JP4200265B2 - 糖の電解酸化用電極その製造方法およびそれを用いた電池 - Google Patents

糖の電解酸化用電極その製造方法およびそれを用いた電池 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多糖類、二糖類、単糖類などの糖の電気化学的な酸化反応を行う電極、該電極を負極に用いた電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
糖は、たんぱく質、脂質と並び動物の重要なエネルギー源である。例えば、代表的な糖であり、化学式C6126で表されるグルコースを完全に酸化すると、グルコース1分子当たり24個の電子を放出して、炭酸ガスと水が生成する。動物の体内では、この24個の電子がエネルギー源として利用されている。熱力学計算によれば、グルコース1モル当たり2872kJ、1g当たり4.43Whのエネルギーを持っている。これは、高エネルギー密度電池として知られているリチウム電池の負極に用いられる金属リチウムの重量エネルギー密度3.8Wh/g以上のエネルギー密度である。先行技術文献として、特開2001−202972号公報(特に段落番号0019〜0021)が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、糖の持っている化学エネルギーの利用方法は、空気中での直接燃焼による熱エネルギーとして、あるいは動物の体内にある12種類以上の酸化酵素の作用によりATPなどの化学エネルギーとして利用する方法が専らである(Essential Cell Biology、第107頁、1997年、Garland出版、Albertsら著)。糖の持つ化学エネルギーを直接電気エネルギーとして利用する方法としては、糖の電解酸化による方法が知られている。白金やオスミウムよりなる電極について検討されており(例えば Journal of American Chemical Society, 123巻、8630〜8631頁、2001年)、この場合は糖の持つ24個の電子のうち2個しか利用できず、糖の利用効率はきわめて低い。また、銀や銅の電極では、2電子以上の糖酸化が可能であるが、酸化電位は、0ボルト(Ag/AgCl参照電極に対して)付近あるいはそれよりもアノードよりであるため、酸素の還元電極を正極に、銀や銅の電極を負極に用いて電池を構成した際、0.2V程度の低い電圧しか得られない。また、反応スピードが遅く大きな出力電流を得ることが困難である。
【0004】
本発明は、糖の持つ化学エネルギーを直接電気エネルギーとして、高い効率で利用するための糖電解酸化用電極および電池を提供するものである。
【0005】
前記従来の課題を解決する本発明のの電解酸化用電極は、導電性の基体上に、銀と金、銀と白金、あるいは銀と金と白金のいずれか一組を担持し、銀の含有量が前記2種あるいは3種の金属成分量に対して50原子%以上95原子%以下である電極である。この糖の電解酸化用電極は、銀と金、銀と白金、あるいは銀と金と白金のいずれか一組のコロイド粒子を溶媒に分散し、これで得た溶液を基材に塗布し、さらに、溶媒の全部あるいは一部を除去することにより得ることができる。また、正極、負極および電解質を有し、負極が導電性の基体上に、銀と金、銀と白金、あるいは銀と金と白金のいずれか一組を担持し、銀の含有量が前記2種あるいは3種の金属成分量に対して50原子%以上95原子%以下である電極からなり、前記電解質が糖を含み、前記負極における糖の酸化反応により前記正極と前記負極との間に起電力が発生する電池もまた、本発明に含まれる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳しく説明する。
【0007】
本発明の糖電解酸化用電極は、銀と金、銀と白金、あるいは銀と金と白金とを少なくともとも含む。金あるいは白金で電解酸化された糖分子をさらに銀でより低い電位で、より早い速度で酸化することが可能となる。
【0008】
