JP2002135714A - 素材収録装置、素材収録方法および記録媒体 - Google Patents

素材収録装置、素材収録方法および記録媒体

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JP2002135714A
JP2002135714A JP2000327461A JP2000327461A JP2002135714A JP 2002135714 A JP2002135714 A JP 2002135714A JP 2000327461 A JP2000327461 A JP 2000327461A JP 2000327461 A JP2000327461 A JP 2000327461A JP 2002135714 A JP2002135714 A JP 2002135714A
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Junko Hirayama
純子 平山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実なエラー通知およびエラー内容の把握な
らびに効率的なエラー対処を可能にした素材収録装置お
よび素材収録方法を提供する。 【解決手段】 ビデオサーバ・システムは、素材収録モ
ニター用のユーザインターフェース(813)および/
または収録素材プレビュー用のユーザインターフェース
を操作画面上に表示する表示制御手段と、収録エラー素
材の情報を記憶する記憶手段と、収録エラー素材が存在
する場合に前記ユーザインターフェースに当該収録エラ
ー素材の存在を明示するためのビジュアルなオブジェク
ト(815e)を表示するオブジェクト表示手段と、該
オブジェクトに対するユーザ操作イベントまたは所定の
エラー情報表示要求イベントに応答して前記記憶手段に
記憶された記憶情報のすべてまたは一部を前記操作画面
上に表示するエラー情報表示制御手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、素材収録装置、素
材収録方法および記録媒体に関し、たとえば、放送事業
者等の放送局で使用するビデオサーバ・システムに適用
して好ましい素材収録装置、素材収録方法および記録媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】従前より、放送局における素材データの
管理は、専ら磁気テープ媒体によるものであった。すな
わち、送出予定の素材データをカセット状の磁気テープ
媒体に記録し、それを送出装置にセットしてプレイリス
トや番組編成表に従って切替えながら送出するものであ
ったが、磁気テープ媒体はランダムアクセスが不可能で
あるため、たとえば、特定の素材データの頭出し等を効
率よく行うことができず、磁気テープに記録した素材デ
ータ個々の管理が困難であるという欠点があった。
【0003】そこで、ランダムアクセス可能な記憶媒体
であるハードディスクを何台もつなげてアレイ状の大容
量記憶装置を構築し、この記憶装置に大量の素材データ
を蓄積するようにした放送局用のビデオサーバ・システ
ムが実用化されている。これによれば、操作卓(端末)
からビデオサーバ・システムをコントロールして、素材
データの蓄積(いわゆるファイリング)、蓄積データの
再生確認(いわゆるプレビュー)および素材データの送
出(いわゆるオンエア)制御などを効率よく行うことが
できる。
【0004】ところで、このようなビデオサーバ・シス
テムにおいて、素材データをファイリングする際にエラ
ーが発生することがある。エラーの原因はいろいろであ
るが、そのまま送出しても差し支えない軽度のエラーか
ら、ファイリングのやり直しを余儀なくされる重度のエ
ラーまで様々なエラーが発生するため、従来のビデオサ
ーバ・システムでは、エラーが発生すると、ファイリン
グ端末等の画面上に文字列のエラーステータスを表示し
て操作員に通知していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記エ
ラーステータスは、単に、エラーの発生を通知するもの
に過ぎず、次のような問題点があった。 (1)エラーの内容が文字列で表示されるため、いちい
ち文字列を読み取る必要があり、面倒である上、他の表
示メッセージと区別しにくく誤認を否めない(エラー発
生を見逃してしまう)という問題点がある。 (2)収録素材のどの位置でエラーが発生したかを知る
術がなく、プレビュー時にエラー部分の頭出しを素早く
行うことができないという問題点がある。
【0006】そこで、本発明は、収録エラーの発生を視
覚に訴えて分かりやすく通知し、しかも、そのエラーの
発生位置を含むエラー情報を記憶して事後のエラー対処
に利用できるようにし、以て、確実なエラー通知とエラ
ー内容の把握および効率的なエラー対処を可能にした素
材収録装置および素材収録方法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、素材収録モニター用のユーザインターフ
ェースおよび/または収録素材プレビュー用のユーザイ
ンターフェースを操作画面上に表示する表示制御手段
と、収録エラー素材の情報を記憶する記憶手段と、収録
エラー素材が存在する場合に前記ユーザインターフェー
スに当該収録エラー素材の存在を明示するためのビジュ
アルなオブジェクトを表示するオブジェクト表示手段
と、該オブジェクトに対するユーザ操作イベントまたは
所定のエラー情報表示要求イベントに応答して前記記憶
手段に記憶された記憶情報のすべてまたは一部を前記操
作画面上に表示するエラー情報表示制御手段とを備え
る。本発明では、収録エラー素材の存在がビジュアルな
オブジェクトで明示される。また、当該オブジェクトに
対する操作イベントに応答してその収録エラーの情報が
表示される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、放
送局用のビデオサーバ・システムを例にして図面を参照
しながら説明する。
【0009】1.ビデオサーバ・システムの全体構成 図1は、放送事業者の放送局内に設置されたビデオサー
バ・システムの全体構成図であり、図示のビデオサーバ
・システムVSV(発明の要旨に記載の素材収録装置に
相当)は、その役割別に、局内上位サブシステム10
0、操作サブシステム200、データベースサブシステ
ム300、大容量記憶サブシステム400、送出系サブ
システム500などに分類することができる。これらの
サブシステムは、それぞれ後述の役割を担うものであ
り、各サブシステムは、その担当役割のすべてまたは一
部を効率的に実現するために、必要に応じ、汎用のオペ
レーティングシステム(以下「OS」)を搭載したパー
ソナルコンピュータもしくはワークステーション(以下
「パソコン」という)を含むことができる。
【0010】特に、操作サブシステム200は、以下の
説明からも明らかになるが、操作員との良好なマン・マ
シン・インターフェースを図るために、GUI(グラフ
ィカル・ユーザ・インターフェース)環境に優れた所定
の汎用OS(たとえば、WindowsNT/2000
など:Microsoft社の登録商標)を搭載したネ
ットワーク対応のパソコン(ネットワークカードやハー
ドディスクドライブを実装したパソコン本体、ディスプ
レイ装置およびキーボードやマウス等の入力装置を含
む)を少なくとも1台(図では便宜的に3台)含む。
【0011】1−1.局内上位サブシステム 各サブシステムの好ましい構成例を説明すると、まず、
局内上位サブシステム100は、送出担当部門に設置さ
れた上位管理システム(以下、便宜的に「放送データ管
理システム」という)101を含む。この放送データ管
理システム101は、送出担当部門から受け取った素材
データ(放送素材の実体的データ;たとえば、放送素材
の映像データおよび音声データ)に素材コードと呼ばれ
る局内管理用のユニークな情報を付与したり、素材デー
タの詳細情報(素材データに関する様々な属性情報)を
作成したり、素材データの送出順番(いわゆるプレイリ
ストや番組編成表;以下「プレイリスト」で代表)を作
成したりするものである。
【0012】放送データ管理システム101は、厳密に
はビデオサーバ・システムVSVとは異なる別のワーク
グループに属するネットワークに接続されており、この
ネットワークとビデオサーバ・システムVSVとを連接
(LAN−LAN接続)して、いわゆるWAN(Wid
e Area Network)を構築するために、サ
ーバ側(下位側)に所属するデータゲートウェイ102
が設けられている。図示のデータゲートウェイ102は
ネットワーク対応のパソコンで構成されており、たとえ
ば、2枚のネットワークカードをスロットに挿入し、一
方のカードを放送データ管理システム101に接続する
とともに、他方のカードをビデオサーバ・システムVS
VのLAN600に接続して、両ネットワーク間におけ
る必要なデータの選択的転送(ルーティング)を可能に
する。放送データ管理システム101からビデオサーバ
・システムVSVへのデータ転送方向を“下り”その逆
