JP2001014832A - データ記録再生装置、データ記録再生方法および記録媒体 - Google Patents

データ記録再生装置、データ記録再生方法および記録媒体

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JP2001014832A
JP2001014832A JP18217699A JP18217699A JP2001014832A JP 2001014832 A JP2001014832 A JP 2001014832A JP 18217699 A JP18217699 A JP 18217699A JP 18217699 A JP18217699 A JP 18217699A JP 2001014832 A JP2001014832 A JP 2001014832A
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Megumi Watanabe
恵 渡辺
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Sony Corp
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスクモードの切替えの手間を省く。 【解決手段】 映像データを含む多数の素材データを蓄
積するデータ蓄積手段と、前記データ蓄積手段に蓄積さ
れた任意の素材データを再生してプレビューするプレビ
ュー手段と、前記プレビューの際に前記素材データの前
後に出力するマスクフレームの種類を選択するためのユ
ーザインターフェースを提供する操作端末とを備え、前
記ユーザインターフェースは、マスクフレーム選択用の
コントロール(922g、922h)を備える。ユーザ
インターフェース上のコントロール(922g、922
h)を用いてマスクフレームの選択を行うことができ、
ファンクションキーを用いた選択操作に比べて、手間の
軽減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ記録再生装
置、データ記録再生方法および記録媒体に関し、例え
ば、放送事業者、特に一般放送事業者の放送局で使用す
るビデオサーバ・システムに適用して好ましいデータ記
録再生装置、データ記録再生方法および記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】放送事業者は、局の内外で製作した様々
な放送素材の映像データや音声データ(以下「素材デー
タ」という)を管理し、プレイリストや番組編成表に従
って、決められた時間に正確に放送(送出)しなければ
ならない。特に“民放”と称される一般放送事業者にあ
っては、上記のデータに加えて、さらに大量のコマーシ
ャル素材も扱わなければならないので、その素材管理や
送出制御の煩雑さを否めない。
【0003】従来より、放送局における素材データの管
理は、専ら磁気テープ媒体によるものであった。すなわ
ち、送出予定の素材データをカセット状の磁気テープ媒
体に記録し、それを送出装置にセットしてプレイリスト
や番組編成表に従って切替えながら送出するものであっ
たが、磁気テープ媒体はランダムアクセスが不可能であ
るため、例えば、特定の素材データの頭出し等を効率よ
く行うことができず、磁気テープに記録した素材データ
個々の管理がきわめて困難であるという欠点があった。
【0004】そこで、ランダムアクセス可能な記憶媒体
であるハードディスクを何台もつなげてアレイ状の大容
量記憶装置を構築し、この記憶装置に大量の素材データ
を蓄積するようにした放送局用のビデオサーバ・システ
ムが提供されている。
【0005】これによれば、操作卓(端末)からビデオ
サーバ・システムをコントロールして、素材データの蓄
積(いわゆるファイリング)、蓄積データの再生確認
(いわゆるプレビュー)および素材データの送出制御等
を効率よく行うことができる。
【0006】なお、プレビューには、素材データ個々の
画質や音質チェックおよびトリム値適否判定のためのマ
ザープレビューと、プレイリストや番組編成表との照合
をとるためのオンエアプレビューの二つがある。以下、
単にプレビューという場合は、前者のマザープレビュー
を指すものとする。
【0007】トリム調整とは、素材データの送出(放
送)時にその素材データの前後に何フレーム分の捨カッ
トを含めるか、または、その素材データの前後何フレー
ム分をカットするかを指定する作業である。
【0008】因みに、素材データは、図17(a)に示
すように、DUR(素材データの長さ;一般に時間で表
される)に対応する本編と、その本編の前後に余分に収
録した所定枚数の捨カットとからなる。サーバーへ素材
を蓄積するときに、CMを製作する段階で定められたS
OM(Start Of Message)点およびE
OM(End Of Message)点よりも前後1
5フレーム余分に収録することで、実際に放送するSO
M点を前後に10フレームの幅で調整できる仕組みにな
っている。
【0009】トリム調整の初期値は“0”である。トリ
ム値0の場合、図17(b)に示すように、本編のみを
送出対象(図において、Pa:送出開始点、Pb:送出
終了点)に指定したことになる。すなわち、この場合、
捨カットは無視されるが、例えば、トリム値を“+i”
(但し、iは0を超える整数;以下同様)にすると、図
17(c)に示すように、素材データ本来のSOM点の
TC(Time Code)から+iフレームの位置
(Pa)をSOM点として送出を行う。DURは固定で
決まっているので、自動的にEOM点も+iフレームの
位置(Pb)にずれることになる。
【0010】または、トリム値を“−i”にすると、図
17(d)に示すように、素材データ本来のSOM点の
TCから−iフレームの位置(Pa)をSOM点として
送出を行う。DURは固定で決まっているので、自動的
にEOM点も−iフレームの位置(Pb)にずれること
になる。
【0011】プレビュー作業には、既述のとおり、トリ
ム値の適否を評価する作業も含まれる。すなわち、判定
対象の素材データをモニター画面にプレビュー表示さ
せ、その送出対象範囲(特にその送出開始点Paと送出
終了点Pb)を目視で確認して、違和感がないかどうか
を評価する。そして、送出開始点Pa(または送出終了
点Pb)を前にずらした方がよいと判断された場合はマ
イナス方向のトリム値を与えて再評価し、または、送出
開始点Pa(または送出終了点Pb)を後ろにずらした
方がよいと判断された場合はプラス方向のトリム値を与
えて再評価する。
【0012】かかる評価を行う際に、素材データの送出
対象範囲(PaからPbまで)だけをプレビューした場
合、プレビュー開始と同時に送出開始点Paが表示さ
れ、且つ、送出終了点Pbの表示と同時にプレビューが
終了するため、送出開始点Paと送出終了点Pbの確認
が困難になるという欠点がある。
【0013】そこで、従来より、図18に示すように、
送出対象範囲(以下「送出対象フレーム」)の前後に数
秒間(例えば、2〜5秒間)、識別用のマスクフレーム
を挿入することが行われている。
【0014】ここで、マスクフレームは、送出対象フレ
ームと容易に区別できなければならないことから、一般
に、ブラックバースト(略号:B.B.)と呼ばれる黒
一色のものと、カラーバー(略号:C.B.)と呼ばれ
る多色のものとを用意し、これら二種類の映像信号を送
出対象フレームの映像内容に応じて使い分けている。
【0015】図19(a)はブラックバーストを使用し
た場合のマスクフレーム(以下「BBマスクフレーム」
という)1の画面表示例である。このBBマスクフレー
ム1は鮮やかな色合いや輝度の高い送出対象フレームに
使用されることが多い。図19(b)はカラーバーを使
用した場合のマスクフレーム(以下「CBマスクフレー
ム」2という)の画面表示例である。このCBマスクフ
レーム2は無彩色に近い色合いや黒っぽい送出対象フレ
ームに使用されることが多い。
【0016】BBマスクフレーム1は三つの原色成分
R、G、Bと輝度成分Yのレベルをすべて0にしたもの
で、映像信号の黒レベルに相当する。また、CBマスク
フレーム2は多色のカラーバーを横方向に配列したもの
で、放送用映像機器のテスト用信号として用いられるカ
ラーバーテストパターンに相当する。
【0017】図20は、従来のビデオサーバ・システム
におけるマスクフレーム1、2の選択処理(以下「マス
クモード処理」)を含む要部のフローチャートである。
このフローチャートにおいて、ステップS1のファイリ
ング処理を完了すると、ステップS2のマスクモード処
理に進む。
【0018】このマスクモード処理では、まず、ステッ
プS2aで所定の変数(図では便宜的に“マスクモード
変数”という)にマスクモードの既定値「C.B.」を
設定し、次いで、ステップS2bで操作パネル上または
キーボード上の所定のファンクションキーの押し下げ操
作を判定する。
【0019】ファンクションキーが押し下げ操作されて
いない場合は、ステップS2cでマスクモード変数に
「C.B.」がセットされているか否かを判定し、セッ
トされている場合は、ステップS2dでマスクモード表
示文字列変数にCBマスクフレーム2を表す適当な文字
列(ここでは「CVC」)をセットした後、ステップS
2eに進み、セットされていない場合は、ステップS2
fでマスクモード表示文字列変数にBBマスクフレーム
1を表す適当な文字列(ここでは「BVB」)をセット
した後、ステップS2eに進む。
【0020】一方、上記ステップS2bでファンクショ
ンキーの押し下げ操作を判定すると、ステップS2gに
進み、マスクモード変数に「C.B.」がセットされて
いるか否かを判定し、セットされている場合は、ステッ
プS2hでマスクモード変数に「B.B.」をセットし
た後、ステップS2cに進み、セットされていない場合
は、ステップS2iでマスクモード変数に「C.B.」
をセットした後、ステップS2cに進む。
【0021】そして、ステップ2eで操作パネル上また
はキーボード上の「実行」(Enter)キーの押し下
げ操作を判定するまで、ステップS2b以降を繰り返
し、実行キーの押し下げ操作を判定すると、ステップS
3に進んでプレビュー処理を実行する。
【0022】すなわち、上述のマスクモード処理におい
ては、「実行」キーが操作されるまでの間、ファンクシ
ョンキーを操作する度に、マスクモード変数の内容が
「C.B」と「B.B」に交互に切り替わるとともに、
マスクモード表示文字列変数の内容が「CVC」と「B
VB」に交互に切り替わり、結局、「実行」キーを操作
したときの両変数の内容で示されたマスクフレーム(C
Bマスクフレーム2またはBBマスクフレーム1)およ
び表示文字列(「CVC」または「BVB」)を使用し
てプレビュー処理が行われることとなる。
【0023】具体的には、「実行」キーを操作したとき
のマスクモード変数の内容が「C.B.」の場合は、送
出対象フレームの前後にCBマスクフレーム2を付加し
てプレビューするとともに、操作端末画面にマスクモー
ド表示文字列変数の内容(「CVC」)を表示する。ま
た、「実行」キーを操作したときのマスクモード変数の
内容が「B.B.」の場合は、送出対象フレームの前後
にBBマスクフレーム1を付加してプレビューするとと
もに、操作端末画面にマスクモード表示文字列変数の内
容(「BVB」)を表示する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のビデオサーバ・システムにあっては、 (1) マスクモードの初期値があらかじめ設定された
既定値「C.B.」であるため、例えば、鮮やかな色合
いや輝度の高い映像の素材データを続けてプレビューす
る場合、素材データ毎にいちいちファンクションキーを
操作して「C.B」から「B.B.」へとマスクモード
を切替える必要があり、手間がかかって面倒であるう
え、 (2) この切替え操作がネックとなって、ファイリン
グ処理とプレビュー処理とを続けて実行することができ
ず、自動化を妨げて作業効率のアップを図れないという
問題点がある。 (3) また、ファンクションキーを用いた切替え操作
のために、キーの押し間違いを否めず、しかも、ファン
クションキーの位置を覚えていない場合やキートップの
文字がかすれていた場合には、切替え機能の存在すら認
識されないことがあるという問題点がある。 (4) さらに、現在のマスクモードを知る手掛かり
は、操作端末画面に表示されたマスクモード表示文字列
(「CVC」や「BVB」)だけであり、かかる文字列
は見過ごしやすいし、その文字列の意味を知らなければ
まったく役に立たないという問題点がある。
【0025】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、(A) マスクモードの切替えの手間を省くこ
と、(B) ファイリング処理とプレビュー処理の連続
実行を可能にすること、(C) 切替えのミスをなくす
こと、(D) 切替え機能の存在を容易に知らしめるこ
と、または(E) 現在のマスクモードを一目で分かる
ようにする、ことにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のデータ記
録再生装置は、映像データを含む多数の素材データを蓄
積するデータ蓄積手段と、前記データ蓄積手段に蓄積さ
れた任意の素材データを再生してプレビューするプレビ
ュー手段と、前記プレビューの際に前記素材データの前
後に出力するマスクフレームの種類を選択するためのユ
ーザインターフェースを提供する操作端末とを備え、前
記ユーザインターフェースは、マスクフレーム選択用の
コントロールを備える。
【0027】これによれば、ユーザインターフェース上
のコントロールを用いてマスクフレームの選択を行うこ