本発明の糖電解酸化用電極では、銀の含有量が、銀と金、銀と白金、あるいは銀と金と白金の合計量に対し50原子%以上とすることが好ましい。こうすることで、金あるいは/および白金原子の周りに過剰に銀原子を配置することができ、金あるいは/および白金原子により酸化された糖の酸化生成物を、銀原子によりすみやかに、しかも、よりカソーデックな電位で、より早い速度で、さらに酸化することが可能となり、より高い効率が得られる。好適には、銀の含有量は、50原子%以上、95原子%以下である。50原子%い上、95原子%以下であると、金あるいは白金で酸化を受けた糖分子を100%に近い効率でさらに酸化することが可能で、全体としてのより高い酸化効率が得ることができる。
【0009】
ここで、銀と金、銀と白金、あるいは銀と金と白金は、導電性の基体上に担持することが好ましい。こうすることで、銀、金、白金原子・粒子間の電子移動を容易にし、高い酸化効率が得られる。ここでいう担持とは、化学反応、化学吸着さらに物理吸着である。また、長期使用に際しても触媒活性劣化の少ない電極とすることができる。このような導電性基体としては、白金、金、銀、銅、ニッケル、コバルト、鉄、アルミニウム、チタニウム、錫、鉛、ステンレス鋼などの金属・合金材料、人造黒鉛、天然黒鉛、グラッシーカーボン、活性炭などの炭素材料、インジウム錫酸化物(ITO)などの導電性金属酸化物材料、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェンなどの導電性高分子材料を単独であるいはこれらを組み合わせて用いることができる。
【0010】
本発明の電極を作成する際に用いる、銀と金、銀と白金、あるいは銀と金と白金を少なくとも含む金属コロイド粒子と高分子分散剤と溶媒を含む溶液は、例えば、特開平11−80647号公報、特開平11−76800号公報に記載されている方法により作成することができる。金属コロイド粒子を分散させる溶媒としては、水、メタノール、エタノール、アセトン、エチレングリコール、あるいは、これらの混合溶媒など親水性の溶媒あるいは、トルエン、メチルイソブチルケトン、ブチルカルビトール、あるいはこれらの混合溶媒など親油性の溶媒のいづれも用いることが出来る。高分子分散剤については、前述の公開特許公報に記載されている市販品を用いることができる。
【0011】
ここで用いる糖としては特に限定されないが、グルコース、マンノース、ガラクトース、フルクトース、グリセルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン、エリトロース、リブロース、キシルロース、セドヘプツロース、リボース、デオキシリボース、ソルボース、グルコサミンおよびガラクトサミンなどの単糖類や、イソマルトース、マルトース、セロビオース、ラクトース、ラフィノースおよびスクロースなどの二糖類や、オリゴ糖類や、デンプン、グリコーゲン、セルロース、糖タンパク質、グリコサミノグリカンおよび糖脂質などの多糖類が挙げられる。この中で、負極における電気化学的な酸化反応の電流効率が高いという点で、グルコース、マンノース、ガラクトース、フルクトースが好ましい。さらに、電流効率の点でグルコース、マンノース、ガラクトースが好ましい。
【0012】
また、本発明による電池は、電解質を介して設けた正極および負極を構成要素とする電池であって、負極が、銀と金、銀と白金、あるいは銀と金と白金を少なくとも含み、該負極において進行する糖の酸化反応により、正極と負極との間に起電力を発生する。
【0013】
ここで、正極の反応は、負極における糖の酸化反応よりもカソーディックな電位で起こる還元反応であって、糖分子から取り出された電子が、外部負荷を経て、正極に電気化学的に受け入れられる還元反応であればよい。
【0014】
上記の正極の反応としては、水あるいは酸素の還元反応、NiOOH、MnOOH、Pb(OH)2、PbO、MnO2、Ag2O、LiCoO2、LiMn24、LiNiO2などの水酸化物あるいは酸化物の還元反応、TiS2、MoS2、FeS、Ag2Sなどの硫化物の還元反応、AgI、PbI2、CuCl2などの金属ハロゲン化物の還元反応、キノン類、有機ジスルフィド化合物などの有機硫黄化合物類の還元反応、ポリアニリン、ポリチオフェンなど導電性高分子類の還元反応などを用いることができる。
【0015】