を“上り”と称することにすると、下りデータは「素材
データの詳細情報」と「プレイリスト」などであり、上
りデータは放送を完了した素材データのリスト(送出結
果リスト:後述)などである。
【0013】1−2.操作サブシステム 次に、操作サブシステム200は、既述のとおり、GU
I環境に優れた汎用OSを搭載したパソコン(図では3
台;符号201〜203参照)を備える。このパソコン
はファイリング作業担当局員やプレビュー作業担当局員
ならびに送出監視作業担当局員の机上に置かれる。も
し、これらの担当局員が同一人物の場合またはファイリ
ング作業、プレビュー作業および送出監視作業を同時に
実行しない場合、パソコンは1台でよい。すなわち、1
台のパソコンにファイリング用、プレビュー用および送
出監視用の各アプリケーションプログラムソフト(また
はこれらを統合したアプリケーションプログラムソフ
ト)をインストールし、実行すべき作業内容に応じて適
切なアプリケーションプログラムを起動すればよい。し
かし、実際には、ファイリング作業、プレビュー作業お
よび送出監視作業のすべてまたは一部を並行して行うこ
とが多いため、パソコンは、図示のように、各作業担当
毎、すなわち、ファイリング作業用のパソコン(以下
「ファイリング端末」)201、プレビュー作業用のパ
ソコン(以下「プレビュー端末」)202、および、送
出監視作業用のパソコン(以下「送出監視端末」)20
3のように別々に設置することが望ましい。各端末20
1〜203はスロットに挿入された不図示のネットワー
クカードを介してLAN600に接続されている。な
お、同一の作業を複数の局員で分担して行う場合に備え
て、作業単位毎に各端末を複数台設置しておいてもよ
い。
【0014】1−3.データベースサブシステム 次に、データベースサブシステム300は、ネットワー
ク対応のデータベースエンジン(たとえば、SQLデー
タベースエンジンなど;SQLはStructured
Query Languageの略)を搭載してお
り、このデータベースエンジンを介して、操作サブシス
テム200の各端末201〜203から自由にレコード
データの参照や更新および追加を行うことが可能なデー
タベーステーブルを備える。データベーステーブルは、
たとえば、図2に示すようなテーブル構造を有してい
る。
【0015】図2において、素材データベーステーブル
301は、素材ごとのユニークな識別コードを格納する
素材コードフィールド301a、素材の現況情報(ステ
ータス)を格納するステータスフィールド301b、素
材ごとの番組名を格納する番組名フィールド301c、
番組のサブタイトルを格納するサブタイトルフィールド
301d、送出予定日時を格納する送出日時フィールド
301eおよび番組の長さ情報を格納する番組長フィー
ルド301fなどを有している。また、本編データベー
ステーブル302は、本編ごとのユニークな識別コード
を格納する本編コードフィールド302a、素材データ
ベーステーブル301とのリレーションコードを格納す
る素材コードフィールド302b、本編の現況情報(ス
テータス)を格納するステータスフィールド302c、
アンタイム送出情報を格納するUフィールド302d、
本編のスタート時刻を格納するスタート時刻フィールド
302e、本編の長さ情報を格納するDURフィールド
302f、本編の名称を格納する本編名称フィールド3
02g、素材のSOMを格納する素材SOMフィールド
302hおよび本編の記録日時情報を格納する記録日時
フィールド302iなどを有している。
【0016】ここに、データベーステーブルは、リレー
ショナル構造を有しており、図示のデータベーステーブ
ル(素材データベーステーブル301および本編データ
ベーステーブル302)の間には、以下のリレーション
シッププロパティが設定されている。すなわち、素材デ
ータベーステーブル301の素材コードフィールド30
1aを“1”側とし、且つ、本編データベーステーブル
302の素材コードフィールド302bを“多”側とす
る1対多のリレーションシッププロパティが設定されて
いる。素材データベーステーブル301および本編デー
タベーステーブル302は、このリレーションシップに
より、SQLコマンドなどのデータベースアクセス言語
による任意フィールドデータの抽出と、その抽出データ
を用いた論理レコードセットの生成が可能となってい
る。たとえば、SQLコマンドを用いて一つの素材コー
ドを指定し、その素材コードに関連するすべてのフィー
ルドデータを抽出して論理レコードを生成することがで
きるようになっている。
【0017】このことを具体的に説明する。素材データ
ベーステーブル301の任意レコード(便宜的に第Aレ
コードとする)に素材コード“AAA”に関するデータ
(ステータス、番組名、サブタイトル、送出日時、番組
長、‥‥)が格納されていると仮定し、さらに、本編デ
ータベーステーブル302の第aレコード、第bレコー
ド、第cレコードおよび第dレコードの各素材コードフ
ィールド302bに同一の素材コード“AAA”が格納
されていると仮定する。なお、第aレコード、第bレコ
ード、第cレコードおよび第dレコードには、それぞれ
本編a、本編b、本編cおよび本編dのデータ(本編コ
ード、ステータス、U、スタート時刻、DUR、本編名
称、素材SOM、記録日時、‥‥)が格納されているも
のとする。
【0018】今、SQLコマンドを用いて、素材データ
ベーステーブル301の素材コードフィールド301a
から素材コード“AAA”を抽出すると、その素材デー
タベーステーブル301の第Aレコードのすべてのデー
タ(ステータス、番組名、サブタイトル、送出日時、番
組長、‥‥)を取り出すことができる。さらに、これに
加えて、リレーション関係にある本編データベーステー
ブル302の第aレコード、第bレコード、第cレコー
ドおよび第dレコードの各データ(本編コード、ステー
タス、U、スタート時刻、DUR、本編名称、素材SO
M、記録日時、‥‥)も取り出すことができる。したが
って、素材コード“AAA”を指定するだけで、二つの
データベーステーブル(素材データベーステーブル30
1および本編データベーステーブル302)から、素材
コード“AAA”に関するすべてのフィールドデータを
取り出すことができ、すべてのフィールドデータを含む
論理レコードを生成したり、または、所望のフィールド
データのみを含む論理レコードを生成したり自由に行う
ことができる。
【0019】1−4.大容量記憶サブシステム 次に、大容量記憶サブシステム400は、ビデオサーバ
・システムVSVの中核をなすものであり、要するに、
公知の大容量ハードディスク管理技術、典型的には、R
AID(Redundant Array of In
expensive Disk)技術を駆使して構築さ
れた大容量のハードディスクシステムに、大量の素材デ
ータを蓄積し、その素材データを、素材データの詳細情
報やプレイリスト等に従って管理し、且つ、所望のタイ
ミングで送出(放送)するというものである。本実施の
形態の大容量記憶サブシステム400では、特に限定し
ないが、映像データの記憶にRAID3を使用し、音声
データの記憶にRAID1を使用するものとする。
【0020】大容量記憶サブシステム400は、障害耐
性を向上するために、その主要部をA系とB系のデュア
ル構成にし、各系に同一の素材データを記憶するように
している。すなわち、A系とB系の一方を現用系、他方
を予備系として使用できるようになっている。A系はS
MS(Server Management Syst
em)401a、IDC(Intelligent D
evice Controller)402aおよびビ
デオサーバ403aを備え、また、B系は同じくSMS
(同)401b、IDC(同)402bおよびビデオサ
ーバ403bを備え、さらに、各系共通のカセット制御
装置404と、カセットオートチェンジャー405と、
各系のIDC402a、402bによって制御される素
材機406と、プレビュー画像等を表示するモニター装
置407とを備える。
【0021】モニター装置407は、操作サブシステム
200の各端末、特にプレビュー端末202を操作する
局員からその画面がよく見える位置(およびオーディオ
出力がよく聞こえる位置)に置かれていなければならな
い。もし、1台のモニター装置407でその要件(画面
の視認性やオーディオ出力の聴取性)を満たすことがで
きない場合は、特にプレビュー端末202の近くに別の
モニター装置(便宜的に「サブモニター装置」という)
を置き、そのサブモニター装置にモニター装置407と
同一の機能を持たせてもよい。
【0022】カセットオートチェンジャー405は、旧
来の磁気テープ方式による送出素材蓄積装置と類似のも
のである。略してカートともいう。磁気テープ等の可搬
型記憶媒体に収めて持ち込まれた素材を取り込んでビデ
オサーバ403a、403bに収録したり、いわゆる一
本化テープを作成してビデオサーバ403a、403b
のデータバックアップやライブラリ保存に用いられた
り、あるいは、両系のビデオサーバ403a、403b
がダウンしたときの緊急予備機としても用いられたりす