とができる。
【0028】請求項2記載のデータ記録再生装置は、映
像データを含む多数の素材データを蓄積するデータ蓄積
手段と、前記データ蓄積手段に蓄積された任意の素材デ
ータを再生してプレビューするプレビュー手段と、前記
プレビューの際に前記素材データの前後に出力するマス
クフレームの種類を選択するためのユーザインターフェ
ースを提供する操作端末と、前記ユーザインターフェー
ス上で選択されたマスクフレームの種類を示す最新の情
報を保持する保持手段とを備え、前記ユーザインターフ
ェースは、マスクフレーム選択用のコントロールと、前
記コントロールの更新後イベントに応答して前記コント
ロールの値プロパティの値に基づいて前記保持手段の保
持情報を更新する第1更新手段とを備える。
【0029】これによれば、ユーザインターフェース上
のコントロールを用いてマスクフレームの選択を行うこ
とができるとともに、その選択情報を保持手段に保持さ
せることができる。
【0030】請求項3記載のデータ記録再生装置は、映
像データを含む多数の素材データを蓄積するデータ蓄積
手段と、前記データ蓄積手段に蓄積された任意の素材デ
ータを再生してプレビューするプレビュー手段と、前記
プレビューの際に前記素材データの前後に出力するマス
クフレームの種類を選択するためのユーザインターフェ
ースを提供する操作端末と、前記ユーザインターフェー
ス上で選択されたマスクフレームの種類を示す最新の情
報を保持する保持手段とを備え、前記ユーザインターフ
ェースは、マスクフレーム選択用のコントロールと、前
記コントロールの更新後イベントに応答して前記コント
ロールの値プロパティの値に基づいて前記保持手段の保
持情報を更新する第1更新手段と、前記ユーザインター
フェースの開くときイベントに応答して前記保持手段の
保持情報に基づいて前記コントロールの値プロパティの
値を更新する第2更新手段とを備える。
【0031】これによれば、ユーザインターフェースを
開くときに、先回のマスクフレームの選択情報でコント
ロールの状態を変化させることができる。
【0032】請求項4記載のデータ記録再生装置は、請
求項1記載のデータ記録再生装置において、前記コント
ロールは、オプショングループコントロールに基づいて
一つにグループ化された複数のトグルボタンコントロー
ルであって、且つ、各トグルボタンコントロールに前記
マスクフレームの種類のそれぞれを割り当てている。
【0033】これによれば、任意のトグルボタンコント
ロールを選択すると、そのトグルボタンコントロールが
押し込まれた状態で表示され、他のトグルボタンコント
ロールが飛び出した状態で表示される。
【0034】請求項5記載のデータ記録再生装置は、請
求項2記載のデータ記録再生装置において、前記コント
ロールは、オプショングループコントロールに基づいて
一つにグループ化された複数のトグルボタンコントロー
ルであって、且つ、各トグルボタンコントロールに前記
マスクフレームの種類のそれぞれを割り当てている。
【0035】これによれば、任意のトグルボタンコント
ロールを選択すると、そのトグルボタンコントロールが
押し込まれた状態で表示され、他のトグルボタンコント
ロールが飛び出した状態で表示される。
【0036】請求項6記載のデータ記録再生装置は、請
求項3記載のデータ記録再生装置において、前記コント
ロールは、オプショングループコントロールに基づいて
一つにグループ化された複数のトグルボタンコントロー
ルであって、且つ、各トグルボタンコントロールに前記
マスクフレームの種類のそれぞれを割り当てている。
【0037】これによれば、任意のトグルボタンコント
ロールを選択すると、そのトグルボタンコントロールが
押し込まれた状態で表示され、他のトグルボタンコント
ロールが飛び出した状態で表示される。
【0038】請求項7記載のデータ記録再生装置は、請
求項4記載のデータ記録再生装置において、前記トグル
ボタンコントロールの各ボタン上に、各々に割り当てら
れたマスクフレームの表示状態を図案化したイメージオ
ブジェクトを貼り付けている。
【0039】これによれば、ボタン上のイメージオブジ
ェクトを一瞥するだけで、各ボタンに割り当てられたマ
スクフレームの種類を連想することができる。
【0040】請求項8記載のデータ記録再生装置は、請
求項1記載のデータ記録再生装置において、前記プレビ
ュー手段は、前記素材データの前後に出力するマスクフ
レームを表示する際に、該マスクフレームに重畳させて
前記素材データの属性情報を表示する。
【0041】これによれば、プレビュー対象の素材デー
タの属性情報をプレビュー画面で確認できる。
【0042】請求項9記載のデータ記録再生装置は、請
求項2記載のデータ記録再生装置において、前記プレビ
ュー手段は、前記素材データの前後に出力するマスクフ
レームを表示する際に、該マスクフレームに重畳させて
前記素材データの属性情報を表示する。
【0043】これによれば、プレビュー対象の素材デー
タの属性情報をプレビュー画面で確認できる。
【0044】請求項10記載のデータ記録再生装置は、
請求項3記載のデータ記録再生装置において、前記プレ
ビュー手段は、前記素材データの前後に出力するマスク
フレームを表示する際に、該マスクフレームに重畳させ
て前記素材データの属性情報を表示する。
【0045】これによれば、プレビュー対象の素材デー
タの属性情報をプレビュー画面で確認できる。
【0046】請求項11記載の記録媒体は、請求項1記
載のユーザインターフェースを実現するためのプログラ
ムを格納する。
【0047】これによれば、マイクロコンピュータを含
むハードウェア資産と該プログラムとの有機的結合によ
って請求項1記載のユーザインターフェースを実現でき
る。
【0048】請求項12記載の記録媒体は、請求項2記
載のユーザインターフェースを実現するためのプログラ
ムを格納する。
【0049】これによれば、マイクロコンピュータを含
むハードウェア資産と該プログラムとの有機的結合によ
って請求項2記載のユーザインターフェースを実現でき
る。請求項13記載の記録媒体は、請求項3記載のユー
ザインターフェースを実現するためのプログラムを格納
する。
【0050】これによれば、マイクロコンピュータを含
むハードウェア資産と該プログラムとの有機的結合によ
って請求項3記載のユーザインターフェースを実現でき
る。
【0051】請求項14記載のデータ記録再生方法は、
データ蓄積手段に蓄積された、映像データを含む多数の
素材データを任意に選択し、該選択された素材データを
再生してプレビューする際に、前記素材データの前後に
出力するマスクフレームの種類を選択するためのユーザ
インターフェースを提供するデータ記録再生方法であっ
て、前記ユーザインターフェースは、マスクフレーム選
択用のコントロールを発生するステップを含む。
【0052】これによれば、ユーザインターフェース上
のコントロールを用いてマスクフレームの選択を行うこ
とができる。
【0053】請求項15記載のデータ記録再生方法は、
データ蓄積手段に蓄積された、映像データを含む多数の
素材データを任意に選択し、該選択された素材データを
再生してプレビューする際に、前記素材データの前後に
出力するマスクフレームの種類を選択するためのユーザ
インターフェースを提供するデータ記録再生方法であっ
て、前記ユーザインターフェース上で選択されたマスク
フレームの種類を示す最新の情報を保持手段に保持させ
るステップを含むとともに、前記ユーザインターフェー
スは、マスクフレーム選択用のコントロールを発生する
ステップと、前記コントロールの更新後イベントに応答
して前記コントロールの値プロパティの値に基づいて前
記保持手段の保持情報を更新するステップとを含む。
【0054】これによれば、ユーザインターフェース上
のコントロールを用いてマスクフレームの選択を行うこ
とができるとともに、その選択情報を保持手段に保持さ
せることができる。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、放
送局用の「ビデオサーバ・システム」を例にして図面を
参照しながら説明する。
【0056】図1は、放送事業者の放送局内に設置され
たビデオサーバ・システムの全体構成図であり、図示の
ビデオサーバ・システムVSV(発明の要旨に記載のデ
ータ記録再生装置に相当)は、その役割別に、局内上位
サブシステム100、操作サブシステム200(発明の
要旨に記載の操作端末に相当)、データベースサブシス
テム300、大容量記憶サブシステム400(発明の要
旨に記載のデータ蓄積手段に相当)、送出系サブシステ
ム500などに分類することができる。
【0057】これらのサブシステムは、それぞれ後述の
役割を担うものであり、各サブシステムは、その担当役
割のすべてまたは一部を効率的に実現するために、必要
に応じ、汎用のオペレーティングシステム(以下「O
S」)を搭載したパーソナルコンピュータ若しくはワー
クステーション(以下「パソコン」という)を含むこと
がある。
【0058】特に、操作サブシステム200は、以下の
説明からも明らかになるが、操作員との良好なマン・マ
シン・インターフェースを図るために、GUI(グラフ
ィカル・ユーザ・インターフェース)環境に優れた所定
の汎用OS(例えば、WindowsNT:Micro
soft社の登録商標)を搭載したネットワーク対応の
パソコン(ネットワークカードやハードディスクドライ
ブを実装したパソコン本体、ディスプレイ装置およびキ
ーボードやマウス等の入力装置を含む)を少なくとも1
台(図では便宜的に3台)含む。
【0059】各サブシステムの好ましい構成例を説明す
ると、まず、局内上位サブシステム100は、編集部門
や営業部門に設置された上位管理システム(以下、便宜
的に「営業管理システム」という)101を含む。
【0060】この営業管理システム101は、編集部門
や営業部門から受け取った素材データ(放送素材の実体
的データ;例えば、CM素材の映像データおよび音声デ
ータ)に素材コードと呼ばれる局内管理用のユニークな
情報を付与したり、素材データの詳細情報(素材データ
に関する様々な属性情報)を作成したり、素材データの
送出順番(いわゆるプレイリストや番組編成表;以下
「プレイリスト」で代表)を作成したりするものであ
る。
【0061】なお、営業管理システム101は、厳密に
はビデオサーバ・システムVSVとは異なる別のワーク
グループに属するネットワークに接続されており、この
ネットワークとビデオサーバ・システムVSVとを連接
(LAN−LAN接続)して、いわゆるWAN(Wid
e Area Network)を構築するために、局
内上位サブシステム100にデータゲートウェイ102
が設けられている。
【0062】図示のデータゲートウェイ102はネット
ワーク対応のパソコンで構成されており、例えば、2枚
のネットワークカードをスロットに挿入し、一方のカー
ドを営業管理システム101に接続するとともに、他方
のカードをビデオサーバ・システムVSVのLAN60
0に接続して、両ネットワーク間における必要なデータ
の選択的転送を可能にする。
【0063】ここで、営業管理システム101からビデ
オサーバ・システムVSVへのデータ転送方向を“下
り”その逆を“上り”と称することにすると、下りデー
タは「素材データの詳細情報(素材コードを含む)」と
「プレイリスト」などであり、上りデータは放送を完了
した素材データのリスト(送出結果リスト:後述)など
である。
【0064】次に、操作サブシステム200は、既述の
とおり、GUI環境に優れた汎用OSを搭載したパソコ
ン(図では3台;符号201〜203参照)を備える。
このパソコンはファイリング作業担当の局員やプレビュ
ー作業担当の局員並びに送出監視作業担当の局員の机上
に置かれる。
【0065】もし、これらの担当局員が同一人物の場合
またはファイリング作業、プレビュー作業および送出監
視作業を同時に実行しない場合、パソコンは1台でよ
い。すなわち、1台のパソコンにファイリング用、プレ
ビュー用および送出監視用の各アプリケーションプログ
ラムソフト(またはこれらを統合したアプリケーション
プログラムソフト)をインストールし、実行すべき作業
内容に応じて適切なアプリケーションプログラムを起動
すればよい。
【0066】しかし、実際には、ファイリング作業、プ
レビュー作業および送出監視作業のすべてまたは一部を
並行して行うことが多いため、パソコンは、図示のよう
に、各作業担当毎、すなわち、ファイリング作業用のパ
ソコン(以下「ファイリング端末」)201、プレビュ
ー作業用のパソコン(以下「プレビュー端末」)20
2、および、送出監視作業用のパソコン(以下「送出監
視端末」)203のように別々に設置することが望まし
い。
【0067】各端末201〜203はスロットに挿入さ
れた不図示のネットワークカードを介してLAN600
に接続されている。なお、同一の作業を複数の局員で分
担して行う場合に備えて、作業単位毎に各端末を複数台
設置しておいてもよい。
【0068】次に、データベースサブシステム300
は、ネットワーク対応のデータベースエンジン(例え
ば、SQLデータベースエンジン;SQLはStruc
tured Query Languageの略)を搭
載しており、このデータベースエンジンを介して、操作
サブシステム200の各端末201〜203から自由に
レコードデータの参照や更新および追加を行うことが可
能なデータベーステーブル(以下「DB_TBL」と略
す)を備える。DB_TBLは、例えば、図2に示すよ
うなテーブル構造を有している。
【0069】図において、横長の桝目の一つ一つはそれ
ぞれデータフィールド(以下、単に「フィールド」)を
表しており、全体の枠線は一つのレコードを表してい
