファイリング作業の無効を指定するためのものである。すなわち、このコマンドボタンCTLを押すと、選択行のステータスの“記録済み”を消去する。
コマンドボタンCTL922f(発明の要旨に記載の第3のコントロールに相当)は、プレビュー作業の正常完了を指定するためのものである。すなわち、このコマンドボタンCTLを押すと、選択行のステータスに“プレビュー済み”をセットする。
【0122】
なお、これらの「記録無効」および「プレビューOK」の各コマンドボタンCTL922e、922fは、ファイリング作業時には非表示(Visibleプロパティ=False)になり、その代わりファイリング作業の進み具合を表示するためのプログレスバーCTL(プログレスバーCTL922mと類似のCTL)が表示されるようになっている。
【0123】
コマンドボタンCTL922i(発明の要旨に記載の第2のコントロールに相当)は、プレビュー作業の実行を指定するためのものである。このボタンを押すと、選択行の素材コードに対応する素材データが大容量記憶サブシステム400から読み出され、モニター装置407に表示される。但し、ファイリング作業時は、このコマンドボタンCTL922iは使用不可(Enabled=False)になる。
コマンドボタンCTL922jは、実行中のファイリング作業またはプレビュー作業の中止を指示するためのものである。
コマンドボタンCTL922kは、GUI画面910(図7参照)をクローズするためのものである。但し、ファイリング作業またはプレビュー作業の実行中は、このコマンドボタンCTL922kは使用不可(Enabled=False)になる。
【0124】
プログレスバーCTL922mは、プレビュー作業の進行状況を表示するためのものである。進行割合を棒グラフの長さで表示する。棒グラフが最大長になったときに進行割合100%、すなわち、プレビュー作業の完了を示す。
テキストボックスCTL922nは、プレビュー時の再生速度を指定するためのものである。初期値は“×1”(1倍)である。但し、設定できる値は最大+4までであり、且つ、小数値や0値および負値は設定できない。または、右端の二つの小さなコマンドボタンCTL922rをクリックすることにより、1/16から4までの範囲(具体的には、+1/16、+1/8、+1/4、+1/2、+1、+2、+4)で値を変化させることができる。
【0125】
テキストボックスCTL922p(発明の要旨に記載の第1のコントロールに相当)は、選択行の素材データに対するトリム調整値を指定するためのものである。設定範囲は±j以内の整数値である。jは図3の捨カットのフレーム数を超えない値(例えば、j=10)である。また、右端の二つの小さなコマンドボタンCTL922s(発明の要旨に記載の第1のコントロールに相当)をクリックすることによってもその設定値を変更することができる。設定値の条件はテキストボックスCTL922pと同じ(±j以内の整数)である。
スライドボリュームCTL922q(発明の要旨に記載の第1のコントロールに相当)は、選択行の素材データに対するトリム値を指定するためのものであり、設定範囲は±j以内の整数値である。トリム値は左隣のテキストボックスCTL922pに反映される。
【0126】
次に、本実施の形態におけるトリム調整の詳細動作を説明する。
図13は、ユーザ操作を含む本実施の形態のトリム調整作業の流れ図である。なお、以下では、説明の便宜上、大容量記憶サブシステム400のA系に蓄積された素材データのトリム調整を行うものとする。
【0127】
この流れ図において、ユーザ(例えば、プレビュー端末202の操作員;当該操作員のユーザ名をUSER_1とする)は、まず、トリム調整の対象となる素材データ(以下“CM0000000007”の素材データとする)が表示されたデータシートCTL919aの行を選択する(実際には不図示のメイン画面の行を選択して同メイン画面の「実行」ボタンをクリックする)。そして、トリム値入力用のCTL、すなわち、図12のテキストボックスCTL922p、コマンドボタンCTL922sまたはスライドボリュームCTL922qを使用して所望のトリム値(±j以内の整数値)を入力する(ステップS1)。
【0128】
例えば、トリム値を+i(図3(c)参照)にする場合は、テキストボックスCTL922pをフォーカス(マウスでクリック)してキーボードから+iを入力し、または、コマンドボタンCTL922sをクリックしてテキストボックスCTL922pの値を+iにし、若しくは、スライドボリュームCTL922qを+方向にマウスでドラッグ(クリックしたまま移動)してテキストボックスCTL922pの値を+iにする。