る。なお、カセット制御装置404は、以下のSMS4
01a、401bと同様に、ファイリング端末201や
プレビュー端末202または送出監視端末203からの
リソース要求に応答してカセットオートチェンジャー4
05の各種リソースの割り当てを調停するものである。
リソースとは、ビデオサーバ403a、403bの入出
力チャネル、ルータの接続点、RAIDを構成するハー
ドディスクなどのデバイスのことをいう。資源ともい
う。各端末201〜203は割り当てを受けたデバイス
をその割り当て期間中、占有して使用することができ
る。
【0023】SMS401a、401bは、IDC40
2a、402bとともに、操作サブシステム200の各
端末201〜203からのリソース要求に応答してビデ
オサーバ403a、403bの各種リソース割り当てを
調停する。リソース割り当ては各端末201〜203か
らの要求に応じて動的に行われなければならない。固定
割り当ては端末の数だけリソースを備える必要があり、
効率的でないうえ、システム規模の増大を招いて現実的
でないからである。リソースの割り当てを動的に行う場
合、同一リソースへの競合や優先割り当ての対策を講じ
る必要がある。SMS401a、401bは、かかる競
合および優先割り当ての調停を行うものである。調停の
仕組みについては、本発明と直接の関連がないため説明
を省略する。
【0024】1−5.送出系サブシステム 次に、送出系サブシステム500は、送出部門に設置さ
れた上位制御システム(以下、便宜的に「送出制御シス
テム」という)501を含むとともに、さらに、この送
出制御システム501からの通知データ(スタンバイコ
マンドやスタンバイステータスデータ等)に従ってデー
タベースサブシステム300のテーブルデータ(たとえ
ば、素材データの詳細情報、プレイリスト、送出結果リ
ストなどの内容)を更新するA系の送出制御ゲートウェ
イ502aおよびB系の送出制御ゲートウェイ502b
と、各系共通のマスタースイッチャー503などを含
む。送出制御システム501から各系のIDC402
a、402bに対し、送出プレイ制御情報(PLAYコ
マンド)が送出されるとともに、マスタースイッチャー
503から各系のIDC402a、402bに対してオ
ンエアタリー情報(OATALLYコマンド)が供給さ
れる。
【0025】2.ビデオサーバ・システムの操作 次に、ビデオサーバ・システムVSVの操作について説
明する。まず、局の内外で製作された素材データは、磁
気テープなどの可搬型記憶媒体に収められ、その素材デ
ータを放送する放送事業者(以下、単に「事業者」とい
う)の担当部署(たとえば、編集部門や営業部門など)
に届けられる(このことを便宜的に「入荷」と称するこ
とにする)。なお、入荷は可搬型記憶媒体によるものだ
けに限らない。専用線などの通信回線による入荷、すな
わち、データのみの入荷も有り得るが、以下の説明では
簡単化のために、可搬型記憶媒体を用いた入荷を例にし
て話しを進めることにする。
【0026】入荷が発生すると、当該部署の担当者は、
放送データ管理システム101の不図示の端末を操作し
て素材データ毎の受付処理を実行する。この受付処理で
は、まず、各々の素材データを一意に識別するための、
事業者内コード(すなわち、素材コード)を発生する。
受付処理では、上記素材コードの発生に加え、さらに、
素材データに関する様々な属性データの入力を行って
「素材データの詳細情報」を作成する。素材データの詳
細情報とは、前述の素材データベーステーブル301お
よび本編データベーステーブル302に格納するための
各種情報のことである。
【0027】放送データ管理システム101における受
付処理を完了すると、この受付管理システム101から
データゲートウェイ102を介して上記の素材コードお
よび属性データを含む素材データの詳細情報が転送さ
れ、データベースサブシステム300のデータベーステ
ーブル(素材データベーステーブル301および本編デ
ータベーステーブル302)に追加登録される。
【0028】ファイリング作業担当の局員、プレビュー
作業担当の局員、または、送出監視作業担当の局員は、
操作サブシステム200の各端末(ファイリング端末2
00、プレビュー端末201および送出監視端末20
3)を操作し、データベースサブシステム300や大容
量記憶サブ400システムにアクセスしながら自己の担
当作業を実行する。上記担当作業を分類すると、プレイ
リストの登録作業、素材のファイリング作業(収録作業
ともいう)、素材のプレビュー作業(オンエアプレビュ
ー作業を含む)、一本化テープの作成作業および送出監
視作業などに分けることができる。
【0029】なお、前述したとおり、本実施の形態では
放送データ管理システム101から転送されたプレイリ
ストを、データゲートウェイ102を介してデータベー
スシステム300に自動的に登録できるようになってい
るから、特にプレイリストの登録作業は必要でない。但
し、放送データ管理システム101にトラブルが発生し
た場合や放送データ管理システム101との間のデータ
接続に不調が生じた場合などは、プレイリストをフロッ
ピィディスクなどの可搬型記憶媒体に収めて届けられる
ことがあるので、このような場合に備えて、プレイリス
トをデータベースシステム300に直接登録できるよう
にしたり、操作サブシステム200の任意の端末から遠
隔登録できるようにしたりしておくことが望ましい。
【0030】2−1.ファイリング作業 素材のファイリング作業は、素材データの詳細情報に従
って素材の実体(映像データや音声データ)を大容量記
憶サブシステム400に収録(蓄積)する作業であり、
この収録作業はファイリング端末201を操作すること
によって行われる。すなわち、素材を収めた可搬型記憶
媒体を素材機406にセットし、この素材機406をフ
ァイリング端末201から遠隔操作することにより、所
要の素材データを大容量記憶サブシステム400に収録
する。
【0031】2−2.プレビュー作業 また、素材のプレビュー作業は、大容量記憶サブシステ
ム400に蓄積された素材データの確認作業(画質や音
質等のチェック作業;マザープレビューとも呼ばれる)
またはプレイリストや番組編成表との照合作業(送出の
リハーサルまたはオンエアプレビューとも呼ばれる)で
あり、この作業はプレビュー端末202を操作すること
によって行われる。すなわち、プレビュー作業では、プ
レビュー端末を操作して大容量記憶サブシステム400
に蓄積された素材データを読み出し、モニター装置40
7に表示し、また、音声を拡声してその画質や音質を確
認(マザープレビュー)したり、または、プレイリスト
や番組編成表の順番通りに再生されるかを確認(オンエ
アプレビュー)したりする。
【0032】2−3.送出監視作業 送出監視作業は、当日分のプレイリストに従って素材デ
ータを順次に送出(放送)する作業であり、そのほとん
どは人手を必要しない自動化された作業である。
【0033】3.グラフィカルユーザインターフェース
(GUI)の説明 次に、本実施の形態に特有の事項を含む代表的なグラフ
ィカルユーザインターフェースについて説明する。 3−1.ファイリングモニター画面 図3は、ファイリング端末201のGUI画面の一つを
示す図である。このGUI画面810は“ファイリング
モニター画面”と呼ばれるものであり、ファイリング作
業担当の局員は、このGUI画面810を見ながらファ
イリング作業をモニターする。以下、GUI画面810
のフォームレイアウトを説明すると、タイトルバー81
1には適当なタイトルメッセージ(図では“カート収録
モニター”)が表示される。タイトルメッセージの“カ
ート”は、カセットオートチェンジャー405のことで
ある。タイトルバー811にはさらに、適当にデザイン
されたイメージオブジェクト811a、GUI画面81
0を閉じるためのボタン811b、最大化ボタン811
cおよび最小化ボタン811dなどが表示されている。
【0034】タイトルバー811の下には、図示を略し
たメニューバーが配置されており、そのメニューバーの
下に複数のコマンドボタンコントロール812a〜81
2dを横に並べたコマンドボタンコントロール群812
が配置されている。各々のコマンドボタンコントロール
812a〜812dのタイトルには、それぞれ「停
止」、「再開」、「検索」および「エラー詳細」の文字
列が割り当てられており、停止コマンドボタンコントロ
ール812aをクリックすると、ファイリング作業を停
止し、再開コマンドボタンコントロール812bをクリ
ックすると、停止中のファイリング作業を再開し、検索
コマンドボタンコントロール812cをクリックする
と、所定の検索ウィンドウを表示して検索モードに入
り、また、エラー詳細コマンドボタンコントロール81
2dをクリックすると、後述のエラー詳細情報表示用の
ウィンドウ(図5参照)をオープンするようになってい
る。
【0035】コマンドボタンコントロール群812の下
に広がるエリアは、破線で示すように、二つの領域に分
けられており、各領域をその位置関係から、上領域81
3および下領域814と称することにすると、後述する