る。各フィールドには、例えば、“素材コード”、“ス
テータス”、“DUR”、“スポンサー名”、“素材
名”、“音声”、“映像”、・・・・“トリム調整”・
・・・といった適当な名前(フィールド名)がつけられ
ている。
【0070】素材コードフィールドは、このDB_TB
Lのキーコードフィールドであり、このキーコードフィ
ールド(素材コードフィールド)には、上述の営業管理
システム101で発行されたユニークな素材コードが格
納されるようになっている。
【0071】DB_TBLのレコード数は、営業管理シ
ステム101で発行された素材コードの数に依存し、例
えば、営業管理システム101で発行された素材コード
の数をn個とすると、DB_TBLのレコード数も同じ
くn個となる。
【0072】なお、キーコードフィールドを除く各フィ
ールドに格納される情報は、そのレコードのキーコード
(素材コード)に対応した素材データの様々な属性情報
であり、例えば、DURは素材の長さ、スポンサー名は
素材の提供者名、素材名は素材の名前、音声は音声モー
ド、映像は映像モード、・・・・、トリム調整は素材デ
ータのトリム値、・・・・などである。
【0073】例えば、図では、素材コード“CM000
0000007”の素材データに関する属性として、
“プレビュー済”みであること、そのDURが“00:
15”(分:秒)の長さであること、スポンサー名が
“ブレッド食品”であること、素材名が“おいしい朝
食”であること、音声モードが“ステレオ”で映像モー
ドが“NTSC”であること、・・・・、トリム調整が
“0”(トリム値0)であること、・・・・などが設定
されている。
【0074】これらの情報の幾つか、例えば、素材コー
ド、スポンサー名、DUR、素材名、音声モード、映像
モードなどは、営業管理システム101からの「素材デ
ータの詳細情報」に示された内容を維持してそのまま変
化しない固定情報であるが、例えば、ステータスやトリ
ム値などは、操作サブシステム200の各端末201〜
203の操作によって変更可能な可変情報である。
【0075】なお、トリム調整とは、冒頭で説明したと
おり、素材データの送出時のSOM点を決める(調整す
る)作業であり、このトリム調整は、本実施の形態のビ
デオサーバ・システムVSVの場合、操作サブシステム
200のファイリング端末201若しくはプレビュー端
末202で所定のGUI画面(詳細は後述)を使って行
うことができる。
【0076】次に、大容量記憶サブシステム400は、
本実施の形態のビデオサーバ・システムVSVの中核を
なすものであり、要するに、公知の大容量ハードディス
ク管理技術、典型的には、RAID(Redundan
t Array of Inexpensive Di
sk)技術を駆使して構築された大容量のハードディス
クシステムに、大量の素材データを蓄積し、その素材デ
ータを、素材データの詳細情報やプレイリスト等に従っ
て管理し、且つ、所望のタイミングで送出(放送)する
というものである。
【0077】なお、RAIDにはRAID0、RAID
1、RAID3およびRAID5の各レベルがある。R
AID0はいわゆるストライプセットと呼ばれるもの
で、複数のハードディスクをブロック単位で順々に使用
する。RAID0は読み書きを高速にできる反面、ディ
スク台数をn台とし1台当たりの故障確率をxとする
と、システム全体の故障確率が1−(1−x)nになる
ので、信頼性に劣るという欠点がある。
【0078】RAID1はミラーセット(またはミラー
リング)と呼ばれるもので、同じデータを複数のハード
ディスクに書き込む。いずれかのハードディスクが故障
してもデータを失うことはない。RAID1でデータを
失う確率はxnになり、高い信頼性を得られるが、ディ
スクの使用効率は低い。
【0079】一方、RAID3はRAID0とRAID
1の中間の性能を持つ。すなわち、RAID3では、R
AID0の構成にパリティ(データ復元用の情報)専用
のハードディスクを追加し、このパリティ専用のハード
ディスクに、RAIDを構成するハードディスクの同じ
論理ブロック位置のデータから生成したパリティを書き
込む。ハードディスクの一台が壊れた場合、残りのハー
ドディスクのデータとパリティを使って壊れたデータを
復元できる。したがって、パリティ専用のハードディス
クを含む2台のハードディスクが同時に壊れない限り、
データを失うことがない。
【0080】RAID3の故障確率はn(n−1)/2
×(x2)となる。RAID1には及ばないが、単一の
ハードディスクに比べて遥かに信頼性が高く、しかも、
RAID1と比べて圧倒的にディスクの使用効率が高い
(冗長度が低い)という利点がある。
【0081】RAID3の弱点は、書込みの際に必ずパ
リティ専用のハードディスクへのアクセスが発生し、こ
のアクセス集中が性能上のボトルネックになりやすいこ
とである。この点を改良したのがRAID5である。
【0082】RAID5では、パリティ専用のディスク
を持たず、パリティ情報を各ディスクに分散する。パリ
ティディスクへのアクセス集中が起きず、RAID3の
弱点をカバーできる。但し、ディスクの使用効率や信頼
性はRAID3と同等である。
【0083】本実施の形態の大容量記憶サブシステム4
00では、特に限定しないが、映像データの記憶にRA
ID3を使用し、音声データの記憶にRAID1を使用
する。
【0084】大容量記憶サブシステム400は、障害耐
性を向上するために、その主要部をA系とB系のデュア
ル構成にし、各系に同一の素材データを記憶するように
している。A系はSMS(Server Manage
ment System)401a、IDC(Inte
lligent Device Controlle
r)402aおよびビデオサーバ403aを備え、ま
た、B系は同じくSMS(同)401b、IDC(同)
402bおよびビデオサーバ403bを備え、さらに、
各系共通のカセット制御装置404と、カセットオート
チェンジャー405と、各系のIDC402a、402
bによって制御される素材機406と、プレビュー画像
等を表示するモニター装置407とを備えている。
【0085】モニター装置407は、操作サブシステム
200の各端末、特にプレビュー端末202を操作する
局員からその画面がよく見える位置に置かれていなけれ
ばならない。もし、1台のモニター装置407でその条
件(画面の視認性)を満たすことができない場合は、特
にプレビュー端末202の近くに別のモニター装置(便
宜的に「サブモニター装置」という)を置き、そのサブ
モニター装置にモニター装置407と同一の画面を表示
させればよい。
【0086】カセットオートチェンジャー405は、旧
来の磁気テープ方式による送出素材蓄積装置と類似のも
のであり、いわゆる一本化テープを作成して、ビデオサ
ーバ403a、403bのデータバックアップやライブ
ラリ保存のために用いられるほか、両系のビデオサーバ
403a、403bがダウンしたときの緊急予備機とし
ても用いることが可能である。
【0087】なお、カセット制御装置404は、ファイ
リング端末201やプレビュー端末202または送出監
視端末203からのリソース要求に応答してカセットオ
ートチェンジャー405の各種リソースの割り当てを調
停するものであり、その基本機能はSMS401a、4
01bの機能と類似するので、、以下に述べるSMS機
能説明を流用するものとし、ここでの説明は省略する。
【0088】SMS401a、401bは、IDC40
2a、402bとともに、操作サブシステム200の各
端末201〜203からのリソース要求に応答してビデ
オサーバ403a、403bの各種リソース割り当てを
調停するものである。
【0089】なお、リソースとは、ビデオサーバ403
a、403bの入出力チャネル、ルータの接続点、RA
IDを構成するハードディスクなどのデバイスのことを
いう。資源ともいう。各端末201〜203は割り当て
を受けたデバイスをその割り当て期間中、占有して使用
することができる。
【0090】リソース割り当ては各端末201〜203
からの要求に応じて動的に行われなければならない。固
定割り当ては端末の数だけリソースを備える必要があ
り、効率的でないうえ、システム規模が大きくなるので
現実的でないからである。ところで、リソースの割り当
てを動的にした場合、同一リソースへの競合や優先割り
当ての対策を講じる必要がある。SMS401a、40
1bは、かかる競合および優先割り当ての調停(調停動
作の具体的説明は後述する)を行うものである。
【0091】次に、送出系サブシステム500は、送出
部門に設置された上位制御システム(以下、便宜的に
「送出制御システム」という)501を含むとともに、
さらに、この送出制御システム501からの通知データ
(スタンバイコマンドやスタンバイステータスデータ
等)に従ってデータベースサブシステム300のテーブ
ルデータ(例えば、素材データの詳細情報、プレイリス
ト、送出結果リストなどの内容)を更新するA系の送出
制御ゲートウェイ502aおよびB系の送出制御ゲート
ウェイ502bと、各系共通のマスタースイッチャー5
03などを含む。
【0092】なお、送出制御システム501から各系の
IDC402a、402bに対して送出プレイ制御情報
(PLAYコマンド)が送出されるとともに、マスター
スイッチャー503から各系のIDC402a、402
bに対してオンエアタリー情報(OATALLYコマン
ド)が供給される。
【0093】次に、作用を説明する。まず、ビデオサー
バ・システムVSVの全体動作を説明する前に、大容量
記憶サブシステム400のリソース競合やリソース優先
割り当ての調停を行うSMS401a、401bの動作
を説明する。
【0094】図3は、SMS401a、401b(以
下、A系のSMS401aで代表する)の機能概念図で
あり、SMS401aは、ソフトウェア(OSおよび所
定のアプリケーションプログラム)とハードウェアとの
有機的結合によって実現される少なくとも二つのタスク
{図では、実行管理タスク(略号「EMT」)900お
よびリソース情報管理タスク(略号「RIMT」)90
1}を備える。
【0095】なお、“タスク”とはOSレベルで管理・
制御されるプログラム実行の単位である。例えば、MS
−DOSは同時に一つのタスクしか管理(いわゆる「シ
ングル・タスク」)できないが、Windows95/
98/NT/CEやUNIXまたはOS/2などでは複
数のタスクを切替えながら管理(いわゆる「マルチ・タ
スク」)できる。ユーザから見た場合にタスクをジョブ
ということもある。なお、MS−DOS、Window
s95、Windows98、WindowsNTおよ
びWindowsCEはMicrosoft社の登録商
標、OS/2はIBM社の登録商標である。
【0096】近時、特別な用途を除きMS−DOSのよ
うなシングル・タスクOSを使用することは希であり、
ほとんどは、Windows95/98/NT/CE、
UNIXまたはOS/2のようなマルチ・タスクOSを
使用する。したがって、本実施の形態においても、かか
る技術背景(マルチ・タスク環境)に倣って“タスク”
と称するが、この用語の意味に限定されない。ジョブで
あってもよいし、プログラムであってもよい。
【0097】実行管理タスク900は、操作サブシステ
ム200とIDC402aの間のインターフェースを提
供する。すなわち、実行管理タスク900は、操作サブ
システム200からのリソース要求命令(図では「制御
命令」)を受け取ると、リソース管理タスク901にリ
ソース割り当ての可否を問い合わせ、その結果(割り当
て許可または割り当て拒否)を示す信号(図では「制御
結果」)を操作サブシステム200に通知する。
【0098】また、実行管理タスク900は、操作サブ
システム200からの割り当てリソースに対する実際の
操作命令(図では「制御命令」)を受け取ると、リソー
ス管理タスク901に当該リソースの使用を通知すると
ともに、IDC402aに対して当該操作命令(図では
「制御命令」)を転送し、IDC402aからの操作実
行結果(正常終了/異常終了;図では「制御結果」)を
操作サブシステム200に通知する。
【0099】リソース情報管理タスク901は、このS
MS401aが管理すべきリソースの現在情報を常に最
新の状態で保持している。この現在情報は、図において
「リソース情報データベース901a」と称するよう
に、データベース構造を採用することができ、さらに、
アクセス時のオーバヘッドを少なくするために、リソー
ス情報データベース901aをSMS401aのメイン
メモリ上に構築することができる。リソース情報データ
ベース901aは、例えば、ユーザ情報、リソース管理
情報、素材情報、結線情報、オープン管理情報およびエ
ラー情報の各テーブルを有する。
【0100】ユーザ情報テーブルは、操作サブシステム
200の各端末(ファイリング端末201、プレビュー
端末202および送出監視端末203)に割り当てられ
た固有の識別情報、若しくは、各端末を操作する局員に
割り当てられた固有の識別情報を管理し、リソース管理
情報テーブルは、リソースの現在状態を表す情報、例え
ば、図4に示すような、リソース名、リソースタイプ、
リソースグループ名、リソース状態、リソース通信状
態、予約ユーザ名および予約優先度などの情報を管理す
る。
【0101】また、素材情報テーブルはビデオサーバ4
03aに蓄積された素材データの情報を管理し、結線情
報テーブルはリソースの接続情報を管理し、オープン管
理情報テーブルはオープンされたリソース(予約中また
は使用中のリソース)の情報を管理し、エラー情報テー
ブルはエラーの発生したリソースの情報とそのエラー内
容の情報を管理する。
【0102】図4のリソース管理情報テーブルにおい
て、保持情報の一つを代表的に抜き出して、その意味を