この中で、正極が、酸素を還元する酸素極であることが好ましい。このようにすると、正極活物質として酸素を含む気体を用いることができるので、電池内に正極活物質を保持することが不要となるため、高いエネルギー密度を有する電池を構成することができる。
【0016】
上記酸素極としては、酸素還元能のある物質であれば用いることができる。このような物質としては、活性炭、Mn23などのマンガン低級酸化物、白金、パラジウム、酸化イリジウム、白金アンミン錯体、コバルトフェニレンジアミン錯体、金属ポルフィリン(金属:コバルト、マンガン、亜鉛、マグネシウムなど)、La(Ca)CoO3やLa(Sr)MnO3などのペロブスカイト酸化物などが挙げられる。
【0017】
電解質としては、アニオンまたは/およびカチオンを正極から負極へ、または/および負極から正極へ移動させ、正極および負極での酸化・還元反応を連続的に進行させることができるものであれば、有機物質、無機物質、液体、固体を問わず用いることができる。これらの電解質としては、水にZnCl2、NH4Cl等の金属塩、KOH、NaOH等のアルカリ、H3PO4、H2SO4等の酸を溶解したものや、プロピレンカーボネートとエチレンカーボネートの混合有機溶媒にLiBF4、LiPF6等の金属塩を溶解したものや、スルホン酸基、アミド基、アンモニウム基、ピリジニウム基等を有するフッ素樹脂等の高分子材料よりなるイオン交換膜や、LiBF4、LiCl4、(C494NBF4等を溶解したポリプロピレンオキサイド、ポリエチレンオキサイド等の高分子電解質を用いることができる。
【0018】
【実施例】
以下、本発明を、実施例によって具体的に説明する。以下の実施例では正極として空気極を用いているが、本発明はそれを限定するものではない。
【0019】
(実施例1)
実施例1では、金(Au)と銀(Ag)を含む試験電極1、Auのみの比較電極1およびAgのみの比較電極2を作製し、糖の電解酸化特性を評価するとともに、その試験電極を負極として電池を構成し、発電を行った。
【0020】
・試験電極の作製
Auの濃度が20.3重量%のヒドロゾル−Auを、100mMの塩化金酸水溶液、高分子分散剤、還元剤としてジメチルアミノエタノールを用いて調製した。Agの濃度が25.1重量%のヒドロゾル−Agを、150mMの硝酸銀水溶液、高分子分散剤、還元剤としてトリエタノールアミンを用いて調製した。 ヒドロゾル−Au、ヒドロゾルーAgのそれぞれをエタノールで希釈して、Auの濃度が0.72重量%の溶液−Au−1と、Agの濃度が0.72重量%の溶液−Ag−1を調製した。 次に、溶液−Au−1と溶液−Ag−1を同重量混合し、溶液−Au−Ag−1を調製した。
【0021】
次に、導電性基板となるシート抵抗値が10オームのITO皮膜付ガラス基板(大きさ40x40mm、ITO厚み150〜190nm)を界面活性剤を含んだ水溶液で超音波洗浄したのち、乾燥後オゾン洗浄したものを120℃のヒートプレート上で加熱した。
【0022】
アーティストエアーブラシ(ハンドピースKH−4(商品名)、近畿エアー社)の液溜めに溶液−Ag-Au-1(10g)を入れ、全量を、アルゴンガス圧0.3atm.で間歇的に加熱したITO上に約20cmの斜め上方から左右に繰り返しスイングしながらスプレーした。
【0023】
全量スプレー後、30分そのままヒートプレートに放置したのち、300℃のオーブンで、60分ベーキングすることでAg, Auを含有する試験電極1を作製した。スプレー前、ベーキング後のITOガラス基板の重量差より求めたAg+Auの担持量は、0.04mg/cm2であった。同様にして、溶液−Au−1を用いて、Auの担持量が0.03mg/cm2の比較電極1、溶液−Ag−2を用いて、Agの担持量が0.03mg/cm2の比較電極2を作製した。
【0024】
・試験電極の糖酸化特性評価
試験電極1、比較電極1、比較電極2を図1に示す電解セルの作用電極(負極)(23)として装着し、グルコースを2mM含む0.62%KOH水溶液(26)中でAg/AgCl標準電極(25)に対しマイナス0.9Vからプラス0.5Vの範囲で20mV/秒の電位掃引速度で電位を変化させて、グルコースの電解酸化応答を評価した。電位は、作用電極(23)の自然電位(rest potential)からマイナス0.9Vに向かって減少し、マイナス0.9Vに達するとプラス0.5V向かって増加する変化を1サイクルとして、6サイクル電解を行った。