【0129】
所望のトリム調整値をセットすると、ユーザは、図12のプレビューボタンCTL(コマンドボタンCTL922i)をクリックする(ステップS2)。
プレビュー端末202(正確には、プレビュー端末202で実行中のプレビュー用アプリケーションプログラムまたはプレビュー用を含む統合アプリケーションプログラム;以下、プレビュー端末202とする)は、上記クリック操作に応答して、大容量記憶サブシステム400のSMS401aに“CM0000000007”の再生に必要なリソース要求の制御命令を出力し、大容量記憶サブシステム400のSMS401aは、リソース情報管理タスク901のリソース情報データベースを参照して、リソース要求の受付または拒否を判定する。
【0130】
今、“CM0000000007”の再生に必要なリソースが空いている場合、または、ふさがっていても優先度が低い場合、リソース情報管理タスク901はリソース要求を受付け(リソースの予約)、その旨を示す回答と一緒にユニークなストリームIDを要求元のプレビュー端末202に返送する。
プレビュー端末202は、上記トリム値(+i)を適用して“CM0000000007”を再生する命令を生成し、この命令にストリームIDを付加して、大容量記憶サブシステム400のSMS401aに転送する。
【0131】
大容量記憶サブシステム400のSMS401aは、ストリームIDを解釈して上記予約済みのリソースを特定するとともに、このリソースを使用してA系のビデオサーバ403aから“CM0000000007”の素材データを読み出すとともに、この素材データの上記トリム値(+i)で示されたフレーム範囲(図3(c)の送出範囲参照)をモニター装置407に再生するように制御する。
【0132】
ユーザは、モニター装置407の画面を目視して意図したトリム幅になっているかを確認する。
プレビュー動作が終了すると(ステップS3)、図12の記録無効およびプレビューOKのコマンドボタンCTL(コマンドボタンCTL922e、922f)が使用可(Enabled=True)となり(ステップS4)、意図しないトリム幅であれば(ステップS5のN判定)トリム値の入力以降を繰り返す一方、意図したトリム幅であれば(ステップS5のY判定)プレビューOKコマンドボタンCTL(コマンドボタンCTL922f)をクリックする(ステップS6)。
プレビュー端末202は、このクリックに応答して、データベースサブシステム300のデータベーステーブルをアクセスし、該当レコード(“CM0000000007”のレコード)のトリム設定フィールド(図2参照)に+iをセットして更新する。
【0133】
本実施の形態におけるトリム調整の詳細動作は、以上のとおりであるが、この動作をトリム調整に関係するイベントプロシージャで説明すると、以下のとおりとなる。
【0134】
図14は、プレビューコマンドボタンCTL(図12のコマンドボタンCTL922i)のクリックイベントプロシージャ(プレビュー_Click)の簡略フローチャートである。このプロシージャは、図12のコマンドボタンCTL922iのクリックイベントに応答して実行される。すなわち、図13のステップS2の動作に応答して実行される。プロシージャを実行すると、まず、ステップS11でデータシートCTL(図8のデータシートCTL919a)のカレント行(選択行のこと)の素材コード“CM0000000007”を取り込み、その素材コードをテンポラリ変数(例えば、“プレビューコード”と命名された文字列変数)にセットする。
【0135】
次に、ステップS12で、現在のプレビュー作業の対象となる系を調べるために、図12の三つのコマンドボタンCTL922a〜922cの何れが押されているか判定する。例えば、コマンドボタンCTL922aが押されている場合はA系を判定し、コマンドボタンCTL922bが押されている場合はB系を判定する。なお、ここでは、コマンドボタンCTL922cが押されている場合の判定(AB両系の判定)は省略している。
【0136】