説明すると、リソース名の“SMS_1”は、A系のS
MS401aを示し、リソースタイプの“SMS”は、
SMS、すなわち、Server Managemen
t Systemを示し、リソースグループのGP_S
MSは、B系のSMSを含むSMSグループを示し、リ
ソース状態の“使用可能”はいつでも使用できることを
示し、リソース通信状態の“接続”はオンライン状態に
あることを示し、予約ユーザ名の“なし”は、現在、そ
のリソースが予約されていないことを示し、予約優先度
の“0”は初期値を示す。
【0103】図5は、実行管理タスク900とリソース
情報管理タスク901の動作の一例を示す図である。こ
の図において、リソース要求元(操作サブシステム20
0の端末の一つ)は、例えば、以下の書式のリソースオ
ープン命令(OPEN命令)を発生するものとする。
【0104】OPEN[SN][MD][RSC][P
R][USR] ここに、[SN]は命令番号であり、通常はSN=1で
ある。幾つかの命令が連続する場合に各々SN=2、S
N=3、・・・とする。[MD]はリソースのオープン
モード指定である。再生モードの場合はMD=PLAY
とし、記録モードの場合はMD=RECとする。[RS
C]はリソース指定である。例えば、RSC=HDS_
1.AV1とすると、“HDS_1.AV1”というリ
ソース名を持つ所定のリソースを指定したことになる。
なお、RSCとリソース指定の関係は、図4のリソース
管理情報テーブルの登録内容(特にリソース名)に依存
する。
【0105】[PR]は優先度の指定である。PR=1
00にすると最低の優先度となり、0に近い値にするほ
ど優先度が高くなる。[USR]はリソース要求元のユ
ーザ情報を指定する。例えば、USR=USER_1と
すると、“USER_1”という名前(固有の識別情
報)を持つユーザまたは端末からのリソース割り当て要
求となる。
【0106】例えば、MD=PLAY、RSC=HDS
_1.VA1、PR=100およびUSR=USER_
1のOPEN命令を受け取った実行管理タスク900
は、これらの情報(MD=PLAY、RSC=HDS_
1.VA1、PR=100およびUSR=USER_
1)をリソース情報管理タスク901に通知する。
【0107】リソース情報管理タスク901は、ユーザ
情報、リソース管理情報、素材情報、結線情報、オープ
ン管理情報およびエラー情報の各テーブルを参照し、要
求されたリソース割り当ての可否を判断する。例えば、
(イ)ユーザ情報テーブルに“USER_1”が登録さ
れていない、(ロ)リソース情報管理テーブルのHDS
_1.AV1のリソース状態が“使用可能”でない、
(ハ)リソース情報管理テーブルのHDS_1.AV1
のリソース通信状態が“接続”でない、(ニ)リソース
情報管理テーブルのHDS_1.AV1の予約ユーザ名
が“なし”以外であって、且つ、予約優先度に[PR]
の値よりも小さな値が設定されている、の何れかの条件
を満たした場合にリソース割り当て要求を拒否し、一
方、それ以外の場合にリソース割り当て要求を許諾して
オープン管理テーブルに新たなエントリを作成する。上
記(イ)〜(ニ)はいずれもリソース割り当ての調停条
件であり、又、(ニ)は優先度の調停条件である。
【0108】リソース情報管理タスク901は、リソー
ス割り当ての許可または拒否結果を実行管理タスク90
0に通知し、実行管理タスク900は、その通知をリソ
ース要求元(操作サブシステム200)に転送するが、
リソース割り当てが許可された場合は、実行管理タスク
900はリソース要求元(操作サブシステム200)に
ストリームIDと呼ばれる情報(例えば、CSTAT
SID=n;nは任意の整数)を転送する。
【0109】このストリームIDは、リソース割り当て
が許可されたオープン命令に対応するユニークな識別コ
ードであり、リソース要求元(操作サブシステム20
0)は、以降、このストリームIDを用いて、割り当て
リソースに対する制御命令を逐次に発生することができ
る。
【0110】例えば、再生を指示する場合は、リソース
要求元(操作サブシステム200)で「PLAY SI
D=n」を発生する。ストリームIDを使用しない場合
は、「PLAY REC=IOP_1 MD=PLAY
PR=100」のように、リソース要求時と同等の多
くの情報を含む命令を発生しなければならならないが、
ストリームIDを使用することによって、情報を少なく
することができ、命令を単純化できる。
【0111】次に、本実施の形態のビデオサーバ・シス
テムVSVの全体動作について説明する。局内または局
外で製作されたCM等の素材データは、磁気テープなど
の可搬型記憶媒体に収められ、その素材データを放送す
る放送事業者(以下、単に「事業者」という)の担当部
署(例えば、編集部門や営業部門など)に届けられる
(このことを便宜的に「入荷」と称することにする)。
なお、入荷は可搬型記憶媒体だけに限らない。専用線な
どの通信回線を利用した入荷、すなわち、データのみの
入荷も有り得るが、以下の説明では簡単化のために、可
搬型記憶媒体を用いた入荷を例にして話しを進めること
にする。
【0112】入荷が発生すると、当該部署の担当者は、
営業管理システム101の不図示の端末を操作して素材
データ毎の受付処理を実行する。この受付処理では、各
々の素材データを一意に識別するための、事業者内コー
ド(すなわち、素材コード)を発生する。素材コードは
先にも説明したとおり、重複のない唯一無二のユニーク
なコードでなければならない。素材コードの書式は、例
えば、適当な接頭文字と複数桁の一連番号とを組み合わ
せたものとすることができる。接頭文字はその素材コー
ドの種別を表す適当な文字(または文字列)を含むこと
ができ、例えば、CM素材の場合は“CM”とすること
ができる。
【0113】一連番号を当該事業者の事業継続期間の
間、自動的にカウントアップさせながら自動発生させる
ことにより、ユニークな素材コードとすることができ
る。例えば、接頭文字を“CM”とし、一連番号を10
桁のゼロサプレス(空白桁に文字0を挿入すること)付
き数値とすると、“CM0000000001”から
“CM9999999999”までのユニークな素材コ
ードを発生することができる。または、年度や決算期を
表す適当な文字列と一連番号を組み合わせ、年度や決算
期が変わる度に一連番号を初期値にリセットしながら自
動発生させてもよい。
【0114】受付処理では、上記素材コードの発生に加
え、さらに、素材データに関する様々な属性データの入
力を行って「素材データの詳細情報」を作成する。属性
データの詳細情報は、例えば、素材データの長さ(DU
R)、素材データの提供者名(スポンサー名)、素材デ
ータの名前(素材名)、素材データに含まれる音声デー
タの種類(モノラル、ステレオ等)、素材データに含ま
れる映像データの種類(NTSC、PAL等)・・・・
などである。
【0115】営業管理システム101における受付処理
を完了すると、この受付管理システム101からデータ
ゲートウェイ102を介して上記の素材コードおよび属
性データを含む素材データの詳細情報が転送され、デー
タベースサブシステム300のDB_TBLに追加登録
される。例えば、営業管理システム101で“CM00
00000007”の素材データを受付けし、当該素材
データの詳細情報を作成した場合は、その受付処理の完
了後に、データベースサブシステム300のDB_TB
Lに、図2のレコードデータを含む新規レコードが追加
登録される。但し、新規レコードの追加段階では、図2
のレコードデータの各フィールドデータのうちステータ
スフィールドの情報は“空白”(または長さゼロの文字
列若しくはNULL値)になっている。
【0116】ファイリング作業担当の局員、プレビュー
作業担当の局員、または、送出監視作業担当の局員は、
操作サブシステム200の各端末(ファイリング端末2
00、プレビュー端末201および送出監視端末20
3)を操作し、データベースサブシステム300や大容
量記憶サブ400システムにアクセスしながら自己の担
当作業を実行する。
【0117】ここで、上記担当作業を分類すると、プレ
イリストの登録作業、素材のファイリング作業、素材の
プレビュー作業(オンエアプレビュー作業を含む)、一
本化テープの作成作業および送出監視作業などに分ける
ことができる。
【0118】なお、前述したとおり、本実施の形態では
営業管理システム101から転送されたプレイリスト
を、データゲートウェイ102を介してデータベースシ
ステム300に自動的に登録できるようになっているか
ら、特にプレイリストの登録作業は必要でない。但し、
営業管理システム101にトラブルが発生した場合や営
業管理システム101との間のデータ接続に不調が生じ
た場合などは、プレイリストをフロッピィディスクなど
の可搬型記憶媒体に収めて届けられることがあるので、
このような場合に備えて、プレイリストをデータベース
システム300に直接登録できるようにしたり、操作サ
ブシステム200の任意の端末から遠隔登録できるよう
にしたりしておくことが望ましい。
【0119】素材のファイリング作業は、「素材データ
の詳細情報」に従って素材の実体(映像データや音声デ
ータ;以下、映像データで代表)を大容量記憶サブシス
テム400に登録(蓄積)する作業であり、この作業は
ファイリング端末201を操作することによって行われ
る。すなわち、素材を収めた可搬型記憶媒体を素材機4
06にセットし、この素材機406をファイリング端末
201から遠隔操作することにより、所要の素材データ
を大容量記憶サブシステム400に登録する。
【0120】また、素材のプレビュー作業は、大容量記
憶サブシステム400に蓄積された素材データの確認作
業(画質や音質等のチェック作業;マザープレビューと
も呼ばれる)またはプレイリストや番組編成表との照合
作業(送出のリハーサルまたはオンエアプレビューとも
呼ばれる)であり、この作業はプレビュー端末202を
操作することによって行われる。
【0121】すなわち、プレビュー端末を操作して大容
量記憶サブシステム400に蓄積された素材データを読
み出し、モニター装置407に表示してその画質や音質
を確認(マザープレビュー)したり、または、プレイリ
ストや番組編成表の順番通りに再生されるかを確認(オ
ンエアプレビュー)したりする。
【0122】送出監視作業は、当日分のプレイリストに
従って素材データを順次に送出(放送)する作業であ
り、そのほとんどは人手を必要しない自動化された作業
である。
【0123】図6は、ファイリング端末201のGUI
画面(発明の要旨に記載のユーザインターフェースに相
当)を示す図である。ファイリング作業担当の局員は、
このGUI画面910を見ながら対話的に所要の作業を
行う。なお、図示のGUI画面910は、そのタイトル
バー911に“ファイリング”と表示されているが、フ
ァイリング作業の専用ではない。プレビュー端末202
におけるGUI画面にも利用される。すなわち、ファイ
リング作業およびプレビュー作業兼用のGUI画面であ
る。
【0124】以下、GUI画面910のフォームレイア
ウトを説明すると、タイトルバー911には適当なタイ
トルメッセージ(図では“ファイリング A系”)が表
示される。なお、タイトルメッセージの“A系”は、そ
のGUI画面910を表示中の端末に接続されている現
在の、大容量記憶サブシステム400の系(A系または
B系)を示している。タイトルバー911にはさらに、
適当にデザインされたイメージオブジェクト911a、
そのGUI画面910を閉じるためのボタン911b、
最大化ボタン911cおよび最小化ボタン911dなど
が表示されている。
【0125】タイトルバー911の下にはメニューバー
912が配置されている。メニューバー912には幾つ
かのメニュー項目(図では、ファイル「F」、素材デー
タ「E」、表示「U」、操作「O」、オプション「P」
およびヘルプ「H」)が設定されている。任意のメニュ
ー項目をクリック(マウスの左ボタン操作;以下同様)
すると、プルダウン式のサブメニュー項目が表示される
ようになっている。なお、メニュー項目のアルファベッ
ト(「F」、「E」、「U」、「O」、「P」および
「H」)は、所定の機能キー(例えば、「Alt」キ
ー)と同時に押して、該当するメニュー項目を呼び出す
ためのショートカットキーを表している。
【0126】メニューバー912の下には複数のコマン
ドボタンコントロール(以下「コントロール」を「CT
L」と略す)を横に並べたコマンドボタンCTL群91
3が配置されており、各々のコマンドボタンCTLに使
用頻度の高いサブメニュー項目(メニューバー912に
登録されたサブメニュー項目またはそれ以外のメニュー
項目)が割り当てられている。
【0127】ここで、“コントロール”(CTL)と
は、再利用可能なプログラムモジュールの一種であっ
て、特に、Visualなプログラム開発ツールにあら
かじめ付属する(または別売される)GUI画面設計用
の様々な部品のことをいう。例えば、VBX(Visu
al Basic Extension)、OCX(O
LEカスタムコントロール)、クラスライブラリ、Ac
tiveXコントロールなどが代表例である。
【0128】GUI画面を設計する際に、用途に応じた
適切なコントロールを選択し、そのコントロールを画面
(Form)に貼り付けるだけで画面をレイアウトでき
るので、開発工数を大幅に短縮できる。
【0129】あらゆるコントロールは、プロパティ、メ
ソッドまたはイベントと呼ばれるプログラミングインタ
ーフェース(のすべてまたは一部)を持つ。これらのプ
ログラミングインターフェースはオブジェクト指向にお
けるスケルトン(骨格)に相当するものである。プロパ
ティはそのコントロールの静的な属性、メソッドはその
コントロールの動作、イベントはそのコントロールの外