【0025】
図1に示したセルは、ガラス容器(21)、ゴム栓(22)、試験電極また比較電極からなる作用極(負極)(23)、白金対極(24)、Ag/AgCl標準電極(25)、電解液(26)、正極(27)から構成されている。電解液(26)と接触する作用極(負極)(23)の面積は2cm2である。6サイクル目の電流‐電位特性を図2に示す。
【0026】
本発明に従うAg, Auを含む試験電極1は、マイナス0.6V付近よりグルコースの酸化電流応答を与え、この電流値は、Auのみを含む比較電極1およびAgのみを含む比較電極2のそれぞれの電流応答ならびにこれらを足し合わせた電流応答に較べ2倍以上である。
【0027】
次に、図2に示した同じセルを使って、電解液(26)として、グルコースを20mMを含む0.62%KOH水溶液を用い、負極(23)と正極(27)とで電池を構成し、この電池を0.02〜3mAの一定電流値で60秒間連続放電した際の電流―電圧特性を図3に示す。ここで、正極(27)として、活性炭、マンガン低級酸化物(MnOOH)、カーボンブラック、フッ素樹脂バインダーよりなる組成物をニッケル網に塗りこんで作製した空気極を用いた。
【0028】
本発明に従うAg, Auを含む試験電極1を用いた試験電池1は、Auのみを含む比較電極1を用いた比較電池1およびAgのみを含む比較電極2を用いた比較電池2に較べ、高い電圧および大きな出力電流を与える。さらに、グルコースに代えて、単糖類であるガラクトース、マンノース、ソルボース、フルクトース、二糖類であるマルトース、スクロース、ラクトース、ラフィノース、多糖類であるデンプンを用いて試験電極1、比較電極1、比較電極2について特性評価を行ったところ、グルコースの場合と同様、本発明に従いAg,Auを含む試験電極は、AuあるいはAgのみを含む比較電極と較べて、著しく改良された電極特性ならびに電池特性を与えた。
【0029】
Au, Agの両方を含む試験電極1が、比較電極1、2に較べ大きな電流応答を与える理由について、以下のように考える。AuはAgと共存することで、Auが本来もっている糖の酸化反応に対する触媒活性能を発揮していると考えられるAuの結晶エッジ部(活性点)が数多く生成され触媒活性能が飛躍的に高めることができる。さらに、AuとAgが同一電極内に共存することで、糖分子とAu、糖分子あるいは糖分子酸化生成物とAgとの反応領域が重なり合って効率よく糖分子の電解酸化を行うことができる。すなわち、Auにより酸化を受けた糖分子は、近接するAg粒子の反応領域に速やかに移動し、Agによりさらに酸化を受けAuの反応領域よりすみやかに取り除かれる。このためAuの反応領域はいつでも新たな糖分子を受け入れるために用意された状態に保たれ全体として糖の酸化が促進される。
【0030】
(実施例2)
実施例2では、白金(Pt)と銀(Ag)を含む試験電極2、Ptのみの比較電極3およびAgのみの比較電極2を作製し、糖の電解酸化特性を評価するとともに、その試験電極を負極として電池を構成し、発電を行った。
【0031】
・試験電極の作製
Ptの濃度が2.1重量%のヒドロゾル−Ptを、10mMの塩化白金酸水溶液、高分子分散剤、還元剤としてジメチルアミノエタノールを用いて調製した。ヒドロゾル−Pt、実施例1で用いたヒドロゾルーAgのそれぞれをエタノールで希釈して、Ptの濃度が0.72重量%の溶液−Pt−1と、Agの濃度が0.72重量%の溶液−Ag−1を調製した。次に、溶液−Pt−1と溶液−Ag−1を同重量混合し、溶液−Pt−Ag−1を調製した。
【0032】
次に、導電性基板となるシート抵抗値が10オームのITO皮膜付ガラス基板(大きさ40x40mm、ITO厚み150〜190nm)を界面活性剤を含んだ水溶液で超音波洗浄したのち、乾燥後オゾン洗浄したものを120℃のヒートプレート上で加熱した。
【0033】
アーティストエアーブラシ(ハンドピースKH−4(商品名)、近畿エアー社)の液溜めに溶液−Pt−Ag−1(10g)を入れ、全量を、アルゴンガス圧0.3atm.で間歇的に加熱したITO上に約20cmの斜め上方から左右に繰り返しスイングしながらスプレーした。
【0034】