次に、ステップS13またはステップS14で、判定された系からの素材データの読み出し処理を行う。読み出し対象の素材データは、テンポラリ変数にセットされた素材コード(“CM0000000007”)に対応する素材データである。この読み出し処理(ステップS13またはステップS14)においては、図13のステップS2で説明した、大容量記憶サブシステム400へのリソース要求処理およびトリム値(+i)を適用した素材データの送出(再生)命令処理等を行うとともに、その送出(再生)命令処理に従って大容量記憶サブシステム400のビデオサーバ403aからモニター装置407に送出されたプレビュー画面を目視で確認し(ステップS15)、プレビュー終了後に(ステップS16)、ステップS17で「プレビューOK」および「記録無効」の各コマンドボタンCTL922e、922fの使用可能(Enabled)プロパティにTrueをセットして使用可能状態にした後、プロシージャを終了する。
【0137】
以上のプロシージャ処理により、図13のステップS2からステップS4までの動作、すなわち、トリム値(+i)を適用した“CM0000000007”の素材データのプレビュー動作(モニター装置407への出力動作)を実現できる。
【0138】
図15は、プレビューOKコマンドボタンCTL(図12のコマンドボタンCTL922f)のクリックイベントプロシージャ(プレビューOK_Click)の簡略フローチャートである。このプロシージャは、図12のコマンドボタンCTL922fのクリックイベントに応答して実行される。すなわち、図13のステップS6の動作に応答して実行される。プロシージャを実行すると、まず、ステップS21でデータベースサブシステム300のデータベーステーブルをオープンする。次いで、ステップS22で、データシートCTL(図8のデータシートCTL919a)のカレント行(選択行のこと)の素材コード“CM0000000007”を取り込み、その素材コードに一致するレコードをデータベーステーブルから抽出する。
【0139】
次いで、ステップS23でレコードの有無を判定し、レコードがない場合には、ステップS24で適宜のエラー処理(例えば、GUI画面910の最下段のテキストボックスCTL914にエラーメッセージを表示する等)を実行し、ステップS26でデータベーステーブルをクローズした後、プロシージャを終了するが、レコードがある場合には、ステップS25でそのレコードのトリム調整フィールド(図2参照)にテキストボックスCTL922pの設定値(+i)をセットし、ステップS26でデータベーステーブルをクローズした後、プロシージャを終了する。
【0140】
以上のプロシージャ処理により、図13のステップS6およびステップS7の動作、すなわち、“CM0000000007”のトリム値(+i)のデータベースサブシステム300への登録(更新)動作を実現できる。
【0141】
本実施の形態では、操作サブシステム200のファイリング端末201またはプレビュー端末202のディスプレイ上に、図7のGUI画面910を表示させることができる。そして、このGUI画面910の右下領域922に、図12に示すように、トリム値入力用のテキストボックスCTL922pを表示させることができるとともに、このテキストボックスCTL922pの入力値を変化させるためのコマンドボタンCTL922sと、スライドボリュームCTL922qとを表示させることができる。
【0142】
したがって、テキストボックスCTL922pに直接、トリム値を入力する場合は、テキストボックスCTL922pのフォーカス(マウスのクリックまたはタブキーによる選択)と、キーボードからの数値入力の二度の操作で済み、手間を軽減できるうえ、テキストボックスCTL922pに入力された値を目視確認できるので、入力ミスも防止できる。
【0143】
または、コマンドボタンCTL922sやスライドボリュームCTL922qを使用すれば、テキストボックスCTL922pの入力値を直接変更でき、一切のキーボード操作を不要にしてより一層の手間の軽減と入力ミスの防止を図ることができる。
【0144】
なお、テキストボックスCTL922pの更新後(After Update)イベントに入力値の検査プロシージャを組み込んでおき、そのプロシージャ内で「入力値は±j以内で且つ整数値か?」の判定を行い、この判定条件を満たさない入力値を排除するようにすれば、テキストボックスCTL922pへの直接入力の際の信頼性を向上できるので望ましい。
【0145】