的要因に対応する動作を規定する。
【0130】例えば、一般的なコマンドボタンCTLは
プロパティとイベントの二つを持つので、Form上ま
たはコード上でこれらのインターフェースに所望の値を
セットすることにより、そのコマンドボタンCTLの静
的な属性と外的要因に対応する動作を任意にプログラミ
ングできる。
【0131】例えば、コマンドボタンCTLの使用可能
(Enabled)プロパティに“True”(真値;
例えば−1)をセットすると、そのコマンドボタンCT
Lを使用可能にして、クリックやダブルクリックを受け
付けることができ、クリックイベントやダブルクリック
イベントに登録した任意のプロシージャ(プログラム)
を実行できる。あるいは、“False”(偽値;例え
ば0)をセットすると、そのコマンドボタンCTLを使
用不可(タイトル表示が薄くなる)にして、上記プロシ
ージャの実行を禁止できる。
【0132】GUI画面910の最下段にはリストボッ
クスCTL914および複数のテキストボックスCTL
915〜917を含むステータスエリア918が設けら
れており、リストボックスCTL914にはシステムエ
ラー等のメッセージ情報が時間順にリスト表示される。
古い時間のメッセージ情報を確認する場合はリストボッ
クスCTL914の矢印ボタンをクリックしてリストを
表示させ、所望のリスト行を選択すればよい。また、テ
キストボックスCTL915〜917には、例えば、フ
ァイリング作業やプレビュー作業の実行中または作業終
了を示す文字列、プレビューモード(単独実行モード/
連続実行モード)、および、プレビュー対象の素材デー
タの数(分母はすべての素材データ数)などが表示され
る。
【0133】GUI画面910のコマンドボタンCTL
群913とステータスエリア918の間の広いエリア
は、四つの領域に分けられており、各領域をその位置関
係から、左上領域919、右上領域920、左下領域9
21および右下領域922と称することにすると、後述
するように、左上領域919は素材データのリスト表示
用、右上領域920は一つの素材データの詳細情報表示
用、左下領域921はキューアップ操作用、右下領域9
22はファイリング/プレビュー操作用に各々割り当て
られる。
【0134】図7は、左上領域919のレイアウト図で
あり、この領域には、多数の行と列から構成された一つ
のデータシートCTL919aが配置されている。デー
タシートCTL919aの縦方向と横方向のスクロール
プロパティには“True”がセットされており、縦方
向のスクロールバー919bと横方向のスクロールバー
919cが表示されている。これらのスクロールバー9
19b、919cを使用することにより、領域外に隠れ
た行や列を表示できる。
【0135】データシートCTL919aの各列(項
目)には、例えば、“素材コード”、“ステータス”、
“DUR”、“スポンサー名”、“素材名”、“音
声”、・・・・等の項目名が設定されており、これらの
項目は、データベースサブシステム300のDB_TB
L(図2参照)の各フィールドにリンクされている。
【0136】データシートCTL919aの任意の行を
マウスでポイントしてクリックすることにより、その行
を選択状態にすることができる(実際には不図示のメイ
ン画面で素材選択を行うようになっており、データシー
トCTL919aの行を選択しても無反応であるが、以
下では便宜的にこのデータシートCTL919aで素材
選択を行うものとして説明することにする)。例えば、
図では、上から2行目(素材コード“CM000000
0007”の行)が反転表示されており、この行が選択
状態になっていることを示している。各行の「ステータ
ス」は、その行の素材データの現状を表している。例え
ば、空白は未記録(未ファイリング)を表し、“記録済
み”はファイリング完了を表し、“プレビュー済み”は
マザープレビュー完了を表している。
【0137】ファイリング作業を行う場合は、「ステー
タス」が空白の行で、且つ、ファイリング対象の素材コ
ードと一致する行を見つけ出し、その行を選択状態にし
たうえで、後述のファイリング操作を実行する。また
は、プレビュー作業を行う場合は、「ステータス」が
“記録済み”の行で、且つ、プレビュー対象の素材コー
ドと一致する行を見つけ出し、その行を選択状態にした
うえで、後述のプレビュー操作を実行する。
【0138】データシートCTL919aの各行の先頭
には、上記ファイリング作業およびプレビュー作業の選
択動作を容易化するための2種類のイメージオブジェク
トが選択的に表示される。一方のイメージオブジェクト
919dは円筒状の図形を図案化したもの(図8(a)
参照)であり、このイメージオブジェクト919dは
「ステータス」の“記録済み”にリンクする。また、他
方イメージオブジェクト919eはディスプレイ画面を
図案化したもの(図8(b)参照)であり、このイメー
ジオブジェクト919eは「ステータス」の“プレビュ
ー済み”にリンクする。
【0139】一般にコンピュータの世界では円筒状の図
形でハードディスクを表す習わしとなっているため、上
記一方のイメージオブジェクト919dは素材データの
大容量記憶サブシステム400への蓄積、すなわち、
「ステータス」の“記録済み”を視覚化して表現する。
又、ディスプレイ画面をイメージした上記他方のイメー
ジオブジェクト919eは、モニター装置407を想起
させ得るから、当該モニター装置407への素材データ
の表示、すなわち、「ステータス」の“プレビュー済
み”を視覚化して表現する。
【0140】したがって、「ステータス」の文字列をい
ちいち読み取らずに、イメージオブジェクト919d、
919eを一瞥するだけで、ファイリングやプレビュー
対象の行を特定することができ、ファイリング作業やプ
レビュー作業の効率を向上できるとともに、文字列読取
りに比べて誤読が少ないので、当該作業の信頼性を向上
できる。
【0141】図9は、右上領域920のレイアウト図で
あり、この領域には、「全般」、「素材構成」、「ユー
ザ情報」および「その他」の四つのタブボタンCTL9
20a〜920dを有するタブCTL920eが設けら
れており、例えば、全般タブボタンCTL920aを選
択したとき、タブCTL920eに以下の各CTLが表
示されるようになっている。
【0142】すなわち、素材コード表示用のテキストボ
ックスCTL920f、ステータス表示用のテキストボ
ックスCTL920g、音声モード表示用のリストボッ
クスCTL920h、映像種別表示用のリストボックス
CTL920i、素材区分表示用のリストボックスCT
L920j、スポンサー名表示用のテキストボックスC
TL920k、素材名表示用のテキストボックスCTL
920m、使用期間/開始表示用のテキストボックスC
TL920n、使用期間/終了表示用のテキストボック
スCTL920p、TotalDUR表示用のテキスト
ボックスCTL920q、構成数表示用のテキストボッ
クスCTL920r、Video種別表示用のリストボ
ックスCTL920s、Audio種別表示用のリスト
ボックスCTL920t、DUR表示用のテキストボッ
クスCTL920u、ダビング素材表示用のテキストボ
ックスCTL920v、元素材SOM(SOMはSta
rt Of Messageの略)表示用のテキストボ
ックスCTL920wなどが表示されている。
【0143】そして、これらのCTLに、データシート
CTL919a(図7参照)の選択行の詳細情報(正確
には、同選択行の素材コードに一致した素材コードを持
つ、データベースサブシステム300のDB_TBLの
レコード情報)が表示されるようになっている。
【0144】例えば、図9の例では、各CTLに、図7
のデータシートCTL919aの選択行に対応した素材
コード“CM0000000007”の素材データに関
する詳細情報が表示されている。これらの情報は、デー
タベースサブシステム300のDB_TBLにおける
“CM0000000007”の各フィールド情報(図
2参照)である。
【0145】なお、図9において、「ステータス」の
“記録済み”は素材コード“CM000000000
7”の素材データを大容量記憶サブシステム400に記
録(蓄積)済みであることを示し、「音声モード」の
“ステレオ”は同素材データに含まれる音声データがス
テレオ方式(この他に“モノラル”や“音声多重”など
の方式がある)のデータであることを示している。
【0146】また、「映像種別」の“NTSC”は同素
材データに含まれる映像データがNTSC(Natio
nal Television System Com
mittee)方式(この他に“PAL:Phase
Alternation by Line color
television”や“SECAM:Seque
ntial couleur a Memoire”な
どの方式がある)のデータであることを示し、「素材区
分」の“T”はTime CMの略である(この他にS
B:Station Breakなどの区分がある)こ
とを示している。
【0147】また、「使用期間」は、例えば、懸賞付き
CM素材のように受付開始日や締め切り日(終了日)が
あるものについて、その開始日と終了日の双方またはい
ずれか一方(但し、使用期間がないものは空白)を示
し、「TotalDUR」の値(図では“00:1
5”)は素材全体のDURを示している。また、「Vi
deo」や「Audio」の“D”は第1素材構成を示
し、「DUR」の値(図では“00:15”)は第1素
材構成のDURを示している。また、「ダビング素材」
の値(文字列が入る;図では空白)はダビング元素材の
素材コードを示し、「元素材SOM」の値(図では“0
0:00:00:00”)は元素材のSOMのタイムコ
ードを示している。
【0148】図10は、左下領域921のレイアウト図
であり、この領域には、グループ化された二つのオプシ
ョンボタンCTL921a、921bと、“RESE
T”と命名されたコマンドボタンCTL921cと、
“TCSET”と命名されたコマンドボタンCTL92
1dと、“CUEUP”と命名されたコマンドボタンC
TL921eと、“VAR”と命名されたコマンドボタ
ンCTL921fと、CUEUPタイム表示用のテキス
トボックスCTL921gと、TCSETタイム(現在
位置のTC)表示用のテキストボックスCTL921h
と、再生速度表示用のテキストボックスCTL921i
と、「再生」、「停止」、「REV」および「FWD」
の各コマンドボタンCTL921j、921k、921
m、921nとが設けられている。
【0149】なお、CUEUPタイム表示用のテキスト
ボックスCTL921gと再生速度表示用のテキストボ
ックスCTL921iには、それぞれの入力値をアップ
ダウンするための二つの小さなコマンドボタンCTL9
21p、921qが設けられている。
【0150】ここで、各CTLの機能を説明すると、二
つのオプションボタンCTL921a、921bは、サ
ーバTCと素材機TCのいずれか一方を選択するための
ものである。素材機TCは未ファイル素材を選択した場
合に選択でき、サーバTCは記録済みやプレビュー済み
素材を選択した場合に選択できる。なお、TCとはTi
me Code(タイムコード)の略である。
【0151】“RESET”と命名されたコマンドボタ
ンCTL921cは、CUEUPタイム表示用のテキス
トボックスCTL921gの値を初期値(00:00:
00:00)に戻す(リセットする)ためのものであ
る。“TCSET”と命名されたコマンドボタンCTL
921dは、TCSETタイム表示用のテキストボック
スCTL921hに表示されているTCの値をテキスト
ボックスCTL928gへセットするためのものであ
る。“CUEUP”と命名されたコマンドボタンCTL
921eは、選択中の素材データをテキストボックスC
TL928gで指定された頭出し位置にキューアップす
るためのものである。
【0152】“VAR”と命名されたコマンドボタンC
TL921fは、テキストボックスCTL921iで指
定された再生速度で素材を再生させるためのものであ
る。CUEUPタイム表示用のテキストボックスCTL
921gは、上記キューアップ用の頭出し位置を指定す
るためのものである。現在位置表示用のテキストボック
スCTL921hは、現在のTCを表示する(値は映像
再生時にカウントアップする)ためのものである。
【0153】再生速度表示用のテキストボックスCTL
921iは、コンパネプレビュー時の再生速度を指定す
るためのものである。初期値は“×1”(1倍)であ
る。右端の二つの小さなコマンドボタンCTL921g
をクリックすることにより、±1/16、±1/8、±
1/4、±1/2、±1、±2、±4まで変化させるこ
とができる。但し、少数値や0値は設定できない。
【0154】「再生」、「停止」、「REV」および
「FWD」の各コマンドボタンCTL921j、921
k、921m、921nは、それぞれ、選択中の素材デ
ータを再生し、再生を中止(停止)し、再生中の画面を
1フレーム戻し(REV)または再生中の画面を1フレ
ーム先に進める(FWD)ためのものである。
【0155】図11は、右下領域922のレイアウト図
であり、この領域には、5個のトグルボタンCTL(ク
リックする度に押し込まれた状態と飛び出した状態を交
互に切替えるボタンCTL)922a、922b、92
2c、922g、922hと、4個のコマンドボタンC
TL922d、922i、922j、922kと、2個
のプログレスバーCTL922e、922mと、2個の
テキストボックスCTL922n、922pと、1個の
スライドボリュームCTL922qと、2個のオプショ
ングループCTL922t、922uとが設けられてい
る。
【0156】一方のオプショングループCTL(以下