ように、上領域813はカート1(カセットオートチェ
ンジャー405に設けられた2台のカートのうちの一
方)のカート収録モニター用に割り当てられ、また、下
領域814はカート2(カセットオートチェンジャー4
05に設けられた2台のカートのうちの他方)のカート
収録モニター用に割り当てられている。
【0036】3−1−1.上領域813と下領域814 図4は、上領域813または下領域814のレイアウト
図である。以下、代表して上領域813で説明すると、
この領域813には、カセットオートチェンジャー40
5に設けられた2台のカート(カート1/カート2)の
どちらのカートの収録モニターであるかを示す文字列
(図では“カート1”)を有するタイトルバー815
と、多数の行と列から構成された一つのデータシートコ
ントロール815aとが配置されている。データシート
コントロール815aの縦方向と横方向のスクロールプ
ロパティには“True”がセットされており、縦方向
のスクロールバー815bと横方向のスクロールバー8
15cが表示されている。これらのスクロールバー81
5b、815cを使用することにより、領域外に隠れた
行や列を表示できる。データシートコントロール815
aの各列(項目)には、たとえば、“素材コード”、
“本編コード”、“ステータス”、“終了時間”、“送
出日時”、“本編長”、“素材SOM”、“番組名”、
‥‥等の項目名が設定されており、これらの項目は、デ
ータベースサブシステム300の素材データベーステー
ブル301および本編データベース302(図2参照)
のリレーション論理レコードの各フィールドにリンクさ
れている。
【0037】ここで、データシートコントロール815
aの表示態様について説明すると、各行には、本編コー
ドごとに素材データの属性情報が表示されており、たと
えば、1行目と2行目には、素材コード“SONYPG
M002”の2個の本編コード“L010”と“L00
5”の属性情報が表示され、さらに、3行目から12行
目には、素材コード“SONYPGM003”の10個
の本編コード“M001”から“M010”までの属性
情報が表示されている。各行のステータスに注目する
と、1行目から4行目までは収録完了を示す“END”
となっており、5行目は収録中を示す“REC”、6行
目以降は未収録を示す空白となっている。したがって、
図示の表示例は、素材コード“SONYPGM002”
の本編コード“L010”、“L005”の収録を完了
し、さらに、素材コード“SONYPGM003”の本
編コード“M001”、“M002”の収録を完了し、
そして、素材コード“SONYPGM003”の本編コ
ード“M003”の収録途中であることを示している。
【0038】さて、冒頭でも説明したとおり、ビデオサ
ーバ・システムでは、素材の収録時に、そのまま無視し
ても構わない軽度のエラーからファイリングのやり直し
を余儀なくされる重度のエラーまで様々なエラーが発生
することがある。そのため、従来のビデオサーバ・シス
テムでは、文字列によるエラーステータスをファイリン
グ端末上に表示するようにしていたが、いちいち文字列
を読み取らなければならず、しかも、エラー発生位置を
知る術がなかったことから、確実なエラー通知、エ
ラー内容の把握、および、効率的なエラー対処を可能
とする点で不十分なものであった。
【0039】そこで、本実施の形態では、上記のを達
成するために、エラーの発生をビジュアルに通知できる
ようにしている。すなわち、データシートコントロール
815aの行頭に表示されたアイコンオブジェクト(以
下、単に「アイコン」という)815d、815eは、
上記ビジュアル通知のための要素である。いずれも磁気
テープカセットを模してデザインされたビットマップア
イコンの点で共通するが、一方のアイコン815dはチ
ェックマーク(“レ”文字状のマーク)が付加されてお
り、他方のアイコン815dはチェックマークの代わり
に、たとえば、赤三角マークが付加されている点で相違
する。
【0040】一般に“チェックマーク”は、たとえば、
チェックボックスコントロール(四角の図形を持つコン
トロールであって、選択時に図形内にチェックマークが
付くもの)の選択状態を示すものとして広く知られてい
るから、このような選択操作に慣れた者にとっては、図
示のチェックマーク付きアイコン815dを一瞥するだ
けで、収録動作の正常完了を直感的に認識することがで
きる。他方、三角図形が付加されたアイコン815eは
チェックマークがないために、収録動作の正常完了の
「否定」、言い換えれば、収録時に何らかの不都合を生
じたことを想到し得るから、少なくとも、収録動作の異
常完了ないしはその可能性を直感的に把握することがで
きる。したがって、かかる二種類のアイコン815d、
815eを収録動作の正常完了と異常完了とに対応させ
て、各収録動作(データシートコントロール815aの
行)ごとに表示することにより、エラー発生の有無をビ
ジュアルに通知することができるようになる。その結
果、従来のようにいちいちエラーステータスを読む取る
必要がないので、手間の軽減と誤認の防止を図ることが
でき、上記の課題、すなわち、確実なエラー通知を行
うことができるのである。
【0041】なお、アイコン815dおよび815eの
デザインは、例示のものに限定されないことはもちろん
である。要は、収録動作の正常完了と異常完了とを直感
的に通知できるデザインであればよく、たとえば、三角
図形の代わりにクエスチョンマーク(“?”)やエクス
チョンマーク(“!”)または罰点マーク(“×”)な
どを付加してもよい。あるいは、アイコンの色で区別
(たとえば、緑色アイコンは正常完了、赤色アイコンは
異常完了など)してもよい。
【0042】次に、上記の課題、すなわち、「エラー
内容の把握」を達成するための本実施の形態の工夫につ
いて説明する。GUI画面810に設けられたコマンド
ボタンコントロール群812は、当該工夫のために設け
られた一つのコマンドコントロールボタン812dを有
する(図3参照)。このコマンドコントロールボタン8
12dのタイトル(ボタン名)は“エラー詳細”となっ
ており、以下、コマンドコントロールボタン812dの
ことを、エラー詳細コマンドコントロールボタン812
dと呼ぶことにすると、このエラー詳細コマンドコント
ロールボタン812dをクリックすると、エラーの詳細
内容を表示するための専用のウィンドウがオープンする
ようになっている。また、この専用ウィンドウは収録エ
ラー表示用のアイコン815eをクリックすることによ
ってもオープンするようになっている。
【0043】図5は、当該ウィンドウのオープン状態を
示す図である。図において、GUI画面810の前面に
表示されたウィンドウ(以下「エラー詳細画面820」
という)は、モダール(Modal)プロパティが“Tru
e”に設定されたフォームオブジェクトであり、エラー
詳細コマンドコントロールボタン812d(または収録
エラー表示用のアイコン815eを)をクリックして、
このエラー詳細画面820をオープンすると、GUI画
面810を含む他のフォームオブジェクトにフォーカス
を移動できないようになっている。エラー詳細画面82
0のタイトルバー821には、適当なタイトルメッセー
ジ(図では“エラー詳細(カート1)”)が表示されて
おり、タイトルバー821の下には、データシートコン
トロール822と閉じるコマンドボタンコントロール8
23が設けられている。エラー詳細画面820をクロー
ズするときは、閉じるコマンドボタンコントロール82
3をクリックする。
【0044】データシートコントロール822は、エラ
ーの詳細情報を表示するものであり、エラーの発生位
置、エラー発生時の収録系(A系かB系か)およびエラ
ーの内容を表示する。たとえば、図示の例では、エラー
発生の位置情報としてそのタイムコード“00:16:
00”が、また、エラー発生時の収録系として“B”
(B系を示す)が表示されており、さらに、エラーの内
容として“VIDEOサーバとの通信エラー”が表示さ
れている。これによれば、図4の上領域813または下
領域814の収録異常アイコン815eを視認したとき
に、そのアイコン815eをクリックし、または、GU
I画面810のエラー詳細コマンドコントロールボタン
812dをクリックするだけで、エラー詳細画面820
を表示させることができ、そのデータシートコントロー
ル822の表示内容から、エラーの発生位置、エラー発
生時の収録系、および、エラーの内容などの詳細情報を
直ちに知ることができるから、上記の課題、すなわ
ち、「エラー内容の把握」を達成することができる。
【0045】3−2.プレビュー画面 次に、上記の課題、すなわち、「効率的なエラー対処
を可能とする」ための工夫について説明する。図6は、
プレビュー端末202のGUI画面を示す図である。プ
レビュー作業担当の局員は、このGUI画面910を見
ながら対話的に所要の作業を行う。以下、GUI画面9
10のフォームレイアウトを説明すると、タイトルバー
911には適当なタイトルメッセージ(図では“プレビ
ュー”)が表示される。タイトルバー911にはさら