全量スプレー後、30分そのままヒートプレートに放置したのち、300℃のオーブンで、60分ベーキングすることでAg, Ptを含有する試験電極2を作製した。スプレー前、ベーキング後のITOガラス基板の重量差より求めたPt+Agの担持量は、0.03mg/cm2であった。同様にして、溶液−Pt−1を用いて、Ptの担持量が0.04mg/cm2の比較電極3、溶液−Ag−2を用いて、Agの担持量が0.03mg/cm2の比較電極2を作製した。
【0035】
・試験電極の糖酸化特性評価
試験電極1、比較電極3、比較電極2を図1に示す電解セルの作用電極(負極)(23)として装着し、グルコースを10mM含む0.62%KOH水溶液(26)中でAg/AgCl標準電極(25)に対しマイナス0.9Vからプラス0.1Vの範囲で20mV/秒の電位掃引速度で電位を変化させて、グルコースの電解酸化応答を評価した。電位は、作用電極(23)の自然電位(rest potential)からマイナス0.9Vに向かって減少し、マイナス0.9Vに達するとプラス0.1V向かって増加する変化を1サイクルとして、6サイクル電解を行った。6サイクル目の電流‐電位特性を図4に示す。
【0036】
本発明に従うAg, Ptを含む試験電極2は、マイナス0.8V付近よりグルコースの酸化電流応答を与え、この電流値は電位がプラス方向に行くに従い増加し、マイナス0.4V付近でピーク値を与える。一方、Ptのみを含む比較電極3では、マイナス0.9V付近からグルコースの酸化電流応答を与えるが、電位がプラス方向に行くと、マイナス0.7V付近に小さなピーク値、さらにマイナス0.2V付近にこれよりも大きなピーク値の、2つのピーク値を与える。しかし、これらのピーク値は、試験電極2のマイナス4V付近のピーク値を上回ることはない。Agのみを含む比較電極2は、マイナス0.9V〜プラス0.1Vの電位範囲では、試験電極2、比較電極3に較べると50分の1から100分の1できわめて小さく、比較電極2の応答を比較電極3の応答に加えても、比較電極3の応答の大きさはほとんど変わらない。
【0037】
次に、図1に示した同じセルを使って、電解液(26)として、グルコースを20mMを含む0.62%KOH水溶液を用い、負極(23)と正極(27)とで電池を構成し、この電池を0.02〜3mAの一定電流値で60秒間連続放電した際の電流―電圧特性を図5に示す。ここで、正極(27)として、活性炭、マンガン低級酸化物(MnOOH)、カーボンブラック、フッ素樹脂バインダーよりなる組成物をニッケル網に塗りこんで作製した空気極を用いた。
【0038】
本発明に従うAg, Ptを含む試験電極2を用いた試験電池2は、Ptのみを含む比較電極3を用いた比較電池3およびAgのみを含む比較電極2を用いた比較電池2に較べ、高い電圧および大きな出力電流を与える。さらに、グルコースに代えて、単糖類であるガラクトース、マンノース、ソルボース、フルクトース、二糖類であるマルトース、スクロース、ラクトース、ラフィノース、多糖類であるデンプンを用いて試験電極2、比較電極3、比較電極2について特性評価を行ったところ、グルコースの場合と同様、本発明に従いAg,Ptを含む試験電極は、PtあるいはAgのみを含む比較電極と較べて、著しく改良された電極特性ならびに電池特性を与えた。
【0039】
Pt, Agの両方を含む試験電極2が、比較電極3、2に較べ大きな電流応答を与える理由について、以下のように考える。Ptは糖の酸化反応により発生する一酸化炭素(CO)により触媒活性点が一時的に覆われ活性が低下する性質を持っている。このことは、図4で示したPtのみを含む比較電極3の電流―電位特性にはっきりと現れている。電位を、プラス0.1Vからマイナス0.9Vに向かってカソード方向に掃引した際に、スパイク状の大きな酸化電流が流れる。この酸化電流は、Ptの活性点を覆っていたCOが外れ活性点が蘇生したために流れたものである。これに対し、PtとAgを含む試験電極2では、若干の酸化電流の増加は見られるが、スパイク状の大きな電流は見られず、Ptの活性点はCOにより覆われにくくなっていることが分かる。本発明者は、AgがPtと共存することで、糖の酸化反応の途中で生成するCOを、Ptと近接するAgが有効にPt表面から除去するために、Ptの高い活性が保たれると考えている。さらに、AuとAgが共存する場合と同じく、PtとAgが同一電極内に共存することで、糖分子とPt、糖分子あるいは糖分子酸化生成物とAgとの反応領域が重なり合って効率よく糖分子の電解酸化を行うことができる。すなわち、Ptにより酸化を受けた糖分子は、近接するAg粒子の反応領域に速やかに移動し、Agによりさらに酸化を受けPtの反応領域よりすみやかに取り除かれる。このためPtの反応領域はいつでも新たな糖分子を受け入れるために用意された状態に保たれ全体として糖の酸化が促進される。