「PRVオプショングループCTL」という)922t
は、3個のトグルボタンCTL922a、922b、9
22cを一つにグループ化し、他方のオプショングルー
プCTL(発明の要旨に記載のコントロールおよびオプ
ショングループコントロールに相当;以下「MASKオ
プショングループCTL」という)922uは、残り2
個のトグルボタンCTL922g、922h(発明の要
旨に記載のコントロールおよびトグルボタンコントロー
ルに相当)を一つにグループ化している。
【0157】ここで、オプショングループCTLとは、
枠線CTLの一種であり、その値プロパティ(Valu
eプロパティ;オプショングループCTLの場合、特に
オプション値という)に所定の値をセットして、その枠
線内に設けられた複数のCTLを択一的に選択状態にし
たり、または、その枠線内に設けられた複数のCTLの
択一的な選択動作(クリック動作)に応答させて、選択
されたCTLの値プロパティの値をオプション値にセッ
トしたりするという使い方をするCTLである。
【0158】例えば、図示のMASKオプショングルー
プCTL922uを例にして詳しく説明すると、このM
ASKオプショングループCTL922uは、既述のと
おり、2個のトグルボタンCTL922g、922hを
枠線内に有しており、これらのトグルボタンCTL92
2g、922hの値プロパティには、あらかじめ固有の
値が割り当てられている。以下、左側のトグルボタンC
TL922gの値プロパティに「1」が割り当てられて
いるものとし、且つ、右側のトグルボタンCTL922
gの値プロパティに「2」が割り当てられているものと
する。
【0159】今、MASKオプショングループCTL9
22uのオプション値に「1」をセットすると、左側の
トグルボタンCTL922gが選択状態(押し込まれた
状態)になり、右側のトグルボタンCTL922hが非
選択状態(飛び出した状態)になる。または、MASK
オプショングループCTL922uのオプション値に
「2」をセットすると、左側のトグルボタンCTL92
2gが非選択状態になり、右側のトグルボタンCTL9
22hが選択状態になる。すなわち、MASKオプショ
ングループCTL922uのオプション値を変更するこ
とによって、2個のトグルボタンCTL922g、92
2hの選択、非選択を切替えることができる。なお、M
ASKオプショングループCTL922uのオプション
値に「1」および「2」以外の値をセットした場合、2
個のトグルボタンCTL922g、922hはいずれも
非選択状態になる(本実施の形態ではこのような使い方
はしていない)。
【0160】一方、2個のトグルボタンCTL922
g、922hの選択状態をマウスのクリック操作によっ
て人為的に切替えると、MASKオプショングループC
TL922uのオプション値を変更することができる。
例えば、左側のトグルボタンCTL922gをマウスで
クリックすると、このトグルボタンCTL922gが選
択状態になるとともに、同時に右側のトグルボタンCT
L922hが非選択状態になり、MASKオプショング
ループCTL922uのオプション値に「1」(左側の
トグルボタンCTL922gのValueプロパティ
値)がセットされる。または、右側のトグルボタンCT
L922hをマウスでクリックすると、このトグルボタ
ンCTL922hが選択状態になるとともに、同時に左
側のトグルボタンCTL922gが非選択状態になり、
MASKオプショングループCTL922uのオプショ
ン値に「2」(右側のトグルボタンCTL922hのV
alueプロパティ値)がセットされる。
【0161】ここで、本実施の形態のGUI画面910
においては、GUI画面910の「開くとき」イベント
(FormOpenイベント)プロシージャに上記MA
SKオプショングループCTL922uのオプション値
を設定するための特有の処理を含む。
【0162】図12は、そのプロシージャの要部フロー
チャートであり、ステップS21(発明の要旨に記載の
第2更新手段に相当)で上記特有の処理を実行する。す
なわち、このプロシージャは、GUI画面910の「開
くとき」イベントに応答して実行され、図示を略した様
々な処理を行うとともに、ステップS21で、システム
上に記憶されていたオプション値を読み出すとともに、
この読み出したオプション値をMASKオプショングル
ープCTL922uのValueプロパティ(オプショ
ン値)に設定するという処理を行い、以降、所要の処理
を実行した後、GUI画面910を表示する。
【0163】“システム上に記憶されていたオプション
値”とは、例えば、Windowsレジストリや環境設
定ファイル(いわゆるINIファイル)若しくはデータ
ベーステーブル等(発明の要旨に記載の保持手段に相
当)に記憶されていた、MASKオプショングループC
TL922uの最新のオプション値である。
【0164】したがって、図12のプロシージャによれ
ば、GUI画面910を開いたときに、MASKオプシ
ョングループCTL922uのオプション値を前回使用
時と同じ値にすることができ、オプション値を再現する
ことができる。
【0165】右下領域922の各CTLの機能を説明す
ると、トグルボタンCTL922a〜922cは、プレ
ビュー作業の対象となる系(大容量記憶サブシステム4
00のA系/B系)を選択するためのものである。これ
らのトグルボタンCTL922a〜922cは、先に説
明したとおり、PRVオプショングループCTL922
tによってグループ化されたトグルボタンCTLであ
り、一つを選択(図では左端のトグルボタンCTL92
2aを選択している)すると、そのボタンは押し込まれ
た状態を維持し、他のボタンは飛び出した状態を維持す
る。タイトルに“A”が表記されたボタンはA系選択
用、“B”が表記されたボタンはB系選択用、“A”と
“B”が表記されたボタンは両系選択用である。
【0166】コマンドボタンCTL922dは、ファイ
リング作業の実行を指定するためのものである。このボ
タンを押すと、選択行の素材コードに対応する素材デー
タが大容量記憶サブシステム400に登録(蓄積)され
る。但し、プレビュー作業時は、このコマンドボタンC
TL922dは使用不可になる。コマンドボタンCTL
922iは、プレビュー作業の実行を指定するためのも
のである。このボタンを押すと、選択行の素材コードに
対応する素材データが大容量記憶サブシステム400か
ら読み出され、モニター装置407に表示される。但
し、ファイリング作業時は、このコマンドボタンCTL
922iは使用不可になる。
【0167】コマンドボタンCTL922jは、実行中
のファイリング作業またはプレビュー作業の中止を指示
するためのものである。コマンドボタンCTL922k
は、GUI画面910(図6参照)を閉じる(クロー
ズ)するためのものである。但し、ファイリング作業ま
たはプレビュー作業の実行中は、このコマンドボタンC
TL922kは使用不可になる。プログレスバーCTL
922eは、ファイリング作業の進行状況を表示するた
めのものであり、同様に、プログレスバーCTL922
mは、プレビュー作業の進行状況を表示するためのもの
である。いずれのプログレスバーCTLも作業の進行割
合を棒グラフの長さで表示する。棒グラフが最大長にな
ったときに進行割合100%、すなわち、作業の完了を
示す。
【0168】テキストボックスCTL922nは、プレ
ビュー時の再生速度を指定するためのものである。初期
値は“×1”(1倍)である。但し、設定できる値は最
大+4までであり、且つ、少数値や0値および負値は設
定できない。または、右端の二つの小さなコマンドボタ
ンCTL922rをクリックすることにより、1/16
から4までの範囲(具体的には、+1/16、+1/8、+
1/4、+1/2、+1、+2、+4)で値を変化させ
ることができる。
【0169】テキストボックスCTL922pは、選択
行の素材データに対するトリム調整の値を指定するため
のものである。設定範囲は±j以内の整数値である。j
は図17の捨カットのフレーム数を超えない値(例え
ば、j=10)である。また、右端の二つの小さなコマ
ンドボタンCTL922sをクリックすることによって
もその設定値を変更することができる。設定値の条件は
テキストボックスCTL922pと同じ(±j以内の整
数)である。
【0170】スライドボリュームCTL922qは、選
択行の素材データに対するトリム値を指定するためのも
のであり、設定範囲は±j以内の整数値である。トリム
値は左隣のテキストボックスCTL922pに反映され
る。
【0171】MASKオプショングループCTL922
uによってグループ化された2個のトグルボタンCTL
922g、922hは、マスクモード切替えのためのも
のであり、左側のトグルボタンCTL922gを選択状
態にすると、鮮やかな色合いや輝度の高い送出対象フレ
ーム(図18参照)に適合したマスクフレーム(例え
ば、図19(a)のBBマスクフレーム1)を使用する
マスクモードに切替え、または、右側のトグルボタンC
TL922hを選択状態にすると、無彩色に近い色合い
や黒っぽい送出対象フレーム(図18参照)に適合した
マスクフレーム(例えば、図19(b)のCBマスクフ
レーム2)を使用するマスクモードに切替える。
【0172】これら2個のトグルボタンCTL922
g、922hの特徴は、押し込まれた(または飛び出し
た)状態から選択状態が一目で分かる点に加えて、各々
のボタン上にBBマスクフレーム1やCBマスクフレー
ム2を図案化したイメージオブジェクトを貼り付けてい
る点にある。
【0173】例えば、左側のトグルボタンCTL922
gには矩形状の黒一色の(または黒色を主体にした)イ
メージオブジェクトIMGaが貼り付けられており、ま
た、右側のトグルボタンCTL922hには多色に色付
けされた複数の縦棒からなる矩形状のイメージオブジェ
クトIMGaが貼り付けられている。
【0174】これらイメージオブジェクトIMGa、I
MGbの縦横比は、モニター装置407の画面の縦横比
に概ね対応するように設定されており、これらのイメー
ジオブジェクトIMGa、IMGbを一見するだけで、
例えば、BBマスクフレーム1およびCBマスクフレー
ム2を容易に想起してマスクモードの切替え機能の存在
を認識できる。しかも、2個のトグルボタンCTL92
2g、922hのどちらが押し込まれているかを見るだ
けで、選択中のマスクモードを簡単に知ることができ
る。
【0175】次に、本実施の形態におけるマスクモード
選択の詳細動作を説明する。図13は、MASKオプシ
ョングループCTL922uの更新後(AfterUp
date)イベント・プロシージャのフローチャートで
ある。このプロシージャは、マスクモード選択用の2個
のトグルボタンCTL922g、922hの選択状態を
切替えたときに実行され、その実行に伴い、ステップS
31(発明の要旨に記載の第1更新手段に相当)で、M
ASKオプショングループCTL922uのValue
プロパティ(オプション値)の値をシステムに記憶する
という処理を実行する。なお、この記憶値は、先にも説
明したとおり、図12のプロシージャを実行する際、す
なわち、GUI画面910を開く際に読み出され、MA
SKオプショングループCTL922uのValueプ
ロパティにセットされる。
【0176】図14は、ユーザ操作を含む本実施の形態
のマスクモード切替え作業の流れ図である。この流れ図
において、ユーザ(例えば、プレビュー端末202の操
作員)は、まず、プレビュー対象の素材データ(以下
“CM0000000007”の素材データとする)が
表示されたデータシートCTL919a(図7参照)の
行を選択する。そして、MASKオプショングループC
TL922uの選択状態を目視確認し(ステップS4
1)、必要であれば、ステップS42で所望のトグルボ
タンCTL(922g、922hのいずれか一方)をク
リックして選択状態を切替えた後、ステップS43で
「プレビュー」ボタン(コマンドボタンCTL922
i)をクリックする。
【0177】プレビュー端末202(正確には、プレビ
ュー端末202で実行中のプレビュー用アプリケーショ
ンプログラムまたはプレビュー用を含む統合アプリケー
ションプログラム;以下、プレビュー端末202とす
る)は、上記「プレビュー」ボタンのクリック操作に応
答して、大容量記憶サブシステム400のSMS401
aに“CM0000000007”の送出に必要なリソ
ース要求の制御命令を出力し、大容量記憶サブシステム
400のSMS401aは、リソース情報管理タスク9
01のリソース情報データベースを参照して、リソース
要求の受付または拒否を判定する。
【0178】今、“CM0000000007”の送出
に必要なリソースが空いている場合、または、ふさがっ
ていても優先度が低い場合、リソース情報管理タスク9
01はリソース要求を受付け(リソースの予約)、その
旨を示す回答と一緒にユニークなストリームIDを要求
元のプレビュー端末202に返送する。
【0179】プレビュー端末202は、選択中のマスク
モード(例えば、右側のトグルボタンCTL922hが
選択状態である場合はCBマスクフレーム2を使用する
モード)を適用して“CM0000000007”を再
生する命令を生成し、この命令にストリームIDを付加
して、大容量記憶サブシステム400のSMS401a
に転送する。
【0180】大容量記憶サブシステム400のSMS4
01aは、ストリームIDを解釈して上記予約済みのリ
ソースを特定するとともに、このリソースを使用してA
系のビデオサーバ403aから“CM00000000
07”の素材データを読み出すとともに、この素材デー
タの前後にCBマスクフレーム2を規定の時間(例え
ば、2〜5秒間)付加してモニター装置407に送出す
るように制御する。