本実施の形態の主要な機能は、マイクロコンピュータを含むハードウェア資産と、OSや各種プログラムなどのソフトウェア資産との有機的結合によって機能的に実現されるものであるが、ハードウェア資産およびOSは汎用のものを利用できるから、本発明にとって欠くことのできない必須の事項は、実質的に、前記GUI画面910を表示するためのプログラムに集約されているということがいえる。したがって、本発明は、前記GUI画面910を表示するためのプログラムのすべてまたはその要部を格納した、フロッピーディスク、MO、CD、ハードディスク、半導体メモリなどの記録媒体(それ自体が流通経路に乗るものはもちろん、ネットワーク上にあって記録内容だけを提供するものも含む)を包含するものである。
【0146】
【発明の効果】
請求項1記載のデータ記録再生装置によれば、映像データを含む多数の素材データを蓄積するデータ蓄積手段と、前記データ蓄積手段に蓄積された任意の素材データのトリム値を設定するためのユーザインターフェースを提供する操作端末とを備え、前記ユーザインターフェースは、トリム値入力用の第1のコントロール、を備えたので、ユーザインターフェース上の第1のコントロールを用いてトリム値を入力でき、トリム調整の手順を単純化して手間の軽減と入力ミスの防止を図ることができる。
【0147】
請求項2記載のデータ記録再生装置によれば、映像データを含む多数の素材データを蓄積するデータ蓄積手段と、前記データ蓄積手段に蓄積された全ての素材データの各々のトリム値を含む属性情報を保持する保持手段と、前記データ蓄積手段に蓄積された任意の素材データのトリム値を設定するためのユーザインターフェースを提供する操作端末とを備え、前記ユーザインターフェースは、トリム値入力用の第1のコントロールと、前記第1のコントロールに入力されたトリム値を適用して前記任意の素材データのプレビュー動作を指示する第2のコントロールと、前記保持手段に保持されている前記任意の素材データのトリム値を前記第1のコントロールに入力されたトリム値で更新することを指示する第3のコントロールと、を備えたので、ユーザインターフェース上の第1のコントロールを用いてトリム値を入力できるとともに、同インターフェース上の第2のコントロールを用いてプレビュー動作を指示でき、しかも、同インターフェース上の第3のコントロールを用いてトリム値の更新を行うことができる。したがって、トリム値の入力およびそのトリム値を用いたプレビュー確認並びにトリム値の登録(更新)までを単純化してミスなく行うことができる。
【0148】
請求項3記載のデータ記録再生装置によれば、請求項1記載のデータ記録再生装置において、前記第1のコントロールは、テキストボックスコントロールであるので、テキストボックスコントロールに直接、任意のトリム値を入力でき、トリム方向や入力値のミスを防止できる。
【0149】
請求項4記載のデータ記録再生装置によれば、請求項2記載のデータ記録再生装置において、前記第1のコントロールは、テキストボックスコントロールであるので、テキストボックスコントロールに直接、任意のトリム値を入力でき、トリム方向や入力値のミスを防止できる。
【0150】
請求項5記載のデータ記録再生装置によれば、請求項3記載のデータ記録再生装置において、前記テキストボックスコントロールは、入力された値をアップダウンするコマンドボタンコントロールを有するので、テキストボックスコントロール内のトリム値をアップダウンさせながら任意の値に変更でき、キーボード操作を不要(マウス操作だけでよい)にして手順の簡略化と数値入力のミスを防止できる。
【0151】
請求項6記載のデータ記録再生装置によれば、請求項4記載のデータ記録再生装置において、前記テキストボックスコントロールは、入力された値をアップダウンするコマンドボタンコントロールを有するので、テキストボックスコントロール内のトリム値をアップダウンさせながら任意の値に変更でき、キーボード操作を不要(マウス操作だけでよい)にして手順の簡略化と数値入力のミスを防止できる。
【0152】
請求項7記載のデータ記録再生装置によれば、請求項1記載のデータ記録再生装置において、前記第1のコントロールは、スライドボリュームコントロールであるので、スライドボリュームコントロールをドラッグしながら任意のトリム値を設定でき、キーボード操作を不要(マウス操作だけでよい)にして手順の簡略化と数値入力のミスを防止できる。
【0153】
請求項8記載のデータ記録再生装置によれば、請求項2記載のデータ記録再生装置において、前記第1のコントロールは、スライドボリュームコントロールであるので、スライドボリュームコントロールをドラッグしながら任意のトリム値を設定でき、キーボード操作を不要(マウス操作だけでよい)にして手順の簡略化と数値入力のミスを防止できる。