【0040】
(実施例3)
実施例3では、白金(Pt)と銀(Ag)と金(Au)を含む試験電極3を作製し、糖の電解酸化特性を評価するとともに、その試験電極を負極として電池を構成し、発電を行った。
【0041】
・試験電極の作製
実施例1で用いたヒドロゾル−Ag、ヒドロゾル−Au、実施例2で用いたヒドロゾル−Ptをそれぞれエタノールで希釈して得たAgの濃度が0.72重量%の溶液−Ag−1と、Au濃度が0.72重量%の溶液−Au−1と、Pt濃度が0.72重量%の溶液−Pt−1を、それぞれPtを10g、Auを10g、さらにAgを20gづつ混合して溶液−Pt−Au−Ag−1を調製した。
【0042】
次に、導電性基板となるシート抵抗値が10オームのITO皮膜付ガラス基板(大きさ40x40mm、ITO厚み150〜190nm)を界面活性剤を含んだ水溶液で超音波洗浄したのち、乾燥後オゾン洗浄したものを120℃のヒートプレート上で加熱した。
【0043】
アーティストエアーブラシ(ハンドピースKH−4(商品名)、近畿エアー社)の液溜めに溶液−Pt−Au−Ag−1(10g)を入れ、全量を、アルゴンガス圧0.3atm.で間歇的に加熱したITO上に約20cmの斜め上方から左右に繰り返しスイングしながらスプレーした。全量スプレー後、30分そのままヒートプレートに放置したのち、300℃のオーブンで、60分ベーキングすることでAg、Au、Ptを含有する試験電極3を作製した。スプレー前、ベーキング後のITOガラス基板の重量差より求めたPt+Au+Agの担持量は、0.04mg/cm2であった。
【0044】
・試験電極の糖酸化特性評価
試験電極3を図1に示す電解セルの作用電極(負極)(23)として装着し、グルコースを10mM含む0.62%KOH水溶液(26)中でAg/AgCl標準電極(25)に対しマイナス0.9Vからプラス0.1Vの範囲で20mV/秒の電位掃引速度で電位を変化させて、グルコースの電解酸化応答を評価した。電位は、作用電極(23)の自然電位(rest potential)からマイナス0.9Vに向かって減少し、マイナス0.9Vに達するとプラス0.1V向かって増加する変化を1サイクルとして、6サイクル電解を行った。6サイクル目の電流‐電位特性を図6に示す。
【0045】
本発明に従うAg、Au、Ptを含む試験電極3は、マイナス0.7V付近よりグルコースの酸化電流応答を与え、この電流値は電位がプラス方向に行くに従い増加し、マイナス0.2V付近でピーク値を与える。試験電極3では、Ptのみを含む電極でみられるような、電位を、プラス0.1Vからマイナス0.9Vに向かってカソード方向に掃引した際に、スパイク状の大きな酸化電流が流れることはなく、COによる被毒はほとんど起こらない。
【0046】
次に、図1に示したおなじセルを使って、電解液(26)として、グルコース20mMを含む0.62%KOH水溶液を用い、負極(23)と正極(27)とで電池を構成し、この電池を0.02〜3mAの一定電流値で60秒間連続放電した際の電流―電圧特性を図5に示す。ここで、正極(27)として、活性炭、マンガン低級酸化物(MnOOH)、カーボンブラック、フッ素樹脂バインダーよりなる組成物をニッケル網に塗りこんで作製した空気極を用いた。
【0047】
本発明に従うAg、 Au、Ptを含む試験電極3を用いた試験電池3は、高い電圧および大きな出力電流を与える。さらに、グルコースに代えて、単糖類であるガラクトース、マンノース、ソルボース、フルクトース、二糖類であるマルトース、スクロース、ラクトース、ラフィノース、多糖類であるデンプンを用いて試験電極2、比較電極3、比較電極2について特性評価を行ったところ、グルコースの場合と同様、本発明に従いAg、Au、Ptを含む試験電極3および、Pt、Auを含む試験電極4は、著しく改良された電極特性ならびに電池特性を与えた。