に、適当にデザインされたイメージオブジェクト911
a、そのGUI画面910を閉じるためのボタン911
b、最大化ボタン911cおよび最小化ボタン911d
などが表示されている。
【0046】タイトルバー911の下にはメニューバー
912が配置されている。メニューバー912にはいく
つかのメニュー項目(図では、ファイル「F」、素材デ
ータ「E」、表示「U」、操作「O」、オプション
「P」およびヘルプ「H」)が設定されている。任意の
メニュー項目をクリック(マウスの左ボタン操作;以下
同様)すると、プルダウン式のサブメニュー項目が表示
されるようになっている。メニュー項目のアルファベッ
ト(「F」、「E」、「U」、「O」、「P」および
「H」)は、所定の機能キー(たとえば、「Alt」キ
ー)と同時に押して、該当するメニュー項目を呼び出す
ためのショートカットキーを表している。メニューバー
912の下には複数のコマンドボタンコントロールを横
に並べたコマンドボタンコントロール群913が配置さ
れており、各々のコマンドボタンコントロールに使用頻
度の高いサブメニュー項目(メニューバー912に登録
されたサブメニュー項目またはそれ以外のメニュー項
目)が割り当てられている。
【0047】GUI画面910の最下段にはリストボッ
クスコントロール914および複数のテキストボックス
コントロール915〜917を含むステータスエリア9
18が設けられており、リストボックスコントロール9
14にはシステムエラー等のメッセージ情報が時間順に
リスト表示されるようになっている。古い時間のメッセ
ージ情報を確認する場合はリストボックスコントロール
914の矢印ボタンをクリックしてリストを表示させ、
所望のリスト行を選択すればよい。また、テキストボッ
クスコントロール915〜917には、たとえば、プレ
ビュー作業の実行中(再生中)または作業終了を示す文
字列、プレビューモード(単一実行モード/連続実行モ
ード)、および、プレビュー対象の素材データの数(分
母はすべての素材データ数)などが表示されるようにな
っている。
【0048】GUI画面910のコマンドボタンコント
ロール群913とステータスエリア918の間に挟まれ
た広いエリアは、破線で示すように、五つの領域に分け
られており、各領域をその位置関係から、左上領域91
9、左中領域920、右上領域921、右下領域922
および左下領域923と称することにすると、後述する
ように、左上領域919は素材データのリスト表示用、
左中領域920は一つの素材データに含まれる本編デー
タのリスト表示用、右上領域921は一つの素材データ
の詳細情報表示用、右下領域922はキューアップ操作
用、左下領域923はプレビュー操作用にそれぞれ割り
当てられている。
【0049】3−2−1.左上領域919 図7は、左上領域919のレイアウト図であり、この領
域919には、多数の行と列から構成された一つのデー
タシートコントロール919aが配置されている。デー
タシートコントロール919aの縦方向と横方向のスク
ロールプロパティには“True”がセットされてお
り、縦方向のスクロールバー919bと横方向のスクロ
ールバー919cが表示されている。これらのスクロー
ルバー919b、919cを使用することにより、領域
外に隠れた行や列を表示できる。データシートコントロ
ール919aの各列(項目)には、たとえば、“素材コ
ード”、“ステータス”、“番組名”、“サブタイト
ル”、“送出日時”、“番組長”、‥‥等の項目名が設
定されており、これらの項目は、データベースサブシス
テム300の素材データベーステーブル301(図2参
照)の各フィールドにリンクされている。
【0050】データシートコントロール919aの行頭
に表示されたアイコン919d、919e、919f
は、ステータスを視覚的に表示するためのものであり、
たとえば、ディスプレイを模したデザインのアイコン9
19dはプレビュー済みを表し、ハードディスクを模し
たデザインのアイコン919eは収録済みまたは一部収
録済みを表すが、三角図形付きのアイコン919fは、
前述のアイコン815e(図4参照)と同様にその三角
図形より、収録時のエラー発生を表すものである。すな
わち、この表示例にあっては、3行目の素材コード“S
ONYPGM002”のステータスは収録済みとなって
いるが、収録エラーが発生した素材であることを明示し
ている。
【0051】3−2−2.左中領域920 図8は、左中領域920のレイアウト図であり、この領
域にも、多数の行と列から構成された一つのデータシー
トコントロール920aが配置されている。データシー
トコントロール920aの縦方向と横方向のスクロール
プロパティには“True”がセットされており、縦方
向のスクロールバー920bと横方向のスクロールバー
920cが表示されている。これらのスクロールバー9
20b、920cを使用することにより、領域外に隠れ
た行や列を表示できるようになっている。データシート
コントロール920aの各列(項目)には、たとえば、
“本編コード”、“ステータス”、“U”、“スタート
時刻”、“DUR”、“本編名称”、“素材SOM”、
“記録日時”、‥‥等の項目名が設定されており、これ
らの項目は、データベースサブシステム300の本編デ
ータベーステーブル302(図2参照)の各フィールド
にリンクされている。
【0052】データシートコントロール920aの任意
の行をマウスでポイントしてクリックすることにより、
その行を選択状態にすることができる。たとえば、図で
は、上から1行目(本編コード“L001”の行)が反
転表示されており、この行が選択状態になっていること
を示している。各行の「ステータス」は、その行の本編
データの現在状況を表している。たとえば、空白は未収
録を表し、“収録済み”はファイリング完了を表し、
“プレビュー済み”はマザープレビュー完了を表してい
る。データシートコントロール920aの各行の先頭に
は、収録エラーを示すアイコン920dまたは正常収録
を示すアイコン920eが表示されるようになってい
る。たとえば、図示の例では、1行目のデータに収録エ
ラーが発生していることを明示している。
【0053】3−2−3.右上領域921 図9は、右上領域921のレイアウト図であり、この領
域には、「全般」、「本編情報」、「ユーザ情報」およ
び「エラー情報」の四つのタブボタンコントロール92
1a〜921dを有するタブコントロール921eが設
けられており、たとえば、エラー情報タブボタンコント
ロール921dを選択したときに、タブコントロール9
21eに以下の各コントロールが表示されるようになっ
ている。すなわち、エラー発生の素材コードを表示する
テキストボックスコントロール921f、エラー発生の
本編コードを表示するテキストボックスコントロール9
21g、エラー情報を表示するためのデータシートコン
トロール921h、エラー総数を表示するためのテキス
トボックスコントロール921iおよびエラーを確認し
たことをチェック(エラー確認済み)するためのチェッ
ク用のコマンドボタンコントロール921jが表示され
ている。図示の例では、素材コード“SONYPGM0
02”の本編コード“L001”のタイムコード“0
1:00:28”の位置を“B系”に収録中に、“VI
DEOサーバとの通信エラー”が発生したことが明示さ
れている。これによれば、図7の左上領域919の収録
異常アイコン919fまたは図8の左中領域920の収
録異常アイコン920dを視認したときに、右上領域9
21のエラー情報タブボタンコントロール921dをク
リックするだけで、その収録データに関するエラー詳細
情報、すなわち、エラーの発生位置、エラー発生時の収
録系、および、エラーの内容を直ちに知ることができ
る。また、本実施の形態では、データシートコントロー
ル921hのエラー表示行をクリックすると、次に説明
する右下領域922に設けられたCUEUPタイム表示
用テキストボックスコントロール922gにエラー発生
点のn秒(たとえば、n=3)前のタイムコードをセッ
トするようになっており、同右下領域922に設けられ
たCUEUPコマンドボタンコントロール922eをク
リックして、容易にエラー発生点を再生して確認できる
ようになっている。
【0054】3−2−4.右下領域922 図10は、右下領域922のレイアウト図であり、この
領域には、“RESET”と命名されたコマンドボタン
コントロール922cと、“TCSET”と命名された
コマンドボタンコントロール922dと、“CUEU
P”と命名されたコマンドボタンコントロール922e
と、“VAR”と命名されたコマンドボタンコントロー
ル922fと、CUEUPタイム表示用のテキストボッ
クスコントロール922gと、TCSETタイム(現在
位置のTC)表示用のテキストボックスコントロール9
22hと、再生速度表示用のテキストボックスコントロ
ール922iと、「再生」、「停止」、「REV」およ
び「FWD」の各コマンドボタンコントロール922
j、922k、922m、922nとが設けられてい
る。CUEUPタイム表示用のテキストボックスコント
ロール922gと再生速度表示用のテキストボックスコ