【0181】図16は、モニター装置407の画面表示
例である。この表示画面1000には、現在、マスクフ
レーム(例えば、BBマスクフレーム1)が表示されて
いる。この表示状態を2〜5秒間続けてから素材データ
を表示し、素材データの表示完了後、再び図示の表示状
態を2〜5秒間続ける。なお、マスクフレームの表示時
間は、例えば、同フレームに重畳表示される素材データ
の属性情報(図では、素材コード、スポンサー名、素材
名、音声モード、映像モードを表示しているが、これに
限定されない)を視認できる程度の時間に設定する。
【0182】ユーザは、モニター装置407の画面表示
を目視して画質や音質およびトリム値の適否などを評価
し、必要であれば、続けてトリム調整作業等を実行す
る。
【0183】本実施の形態におけるマスクモード選択の
詳細動作は、以上のとおりであるが、この動作をプレビ
ュー処理に関係するイベント・プロシージャで説明する
と、以下のとおりとなる。
【0184】図15は、「プレビュー」ボタン(図11
のコマンドボタンCTL922i)のクリックイベント
・プロシージャ(プレビュー_Click)の簡略フロ
ーチャートである。このプロシージャは、図11のコマ
ンドボタンCTL922iのクリックイベントに応答し
て実行される。すなわち、図14のステップS43の動
作に応答して実行される。プロシージャを実行すると、
まず、ステップS51でデータシートCTL(図7のデ
ータシートCTL919a)のカレント行(選択行のこ
と)の素材コード“CM0000000007”を取り
込み、その素材コードをテンポラリ変数(例えば、“プ
レビューコード”と命名された変数)にセットする。
【0185】次に、ステップS52で、MASKオプシ
ョングループCTL922uのValueプロパティを
参照して現在のオプション値が「1」であるか否かを判
定、すなわち、2個のトグルボタンCTL922g、9
22hのいずれが選択状態であるかを判定する。今、オ
プション値が「1」であれば、BBマスクフレーム1の
指定に割り当てられた左側のトグルボタンCTL922
gが選択状態であり、オプション値が「1」以外であれ
ば、CBマスクフレーム2の指定に割り当てられた右側
のトグルボタンCTL922hが選択状態であるので、
オプション値が「1」の場合には、ステップS53でM
ASK変数に「B.B.」をセットしてステップS55
(発明の要旨に記載のプレビュー手段に相当)に進み、
一方、オプション値が「1」以外の場合には、ステップ
S54でMASK変数に「C.B.」をセットしてステ
ップS55に進み、ステップS55で素材データのプレ
ビュー処理を行う。
【0186】プレビュー対象の素材データは、テンポラ
リ変数にセットされた素材コード(“CM000000
0007”)に対応する素材データである。このプレビ
ュー処理(ステップS55)においては、図14のステ
ップS44で説明した、大容量記憶サブシステム400
へのリソース要求処理を行うとともに、選択中のマスク
フレームを適用した素材データの送出命令処理等を行
い、ユーザは、その送出命令処理に従って大容量記憶サ
ブシステム400のビデオサーバ403aからモニター
装置407に送出されたプレビュー画面の目視確認を行
う。
【0187】以上のプロシージャ処理により、図14の
ステップS43からステップS44までの動作、すなわ
ち、「プレビュー」ボタンの押し下げ操作に応答して実
行される、選択中のマスクフレームを適用した“CM0
000000007”の素材データのプレビュー動作
(モニター装置407への出力動作)を実現できる。
【0188】以上説明したとおり、本実施の形態では、
操作サブシステム200のファイリング端末201また
はプレビュー端末202のディスプレイ上に、図6のG
UI画面910を表示させることができ、このGUI画
面910の右下領域922に、図11に示すように、M
ASKオプショングループCTL922uによってグル
ープ化された2個のトグルボタンCTL922g、92
2hを表示させることができる。
【0189】これら2個のトグルボタンCTL922
g、922hには、各々、無彩色に近い色合いや黒っぽ
い送出対象フレームに適合する第1のマスクフレーム
(例えば、図19(a)のBBマスクフレーム1)と、
鮮やかな色合いや輝度の高い送出対象フレームに適合す
る第2のマスクフレーム(例えば、図19(b)のCB
マスクフレーム2)とが割り当てられており、左側のト
グルボタンCTL922gを選択状態にすることによっ
て第1のマスクフレームを使用するマスクモードに切替
えることができ、右側のトグルボタンCTL922hを
選択状態にすることによって第2のマスクフレームを使
用するマスクモードに切替えることができるようになっ
ている。
【0190】したがって、 (a) 類似の色調の映像を持つ複数の素材データを続
けてプレビューする際は、一度適切なマスクモードに設
定しておけば、設定したマスクモードをいつまでも維持
することができ、マスクモード切替えの手間を省いて操
作手順の簡素化を図ることができるうえ、 (b) ファイリング処理からプレビュー処理までの動
作を連続実行(バッチ処理)させることも可能になる。 (c) しかも、2個のトグルボタンCTL922g、
922hの選択状態は、GUI画面910を開くときに
先回の状態を再現するようになっているので、次回の作
業開始時に先回と同じマスクモードを使用することがで
き、同様にマスクモード切替えの手間を軽減することが
できる。 (d) また、トグルボタンによる切替え操作であるた
め、その選択状態(押し込まれた状態)を一瞥するだけ
で、選択中のマスクモードを容易に知ることができ、モ
ードの誤認がない。 (e) また、トグルボタンにマスクモードを表すイメ
ージオブジェクトIMGa、IMGbを貼り付けたの
で、同オブジェクトのデザインを適切にすることによ
り、一目でマスクモード切替えのためのボタンと認識す
ることができ、改めてボタンの配置を覚える必要がな
い。
【0191】以上のとおりであるから、本実施の形態に
よれば、本発明の上述の課題の(A)〜(E)、すなわ
ち、マスクモードの切替えの手間を省くこと、ファイリ
ング処理とプレビュー処理の連続実行を可能にするこ
と、切替えのミスをなくすこと、切替え機能の存在を容
易に知らしめること、および現在のマスクモードを一目
で分かるようにすることのすべてを達成できる。
【0192】なお、以上の説明では、黒一色のBBマス
クフレーム1と多色のBBマスクフレーム2の二つを切
替えて使用する例を示したが、マスクフレームの構成は
これに限定されない。プレビュー対象の素材データと容
易に区別できるものであればよく、その色調やパターン
構成は様々に変形可能であることはもちろんであるし、
その種類も二つ以上であってもよいことはいうまでもな
い。
【0193】本実施の形態の主要な機能は、マイクロコ
ンピュータを含むハードウェア資産と、OSや各種プロ
グラムなどのソフトウェア資産との有機的結合によって
機能的に実現されるものであるが、ハードウェア資産お
よびOSは汎用のものを利用できるから、本発明にとっ
て欠くことのできない必須の事項は、実質的に、前記G
UI画面910を表示するためのプログラムに集約され
ているということがいえる。したがって、本発明は、前
記GUI画面910を表示するためのプログラムのすべ
てまたはその要部を格納した、フロッピーディスク、M
O、CD、ハードディスク、半導体メモリなどの記録媒
体(それ自体が流通経路に乗るものはもちろん、ネット
ワーク上にあって記録内容だけを提供するものも含む)
を包含するものである。
【0194】
【発明の効果】請求項1記載のデータ記録再生装置によ
れば、映像データを含む多数の素材データを蓄積するデ
ータ蓄積手段と、前記データ蓄積手段に蓄積された任意
の素材データを再生してプレビューするプレビュー手段
と、前記プレビューの際に前記素材データの前後に出力
するマスクフレームの種類を選択するためのユーザイン
ターフェースを提供する操作端末とを備え、前記ユーザ
インターフェースは、マスクフレーム選択用のコントロ
ールを備えたので、ユーザインターフェース上のコント
ロールを用いてマスクフレームの選択を行うことがで
き、ファンクションキーを用いた選択操作に比べて、手
間の軽減を図ることができる。
【0195】請求項2記載のデータ記録再生装置によれ
ば、映像データを含む多数の素材データを蓄積するデー
タ蓄積手段と、前記データ蓄積手段に蓄積された任意の
素材データを再生してプレビューするプレビュー手段
と、前記プレビューの際に前記素材データの前後に出力
するマスクフレームの種類を選択するためのユーザイン
ターフェースを提供する操作端末と、前記ユーザインタ
ーフェース上で選択されたマスクフレームの種類を示す
最新の情報を保持する保持手段とを備え、前記ユーザイ
ンターフェースは、マスクフレーム選択用のコントロー
ルと、前記コントロールの更新後イベントに応答して前
記コントロールの値プロパティの値に基づいて前記保持
手段の保持情報を更新する第1更新手段とを備えたの
で、ユーザインターフェース上のコントロールを用いて
マスクフレームの選択を行うことができるとともに、そ
の選択情報を保持手段に保持させることができ、例え
ば、類似の素材データのプレビューを続ける場合に同一
のマスクフレームを使用することができる。
【0196】請求項3記載のデータ記録再生装置によれ
ば、映像データを含む多数の素材データを蓄積するデー
タ蓄積手段と、前記データ蓄積手段に蓄積された任意の
素材データを再生してプレビューするプレビュー手段
と、前記プレビューの際に前記素材データの前後に出力
するマスクフレームの種類を選択するためのユーザイン
ターフェースを提供する操作端末と、前記ユーザインタ
ーフェース上で選択されたマスクフレームの種類を示す
最新の情報を保持する保持手段とを備え、前記ユーザイ
ンターフェースは、マスクフレーム選択用のコントロー
ルと、前記コントロールの更新後イベントに応答して前
記コントロールの値プロパティの値に基づいて前記保持
手段の保持情報を更新する第1更新手段と、前記ユーザ
インターフェースの開くときイベントに応答して前記保
持手段の保持情報に基づいて前記コントロールの値プロ
パティの値を更新する第2更新手段とを備えたので、ユ
ーザインターフェースを開くときに、先回のマスクフレ
ームの選択情報でコントロールの状態を変化させること
ができ、作業を中断して再び作業を開始したときに先回
と同一のマスクフレームを使用することができる。
【0197】請求項4記載のデータ記録再生装置によれ
ば、請求項1記載のデータ記録再生装置において、前記
コントロールは、オプショングループコントロールに基
づいて一つにグループ化された複数のトグルボタンコン
トロールであって、且つ、各トグルボタンコントロール
に前記マスクフレームの種類のそれぞれを割り当ててい
るので、任意のトグルボタンコントロールを選択する
と、そのトグルボタンコントロールが押し込まれた状態
で表示され、他のトグルボタンコントロールが飛び出し
た状態で表示される。このため、押し込まれた状態にあ
るトグルボタンコントロールを視認するだけで、どのマ
スクフレームが選択されているかを容易に知ることがで
きる。
【0198】請求項5記載のデータ記録再生装置によれ
ば、請求項2記載のデータ記録再生装置において、前記
コントロールは、オプショングループコントロールに基
づいて一つにグループ化された複数のトグルボタンコン
トロールであって、且つ、各トグルボタンコントロール
に前記マスクフレームの種類のそれぞれを割り当ててい
るので、任意のトグルボタンコントロールを選択する
と、そのトグルボタンコントロールが押し込まれた状態
で表示され、他のトグルボタンコントロールが飛び出し
た状態で表示される。このため、押し込まれた状態にあ
るトグルボタンコントロールを視認するだけで、どのマ
スクフレームが選択されているかを容易に知ることがで
きる。
【0199】請求項6記載のデータ記録再生装置によれ
ば、請求項3記載のデータ記録再生装置において、前記
コントロールは、オプショングループコントロールに基
づいて一つにグループ化された複数のトグルボタンコン
トロールであって、且つ、各トグルボタンコントロール
に前記マスクフレームの種類のそれぞれを割り当ててい
るので、任意のトグルボタンコントロールを選択する
と、そのトグルボタンコントロールが押し込まれた状態
で表示され、他のトグルボタンコントロールが飛び出し
た状態で表示される。このため、押し込まれた状態にあ
るトグルボタンコントロールを視認するだけで、どのマ
スクフレームが選択されているかを容易に知ることがで
きる。
【0200】請求項7記載のデータ記録再生装置によれ
ば、請求項4記載のデータ記録再生装置において、前記
トグルボタンコントロールの各ボタン上に、各々に割り
当てられたマスクフレームの表示状態を図案化したイメ
ージオブジェクトを貼り付けているので、ボタン上のイ
メージオブジェクトを一瞥するだけで、各ボタンに割り
当てられたマスクフレームの種類を連想することがで
き、識別性の向上と操作ミスの防止を図ることができ
る。
【0201】請求項8記載のデータ記録再生装置によれ
ば、請求項1記載のデータ記録再生装置において、前記
プレビュー手段は、前記素材データの前後に出力するマ
スクフレームを表示する際に、該マスクフレームに重畳
させて前記素材データの属性情報を表示するので、プレ
ビュー対象の素材データの属性情報をプレビュー画面で
確認でき、いちいち素材データの詳細情報等を確認する
必要がない。
【0202】請求項9記載のデータ記録再生装置によれ
ば、請求項2記載のデータ記録再生装置において、前記
プレビュー手段は、前記素材データの前後に出力するマ
スクフレームを表示する際に、該マスクフレームに重畳