【0154】
請求項9記載のデータ記録再生装置によれば、請求項1記載のデータ記録再生装置において、前記第1のコントロールは、前記任意の素材データのSOM点の調整範囲であるフレーム数以下の値で、且つ、整数の値に入力値を制限するので、不正なトリム値の入力を回避でき、入力ミスを防止できる。
【0155】
請求項10記載のデータ記録再生装置によれば、請求項2記載のデータ記録再生装置において、前記第1のコントロールは、前記任意の素材データのSOM点の調整範囲であるフレーム数以下の値で、且つ、整数の値に入力値を制限するので、不正なトリム値の入力を回避でき、入力ミスを防止できる。
【0156】
請求項11記載の記録媒体によれば、請求項1記載のユーザインターフェースを実現するためのプログラムを格納したので、マイクロコンピュータを含むハードウェア資産と該プログラムとの有機的結合によって請求項1記載のユーザインターフェースを実現することができる。
【0157】
請求項12記載の記録媒体によれば、請求項2記載のユーザインターフェースを実現するためのプログラムを格納したので、マイクロコンピュータを含むハードウェア資産と該プログラムとの有機的結合によって請求項2記載のユーザインターフェースを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビデオサーバ・システムの全体構成図である。
【図2】データベースサブシステムのデータベーステーブル構造図である。
【図3】素材データのフレーム構成とトリム値との関係図である。
【図4】SMSの機能概念図である。
【図5】リソース管理情報テーブルの構造図である。
【図6】実行管理タスクとリソース情報管理タスクの動作例を示す図である。
【図7】ファイリング端末のGUI画面を示す図である。
【図8】左上領域のレイアウト図である。
【図9】イメージオブジェクト(記録済みにリンクされるものおよびプレビュー済みにリンクされるもの)を示す図である。
【図10】右上領域のレイアウト図である。
【図11】左下領域のレイアウト図である。
【図12】右下領域のレイアウト図である。
【図13】ユーザ操作を含む本実施の形態のトリム調整作業の流れ図である。
【図14】「プレビュー」ボタンのクリックイベントプロシージャの簡略フローチャートである。
【図15】「プレビューOK」ボタンのクリックイベントプロシージャの簡略フローチャートである。
【符号の説明】
1……ビデオサーバ・システム(データ記録再生装置)、200……操作サブシステム(操作端末)、300……データベースサブシステム(保持手段)、400……大容量記憶サブシステム(データ蓄積手段)、910……GUI画面(ユーザインターフェース)、922f……コマンドボタンCTL(第3のコントロール)、922i……コマンドボタンCTL(第2のコントロール)、922p……テキストボックスCTL(第1のコントロール)、922q……スライドボリュームCTL(第1のコントロール)、922s……コマンドボタンCTL(第1のコントロール)。

Claims (2)

  1. 映像データを含む多数の素材データを蓄積するデータ蓄積手段と、前記データ蓄積手段に蓄積された全ての素材データの各々のトリム値を含む属性情報を保持する保持手段と、前記データ蓄積手段に蓄積された任意の素材データのトリム値を設定するためのユーザインターフェースを提供する操作端末とを備え、前記ユーザインターフェースは、トリム値入力用の第1のコントロールと、前記第1のコントロールに入力されたトリム値を適用して前記任意の素材データのプレビュー動作を指示する第2のコントロールと、前記保持手段に保持されている前記任意の素材データのトリム値を前記第1のコントロールに入力されたトリム値で更新することを指示する第3のコントロールと、を備え
    前記第1のコントロールとして、トリム値が入力されるテキストボックスコントロールとともに、該テキストボックスコントロールに入力された値をアップダウンするコマンドボタンコントロールおよびスライドボリュームコントロールを有する
    ことを特徴とするデータ記録再生装置。
  2. 前記第1のコントロールは、前記任意の素材データのSOM点の調整範囲であるフレーム数以下の値で、且つ、整数の値に入力値を制限することを特徴とする請求項1記載のデータ記録再生装置。
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