ントロール922iに設けられた二つの小さなコマンド
ボタンコントロール922p、922qは、それぞれの
入力値をアップダウンするためのスピンボタンである。
【0055】各コントロールの機能を説明すると、“R
ESET”と命名されたコマンドボタンコントロール9
22cは、CUEUPタイム表示用のテキストボックス
コントロール922gの値を初期値(各本編のSOM
値)に戻す(リセットする)ためのものである。また、
“TCSET”と命名されたコマンドボタンコントロー
ル922dは、TCSETタイム表示用のテキストボッ
クスコントロール922hに表示されているTCの値を
CUEUPタイム表示用のテキストボックスコントロー
ル922gへセットするためのものである。また、“C
UEUP”と命名されたコマンドボタンコントロール9
22eは、選択中の素材データをCUEUPタイム表示
用のテキストボックスコントロール922gで指定され
た頭出し位置にキューアップするためのものである。ま
た、“VAR”と命名されたコマンドボタンコントロー
ル922fは、再生速度表示用のテキストボックスコン
トロール922iで指定された再生速度で素材を再生さ
せるためのものである。また、CUEUPタイム表示用
のテキストボックスコントロール922gは、上記キュ
ーアップ用の頭出し位置を指定するためのものである。
また、現在位置表示用のテキストボックスコントロール
922hは、現在のTCを表示する(値は映像再生時に
カウントアップする)ためのものである。また、再生速
度表示用のテキストボックスコントロール922iは、
コンパネプレビュー時の再生速度を指定するためのもの
である。初期値は“×1”(1倍)である。右端の二つ
の小さなコマンドボタンコントロール(スピンボタン)
922qをクリックすることにより、±1/16、±1
/8、±1/4、±1/2、±1、±2、±4まで変化
させることができる。但し、少数値や0値は設定できな
い。また、「再生」、「停止」、「REV」および「F
WD」の各コマンドボタンコントロール922j、92
2k、922m、922nは、それぞれ、選択中の素材
データを再生し、再生を中止(停止)し、再生中の画面
を1フレーム戻し(REV)または再生中の画面を1フ
レーム先に進める(FWD)ためのものである。
【0056】3−2−5.左下領域923 図11は、左下領域923のレイアウト図であり、この
領域には、5個のトグルボタンコントロール(クリック
する度に押し込まれた状態と飛び出した状態を交互に切
替えるボタンコントロール)923a、923b、92
3i、923j、923zと、6個のコマンドボタンコ
ントロール923d、923e、923f、923g、
923n、923sと、1個のプログレスバーコントロ
ール923hと、2個のテキストボックスコントロール
923k、923pと、1個のスライドボリュームコン
トロール923rと、2個のオプショングループコント
ロール923t、923uとが設けられている。
【0057】ここで、PRVと命名されたオプショング
ループコントロール923t(以下、PRVオプション
グループコントロール923tという)は、2個のトグ
ルボタンコントロール923a、923bをグループ化
しており、また、MASKと命名されたオプショングル
ープコントロール923u(以下、MASKオプション
グループコントロール923uという)は、3個のトグ
ルボタンコントロール923i、923j、923zを
グループ化している。オプショングループコントロール
とは、枠線コントロールの一種であって、その値プロパ
ティ(Valueプロパティ;オプショングループコン
トロールの場合、特にオプション値という)に所定の値
をセットして、その枠線内に設けられた複数のコントロ
ールを択一的に選択状態にしたり、または、その枠線内
に設けられた複数のコントロールの択一的な選択動作
(クリック動作)に応答させて、選択されたコントロー
ルの値プロパティの値をオプション値にセットしたりす
るという使い方をするコントロールのことをいう。
【0058】たとえば、図示のMASKオプショングル
ープコントロール923uを例にして詳しく説明する
と、このMASKオプショングループコントロール92
3uは、既述のとおり、3個のトグルボタンコントロー
ル923i、923j、923zを枠線内に有してお
り、これらのトグルボタンコントロール923i、92
3j、923zの値プロパティには、あらかじめ固有の
値が割り当てられている。以下、左側のトグルボタンコ
ントロール923iの値プロパティに「1」が割り当て
られているものとし、且つ、中央のトグルボタンコント
ロール923jの値プロパティに「2」が割り当てられ
ているものとし、さらに、右側のトグルボタンコントロ
ール923zの値プロパティに「3」が割り当てられて
いるものとする。今、MASKオプショングループコン
トロール923uのオプション値に「1」をセットする
と、左側のトグルボタンコントロール923iが選択状
態(押し込まれた状態)になり、中央と右側のトグルボ
タンコントロール923j、923zが非選択状態(飛
び出した状態)になる。または、MASKオプショング
ループコントロール923uのオプション値に「2」を
セットすると、左側と右側のトグルボタンコントロール
923i、923zが非選択状態になり、中央のトグル
ボタンコントロール923jが選択状態になる。すなわ
ち、MASKオプショングループコントロール923u
のオプション値を変更することによって、3個のトグル
ボタンコントロール923i、923j、923zの選
択、非選択を切替えることができる。
【0059】一方、MASKオプショングループコント
ロール923uの3個のトグルボタンコントロール92
3i、923j、923zの選択状態をマウスのクリッ
ク操作によって人為的に切替えると、MASKオプショ
ングループコントロール923uのオプション値を変更
することができる。たとえば、左側のトグルボタンコン
トロール923iをマウスでクリックすると、このトグ
ルボタンコントロール923iが選択状態になるととも
に、同時に中央と右側のトグルボタンコントロール92
3j、923zが非選択状態になり、且つ、MASKオ
プショングループコントロール923uのオプション値
に「1」(左側のトグルボタンコントロール923iの
Valueプロパティ値)がセットされる。または、中
央のトグルボタンコントロール923jをマウスでクリ
ックすると、このトグルボタンコントロール923jが
選択状態になるとともに、同時に左側と右側のトグルボ
タンコントロール923i、923zが非選択状態にな
り、且つ、MASKオプショングループコントロール9
23uのオプション値に「2」(中央のトグルボタンコ
ントロール923jのValueプロパティ値)がセッ
トされる。または、右側のトグルボタンコントロール9
23zをマウスでクリックすると、このトグルボタンコ
ントロール923zが選択状態になるとともに、同時に
左側と中央のトグルボタンコントロール923i、92
3jが非選択状態になり、且つ、MASKオプショング
ループコントロール923uのオプション値に「3」
(右側のトグルボタンコントロール923zのValu
eプロパティ値)がセットされる。
【0060】各コントロールの機能を説明すると、トグ
ルボタンコントロール923a、923bは、プレビュ
ー作業の対象となる系(大容量記憶サブシステム400
のA系/B系)を選択するためのものである。これらの
トグルボタンコントロール923a、923bは、先に
説明したとおり、PRVオプショングループコントロー
ル923tによってグループ化されており、一つを選択
(図では左端のトグルボタンコントロール923aを選
択している)すると、そのボタンは押し込まれた状態
(選択状態)を維持し、他のボタンは飛び出した状態
(非選択状態)を維持する。タイトルに“A”が表記さ
れたボタンはA系選択用、“B”が表記されたボタンは
B系選択用である。
【0061】また、収録無効と命名されたコマンドボタ
ンコントロール923dは、選択行の「ステータス」が
“収録済み”になっている場合、その収録済みを明示的
に無効とするためのものである。すなわち、このコマン
ドボタンコントロール923dをクリックすると、大容
量記憶サブシステム400に蓄積されていた収録データ
が削除されるとともに、選択行の「ステータス」に空白
がセットされるようになっている。このコマンドボタン
コントロール923dは、たとえば、送出に差し支える
程度の重度のエラーがある場合にクリックされる。
【0062】また、プレビューOKと命名されたコマン
ドボタンコントロール923eは、プレビュー作業の正
常終了を明示するためのものである。すなわち、プレビ
ュー作業で確認された素材データの画質、音質およびト
リム値などのすべての確認結果が良好な場合、あるい
は、エラーがあっても送出に差し支えない程度の軽度の
エラーであると判断された場合に作業員によって操作
(クリック)されるものである。このコマンドボタンコ
ントロール923eがクリックされると、選択行の「ス
テータス」に“プレビュー済み”の文字列がセットされ