させて前記素材データの属性情報を表示するので、プレ
ビュー対象の素材データの属性情報をプレビュー画面で
確認でき、いちいち素材データの詳細情報等を確認する
必要がない。
【0203】請求項10記載のデータ記録再生装置によ
れば、請求項3記載のデータ記録再生装置において、前
記プレビュー手段は、前記素材データの前後に出力する
マスクフレームを表示する際に、該マスクフレームに重
畳させて前記素材データの属性情報を表示するので、プ
レビュー対象の素材データの属性情報をプレビュー画面
で確認でき、いちいち素材データの詳細情報等を確認す
る必要がない。
【0204】請求項11記載の記録媒体によれば、請求
項1記載のユーザインターフェースを実現するためのプ
ログラムを格納するので、マイクロコンピュータを含む
ハードウェア資産と該プログラムとの有機的結合によっ
て請求項1記載のユーザインターフェースを実現でき
る。
【0205】請求項12記載の記録媒体によれば、請求
項2記載のユーザインターフェースを実現するためのプ
ログラムを格納するので、マイクロコンピュータを含む
ハードウェア資産と該プログラムとの有機的結合によっ
て請求項2記載のユーザインターフェースを実現でき
る。
【0206】請求項13記載の記録媒体によれば、請求
項3記載のユーザインターフェースを実現するためのプ
ログラムを格納するので、マイクロコンピュータを含む
ハードウェア資産と該プログラムとの有機的結合によっ
て請求項3記載のユーザインターフェースを実現でき
る。
【0207】請求項14記載のデータ記録再生方法によ
れば、データ蓄積手段に蓄積された、映像データを含む
多数の素材データを任意に選択し、該選択された素材デ
ータを再生してプレビューする際に、前記素材データの
前後に出力するマスクフレームの種類を選択するための
ユーザインターフェースを提供するデータ記録再生方法
であって、前記ユーザインターフェースは、マスクフレ
ーム選択用のコントロールを発生するステップを含むの
で、ユーザインターフェース上のコントロールを用いて
マスクフレームの選択を行うことができ、ファンクショ
ンキーを用いた選択操作に比べて、手間の軽減を図るこ
とができる。
【0208】請求項15記載のデータ記録再生方法によ
れば、データ蓄積手段に蓄積された、映像データを含む
多数の素材データを任意に選択し、該選択された素材デ
ータを再生してプレビューする際に、前記素材データの
前後に出力するマスクフレームの種類を選択するための
ユーザインターフェースを提供するデータ記録再生方法
であって、前記ユーザインターフェース上で選択された
マスクフレームの種類を示す最新の情報を保持手段に保
持させるステップを含むとともに、前記ユーザインター
フェースは、マスクフレーム選択用のコントロールを発
生するステップと、前記コントロールの更新後イベント
に応答して前記コントロールの値プロパティの値に基づ
いて前記保持手段の保持情報を更新するステップとを含
むので、ユーザインターフェース上のコントロールを用
いてマスクフレームの選択を行うことができるととも
に、その選択情報を保持手段に保持させることができ、
例えば、類似の素材データのプレビューを続ける場合に
同一のマスクフレームを使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビデオサーバ・システムの全体構成図である。
【図2】データベースサブシステムのDB_TBL構造
図である。
【図3】SMSの機能概念図である。
【図4】リソース管理情報テーブルの構造図である。
【図5】実行管理タスクとリソース情報管理タスクの動
作例を示す図である。
【図6】ファイリング端末のGUI画面を示す図であ
る。
【図7】左上領域のレイアウト図である。
【図8】イメージオブジェクト(記録済みにリンクされ
るものおよびプレビュー済みにリンクされるもの)を示
す図である。
【図9】右上領域のレイアウト図である。
【図10】左下領域のレイアウト図である。
【図11】右下領域のレイアウト図である。
【図12】GUI画面のオープン・プロシージャの要部
フローチャートである。
【図13】「MASK」ボタンの更新後イベント・プロ
シージャの簡略フローチャートである。
【図14】ユーザ操作を含む本実施の形態のマスクモー
ド設定とプレビュー作業の流れ図である。
【図15】「プレビュー」ボタンのクリックイベント・
プロシージャの簡略フローチャートである。
【図16】素材データの属性情報を含むマスク画面の表
示状態図である。
【図17】素材データのフレーム構成とトリム値との関
係図である。
【図18】素材データの送出範囲とマスクフレームとの
関係図である。
【図19】マスクモード設定を含む従来のプレビュー作
業の流れ図である。
【図20】二種類のマスクフレーム(BBマスクフレー
ム/CBマスクフレーム)画面の表示状態図である。
【符号の説明】 IMGa……イメージオブジェクト、IMGb……イメ
ージオブジェクト、VSV……ビデオサーバ・システム
(データ記録再生装置)、S21……ステップ(第2更
新手段)、S31……ステップ(第1更新手段)、S5
5……ステップ(プレビュー手段)、1……BBマスク
フレーム(マスクフレーム)、2……CBマスクフレー
ム(マスクフレーム)、200……操作サブシステム
(操作端末)、400……大容量記憶サブシステム(デ
ータ蓄積手段)、407……モニター装置(プレビュー
手段)、910……GUI画面(ユーザインターフェー
ス)、922g……トグルボタンCTL(コントロー
ル、トグルボタンコントロール)、922h……トグル
ボタンCTL(コントロール、トグルボタンコントロー
ル)、922u……オプショングループCTL(コント
ロール、オプショングループコントロール)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C053 FA14 FA23 GA20 GB06 HA30 JA16 JA21 KA05 KA21 KA24 LA06 LA11 5D110 AA28 BB20 BB24 BB26 CA05 CA16 CA18 CD27 CF05 CF36 CJ14 CK02 CM17 5E501 AA02 AA20 BA05 CA02 CB09 DA11 EA05 EA10 EA12 EA33 EB01 EB05 FA03 FA04 FA05 FA09 FA10 FB28

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像データを含む多数の素材データを蓄
    積するデータ蓄積手段と、 前記データ蓄積手段に蓄積された任意の素材データを再
    生してプレビューするプレビュー手段と、 前記プレビューの際に前記素材データの前後に出力する
    マスクフレームの種類を選択するためのユーザインター
    フェースを提供する操作端末とを備え、 前記ユーザインターフェースは、 マスクフレーム選択用のコントロールを備えることを特
    徴とするデータ記録再生装置。
  2. 【請求項2】 映像データを含む多数の素材データを蓄
    積するデータ蓄積手段と、 前記データ蓄積手段に蓄積された任意の素材データを再
    生してプレビューするプレビュー手段と、 前記プレビューの際に前記素材データの前後に出力する
    マスクフレームの種類を選択するためのユーザインター
    フェースを提供する操作端末と、 前記ユーザインターフェース上で選択されたマスクフレ
    ームの種類を示す最新の情報を保持する保持手段とを備
    え、 前記ユーザインターフェースは、 マスクフレーム選択用のコントロールと、 前記コントロールの更新後イベントに応答して前記コン
    トロールの値プロパティの値に基づいて前記保持手段の
    保持情報を更新する第1更新手段とを備えることを特徴
    とするデータ記録再生装置。
  3. 【請求項3】 映像データを含む多数の素材データを蓄
    積するデータ蓄積手段と、 前記データ蓄積手段に蓄積された任意の素材データを再
    生してプレビューするプレビュー手段と、 前記プレビューの際に前記素材データの前後に出力する
    マスクフレームの種類を選択するためのユーザインター
    フェースを提供する操作端末と、 前記ユーザインターフェース上で選択されたマスクフレ
    ームの種類を示す最新の情報を保持する保持手段とを備
    え、 前記ユーザインターフェースは、 マスクフレーム選択用のコントロールと、 前記コントロールの更新後イベントに応答して前記コン
    トロールの値プロパティの値に基づいて前記保持手段の
    保持情報を更新する第1更新手段と、 前記ユーザインターフェースの開くときイベントに応答
    して前記保持手段の保持情報に基づいて前記コントロー
    ルの値プロパティの値を更新する第2更新手段とを備え
    ることを特徴とするデータ記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記コントロールは、オプショングルー
    プコントロールに基づいて一つにグループ化された複数
    のトグルボタンコントロールであって、 且つ、各トグルボタンコントロールに前記マスクフレー
    ムの種類のそれぞれを割り当てていることを特徴とする
    請求項1記載のデータ記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記コントロールは、オプショングルー
    プコントロールに基づいて一つにグループ化された複数
    のトグルボタンコントロールであって、 且つ、各トグルボタンコントロールに前記マスクフレー
    ムの種類のそれぞれを割り当てていることを特徴とする
    請求項2記載のデータ記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記コントロールは、オプショングルー
    プコントロールに基づいて一つにグループ化された複数
    のトグルボタンコントロールであって、 且つ、各トグルボタンコントロールに前記マスクフレー
    ムの種類のそれぞれを割り当てていることを特徴とする
    請求項3記載のデータ記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記トグルボタンコントロールの各ボタ
    ン上に、 各々に割り当てられたマスクフレームの表示状態を図案
    化したイメージオブジェクトを貼り付けていることを特
    徴とする請求項4記載のデータ記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記プレビュー手段は、前記素材データ
    の前後に出力するマスクフレームを表示する際に、 該マスクフレームに重畳させて前記素材データの属性情
    報を表示することを特徴とする請求項1記載のデータ記
    録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記プレビュー手段は、前記素材データ
    の前後に出力するマスクフレームを表示する際に、 該マスクフレームに重畳させて前記素材データの属性情
    報を表示することを特徴とする請求項2記載のデータ記
    録再生装置。
  10. 【請求項10】 前記プレビュー手段は、前記素材デー
    タの前後に出力するマスクフレームを表示する際に、 該マスクフレームに重畳させて前記素材データの属性情
    報を表示することを特徴とする請求項3記載のデータ記
    録再生装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載のユーザインターフェー
    スを実現するためのプログラムを格納していることを特
    徴とする記録媒体。
  12. 【請求項12】 請求項2記載のユーザインターフェー
    スを実現するためのプログラムを格納していることを特
    徴とする記録媒体。
  13. 【請求項13】 請求項3記載のユーザインターフェー
    スを実現するためのプログラムを格納していることを特
    徴とする記録媒体。
  14. 【請求項14】 データ蓄積手段に蓄積された、映像デ
    ータを含む多数の素材データを任意に選択し、該選択さ
    れた素材データを再生してプレビューする際に、前記素
    材データの前後に出力するマスクフレームの種類を選択
    するためのユーザインターフェースを提供するデータ記
    録再生方法であって、 前記ユーザインターフェースは、 マスクフレーム選択用のコントロールを発生するステッ
    プを含むことを特徴とするデータ記録再生方法。
  15. 【請求項15】 データ蓄積手段に蓄積された、映像デ
    ータを含む多数の素材データを任意に選択し、該選択さ
    れた素材データを再生してプレビューする際に、前記素
    材データの前後に出力するマスクフレームの種類を選択
    するためのユーザインターフェースを提供するデータ記
    録再生方法であって、 前記ユーザインターフェース上で選択されたマスクフレ
    ームの種類を示す最新の情報を保持手段に保持させるス
    テップを含むとともに、 前記ユーザインターフェースは、 マスクフレーム選択用のコントロールを発生するステッ
    プと、 前記コントロールの更新後イベントに応答して前記コン
    トロールの値プロパティの値に基づいて前記保持手段の
    保持情報を更新するステップとを含むことを特徴とする
    データ記録再生方法。
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