【0048】
Pt, Au,Agを含む試験電極3が、大きな電流応答を与える理由について、以下のように考える。Ptは糖の酸化反応により発生する一酸化炭素(CO)により触媒活性点が一時的に覆われ活性が低下する性質を持っている。このことは、図4で示したPtのみを含む比較電極3の電流―電位特性にはっきりと現れている。電位を、プラス0.1Vからマイナス0.9Vに向かってカソード方向に掃引した際に、スパイク状の大きな酸化電流が流れる。この酸化電流は、Ptの活性点を覆っていたCOが外れ活性点が蘇生したために流れたものである。これに対し、PtとAuとAgを含む試験電極3では、スパイク状の大きな電流は見られず、Ptの活性点はCOにより覆われにくくなっていることが分かる。本発明者は、AgとAuとPtとが共存することで、糖の酸化反応の途中で生成するCOを、Ptと近接するAgあるいはAgとAuが有効にPt表面から除去するために、Ptの高い活性が保たれると考えている。さらに、PtとAgとAuが同一電極内に共存することで、糖分子とPt、糖分子あるいは糖分子酸化生成物とAgおよびAuとの反応領域が重なり合って効率よく糖分子の電解酸化を行うことができる。すなわち、Ptにより酸化を受けた糖分子は、近接するAg粒子およびAu粒子の反応領域に速やかに移動し、AgおよびAuによりさらに酸化を受けPtの反応領域よりすみやかに取り除かれる。このためPtの反応領域はいつでも新たな糖分子を受け入れるために用意された状態に保たれ全体として糖の酸化が促進される。
【0049】
【発明の効果】
本発明の糖電解酸化用電極は、銀と金、銀と白金、あるいは銀と金と白金を少なくとも含む電極であって、これにより高い効率、すなわち糖の持つ24個の電子のうち2個以上の電子の利用が、よりカソーディックな電位で可能となる。このような電極を負極とすることで、より高い動作電圧の電池を得ることができる。本発明によれば、糖の持つ化学エネルギーを直接電気エネルギーとして有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例において試験電極の作製および糖酸化特性評価、並びに電池特性評価に用いたセルの断面図
【図2】本発明の実施例1における試験電極および比較電極の電流‐電位特性図
【図3】本発明の実施例1における試験電池および比較電池の電流‐電圧特性図
【図4】本発明の実施例2における試験電極および比較電極の電流‐電位特性図
【図5】本発明の実施例2における試験電池および比較電池の電流‐電圧特性図
【図6】本発明の実施例3における試験電極の電流‐電位特性図
【図7】本発明の実施例3における試験電池の電流‐電圧特性図
【符号の説明】
21 ガラス容器
22 ゴム栓
23 作用極(負極)
24 白金対極
25 Ag/AgCl標準電極
26 電解液
27 正極

Claims (3)

  1. 導電性の基体上に、銀と金、銀と白金、あるいは銀と金と白金のいずれか一組を担持し、銀の含有量が前記2種あるいは3種の金属成分量に対して50原子%以上95原子%以下である、糖の電解酸化用電極。
  2. 導電性の基体上に、銀と金、銀と白金、あるいは銀と金と白金のいずれか一組を担持し、銀の含有量が前記2種あるいは3種の金属成分量に対して50原子%以上95原子%以下である糖の電解酸化用電極の製造方法であって、
    前記銀と金、銀と白金、あるいは銀と金と白金のいずれか一組のコロイド粒子を溶媒に分散する工程、前記工程で得た溶液を基材に塗布する工程、さらに、溶媒の全部あるいは一部を除去する工程を含む糖の電解酸化用電極の製造方法。
  3. 正極、負極および電解質を有し、前記負極が、導電性の基体上に、銀と金、銀と白金、あるいは銀と金と白金のいずれか一組を担持し、銀の含有量が前記2種あるいは3種の金属成分量に対して50原子%以上95原子%以下である電極からなり、前記電解質が糖を含み、前記負極における糖の酸化反応により前記正極と前記負極との間に起電力が発生する電池。
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