る。
【0063】また、記号“!”がタイトルに付けられた
コマンドボタンコントロール923fは、マーク付けの
ためのものであり、ファイリング作業やプレビュー作業
の際に任意に操作されるものである。たとえば、エラー
の判定を事後に行うためのマーク付けなどに用いられ
る。また、プレビューと命名されたコマンドボタンコン
トロール923gは、プレビュー作業の実行を指定する
ためのものである。このボタンを押すと、選択行の素材
コードに対応する素材データが大容量記憶サブシステム
400から読み出され、プレビューされる。
【0064】また、中止と命名されたコマンドボタンコ
ントロール923nは、実行中のファイリング作業また
はプレビュー作業の中止を指示するためのものである。
また、閉じると命名されたコマンドボタンコントロール
923sは、GUI画面910(図6参照)を閉じる
(クローズする)ためのものである。但し、プレビュー
作業の実行中は、このコマンドボタンコントロール92
3sは使用不可になる。また、プログレスバーコントロ
ール923hは、プレビュー作業の進行状況を表示する
ためのものである。作業の進行割合を棒グラフの長さで
表示する。棒グラフが最大長になったときに進行割合1
00%、すなわち、作業の完了を示す。
【0065】また、VARと命名されたテキストボック
スコントロール923kは、プレビュー時の再生速度を
指定するためのものである。初期値は“×1”(1倍)
である。但し、設定できる値は最大+4までであり、且
つ、少数値や0値および負値は設定できない。または、
右端の二つの小さなコマンドボタンコントロール(スピ
ンボタン)923mをクリックすることにより、1/1
6から4までの範囲(具体的には、+1/16、+1/8、
+1/4、+1/2、+1、+2、+4)で値を変化さ
せることができる。また、トリム調整と命名されたテキ
ストボックスコントロール923pは、選択行の素材デ
ータに対するトリム調整の値を指定するためのものであ
る。設定範囲は±j以内の整数値である。jは捨てカッ
トのフレーム数を超えない値(たとえば、j=10)で
ある。右端の二つの小さなコマンドボタンコントロール
(スピンボタン)923qをクリックすることによって
もその設定値を変更することができる。設定値の条件は
テキストボックスコントロール923pと同じ(±j以
内の整数)である。
【0066】また、スライドボリュームコントロール9
23rは、選択行の素材データに対するトリム値を指定
するためのものであり、設定範囲は±j以内の整数値で
ある。トリム値は左隣のテキストボックスコントロール
923pに反映される。また、MASKオプショングル
ープコントロール923uによってグループ化された3
個のトグルボタンコントロール923i、923j、9
23zは、マスクモード切替えのためのものであり、左
側のトグルボタンコントロール923iを選択状態にす
ると、無彩色に近い色合いや黒っぽい送出対象フレーム
に適合したマスクフレーム(いわゆるBBマスクフレー
ム)を使用するマスクモードに切替え、または、中央の
トグルボタンコントロール923jを選択状態にする
と、鮮やかな色合いや輝度の高い送出対象フレームに適
合したマスクフレーム(いわゆるCBマスクフレーム)
を使用するマスクモードに切替え、若しくは、右側のト
グルボタンコントロール923zを選択状態にすると、
マスクフレームなしのモードに切り替える。
【0067】3−2−6.の課題達成 以上の説明において、GUI画面910(図6参照)の
左上領域919および左下領域920のデータシートコ
ントロール919aおよび920aの行頭には、ステー
タスを視覚的に表示するためのアイコン919d、91
9e、919f、920d、920eが表示されるよう
になっており、これらのアイコンには、特に収録エラー
素材であることを明示するためのアイコン919f、9
20dが含まれている。また、右上領域921のエラー
情報タブボタンコントロール921dをクリックする
と、そのタブコントロール921eのデータシートコン
トロール921hにエラーの詳細情報、すなわち、エラ
ーの発生位置、エラーの発生系およびエラー内容が表示
されるようになっており、さらに、必要に応じて、デー
タシートコントロール921hのエラー表示行をクリッ
クすると、右下領域922のCUEUPタイム表示用テ
キストボックスコントロール922gにエラー発生点の
n秒(たとえば、n=3)前のタイムコードがセットさ
れ、同右下領域922のCUEUPコマンドボタンコン
トロール922eをクリックすることにより、容易にエ
ラー発生点を再生して確認できるようになっている。
【0068】したがって、作業担当の局員は、データシ
ートコントロール919aおよび920aの行頭を確認
して、そこに収録エラーアイコン919f、920dが
表示されている場合は、右上領域921のエラー情報タ
ブボタンコントロール921dをクリックすることによ
り、その収録エラーの詳細情報を知ることができ、且
つ、エラー発生点のn秒前にキューアップさせてから当
該収録エラーデータのプレビューを実行して、軽度のエ
ラーであると判断された場合は、左下領域923のプレ
ビューOKコマンドボタンコントロール923eをクリ
ックしてステータスをプレビュー済みにする一方、重度
のエラーであると判断された場合は、左下領域923の
収録無効コマンドボタンコントロール923dをクリッ
クして収録のやり直しを指示することができる。
【0069】かかる手順は、収録エラーアイコン919
f、920dの視認→エラー詳細情報の把握→エラー発
生点のn秒前へのキューアップ→プレビュー確認→エラ
ーの軽重判定→プレビューOK操作または収録無効操作
という一連の手続きであり、すべての収録エラーデータ
を効率的に処理できるから、上記の課題、すなわち、
効率的なエラー対処を可能とすることができる。
【0070】なお、上記の説明では、左下領域920の
データシートコントロール919aに収録エラーを含ま
ないデータもリスト表示しているが、エラー対処の一層
の確実性を期するためには、たとえば、コマンドボタン
コントロール群913(図6参照)の中の一つのコマン
ドボタンコントロールを「収録エラー素材抽出ボタン」
とし、その収録エラー素材抽出ボタンをクリックする
と、左下領域920のデータシートコントロール919
aに収録エラー素材のデータだけをリスト表示するよう
にしてもよい。このようにすると、いちいちリストの中
から収録エラー素材を探し出す必要がなくなり、手間を
軽減できる上、見落としをなくすことができるから上記
エラー対処の確実性を向上することができる。
【0071】4.全体の動作説明 図12は、本実施の形態における収録作業、プレビュー
作業および送出作業の大まかな流れ図である。この図に
おいて、まず、プレイリストと収録データを受信(ステ
ップS11)すると、担当者は、収録を開始(ステップ
S12)し、その収録状況をGUI画面810を用いて
モニターするが、収録エラーが発生した場合(ステップ
S13)はGUI画面810にエラーアイコン815e
が表示(ステップS14)されるので、担当者は、その
アイコン815eまたはエラー詳細コマンドボタンコン
トロール812dをクリックしてエラー詳細表示画面8
20をオープンし、エラー内容を確認する(ステップS
15)。そして、その時点で収録をし直しても差し支え
ないと判断された場合(たとえば、収録素材が少ない場
合等)は、停止コマンドボタンコントロール812aを
クリックして収録を一時停止(ステップS17)し、エ
ラーの原因を排除した後、再開コマンドボタンコントロ
ール812bをクリックして収録を再開する(ステップ
S18)。
【0072】一方、収録動作を停止できない場合は、す
べての収録素材の収録を完了してから、プレビュー作業
に移行し(ステップS19)、各収録素材のプレビュー
確認、とりわけ、収録エラーアイコン919f、920
dを有する素材データのプレビュー確認を行い、収録を
やり直した方がよいと判断される程度の重度のエラーの
場合は、収録無効コマンドボタンコントロール923d
をクリックして(ステップS21)、再び収録ステップ
に復帰するというエラー対処を実行し、すべてのエラー
対処を完了すると、送出実行作業に移行する(ステップ
S22)。
【0073】したがって、この操作手順によれば、
(A)エラーアイコンによるビジュアルなエラー通知を
行うようにしたので、エラー素材の識別を直感的に行う
ことができ、エラー素材に対するリカバリの迅速化を図
ることができる、(B)エラー発生素材を抽出表示する
ことが可能となり、エラー素材の有無の確認を素早く行
うことができるとともに、プレビューの際にエラー素材
を探し出す手間を省くことができ、操作性の改善を図る
ことができる、(C)エラー発生時点でエラー内容の確
認が可能となり、必要に応じて収録のやり直しを行うこ
とができる、(D)エラー発生位置を記憶し、エラー発
生位置のn秒前へのキューアップを容易に行えるので、
発生位置への素早いキューアップ等を行うことができ、
プレビュー時のエラー箇所確認を速やかに行うことがで
きる、(E)プレビューの結果、送出に耐えないエラー
であると判断された場合は、ワンクリックで収録無効
(収録素材の削除)にすることができ、再収録のスピー
ドアップを図ることができる、という優れた効果を得る
ことができ、信頼性の高いビデオサーバ・システムを実
現することができる。
【0074】以上のとおりであるから、本実施の形態に
よれば、冒頭で説明した本発明の課題、すなわち、確
実なエラー通知、エラー内容の把握、効率的なエラ
ー対処を可能とする、という課題を達成できるのであ
る。
【0075】本実施の形態の主要な機能は、マイクロコ
ンピュータを含むハードウェア資産と、OSや各種プロ
グラムなどのソフトウェア資産との有機的結合によって
機能的に実現されるものであるが、ハードウェア資産お
よびOSは汎用のものを利用できるから、本発明にとっ
て欠くことのできない必須の事項は、実質的に、前記G
UI画面810、910を表示するためのプログラムに
集約されているということがいえる。したがって、本発
明は、前記GUI画面810、910を表示するための
プログラムのすべてまたはその要部を格納した、フロッ
ピー(登録商標)ディスク、MO、CD、ハードディス
ク、半導体メモリなどの記録媒体(それ自体が流通経路
に乗るものはもちろん、ネットワーク上にあって記録内
容だけを提供するものも含む)を包含するものである。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、収録エラー素材の存在
がビジュアルなオブジェクトで明示され、また、当該オ
ブジェクトに対する操作イベントに応答してその収録エ
ラーの情報が表示されるので、収録エラーの発生を視覚
に訴えて分かりやすく通知でき、しかも、そのエラーの
発生位置などのエラー情報を記憶して事後のエラー対処
に利用できる。したがって、確実なエラー通知、エラー
内容の把握、および、効率的なエラー対処を可能にした
素材収録装置および素材収録方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビデオサーバ・システムの全体構成図である。
【図2】データベースサブシステム300のデータベー
ステーブル構造図である。
【図3】ファイリング端末201のGUI画面810の
レイアウト図である。
【図4】上領域813または下領域814のレイアウト
図である。
【図5】GUI画面810の前面に表示されたエラー詳
細画面820のレイアウト図である。
【図6】ファイリング端末のGUI画面910のレイア
ウト図である。
【図7】左上領域919のレイアウト図である。
【図8】左中領域920のレイアウト図である。
【図9】右上領域921のレイアウト図である。
【図10】右下領域922のレイアウト図である。
【図11】左下領域923のレイアウト図である。
【図12】本実施の形態における収録作業およびプレビ
ュー作業ならびに送出作業の大まかな流れ図である。
【符号の説明】
VSV……ビデオサーバ・システム(素材収録装置)、
810……GUI画面(操作画面、ユーザインターフェ
ース)、813……上領域(アイコン表示制御部、オブ
ジェクト表示手段)、814……下領域(アイコン表示
制御部、オブジェクト表示手段)、815e……アイコ
ン(オブジェクト)、820……GUI画面(エラー情
報表示制御部、エラー情報表示制御手段)、822……
データシートコントロール(記憶部、記憶手段)、91
0……GUI画面(ユーザインターフェース、表示制御
手段)、919……左上領域(アイコン表示制御部、オ
ブジェクト表示手段)、919f……アイコン(オブジ
ェクト)、920……左中領域(アイコン表示制御部、
オブジェクト表示手段)、920d……アイコン(オブ
ジェクト)、921……右上領域(エラー情報表示制御
部、エラー情報表示制御手段)、921h……データシ
ートコントロール(記憶部、記憶手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B065 BA01 EA01 5C053 FA14 FA23 FA30 GA20 JA30 KA05 LA06 5D044 AB05 AB07 BC01 CC03 DE27 DE49 DE68 EF05 5D110 AA04 AA27 AA29 DA08 DA11 DE04 DE06 5E501 AA01 AB09 BA02 CA01 FB04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素材を収録する素材収録装置において、 前記素材の収録中にエラーが発生した場合、前記エラー
    発生の事実、前記エラー発生素材の明示、前記エラー発
    生の位置および前記エラーの内容のすべてまたは一部を
    記憶する記憶部と、 前記事実をアイコンにして操作画面上に表示するアイコ
    ン表示制御部と、 前記アイコンに対するユーザ操作イベントまたは所定の
    エラー情報表示要求イベントに応答して前記記憶部の記
    憶情報のすべてまたは一部を前記操作画面上に表示する
    エラー情報表示制御部と、 を備えたことを特徴とする素材収録装置。
  2. 【請求項2】 収録モニター用のユーザインターフェー
    スおよび/または収録素材プレビュー用のユーザインタ
    ーフェースを操作画面上に表示する表示制御手段を備
    え、 前記ユーザインターフェースは、収録エラー素材が存在
    する場合に当該収録エラー素材の存在を明示するための
    ビジュアルなオブジェクトを有することを特徴とする素
    材収録装置。
  3. 【請求項3】 素材収録モニター用のユーザインターフ
    ェースおよび/または収録素材プレビュー用のユーザイ
    ンターフェースを操作画面上に表示する表示制御手段
    と、 収録エラー素材の情報を記憶する記憶手段と、 収録エラー素材が存在する場合に前記ユーザインターフ
    ェースに当該収録エラー素材の存在を明示するためのビ
    ジュアルなオブジェクトを表示するオブジェクト表示手
    段と、 該オブジェクトに対するユーザ操作イベントまたは所定
    のエラー情報表示要求イベントに応答して前記記憶手段
    に記憶された記憶情報のすべてまたは一部を前記操作画
    面上に表示するエラー情報表示制御手段と、 を備えたことを特徴とする素材収録装置。
  4. 【請求項4】 前記ビジュアルなオブジェクトはアイコ
    ンであることを特徴とする請求項2記載の素材収録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ビジュアルなオブジェクトはアイコ
    ンであることを特徴とする請求項3記載の素材収録装
    置。
  6. 【請求項6】 収録時にエラーが発生すると、操作画面
    上に表示された収録モニター用のユーザインターフェー
    スに当該収録エラー素材の存在を明示するためのビジュ
    アルなオブジェクトを表示するステップと、 前記収録エラー素材の情報を記憶するステップと、 素材収録中または素材収録後に前記オブジェクトに対す
    るユーザ操作イベントまたは所定のエラー情報表示要求
    イベントが発生した場合、該イベントに応答して前記記
    憶された記憶情報のすべてまたは一部を前記操作画面上
    に表示するステップと、 を含むことを特徴とする素材収録方法。
  7. 【請求項7】 収録モニター用のユーザインターフェー
    スおよび/または収録素材プレビュー用のユーザインタ
    ーフェースを操作画面上に表示する表示制御手段、収録
    エラー素材の情報を記憶する記憶手段、収録エラー素材
    が存在する場合に前記ユーザインターフェースに当該収
    録エラー素材の存在を明示するためのビジュアルなオブ
    ジェクトを表示するオブジェクト表示手段、該オブジェ
    クトに対するユーザ操作イベントまたは所定のエラー情
    報表示要求イベントに応答して前記記憶手段に記憶され
    た記憶情報のすべてまたは一部を前記操作画面上に表示
    するエラー情報表示制御手段のすべての手段または一部
    の手段を実現するためのプログラムを格納した記録媒
    体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006332839A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Hitachi Kokusai Electric Inc 映像・音声収録・再生方法
JP2011061373A (ja) * 2009-09-08 2011-03-24 Toshiba Corp 放送素材サーバ装置及び放送素材スタンバイ方法
JP2012060223A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Hitachi Kokusai Electric Inc 制御端末

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